JP4832919B2 - 包装フィルムの印字方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、合成樹脂層からなる基材と、シーラントと、中間層として金属層および/または金属酸化物層とを有する包装フィルムに波長が1.06μmであるレーザー光を照射して印字する包装フィルムの印字方法であって、前記レーザー光が前記中間層を気化させて前記基材を破断することなく変形させることにより印字部を形成することを特徴とする包装フィルムの印字方法を提供する。
本発明においては、イットリウムまたはイッテルビウムを用いた装置により前記レーザー光を照射することが好ましい。
JIS C 6802におけるクラス4に分類される装置(以下、「クラス4の装置」という場合がある。)により前記レーザー光を照射することが好ましい。
前記中間層が酸化チタンからなる金属酸化物層である場合、前記レーザー光の照射により、照射部位の前記金属酸化物層の少なくとも一部を除去して金属酸化物層に除去部を形成することが好ましい。その場合、前記レーザー光は、前記シーラント側から照射することが好ましい。
前記レーザー光の照射により、照射部位の少なくとも一部を黒色化させることが好ましい。
本発明で用いられる包装フィルムは、合成樹脂層からなる基材と、シーラントと、中間層として金属層および/または金属酸化物層とを有する。
また、前記中間層を積層する方法としては、包装フィルムの製造に多用されるドライラミネート法や押出ラミネート法などが挙げられる。
そして、印字のためのレーザー照射条件としては、スキャンスピードは3,000mm/s以下(点状の印字部を形成するときはスキャンスピードが0でもよい。)、印字パルス周期は10〜50μsが好ましい。
(実施例1)
図1の顕微鏡写真は、PVDCコート15μm二軸延伸Nyフィルムを基材とし、基材のPVDC面に酸化チタン系の白ベタ印刷層を設け、50μmのL−LDPEを押出ラミネートした包装フィルム(層構成:二軸延伸Ny/PVDC/酸化チタン系白ベタ印刷層/L−LDPE)にシーラント(L−LDPE)側からクラス4の装置によりFAYbレーザーを平均出力12W、スキャンスピード800mm/s、パルス周期50μsの条件で照射したものである。レーザー照射により照射部位に発生する中間層由来の気体の圧力により基材とシーラント層間に浮きが発生し、浮きの周縁部の基材とPVDC層が盛り上がってマーキングされている。なお、基材は破断することなく引き延ばされている。そして、主にインキ由来と推定される有機成分の炭化による黒色化がおきている。
図2の顕微鏡写真は、二軸延伸15μmメタキシリレンジアミンNyフィルムを基材とし、酸化チタン系の白ベタ印刷層を設け、50μmのL−LDPEを押出ラミネートした包装フィルム(層構成:二軸延伸メタキシリレンジアミンNy/酸化チタン系白ベタ印刷層/L−LDPE)にシーラント(L−LDPE)側からクラス4の装置によりFAYbレーザーを平均出力12W、スキャンスピード800mm/s、パルス周期50μsの条件で照射したものである。レーザー照射により照射部位に発生する中間層由来の気体の圧力により基材とシーラント層間に浮きが発生し、浮きの周縁部の基材が盛り上がってマーキングされている。なお、基材は破断することなく引き延ばされている。そして、黒色化はおきていないがマーキングは十分に認識できる。
図3の顕微鏡写真は、アルミ蒸着15μm二軸延伸Nyフィルムを基材とし、基材のアルミ蒸着面に50μmのL−LDPEを押出ラミネートした包装フィルム(層構成:二軸延伸Ny/アルミ蒸着層/L−LDPE)に基材側からクラス4の装置によりFAYbレーザーを平均出力12W、スキャンスピード800mm/s、パルス周期50μsの条件で照射したものである。レーザー照射により照射部位に発生する中間層由来の気体の圧力により基材とシーラント層間の浮きとアルミ蒸着層の抜けが発生し、浮きの周縁部の基材とアルミ蒸着層が盛り上がってマーキングされている。なお、基材は破断することなく引き延ばされている。そして、黒色化はおきていないがマーキングは十分に認識できる。
図4の顕微鏡写真は、12μm二軸延伸PETフィルムを基材とし、7μmのアルミ箔および補強層である12μm二軸延伸PETフィルムを順次積層し、40μmのL−LDPEを押出ラミネートした包装フィルム(層構成:二軸延伸PET/アルミ箔/二軸延伸PET/L−LDPE)に基材側からクラス4の装置によりFAYbレーザーを平均出力12W、スキャンスピード800mm/s、パルス周期50μsの条件で照射したものである。レーザー照射により照射部位に発生する中間層由来の気体気化時の圧力により基材とシーラント層間に浮きが発生し、浮きの周縁部の基材とアルミ箔がめくれて盛り上がってマーキングされている。なお、アルミ箔は破断しているが、基材は破断することなく引き延ばされている。そして、黒色化はおきていないがマーキングは十分に認識できる。
2.アルミ箔;レーザー光をアルミ層が吸収、照射部のアルミが蒸発気化、刻印が発生、及び気化時の圧力により層間が浮き、盛り上がることで照射部にマーキングされる。
3.透明構成印刷部分;レーザー光をインキの金属酸化物成分(白インキの酸化チタン等)が吸収、照射部の金属酸化物成分が気化飛散し、気化時の圧力により(1)層間が浮き、盛り上がる。(2)主にインキ由来と推定される有機成分の炭化による黒色化がおきる。
Claims (8)
- 合成樹脂層からなる基材と、シーラントと、中間層として金属層および/または金属酸化物層とを有する包装フィルムに波長が1.06μmであるレーザー光を照射して印字する包装フィルムの印字方法であって、
前記レーザー光が前記中間層を気化させて前記基材を破断することなく変形させることにより印字部を形成することを特徴とする包装フィルムの印字方法。 - イットリウムまたはイッテルビウムを用いた装置により前記レーザー光を照射することを特徴とする請求項1に記載の包装フィルムの印字方法。
- JIS C 6802におけるクラス4に分類される装置により前記レーザー光を照射することを特徴とする請求項1または2に記載の包装フィルムの印字方法。
- 前記中間層がアルミ箔またはアルミ蒸着層からなる金属層であり、前記レーザー光の照射により、照射部位の前記金属層の少なくとも一部を除去して金属層に刻印または除去部を形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の包装フィルムの印字方法。
- 前記レーザー光を前記基材側から照射することを特徴とする請求項4に記載の包装フィルムの印字方法。
- 前記中間層が酸化チタンからなる金属酸化物層であり、前記レーザー光の照射により、照射部位の前記金属酸化物層の少なくとも一部を除去して金属酸化物層に除去部を形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の包装フィルムの印字方法。
- 前記レーザー光を前記シーラント側から照射することを特徴とする請求項6に記載の包装フィルムの印字方法。
- 前記レーザー光の照射により、照射部位の少なくとも一部を黒色化させることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の包装フィルムの印字方法。
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