JP4832688B2 - コアビット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、コンクリート、アスファルト、石材等の穿孔するためのコアビット、特に建築物、土木構造物に後施工で穿孔を行なうためのコアビットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリート構造物等を穿孔する際に使用されるビットとして、三点式のもの(図6)と、一体式のもの(図7)とがあった。
【0003】
三点式のものは、図6に示すとおり、分離可能な三種の部材、すなわちアダプター側台金部材21、中間台金部材22およびチップ側台金部材23とからなり、各部材が分離可能である。図に示すとおり、アダプター側台金部材21、中間台金部材22およびチップ側台金部材23はいずれも円筒形状である。チップ側台金部材23は、一端にダイヤモンドを含有した焼結チップ26がロー接などで接合され、他端にネジ加工(30)が施されている。中間台金部材22は、両端にネジ加工が施されている。アダプター側台金部材21は、一端にアダプター24が接合部9において溶接され、他端にネジ加工(27)が施されている。アダプター24には、穿孔機械を接続するための機構(一般的にはネジ機構)が施されている。アダプター側台金部材21、中間台金部材22、チップ側台金部材23は、その一端又は両端に施されたネジ加工された部分により互いに螺合して一つのコアビット20となっている。
【0004】
三点式のコアビットは、中間台金部材22の数を増やすことにより、深い穿孔にも対応でき、汎用性が高い。また、穿孔により焼結チップが磨耗した場合、チップ側台金部材23だけを交換することが可能であり、このためアダプター側台金部材21と中間台金部材22を繰り返し使用できて経済的である。しかし、三点式のコアビットは各部材を互いに螺合するためのネジ加工が必要であり、また各部材の剛性を得る必要があり、このため台金の素材がある程度の厚みを有することが求められた。この結果、全体的に重量が重くならざるを得なかった。このため、穿孔を行なう焼結チップの厚さも必然的に厚くなり、穿孔に大きな力を必要とすることから大型の機械が必要となり、機械の移動や設置に大きな労力を要した。また、各部材が分離可能で互いに螺合している構造であるため穿孔時の振動が分断され、ビット自体の穿孔振動音は比較的小さいが、機械が大型であるために、機械音が大きく、結果的に大きな騒音が発生していた。また、各部材の螺合を取り外すためには専用の工具が必要である点で不便であり、また、強く締まりこんだ場合等には、取り外しに大きな力が必要となり、台金が破損することもあった。
【0005】
一体式のものにおいては、図7に示すとおり、三点式のコアビット20(図6)に存する三種の台金が一体化されて一つの円筒形状の台金部材31となっている。台金部材31の一端には穿孔機械と接続するためのアダプター33が接合部9において溶接され、他端にはダイヤモンドを含有した焼結チップ32がロー接などで接合されている。一体式のものにあっては、三点式のものに存する各部材を接合するためのネジ加工が不要であるため、部材の厚さが三点式のものよりも薄くなっており、全体の重量も軽くなっている。しかし、一体式のコアビットは台金部材の厚さが薄く、また台金部材に分断部がないため、穿孔時には穿孔振動が台金部材全体に共鳴して大きな騒音が発生した。さらに、台金部材が分離できないため、焼結チップが磨耗した場合には、全体を廃棄せざるを得なかった。
【0006】
また、従来の一体式のコアビットを軽量化することを目的としたコアビットとして、特開平11−198130に記載のコアビットがある(図8)。図8に示すコアビット40は、カップリング43(本願の「アダプター部材」に相当)、これと一端が嵌合接合するチューブ41(本願の「台金」に相当)、およびチューブの他端に取り付けられたチップ42とによって構成されている。カップリング43とチューブ41との接合部には、両者の接合を補助するためのピン44が取り付けられている。しかし、コアビット40は、カップリングの材料としてアルミ合金材又はプラスチック材を使用して、素材そのものを軽くすることによってコアビット全体を軽量化することを前提としている。このため、カップリングとチューブの接合位置についての工夫、および焼結チップの形状についての工夫はみられない。
【0007】
特開平11−198130に記載のコアビットにあっては、チューブの胴中に嵌合部を設けていないために、穿孔振動がチューブ全体に共鳴し、大きな穿孔音を発生させる。また、カップリングの再利用は可能であるが、チューブ全体を破棄する必要があり、不経済である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ビルの改築等の現場では、高所や狭い場所での穿孔作業となるので、軽くコンパクトで作業性の良い穿孔機械およびビットが必要となる。そこで前述の一体式のものや小型の穿孔機を使用しての穿孔が近年増加しているが、一体式のものには、前述の問題点があるため、そのような問題点のないコアビットの出現が待たれていた。
【0009】
本発明は、コンクリート構造物等を穿孔する際に使用されるビットであって、以下に述べるとおりの、前記従来のコアビットの問題点を解決することのできるものを提供することを課題とする。すなわち、ビットの台金の厚みが薄くて全体の重量が軽く、機械全体が小さくコンパクトで移動や設置に大きな労力を必要とせず、その結果作業性が良く高所や狭い場所での穿孔作業が可能なものを提供することを課題とする。また、穿孔時の騒音が少ないものを提供することを課題とする。さらに、深い穿孔に容易に対応できて汎用性が高く、かつ、穿孔により焼結チップが磨耗した場合に部品交換が可能で、コアビット全体を廃棄することを要しないものを提供することを課題とする。さらに、各部材の取り外しが容易なコアビットを提供することを課題とする。
【0010】
さらに、焼結チップが磨耗した際に廃棄する部材が、特開平11−198130よりも小さくて済み、再利用できる部分をより多く確保できるコアビットを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願においては、円筒状の台金と、前記台金の軸方向一端に接合され穿孔機と接続するためのアダプター部材と、前記台金の軸方向他端に接合された超砥粒を含有する焼結チップとからなり、前記台金が、軸方向中央よりもチップの接合された端部寄りに設けられた嵌合部において接着剤を用いて嵌合接合する二つの部材からなることを特徴とするコアビットを提供する。
【0012】
台金の素材は問わない。アルミ合金やプラスチックでもよいし、コスト・強度・加工性から、ごく一般的な鉄系のものでもよい。
【0013】
台金を互いに嵌合する二つの部材で構成することにより、穿孔の際に発生する振動音が嵌合部により遮断されコアビット全体が共鳴することを防止できる。
【0014】
台金の嵌合を接着剤によって行なうことにより、嵌合部をシンナー等の溶剤に浸ける、あるいはトーチ等を用いて熱することにより、台金に大きな力を加えずに嵌合部を外すことができる。この結果、焼結チップが磨耗した場合の部品交換が容易となり、台金の再利用を図ることができる。
【0015】
接着嵌合部の位置と数は、コアビットの大きさに対応して変更する。しかし、嵌合部の少なくとも一箇所は、台金のチップ側寄りに施す必要がある。嵌合部を台金のチップ側寄りとすることにより、振動の抑制効果が高くなる。すなわち、嵌合した位置で穿孔振動が遮断され制振効果が生じるため、穿孔振動の発生源であるチップから遠い位置で嵌合すると、振動を遮断するまでの距離が長くなり、この結果、抑制効果が少なくなるのである。また、焼結チップが磨耗して交換する際に、より大きな部分の再利用が実現される。
【0016】
接着嵌合の強度は、嵌合長さの調整により調節する。使用機械の出力等も、これに対応して変更・調節する。
【0017】
また、本願においては、前記コアビットであって、前記台金の厚さが2mm以下であることを特徴とするコアビットを提供する。
【0018】
台金にネジ加工を施す必要がないため、円筒状台金の厚さを2.0mm以下にすることができるのである。台金の厚さを2.0mm以下と薄くすることにより、コアビットが軽量化される。
【0019】
また、本願においては、前記コアビットであって、前記嵌合部においてピン機構が設けられていることを特徴とするコアビットを提供する。ピン機構は、嵌合部の嵌合強度を補強するものとして機能する。また、本願においては、前記コアビットであって、前記ピン機構が嵌合部において接合する二つの台金部材のうち一方に設けられた大径孔と他方に設けられた小径孔とによって形成される貫通孔および当該貫通孔とに密着嵌合するピンよりなることを特徴とするコアビットを提供する。
【0020】
貫通孔を、このような形状(大径孔と小径孔により形成される段付き形状)とすることにより、接着面積を増やすことによりピンの接着強度が得られるという効果がある。また、これに加えて、ピンの厚さを貫通孔の嵌合部厚さと同じかあるいは若干薄いものとすることにより、製造時の作業性が良くなる。すなわち、ピンが円筒状台金よりも内側又は外側のいずれの側に突出しても、穿孔時に被削財とピンが接触する可能性がある。接触した場合には、穿孔抵抗となり、切れ味(穿孔能力)の低下、最悪の場合にはピンの脱落、円筒状台金の破損等につながる。これらの事態を防ぐべく、ピンの接着位置を確実に円筒状台金の厚さ内に収める必要がある。段付きピンの場合、小径孔側円筒状台金に段付ピンの面があたるまで押込むだけで確実に位置決めができる。
【0021】
ピンの固定は、円筒状台金の嵌合部を接着材によって固定する際に、これと同時に接着剤によって接着固定をすることが望ましい。
【0022】
また、本願においては、前記コアビットであって、前記焼結チップの形状が、前記台金との接合面に対抗する側において、前記台金の円周の接線と平行する面に対し面対称のテーパー角度を有する略屋根型となっていることを特徴とするコアビットを提供する。
【0023】
台金の厚さを2.0mm以下にする場合には、焼結チップの嵌合の強度を確保するために円筒状台金の焼結チップ接合端部の厚さを2.0mm程度にすることが望ましい。
【0024】
焼結チップの形状を円筒状台金との接合面と対抗する面が円筒状台金の外側と内側にテーパ角度を持つ略屋根型形状とすることにより、穿孔振動が抑制され、穿孔振動音を小さくすることができる。このように穿孔振動が抑制されることによって、より剛性の少ない合金、軽い台金の使用が可能になる。
【0025】
【実施例1】
図1に、本発明の一実施例の断面図を示す。図2に、図1のAの部分を拡大して示す。コアビット1は、台金2、アダプター部材6、および焼結チップ5を有する。台金2は円筒形状である。アダプター部材6は接合部9において台金2の一端に溶接されている。焼結チップ5は台金2の他端においてロー接等一般的方法によりにより接合されている。アダプター部材6は穿孔機械との接続部を有する。
【0026】
台金2は、アダプター側台金3およびチップ側台金4からなる。アダプター側台金3とチップ側台金4は、嵌合部Aにおいて互いに嵌合し接合している。嵌合部Aにおける嵌合は、アダプター側台金3およびチップ側台金4の一端にそれぞれ設けられた嵌合構造によりなされている。両台金が接する部分には、接着剤11が塗布されている。接着剤として、弾性接着剤(たとえばエポキシ系弾性接着剤)を使用すると振動抑制効果が上がるが、これに限定されるものではない。
【0027】
【実施例2】
実施例2は、嵌合部Aに設けられたピン機構(図2)についての実施例である。ピン機構は、チップ側台金4のアダプター側台金と接する部分に設けられた大径孔12、およびアダプター側台金3のチップ側台金と接する部分に設けられた小径孔13によって形成される一つの孔に、当該一つの孔にぴったりとはめ込まれる形状のピン15(ピン15は突起16を有する)を嵌め込む機構である。ピン機構によって、ピン15に、台金の嵌合部を接着固定する際に、これと同時に、孔に接着固定するのが望ましい。
【0028】
【実施例3】
図3は、本発明の台金についての別の実施例を示した断面図である。アダプター側台金3とチップ側台金4との中間に中間台金8が設けられている。アダプター側台金3と中間台金8とは嵌合部Bにおいて接合されている。中間台金8とチップ側台金4とは、嵌合部Aにおいて接合されている。実施例3においても、嵌合部は、A、B、いずれも図2に示した嵌合部Aと同様である。
【0029】
振動音を抑えるためには、嵌合部Bと嵌合部Aの嵌合長さがA>Bとなるのが望ましい。
【0030】
【実施例4】
図4に、本発明の台金についての、望ましくない例、実施例4を示す。実施例4では、台金2がアダプター側台金3およびチップ側台金4からなる点、および、両台金が嵌合部Aで示す機構により接合している点、は実施例1と同一であるが、嵌合部Aを、台金のチップ方に設けずアダプター方に設けた。
【0031】
【実施例5】
図5に、超砥粒を含有した焼結チップの形状についての、実施例5を示す。当該焼結チップは、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4のいずれにおいても適用できる。実施例5に係る焼結チップの形状は、図5に示すとおり台金との接合面と対抗する側が、台金の円周の接線と平行する面に対し面対称のテーパー角を有する略屋根型となっている。傾斜は、台金の円周方向接線と平行する面に対し面対象となっている。穿孔圧力Fを与えたとき、穿孔対象物と直接接する面が図に示すとおりのテーパ角度を有するので、穿孔反力f1、およびf2が、チップの穿孔方向中心軸Cに向って発生し、この結果穿孔振動が抑制され、穿孔振動音が小さくなる。また、チップでの穿孔振動が抑制されることで、台金の素材として、より剛性の少ないもの言い換えれば軽いものの使用が可能となる。従来の焼結チップ(角型のチップ)を、本願に係る焼結チップとの対比のために図6および図7に示す。
【0032】
【実験結果】
本発明の効果を認識する為に本発明の実施例1、実施例3および実施例4を、従来の三点式のコアビット(図6)および一体式のコアビット(図7)と比較した。比較は、重量について(表1)、打音による制振効果について(表2)、実際にコンクリートブロックを穿孔した場合の穿孔音について(表3)、の三つの観点で行なった。
【0033】
実験において、各実施例に係る装置は、以下のとおりとした。また、実施例1、実施例3、実施例4のいずれについても嵌合部A乃至嵌合部Bには実施例2のピン機構を設け、また、実施例1、実施例3、実施例4のいずれについてもチップの形状は実施例5に示すものを用いた。
【0034】
実施例1において、アダプター側台金3の軸方向長さは297mm、チップ側台金3の軸方向長さは70mm、台金の外径は108mm、台金の厚さは、2.0mmとした。嵌合部Aの嵌合長さは15mmとした。
【0035】
実施例3において、アダプター側台金3の軸方向長さは70mm、中間台金8の軸方向長さは247mm、チップ側台金4の軸方向長さは70mm、嵌合部Bの長さが15mm、嵌合部Aの長さは20mmで、台金2外径は108mm、台金2の厚さは2.0mmとした。
【0036】
実施例4において、アダプター側台金3の長さは70mm、チップ側台金4の軸方向長さは297mm、嵌合部Aの嵌合長さは15mmで、台金の外径は108mm、円筒状台金の厚さは2.0mmとした。
【0037】
【表1】
Figure 0004832688
【0038】
重量を表1に示す。三点式のコアビットは穿孔負荷が大きい、嵌合をネジで行っている為に台金全体の剛性が必要になり筒状の台金の厚さが3.0mmであり、更にアダプター部の肉厚も厚くなっており、その重量は3.7kgと重い。従来の一体式のコアビット及び、本発明の実施例1、実施例3、および実施例4では、台金剛性を三点式コアビットの場合ほど必要としない為に、その重量は2.5kgと大幅に軽くすることが可能になっている。
【0039】
【表2】
Figure 0004832688
【0040】
打音を表2に示す。4gの鋼球を糸につなぎ、200mmの振り子状とし90度の角度から振り下ろし円筒状台金のセグメント側端面から30mmの位置を打ち、打点と同一面で距離1mの位置で打音を測定した。従来の一体式のコアビットと比較して本発明の実施例1および実施例3は大幅に打音が小さくなり制振効果が高くなっている。本発明の望ましくない構成の実施例4では従来の一体式のコアビットと大きな差は認められない。
【0041】
【表3】
Figure 0004832688
【0042】
実際にコンクリートブロックを穿孔した場合の穿孔音を表3に示す。穿孔位置と同一面で距離1mの位置で測定を行った。本発明の各実施例のコアビット及び一体式のコアビットの穿孔には、従来の一体式のコアビットで一般的に使用する出力の穿孔機を使用した。また、従来の三点式のコアビットの穿孔には三点式のコアビットで一般的に使用する出力の穿孔機を使用した。
【0043】
穿孔初期の穿孔音を比較すると、実施例1および実施例3(図1、3)では非常に穿孔音が抑制されている。望ましくない構成で制作された本発明の実施例4では、従来の一体式のコアビットに比べれば若干低い騒音レベルになっているが大きな効果は示していない。従来の三点式のコアビットでは穿孔音は抑制されているが使用機械自体の機械音が大きく騒音レベルは高いものになっている。何れのビットも穿孔深さが6cmを超える深さになると穿孔騒音は機械音のレベルと同等の値で推移する。
【0044】
実施例1および実施例3のチップ側台金の嵌合部を、トーチで熱する方法、及びシンナーに浸ける方法で、嵌合部を手動で大きな力をかけずに外すことが出来た。特殊な工具を使用する必要はなかった。トーチで熱する方法では、約30秒間トーチで熱することで完全に接着樹脂は焼失し簡単に取り外すことが出来た。シンナーに浸す方法では、約24時間シンナーの浴槽に浸しておくことで接着樹脂の接着力はなくなり、簡単に取り外すことが出来た。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、円筒状の台金の一端に穿孔機械との取り付け部を有し、他端側に超砥粒を含有した焼結チップが接合されたコアビットにおいて、 前記円筒状台金の胴中に嵌合部を設け、該嵌合部を接着剤にて接合することにより、焼結チップが被削剤を穿孔することにより発生する穿孔振動音を嵌合部により遮断しコアビット全体が共鳴することを防止して、穿孔振動音の少ないコアビットを実現している。
【0046】
本発明によるコアビットは従来の一体式のコアビットの持つ軽量で作業性の良い利点を備え、穿孔振動音が大きいという欠点を解決し、更に従来の三点式のコアビットの持つ穿孔により焼結チップが磨耗した場合円筒状ビット部だけの交換が可能である利点を備えることで、高所や狭い場所での作業効率が高く、ビルの改築等で社会生活を営む環境に近く、作業騒音を嫌う場所での使用を容易にし、更に焼結チップが磨耗した場合にビット全体を廃棄する必要をなくし経済性が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の縦断面図。
【図2】図1の嵌合部Aの拡大図。
【図3】本発明に係る一実施例の縦断面図。
【図4】本発明に係る望ましくない実施例の縦断面図。
【図5】本発明に係るチップについての一実施例を示す説明図。
【図6】従来の三点式のコアビットの縦断面図。
【図7】従来の一体式のコアビットの縦断面図。
【図8】従来のコアビットの縦断面図。
【符号の説明】
1・・・コアビット
2・・・台金
3・・・アダプター側台金
4・・・チップ側台金
5・・・焼結チップ
6・・・アダプター部材
8・・・中間台金
9・・・接合部
11・・・接着剤
12・・・大径孔
13・・・小径孔
15・・・ピン
16・・・突起
19・・・穿孔対象物
20・・・コアビット
21・・・アダプター側台金部材
22・・・中間台金部材
23・・・チップ側台金部材
24・・・アダプター
30・・・コアビット
31・・・台金部材
32・・・焼結チップ

Claims (3)

  1. 円筒状の台金と、
    前記台金の軸方向一端に接合され穿孔機と接続するためのアダプター部材と、
    前記台金の軸方向他端に接合された超砥粒を含有する焼結チップとからなり、
    前記台金が、軸方向中央よりもチップの接合された端部寄りに設けられた嵌合部において接着剤を用いて嵌合接合する二つの部材からなり、
    前記嵌合部において接合する二つの台金部材のうち一方に設けられた大径孔と他方に設けられた小径孔とによって形成される貫通孔および前記貫通孔に密着嵌合し接着剤により前記貫通孔に取り付けられるピンよりなるピン機構が設けられており、
    前記台金の交換が前記接着剤が溶かされ前記ピン及び前記台金が分離することにより行われることを特徴とするコアビット。
  2. 円筒状の台金と、
    前記台金の軸方向一端に接合され穿孔機と接続するためのアダプター部材と、
    前記台金の軸方向他端に接合された超砥粒を含有する焼結チップとからなり、
    前記台金が、軸方向中央よりもチップの接合された端部寄りに設けられた嵌合部において接着剤を用いて嵌合接合する二つの部材からなり、
    前記台金の交換が前記接着剤が溶かされ前記台金が分離することにより行われ、
    前記焼結チップの形状が、前記台金との接合面に対向する側において、前記台金の円周の接線と平行する面に対し面対称のテーパー角度を有する略屋根型となっていることを特徴とするコアビット。
  3. 前記台金の厚さが2mm以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコアビット。
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