JP4832580B1 - 往復動型1サイクルエンジン - Google Patents
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Abstract
【課題】2つのシリンダ室を有するエンジンにおいて、2つのシリンダ室への圧縮気体の択一的な導入と、2つのシリンダ室からの残留気体の択一的な排気とに関する構造の簡素化を図る。
【解決手段】エンジン10は、第1及び第2シリンダ室14,16に圧縮気体を導入する導入路34と、第1及び第2シリンダ室14,16の残留気体を排気する排気路36とを有する。また、エンジン10は、第1及び第2シリンダ室14,16と、導入路34及び排気路36との間に設けられ、第1及び第2ストロークに基づいて、第1及び第2シリンダ室14,16と、導入路34及び排気路36との接続関係を切り換える切換弁38とを有することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】エンジン10は、第1及び第2シリンダ室14,16に圧縮気体を導入する導入路34と、第1及び第2シリンダ室14,16の残留気体を排気する排気路36とを有する。また、エンジン10は、第1及び第2シリンダ室14,16と、導入路34及び排気路36との間に設けられ、第1及び第2ストロークに基づいて、第1及び第2シリンダ室14,16と、導入路34及び排気路36との接続関係を切り換える切換弁38とを有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、圧縮気体により動作するピストン機構を有し、ピストンの1往復運動を1サイクルとする往復動型1サイクルエンジンの改良に関する。
従来から、シリンダと、このシリンダを2つの空間に隔てるように収容されるピストンとを含むピストン機構を有するエンジンが知られている。このエンジンにおいては、ピストンの2つの空間に交互に導入される圧縮気体によりピストン機構を動作させ、圧縮気体の圧力エネルギを運動エネルギに変換して出力することができる。
下記特許文献1には、シリンダに導入された圧縮空気でピストンを往復運動させてクランク軸を回転させる気圧機関が記載されている。この気圧機関においては、シリンダがピストンにより2つのシリンダ室に隔てられている。そして、これらの2つのシリンダ室には、圧縮空気を給気する給気口と、給気された圧縮空気を、残留空気として排気する排気口とがそれぞれ接続され、これらの4箇所の口に開閉装置がそれぞれ設けられている。開閉装置は、ピストンのストロークに応じて開閉される。
上記特許文献1に記載される機関においては、2つのシリンダ室に給気口と排気口がそれぞれ接続され、しかも、それらの計4個の口に全て開閉装置が設けられている。このような構成では、部品点数が多くなり、構造が複雑になってしまう。そうすると、故障の発生回数の増加、装置の大型化および重量化、さらに製造コストの増大を招いてしまうという問題がある。
本発明の目的は、2つのシリンダ室を有するエンジンにおいて、2つのシリンダ室への圧縮気体の択一的な導入と、2つのシリンダ室からの残留気体の択一的な排気とに関する構造の簡素化を図ることができる往復動型1サイクルエンジンを提供することにある。
本発明は、シリンダと、シリンダを第1及び第2シリンダ室に隔てるように収容されて往復移動するピストンと、を有し、第1シリンダ室に圧縮気体を導入し、第2シリンダ室の残留気体を排気する第1ストロークと、第1シリンダ室の残留気体を排気し、第2シリンダ室に圧縮気体を導入する第2ストロークとからなる、ピストンの1往復運動を1サイクルとする往復動型1サイクルエンジンにおいて、各シリンダ室に圧縮気体を導入する導入路と、各シリンダ室の残留気体を排気する排気路と、各シリンダ室と、導入路及び排気路との間に設けられ、第1及び第2ストロークに基づいて、各シリンダ室と、導入路及び排気路との接続関係を切り換える切換弁と、を有することを特徴とする。
また、切換弁は、第1ストロークの所定期間、第1シリンダ室と導入路を接続するとともに第2シリンダ室と排気路を接続し、第2ストロークの所定期間、第1シリンダ室と排気路を接続するとともに第2シリンダ室と導入路を接続し、第1ストロークの前記所定期間と第2ストロークの前記所定期間との間であって、第1ストロークと第2ストロークの移り変わりを含む期間、閉弁状態になることができる。
また、切換弁は、第1シリンダ室に通じる第1シリンダ室口と、第2シリンダ室に通じる第2シリンダ室口と、導入路に通じる導入口と、排気路に通じる排気口とを有する弁箱と、弁箱に収容され、各シリンダ室口と、導入口及び排気口との間を開閉する弁体と、第1及び第2ストロークに基づいて、弁体を2つの位置に移動させる弁体移動部材と、を有し、弁体が第1の位置である場合、第1シリンダ室口と導入口、そして第2シリンダ室口と排気口がそれぞれ開弁状態になり、弁体が第2の位置である場合、第1シリンダ室口と排気口、そして第2シリンダ室口と導入口がそれぞれ開弁状態になることが好適である。
また、弁箱は、第1シリンダ室口、排気口、そして第2シリンダ室口の順に並んで形成された面である弁座を有し、弁体移動部材は、弁体の位置が、それらの口が順に並ぶ方向に沿って、第2の位置、第1の位置の順になるように、弁体を弁座に接触させながら往復移動させ、導入口は、導入路から供給される圧縮気体の圧力により、往復移動する弁体を弁座に押圧することができる場所に配置されることが好適である。
また、弁体は、弁座に対向する面の中央に窪み部を有し、弁体が第1の位置のとき、第1シリンダ室口が開弁されて導入口に接続し、第2シリンダ室口と排気口とが窪み部を介して連通し、弁体が第2の位置のとき、第1シリンダ室口と排気口が窪み部を介して連通するとともに、第2シリンダ室口が開弁されて導入口に接続することができる。
また、ピストンに接続されるクランクシャフトを有し、弁体移動部材は、クランクシャフトの回転運動を往復運動に変換して弁体を移動させることができる。
また、第2シリンダ室に隣接して、クランクシャフトを収容するクランクシャフト室が設けられ、第2シリンダ室とクランクシャフト室を隔てる壁に形成され、シリンダとクランクシャフトを結ぶ連結棒が貫通する孔には、第2シリンダ室の気密を保持するシール部材が設けられることが好適である。
本発明の往復動型1サイクルエンジンによれば、2つのシリンダ室を有するエンジンにおいて、2つのシリンダ室への圧縮気体の択一的な導入と、2つのシリンダ室からの残留気体の択一的な排気とに関する構造の簡素化を図ることができる。
以下、本発明に係る往復動型1サイクルエンジンの実施形態について、図を用いて説明する。このエンジンは、車両などの移動体に搭載される原動機、または他の用途で使用される原動機に適用することができる。本実施形態の往復動型1サイクルエンジンには、圧縮気体として、圧縮空気が使用される。しかし、本発明はこの構成に限定されず、大気圧より高圧状態の気体であれば、圧縮気体として水蒸気またはその他の気体を用いることができる。
図1は、本実施形態に係る往復動型1サイクルエンジン10の構成を示す図である。往復動型1サイクルエンジン10は、シリンダ12と、シリンダ12を2つのシリンダ室、すなわち第1シリンダ室14と第2シリンダ室16に隔てるように収容されたピストン18とを有する。
往復動型1サイクルエンジン10は、ピストン18の1往復運動を1サイクルとするエンジンであり、圧縮空気を運動エネルギに変換して出力するピストン機構を含む装置である。ピストン18の1往復運動とは、第1シリンダ室14に圧縮空気を導入し、第2シリンダ室16の残留空気を排気する第1ストロークと、第1シリンダ室14の残留空気を排気し、第2シリンダ室16に圧縮空気を導入する第2ストロークとからなる2ストロークのことである。残留空気とは、各シリンダ室14,16に導入され、その後、各シリンダ室14,16の膨張により圧力が低下した圧縮空気のことである。
往復動型1サイクルエンジン(以下、単に「エンジン」と記す)10は、シリンダ12と、シリンダ12に収容されて往復運動するピストン18と、ピストン18に連結棒20とコンロッド22を介して接続され、ピストン18の往復運動を回転運動に変換するクランクシャフト24とを有する。クランクシャフト24には、これの回転角度を検出する回転角度センサ(図示せず)が設けられる。
ピストン18は、シリンダ12を第1及び第2シリンダ室14,16に隔てるように配置される。本実施形態においては、第1シリンダ室14が上死点側(紙面上側)に形成され、第2シリンダ室16が下死点側(紙面下側)、すなわちクランクシャフト24側に形成される。
第2シリンダ室16には、クランクシャフト24を収容するクランクシャフト室26が隣接して設けられる。そして、第2シリンダ室16とクランクシャフト室26を隔てる壁28には、連結棒20が貫通する貫通孔30が形成される。この貫通孔30には、第2シリンダ室16の気密性を保持するシール部材32、例えばOリングが設けられる。このような気密構造により、第2シリンダ室16からクランクシャフト室26への圧縮空気の侵入を防ぐことができる。また、エンジン10に使用される圧縮気体が水蒸気であっても、その水蒸気の侵入が防止されるので、その水蒸気が、クランクシャフト室26に貯留する潤滑油上に溜まってしまい、その油の潤滑性能を低下させてしまうことを防止することができる。
また、エンジン10は、各シリンダ室14,16に圧縮空気を導入する導入路34と、各シリンダ室14,16の残留空気を排気する排気路36とを有する。圧縮空気は、圧縮気体発生源、例えばコンプレッサー(図示せず)により生成され、このコンプレッサーから導入路34を介して各シリンダ室14,16に供給される。
そして、本実施形態のエンジン10は、各シリンダ室14,16と、導入路34及び排気路36との間に設けられた切換弁38を有する。切換弁38は、第1及び第2ストロークに基づいて、各シリンダ室14,16と、導入路34及び排気路36との接続関係を切り換える。具体的には、切換弁38は、各シリンダ室14,16への圧縮気体の導入を択一的に切り換えるとともに、各シリンダ室14,16からの残留気体の排気を択一的に切り換える。この構成により、各シリンダ室14,16に対応する開閉装置が、従来技術で述べた計4個から1個へと低減するので、エンジン10の構造の簡素化を図ることができる。その結果、故障の発生回数の減少、装置の小型化および軽量化、さらに製造コストの低減を実現することができる。以下、切換弁38の構成について説明する。
切換弁38は、弁箱40と、弁箱40に収容される弁体42と、弁体42に接続され、弁体42を移動させる弁体移動部材44とを有する。
弁箱40は、第1シリンダ室14に通じる第1シリンダ室口46と、第2シリンダ室16に通じる第2シリンダ室口48と、導入路34に通じる導入口50と、排気路36に通じる排気口52とを有する。このように、各シリンダ室14,16に接続する通路を、従来技術で述べた計4個から2個(第1及び第2シリンダ室口46,48)へと低減することで、エンジン10の構造の簡素化を図ることができる。
また、弁箱40は、弁体42に対応する弁座54を有する。本実施形態の切換弁38は、一方向に弁体42をスライドさせて接続関係を切り換える弁装置である。よって、弁座54には、第1シリンダ室口46、排気口52、第2シリンダ室口48が、一列に並んで配置される。具体的には、第1シリンダ室口46、排気口52、第2シリンダ室口48が、ピストン18が往復運動する方向の上死点から下死点側に向かって順に配置される。一方、導入口50は、導入路34から供給される圧縮空気の圧力により、弁体42を弁座54に押圧することができるような場所に配置される。具体的には、導入口50が、図に示されるように、弁座54を含む面とは異なる面に配置される。
この構成により、弁体42と弁座54との接触面に封止部材を設けなくても、圧縮空気の圧力を利用して弁体42と弁座54との気密性を確保することができる。なお、本実施形態においては、導入口50が、弁座54を含む面とは異なる面に配置される場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。導入口50が弁体42により塞がれなければ、導入口50を、弁座54を含む面に配置することもできる。
弁体42は、各シリンダ室口46,48と、導入口50及び排気口52との間を開閉する部材である。弁体42は、弁座54に対向する面の中央に窪み部56を有する。この窪み部56は、後述するように、弁座54に配置される各シリンダ室口46,48と、排気口52とを連通させる機能を有する。図1に示される弁体42の位置は、閉弁状態の位置(後述する第3の位置)である。この位置では、弁座54に対向する弁体42の面が第1及び第2シリンダ室口46,48を塞ぎ、窪み部56が排気口52を覆っている。つまり、4つの口がいずれの口とも接続しない閉弁状態である。
弁体移動部材44は、弁体42に弁軸58を介して連結して、弁体42を動作させるカム60及びスプリング62を有する。弁箱40には、ピストン18が往復運動する方向に対して平行に、弁軸58が貫通する孔が形成され、この孔には、弁箱40の気密性を保持する弁軸シール部材63、例えばOリングが設けられる。このような気密構造により、弁箱40と弁軸58との隙間を通って、圧縮空気が流出してしまうことを防ぐことができる。カム60は、カムシャフト64に同期して回転するように設けられる。カムシャフト64は、タイミングベルトまたは歯車などの動力伝達機構(図示せず)を介してクランクシャフト24に接続される。この動力伝達機構は、エンジン10のサイクルが2ストローク1サイクルであるので、クランクシャフト24が1回転するうちに、カムシャフト64が1回転するように構成される。この1サイクル内で、すなわち第1及び第2ストローク内で、弁体移動部材44は、クランクシャフト24の回転運動を往復運動に変換して弁体42を移動させることができる。すなわち、弁体移動部材44は、弁体42を、2つの位置の間を往復させるように移動させることができる。なお、弁体42の2つの位置であって、ピストン18が往復運動する方向の下死点側の位置を、以降、第1の位置と記す。一方、弁体42の2つの位置であって、ピストン18が往復運動する方向の上死点側の位置を、以降、第2の位置と記す。そして、第1及び第2の位置の間であって、図1に示されるように閉弁状態となる位置を、以降、第3の位置と記す。弁体42が第3の位置であるとき、弁箱40は、導入口50から導入される圧縮空気で充填される。
このように構成されるエンジン10の動作および、そのときの切換弁38の動作について、図2から4を用いて説明する。図2は、第1ストローク時におけるエンジン10の状態を示す図であり、図3は、第2ストローク時におけるエンジン10の状態を示す図であり、図4は、クランクシャフト24の回転角度と切換弁38の動作タイミングとの関係を示す図である。これらの図においては、一例として、サイクルが図中の時計回り方向である場合について説明する。
図4には、クランクシャフト24の回転角度が0度のとき、ピストン18が上死点であり、その回転角度が180度のとき、ピストン18が下死点であることが示される。そして、上述のように、サイクルが時計回り方向であるので、図4においては、クランクシャフト24の回転角度が0から180度のとき、第1ストロークであり、その回転角度が180から360度のとき、第2ストロークであることが示される。
まず、第1ストローク時におけるエンジン10の状態について説明する。第1ストローク時においては、切換弁38は、所定の期間、第1シリンダ室14と導入路34を接続するとともに、第2シリンダ室16と排気路36を接続する。この期間においては、弁体42が矢印70方向に移動して、図2に示されるような第1の位置であり、第1シリンダ室口46と導入口50、そして第2シリンダ室口48と排気口52がそれぞれ開弁状態になる。具体的には、図1に示される弁体42の状態から矢印70方向への移動により、弁体42に塞がれていた第1シリンダ室口46が開弁されて導入口50に接続する。一方、弁体42の矢印70方向への移動により、弁体42に塞がれていた第2シリンダ室口48が窪み部56を介して排気口52と連通する。
第1シリンダ室口46と導入口50の接続に伴って、圧縮空気が導入路34から第1シリンダ室14に導入される。第1シリンダ室14に導入された圧縮空気の圧力により、ピストン18が矢印70方向に押圧され下降する。一方、このピストン18の移動と、第2シリンダ室口48と排気口52の接続とに伴って、残留空気が第2シリンダ室16から排気路36に排気される。このようなピストン18の直線運動により、クランクシャフト24が時計回り方向に回転する。
この第1ストロークにおいて弁体42が第1の位置である状態は、図4に示されるように、クランクシャフト24の回転角度が5から175度の間であることが好適である。このようなタイミングで弁体42を第1の位置とすることで、導入される圧縮空気量をより多く確保することができ、出力の増大を図ることができる。また、このようなタイミングで弁体42を第1の位置とすることで、排気される残留空気量が確実に確保されて、ピストン18の運動に対する抵抗が低減でき、結果として運転効率の向上を図ることができる。
次に、第2ストローク時におけるエンジン10の状態について説明する。第2ストローク時においては、切換弁38は、所定の期間、第1シリンダ室14と排気路36を接続するとともに、第2シリンダ室16と導入路34を接続する。この期間においては、弁体42が矢印72方向に移動して、図3に示されるような第2の位置であり、第1シリンダ室口46と排気口52、そして第2シリンダ室口48と導入口50がそれぞれ開弁状態になる。具体的には、図1に示される弁体42の状態から矢印72方向への移動により、弁体42に塞がれていた第1シリンダ室口46が窪み部56を介して排気口52と連通する。一方、弁体42の矢印70方向への移動により、弁体42に塞がれていた第2シリンダ室口48が、開弁されて導入口50に接続する。
第2シリンダ室口48と導入口50の接続に伴って、圧縮空気が導入路34から第2シリンダ室16に導入される。第2シリンダ室16に導入された圧縮空気の圧力により、ピストン18が矢印72方向に押圧され上昇する。一方、このピストン18の移動と、第1シリンダ室口46と排気口52の接続とに伴って、残留空気が第1シリンダ室14から排気路36に排気される。このようなピストン18の直線運動により、クランクシャフト24が時計回り方向に回転する。
この第2ストロークにおいて弁体42が第2の位置である状態は、図4に示されるように、クランクシャフト24の回転角度が185から355度の間であることが好適である。このようなタイミングで弁体42を第2の位置とすることで、導入される圧縮空気量をより多く確保することができ、出力の増大を図ることができる。また、このようなタイミングで弁体42を第2の位置とすることで、排気される残留空気量が確実に確保されて、ピストン18の運動に対する抵抗が低減でき、結果として運転効率の向上を図ることができる。
本実施形態によれば、各シリンダ室14,16に通じる通路をそれぞれ1個にし、かつ、各シリンダ室14,16と、導入路34および排気路36との接続を切り換える機構を1個にすることで、エンジン10の構造の簡素化を図ることができる。その結果、上述したように、故障回数の減少、装置の小型化および軽量化、さらに製造コストの低減を実現することができる。
本実施形態においては、弁体42の第1の位置が、クランクシャフト24の回転角度が5から175度の間であり、弁体42の第2の位置が、クランクシャフト24の回転角度が185から355度の間である場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。第1及び第2ストロークにおいては、ともに、圧縮空気の圧力によりピストン18を駆動させるので、第1および第2の位置の期間をより長くし、より多くの圧縮空気を各シリンダ室14,16に導入するようにしてもよい。これにより、ピストン18の運動抵抗となる残留空気を、各シリンダ室14,16からより多く排気することもできる。
また、本実施形態においては、切換弁38が、一方向に弁体42をスライドさせて接続関係を切り換える弁装置である場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。切換弁38が、弁軸58を中心に弁体42を回転させて、4つのポートの接続を切り換える弁装置、すなわち四方弁であってもよい。
10 往復動型1サイクルエンジン、12 シリンダ、14 第1シリンダ室、16 第2シリンダ室、18 ピストン、20 連結棒、24 クランクシャフト、26 クランクシャフト室、28 壁、30 貫通孔、32 シール部材、34 導入路、36 排気路、38 切換弁、40 弁箱、42 弁体、44 弁体移動部材、46 第1シリンダ室口、48 第2シリンダ室口、50 導入口、52 排気口、54 弁座、56 窪み部、58 弁軸、60 カム、62 スプリング、63 弁軸シール部材、64 カムシャフト。
Claims (4)
- シリンダと、
シリンダを第1及び第2シリンダ室に隔てるように収容されて往復移動するピストンと、
を有し、
第1シリンダ室に圧縮気体を導入し、第2シリンダ室の残留気体を排気する第1ストロークと、第1シリンダ室の残留気体を排気し、第2シリンダ室に圧縮気体を導入する第2ストロークとからなる、ピストンの1往復運動を1サイクルとする往復動型1サイクルエンジンにおいて、
各シリンダ室に圧縮気体を導入する導入路と、
各シリンダ室の残留気体を排気する排気路と、
各シリンダ室と、導入路及び排気路との間に設けられ、第1及び第2ストロークに基づいて、各シリンダ室と、導入路及び排気路との接続関係を切り換える切換弁と、
を有し、
切換弁は、第1ストロークの所定期間、第1シリンダ室と導入路を接続するとともに第2シリンダ室と排気路を接続し、第2ストロークの所定期間、第1シリンダ室と排気路を接続するとともに第2シリンダ室と導入路を接続し、第1ストロークの前記所定期間と第2ストロークの前記所定期間との間であって、第1ストロークと第2ストロークの移り変わりを含む期間、閉弁状態になり、
切換弁は、
第1シリンダ室に通じる第1シリンダ室口と、第2シリンダ室に通じる第2シリンダ室口と、導入路に通じる導入口と、排気路に通じる排気口とを有する弁箱と、
弁箱に収容され、各シリンダ室口と、導入口及び排気口との間を開閉する弁体と、
第1及び第2ストロークに基づいて、弁体を2つの位置に移動させる弁体移動部材と、
を有し、
弁体が第1の位置である場合、第1シリンダ室口と導入口、そして第2シリンダ室口と排気口がそれぞれ開弁状態になり、
弁体が第2の位置である場合、第1シリンダ室口と排気口、そして第2シリンダ室口と導入口がそれぞれ開弁状態になり、
弁箱は、第1シリンダ室口、排気口、そして第2シリンダ室口の順に並んで形成された面である弁座を有し、
弁体移動部材は、弁体の位置が、それらの口が順に並ぶ方向に沿って、第2の位置、第1の位置の順になるように、弁体を弁座に接触させながら往復移動させ、
導入口は、導入路から供給される圧縮気体の圧力により、往復移動する弁体を弁座に押圧することができる場所に配置される、
ことを特徴とする往復動型1サイクルエンジン。 - 請求項1に記載の往復動型1サイクルエンジンにおいて、
弁体は、弁座に対向する面の中央に窪み部を有し、
弁体が第1の位置のとき、第1シリンダ室口が開弁されて導入口に接続し、第2シリンダ室口と排気口とが窪み部を介して連通し、
弁体が第2の位置のとき、第1シリンダ室口と排気口が窪み部を介して連通するとともに、第2シリンダ室口が開弁されて導入口に接続する、
ことを特徴とする往復動型1サイクルエンジン。 - 請求項1または2に記載の往復動型1サイクルエンジンにおいて、
ピストンに接続されるクランクシャフトを有し、
弁体移動部材は、クランクシャフトの回転運動を往復運動に変換して弁体を移動させる、
ことを特徴とする往復動型1サイクルエンジン。 - 請求項1から3のいずれか1つに記載の往復動型1サイクルエンジンにおいて、
第2シリンダ室に隣接して、クランクシャフトを収容するクランクシャフト室が設けられ、
第2シリンダ室とクランクシャフト室を隔てる壁に形成され、シリンダとクランクシャフトを結ぶ連結棒が貫通する孔には、第2シリンダ室の気密を保持するシール部材が設けられる、
ことを特徴とする往復動型1サイクルエンジン。
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