JP4832535B2 - デジタル放送の再多重システム、デジタル放送の再多重方法およびデジタル放送の再多重プログラム - Google Patents

デジタル放送の再多重システム、デジタル放送の再多重方法およびデジタル放送の再多重プログラム Download PDF

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本発明は、複数の映像、音声、字幕、データ放送、PCR(Program Clock Reference)、PSI(Program Specific Information)/SI(Service Information)などから構成されるデジタル放送信号をIPネットワークに再送信する際に、送出帯域低減を目的としてトランスコードされた映像と、それ以外の信号を再多重する方法に関するものである。
高品質・大容量のデジタル放送信号を放送波以外の他のネットワーク上で再送信する際には、伝送容量の増大が問題となる。特にIPマルチキャストを活用したIPネットワーク上での再送信においては、ユーザのアクセスライン上に伝送できる信号の総量に上限があることから、ユーザの選択したチャネルのみをアクセスラインに送信する方式が取られることが多い。
受信機は、ユーザが選択したチャネルを伝送するIPマルチキャストストリームのマルチキャストアドレスに対して、ストリーム受信要求を行い、これに基づいてネットワークから、ユーザの選択したチャネルを伝送するIPマルチキャストストリームのみがアクセスラインに送信される。
このような状況で、複数のユーザが一つのアクセスラインを共有したり、一つの受信機から視聴と別番組の同時録画を実行したりする場合などでは、アクセスライン上に送信されるIPマルチキャストストリームが複数になるため、1マルチキャストストリームあたりの伝送容量をできるだけ低減する必要がある。この課題を解決する方法として、デジタル放送信号中の映像をさらに圧縮効率の高い符号化方式で符号変換する方法がある。
デジタル放送では、図1に示すように、時間帯によって、全帯域を使ってHDTV(High Definition TV)映像を配信したり、帯域を分割利用して複数のSDTV(Standard Definition TV)映像を配信する運用(以下、マルチ編成と称する)がとられる。
従来、デジタル放送信号中の映像をトランスコードする方式は、例えば特許文献1に記載のものが提案され、デジタル放送IP再送信サービスのための高効率伝送方式は、例えば非特許文献1に記載のものが提案されている。
特開2008−154049号公報
山口徹也、兼清知之、堀井統之、川添雄彦、岸野文郎、「デジタル放送IP再送信サービスのための高効率伝送方式」、映像情報メディア学会技術報告、CE2008−18、pp.29−32 前記特許文献1や非特許文献1に示される従来方式では、デジタル放送信号中に多重されるPMT(Program Map Table)の内容から、該当のデジタル放送信号における、HDTV、SDTVの提供状況や、デジタル放送信号内に多重される映像ES(Elementary Stream)の数を判定し、判定結果に基づいて、複数のトランスコードされた信号(以下、トランスコーダ出力信号と称する)に対して多重制御処理を行うことで、複数の映像が多重されたデジタル放送信号の帯域を全体的に低減することを可能としている。従来方式による再多重システムの構成例を図2に示す。
図2において10はデジタル放送波を受信し復調したMPEG−2 TS(Transport Stream)を出力する復調器(復調装置)である。
20a〜20dは、復調器10から入力されたMPEG−2 TSのMPEG−2で符号化された映像信号を、例えばH.264/AVCなどの符号化効率の高い符号化方式でトランスコードして出力する映像トランスコーダである。
30は、トランスコーダ出力信号受信部31a〜31d、放送信号受信部32、映像多重判定部35、多重部36および遅延付加部37を備え、映像トランスコーダ20a〜20dのトランスコーダ出力信号と、復調器10のMPEG−2 TS出力とを再多重する再多重装置である。
図2のシステムにおいて、まず、復調器10から出力されるMPEG−2 TSを各映像トランスコーダ20a〜20dに出力する。各映像トランスコーダ20a〜20dでは、たとえば、MPEG−2で符号化された映像信号をH.264/AVCなどの符号化効率の高い符号化方式でトランスコードし、出力する。再多重装置30では、各映像トランスコーダ20a〜20dから入力されるトランスコーダ出力信号をトランスコーダ出力信号受信部31a〜31dにより受信し、復調器10から入力されるMPEG−2 TS信号を放送信号受信部32により受信し、デジタル放送信号中に多重されているPMTの内容を映像多重判定部35によって解析することで再多重して出力すべきトランスコーダ出力信号を決定し、映像多重判定部35から多重部36に対して映像多重制御を行い、前記決定されたトランスコーダ出力信号と元のデジタル放送番組に含まれていた他の信号(データ放送,PSI/SIなど)と合わせて再多重する。
映像トランスコーダ20a〜20dを経由せずに再多重されるデータ放送やPSI/SI等(放送信号受信部32の出力)については、トランスコード処理に要する処理時間分、遅延付加部37により遅延させて再多重する。
前述のとおり、従来技術では、デジタル放送信号中の映像数の変化に動的に追従して、再多重するトランスコーダ出力信号を変更可能とすることで、マルチ編成の運用状況によらずに、再送信する信号全体の帯域を低減可能とするものであるが、以下のような課題があり、再送信する前のデジタル放送番組に対する同一性の保持が困難になる可能性がある。
(課題1)非映像信号との多重タイミング制御
それぞれの映像トランスコーダ20a〜20d内における、トランスコード処理時間の揺らぎ、または、映像トランスコーダ20a〜20dから再多重装置30に信号を入力する経路上の伝送遅延時間の揺らぎ等により、データ放送やPSI/SIと映像の多重位置関係がトランスコード処理前と同等に維持できなくなり、映像に対するデータ放送の提示タイミングが維持できなくなる等の問題が発生する。
(課題2)複数のトランスコーダ出力信号の多重タイミングずれ
それぞれの映像トランスコーダ20a〜20d内における、トランスコード処理時間の揺らぎ、または、映像トランスコーダ20a〜20dから再多重装置30に信号を入力する経路上の伝送遅延時間の揺らぎ等により、複数のトランスコーダ出力信号を多重する際に、それぞれの信号の多重位置関係が、トランスコード前の多重位置関係と同等にならないという問題がある。これにより、マルチ編成の映像多重判定結果に基づく映像の切替時に、切替前後の映像が欠落するといった問題が発生する。
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、データ放送やPSI/SIと映像の多重位置関係、複数のトランスコーダ出力信号を多重する際のそれぞれの信号の多重位置関係を、トランスコード前と同等に維持することができるデジタル放送の再多重システム、方法、プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明では、デジタル放送信号中の映像をトランスコードして再送信する場合に、以下のように、複数のトランスコーダ出力信号とデジタル放送信号に含まれるPCR(Program Clock Reference)パケット(PCR値を記述したTSパケット)中のPCR値から、多重位置に対応するタイムスタンプ値を算出し、この大小を比較することで、元々のデジタル放送信号上での多重位置関係を保持して、トランスコーダ出力信号と、元々デジタル放送信号中に存在していてトランスコーダから出力されない信号を再多重可能とする。
まず、前記複数のPCRのうち、ひとつを基準PCRとする。デジタル放送信号において、この基準PCRのPCR値を用いて、基準PCR以外のPCRにタイムスタンプ値を付与する。続いて、このタイムスタンプ値(基準)と各PCRのPCR値の差分を算出し、これを保持する。一方、各トランスコード信号において、各PCRについてPCR値から前記差分値を減算し、タイムスタンプ値(基準)を算出する。PCR以外のTSパケットについては、タイムスタンプ値(基準)を用いて補完してタイムスタンプ値を付与する。付与したタイムスタンプ値に従って、信号記憶手段の信号バッファ領域に保持されているデジタル放送信号および各トランスコーダ出力信号を構成するTSパケットを多重して出力する。
すなわち、請求項1に記載のデジタル放送の再多重システムは、デジタル放送波を受信し復調してMPEG−2 TS(Transport Stream)を出力する復調装置と、前記復調装置からMPEG−2 TSが入力され、複数チャネルのMPEG−2映像を対象にトランスコードを各々実行し、トランスコード後の映像とデジタル放送信号中の音声、字幕と、PCR(Program Clock Reference)とをMPEG−2 TS形式に多重して出力する複数の映像トランスコーダと、前記複数の映像トランスコーダのトランスコーダ出力信号と、前記復調装置のMPEG−2 TS出力とを再多重する再多重装置とを備え、
前記再多重装置は、前記複数の映像トランスコーダからのトランスコーダ出力信号を各々受信し、該受信信号中のMPEG−2 TSのTSパケットを抽出して、信号記憶手段の信号バッファ領域に書き込む複数のトランスコーダ出力信号受信手段と、前記復調装置からのMPEG−2 TS出力を受信し、該受信信号中のMPEG−2 TSのTSパケットを抽出して、信号記憶手段の信号バッファ領域に書き込む放送信号受信手段と、前記複数のトランスコーダ出力信号受信手段により信号記憶手段に書き込まれたMPEG−2 TSのTSパケット中のPCR、前記放送信号受信手段により信号記憶手段に書き込まれたMPEG−2 TSのTSパケット中のPCRに基づいて、前記映像トランスコーダから受信したMPEG−2 TSのTSパケットと前記復調装置から受信したMPEG−2 TSのTSパケットとの多重タイミングを決定するためのタイムスタンプ値を各TSパケット毎に求め、該タイムスタンプ値を各TSパケットと合わせて前記信号記憶手段に書き込む多重タイミング制御手段と、前記信号記憶手段に格納されているタイムスタンプ値の大きさに従って定められる多重タイミングで、該信号記憶手段内のTSパケットを読み出して、前記トランスコーダ出力信号とデジタル放送信号を再多重して出力する多重手段と、を備えたことを特徴としている。
また請求項2に記載のデジタル放送の再多重システムは、請求項1において、前記多重タイミング制御手段は、前記TSパケット中のPCRのPID(Packet ID)値に基づいて、該PCRが複数の放送サービスで共有されているか否かを判定する判定処理と、前記判定処理の判定結果、PCRが共有されている場合、PCRを伝送するTSパケットについてはPCR中のPCR値をタイムスタンプ値として付与し、PCR以外のTSパケットについては1つの放送サービス中の2つのPCRを伝送するTSパケット間の各パケット毎に均等増加させたタイムスタンプ値を付与する処理と、前記判定処理の判定結果、PCRが共有されていない場合、複数のPCRのうち1つの放送サービスのPCRを基準PCRとし、デジタル放送信号において前記基準PCRを用いて各TSパケットにタイムスタンプ値を付与し、デジタル放送信号における各TSパケットのPCR値と、前記基準PCRを用いて付与されたタイムスタンプ値の差分値を算出して保持し、各トランスコーダ出力信号におけるPCRを伝送するTSパケットについては、当該PCRのPCR値から前記差分値を減算した値をタイムスタンプ値として付与し、各トランスコーダ出力信号におけるPCR以外のTSパケットについては、2つのPCRを伝送するTSパケット間の各パケット毎に均等増加させたタイムスタンプ値を付与する処理と、を行うことを特徴としている。
また請求項3に記載のデジタル放送の再多重システムは、請求項1又は2において、前記信号記憶手段に格納されている、前記放送信号受信手段により書き込まれたデジタル放送信号中のPMT(Program Map Table)に基づいて、前記複数のトランスコーダ出力信号のうち再多重すべきトランスコーダ出力を判定し、該判定されたトランスコーダ出力の多重化を指定するための映像多重制御信号を出力する映像多重判定手段を備え、前記多重手段は、前記映像多重判定手段から出力された映像多重制御信号により指定されたトランスコーダ出力信号とデジタル放送信号を再多重して出力することを特徴としている。
また、請求項4に記載のデジタル放送の再多重方法は、デジタル放送波を受信し復調してMPEG−2 TS(Transport Stream)を出力する復調装置と、前記復調装置からMPEG−2 TSが入力され、複数チャネルのMPEG−2映像を対象にトランスコードを各々実行し、トランスコード後の映像とデジタル放送信号中の音声、字幕と、PCR(Program Clock Reference)とをMPEG−2 TS形式に多重して出力する複数の映像トランスコーダと、前記複数の映像トランスコーダのトランスコーダ出力信号と、前記復調装置のMPEG−2 TS出力とを再多重する再多重装置とを備えたシステムにおけるデジタル放送の再多重方法であって、
再多重装置における複数のトランスコーダ出力信号受信手段が、前記複数の映像トランスコーダからのトランスコーダ出力信号を各々受信し、該受信信号中のMPEG−2 TSのTSパケットを抽出して、信号記憶手段の信号バッファ領域に書き込むステップと、再多重装置における放送信号受信手段が、前記復調装置からのMPEG−2 TS出力を受信し、該受信信号中のMPEG−2 TSのTSパケットを抽出して、信号記憶手段の信号バッファ領域に書き込むステップと、再多重装置における多重タイミング制御手段が、前記信号記憶手段に書き込まれた、前記映像トランスコーダから受信したMPEG−2 TSのTSパケットと前記復調装置から受信したMPEG−2 TSのTSパケットとの多重タイミングを決定するためのタイムスタンプ値を求めて前記信号記憶手段に書き込む多重タイミング制御ステップと、再多重装置における多重手段が、前記信号記憶手段に格納されているタイムスタンプ値の大きさに従って定められる多重タイミングで、該信号記憶手段内のTSパケットを読み出して、前記トランスコーダ出力信号とデジタル放送信号を再多重して出力する多重ステップと、を備えたことを特徴としている。
また請求項5に記載のデジタル放送の再多重方法は、請求項4において、前記多重タイミング制御ステップは、前記TSパケット中のPCRのPID(Packet ID)値に基づいて、該PCRが複数の放送サービスで共有されているか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果、PCRが共有されている場合、PCRを伝送するTSパケットについてはPCR中のPCR値をタイムスタンプ値として付与し、PCR以外のTSパケットについては1つの放送サービス中の2つのPCRを伝送するTSパケット間の各パケット毎に均等増加させたタイムスタンプ値を付与するステップと、前記判定ステップの判定結果、PCRが共有されていない場合、複数のPCRのうち1つの放送サービスのPCRを基準PCRとし、デジタル放送信号において前記基準PCRを用いて各TSパケットにタイムスタンプ値を付与し、デジタル放送信号における各TSパケットのPCR値と、前記基準PCRを用いて付与されたタイムスタンプ値の差分値を算出して保持し、各トランスコーダ出力信号におけるPCRを伝送するTSパケットについては、当該PCRのPCR値から前記差分値を減算した値をタイムスタンプ値として付与し、各トランスコーダ出力信号におけるPCR以外のTSパケットについては、2つのPCRを伝送するTSパケット間の各パケット毎に均等増加させたタイムスタンプ値を付与するステップと、前記各々付与されたタイムスタンプ値を各TSパケットと合わせて前記信号記憶手段に書き込むステップと、を備えたことを特徴としている。
また請求項6に記載のデジタル放送の再多重方法は、請求項4又は5において、再多重装置における映像多重判定手段が、前記信号記憶手段に格納されている、前記放送信号受信手段により書き込まれたデジタル放送信号中のPMT(Program Map Table)に基づいて、前記複数のトランスコーダ出力信号のうち再多重すべきトランスコーダ出力を判定し、該判定されたトランスコーダ出力の多重化を指定するための映像多重制御信号を出力する映像多重判定ステップを備え、前記多重ステップは、前記映像多重判定手段から出力された映像多重制御信号により指定されたトランスコーダ出力信号とデジタル放送信号を再多重して出力することを特徴としている。
また、請求項7に記載のデジタル放送の再多重プログラムは、コンピュータを請求項1ないし3のいずれか1項に記載の各手段として機能させるデジタル放送の再多重プログラムである。
本発明によれば、デジタル放送信号中の映像をトランスコードして再送信する場合に、複数のトランスコーダ出力信号とデジタル放送信号に含まれるPCR中のPCR値から、多重位置に対応するタイムスタンプ値を算出し、この大小を比較することで、元々のデジタル放送信号上での多重位置関係を保持して、トランスコーダ出力信号とトランスコーダ対象外の情報を再多重可能とする。これにより、各映像の多重位置関係、映像とデータ放送などのデータ信号の多重位置関係をトランスコード前と同等に保持することができ、元のデジタル放送番組に対するサービス同一性を高精度に保持することが可能となる。
マルチ編成運用の一例を示す説明図。 従来方式による再多重システムの一例を示す構成図。 本発明の再多重システムの実施形態例を示す構成図。 本発明の実施形態例における多重タイミング制御を示すフローチャート。 本発明の実施形態例におけるPCRが共有される場合の再多重例を示す説明図。 本発明の実施形態例におけるPCRが共有されない場合の再多重例を示す説明図。 本発明の実施形態例におけるPCR時間軸の同一性を示す説明図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。
(1)概要の説明
本発明の実施例では、受信したデジタル放送信号のうち、映像をさらに符号化効率の高い別の符号化方式によりトランスコードし、トランスコード後の映像を、元のデジタル放送信号に含まれていたデータ放送やPSI/SIと再多重する際に、PCRを用いて高精度に再多重するように構成した。本実施例において、システムに入力されるデジタル放送信号は、映像、音声、字幕、データ放送、PCR、PSI/SIなどから構成される。
(2)構成の説明
本システムの全体構成を図3に示す。本システムは、復調器100(復調装置)、映像トランスコーダ200a〜200dおよび再多重装置300から構成する。再多重装置300は、トランスコーダ出力信号受信手段としてのトランスコーダ出力信号受信部331a〜331d、放送信号受信手段としての放送信号受信部332、信号記憶手段の信号バッファ領域333、多重タイミング制御手段としての多重タイミング制御部334、映像多重判定手段としての映像多重判定部335および多重手段としての多重部336から構成する。
尚、前記再多重装置300の各部の、後述する各機能は例えばコンピュータによって達成される。
本システムにおいて、映像トランスコーダ(200a〜200d)は1以上配備されることがある。以下の例では、複数存在する映像トランスコーダ200a〜200dのうち、SDTVのMPEG−2映像をH.264/AVC映像にトランスコードする装置を映像トランスコーダA/B/C(200a〜200c)と呼び、HDTVのMPEG−2映像をH.264/AVC映像にトランスコードする装置を映像トランスコーダD(200d)と呼ぶ。再多重装置300のトランスコーダ出力信号受信部331a〜331dもそれぞれの映像トランスコーダ200a〜200dに対応して配備され動作する。
これらの構成要素のうち、図2に示す従来のシステムとは異なる機能を持つ構成要素は、再多重装置300において、PCRを用いて、映像トランスコーダ200a〜200dからの出力と復調器100からの出力の多重タイミングを高精度に制御するためのタイムスタンプ値を付与する多重タイミング制御部334と、付与されたタイムスタンプ値に従って映像トランスコーダ200a〜200dからの出力信号と復調器100からの出力信号を多重する多重部336である。
(3)機能の説明
復調器100は、放送波を受信して復調し、デジタル放送番組の映像、音声、字幕、データ放送、PCR、PSI/SIといった各情報要素が多重されたMPEG−2 TSを抽出する。さらに、抽出したMPEG−2 TSが暗号化されている場合には、復号処理を実施し、暗号化されていないMPEG−2TSを分配して、複数の映像トランスコーダ200a〜200dおよび再多重装置300に出力する機能を有する。
映像トランスコーダ200a〜200dは、デジタル放送信号に含まれる映像をさらに符号化効率の高い符号化方式でトランスコードする機能(例えば、MPEG−2映像からH.264/AVC映像へのトランスコード機能)を有する。また、トランスコードした映像と、STC(System Time Clock)で同期する音声、字幕をPCRと合わせてMPEG−2 TS形式に多重して出力する機能を有する。
本実施例において、映像トランスコーダ200a〜200dは、MPEG−2 TS中に多重される映像チャネル(以下では、サービスと称する)毎に、1台割り当てて動作させる。それぞれの映像トランスコーダ200a〜200dには、処理すべきサービスのサービスIDを設定することが可能である。映像トランスコーダ200a〜200dは、入力される映像、音声、字幕に付与されたPTS/DTS(Presentation Time Stamp/Decoding Time Stamp)を保持した上で、トランスコードした映像と、映像、字幕を出力し、PCRについても、入力されるPCRと同一の時間軸となるように出力する。
ここで、PCRが同一の時間軸とは、PCRの値を記述したTSパケットの多重位置の違いによるPCRの値の違いを補正した上で、それぞれのPCRの値を比較した場合に、PCRの値が一致することを指す。図7に、PCRが同一時間軸である場合と、同一時間軸ではない場合の例を示す。
再多重装置300におけるトランスコーダ出力信号受信部331a〜331dは、各映像トランスコーダ200a〜200dからのトランスコーダ出力信号を受信する機能を有する。映像トランスコーダ200a〜200dの出力インタフェースがDVB−ASI(Digital Video Broadcasting−Asynchronous Serial Interface)のように、TSパケットをそのまま同軸線上で伝送する場合は、TSパケットを受信して信号バッファ領域333に書き込む。映像トランスコーダ200a〜200dからの出力インタフェースがIPインタフェースのように、複数のTSパケットをパッキングしてIPパケットのペイロードに格納して伝送する場合は、IPパケットを受信した後に、IPパケットのペイロードからTSパケットを1つずつ抽出して、信号バッファ領域333に書き込む。
放送信号受信部332は、復調器100から出力される元のデジタル放送信号(トランスコード前の映像,データ放送,音声,字幕,PSI/SI,PCR等)を受信する機能を有する。復調器100からの出力インタフェースがDVB−ASIのように、TSパケットをそのまま同軸線上で伝送する場合は、TSパケットを受信して信号バッファ領域333に書き込む。復調器100からの出力インタフェースがIPインタフェースのように、複数のTSパケットをパッキングしてIPパケットのペイロードに格納して伝送する場合は、IPパケットを受信した後に、IPパケットのペイロードからTSパケットを1つずつ抽出して、信号バッファ領域333に書き込む。
信号バッファ領域333は、トランスコーダ出力信号受信部331a〜331d、放送信号受信部332を経由して受信した、各映像トランスコーダ200a〜200dからのMPEG−2 TSと、復調器100からのMPEG−2 TSを連続するTSパケットとして保持する機能を有する。信号バッファ領域333内のTSパケットを保持する領域は、各映像トランスコーダ200a〜200d、復調器100で区分されており、それぞれの装置から受信されたTSパケットが装置毎に区別して格納される。
多重タイミング制御部334は、各映像トランスコーダ200a〜200dから受信したMPEG−2 TSパケット中のPCRと復調器100から受信したMPEG−2 TSパケット中のPCRを用いて、映像トランスコーダ200a〜200dから受信したMPEG−2 TSと、復調器100から受信したMPEG−2 TSパケットの多重タイミングを決定するためのタイムスタンプ値を算出する機能を有する。
映像多重判定部335は、復調器100から受信したデジタル放送信号中のPMTから、デジタル放送信号におけるHDTV、SDTVの提供状況および、デジタル放送信号中に多重される映像ESの数を判定し、判定結果に基づいてトランスコーダ出力信号のうち、再多重すべきものが再多重されるように多重部336に映像多重制御を実施する機能を有する。
多重部336は、多重タイミング制御部334が付与したタイムスタンプ値と、映像多重判定部335から実行される映像多重制御に従って、信号バッファ領域333に保持されたTSパケットを読みだし、複数のトランスコーダ出力信号とデジタル放送信号中のデータ放送、PSI/SIなどを再多重して出力する機能を有する。
(4)システム動作の説明
以下では、本実施例におけるシステム動作について記述する。
(ステップS1)
復調器100は、デジタル放送を伝送する放送波を受信して復調した後に、暗号を復号処理する。復号処理後のデジタル放送信号をMPEG−2 TS形式で、複数の映像トランスコーダ200a〜200dおよび再多重装置300に出力する。
(ステップS2)
各映像トランスコーダ200a〜200dは、入力されたデジタル放送信号中のTSパケットの中から、割り当てられたサービスIDに対応するPMT(サービスIDに対してユニークに付与)を解析し、処理対象であるMPEG−2映像、音声、字幕、PCRのTSパケットのPID(Packet ID)値を把握する。各映像トランスコーダ200a〜200dは、入力されたデジタル放送信号中のTSパケットのうち、映像PIDを有するTSパケットからMPEG−2映像を抽出して、H.264/AVCでトランスコードし、これを再度TSパケット化する。また、このようにトランスコード後の映像を格納したTSパケットと、デジタル放送信号中の音声、字幕と、入力されたデジタル放送信号のPCRと同一の時間軸を有するPCRとをMPEG−2 TS形式に多重してトランスコーダ出力信号として出力する。
(ステップS3)
再多重装置300のトランスコーダ出力信号受信部331a〜331dにおいて、各映像トランスコーダ200a〜200dから出力されるトランスコーダ出力信号を受信する。受信した信号からMPEG−2 TSを構成するTSパケットを抽出し、信号バッファ領域333のうち、該当の映像トランスコーダに割り当てられた領域に、連続するTSパケットの内容を時系列に書き込む。
(ステップS4)
再多重装置300の放送信号受信部332において、デジタル放送信号(トランスコード前の映像,音声,字幕,データ放送,PSI/SI,PCR等)を受信する。受信した信号からMPEG−2 TSを構成するTSパケットを抽出し、信号バッファ領域333のうち、復調器100からのデジタル放送信号に割り当てられた領域に、連続するTSパケットの内容を時系列に書き込む。
(ステップS5)
再多重装置300の信号バッファ領域333では、前記ステップS3,S4のトランスコーダ出力信号とデジタル放送信号を、各映像トランスコーダ、復調器でそれぞれ区別して保持する。
(ステップS6)
多重タイミング制御部334では、図4に示すフローに従って、各トランスコーダ出力信号とデジタル放送信号の多重タイミングを決定するためのタイムスタンプ値(多重位置に対応するタイムスタンプ値)を算出し、信号バッファ領域333に書き込む処理を行う。
多重タイミング制御部334で実行される処理フローを以下に述べる。
(ステップS61)
信号バッファ領域333から、デジタル放送信号に多重されている各PMTに記述されるPCRのPID値を取得する。それぞれのPCR_PIDが同一である場合は、複数のサービスでPCRが共有されていると判定する。逆に、PCR_PIDが同一でない場合は、サービス毎に独立のPCRが伝送されていると判定する。
(ステップS62)
PCRが共有されている場合には、図5に示すように、トランスコーダ出力信号、デジタル放送信号中の各TSパケットにタイムスタンプ値を付与していく。まず、各PCRを伝送するTSパケットについては、PCR中のPCR値をタイムスタンプ値として保持する。PCR以外のTSパケットについては、2つのPCRのタイムスタンプ値を用いて補完することでタイムスタンプ値を付与する。例えば、PCR(AN)[タイムスタンプ値:10]とPCR(AN+1)[タイムスタンプ値:110]の間のTSパケットが3パケットであった場合(例えば図5のトランスコーダ出力信号A)、それぞれのTSパケットのタイムスタンプ値を、25ずつ単調増加させ、35,60,85,110とする。ここで算出したタイムスタンプ値は、TSパケット毎にTSパケットの内容そのものと合わせて、信号バッファ領域333に保持する。
(ステップS63)
PCRが共有されていない場合には、図6に示すように、トランスコーダ出力信号、デジタル放送信号中の各TSパケットにタイムスタンプ値を付与していく。まず、複数のPCRのうち、あるひとつのサービスのPCRを基準PCRとする。この例では、トランスコーダ出力信号Aに多重されるPCR_Aを基準PCRとする。
ステップS63−1;デジタル放送信号において、PCR_Aを用いて、PCR_A以外のPCRにタイムスタンプ値を付与する(図示[1])。
ステップS63−2;続いて、このタイムスタンプ値(A基準)と各サービスのPCRのPCR値の差分を算出し、これを保持する(図示[2])。
ステップS63−3;各トランスコーダ出力信号において、各PCRについてPCR値からステップS63−2で求めた差分値を減算し、タイムスタンプ値(A基準)を算出する(図示[3])。
なお、PCRパケット以外のTSパケットについては、タイムスタンプ値(A基準)を用いて前記ステップS62と同様に補完してタイムスタンプ値を付与する。
(ステップS64)
前記算出したタイムスタンプ値を、TSパケット毎にTSパケットの内容そのものと合わせて、信号バッファ領域333に保持する。
(ステップS7)
映像多重判定部335は、デジタル放送信号中のすべてのサービスIDに対応するPMTに記述された映像ESのPIDを比較する。全ての映像ESのPIDが同一の場合は、HDTVに対応する映像トランスコーダ(本例では映像トランスコーダ200d)からの出力のみを多重化するよう映像多重制御を実行する。また、一部のPIDが同一の場合は、該当のSDTVの映像トランスコーダ(本例では映像トランスコーダ200a〜200cのいずれか)の出力のみを多重化するよう映像多重制御を実行する。再多重するトランスコーダ出力信号を切り替えるタイミングは、映像ESのPID変化点を監視し、該当のPIDが発生または消滅したタイミングを切替点として、多重部336に対して映像多重制御を実行する。
尚、多重の対象が1つである場合(映像トランスコーダ200a〜200dのうちいずれか1つのみが配備される場合)、映像多重判定部335は設けなくて良い。
(ステップS8)
多重部336では、多重タイミング制御部334が付与したタイムスタンプ値に従って、信号バッファ領域333に保持されているデジタル放送信号および各トランスコーダ出力信号を構成するTSパケットを多重して出力する。映像トランスコーダが複数配備されている場合、多重の対象とするトランスコーダ出力信号は、映像多重判定部335から指示されたものとする。多重処理は、タイムスタンプ値が付与されたいずれかのトランスコーダ出力信号が存在した場合に開始する。多重処理開始時に信号バッファ領域333に保持していたデジタル放送信号は出力せずに破棄する。これは、映像トランスコーダ200a〜200dの処理遅延により、トランスコーダ出力信号がデジタル放送信号に比べて遅れて再多重装置300に入力されるため、映像トランスコーダからの信号を受信しはじめた時点で保持しているデジタル放送信号に対して、同期して再多重すべきトランスコーダ出力信号が存在しないためである。多重処理は、各TSパケットに付与したタイムスタンプ値の大小を比較し、NULLパケット除いて、タイムスタンプ値が小さいものから先に出力するように多重タイミングを定める。トランスコード出力信号に含まれる映像、音声、字幕、PCRについては、デジタル放送信号から削除した上で多重する。多重して出力したTSパケットは、信号バッファ領域333から削除する。
また、本実施形態のデジタル放送の再多重システムにおける各手段の一部もしくは全部の機能をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータを用いて実行して本発明を実現することができること、本実施形態のデジタル放送の再多重方法における手順をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータに実行させることができることは言うまでもなく、コンピュータでその機能を実現するためのプログラムを、そのコンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えばFD(Floppy(登録商標) Disk)や、MO(Magneto−Optical disk)、ROM(Read Only Memory)、メモリカード、CD(Compact Disk)−ROM、DVD(Digital Versatile Disk)−ROM、CD−R、CD−RW、HDD、リムーバブルディスクなどに記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記のプログラムをインターネットや電子メールなど、ネットワークを通して提供することも可能である。
100…復調器
200a〜200d…映像トランスコーダ
300…再多重装置
331a〜331d…トランスコーダ出力信号受信部
332…放送信号受信部
333…信号バッファ領域
334…多重タイミング制御部
335…映像多重判定部
336…多重部

Claims (7)

  1. デジタル放送波を受信し復調してMPEG−2 TS(Transport Stream)を出力する復調装置と、
    前記復調装置からMPEG−2 TSが入力され、複数チャネルのMPEG−2映像を対象にトランスコードを各々実行し、トランスコード後の映像とデジタル放送信号中の音声、字幕と、PCR(Program Clock Reference)とをMPEG−2 TS形式に多重して出力する複数の映像トランスコーダと、
    前記複数の映像トランスコーダのトランスコーダ出力信号と、前記復調装置のMPEG−2 TS出力とを再多重する再多重装置とを備え、
    前記再多重装置は、
    前記複数の映像トランスコーダからのトランスコーダ出力信号を各々受信し、該受信信号中のMPEG−2 TSのTSパケットを抽出して、信号記憶手段の信号バッファ領域に書き込む複数のトランスコーダ出力信号受信手段と、
    前記復調装置からのMPEG−2 TS出力を受信し、該受信信号中のMPEG−2 TSのTSパケットを抽出して、信号記憶手段の信号バッファ領域に書き込む放送信号受信手段と、
    前記複数のトランスコーダ出力信号受信手段により信号記憶手段に書き込まれたMPEG−2 TSのTSパケット中のPCR、前記放送信号受信手段により信号記憶手段に書き込まれたMPEG−2 TSのTSパケット中のPCRに基づいて、前記映像トランスコーダから受信したMPEG−2 TSのTSパケットと前記復調装置から受信したMPEG−2 TSのTSパケットとの多重タイミングを決定するためのタイムスタンプ値を各TSパケット毎に求め、該タイムスタンプ値を各TSパケットと合わせて前記信号記憶手段に書き込む多重タイミング制御手段と、
    前記信号記憶手段に格納されているタイムスタンプ値の大きさに従って定められる多重タイミングで、該信号記憶手段内のTSパケットを読み出して、前記トランスコーダ出力信号とデジタル放送信号を再多重して出力する多重手段と、
    を備えたことを特徴とするデジタル放送の再多重システム。
  2. 前記多重タイミング制御手段は、
    前記TSパケット中のPCRのPID(Packet ID)値に基づいて、該PCRが複数の放送サービスで共有されているか否かを判定する判定処理と、
    前記判定処理の判定結果、PCRが共有されている場合、PCRを伝送するTSパケットについてはPCR中のPCR値をタイムスタンプ値として付与し、PCR以外のTSパケットについては1つの放送サービス中の2つのPCRを伝送するTSパケット間の各パケット毎に均等増加させたタイムスタンプ値を付与する処理と、
    前記判定処理の判定結果、PCRが共有されていない場合、複数のPCRのうち1つの放送サービスのPCRを基準PCRとし、デジタル放送信号において前記基準PCRを用いて各TSパケットにタイムスタンプ値を付与し、デジタル放送信号における各TSパケットのPCR値と、前記基準PCRを用いて付与されたタイムスタンプ値の差分値を算出して保持し、各トランスコーダ出力信号におけるPCRを伝送するTSパケットについては、当該PCRのPCR値から前記差分値を減算した値をタイムスタンプ値として付与し、各トランスコーダ出力信号におけるPCR以外のTSパケットについては、2つのPCRを伝送するTSパケット間の各パケット毎に均等増加させたタイムスタンプ値を付与する処理と、 を行うことを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送の再多重システム。
  3. 前記信号記憶手段に格納されている、前記放送信号受信手段により書き込まれたデジタル放送信号中のPMT(Program Map Table)に基づいて、前記複数のトランスコーダ出力信号のうち再多重すべきトランスコーダ出力を判定し、該判定されたトランスコーダ出力の多重化を指定するための映像多重制御信号を出力する映像多重判定手段を備え、
    前記多重手段は、前記映像多重判定手段から出力された映像多重制御信号により指定されたトランスコーダ出力信号とデジタル放送信号を再多重して出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル放送の再多重システム。
  4. デジタル放送波を受信し復調してMPEG−2 TS(Transport Stream)を出力する復調装置と、前記復調装置からMPEG−2 TSが入力され、複数チャネルのMPEG−2映像を対象にトランスコードを各々実行し、トランスコード後の映像とデジタル放送信号中の音声、字幕と、PCR(Program Clock Reference)とをMPEG−2 TS形式に多重して出力する複数の映像トランスコーダと、前記複数の映像トランスコーダのトランスコーダ出力信号と、前記復調装置のMPEG−2 TS出力とを再多重する再多重装置とを備えたシステムにおけるデジタル放送の再多重方法であって、
    再多重装置における複数のトランスコーダ出力信号受信手段が、前記複数の映像トランスコーダからのトランスコーダ出力信号を各々受信し、該受信信号中のMPEG−2 TSのTSパケットを抽出して、信号記憶手段の信号バッファ領域に書き込むステップと、
    再多重装置における放送信号受信手段が、前記復調装置からのMPEG−2 TS出力を受信し、該受信信号中のMPEG−2 TSのTSパケットを抽出して、信号記憶手段の信号バッファ領域に書き込むステップと、
    再多重装置における多重タイミング制御手段が、前記信号記憶手段に書き込まれた、前記映像トランスコーダから受信したMPEG−2 TSのTSパケットと前記復調装置から受信したMPEG−2 TSのTSパケットとの多重タイミングを決定するためのタイムスタンプ値を求めて前記信号記憶手段に書き込む多重タイミング制御ステップと、
    再多重装置における多重手段が、前記信号記憶手段に格納されているタイムスタンプ値の大きさに従って定められる多重タイミングで、該信号記憶手段内のTSパケットを読み出して、前記トランスコーダ出力信号とデジタル放送信号を再多重して出力する多重ステップと、
    を備えたことを特徴とするデジタル放送の再多重方法。
  5. 前記多重タイミング制御ステップは、
    前記TSパケット中のPCRのPID(Packet ID)値に基づいて、該PCRが複数の放送サービスで共有されているか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの判定結果、PCRが共有されている場合、PCRを伝送するTSパケットについてはPCR中のPCR値をタイムスタンプ値として付与し、PCR以外のTSパケットについては1つの放送サービス中の2つのPCRを伝送するTSパケット間の各パケット毎に均等増加させたタイムスタンプ値を付与するステップと、
    前記判定ステップの判定結果、PCRが共有されていない場合、複数のPCRのうち1つの放送サービスのPCRを基準PCRとし、デジタル放送信号において前記基準PCRを用いて各TSパケットにタイムスタンプ値を付与し、デジタル放送信号における各TSパケットのPCR値と、前記基準PCRを用いて付与されたタイムスタンプ値の差分値を算出して保持し、各トランスコーダ出力信号におけるPCRを伝送するTSパケットについては、当該PCRのPCR値から前記差分値を減算した値をタイムスタンプ値として付与し、各トランスコーダ出力信号におけるPCR以外のTSパケットについては、2つのPCRを伝送するTSパケット間の各パケット毎に均等増加させたタイムスタンプ値を付与するステップと、
    前記各々付与されたタイムスタンプ値を各TSパケットと合わせて前記信号記憶手段に書き込むステップと、
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載のデジタル放送の再多重方法。
  6. 再多重装置における映像多重判定手段が、前記信号記憶手段に格納されている、前記放送信号受信手段により書き込まれたデジタル放送信号中のPMT(Program Map Table)に基づいて、前記複数のトランスコーダ出力信号のうち再多重すべきトランスコーダ出力を判定し、該判定されたトランスコーダ出力の多重化を指定するための映像多重制御信号を出力する映像多重判定ステップを備え、
    前記多重ステップは、前記映像多重判定手段から出力された映像多重制御信号により指定されたトランスコーダ出力信号とデジタル放送信号を再多重して出力することを特徴とする請求項4又は5に記載のデジタル放送の再多重方法。
  7. コンピュータを請求項1ないし3のいずれか1項に記載の各手段として機能させるデジタル放送の再多重プログラム。
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