JP4832118B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

本発明は、廃油,プラスチックや古タイヤあるいは家畜の糞尿等の廃有機物をはじめとする種々の燃焼物を燃焼させる燃焼装置に係り、特に、燃焼物に水を混合して流動物にした状態のものを高温下で完全燃焼できる燃焼装置に関する。
従来、この種の燃焼装置としては、本願出願人の研究に係るものがあり、例えば、特許文献1(国際公開第2005/033582号パンフレット)に記載されたものが知られている。
図12に示すように、空気の供給が遮断されるとともに燃焼物に水が混合された流動物が供給され流動物中の水を熱分解して燃焼物を燃焼させて燃焼後のガスを排気する燃焼室体1と、流動物を燃焼室体1に供給する流動物供給部30と、燃焼室体1を囲繞するとともに燃焼室体1を回転駆動可能に支持する外側室体50とを備えて構成されている。
燃焼室体1には、その下部に流動物を供給する下部開口2が設けられ、上部に燃焼室体1に連通し排気を排出する上部開口3が設けられている。更に、燃焼室体1は、外筒部10と内筒部20とから構成されている。
燃焼室体1の内筒部20は、燃焼物の燃焼による熱で溶融可能な粉粒体21で構成されている。また、粉粒体21は、燃焼室体1の遠心力で外筒部10側に押しつけられて燃焼室体1の内壁を形成する耐熱流体となる。
流動物供給部30は、流動物が入れられる流動物貯留槽31と、下部開口2に挿通される流動物噴射ノズル32と、流動物貯留槽31及び流動物噴射ノズル32に接続され流動物貯留槽31からの流動物を流動物噴射ノズル32側に圧送する高圧ポンプ33が介装された流動物供給管34とを備えて構成されている。
外側室体50には、燃焼室体1から排気された水蒸気を含むガスを回収するガス回収管90が接続されている。このガス回収管90で取り出されたガスは、動力タービン96を作動させ動力タービン96から動力を取り出せるようになっている。動力タービン96の動力は、例えば、発電機の動力として用いられる。
また、外側室体50の内壁には、燃焼室体1の外筒部10の外面に向けて冷却水を噴出して外筒部10を冷却する冷却水噴出口8が多数設けられている。
この燃焼装置を用いる際には、まず、予め、粉粒体21を外筒部10内に入れ、この状態で外筒部10を回転させ、粉粒体21を回転による遠心力で外筒部10側に押しつけた状態で、流動物噴射ノズル32から流動物を噴射するとともに流動物に点火して流動物中の燃焼物を燃焼させていく。
流動物が燃焼させられると、燃焼室体1の上部開口3から排気され外側室体50を介してガス回収管90からガスが回収され、動力タービン96で動力が取り出される。
国際公開第2005/033582号パンフレット
ところで、上記従来の燃焼装置にあっては、外筒部10は、内筒部20である耐熱流体の熱が伝達されてもこの熱に充分耐えうるように、融点の高い材料で形成するとともに冷却水噴出口8から噴出された冷却水により冷却しているが、冷却水による冷却が充分でなく、外筒部10に高価な材料を用いなければならず装置全体の製造コストが高くなってしまうという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、外筒部と内筒部の間に水を流して外筒部の冷却を確実にし外筒部の材料を安価なものにできるようにして製造コストの低減を図った燃焼装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の燃焼装置は、空気の供給が遮断されるとともに燃焼物に水が混合された流動物が供給され該流動物中の水を熱分解して燃焼物を燃焼させて燃焼後のガスを排気する燃焼室体と、上記流動物を上記燃焼室体に供給する流動物供給部と、上記燃焼室体を囲繞するとともに該燃焼室体を回転駆動可能に支持する外側室体とを備えて構成し、上記燃焼室体の下部中央に流動物を供給する下部開口を設け、上記燃焼室体の上部中央に上記燃焼室体に連通し排気を排出する上部開口を設け、上記燃焼室体を外筒部と内筒部とから構成し、上記燃焼室体の内筒部を、上記燃焼物の燃焼による熱で溶融可能な粉粒体で構成されるとともに上記燃焼室体の遠心力で上記外筒部側に押しつけられて該燃焼室体の内壁を形成する耐熱流体で構成した燃焼装置において、上記燃焼室体の回転時に遠心力で上記外筒部側に押しつけられて該外筒部の内側面を流下するように水を供給する水供給部と、上記燃焼室体の上部及び下部の少なくともいずれか一方に設けられ上記水供給部からの水が上記外筒部の内側面を流下する過程で蒸発してなる水蒸気を取り出す水蒸気取出部とを備えて構成されている。
これによれば、燃焼室体内においては、空気の供給が遮断された状態で、燃焼物に水が混合された流動物が供給され、流動物中の水が酸素と水素に熱分解され、この酸素により燃焼物が略完全燃焼させられる。また、燃焼室体の回転による遠心力によって耐熱流体が内筒を形成し、この溶解した耐熱流体の円筒内面で赤外線が反射し合い、燃焼室体内は非常に高温になり、そのため、燃焼室体内では、上昇渦が生じ、燃焼室体内は高温高圧下となり、流動物中の水が熱分解した酸素により、燃焼物が確実に略完全燃焼される。
この場合、燃焼室体への空気の供給が遮断されているので、窒素の供給がほとんどなくなり、そのため、燃焼物に起因するもの以外は、窒素酸化物の生成が抑制される。その結果、排気ガスがクリーンになる。
また、水供給部から水が供給されると、水供給部からの水は、粉粒体同士の隙間を通るとともに燃焼室体の回転により遠心力で外筒部側に押しつけられて外筒部の内側面を流下していく。
これにより、燃焼室体内においては、外筒部の内側面に水が流下しており、内筒部側からの燃焼による熱によりこの水が蒸発していき、外筒部の内側面を流下する水が蒸発する際の潜熱によって燃焼による熱が奪われるので、燃焼による熱が直接外筒部に伝達されなくなり、外筒部の冷却が確実に行なわれる。そのため、外筒部に、高温に耐えうるしかも加工が難しい、例えば、タングステン等の高価な材料を用いなくてもよくなり、装置全体の製造コストの低減を図ることができる。
更に、外筒部の内側面の水が蒸発して水蒸気となると、水蒸気は、粉粒体同士の隙間を通り水蒸気取出部から取り出される。
また、必要に応じ、上記外筒部の上壁外面に該上壁外面に空間を隔てて対峙する上面板を設け、該上面板に下端が上記上部開口に同軸で連通する管状の回転軸を設け、上記水供給部を、上記管状の回転軸の内面に水を流下させて上記上部開口から流入させるように構成されている。
水供給部から外筒内に水を供給するには、上部回転軸の内面に水を流下させて上部開口から流入させる。これにより、水供給部の水は上部回転軸を流れるので、上部開口からの上部回転軸側に流出した排気や燃焼による熱に対して、上部回転軸側を冷却することができる。そのため、上部回転軸等の変形が防止されるので、装置を安定して作動させることができる。
更に、必要に応じ、上記水蒸気取出部を、上記外筒部の上壁外面と上記上面板との間に形成された空間で構成し、該空間の軸心側を水蒸気の入口とし外周側を水蒸気の出口としている。
この水蒸気取出部においては、上部開口から流出した水蒸気が、外筒部の上壁外面と上面板との間に形成された空間から、燃焼物の燃焼による排気とともに取り出される。
この場合、上記空間の出口側に複数の羽根を有し上記入口から該空間内に流入する水蒸気を受けて上記燃焼室体に回転力を付与するタービンを設けたことが有効である。
これにより、燃焼室体内で燃焼物を燃焼させると、外筒部の上壁外面と上面板との間に形成された空間から水蒸気及び排気がタービンに導かれ、このタービンにより燃焼室体が回転させられるので、燃焼室体を駆動させる装置等を用いて燃焼室体を回転させなくても燃焼室体を自ずと回転させることができる。そのため、省エネルギ効果を期待できる。
更に、上記空間内に、該空間の入口から出口側のタービンに向けて水蒸気及び水を導くガイド管を放射状に複数配設している。
これにより、ガイド管が空間の入口から出口側のタービンに向けて水蒸気を導くので、タービンの羽根に水蒸気及び排気が確実に作用するようになる。また、ガイド管により水供給部からの水がタービンに向けて導かれると、ガイド管内で水が排気からの熱で蒸発し水蒸気となるので、ガイド管内で生じた水蒸気もタービンの羽根に作用するようになり、効率的にタービンを作動させることができる。また、ガイド管を通過する排気が高温であってもガイド管で導かれる水がガイド管を内側から冷却するので、排気の熱によって引き起こされる虞のあるガイド管やタービンの羽根等の変形を防止することができる。尚、蒸発しなかった水は、タービンの羽根に衝突して蒸発する。
この場合、上記ガイド管の外側を水が流入する冷却通路としたことが有効である。
これにより、ガイド管を通過する排気が高温であっても冷却通路の水がガイド管を冷却するので、排気の熱によって引き起こされる虞のあるガイド管やタービンの羽根等の変形を防止することができる。更に、冷却通路の水がガイド管から加熱されて蒸発すると、燃焼室体が回転しているので、水よりも比重の軽い水蒸気は軸心側に移動し、ガイド管から流出していく。
また、排気等の熱によりガイド管の外側で水蒸気が発生させられ、この水蒸気がタービンの羽根に送られるので、タービンにより効率的に燃焼室体に回転力を付与することができる。
また、必要に応じ、上記水蒸気取出部を上記外筒部の下壁に形成された貫通孔で構成し、上記外筒部の下壁外面に該下壁外面に空間を隔てて対峙する下面板を設け、上記空間の外周に複数の羽根を有し上記貫通孔からの水蒸気を受けて上記燃焼室体に回転力を付与するタービンを設けている。
この水蒸気取出部においては、水蒸気が水蒸気取出部である貫通孔から取り出されると、水蒸気が、外筒部の下壁外面と下面板との間に形成された空間に設けたタービンに導かれる。これにより、燃焼室体内で燃焼物を燃焼させると、このタービンにより燃焼室体が回転させられるので、燃焼室体を駆動させる装置等を用いて燃焼室体を回転させなくても燃焼室体を自ずと回転させることができる。そのため、省エネルギ効果を期待できる。
更に、必要に応じ、上記外筒部の下壁内面を覆い上記水供給部からの水及び水蒸気を通過させかつ上記粉粒体が非通過である多数の孔を有した板状のフィルタを設けている。
これにより、フィルタで外筒部の下壁が覆われているので、貫通孔等から粉粒体が流出する事態が防止されるとともに、貫通孔側から流出する水蒸気を遮らないようにできる。
更にまた、必要に応じ、上記流動物供給部を、上記流動物が入れられる流動物貯留槽と、上記下部開口に挿通されるとともに上記外筒部の下壁外面から突出した回転軸を貫通する流動物噴射ノズルと、上記流動物貯留槽及び流動物噴射ノズルに接続され上記流動物貯留槽からの流動物を上記流動物噴射ノズル側に圧送する高圧ポンプが介装された流動物供給管とを備えて構成した。流動物噴射ノズルからの流動物の噴射を確実に行なうことができる。
また、必要に応じ、上記流動物噴射ノズルの流動物噴射口側を、上記外筒部の下壁内面から上記燃焼室体の内部に突出させている。
これにより、外筒部の下部から内筒部内の燃焼している部分を遠ざけることができ、外筒部の下部の変形を防止することができる。
更に、必要に応じ、上記流動物噴射ノズルの内側に、該流動物噴射ノズルと同軸に設けられる水素噴射ノズルと、該水素噴射ノズルの内側に該水素噴出ノズルと同軸に設けられる酸素噴射ノズルを設けた構成としている。
水素噴射ノズルと酸素噴射ノズルから、適時に、水素及び酸素を噴射することにより、着火を確実にしたり、燃焼の安定化を図ったりすることができる。
この場合、上記外側室体に、上記燃焼室体から排気された水蒸気を含むガスを回収するガス回収管を接続し、上記酸素噴射ノズルに接続され上記ガス取出管からのガスの一部を該酸素噴射ノズルからガスを噴射させて上記燃焼室体内にガスを還流させるガス環流管路を設けたことが有効である。
これにより、流動物噴射ノズルの内側の流動物噴射ノズルから噴射されたガスが、流動物噴射ノズルからの流動物を燃焼室体内に広く拡散させるので、流動物の分布が均一になり、内筒部内での燃焼物の燃焼を効率的に行なわせることができる。
また、必要に応じ、上記流動物噴射ノズルと上記下部開口の間に上記燃焼室体内の灰分を排出可能な隙間を形成し、上記外側室体の下部に、該外側室体の外部に灰分を排出する灰分排出口と、上記下部開口からの灰分を受けて上記灰分取出口に導く灰分排出通路部と、該灰分排出通路部を開閉する排出通路部開閉機構を設けている。
燃焼室体内で生成された灰分は、燃焼室体の下部に落下し、下部開口を通り、灰分排出通路部から灰分排出口に導かれる。これにより、灰分排出口から灰分を取り出すことができる。
更に、上記外筒部の下部外周に、上記外筒部の内側面を流下する過程で蒸発しなかった水を該外筒部の外部に排出する水排出孔を設け、該水排出孔からの水を上記灰分排出通路部で受けて灰分とともに上記外側室体の外部に排出している。
これにより、燃焼室体内で蒸発しなかった水供給部からの水は、水排出孔から排出されていく。そのため、燃焼室体内に余分な水が残らなくなり、燃焼物の燃焼に影響する事態を防止できる。
更にまた、必要に応じ、上記外側室体の上部に上記燃焼室体の上部開口に連通するダクトを設け、該ダクトに、燃焼物が投入される燃焼物投入口と当該ダクトを開閉するダクト開閉機構とを備えている。
これにより、流動物供給部以外からも燃焼物を燃焼室体内に投入することができる。
本発明の燃焼装置によれば、水供給部を設けたので、水供給部からの水は、粉粒体同士の隙間を通るとともに燃焼室体の回転により遠心力で外筒部側に押しつけられて外筒部の内側面を流下していき、内筒部側からの燃焼による熱によりこの水が蒸発していき、外筒部の内側面を流下する水が蒸発する際の潜熱によって燃焼による熱が奪われ、燃焼による熱が直接外筒部に伝達されなくなり、外筒部の冷却が確実に行なわれる。これにより、外筒部に、高温に耐えうるしかも加工が難しい、例えば、タングステン等の高価な材料を用いなくてもよくなり、装置全体の製造コストの低減を図ることができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る燃焼装置について詳細に説明する。尚、従来の燃焼装置と同様のものについては同一の符号を付している。
図1乃至図8に示すように、燃焼装置は、空気の供給が遮断されるとともに燃焼物に水が混合された流動物が供給され流動物中の水を熱分解して燃焼物を燃焼させて燃焼後のガスを排気する燃焼室体1と、流動物を燃焼室体1に供給する流動物供給部30と、燃焼室体1を囲繞するとともに燃焼室体1を回転駆動可能に支持する外側室体50とを備えて構成されている。
燃焼室体1は、その下部に燃焼室体1内に連通し流動物を供給する下部開口2が設けられ、その上部に燃焼室体1に連通し排気を排出する上部開口3が設けられている。また、燃焼室体1は、外筒部10と内筒部20とから構成されている。
外筒部10は、耐熱性のある金属等で形成され、上壁11,下壁12及び側壁13を備えて構成されている。
外筒部10の上壁11外面には、上壁11外面に空間を隔てて対峙する上面板14が設けられている。上面板14は、後述のガイド管115が貫通した筒体116を介して上壁11に設けられている。また、上面板14には、下端が上部開口3に同軸で連通する管状の上部回転軸16が設けられている。
また、外筒部10の下壁12外面には、上端が下部開口2として構成される管状の下部回転軸17が設けられている。
図1に示すように、燃焼室体1の内筒部20は、燃焼物の燃焼による熱で溶融可能な粉粒体21で構成されるとともに燃焼室体1の遠心力で外筒部10側に押しつけられて燃焼室体1の内壁を形成する耐熱流体で構成されている。粉粒体21は、例えば、タングステンで構成されている。
図1乃至図4,図7及び図8に示すように、流動物供給部30は、流動物が入れられ種類毎に分けられた複数の流動物貯留槽31a,31b,31cと、下部開口2に挿通されるとともに外筒部10の下壁12外面から突出した下部回転軸17を貫通する流動物噴射ノズル32と、流動物貯留槽31a,31b,31c及び流動物噴射ノズル32に接続され流動物貯留槽31a,31b,31cからの流動物を流動物噴射ノズル32側に圧送する高圧ポンプ33が介装された流動物供給管34とを備えて構成されている。
流動物貯留槽31a,31b,31cは、燃焼物としてプラスチックや古タイヤあるいは家畜の糞尿等が入れられる第1流動物貯留槽31aと、燃焼物としてPCB等からなる廃油が入れられる第2流動物貯留槽31bと、燃焼物として劣化ウラン(ウラン238)が入れられる第3流動物貯留槽31cの3つがある。
これらの流動物貯留槽31a,31b,31cは、上部に燃焼物が投入される開口を有し、この開口から投入された流動物を貯留する。そして、流動物貯留槽31a,31b,31c内には、流動物貯留槽31a,31b,31c内を攪拌するミキサ(図示せず)が設けられるとともに、水が供給され、ミキサにより水と燃焼物とが攪拌されて流動物になる。
流動物噴射ノズル32は、下部回転軸17に貫通し、先端に流動物噴射口32aが形成された管状に形成されている。また、流動物噴射ノズル32は、その流動物噴射口32a側が外筒部10の下壁12内面から燃焼室体1の内部に突出している。更に、流動物噴射ノズル32の外周と下部回転軸17との間には隙間が形成されている。更にまた、流動物噴射ノズル32の外周には、ドリル35が設けられている。燃焼室体1内で燃焼されて生じた灰分は、ドリル35でかき出されて、流動物噴射ノズル32の外周と下部回転軸17との間の隙間を通り、外側室体50の下部側に排出される。
流動物噴射ノズル32の内側には、流動物噴射ノズル32と同軸に設けられる水素噴射ノズル36と、水素噴射ノズル36の内側に水素噴出ノズルと同軸に設けられる酸素噴射ノズル37とが備えられている。
水素噴射ノズル36には、水素タンク38aからの水素を水素噴射ノズル36に送給する水素送給管38が接続されている。酸素噴射ノズル37は、酸素タンク39aからの酸素を送給する酸素送給管39に接続されている。
また、酸素送給管39には、大気を取り入れて酸素送給管39に空気を供給する空気供給部40が接続されている。空気供給部40は、大気を吸引して圧送する空気圧送ポンプ41と、酸素送給管39に接続され圧送された空気が流れる空気送給管42とを備えてなる。
更に、酸素噴射ノズル37を接地するとともに、水素噴射ノズル36を帯電させる着火装置45が設けられている。着火装置45は、水素噴射ノズル36を帯電させて、水素噴射ノズル36と酸素噴射ノズル37の間に放電による火花を生じさせて着火する。
尚、図中、46は逆止弁であり、47は電磁バルブである。
流動物供給管34は、高圧ポンプ33よりも前流側が、3つに分岐しており、各流動物貯留槽31a,31b,31cに接続されている。この分岐した管には、合流した後の管内の流動物に含まれる各燃焼物の比を調整可能に、夫々の管の流動物の流量を調整する電磁バルブ34aが設けられている。
この電磁バルブ34aは、図示しない制御部により、燃焼室体1内の温度が燃焼室体1が耐久可能な範囲内になるように、その開度が制御される。
図中、48は、流動物噴射ノズルから安定的に流動物を噴射させるためアキュームレータであり、49は、流動物の逆流を防ぐ逆止弁である。
外側室体50は、側面51及び天井面52を有したカプセル状に形成されている。
外側室体50の天井面52は、図9に示すように、その外周縁が、側面51の上端に設けたフランジ51aにボルト53及びダブルナット54で結合されている。また、ボルト53の頭と天井面52の上面の間には、コイルスプリング55が介装されており、外側室体50内の圧力が異常に高くなった際に、天井面52が側面51から離間して外側室体50内の気体を放出できるようになっている。
また、外側室体50には、上部回転軸16を軸支する上部側軸受56と、下部回転軸17を軸支する下部側軸受57が設けられている。上部側軸受56は、天井面52の外面から上側に突出した筒状に形成されている。
上部側軸受56の上端には、上部側軸受56を上側に延設してなる円筒体58が設けられている。円筒体58の上端には、上部回転軸16の開口に対峙した透明なガラス体59が設けられている。ガラス体59は、一対のガラス板59aで構成され、一対のガラス板59a間には、後述のガラス冷却管87が接続されている。そして、ガラス体59は、燃焼室体1内部で発生する光を取り出し可能になっており、ガラス体59から取り出された光は、例えば、主にレーザ光線として利用される。
また、ガラス体59近傍には、光電管センサで構成され、ガラス体59から取り出された光の温度を検知する検知センサ60が設けられている。この検知センサ60は、電磁バルブ34aを制御する制御部に接続されており、制御部は、検知センサ60の検知に基づいて電磁バルブ34aの開度を調整する。
また、図1,図3及び図4に示すように、円筒体58には、燃焼室体1の上部開口3に連通するダクト61が設けられている。ダクト61には、燃焼物が投入される燃焼物投入口62と、ダクト61を開閉するダクト開閉機構63とが備えられている。
ダクト61は、燃焼物投入口62側から上部側軸受56に向けて下って傾斜するとともに、左右に一対設けられている。また、ダクト61は、その燃焼物投入口62側が、椀状に形成され、燃焼物の投入が容易になっている。ダクト開閉機構63は、ダクト61の外側に回転可能に設けられ中心と外縁の間の平面がダクト61を横切るとともに中心と外縁の間の平面に燃焼物が通る孔64を有した一対の円盤状のディスク65と、一対のディスク65の中心に貫通されてこの一対のディスク65に一体に形成された軸部66を軸X周りに回転させる駆動装置67とを備えてなる。
一対のディスク65は、図10にも示すように、所定間隔離間しており、軸部66の回転により同動する。また、一方のディスク65の孔64の位置と他方のディスク65の孔64の位置とが軸部66の軸Xを中心に対称に配置され、一方のディスク65と他方のディスク65の孔64が交互にダクト61を開にし、外側室体50の内部と外部とが直接連通しないようになっている。
また、孔64は、回転方向の逆方向に徐々に幅が狭くなるように形成されている。更に、孔64の開口端縁は、鋭角に形成されており、燃焼物のカッターとして機能する。
駆動装置67は、駆動軸にプーリ68aを有したモータ68と、モータ68のプーリ68aと軸部66に設けたプーリ66aとの間に架設されるタイミングベルト69とを備えてなる。タイミングベルト69は、一対のダクト61の両方のディスク65の軸部66のプーリ66aに連係されている。
更にまた、外側室体50の下部には、外側室体50の外部に灰分を排出する灰分排出口70と、下部開口2からの灰分を受けて灰分排出口70に導く灰分排出通路部71と、灰分排出通路部71を開閉する排出通路部開閉機構72とが設けられている。
灰分排出通路部71は、中間仕切壁77に連続して設けられる逆円錐形の受け部73と、受け部73の下部の中心に設けられ下端が灰分排出口70として構成された筒状部74とを有したロート状に形成されている。
排出通路部開閉機構72は、ダクト61に設けたダクト開閉機構63と同様の構成となっており、筒状部74の外側に回転可能に設けられ中心と外縁の間の平面が筒状部74を横切るとともに中心と外縁の間の平面に灰分が通る孔75aを有した一対の円盤状ディスク75と、一対のディスク75の中心に貫通されてこの一対のディスク75に一体に形成された軸部76を軸X周りに回転させる駆動装置(図示せず)とを備えてなる。
一対のディスク75は、所定間隔離間しており、軸部76の回転により同動する。また、一方のディスク75の孔75aの位置と他方のディスク75の孔75aの位置とが軸部76の軸Xを中心に対称に配置され、一方のディスク75と他方のディスク75の孔75aが交互に筒状部74を開にし、外側室体50とその外部とが直接連通しないようにしている。また、孔75aは、回転方向逆方向に徐々に幅が狭くなるように形成されている。更に、孔75aの開口端縁は、鋭角に形成されており、灰分を切断するカッターとして機能する。
駆動装置は、駆動軸にプーリを有したモータと、モータのプーリと軸部76に設けたプーリ76aとの間に架設されるタイミングベルトとを備えてなる。
外側室体50と中間仕切壁77との間の空間は、灰分排出通路部71を冷却する冷却水が通される冷却水通路として構成されている。外側室体50の下部には、冷却水通路78に冷却水を流入させる冷却水供給部80が接続されている。
冷却水供給部80は、水道水等からの水が溜められる冷却水貯留槽81と、冷却水貯留槽81に接続され冷却水貯留槽81の冷却水を吸引する高圧ポンプ82が介装された冷却水送給管83とを備えている。尚、冷却水貯留槽81は、後述の水貯留槽101と共用になっている。冷却水送給管83の高圧ポンプ33よりも前位側には、冷却水送給管83から分岐して冷却水を水貯留槽101に循環する冷却水循環管路85が設けられている。
冷却水循環管路85は、その経路中に、第3流動物貯留槽31cの上部から下部に亘って配設される第3螺旋状管86cと、第1流動物貯留槽31aの下部から上部に亘って配設される第1螺旋状管86aと、ガラス体59の内部に冷却水を通過させるガラス冷却管87と、第2流動物貯留槽31bの上部から下部に亘って配設される第2螺旋状管86bとが介装されている。
第3螺旋状管86cは、第3流動物貯留槽31c内の流動物と冷却水とを熱交換させて流動物を冷却する。第1螺旋状管86aは、第1流動物貯留槽31a内の流動物と冷却水とを熱交換させて流動物を冷却する。また、ガラス冷却管87は、ガラス体59内に冷却水を供給することにより冷却水でガラス体59を冷却せしめる。第2螺旋状管86bは、ガラス体59内で燃焼室体1からの光により温められ高温になった冷却水と流動物とを熱交換させて流動物を加温する。
また、中間仕切壁77には、冷却水通路78を流れる冷却水が噴出する複数の噴出孔(図示せず)が設けられている。この噴出孔からは、検知センサ60等の検知により燃焼室体1に異常がある場合等において、燃焼室体1の外筒部10に向けて冷却水を吹きかけるものである。また、噴出孔からは、常時は、ごく僅かな量の冷却水が流出しており、この冷却水は、燃焼室体1の中間仕切壁77を流下して、灰分排出通路部71から灰分とともに外側室体50の外部に排出される。
外側室体50の上部には、燃焼室体1から排気された水蒸気を含むガスを回収するガス回収管90が接続されている。ガス回収管90の末端には、ガスの種類毎に分けて抽出するガス遠心分離器91が設けられている。ガス遠心分離器91は、ガスの種類毎に分けるものであり、例えば、二酸化炭素,水素,水蒸気及びその他のガスにわけるものである。また、ガス遠心分離器91は、後述の水貯留槽101に接続され、分離された水蒸気を液化して水貯留槽101に送給する。
また、図2に示すように、ガス回収管90からは、酸素噴射ノズル37に接続されガス回収管90からのガスの一部を酸素噴射ノズル37からガスを噴射させて燃焼室体1内に環流させるガス環流管路93が分岐して設けられている。ガス環流管路93は、酸素送給管39の途中に接続され、酸素送給管39を介して酸素噴射ノズル37に接続されている。また、ガス環流管路93には、その経路の途中に水蒸気が一時的に溜められる水蒸気一次貯留部94と、水蒸気一次貯留部94の水蒸気を圧送する圧送ポンプ95とが介装されている。
また、ガス回収管90には、その経路上に、ガス回収管90で回収されたガスで作動する動力タービン96が設けられている。この動力タービン96は、発電機97に連係されており、ガスにより発電可能になっている。
更に、燃焼装置には、燃焼室体1の回転時に遠心力で外筒部10側に押しつけられて外筒部10の内側面を流下するように水を供給する水供給部100と、燃焼室体1の上部及び下部に設けられ水供給部100からの水が外筒部10の内側面を流下する過程で蒸発してなる水蒸気を取り出す水蒸気取出部110,120とを備えて構成されている。
水供給部100は、水を貯留する水貯留槽101と、水貯留槽101の水を吸引する水吸引ポンプ102が介装される水供給管103と、円筒体58の内側であってガラス体59の近傍に設けられた水噴射口104とを備えて構成されている。水貯留槽101には、水位検知センサが設けられ、所定の水位よりも小さい場合に水道水等から水を追加できるようになっている。また、水供給管103の水吸引ポンプ102よりも前位側には、電磁バルブ103aが設けられ、水供給管103を流れる水の流量を調整できるようになっている。
水噴射口104は、ガラス体59に向けて水を噴射するように、円筒体58の軸周りに複数設けられている。また、水噴射口104からの水は、ガラス体59に噴射させられると、上部回転軸16の内面を流下し、上部側軸受56から上部回転軸16側に至り、上部回転軸16の内面を流下して上部開口3から外筒部10内に流入する。
燃焼室体1の上側の水蒸気取出部110は、図1,図4及び図5に示すように、外筒部10の上壁11外面と上面板14との間に形成された空間111で構成され、空間111の軸心側を水蒸気の入口111aとし外周側を水蒸気の出口111bとしている。
また、空間111の出口111b側に複数の羽根131を有し空間の入口111aから空間111内に流入する水蒸気を受けて燃焼室体1に回転力を付与する上側タービン130が設けられている。上側タービン130の羽根131は、水蒸気を受ける湾曲した面を備え、上壁11の外周に上壁11の軸心を中心に等角度関係で設けられている。また、上側タービン130の外周には、水蒸気及び排気が噴出する噴出口132が形成されている。この噴出口132からの水蒸気及び排気は、外側室体50の上部内周に設けた上部静翼140で受けられる。上部静翼140は、傾斜面を有し、外側室体50の内周に複数列設された板体141を備えて構成されている。
また、空間111内には、空間111の入口111aから出口111b側の上側タービン130に向けて水蒸気を導くガイド管115が放射状に複数配設されている。ガイド管115は、等角度関係で8つ設けられ、上壁11及び上面板14の間に設けられた筒体116に貫通して設けられている。ガイド管115の長さは適宜に定めて良い。また、筒体116の内側であってガイド管115の外側は、水供給部100からの水が流入する冷却通路114として構成されている。更にまた、ガイド管115には、入口111a側に、ガイド管115の軸周りに複数列設され冷却通路114の水及び沸騰により生じた水蒸気がガイド管115の内側に流入可能な孔118が形成されている。また、119は、上壁11及び上面板14間に設けられ、ガイド管115を支持する支持部材である。
また、下側の水蒸気取出部120は、外筒部10の下壁12に形成された貫通孔121で構成されている。
この水蒸気取出部120の貫通孔121は、等角度関係で4つ設けられている。更に、外筒部10の下壁12の内面を覆うフィルタ122により、貫通孔121から粉粒体21が流出する事態が防止されている。フィルタ122は、水供給部100からの水及び水蒸気を通過させかつ粉粒体21が非通過である多数の孔123を有した板状に形成されるとともに、中央に下部開口2と同軸で同径の貫通口124が形成されている。また、フィルタ122は、外筒部10の下壁12に対して所定間隔離間して形成されている。
更に、外筒部10の下壁12外面に、下壁12外面に空間を隔てて対峙する下面板15が設けられている。また、空間の外周に複数の羽根151を有し貫通孔121からの水蒸気を受けて燃焼室体1に回転力を付与する下側タービン150が設けられている。下面板15は、中央に下部回転軸17が貫通し、下部回転軸17及び羽根151を介して外筒部10に接合されている。
下側タービン150の外周には、水蒸気が噴出する噴出口152が設けられている。噴出口152からの水蒸気及び排気は、外側室体50の下部内周に設けた下部静翼155で受けられる。下部静翼155は、外側室体50の内周に複数列設された板体156を備えて構成されている。
更に、外筒部10の内側面を流下する過程で蒸発しなかった水は、外筒部10の下部外周に設けられ、この水を外筒部10の外部に排出する水排出孔160から外側室体50側に排出される。水排出孔160からの水は、灰分排出通路部71で受けられて灰分とともに外側室体50の外部に排出される。
また、燃焼装置には、燃焼室体駆動手段170が設けられている。燃焼室体駆動手段170は、例えば、燃焼室体1の燃焼前に用いられるもので、外側室体50の下部に設けられている。また、燃焼室体駆動手段170は、モータ175と、モータ175の回転力を伝達して下部回転軸17を回転駆動することにより燃焼室体1を回転させるギア装置170aとを備えて構成されている。
このギア装置170aは、モータ175の回転軸が連結されるシャフト171と、シャフト171に設けられた第1ギア172と、第1ギア172に噛合し下部回転軸17に設けられる第2ギア173とを備えてなる。シャフト171は、軸受174を介して外側室体50に回転可能に軸支されている。
また、モータ175は、発電機としても機能する。このモータ175の発電は、燃焼室体1内で燃焼物が燃焼し、タービン130,150により燃焼室体1に回転力が付与され、下部回転軸16及びギア装置170aを介してこの回転力がモータ175に伝達されると、回転力を動力として行なわれる。
また、図2に示すように、燃焼装置には、シャフト171を軸支する軸受174,ギア装置170a,下部側軸受57及び上部側軸受56に潤滑オイルを循環して供給する潤滑オイル循環管路180が設けられている。潤滑オイル循環管路180には、その経路上にオイル中の異物を濾過して濾し取る濾過器181及びオイルを循環させる循環ポンプ182が介装されている。
この燃焼装置を用いるには、図9(a)に示すように、例えば、アルミニウムで形成され、流動物供給部30の流動物噴射ノズル32の流動物噴射口32a側及び貫通口124をカバー190で一時的に覆い、粉粒体21を、例えば、ダクト61を介して外筒部10内に流入させる。この際、フィルタ122で外筒部10の下壁12が覆われているので、貫通孔121等からの粉粒体21が流出する事態が防止される。
この状態で、図9(b)に示すように、燃焼室体駆動手段170を用いて燃焼室体1を回転駆動させる。この際、外筒部10内の粉粒体21は、燃焼室体1の遠心力で外筒部10側に押しつけられる。
次に、図9(c)に示すように、水供給部100から水Wを供給する。この際、水供給部100からの水Wは、上部側軸受56の内側を流下し、上部回転軸16の内側面を流下する。上部回転軸16の内側面を流れる水Wは、燃焼室体1の回転による遠心力で上部回転軸16の壁部側に押しつけられる。そして、図1,図4及び図5に示すように、上部回転軸16の下端からガイド管115の外側の冷却通路114に流入し、この水で冷却通路114を構成する空間が満たされると、水が上部開口3から外筒部10内に流入する。外筒部10に流入した水は、粉粒体21同士の隙間を通るとともに燃焼室体1の回転により遠心力で外筒部10側に押しつけられて外筒部10の内側面を流下していく。
そして、図9(d)に示すように、酸素噴射ノズル37から酸素を噴射し、水素噴射ノズル36から水素を噴射した状態で、着火装置45により噴射された酸素及び水素が混合した気体に点火し、酸素による水素の燃焼によりカバー190を溶融するとともに、燃焼室体1の内部を高温に温度上昇させる。
次にまた、図9(e)に示すように、流動物供給部30の高圧ポンプ33を作動させ、流動物噴射ノズル32から流動物を噴射する。これにより、流動物中の水が酸素と水素に熱分解させられ、この酸素及び酸素噴射ノズル37から供給される酸素により燃焼物が燃焼し始める。そして、燃焼が定常状態になったならば、酸素噴射ノズル37の酸素及び水素噴射ノズル36の水素の噴射を停止する。尚、燃焼の安定化のために、適時に着火装置45による点火,酸素噴射ノズル37からの酸素の噴射及び水素噴射ノズル36からの水素の噴射を行なって良い。
定常状態では、図1乃至図8に示すように、燃焼室体1内では、上昇渦が生じ、燃焼室体1内は高温高圧下となり、流動物中の水が熱分解した酸素により、燃焼物は、略完全燃焼される。即ち、このとき、燃焼室体1内では、燃焼室体1の回転による遠心力によって溶解した粉粒体21が垂直に近づいて略円筒状になり、この溶解した粉粒体21の円筒内面で赤外線が反射し合い、非常に高温になり、略完全燃焼が行われるのである。燃焼室体1内には、水素,二酸化炭素,水蒸気,余分な酸素などのその他のガスなどが生成され、上部開口3から燃焼室体1の外部に流出していく。
この際、流動物噴射ノズル32の流動物噴射口32a側を、外筒部10の下壁12内面から燃焼室体1の内部に突出させているので、外筒部10の下部から内筒部20内の燃焼している部分を遠ざけることができ、外筒部10の下部の変形を防止することができる。
また、この際、燃焼室体1内においては、外筒部10の内側面に水Wが流下しており、内筒部20側からの燃焼による熱によりこの水Wが蒸発していき、外筒部10の内側面を流下する水Wが蒸発する際の潜熱によって燃焼による熱が奪われるので、燃焼による熱が直接外筒部10に伝達されなくなり、外筒部10の冷却が確実に行なわれる。これにより、外筒部10に、高温に耐えうるしかも加工が難しい、例えば、タングステン等の高価な材料を用いなくてもよくなり、装置全体の製造コストの低減を図ることができる。
また、水供給部100を、円筒体58を介して、上部回転軸16の内面に水Wを流下させて上部開口3から流入させるようにしたので、上部開口3からの排気や熱や対し、水供給部100からの水Wで上部回転軸16側を冷却することができる。これにより、上部回転軸16等の変形が防止されるので、装置を安定して作動させることができる。
また、外筒部10の内側面の水Wが蒸発して水蒸気となると、水蒸気は、粉粒体21同士の隙間を通り、上側の水蒸気取出部110及び下側の水蒸気取出部120の両方から取り出される。
上側の水蒸気取出部110においては、上部開口3から流出した水蒸気が、外筒部10の上壁11外面と上面板14との間に形成された空間から、燃焼物の燃焼による排気とともに取り出される。
この際、この空間により水蒸気及び排気が上側タービン130に導かれる。これにより、燃焼室体1内で燃焼物を燃焼させると、この上側タービン130により燃焼室体1が回転させられるので、燃焼室体駆動手段170により燃焼室体1を回転させなくても燃焼室体1が自ずと回転する。そのため、省エネルギ効果を期待できる。
更に、空間111内に、ガイド管115を放射状に複数配設したので、空間111の入口111aから出口111b側の上側タービン130に向けて水蒸気が導かれ、上側タービン130の羽根131に水蒸気及び排気が確実に作用するようになる。
更にまた、ガイド管115を通過する排気が高温であっても冷却通路114の水がガイド管115を冷却するので、排気の熱によって引き起こされる虞のあるガイド管115や上側タービン130の羽根131等の変形を防止することができる。更に、冷却通路114の水がガイド管115を通過する排気により加熱されて蒸発すると、燃焼室体1が回転しているので、水よりも比重の軽い水蒸気は軸心側に移動し、ガイド管115から流出していく。更にまた、ガイド管115に設けた孔118からガイド管115の内側にも水が流れ込み、この水が排気の熱により蒸発させられて水蒸気となる。そのため、ガイド管115の内側と外側で水蒸気を発生させてこの水蒸気を上側タービン130の羽根131に送るので、上側タービン130により効率的に燃焼室体1に回転力を付与することができる。
また、孔118等からガイド管115内に流入し、ガイド管115内で蒸発しきれなかった水は、上側タービン130の羽根131に衝突して蒸発する。
また、上側タービン130の噴出口132からの水蒸気及び排気は上部静翼140に噴射されていき、この噴射による反発力によっても燃焼室体1が回転させられる。そのため、これによっても、燃焼室体1で燃焼物を燃焼させることにより、燃焼室体1を効率よく回転させることができる。
更に、上側タービン130の噴射口132から噴射された排気に混じった微細な灰分は、上部静翼140の傾斜した板体141に当たって外側室体50の下部に落下していく。
次にまた、下側の水蒸気取出部120においては、水蒸気が水蒸気取出部120である貫通孔121から取り出される。この際、貫通孔121から流出した水蒸気は、外筒部10の下壁12外面と下面板15との間に形成された空間に設けた下側タービン150に導かれる。これにより、燃焼室体1内で燃焼物を燃焼させると、この下側タービン150によっても燃焼室体1が回転させられるので、燃焼室体駆動手段170により燃焼室体1を回転させなくても燃焼室体1を自ずと回転させることができる。
また、下側タービン150の噴出口152からの水蒸気及び排気は下部静翼155に噴射されていき、この噴射による反発力によっても燃焼室体1が回転させられる。そのため、これによっても、燃焼室体1で燃焼物を燃焼させることにより、燃焼室体1を効率よく回転させることができる。
更に、燃焼室体1内で蒸発しなかった水供給部100からの水Wは、水排出孔160から排出されていく。そのため、燃焼室体1内に余分な水Wが残らなくなり、燃焼物の燃焼に悪影響を及ぼす事態を防止できる。
また、燃焼の定常状態においては、上側タービン130及び下側タービン150により燃焼室体1に回転力が付与されるので、適宜の際に、燃焼室体駆動手段170による燃焼室体1の回転を停止する。また、上側タービン130及び下側タービン150による燃焼室体1の回転力が大きい場合には、この回転力をギア装置170aを介して取り出し、発電機(モータ175)で発電する。そのため、燃焼室体1からの動力を、電力として取り出すことができる。
燃焼室体1の上側タービン130及び下側タービン150を通過して外側室体50と燃焼室体1の間の空間に至った水蒸気や排気は、ガス回収管90で回収されていく。ガス回収管90で回収されたガスは、ガス遠心分離器91で遠心分離されてガスの種類毎に分離される。このうち、水蒸気は液化されて水貯留槽101に貯留される。
また、ガス回収管90で回収されたガスの一部は、ガス環流管路93で燃焼室体1内に噴射されるが、酸素噴射ノズル37は、流動物噴射ノズル32の内側に流動物噴射ノズル32と同軸に設けられているので、流動物の中央からガスが噴射される。この酸素噴射ノズル37から噴射されたガスにより流動物が燃焼室体1内に広く拡散するようになり、流動物の分布が均一になり、内筒部20内での燃焼物の燃焼を効率的に行なわせることができる。
また、燃焼室体1内で生成された灰分は、燃焼室体1の下部に落下し、流動物噴射ノズル32の外周に設けられたドリル35でかき出されるとともに下部開口2を通り、灰分排出通路部71から灰分排出口70に導かれる。この過程では、灰分排出通路部71は、冷却水通路78を流れる冷却水によって冷却される。
更にまた、灰分排出通路部71は、排出通路部開閉機構72により開閉される。
詳しくは、軸部76の回転により一対のディスク75が両方回転して、受け部73側のディスク75の孔75aにより筒状体74が開になり、灰分排出口70側のディスク75により筒状体74が閉になると、受け部73側のディスク75の孔75aから受け部73側の灰分が外側室体50内の気体とともに孔75aを通り、受け部73側のディスク75と灰分排出口70側のディスク75の間に灰分が溜まっていく。
そして、一対のディスク75が更に回転し、受け部73側のディスク75が筒状体74を閉にし、灰分排出口70側のディスク75の孔75aが筒状体74を開にすると、受け部73側のディスク75と灰分排出口70側のディスク75との間に溜まった灰分及び気体が灰分排出口70から排出される。これにより、灰分を燃焼装置から取り出すことができる。また、受け部73側のディスク75と灰分排出口70側のディスク75との間に溜まった気体は、外側室体50と略同等の高い気圧になっており、この気体とともに灰分が灰分排出口70から出て行くので灰分の排出が円滑に行なわれる。
その後、一対のディスク75が回転し、受け部73側のディスク75の孔75aにより筒状体74が開になり、灰分排出口70側のディスク75により筒状体74が閉になると、受け部73側のディスク75と灰分排出口70側のディスク75の間の空間の気体は、大気圧と略同等の気圧になっているので、外側室体50から灰分とともに気体が入り込んで燃焼室体1内の多少の気圧変動が生じる。この気圧変動により、燃焼室体1の内部であって下部付近で溶融した後固まった灰分を破砕することができる。
更に、筒状体74は、一対のディスク75のいずれかで常時閉になっているので、外側室体50を介して燃焼室体1と外側室体50の外部とが直接連通しないことから、単に筒状体74を開閉する機構を設けた場合に比較して、灰分排出口70からは水蒸気や排気があまり排出されないのでガス回収管90のガス回収効率の向上を図ることができる。
更に、例えば、燃焼物投入口62から、アスベストや木材等の燃焼物を投入すると、ダクト開閉機構63によってダクト61が開になると、燃焼物はダクト61を下っていき、上部開口3から燃焼室体1内に入れられる。
詳しくは、軸部66の回転により一対のディスク65が両方回転し、受け部73側のディスク65の孔64によりダクト61が開になっている際に、燃焼物投入口62側のディスク65がダクト61を閉になり、上部側軸受56側のディスク65と燃焼物投入口62側のディスク65の間に燃焼物が入り込んでいく。
そして、一対のディスク65が更に回転していくと、例えば、長さの長い木材等は、孔64の開口端縁のカッターで切断される。次に、一対のディスク65が更に回転していくと、燃焼物投入口62側のディスク65によりダクト61を閉にするとともに、上部側軸受56側のディスク65の孔64によりダクト61を開になり、燃焼物投入口62側のディスク65と上部側軸受56側のディスク65の間の燃焼物が上部側軸受56に入り込み、上側回転軸を介して上部開口3から燃焼室体1内に入り込む。
これにより、流動物供給部30以外からも燃焼物を燃焼室体1内に投入することができる。
また、この際、燃焼物投入口62側のディスク65と上部側軸受56側のディスク65の間の空間の気体は、大気圧と略同等の気圧になっているので、外側室体50から気体が入り込んで燃焼室体1内の多少の気圧変動が生じる。この気圧変動によっても、燃焼室体1の内部であって下部付近で溶融した後固まった灰分を破砕することができる。その後、一対のディスク65が回転し、燃焼物投入口62側のディスク65によりダクト61を閉にするとともに、上部側軸受56側のディスク65の孔64によりダクト61を開にすると、上記と同様に燃焼物が燃焼物投入口62側のディスク65と上部側軸受56側のディスク65の間の空間に入り込み、燃焼物投入口62側のディスク65と上部側軸受56側のディスク65の間の空間の気体が燃焼物投入口62側のディスク65の孔64から外側室体50の外部に排出される。
更に、ダクト61は、一対のディスク65のいずれかで常時閉になっているので、外側室体50を介して燃焼室体1と外側室体50の外部とが直接連通しないことから、単にダクト61を開閉する機構を設けた場合に比較して、上部側軸受56からは水蒸気や排気があまり排出されないのでガス回収管90のガス回収効率の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る燃焼装置を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置のシステムを示す図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置を示す斜視断面図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置の一部を拡大した状態で示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置において、図5中A−A線断面を示す図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置の一部を拡大した状態で示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置において、図5中B−B線断面を示す図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置において、外側室体の側面と天井面との結合を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置の排出通路部開閉機構及びダクト開閉機構の要部を拡大した状態で示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置の作用を示す模式図である。 従来の燃焼装置の一例を示す図である。
符号の説明
1 燃焼室体
10 外筒部
11 上壁
12 下壁
13 側壁
14 上面板
15 下面板
16 上部回転軸
17 下部回転軸
20 内筒部
21 粉粒体
30 流動物供給部
31a,31b,31c 流動物貯留槽
32 流動物噴射ノズル
34 流動物供給管
36 水素噴射ノズル
37 酸素噴射ノズル
50 外側室体
56 上部側軸受
57 下部側軸受
61 ダクト
62 燃焼物投入口
63 ダクト開閉機構
70 灰分排出口
71 灰分排出通路部
72 排出通路部開閉機構
90 ガス回収管
93 ガス環流管路
100 水供給部
101 水貯留槽
102 水吸引ポンプ
103 水供給管
104 水噴射口
110,120 水蒸気取出部
114 冷却通路
115 ガイド管
118 孔
121 貫通孔
122 フィルタ
123 孔
130,150 タービン
131,151 羽根
140,155 静翼
170 燃焼室体駆動手段
W 水

Claims (15)

  1. 空気の供給が遮断されるとともに燃焼物に水が混合された流動物が供給され該流動物中の水を熱分解して燃焼物を燃焼させて燃焼後のガスを排気する燃焼室体と、上記流動物を上記燃焼室体に供給する流動物供給部と、上記燃焼室体を囲繞するとともに該燃焼室体を回転駆動可能に支持する外側室体とを備えて構成し、
    上記燃焼室体の下部中央に流動物を供給する下部開口を設け、上記燃焼室体の上部中央に上記燃焼室体に連通し排気を排出する上部開口を設け、上記燃焼室体を外筒部と内筒部とから構成し、上記燃焼室体の内筒部を、上記燃焼物の燃焼による熱で溶融可能な粉粒体で構成されるとともに上記燃焼室体の遠心力で上記外筒部側に押しつけられて該燃焼室体の内壁を形成する耐熱流体で構成した燃焼装置において、
    上記燃焼室体の回転時に遠心力で上記外筒部側に押しつけられて該外筒部の内側面を流下するように水を供給する水供給部と、上記燃焼室体の上部及び下部の少なくともいずれか一方に設けられ上記水供給部からの水が上記外筒部の内側面を流下する過程で蒸発してなる水蒸気を取り出す水蒸気取出部とを備えて構成したことを特徴とする燃焼装置。
  2. 上記外筒部の上壁外面に該上壁外面に空間を隔てて対峙する上面板を設け、該上面板に下端が上記上部開口に同軸で連通する管状の回転軸を設け、上記水供給部を、上記管状の回転軸の内面に水を流下させて上記上部開口から流入させるように構成したことを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
  3. 上記水蒸気取出部を、上記外筒部の上壁外面と上記上面板との間に形成された空間で構成し、該空間の軸心側を水蒸気の入口とし外周側を水蒸気の出口としたことを特徴とする請求項2記載の燃焼装置。
  4. 上記空間の出口側に複数の羽根を有し上記入口から該空間内に流入する水蒸気を受けて上記燃焼室体に回転力を付与するタービンを設けたことを特徴とする請求項3記載の燃焼装置。
  5. 上記空間内に、該空間の入口から出口側のタービンに向けて水蒸気及び水を導くガイド管を放射状に複数配設したことを特徴とする請求項4記載の燃焼装置。
  6. 上記ガイド管の外側を水が流入する冷却通路としたことを特徴とする請求項5記載の燃焼装置。
  7. 上記水蒸気取出部を上記外筒部の下壁に形成された貫通孔で構成し、上記外筒部の下壁外面に該下壁外面に空間を隔てて対峙する下面板を設け、上記空間の外周に複数の羽根を有し上記貫通孔からの水蒸気を受けて上記燃焼室体に回転力を付与するタービンを設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の燃焼装置。
  8. 上記外筒部の下壁内面を覆い上記水供給部からの水及び水蒸気を通過させかつ上記粉粒体が非通過である多数の孔を有した板状のフィルタを設けたことを特徴とする請求項7記載の燃焼装置。
  9. 上記流動物供給部を、上記流動物が入れられる流動物貯留槽と、上記下部開口に挿通されるとともに上記外筒部の下壁外面から突出した回転軸を貫通する流動物噴射ノズルと、上記流動物貯留槽及び流動物噴射ノズルに接続され上記流動物貯留槽からの流動物を上記流動物噴射ノズル側に圧送する高圧ポンプが介装された流動物供給管とを備えて構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の燃焼装置。
  10. 上記流動物噴射ノズルの流動物噴射口側を、上記外筒部の下壁内面から上記燃焼室体の内部に突出させたことを特徴とする請求項9記載の燃焼装置。
  11. 上記流動物噴射ノズルの内側に、該流動物噴射ノズルと同軸に設けられる水素噴射ノズルと、該水素噴射ノズルの内側に該水素噴出ノズルと同軸に設けられる酸素噴射ノズルを設けたことを特徴とする請求項9または10記載の燃焼装置。
  12. 上記外側室体に、上記燃焼室体から排気された水蒸気を含むガスを回収するガス回収管を接続し、上記酸素噴射ノズルに接続され上記ガス取出管からのガスの一部を該酸素噴射ノズルから噴射させて上記燃焼室体内にガスを環流させるガス環流管路を設けたことを特徴とする請求項11記載の燃焼装置。
  13. 上記流動物噴射ノズルと上記下部開口の間に上記燃焼室体内の灰分を排出可能な隙間を形成し、
    上記外側室体の下部に、該外側室体の外部に灰分を排出する灰分排出口と、上記下部開口からの灰分を受けて上記灰分取出口に導く灰分排出通路部と、該灰分排出通路部を開閉する排出通路部開閉機構を設けたことを特徴とする請求項9,10,11または12記載の燃焼装置。
  14. 上記外筒部の下部外周に、上記外筒部の内側面を流下する過程で蒸発しなかった水を該外筒部の外部に排出する水排出孔を設け、該水排出孔からの水を上記灰分排出通路部で受けて灰分とともに上記外側室体の外部に排出したことを特徴とする請求項13記載の燃焼装置。
  15. 上記外側室体の上部に上記燃焼室体の上部開口に連通するダクトを設け、
    該ダクトに、燃焼物が投入される燃焼物投入口と当該ダクトを開閉するダクト開閉機構とを備えたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13または14記載の燃焼装置。
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