JP4831731B2 - コーム付きマスカラブラシ - Google Patents

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本発明は、マスカラ液をまつげに塗布するためのブラシと、まつ毛およびマスカラ液を均等に梳き整えるためのコームとを備えたコーム付きマスカラブラシに関する。
この種のマスカラブラシは、特許文献1・2に公知である。いずれも、多数個の櫛歯を備えたコームの背面に、ブリッスルを直線列状に植設してある。一般的なマスカラブラシは、二つ折りにした芯線の間に一群のブリッスルを挟み込んだうえで、芯線を一方向へねじることによりブリッスルを螺旋状に固定し、その周面を砥石で研削して所定形状に仕上げ形成してある(特許文献3参照)。
特許文献4においては、プラスチック成形されたコームに、螺旋状のブラシを組み付けてマスカラブラシを構成している。詳しくは、丸軸状のコーム台の一側に櫛歯を一体成形してコームとしている。櫛歯の背面側には、ブラシを収容するための上下に長い切欠部分が形成されており、この切欠部分の上下両端にブラシの芯線を支持するボスが形成してある。上下のボスには、それぞれ芯線を支持する受穴が形成してある。
上記のブラシは、芯線と、その周りに固定される螺旋状のブリッスルとで構成するが、ブリッスルの周面の一部を芯線に沿って除去して無毛凹部を形成する点で、従来のブラシとは構造が異なる。ブラシをコームに組み付けた状態においては、コームの切欠部分と櫛歯との間の断面扇形の櫛背壁がブラシの無毛凹部に入り込む。
実公昭56−25618号公報(第1頁第2欄上段、第1図) 実開平5−48804号公報(段落番号0011、図2) 特開2004−242711号公報(段落番号0035、図5) 特開2004−329946号公報(段落番号29、33、図2)
特許文献1・2のマスカラブラシは、ブリッスルが直線列状に配置してあるにすぎないので、1回に塗布できるマスカラ液の量が少なく、マスカラ液をまつげ全体に塗付するのに多くの手間が掛かる。この点、螺旋状のブリッスルを備えた特許文献3・4のマスカラブラシは、ブラシの周面全体にマスカラ液を含ませることができるので、マスカラ液の塗付を効果的に行える。
特許文献4のマスカラブラシによれば、コーム台の一側に櫛歯が配置され、残るコーム台の周囲にブリッスルが螺旋状に露出しているので、マスカラ液を効果的に塗布しながら、マスカラ液およびまつ毛を簡便に梳き整えることができる。しかし、ブラシの周囲に無毛凹部を形成するのに余分な加工を要し、無毛凹部がコーム台の櫛背壁と正対する状態でブラシをコーム台に組み付けねばならず、全体としてマスカラブラシの加工および組み立てに手間が掛かる。
コーム台に切欠部分を形成すると、櫛背壁の曲げ強度が低下するのを避けられず、まつ毛を櫛歯で梳き整えるとき櫛背壁がたわみ変形しやすく、そのため使用者の意図通りにまつ毛を梳き整えるのが困難となる。図で見る限り、芯線の中心からブラシ周面までの仮想半径値と、芯線の中心から櫛歯の突端までの仮想半径値とがほぼ同じになっている。そのため、無毛凹部を備えているにもかかわらず、櫛歯でまつ毛を梳き整える際に、櫛歯の近傍のブリッスルが邪魔になる。多くの場合、まつ毛の化粧は鏡を覗き込みながら行うが、まつ毛を梳き整えるとき、櫛歯がブリッスルで覆い隠されて櫛歯の状況を視認しにくい不利が予測される。
本発明の目的は、ブラシを収容するための切欠部分を設けることでコーム枠の構造強度が低下するのを解消し、これでまつ毛を櫛歯で梳き整えるときコーム枠がたわみ変形するのを解消して、使用者の意図通りにまつ毛を梳き整えることができるコーム付きマスカラブラシを提供することにある。
本発明の目的は、マスカラ液の塗布とまつ毛の梳き整えとを簡便に行うことができ、ブラシ構造を簡素化して全体コストを削減化できるコーム付きマスカラブラシを提供することにある。
本発明の目的は、櫛歯でまつ毛を梳き整える際に、櫛歯がブリッスルで覆い隠されるのを解消して、まつ毛を梳き整える櫛歯の状況を確実に視認でき、したがってマスカラ液およびまつ毛の仕上がり状態を確認しながら、使用者の意図通りにまつ毛を梳き整えることができるコーム付きマスカラブラシを提供することにある。
本発明のコーム付きマスカラブラシは、プラスチック成形されるブラシ台9と、ブラシ台9の周面一側に設けられるコーム10と、ブラシ台9に装着される螺旋状のブラシ11とを備えている。ブラシ台9は、ブラシ11の芯線12の上下両端を支持する基端ボス15および先端ボス16と、両ボス15・16どうしをそれぞれ橋絡するコーム枠17および補強枠18と、コーム枠17と補強枠18との周面間に開口する複数個のブリッスル窓21とを備えている。ブラシ11は、二つ折りにした芯線12の間に一群のブリッスル13を挟み込んだうえで、芯線12を一方向へねじることで、ブリッスル13を螺旋状に固定してなるものであり、上方視においてブリッスル13は芯線12から全周方向に向かって突出している。ブラシ11の芯線12を基端ボス15および先端ボス16で軸支することにより、ブリッスル13がブリッスル窓21から外面に露出している。芯線12の中心からブリッスル13の先端までの仮想円の半径値Rは、芯線12の中心から櫛歯10bの突出基端までの距離Tと概ね一致しており、以て、櫛歯10bの大半の部分は先の仮想円の外に大きく突出していることを特徴とする。
具体的には、図4に示すごとくコーム枠17と補強枠18とが、ブラシ台9の周面に対向配置されて、コーム枠17と補強枠18との間の周面に一対のブリッスル窓21を有する。
基端ボス15と先端ボス16とは、複数個の補強枠18で橋絡して、ブラシ台9の周面に3個以上のブリッスル窓21を有する。
コーム枠17と補強枠18とは、図6に示すごとくブリッスル窓21を横断する補強リブ25で一体に接続することができる。
コーム10は、図3に示すごとくブラシ台9とは別体のプラスチック部品で形成し、コーム枠17の外面に装着固定することができる。
補強枠18は、ブラシ台9と別体の部品で構成して、ブラシ11と補強枠18とをブラシ台9に対して記載順に組み付け可能とすることができる。
本発明では、ブラシ台9にコーム10と螺旋状のブラシ11とが設けてあるコーム付きマスカラブラシにおいて、ブラシ台9の上下端に設けた基端ボス15と先端ボス16とを、コーム枠17に加えて補強枠18によっても橋絡し、両枠17・18の周面間で開口するブリッスル窓21からブラシ11のブリッスル13を外面に露出させる構造とした。このように、ブラシ台9の基端ボス15と先端ボス16とが、コーム枠17と補強枠18とで橋絡されていると、補強枠18を設ける分だけブラシ台9の構造強度がアップするので、まつ毛をコーム10で梳き整えるときコーム枠17がたわみ変形するのを解消して、使用者の意図通りにまつ毛を梳き整えることができる。
従来のブラシと同構造の、ブリッスル13が螺旋状に固定されたブラシ11を、そのままブラシ台9に組み付けるので、ブラシの周面に無毛凹部を形成する必要があった従来例に比べて、ブラシ11の加工および組み立てに要するコストを削減できる。しかも、ブリッスル窓21から露出するブリッスル13に充分な量のマスカラ液を含ませて、効果的にまつ毛に塗布できるのはもちろんのこと、コーム枠17の外面に設けたコーム10でマスカラ液およびまつ毛を梳き整えて、まつ毛の化粧を簡便にしかも効果的に行える。
コーム枠17と補強枠18とをブラシ台9の周面に対向配置して、両枠17・18間に一対のブリッスル窓21が開口するブラシ構造によれば、補強枠18によって押し曲げられるブリッスル13の量を最小限化しながら、ブラシ台9の構造強度を向上できる。したがって、ブリッスルが螺旋状に固定された従来例と同様に、充分な量のマスカラ液をブリッスル13に含ませて効果的にまつ毛に塗布できる。ブラシ台9を成形するための金型構造を単純化して、その分だけブラシ台9の成形コストを削減化できる。
基端ボス15と先端ボス16とが、複数個の補強枠18で橋絡されていて、周面に3個以上のブリッスル窓21を有するブラシ台9によれば、補強枠18の形成個数が多い分だけブラシ台9の構造強度をさらにアップして、使用時におけるコーム枠17の変形をさらに確実に防止できる。放射螺旋状に固定されるブリッスル13が、複数個の補強枠18とコーム枠17とによって、周方向へ少なくとも3個の毛束群に分けて捕捉されるので、ブリッスル窓21から露出する毛束群の密度を高めて、曲げ力に対向する腰の強さが向上し、これに伴ってブリッスル13によるマスカラ液の塗布をさらに的確に行える。
コーム枠17と補強枠18とが、ブリッスル窓21を横断する補強リブ25で一体に接続されているブラシ台9によれば、コーム枠17や補強枠18の長手方向中途部が外力を受けてたわみ変形するのを補強リブ25で規制できるので、コーム枠17および補強枠18の剛性を高めて、ブラシ台9の構造強度をさらにアップできる。
コーム10が、ブラシ台9とは別体のプラスチック部品で形成されていて、コーム枠17の外面に装着固定されるマスカラブラシによれば、コーム10の形成素材をブラシ台9とは無関係に選定できるので、例えばマスカラ液の粘度や、まつ毛の太さなどに応じて櫛歯10bの硬さや柔らかさを自由に選定でき、ユーザーの好みに応じたコーム付きマスカラブラシが得られる。
ブリッスル13の先端までの仮想円の半径値Rを、櫛歯10bの突出基端までの距離Tと概ね一致させて、櫛歯10bの大半部分を先の仮想円の外に大きく突出させたマスカラブラシによれば、鏡を見ながら櫛歯10bでまつ毛を梳き整える際に、櫛歯10bがブリッスル13で覆い隠されるのを避けながらまつ毛の状況を確実に視認できる。したがって、先の半径値Rと距離Tとがほぼ同じに設定された従来例に比べて、マスカラ液とまつ毛の仕上がり状態を更に確実に視認しながら、使用者の意図通りにまつ毛を梳き整えるに有利である。
補強枠18をブラシ台9と別体の部品で構成して、ブラシ台9を2ピース構造にしたマスカラブラシによれば、ブラシ11の芯線12の上下端をブラシ台9に組んだのち、補強枠18をブラシ台9に組み付けることにより、ブラシ11をブラシ台9と一体化できるので、上下の芯線穴19・20に芯線12を差し込み装着する場合に比べて、ブラシ11の組み付けをより少ない手間で簡便に行え、その分だけコーム付きマスカラブラシの製造に要する手間を省いてコストを削減化できる。
(実施例1) 図1ないし図5は本発明に係るコーム付きマスカラブラシの実施例1を示す。図2においてコーム付きマスカラブラシは、本体部1と、本体部1を支持するホルダー2とからなる。
図2においてホルダー2は、つまみ3と、つまみ3の下面に突設した上下に長い軸4とを一体に形成したプラスチック成形品であり、軸4の下端に本体部1が連結固定されている。符号5はマスカラ液を収容する容器、符号6はホルダー2のつまみ3が装着固定されるキャップである。
図3において本体部1は、プラスチック成形品からなるブラシ台9と、ブラシ台9の周面一側に設けられるコーム10と、ブラシ台9に装着される螺旋状のブラシ11とを含む。
ブラシ11は、二つ折りにした芯線12の間に一群のブリッスル13を挟み込んだうえで、芯線12を一方向へねじってブリッスル13が螺旋状に固定された形態、すなわち従来ブラシと同じ構造とした。図示例では、ブリッスル13の螺旋直径寸法を基端から先端まで同じにした。
ブラシ台9は、ブラシ11の芯線12の上下両端を支持する基端ボス15および先端ボス16と、両ボス15・16どうしをそれぞれ橋絡するコーム枠17および補強枠18と、基端ボス15および先端ボス16にそれぞれ形成される芯線穴19・20と、コーム枠17と補強枠18との周面間に開口される2個のブリッスル窓21とを備えている。基端ボス15は丸軸状に形成してあり、その軸端に軸4の連結穴4aに内嵌固定される連結軸15aを形成してある。
図4においてコーム枠17と補強枠18とは、ブラシ台9の中心を通る直径線に沿って対向配置する。コーム枠17の内面は半円状に丸めてあり、補強枠18の内面も同様に半円状に丸めてある。ブラシ11をブラシ台9に装着した状態において、各枠17・18に接するブリッスル13が折れ曲がるのを極力避けるためである。
コーム枠17と補強枠18との対向間隔は、芯線穴19・20の直径寸法に一致しており、この間隔部分を介して一対のブリッスル窓21が連通している。補強枠18の厚み寸法は、コーム枠17の厚み寸法の概ね3分の1と幅狭に形成した(図3および図4参照)。
コーム10は、ベース10aの一側に一群の櫛歯10bを一体に成形したプラスチック成形品であり、ベース10aをコーム枠17の外面に接着して固定することにより、ブラシ台9と一体化する。大半の櫛歯10bは、ベース10aからの突出寸法が同じに設定してあるが、先端ボス16に近い側の櫛歯10bに限って、突出寸法が徐々に小さくなるように設定してある。もちろん、先端ボス16に近い側の櫛歯10bの突出寸法は、他の部位の櫛歯10bと同じ突出寸法にしてあってもよい。
上記構成のブラシ台9に、コーム10を接着固定し、さらにブラシ11を組み付けることにより、図1に示すコーム付きマスカラブラシを完成する。
詳しくは、先端ボス16の芯線穴20側から、ブラシ11の芯線12の基端部分(図3に向かって上端部分)を差し込み、ブリッスル13を弾性変形させながら芯線穴20をくぐり抜けさせる。さらに、基端ボス15の芯線穴19に芯線12の基端部分を差し込み、超音波加工によって芯線12を基端ボス15に固定する。芯線12の先端部分は接着剤で固定する。
先端ボス16の芯線穴20をくぐり抜けたブリッスル13は、自己の弾性で螺旋放射姿勢に復帰して、その殆どが図4に示すようにブリッスル窓21から外面に露出する。したがって、ブリッスル窓21から露出するブリッスル13にマスカラ液を含ませると、従来例と同様にマスカラ液をまつ毛に支障なく塗布することができる。
上記の組み付け状態において、芯線12の中心からブリッスル13の先端までの仮想円の半径値Rは、図4に示すごとく、芯線12の中心から櫛歯10bの突出基端までの距離Tと概ね一致している。これにより、櫛歯10bの大半部分は先の仮想円の外に大きく突出する。
このことは、鏡を見ながら櫛歯10bでまつ毛を梳き整える際に、櫛歯10bがブリッスル13で覆い隠されるのを避けながら、まつ毛の状況を確実に視認できることを意味する。したがって、従来のこの種のマスカラブラシに比べて、マスカラ液およびまつ毛の仕上がり状態をより確実に視認しながら、使用者の意図通りにまつ毛を梳き整えることができる。
ブラシ台9には、コーム枠17とは別の補強枠18を設けて、両枠17・18で基端ボス15と先端ボス16とを橋絡したので、補強枠18でブラシ台9の構造強度が向上し、使用時にコーム枠17がたわみ変形するのを確実に解消できる。
また、ブリッスル13が放射螺旋状に固定されたブラシ11は、その状態のままブラシ台9に組み付けてコーム付きマスカラブラシを構成するので、ブラシの周面に無毛凹部を形成する必要があった従来例に比べて、ブラシ11の構造を簡素化できる。コーム10はブラシ台9と別体の部品にしたので、形成素材を変更することによりコーム10の硬さを自由に設定できる。
上記の実施例では、コーム枠17と補強枠18とを対向状に配置して、両枠17・18間に一対のブラシ窓21を形成したが、その必要はなく、基端ボス15と先端ボス16とは複数個の補強枠18で橋絡して、ブラシ台9の周面に3個以上のブリッスル窓21を開口してもよい。
(実施例2) 図6はブラシ台9に関する本発明の実施例2を示す。そこでは、コーム枠17と補強枠18とを、ブリッスル窓21を横断する上下2個の補強リブ25で一体に接続し、補強枠18のたわみ変形を規制することにより、ブラシ台9の構造強度をさらに向上できるようにした。補強リブ25の形成個所では、ブリッスル13の螺旋列が上下に分断されるが、分断されて補強リブ25に押しのけられるブリッスル13の量は僅かであるから、マスカラ液を塗布するのに支障はない。この実施例2では、コーム10をブラシ台9と一体に成形した。他は先の実施例1と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。以下の実施例においても同じとする。
(実施例3) 図7はブラシ台9に関する本発明の実施例3を示す。そこでは、補強枠18をブラシ台9とは別体の部品として形成して、ブラシ台9に対するブラシ11の組み付けを容易化した。詳しくは、基端ボス15に芯線12をボス側面側から組むための断面U字状の溝27を形成した。さらに、コーム枠17の先端には、芯線12の先端を受け止める断面半円状の内ボス28を形成した。補強枠18の基端部分には、溝27に嵌合する押さえブロック29を一体に形成した。先端部分には内ボス28に外嵌して、内ボス28と協同して芯線12の先端部分を軸支する先端ボス16を一体に形成した。先端ボス16の芯線穴20は、半径が大小に異なる半円を対向配置した異形穴となる。
上記のようにブラシ台9を2ピース構造にすると、ブラシ11の芯線12の上下端を溝27と内ボス28にあてがった状態で、補強枠18の先端ボス16を内ボス28に外嵌したのち、押さえブロック29を溝27に嵌め込み固定することにより、ブラシ11をブラシ台9と一体化できるので、上下の芯線穴19・20に芯線12を差し込み装着する場合に比べて、ブラシ11の組み付けをより少ない手間で簡便に行える。
(実施例4) 図8はブラシ台9に関する本発明の実施例4を示す。そこでは補強枠18の外面に、まつ毛を梳くための連続山形の導毛体32を一体に形成した。このように導毛体32を付加すると、マスカラ液をブリッスル13でまつ毛に塗布するのと同時に、まつ毛に付着した塊状のマスカラ液を導毛体32で掻落して梳き整えることができ、コーム10によるまつ毛の仕上げ梳きをより簡便に行える。
上記の導毛体32の外形形状は連続山形以外に、連続波形や鋸刃形、あるいは山形、波形などの各形状要素が混在する形状など必要に応じて自由に選定できる。必要があれば、導毛体32を構成する1単位の凹凸形状の隣接ピッチや、凸部の突出寸法などは適宜選定できる。
(実施例5) 図9はブラシ台9に関する本発明の実施例5を示す。そこでは補強枠18の外面に形成される導毛体32を、突出寸法が小さな櫛歯33の一群でコーム状に形成した。この場合の櫛歯33の突出寸法は一定である必要はなく、突出寸法が大小に異なる櫛歯33を混在させることができる。
上記の実施例以外に、櫛歯10bと対向するブラシ台9の周面1箇所に限ってブリッスル窓21を開口し、ブリッスル13をブリッスル窓21から櫛歯10bの突出方向と逆向きに露出させることができる。この場合には、コーム枠17に連続してブリッスル窓21の両側を囲む一対の筒壁が補強枠18を兼ねることとなる。実施例1におけるコーム10は、ブラシ台9と一体に成形することができる。
コーム付きマスカラブラシの縦断側面図である。 コーム付きマスカラブラシの正面図である。 コーム付きマスカラブラシの一部を破断した分解側面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 ブラシ部分の背面図である。 ブラシ台に関する実施例2を示す側面図である。 ブラシ台に関する実施例3を示す分解斜視図である。 ブラシ台に関する実施例4を示す側面図である。 ブラシ台に関する実施例5を示す側面図である。
符号の説明
9 ブラシ台
10 コーム
11 ブラシ
12 芯線
15 基端ボス
16 先端ボス
17 コーム枠
18 補強枠
21 ブリッスル窓
25 補強リブ

Claims (6)

  1. プラスチック成形されるブラシ台(9)と、ブラシ台(9)の周面一側に設けられるコーム(10)と、ブラシ台(9)に装着される螺旋状のブラシ(11)とを備えており、
    ブラシ台(9)は、ブラシ(11)の芯線(12)の上下両端を支持する基端ボス(15)および先端ボス(16)と、両ボス(15)・(16)どうしをそれぞれ橋絡するコーム枠(17)および補強枠(18)と、コーム枠(17)と補強枠(18)との周面間に開口する複数個のブリッスル窓(21)とを備えており、
    ブラシ(11)は、二つ折りにした芯線(12)の間に一群のブリッスル(13)を挟み込んだうえで、芯線(12)を一方向へねじることで、ブリッスル(13)を螺旋状に固定してなるものであり、上方視においてブリッスル(13)は芯線(12)から全周方向に向かって突出しており、
    ブラシ(11)の芯線(12)を基端ボス(15)および先端ボス(16)で軸支することにより、ブリッスル(13)がブリッスル窓(21)から外面に露出しており、
    芯線(12)の中心からブリッスル(13)の先端までの仮想円の半径値(R)が、芯線(12)の中心から櫛歯(10b)の突出基端までの距離(T)と概ね一致しており、
    櫛歯(10b)の大半部分が先の仮想円の外に大きく突出していることを特徴とするコーム付きマスカラブラシ。
  2. コーム枠(17)と補強枠(18)とが、ブラシ台(9)の周面に対向配置されて、コーム枠(17)と補強枠(18)との間の周面に、一対のブリッスル窓(21)を有する請求項1記載のコーム付きマスカラブラシ。
  3. 基端ボス(15)と先端ボス(16)とが複数個の補強枠(18)で橋絡されていて、ブラシ台(9)の周面に3個以上のブリッスル窓(21)を有する請求項1記載のコーム付きマスカラブラシ。
  4. コーム枠(17)と補強枠(18)とが、ブリッスル窓(21)を横断する補強リブ(25)で一体に接続されている請求項1記載のコーム付きマスカラブラシ。
  5. ブラシ台(9)とは別体のプラスチック部品からなるコーム(10)が、コーム枠(17)の外面に装着固定されている請求項1記載のコーム付きマスカラブラシ。
  6. 補強枠(18)が、ブラシ台(9)と別体の部品で構成されており、ブラシ(11)と補強枠(18)とがブラシ台(9)に対して記載順に組み付け可能である請求項1記載のコーム付きマスカラブラシ
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