本発明の給水タンク用残水表示方法は上記目的を達成するために本発明の給水タンク用残水表示方法は、水を蒸発させて送風ファンの送風で室内に分散させることで加湿を行う加湿装置用の透明あるいは半透明で中空形状の外郭の内部に加湿のための水を蓄え、この内部に蓄えた水の残水の状態を使用者が目視確認できるように構成された給水タンクにおいて、この給水タンクの内部に水に浮遊する水面表示板を配置し、前記水面表示板の表面に太陽電池を備えて、内部にこの太陽電池の発生した電力を蓄える蓄電手段とこの蓄えられた電力を通電することで点灯する表示板発光手段とこの表示板発光手段に対して蓄電手段の蓄えた電力の供給を入り切りする電力制御手段と周囲の明るさを検知し検知した明るさが規定値に対して暗いときには蓄電手段に蓄えた電力を電力制御手段を介して表示板発光手段に通電させる照度検知手段を備えたものであり、水面表示板は外部から光を受けている状態では表面に備えた太陽電池が電力を発生してこの発生した電力は蓄電手段で蓄えられ、また備えた明度検知手段により検知された周囲の明るさが規定値より暗いときには表示板発光手段に対して電力制御手段を介して蓄電手段に蓄えた電力が通電されることで表示板発光手段は点灯する作用を有することとなり、よって周囲が暗い状態においてもこの発光している水面表示板の上の表示板発光手段を使用者は目視確認することができるために、夜間においてもより給水タンクの内部に蓄えた水の残量が認識し易くなる。
また、表示板発光手段を点灯時に明滅させるものであり、水面表示板は外部から光を受けている状態では表面に備えた太陽電池が電力を発生してこの発生した電力は蓄電手段で蓄えられ、また備えた明度検知手段により検知された周囲の明るさが規定値より暗いときには表示板発光手段に対して電力制御手段を介して蓄電手段に蓄えた電力が通電されることで表示板発光手段は明滅する作用を有することとなり、よって周囲が暗い状態においてもこの明滅している水面表示板の上の表示板発光手段を使用者は目視確認することができるために夜間においてもさらに給水タンクの内部に蓄えた水の残量が認識し易くなる。
また、表示板発光手段の明滅のパターンを1/f揺らぎで明るさを変化させるものであり、水面表示板は外部から光を受けている状態では表面に備えた太陽電池が電力を発生してこの発生した電力は蓄電手段で蓄えられ、また備えた明度検知手段により検知された周囲の明るさが規定値より暗いときには表示板発光手段に対して電力制御手段を介して蓄電手段に蓄えた電力が通電されることで表示板発光手段は1/f揺らぎで明るさが変化して点灯する作用を有することとなり、よって周囲が暗い状態においてもこの1/f揺らぎで明るさが変化して点灯している水面表示板の上の表示板発光手段を使用者は目視確認することができるために、夜間においてもさらに給水タンクの内部に蓄えた水の残量を認識し易く、且つ周囲が暗い状況で光が明滅することで使用者が感じる眩しさに基づく違和感を緩和することができる。
また、水を蒸発させて送風ファンの送風で室内に分散させることで加湿を行う加湿装置用の透明あるいは半透明で中空形状の外郭の内部に加湿のための水を蓄え、この内部に蓄えた水の残水の状態を使用者が目視確認できるように構成された給水タンクにおいて、この給水タンクの内部に水に浮遊する水面表示板を配置し、水面表示板の表面に太陽電池を備えて、内部にこの太陽電池の発生した電力を蓄える蓄電手段とこの蓄えられた電力を通電することで点灯する表示板発光手段とこの表示板発光手段に対して蓄電手段の蓄えた電力の供給を入り切りする電力制御手段と給水タンク中の水の有無を検知して渇水を検知したときには蓄電手段に蓄えた電力を電力制御手段を介して表示板発光手段に通電させる加湿水検知手段を備えたものであり、水面表示板は外部から光を受けている状態では表面に備えた太陽電池が電力を発生してこの発生した電力は蓄電手段で蓄えられ、また備えた加湿水検知手段により渇水を検知したときには表示板発光手段に対して電力制御手段を介して蓄電手段に蓄えた電力が通電されることで表示板発光手段は点灯する作用を有することとなり、よって渇水発生の状態において点灯する水面表示板の上の表示板発光手段を使用者は目視確認することができるために、昼夜の如何を問わず給水タンクの内部に蓄えた水の渇水の状況が認識し易くなる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
なお同一の機能の構成には同一の図番を振り詳細な説明は省くものとする。
(実施の形態1)
図1から図3に示すように、加湿装置の本体を形成する箱状で中空の本体外郭1の内部に外気を吸気して送風を行う送風装置2とこの送風装置2の送風空気を本体外郭1の外部に吹き出す吹き出し口3と加湿のための水を保持する加湿水皿4とこの加湿水皿4の中に保持した水に一部が浸り毛細管現象で水を吸い上げる多口質状の加湿フィルター5とこの加湿フィルター5に対して前記送風装置2からの送風空気を当てて加湿フィルター5に吸い上げられた水を自然蒸発させて送風空気の流れに乗せて吹き出し口3から本体外郭1の外部に吹き出すことで加湿を行う加湿装置において加湿のための水を蓄えて加湿の推進により蒸発によって加湿水皿4から失われた水を加湿水皿4に供給する給水タンク6が加湿水皿4に対して取り外し自在に係着し定位置に配置する構成としている。
ここで、給水タンク6は中空形状でポリエチレンやポリエチレン・テレフタレート等の軽量で透明、もしくは半透明の樹脂材で構成し外部から内部に蓄えた加湿のための水の有無や残量が確認できるように構成したものであり、また給水タンク6は一端に設けられた開口部が加湿水皿4に保持された水の水面に浸かるように挿着し配置される構成であり、この水面が加湿動作の進行に伴い低下し、給水タンク6の開口部と水面の間に隙間が生じると加湿タンク6の内部に空気が侵入することにより開口部と水面間の隙間が解消されるまでの間給水タンク6から加湿水皿4に対し水が供給される、一般的な自動給水方式で構成したものである。
また、この給水タンク6は加湿皿4に対して係着して配置された状態において使用者が外部から目視確認できるように本体外郭1の一部を開放状態とした加湿水確認開口7を設けているものであり、給水タンク6中の水の残量や有無は給水タンク6の透明あるいは半透明の外郭を透過して加湿水確認開口7を通して使用者が確認にできるように構成しているものである。またこの給水タンク6の内部には水に浮遊する浮力を有した水面表示板8を内蔵して配置している。
ここで、水面表示板8は軽量で耐水性があり水よりも比重が小さい樹脂を基材として構成したものであり、例えばABS樹脂やポリエチレン樹脂を成形して作成するものであるが水面表示板8の内部に密閉した空間を設けて浮力を調整することで水よりも比重が大きい材料でも構成することもできる。
また、水面表示板8は給水タンク6の内部に蓄えられた水に浮遊した状態で給水タンク6の透明あるいは半透明の外郭を透過しても使用者が認識し易いように明るめの色調(例えば白色や黄色や橙色、または蛍光色)の樹脂で成形あるいは着色するものである。
上記構成により、加湿の進行により加湿水皿4の中に保持した水が加湿フィルター5に吸い上げられて送風装置2からの送風空気により自然蒸発して失われていくと加湿水皿4に対して取り外し自在に係着し配置している給水タンク6の内部に蓄えられた水が自然に加湿水皿4に供給され順次加湿の進行に合わせて給水タンク6の中の水は減っていくこととなり、この加湿水の減少に伴い給水タンク6の中の水に浮遊した水面表示板8の位置も低下していくこととなり、この水面表示板8の位置を透明あるいは半透明の給水タンク6の外郭を透過して加湿装置の本体外郭1の加湿水確認開口7を通して使用者は目視確認することで給水タンク6の内部に蓄えた水の残量を認識することができることとなる。
また、図4に示すように水面表示板8の構成基材8aを外部から受けた光エネルギーを蓄えて外部光が遮断された状態でこの蓄えた光エネルギーにより発光する蓄光材9にて覆った構成することもできる。
ここで、蓄光材9は蛍光性硫化亜鉛を主剤とした顔料を樹脂材料中に分散さることで太陽光線や蛍光灯の光に含まれる紫外線光を受けるとこの受光した光エネルギーを内部に蓄えて光が遮断された状態においてはこの内部蓄えた光エネルギーを可視光の形態で再放出する機能を有した一般的な蓄光性樹脂を使用するものである。
ここで、水面表示板8の構成基材8aは前記で説明したように軽量で耐水性があり水よりも比重が小さい樹脂を選定するものであり、例えばABS樹脂やポリエチレン樹脂を使用したものである。
上記構成により、この蓄光材9で構成基材8aを覆い成形して構成した水面表示板8は昼間の太陽光や夜間の蛍光灯等の光を受けている状態では蓄光材9に光エネルギーが蓄えられて、夜間の照明が消された状態においては蓄光材9に蓄えられた光エネルギーを放出して可視光にて発光することで使用者はこの発光している水面表示板8を目視確認することが可能となるために夜間の周囲が暗い状態においても給水タンク6の内部に蓄えた水の残量を認識し易くすることができる。
なお、水面表示板8の構成基材8aそのものを水に浮く浮力を有した蓄光材9である蓄光性樹脂で作成しても同様の効果を果たせることは言うまでもない。
また、図5から図7に示すように水面表示板8の表面に光りのエネルギーを電気電力に変換する太陽電池10を備えて水面表示板8の内部にこの太陽電池10の発生した電力を蓄える蓄電手段11とこの蓄えられた電力を通電することで点灯する表示板発光手段12とこの表示板発光手段12に対して蓄電手段11の蓄えた電力の供給を入り切りする電力制御手段13と周囲の明るさを検知しこの検知した明るさが規定値に対して暗いときには蓄電手段11に蓄えた電力を電力制御手段13を介して表示板発光手段12に通電させる照度検知手段14を備えた構成とすることもできる。
ここで、照度検知手段14はマイクロコンピューター15と周囲の明るさを電圧信号に変化させる照度センサー16とから構成したものであり、照度センサー16が検知し電圧信号に変化した周囲の明るさの情報をマイクロコンピューター15の入力端子で読み込みマイクロコンピューター15でこの読み込まれた電圧信号値と予め規定した電圧値をソフトウェアーに基づいて比較することで周囲の明るさを判断するものであり、マイクロコンピューター15はこの判断結果に基づいて出力端子の電圧出力状態を変化するようにプログラミングしているものである。
ここで、マイクロコンピューター15は中央演算装置(CPU)、入出力装置、アナログ・デジタル変換入力装置(A/D)、リードオンリーメモリー(ROM)、リード・ライトメモリー(RAM)を内蔵したいわゆる1チップマイクロコンピューターを使用するものである。
なお、マイクロコンピューター15の電源も蓄電手段11の電力を使用するものであり詳細の説明は省くが蓄電手段11の電力を一般的な安定化電源回路17により安定化して供給することで動作させるものである。
ここで、照度センサー16は照度の変化により素子の抵抗値が変化するCDSや照度の変化を電流値の変化に変換するフォトトランジスターや、またこのフォトトランジスターの出力をトランジスターや演算増幅回路で増幅したフォトセンサーを使用するものである。
ここで、表示板発光手段12は低消費電力の使用においても十分な輝度が得られ認識性も高い発光ダイオードを使用するものである。
ここで、電力制御手段13はマイクロコンピューター15の出力端子の電圧状態の変化で表示板発光手段12を成す発光ダイオードへの電力印加を入り切りするものであり一般的なトランジスターで構成したものである。
ここで、蓄電手段11は繰り返しの充放電の使用で性能低下の少ないニッケル水素あるいはリチウムイオンタイプの2次電池、または繰り返しの充放電において性能が劣化しない電気二重層キャパシタを使用するものである。
なお水面表示板8は内蔵する太陽電池10や照度センサー16に対する光の入射を遮らず、また表示板発光手段12の発した光が効率よく水面表示板8の周囲に透過するように透明で、水の浸入を防止して内蔵する各手段を保護できるようにポリエチレン・テレフタレート等の透明で耐水性の高い樹脂で内部を密封した構造で成形するものである。
次に図8に基づいて上記のように構成した水面表示板8に内蔵された照度検知手段14の動作仕様を説明する。図8は照度検知手段14の主体を成すマイクロコンピューター15のソフトウェアーで記述した制御仕様をグラフ化したチャート図である。図上、ラインL1は水面表示板8の周囲の明るさ(上方向が高照度)を示し、ラインL2は照度センサー16が周囲の明るさを検知して出力した電気信号をマイクロコンピューター15で読み取った値(上方向が高照度検知状態)を示し、ラインL3はマイクロコンピューター15で判断する周囲の明るさを規定した閾値(同ラインに対してラインL2が下回れば周囲が暗い状態であると判断)を示し、またラインL4はマイクロコンピューター15で周囲の明るさを判断した結果マイクロコンピューター15の出力端子から電力制御手段13に対して出力される電圧信号の変化(上方向で表示板発光手段12の点灯を実施)の時間経過に対する推移を示している。
図8に示しているように水面表示板8の周囲の明るさがラインL1のように順次低下して暗くなっていくと照度センサー16が周囲の明るさを検知した結果出力した電気信号をマイクロコンピューター15で読み取った値もラインL2のように順次低下して、このマイクロコンピューター15に読み取られた周囲の明るさの値がソフトウェアー的に予め規定している図上、ラインL3で示す閾値に対して低下するとマイクロコンピューター15で周囲が暗い状態を判断する。
この判断の結果、マイクロコンピューター15でさらに表示板発光手段12の点灯を判断してマイクロコンピューター15の電力制御手段13を制御する出力端子から電圧信号を出力して電力制御手段13を介して表示板発光手段12に対して太陽電池10にて充電された蓄電手段11の電力を印加するように制御することで表示板発光手段12は点灯することとなる。
なお、マイクロコンピューター15に読み取られた周囲の明るさの値に対するソフトウェアー的に予め規定している閾値は使用する照度センサー16が実際の周囲の明るさを検知して状態において表示板発光手段12を点灯させたほうがより使用者が水面表示板8を認識し易いかどうかを確認することで実験的に決定するものである。
なお、周囲が明るい状態でマイクロコンピューター15が読み取った照度センサー16が出力した電気信号の値がソフトウェアー的に予め規定している閾値に対して高い値で有ればマイクロコンピューター15では周囲が暗い状態ではないとの判断を実施して電力制御手段13を介した表示板発光手段12に対する蓄電手段11からの電力印加も停止することで表示板発光手段12を点灯させるための電力が消費されず、この状況において太陽電池10で生じた電力は蓄電手段11に蓄えられることとなる。
上記構成により、周囲が明るい状態においては水面表示板8の表面に備えた太陽電池10が光りのエネルギーを変換することで発生した電力を蓄電手段11に蓄えて周囲が暗い状況となり照度検知手段14を構成するマイクロコンピューター15で表示板発光手段12の点灯を判断したときには蓄電手段11に蓄えた電力を電力制御手段13を介して表示板発光手段12に供給することで表示板発光手段12を構成する発光ダイオードが点灯し使用者はこの発光している水面表示板8上の表示板発光手段12を目視確認することが可能となるために夜間の周囲が暗い状態においても給水タンク6の内部に蓄えた水の残量をさらに認識し易くすることができる。
また、図9に示すように表示板発光手段12を点灯時に明滅させることもできる。図9は図8と同様に照度検知手段14の主体を成すマイクロコンピューター15のソフトウェアーで記述した制御仕様をグラフ化したチャート図であり、図8の制御仕様に対して、ラインL4aで示しているマイクロコンピューター15で周囲が暗い状態であることを判断したときにマイクロコンピューター15の出力端子から電力制御手段13に対して出力される電圧信号を矩形化して変化(上方向で表示板発光手段12の点灯判断)させる点が異なっているものである。このソフトウェアーで記述する制御仕様により周囲が暗い状況で表示板発光手段12を点灯させる必要があるときには表示板発光手段12は点滅状態で点灯することとなる。
なお、図9上においてt1とt2で示している表示板発光手段12の点灯の時間と点滅の間隔は周囲の明るさが暗い状態でより使用者が水面表示板8を認識し易いことと周囲が暗い状況において点滅する光に対して使用者にできる限り煩わしさを感じさせない点を考慮して設定すべきものであり、ここでは安静時の成人の一般的な呼吸回数である1分間に12〜20回の頻度に合わせて点滅させるものとして点灯時間となるt1は約1秒間、消灯時間となるt2は3〜5秒間で設定するものである。
また、この表示板発光手段12の点灯判断時の明滅のパターンを図10と図11に示すように1/f揺らぎで明るさを変化させることもできる。図10は図8と同様に照度検知手段14の主体を成すマイクロコンピューター15のソフトウェアーで記述した制御仕様をグラフ化したものでありマイクロコンピューター15で周囲の明るさを判断した結果マイクロコンピューター15の出力端子から電力制御手段13に対して出力される電圧信号の変化(上方向で表示板発光手段12の点灯判断)の形態とその結果に基づく表示板発光手段12の見かけ上の明るさの状態をグラフ化したチャート図であり、図8の制御仕様に対してラインL4bで示している周囲が暗い状態であることを判断したときのマイクロコンピューター15の出力端子から電力制御手段13に対して出力される電圧信号をパルス化してそのパルス信号の粗密の間隔を変化させることで表示板発光手段12の光の点灯を点滅ではなく使用者の目の残像によって見かけ上、順次明るさが変化しているように感じるようにソフトウェアーで制御する点が異なっているものである。図10上ラインL5はこの表示板発光手段12の明るさが見かけ上変化している状態を示しているものである。ここでも表示板発光手段12の点灯の時間と点滅の間隔は周囲の明るさが暗い状態でより使用者が水面表示板8を認識し易いことと点滅する光に対して使用者にできるだけ煩わしさを感じさせない点を考慮して人間が自然現象の変化において心地良さを感じる基本原理の一つと一般的に認識されている1/f理論に基づいて図11に示すように表示板発光手段12の見かけ上の輝度が高い程、点灯時間が短くなるようにパルス信号の時間当たりの間隔を短く制御して、且つ明滅時の光度が急激に変化しないようにパルス信号の発生間隔を順次短縮および拡張させることで明るさの変化を緩慢にして、さらに明滅の間隔を図10においてt2aで示しているように安静時の成人の一般的な呼吸回数である1分間に12〜20回の頻度に合わせて3〜5秒間隔で変化させることで周囲が暗い状況において表示板発光手段12の明滅により使用者が受ける光の刺激をできる限り低減することで夜間の周囲が暗い状態においても給水タンク6の内部に蓄えた水の残量をさらに認識し易くすることができる。
また、図12から図15に示すように水面表示板8の表面に光りのエネルギーを電気電力変換する太陽電池10を備えて水面表示板8の内部にこの太陽電池10の発生した電力を蓄える蓄電手段11とこの蓄えられた電力を通電することで点灯する表示板発光手段12とこの表示板発光手段12に対して蓄電手段11の蓄えた電力の入り切りを切り替える電力制御手段13と加湿のための水の有無を検知して渇水を検知したときには蓄電手段11に蓄えた電力を電力制御手段13を介して表示板発光手段12に通電させる加湿水検知手段18を備えた構成とすることもできる。
ここで、加湿水検知手段18は水面表示板8の内部に水面表示板8の外部と隔絶されて配置した磁力の有無で接点が閉開するリードスイッチ19とこのリードスイッチ19と隔絶した水面表示板8の一部に加湿用の水が導通可能なように上下方向を開口したフロート空間20とこのフロート空間20の外部には取り出せないサイズで且つフロート空間20の内部で可動自在で動作して水に浮遊する浮力を有したフロート21とこのフロート21の周囲にリードスイッチ19の接点を開閉させるに充分な磁力を有した永久磁石22を固設して水面表示板8が水に浮遊した状態であればフロート空間20の内部でフロート21が水に浮き、この状態でフロート21の周囲に固設した永久磁石22の磁力でリードスイッチ19が閉路するようなフロート21とリードスイッチ19の位置関係に配置したものであり、このリードスイッチ19の閉路の状態を図15に示すように電気信号の変化としてマイクロコンピューター15に入力して判断することで水の残水を検知(本図においては電源の電圧を電源側に配置された抵抗とGND側に配置されたリードスイッチ19で分圧していることで電圧信号がHiで渇水状態,Loで残水有りと判断)できるように構成したものである。
上記構成により、給水タンク6中に水が残水している状態においては図14(a)に示すように水面表示板8に備えた加湿水検知手段18を構成するフロート空間20の内部のフロート21もフロート空間20の内部で水に浮遊して外部から隔絶されたリードスイッチ19の接点はフロート21に固設された永久磁石22の磁力を受けて閉路し、この閉路の状態を電気信号としてマイクロコンピューター15に入力することでマイクロコンピューター15では給水タンク6中の水の残水を判断する。さらに加湿の進行により給水タンク6中に水が消費されて渇水すると図14(b)に示すようにフロート空間20の内部のフロート21もフロート空間20の内の下部に移動することでリードスイッチ19とフロート21に固設された永久磁石22の間隔も広がるためにリードスイッチ19の接点はフロート21に固設された永久磁石22の磁力を受け無くなり開路して、この開路の状態は電気信号としてマイクロコンピューター15に入力されることでマイクロコンピューター15では給水タンク6中の水の渇水を判断する。
この渇水の判断によりマイクロコンピューター15は表示板発光手段12の点灯を判断して蓄電手段11に蓄えた電力を電力制御手段13を介して表示板発光手段12に供給することで表示板発光手段12を構成する発光ダイオードを点灯させるために使用者はこの発光している水面表示板8上の表示板発光手段12を目視確認することで給水タンク6の内部に蓄えた水の渇水の状態を容易に認識できることとなる。
また、図16から図19に示すように水面表示板8の構成基材8aを紫外線光の照射を受けると可視光線を発して光る蛍光材23で覆い、この水面表示板8を給水タンク6の外部から紫外線光で照らすための紫外線光照射手段24を備えた構成とすることもできる。
ここで、紫外線光照射手段24(図上、鎖線で囲んだ範囲)は給水タンク6が加湿装置の本体を成す本体外郭1の定位置に配置された状態において給水タンク6の内部を外部から紫外線光(図上、2点鎖線間の範囲で表現)で照らせるように給水タンク6に近接した本体外郭1の筐体面の上部に配置した紫外線光を発する紫外線発光LED25とこの紫外線発光LED25に対して電力を供給する電源26から構成したものである。
ここで、水面表示板8を覆う蛍光材23は硫化亜鉛を主成分とした紫外線光の照射により可視光の蛍光を発する一般的な無機蛍光顔料を樹脂中に分散させた蛍光樹脂を使用するものであり水面表示板8の構成基材8aの全体をこの蛍光樹脂で覆い成形して、さらに蛍光樹脂の水分による劣化を防止するためにその周囲全体を耐水性が良好で紫外線光の透過性が高い透明な保護樹脂材27、例えばアクリル樹脂材で薄く覆い成形したものである。
ここで、紫外線発光LED25は前記無機蛍光顔料を蛍光発光させることを可能とする紫外光領域の波長の光を照射する点と紫外線発光の人体への影響および安全面を考慮して選定するものであり、ここでは太陽光や蛍光灯光にも多く含まれ一般的に無害とされているとされている波長が320〜400nmのUV−A帯域の光を照射できるものを選定するものである。
ここで、紫外線発光LED25に電力を供給する電源26は詳細な説明は省くが商用電源を降圧整流して安定化させた一般的な安定化電源回路で構成したものである。
上記構成により、給水タンク6に浮遊しているの蛍光材23で基材8aを覆われた水面表示板8は加湿装置の本体を成す本体外郭1の筐体面に構成された紫外線光照射手段24を成す電源26からの電力の供給により紫外線光を発する紫外線発光LED25からの紫外線光の照射を受けて可視光で発光することとなり、よってこの水面表示板8自体が発光することで周囲が暗い状況でも水面表示板8の認識性が高まるために使用者は給水タンク6の内部に蓄えた水の残量を認知し易くなるものである。
なお、水面表示板8の構成基材8aそのものを水に浮く浮力を有した蛍光材23である蛍光樹脂で作成しても同様の効果を果たせることは言うまでもない。
また、図20から図22に示すような水面表示板駆動手段28を備えることで給水タンク6の内部の水面表示板8を加湿ための水に浮遊した状態で動作させることもできる。
ここで、水面表示板駆動手段28は磁力を応用することで給水タンク6の内部で水面表示板8を非接触で動作させるように構成したものであり水面表示板8の周囲に水面表示板8の浮力を損なわない程度の永久磁石29を固設して、この水面表示板8の周囲の永久磁石29に対して給水タンク6が本体外郭1の内部の加湿水皿4に対して定位置に配置された状態で本体外郭1側の内部に電力を印加することで電磁気力を発生する電磁石30を給水タンク6の縦方向に複数配置して、この複数配置した電磁石30に対して不順位に通電を行う電磁石駆動手段31を本体外郭1側の内部に構成したものである。
ここで、電磁石駆動手段31は配置した複数の電磁石30を不順位に駆動するためのタイミングをソフトウェアー的に生成するようにプログラミングしたマイクロコンピューター32とこのマイクロコンピューター32で生成した駆動のタイミングで各電磁石30に対する電力印加を入り切りする複数のスイッチ素子33とマイクロコンピューター32と電磁石30に対して電力を供給する電源26aで構成したものである。
ここで、マイクロコンピューター32は中央演算装置(CPU)、入出力装置、アナログ・デジタル変換入力装置(A/D)、リードオンリーメモリー(ROM)、リード・ライトメモリー(RAM)を内蔵したいわゆる1チップマイクロコンピューターを使用するものである。
ここで、電源26aは詳細な説明は省くが商用電源を降圧整流して安定化させた一般的な安定化電源回路で構成したものである。
ここで、スイッチ素子33はマイクロコンピューター32で生成した駆動のタイミングの電圧信号で電磁石30に対する電源26aからの電力印加を入り切りするように一般的な電力変換素子であるトランジスターを使用して構成するものである。
上記構成により、給水タンク6の内部で加湿のための水に水面表示板8が浮遊した状態で給水タンク6が本体外郭1の内部の加湿水皿4に対して定位置に配置されると本体外郭1側に構成された水面表示板駆動手段28の主体を成す複数の電磁石30に対して電磁石駆動手段31を構成するマイクロコンピューター15aが生成されるタイミングで電源26aの電力がスイッチ素子33を介して順次印加され、この各電磁石30に対する電力の印加により発生した電磁気力が水面表示板8の周囲に固設された永久磁石29に対して作用することで水面表示板8は水に浮遊した状態で無作為に動くこととなる。
なお、マイクロコンピューター15aで生成するそれぞれの電磁石30の駆動タイミングを無作為に駆動順位を並べた一覧を繰り返す疑似ランダムや、あるいはソフトウェアーの言語で準備されるランダム関数を使用して順不同化することで各電磁石30への電力印加自体を無作為化することも可能であり、この方法により水に浮遊した水面表示板8の動きをより自然にすることも可能である。
よって、給水タンク6中の水に浮遊している状態で動作する水面表示板8の動きにより使用者の注意をより引きつけ易くすることで、水面表示板を目視確認させて給水タンクの内部に蓄えた水の残量を認識させる構成において使用者の認識し易さをより向上させた加湿装置の給水タンク用残水表示方法を提供できる。
また、図23に示すように水面表示板8の形状を植物や動物の自然形状、あるいは船等の人工物の具象形状とすることもできる。
ここで、水面表示板8の形状は抽象的な形体と異なり世間一般的に良く知られ見慣れていることで意識に残っている具象的な形体が適しており、使用者に対して加湿のための水に意識的に注意を引きつける効果を考慮して特に水そのものや水に関連したものを使用者に連想させる形状が最適であり、例えば自然物においては睡蓮の花や木の葉やアヒル、また人工物においては船や浮き輪などの形状とするものである。
このように水面表示板の形状を抽象的な形体と異なる一般的に見慣れた具体性のある植物や動物の自然形状、あるいは船等の人工物の具象形状として使用者の注意をより引きつけ易くすることで、水面表示板を目視確認させて給水タンクの内部に蓄えた水の残量を認識させる構成において使用者の認識し易さをより向上させた加湿装置の給水タンク用残水表示方法を提供できる。
また、図24に示すように水面表示板8の構成基材8aの表面を撥水性材34で覆うこともできる。
ここで、水面表示板8は構成基材8aとしてABS樹脂やポリエチレン樹脂で成形したものであるがその表面全体を撥水性材34で覆いできるだけ直接的な水分の付着を避けることで細菌等の繁殖を抑制する機能を持たせるものである。撥水性材34としては耐水性が高く長期的に撥水作用を持続するポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂を使用するものである。
このように水面表示板8の構成基材8aの表面を撥水性材34で覆うことで水面表示板8が加湿のために水に浮遊した状態においても表面に細菌やカビが繁殖することを抑制する機能を持たせることができる。
また、図25に示すように水面表示板8の構成基材8aの表面を抗菌材35で覆うこともできる。
ここで、水面表示板8は構成基材8aとしてABS樹脂やポリエチレン樹脂で成形したものであるがその表面全体を抗菌材35で覆うことで細菌等の繁殖を抑制する機能を持たせるものである。
ここで、抗菌材35としては強い抗菌性と人体への毒性が比較的に少ないことで一般的に広く用いられている銀や銅などの金属イオン(例えばAg+,Cu2+,Zn2+)の機能を活用したものであり、これらの金属イオンを微細化、またコロイド化して水面表示板8の構成基材8aと同様の樹脂中に分散させたものを使用し、水面表示板8の成型時に同時成形することで形成するものである。
このように水面表示板8の構成基材8aの表面を抗菌材35で覆うことで水面表示板8が加湿のための水に浮遊した状態においても表面に細菌やカビが繁殖することを抑制する機能を持たせることができる。
また、図26に示すように水面表示板8の構成基材8aの表面を有機物に対する分解作用を有した光触媒材36で覆うことで細菌等の繁殖を抑制する機能を持たせることもできる。
ここで、光触媒材36は太陽光線や蛍光灯の光に含まれる紫外線光を受けることで強力な酸化力を有したOHラジカルを生成する酸化チタンを使用するものであり水面表示板8の表面をこの酸化チタンで覆うことで生成されるOHラジカルの強力な酸化作用により水面表示板8の表面に付着する有機物を分解させる作用を付加させるものである。
なお、水面表示板8は構成基材8aとしてABS樹脂やポリエチレン樹脂で成形するものであるが表面に塗布した光触媒材36は水面表示板8の構成基材8aそのものにも酸化腐食の作用を有するために構成基材8aそのものが腐食しないように構成基材8aの表面全体を一旦、酸化作用に対して耐性を有するシリコン樹脂を主体とした保護材37で覆いこの保護材37で覆った表面に対してシリコン樹脂をバインダーとして酸化チタンを塗布する構成としている。
このように水面表示板8の構成基材8aの表面を光触媒材36で覆うことで水面表示板8が加湿のための水に浮遊した状態において通常使用における太陽光や蛍光灯光の暴露により光触媒材36の表面に有機物を分解させる酸化作用が生じるために、よって水面表示板8の表面において細菌やカビの繁殖に対する抑制機能を発揮させることができる。
(参考例1)
図27から図30に示すように、透明、もしくは半透明の樹脂材で構成し外部から内部に蓄えた加湿のための水の有無や残量が確認できるように構成した給水タンク6が加湿装置の本体を成す本体外郭1の内部の加湿水皿4に対して定位置に配置された状態において使用者から本体外郭1の一部を開放状態とした加湿水確認開口7を通して見て給水タンク6の背面側から給水タンク6の全体を照明する給水タンク背面照明手段38を本体外郭1に構成したものである。
ここで、給水タンク背面照明手段38(図上、鎖線で囲んだ範囲)は使用者から見て給水タンク6の背面側となる加湿装置の筐体面に給水タンク6の使用者からみた状態の背面とほぼ同等の面積とした蛍光発光樹脂板39を固設して設け、この蛍光発光樹脂板39の長手方向の端面から紫外線光を発する紫外線発光LED40で照らす構成としたものであり、この紫外線発光LED40から照射される紫外線光(図上、2点鎖線間の範囲で表現)により蛍光発光樹脂板39の全体を蛍光により発光(図上、発光の状態は複数の矢印で表現)させるようにしたものである。
ここで、蛍光発光樹脂板39は硫化亜鉛を主成分とした紫外線光の照射により可視光の蛍光を発する一般的な無機蛍光顔料を樹脂中に分散させて成形したものであり端面からの紫外線光の入射で全体から蛍光を発生するように透明性の高いアクリル樹脂を基材として成形したものである。ここで紫外線発光LED40は前記無機蛍光顔料を蛍光発光させることを可能とする紫外光領域の波長の光を照射する点と紫外線発光の人体への影響および安全面を考慮して選定するものであり、ここでは太陽光や蛍光灯光にも多く含まれ一般的に無害とされているとされている波長が320〜400nmのUV−A帯域の光を照射できるものを選定したものである。
なお、紫外線発光LED40は電源26bからの電力の印加により点灯させるものであり電源26bは詳細な説明は省くが商用電源を降圧整流して安定化させた一般的な安定化電源回路で構成するものである。
上記構成により、加湿装置の本体を成す本体外郭1の筐体面に配置された給水タンク背面照明手段38の主体を成す蛍光発光樹脂板39をこの蛍光発光樹脂板39の長手方向の端面より電源26bからの電力の印加により紫外線光を発する紫外線発光LED40で照射することで蛍光発光樹脂板39の全体が可視光の蛍光で光り、この蛍光の発光により給水タンク6の全体は使用者から見て透過状態で照明されることとなり、この給水タンク6の全体的な照明により給水タンク6内部の水自体の視認性が高めることで給水タンク6の内部に蓄えた水の残量をより認識し易くすることができる。
なお、給水タンク6そのものを蛍光発光樹脂板39と同様の透明性の高く、また耐水性を有した紫外線発光樹脂材で構成して、この給水タンク6を給水タンク6に近接した本体外郭1側から紫外線光を照らす構成とすることで給水タンク6そのものを蛍光発光させるようにしても同様の効果を果たせることは言うまでもない。