JP4826535B2 - 配線システム - Google Patents

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本発明は、配線システムに関するものである。
従来、例えば壁面に固定された取付枠を用いて、大角形連用配線器具を壁面に配設する配線システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の配線システムとして、例えば天井面に照明器具や火災感知器やカメラ装置などの電子機器を設置するものが従来より提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−205451号公報
上述の配線システムでは、配線器具や電子機器を予め決められた場所に取り付けているので、ユーザ自身が自由な位置に配線器具や電子機器を取り付けて使用することができなかった。また配線器具や電子機器の種類によって、必要な電力や送受する情報信号が異なるため、必要な電力を受給するための電線や情報信号を授受するための電線が配線された場所にしか、配線器具や電子機器を設置することができず、配線器具や電子機器の種類によって取付場所が制約をされ、必要な種類の配線器具あるいは電子機器を必要な場所に設置することができないという問題もあった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、ユーザ自身が配線器具や電子機器を自由な位置に取り付けて使用できる配線システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、造営面に設けた定形化された複数の差込接続部と、造営面の表側から複数の差込接続部のうちの何れにも選択的に差込接続可能な配線器具モジュール又は電子機器モジュールとで構成される配線システムであって、各差込接続部は、造営面に開口した接続用孔と、配線器具モジュールおよび電子機器モジュールで使用される電力および情報信号の伝送路をそれぞれ構成する複数系統の電線にそれぞれ電気的に接続されるとともに接続用孔内で異なる位置に配設された複数種類のジャック側端子とを備え、配線器具モジュールまたは電子機器モジュールは、差込接続部の接続用孔に挿抜自在に挿入される定形化された差込部と、差込部に設けられ差込部が接続用孔に挿入された際に複数種類のジャック側端子のうち当該モジュールで使用する電力および情報信号の少なくとも何れか一方に対応するジャック側端子のみに電気的に接続されるプラグ側端子とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、配線器具モジュールは、用途毎に定形化された差込プラグが挿抜自在に接続されるプラグ接続部を備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、差込部が、配線器具モジュールまたは電子機器モジュールの器体における造営面との対向面に突設された棒状の突起部からなることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1つの発明において、複数種類のジャック側端子が、差込部の差込方向において異なる深さ位置にそれぞれ設けられたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、複数種類のジャック側端子が、LAN用接続端子、同軸ケーブル用接続端子、電力用接続端子のうちの複数種類を備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、配線器具モジュール或いは電子機器モジュールの差込部を何れかの差込接続部の接続用孔に挿入すると、差込部に設けた複数のプラグ側端子が複数のジャック側端子にそれぞれ電気的に接続されるので、配線器具モジュール或いは電子機器モジュールと差込接続部の間を電気的に接続することができる。さらに、差込接続部の複数のジャック側端子は、配線器具モジュールおよび電子機器モジュールで使用される電力および情報信号の伝送路を構成する複数系統の電線にそれぞれ電気的に接続されているので、配線器具モジュールまたは電子機器モジュールを、種類の違いに関わらず何れの差込接続部にも差込接続して使用することができる。したがって、ユーザ自身が、所望の場所に設置された差込接続部に、所望の種類の配線器具モジュールまたは電子機器モジュールを取り付けて使用することができるという効果がある。
請求項2の発明によれば、用途毎に定形化されたプラグ接続部に対応する差込プラグを接続することができるという効果がある。
請求項3の発明によれば、配線器具モジュールおよび電子機器モジュールの器体に比べて突起部を小さくすることで、突起部が挿入される接続用孔の大きさを小さくできるので、接続用孔を部屋内で目立たないように設置できるという効果がある。
請求項4の発明によれば、電力あるいは情報信号の種類毎にジャック側端子を異なる深さ位置に配置しているので、種類の異なるジャック側端子の間の絶縁性を向上させることができる。
請求項5の発明によれば、LAN用、同軸ケーブル用、又は電力用接続端子のうちの複数種類の配線器具モジュールを実現することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明に係る配線システムの概略構成を図4に示す。この配線システムでは、分電盤30の本体30a内に、リミッター31、主幹ブレーカ32、分岐ブレーカ33などの商用交流電力系の内器と、電力変換部34、バックアップ電源用のバッテリユニット35、および後述する各種の通信ユニット37(37a、37b…),38を配設している。また、本配線システムでは、建物の部屋R1,R2…内の適所に複数の差込接続部1を設けている。各差込接続部1の間は造営材(天井材や床材)の裏側に先行配線された電線41,42,43を介して送り配線されており、LANなどの通信信号の伝送路を構成する電線41を介して分電盤30内の通信ユニット37(37a,37b)に電気的に接続されるとともに、交流電圧の伝送路を構成する電線42を介して分岐ブレーカ33に電気的に接続され、さらに映像信号の伝送路を構成する電線43を介して分配器40に電気的に接続されている(図2及び図4参照)。
分電盤30の本体30a内に引き込まれた、例えば単相3線の商用交流電源の電力線は、リミッター31を介して主幹ブレーカ32に接続され、主幹ブレーカ32の負荷側のL1、L2、Nの各極に対応した端子にはそれぞれ導電バー36aの一端が接続され、N極の導電バー36aと、L1又はL2の極の導電バー36aに各分岐ブレーカ33のプラグイン式の電源側端子部(図示せず)が接続されて各分岐ブレーカ33によって屋内電力線が分岐配線されるようになっている。なお分岐ブレーカ33のプラグイン式の電源接続部は従来周知の構成を用いれば良いので、この構成の図示及び説明は省略する。また各導電バー36aは本体30aの正面方向から見て重なるように配設されているため、図4では一条に見えている。
電力変換部34の電源入力端には導電バー36aが接続されて、商用交流電力が供給されるようになっており、電力変換部34により商用交流電源を整流平滑して、所定電圧値の直流電圧に変換し、通信ユニット37a,37bなどに直流電力を供給するようになっている。
電力変換部34は、図4において、右側部に設けた正、負の各極に対応した直流電力出力端子部(図示せず)に直流給電路用の導電バー36bの一端を接続してある。ここで正、負の各極の直流給電路用導電バー36bは正面方向から見て重なるように配設されているため、図4では一条に見えている。
この導電バー36bの上下両側には各種の通信ユニット37(37a、37b)を配設してある。各種の通信ユニット37(37a、37b)は導電バー36b側の端部に設けた電源入力用のプラグイン接続部に導電バー36bを挿入して、導電バー36bに接離自在に接続するようになっている。尚、各通信ユニット37のプラグイン接続部は、プラグイン式の分岐ブレーカ33の電源接続部と同様の構成を有しているので、この構成の図示及び説明は省略する。
ここで、通信ユニット37aはインターネットNTに通信網を介して接続するモデム、ルータ、更にローカルネットワークLANに接続するためのハブ等のネットワーク通信機能部を備えたWAN用の通信ユニットである。また通信ユニット37bは、汎用通信或いはLAN等のネットワークに対応した通信ユニットであり、電線41を介して分電盤30外に設けた通信系の配線器具モジュール10が接続される。
また通信ユニット38には、導電バー36aと分岐ブレーカ33と電線42と差込接続部1とを介して、分電盤30外に設けた種々の配線器具モジュール10および電子機器モジュール20が接続されており、分岐ブレーカ33を介して電力供給を受ける配線器具モジュール10や電子機器モジュール20との間で交流電圧に重畳して情報信号を伝送することで、情報信号の授受を行う機能を備えている。なお通信ユニット38では、例えば情報信号の種類に応じて重畳させる信号の周波数帯域を分けることで複数種類の情報信号の送受信を行うことができる。
分配器40は建物の適所に設けられ、電線43を介して接続された映像系の配線器具モジュール10に、映像信号を分配する。
ところで、差込接続部1に接続される配線器具モジュール10としては、商用電源のコンセントなどの電力系の配線器具モジュール(例えば電源コンセント型の配線器具モジュール10a,10dなど)と、例えば電話やLANなどの信号の授受に用いられる通信系の配線器具モジュール(例えばLANコンセント型の配線器具モジュール10bなど)と、TVなどの映像信号の授受に用いられる映像系の配線器具モジュール(例えばTVコンセント型の配線器具モジュール10cなど)がある。
また電子機器モジュール20にも機能の違いに応じて種々のモジュールが存在する。図5(a)は電子機器モジュール20の概略的なブロック図であり、後述する差込接続部1のコンタクト3,3に接続される端子片14,14を備え、差込接続部1から端子片14,14を介して供給される交流電源を所望の電圧値の直流電源に変換して内部回路に供給するAC/DCコンバータ71と、所望の機能を実現するための機能部72と、差込接続部1を介して供給される直流電源に重畳されて送信されてきた情報信号を分離して後述の制御部74に出力する信号分離部73a、および、制御部74から入力された情報信号を直流電源に重畳して差込接続部1に出力する信号重畳部73bを有する搬送通信部73と、機能部72などの動作を制御する制御部74とを備えている。機能部72は電子機器モジュール20が備える機能に対応して設けられ、例えば煙感知器型の電子機器モジュール20bの場合には、図5(b)に示すように煙センサ72aと、煙センサ72aの煙検知信号を増幅して制御部74に出力する検知信号出力部72bと、警報音を出力する警報音発生部72cなどから機能部72が構成される。また、LED照明型の電子機器モジュール20の場合には、図5(c)に示すようにLED72dと、LED72dに点灯電力を供給する点灯回路部72eとで機能部72が構成される。
ここで、煙感知器型の電子機器モジュール20bは、煙センサ72aが検出対象となる火災(煙)を検知し、検知信号出力部72bから制御部74に検知信号が出力されると、制御部74が、搬送通信部73を制御して信号重畳部73bから対応する通信ユニット37bに煙検知信号を発報する機能や、警報音発生部72cから警報音を発生させる機能を備えており、通信ユニット37bの制御部53は、搬送通信部52を介して煙検知信号を受け取ると、予め連系関係が設定されている通信ユニット37a,37bを連系動作させるための連系関係情報を生成し、当該連携関係情報を搬送通信部52から通信ユニット37a,37bへ搬送信号により送信させる検出情報処理を行うようになっている。またLED照明型の電子機器モジュール20では、対応する通信ユニット37bから送信された点灯信号を搬送通信部73が受信すると、制御部74が点灯回路部72eを制御してLED72dを点灯させるとともに、対応する通信ユニット37bから送信された消灯信号を搬送通信部73が受信すると、制御部74が点灯回路部72eを制御してLED72dを消灯させるようになっている。
次に、差込接続部1と配線器具モジュール10或いは電子機器モジュール20との接続構造について説明を行う。
差込接続部1は、図3に示すように部屋R(R1,R2…)内の造営材(例えば天井材101、床材102および壁材103)に略一定の間隔で網目状に複数配設されている。図6(a)は差込接続部1の断面図、図6(b)は差込接続部1の平面図であり、差込接続部1は、後述する配線器具モジュール10或いは電子機器モジュール20の突起部13,23が挿抜自在に差込接続される接続用孔2aが前面に開口した本体ケース2を備えている。
接続用孔2aは円柱を軸方向に沿う並行2面で切断したような形状に形成されており、開口側の内周面には、接続用孔2aの中心軸を挟んで対角の位置(図6(b)の左右両側部)に凹溝2b,2bが設けられ、各凹溝2b,2b内に交流電力の伝送路となる電線42に電気的に接続された一対のコンタクト3,3が配設されている。また接続用孔2aの底部には、映像信号を授受するための同軸コネクタ7が配設されている。そして、接続用孔2aの軸方向中間部(コンタクト3,3と同軸コネクタ7との間)には図6(b)の前後両側面に、通信信号の伝送路となる電線41に電気的に接続された8極のコンタクト4が、各々の側面に4個ずつ配列されている。また本体ケース2の下側部には、電線41,42が接続される速結端子構造の接続端子(図示せず)が配設されており、この接続端子と上記のコンタクト3,4の間を電気的に接続する導電部材が本体ケース2の内部に収納されている。なお差込接続部1には、接続用孔2a内に差込接続された突起部13,23を弾性的に引掛係止する係止手段(図示せず)などを設けてあり、天井材101に配設した差込接続部1に接続された配線器具モジュール10或いは電子機器モジュール20がその自重によって落下することがないようになっている。
本実施形態ではジャック側端子として、電力系のコンタクト3と、通信系のコンタクト4と、映像系の同軸コネクタ7とを備えており、接続用孔2aの開口側から電力系の一対のコンタクト3、通信系の8極のコンタクト4、映像系の同軸コネクタ7の順番でジャック側端子を配設してある。ここで、電力系の一対のコンタクト3と、通信系の8極のコンタクト4とは接続用孔2aの別々の面に配置され、コンタクト3とコンタクト4との間には十分距離を開けてあるので、コンタクト3,4間の絶縁を確保することができる。また電力系のコンタクト3,3は、接続用孔2aの内周面に設けた凹溝2b内に配置されているので、沿面距離を確保して絶縁性能を向上させることができる。
次に配線器具モジュール10および電子機器モジュール20について図1および図7〜図12に基づいて説明する。
まず、電力系の配線器具モジュールについて、図8に示すAC100V用のコンセントからなる配線器具モジュール10aを例に説明する。なお、コンセント部が異なる以外は他の電力系の配線器具モジュール10も同様の構成を有しているので、その説明は省略する。
配線器具モジュール10aは、低背の円柱を平行する2つの平面で切断したような形状に形成された器体11を備えている。器体11には、図8(a)中の前面側の平面部に、規格化された電源プラグの栓刃が挿抜自在に挿入される栓刃挿入口12aを有するコンセント部61aが設けられ、器体11内部には栓刃挿入口12aを通して挿入された栓刃を受ける刃受部材(図示せず)が配設されている。また器体11の下面には棒状の突起部13が突設されており、突起部13の図8(a)中の左右両側面には、差込接続部1の接続用孔2a内に配置された一対のコンタクト3,3にそれぞれ電気的に接続される端子片14,14が配設されている。
この配線器具モジュール10aの突起部13を接続用孔2a内に挿入すると、突起部13に設けた端子片14,14がコンタクト3,3に電気的に接続され、器体11内部に収納された刃受部材が電線42に接続されるので、コンセント部61aに接続された負荷に対して電源を供給することができる。ここにおいて端子片14,14から、コンタクト3,3(ジャック側端子)にそれぞれ電気的に接続されるプラグ側端子が構成される。なお、突起部13の長さは、接続用孔2aの開口部からコンタクト4の上端位置までの距離よりも短い寸法に設定するのが好ましく、絶縁性を向上させることができる。また、図8に示すAC100V用の配線器具モジュール10aでは、矩形孔状の一対の栓刃挿入口12aを有するコンセント部61aを備えているが、コンセント部61aの形状は対応する電源や使用用途などの種別に応じて適宜変更すれば良い。例えば図7(d)は抜止タイプのAC100V用コンセントからなる配線器具モジュール10dを示し、この配線器具モジュール10dでは、器体11の上面(天井取付の場合の下面)に円弧状に開口する一対の栓刃挿入口12bを有するコンセント部61bを設けてある。
次に、通信系の配線器具モジュール10について、図9に示すLANコンセント型の配線器具モジュール10bを例に説明を行う。なお、コンセント部が異なる以外は他の通信系(例えば電話用など)の配線器具モジュール10も同様の構成を有しているので、その説明は省略する。
配線器具モジュール10bは、低背の円柱を平行する2つの平面で切断したような形状に形成された器体11を備えている。器体11は、図9(a)中の前面側の平面部に、規格化されたモジュラプラグ(例えばカテゴリ5のモジュラプラグ)が挿抜自在に挿入されるプラグ挿入口12cを有するコンセント部61cが設けられ、器体11の内部にはプラグ挿入口12cを通して挿入されたモジュラプラグのコンタクトに弾接する接触子(図示せず)が配設されている。また器体11の下面には棒状の突起部13が突設されており、突起部13の前後両側面には、差込接続部1の接続用孔2a内に配置された8極のコンタクト4にそれぞれ電気的に接続される8個の端子片15が配設されている。なお、端子片15はコンタクト4に対応する位置に配設されるため、突起部13の長さは少なくとも接続用孔2aの開口端からコンセント4までの距離以上に設定されているが、電力系のコンタクト3は凹溝2b内に配設されているので、配線器具モジュール10bの突起部13を接続用孔2a内に挿入した場合でもコンタクト3が配線器具モジュール10bの突起部13の表面に接触することはない。
この配線器具モジュール10bの突起部13を接続用孔2a内に挿入すると、突起部13に設けた端子片15がコンタクト4に電気的に接続されるので、器体11内部に収納された接触子が電線41に接続され、コンセント部61cに接続された通信機器と電線41との間で伝送信号が授受される。ここにおいて各端子片15から、コンタクト4(ジャック側端子)にそれぞれ電気的に接続されるプラグ側端子が構成される。
また、映像系の配線器具モジュール10について、図10に示すTVコンセント型の配線器具モジュール10cを例に説明を行う。なお、コンセント部が異なる以外は他の映像系の配線器具モジュール10も同様の構成を有しているので、その説明は省略する。
配線器具モジュール10cは、低背の円柱を平行する2つの平面で切断したような形状に形成された器体11を備えている。器体11の前面側の平面部には、例えばF型接栓よりなる同軸コネクタ12dを有するコンセント部61dが設けられ、器体11の下面に突設された棒状の突起部13の先端面には、差込接続部1の接続用孔2a内に配置された同軸コネクタ7に電気的に接続される同軸コネクタ16が配設されている。なお、同軸コネクタ16は、接続用孔2aの底部に配設された同軸コネクタ7に接続可能な位置に配設されるため、突起部13の長さは接続用孔2aの開口端から同軸コネクタ7までの距離に合わせて設定されているが、電力系のコンタクト3は凹溝2b内に配設されているので、配線器具モジュール10cの突起部13を接続用孔2a内に挿入した場合でもコンタクト3が配線器具モジュール10cの突起部13表面に接触することはない。
この配線器具モジュール10cの突起部13を接続用孔2a内に挿入すると、突起部13に設けた同軸コネクタ16が接続用孔2aの底部に配設された同軸コネクタ7に電気的に接続されるので、コンセント部61dに接続された映像機器と電線43との間で映像信号が授受される。ここにおいて同軸コネクタ16から、ジャック側端子を構成する同軸コネクタ7に電気的に接続されるプラグ側端子が構成される。
次に電子機器モジュール20について説明する。尚、電子機器モジュール20もその機能や用途などに応じて複数種類存在するが、差込接続部1に接続するための接続構造は同様であるので、煙感知器型の電子機器モジュール20bについて図11を参照して説明する。
煙感知器型の電子機器モジュール20bは略円盤状に形成された器体21を備え、器体21の内部には、外部からの煙の進入を許容するとともに外光の入射を防止するラビリンス壁によって周囲を囲まれた煙感知室(図示せず)が設けられている。器体21の周面には円周方向に沿って延びる複数の開口孔22が形成され、開口孔22の奥には防虫網22aが配設されており、さらにその奥にラビリンス壁が設けられている。また、器体21の図11(a)中の上面中央部には棒状の突起部23が突設されており、突起部23の左右両側面には、差込接続部1の接続用孔2a内に配置された一対のコンタクト3,3にそれぞれ電気的に接続される端子片24,24が配設されている。
この電子機器モジュール20の突起部23を接続用孔2a内に挿入すると、突起部13に設けた端子片14,14がコンタクト3,3に電気的に接続され、器体11内部の回路(AC/DCコンバータ71や搬送通信部73など)が電線42に接続されるので、AC/DCコンバータ71により内部の動作電源が生成されるとともに、搬送通信部73が電線42を介して外部との間で電力線通信を行うことができる。
ところで、電子機器モジュール20の場合も、その機能や用途などに応じて複数種類存在し、図7(g)に示すようなカメラ機能を有する電子機器モジュール20cの場合には、器体21の下面(天井取付の場合の下面)に透光カバー26aを配置し、この透光カバー26aに臨ませてCCDカメラのような撮像素子を器体21内部に収納すればよい。また図7(f)に示すようなワイヤレス受信部としての機能を有する電子機器モジュール20dの場合には、器体21の下面に電波や光を媒体とするワイヤレス信号に対して透光性を有するカバー26bを配置し、このカバー26bに臨ませて、ワイヤレス通信部が備える受光素子又は発光素子を配設すれば良い。また電子機器モジュール20として直流電源で動作するLED照明タイプの電子機器モジュール20eもあり、この電子機器モジュール20eでは、図3に示すように天井材101の下面に上面が当接する円板状のフランジ27の上面に上記の突起部23が突設されている。また、フランジ27の下面には連結棒27aを介して円筒形状の灯具本体21cが吊下げ支持されており、灯具本体21cの内部には上述の回路ブロックを構成する電子部品(ランプ(図示せず)を含む)が実装された回路基板が配置されている。
なお、これらの電子機器モジュール20b〜20eでは、コンタクト3,3を介して供給される交流電源を動作電源とし、交流電圧に情報信号を重畳させることで搬送通信を行っているので、コンタクト3,3に接続される端子片24,24のみを設ければ良いが、外部との通信を電線41を介して行う場合には、図12に示すように端子片24,24に加えて、突起部23の前後両側面に、差込接続部1に設けた8極のコンタクト4にそれぞれ電気的に接続される8個の端子片25を設ければ良く、電線42を介して動作電源を得るとともに、電線41を介して情報信号の授受を行うことができる。
本発明に係る配線システムは以上のように構成されており、造営面に設けた複数の差込接続部1を定形化するとともに、差込接続部1に差込接続される配線器具モジュール10或いは電子機器モジュール20の差込部(突起部13,23)を定形化し、配線器具モジュール10或いは電子機器モジュール20を複数の差込接続部1のうちの何れにも選択的に差込接続可能としている。また、差込接続部1の複数のジャック側端子(コンタクト3,4および同軸コネクタ7)は、配線器具モジュール10および電子機器モジュール20で使用される電力および情報信号の伝送路を構成する複数系統の電線41,42,43にそれぞれ電気的に接続されているので、配線器具モジュール10または電子機器モジュール20を、種類の違いに関わらず何れの差込接続部1にも差込接続して使用することができる。したがって、ユーザ自身が、所望の場所に設置された差込接続部1に、所望の種類の配線器具モジュール10または電子機器モジュール20を取り付けて使用することができる。
また、電力あるいは情報信号の種類毎にジャック側端子(コンタクト3,4および同軸コネクタ7)を異なる深さ位置に配置しているので、種類の異なるジャック側端子の間の絶縁性を向上させることができる。
また各配線器具モジュール10は、用途毎に定形化された差込プラグが挿抜自在に接続されるプラグ接続部(コンセント部61a〜61d)を備えているので、プラグ接続部に対応する差込プラグを接続して使用することができる。
また配線器具モジュール10および電子機器モジュール20の器体11,21に比べて突起部13,23を小さくすることで、突起部13,23が挿入される接続用孔2aの大きさを小さくできるので、接続用孔2aを部屋内で目立たないように設置できる。
また本実施形態ではジャック側端子として、LAN用接続端子を構成するコンタクト4、同軸ケーブル用接続端子を構成する同軸コネクタ7、電力用接続端子を構成するコンタクト3を全て備えているが、コンセント3,4および同軸コネクタ7のうちの複数種類を備えるようにしても良く、LAN用(通信系)、同軸ケーブル用(映像系)、又は電力用接続端子(電力系)のうちの複数種類の配線器具モジュールを実現することができる。なお、コンセント3,4および同軸コネクタ7の配置は上記の実施形態に限定されるものではなく、使用する電力および情報信号の種類等に合わせて配置位置や配列を適宜設定すれば良い。
本実施形態の配線システムに用いる配線器具モジュールを差込接続部に接続する前の状態を示した説明図である。 同上に用いる差込接続部および電子機器モジュールの使用状態の説明図である。 同上の配線システムの施工例を示す説明図である。 同上の配線システムの概略構成図である。 (a)は同上に用いる電子機器モジュールの概略的なブロック図、(b)(c)は電子機器モジュールの要部のブロック図である。 同上に用いる差込接続部を示し、(a)は平面図、(b)は側断面図である。 (a)〜(g)は同上に用いる配線器具モジュールおよび電子機器モジュールの斜視図である。 同上に用いる配線器具モジュールを示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は上面図、(d)は一部省略せる下面図である。 同上に用いる他の配線器具モジュールを示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は上面図、(d)は一部省略せる下面図である。 同上に用いるまた別の配線器具モジュールを示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は上面図、(d)は一部省略せる下面図である。 同上に用いる電子機器モジュールを示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は下面図である。 同上に用いる電子機器モジュールの他の例を示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は下面図である。
符号の説明
1 差込接続部
2a 接続用孔
3,4 コンタクト(ジャック側端子)
7 同軸コネクタ(ジャック側端子)
10a,10b,10c 配線器具モジュール
13 突起部(差込部)
14,15 端子片(プラグ側端子)
16 同軸コネクタ(プラグ側端子)
20b,20c,20e 電子機器モジュール
23 突起部(差込部)
24,25 端子片(プラグ側端子)
101 天井材
102 床材
103 壁材

Claims (5)

  1. 造営面に設けた定形化された複数の差込接続部と、造営面の表側から複数の差込接続部のうちの何れにも選択的に差込接続可能な配線器具モジュール又は電子機器モジュールとで構成される配線システムであって、
    各差込接続部は、造営面に開口した接続用孔と、配線器具モジュールおよび電子機器モジュールで使用される電力および情報信号の伝送路をそれぞれ構成する複数系統の電線にそれぞれ電気的に接続されるとともに接続用孔内で異なる位置に配設された複数種類のジャック側端子とを備え、
    配線器具モジュールまたは電子機器モジュールは、差込接続部の接続用孔に挿抜自在に挿入される定形化された差込部と、差込部に設けられ差込部が接続用孔に挿入された際に複数種類のジャック側端子のうち当該モジュールで使用する電力および情報信号の少なくとも何れか一方に対応するジャック側端子のみに電気的に接続されるプラグ側端子とを備えることを特徴とする配線システム。
  2. 配線器具モジュールは、用途毎に定形化された差込プラグが挿抜自在に接続されるプラグ接続部を備えることを特徴とする請求項1記載の配線システム。
  3. 差込部が、配線器具モジュールまたは電子機器モジュールの器体における造営面との対向面に突設された棒状の突起部からなることを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の配線システム。
  4. 複数種類のジャック側端子が、差込部の差込方向において異なる深さ位置にそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の配線システム。
  5. 複数種類のジャック側端子が、LAN用接続端子、同軸ケーブル用接続端子、電力用接続端子のうちの複数種類を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の配線システム。
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