JP4826447B2 - 情報処理装置、及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、及び情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は情報処理システム、情報処理プログラムに関する。
紙に位置を表すパターンを形成し、ペンに設けられたセンサにより該パターンを読み取ることで、位置検出をする技術が知られている(特許文献1参照)。この技術を用いることで、紙の上のペン先の移動履歴を検出することができる。
また、画像が描かれた紙上でカメラが内蔵されたペンを移動させ、カメラでペン先の画像を読込み、読込まれた画像に基づいてペン先の位置を推定し、最も可能性が高いペンの移動経路を決定する技術が知られている(特許文献2及び特許文献3参照)。
特表2003−511761号公報 特開2004−152272号公報 特開2004−152273号公報
しかしながら、特許文献1乃至特許文献3に記載されている技術は、位置検出される対象物の表面にパターン、又は画像を形成する必要がある。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、対象物の表面に位置検出用のパターン、又は画像を形成することなく、対象物を読み取る読取部の対象物上での移動履歴を検出できる情報処理装置及び情報処理プログラムを得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、発明は、対象物の表面に沿って分布しているランダム性を有する光学的に読み取り可能な固有の特徴の分布パターンを示す特徴データが記憶された特徴記憶手段と、前記対象物の表面に対向されると共に対向される位置が前記対象物の表面に沿って移動可能とされ、対向された前記対象物の表面の所定領域における前記ランダム性を有する固有の特徴の分布パターンを光学的に読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取られた前記所定領域における前記ランダム性を有する固有の特徴の分布パターンから該分布パターンを示す読取データを時系列的に取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記読取データと前特徴記憶手段に記憶された前記特徴データと比較して、前記読取手段が対向された前記所定領域の前記対象物の表面上の位置を特定する位置特定手段と、前記位置特定手段が時系列的に特定した前記読取手段が対向された前記所定領域の前記対象物の表面上の位置を前記読取手段の移動履歴として記録する移動履歴記録手段と、を含
また、本発明は、前記取得手段により時系列的に取得される前記読取手段が対向した前記所定領域の前記読取データを記憶する読取データ記憶手段を含み前記位置特定手段が、前記読取データ記憶手段に記憶された前記読取データに基づいて、前記読取手段が対向された前記所定領域の前記対象物の表面上の位置を特定する
本発明において、前記対象物は、紙で構成することができる。
また、本発明において前記読取手段は、前記対象物の表面に照射したが前記所定領域で反射した反射光又は前記所定領域を透過した透過光を受光する。
このような本発明においては、前記位置特定手段が、前記特徴記憶手段に記憶された前記特徴データと前記取得手段により取得された前記読取データとの正規化演算法に基づいて演算する相関値に基づいて前記読取手段が対向された前記所定領域の前記対象物の表面上の位置を特定するものであっても良い
このとき、前記特徴データに基づく領域から前記所定領域のサイズより小さいサイズの比較領域を設定し、前記読取データに基づく領域から前記比較領域と同じサイズで設定した対象領域に対応する読取データと前記特徴データのうちで前記比較領域に対応する比較データとの相関値を取得し、相関値が所定値以上となる前記比較領域に対応する前記対象物の表面上の位置を前記読取手段が対向された前記所定領域の前記対象物の表面上の位置することができる。
また、本発明の情報処理プログラムは、コンピュータを、ランダム性を有する光学的に読み取り可能な固有の特徴が分布している対象物の表面に、該対象物の表面に沿って移動可能とされた読取手段が対向されることにより、対向された前記対象物の表面の所定領域から前記読取手段が光学的に読み取る前記ランダム性を有する固有の特徴の分布パターンから該分布パターンを示す読取データを時系列的に取得する取得手段と、前記対象物の表面に沿った前記ランダム性を有する固有の特徴の分布パターンを示す特徴データを予め記憶し、前記取得手段により取得された前記読取データと前記特徴情報記憶手段に記憶された前記特徴データとを比較して、前記読取手段が対向された前記所定領域の前記対象物の表面上の位置を特定する位置特定手段と、前記位置特定手段が時系列的に特定した前記読取手段が対向された前記所定領域の前記対象物の表面上の位置を前記読取手段の移動履歴として記録する移動履歴記録手段と、して機能させる。
以上説明したように、本発明によれば、表面に沿ってランダム性を有する光学的に読み取り可能な固有の特徴が分布した対象物を用いているので、予め表面に位置検出用のパターン、又は画像を形成した対象物を用いることなく、対象物の表面に対向させた読取手段の対象物上での位置の移動履歴を検出できる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1に示されるように、本実施形態の情報処理システム10は、対象物である照合用紙12の紙面に描き込みを行うと共に、照合用紙12の表面の一部の領域を読み取り可能なセンサを備えた読取手段であるペン14と、ペン14に設けられたセンサ(図2に図示)が読み取った読取画像データに基づきペン14の照合用紙12上での移動履歴を検出すると共に、該移動履歴を記録する記憶装置を備えた情報処理装置であるパーソナルコンピュータ(PC)16とで構成されている。
図2に示されるように、ペン14は、照合用紙12の描き込みが行われている領域を読み取るセンサ18を備えており、このセンサ18によって照合用紙12の表面の一部の領域を読み取る。センサ18の読取方式は、反射光読取式であり、センサ18は、照合用紙12に光を照射する発光素子18Aと、該発光素子18Aから射出され照合用紙12で反射された光を受光し、受光量に応じた信号を出力する多数の受光素子が配列されたCCD等で構成された撮像素子18Bとで構成されており、照合用紙12を形成している繊維質材料の絡み具合のランダム性により照合用紙12の表面に沿って分布している光反射率のランダムな変化を、所定の解像度(例えば400dpi)且つ所定の階調(例えば8ビットグレイスケール)で、例えば64×64ドット(約4mm×約4mm)の大きさの領域を読み取る。
図3には、PC16と接続可能なスキャナ20が示されている。スキャナ20はフラットベッド型であり、原稿台(図示省略)上に載置された照合用紙12を、前述のセンサ18と同一の解像度(例えば400dpi)かつ同一の階調(例えば8ビットグレイスケール)で読み取る機能を備えている。スキャナ20はPC16の入出力ポート(図5に図示)に接続されており、スキャナ20による照合用紙12の読み取りはPC16によって制御されると共に、スキャナ20が照合用紙12を読み取ることによって得られた登録画像の読取画像データはPC16に入力され、照合用紙12の表面に分布するランダム性を有する固有の特徴を表す特徴データと、特徴の位置を示すデータとを対応付けた登録画像データは、PC16に設けられたRAM26に、センサ18により読み取られる読取領域の位置特定のために用いるデータとして記憶される。この特徴データに対応する画像の隅部の画素に原点位置が定められる。
次に、図4に基づいて、PC16の主要部を説明する。
図4に示すように、PC16は、各種情報を表示するディスプレイ22と、PC本体24と、を含んで構成されている。PC本体24の表面側には、記憶媒体26を装着するための読取装置28が設けられている。
ここで、センサ18により読み取られた読取領域の位置特定の機能は、PC16において実行可能なプログラム30によって実現することができる。
プログラム30およびそのプログラム30が用いるデータなどは、予めPC16が読み取り可能な、記憶媒体26に記憶することも可能であり、PC16内の後述するHDD(Hard Disk Drive)48やROM(Read Only Memory)34に予め記憶するようにしてもよい。
記憶媒体26とは、PC16のハードウェア資源に備えられている読取装置28に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こし、それに対応する信号の形式で読取装置28にプログラムの記述内容を伝達できるものである。
このような記憶媒体26としては、光磁気ディスク26A、光ディスク26B、磁気ディスク26C、及びPC本体24に装着可能なメモリ26D等がある。メモリ26Dの一例には、ICカードやメモリカード等が挙げられる。これらの記憶媒体26は、可搬型、及び非可搬型の何れであってもよい。
上記読取装置28には、上記光磁気ディスク26Aに記憶されている各種データを読み取るための光磁気ディスク装置28A、光ディスク26Bに記憶されている各種データを読み取るための光ディスク装置28B、及び磁気ディスク26Cに記憶されている各種データを読み取るための磁気ディスク装置28C等がある。
PC16は、図5に示すように、CPU(Central Processing Unit)32、ROM34、及びRAM(Random Access Memory)36を含んで構成されている。これらのCPU32、ROM34、及びRAM36は、CPUバス等から構成されるホストバス38により信号授受可能に接続されている。
CPU32は、プログラム30に従った処理を実行する。ROM34は、CPU32が使用するプログラムや、演算パラメータや、プログラム30等を格納する。
RAM36は、CPU30の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ、スキャナ20によって得られた登録画像の登録画像データ、及びセンサ18によって読み取られた読取画像データを記憶する。また、RAM36は、後述する比較処理ルーチンにおいて正規化相関法により演算された比較データと読取データとの相関値、及び該比較データに対応する照合用紙12の位置を記憶する。さらに、RAM36は、後述する処理ルーチンにより求められたペン14の移動履歴を記憶する。
ホストバス38は、ブリッジ40を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス42にデータや信号を授受可能に接続されている。
PC16には、キーボード44、マウス等のポインティングデバイス46、ディスプレイ22、HDD48、読取装置28、入出力ポート50、通信部52、及びデータ出力部54が設けられている。
これらのキーボード44、マウス等のポインティングデバイス46、ディスプレイ22、各種データを記憶するためのHDD48、読取装置28、入出力ポート50、通信部52、及びデータ出力部54は、インターフェース56、外部バス42、ブリッジ40、及びホストバス38を介して、CPU32に信号授受可能に接続されている。
キーボード44及びポインティングデバイス46は、操作者によって操作される入力デバイスである。また、ディスプレイ22は、液晶表示装置またはCRT(Cathode Ray Tube)などから成り、各種情報をテキストやイメージ情報として表示するデバイスである。
記憶媒体26は、読取装置28に装着されることで、格納しているプログラム30等の各種データを読取装置28によって読み取られる。CPU32の制御によって、読取装置28は、装着された記憶媒体26に記憶されているプログラム30や各種データ等を読み出す。読取装置28によって読み出された移動履歴検出ルーチンのプログラム及びデータは、CPU32の制御によってインターフェース56、外部バス42、ブリッジ40、及びホストバス38を介してRAM36に格納される。
入出力ポート50は、PC16に接続する外部接続機器58を接続するためのポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を有している。本実施形態における外部接続機器58は、センサ18が設けられたペン14、及びスキャナ20である。通信部52は、有線通信網又は無線通信網(図示省略)を介して外部装置とデータや信号授受を行うためのデバイスである。
データ出力部54は、各種データを出力するための出力装置であって、例えば、プリンタを挙げることができる。
このようなPC16において、上記記憶媒体26が読取装置28に装着されると、CPU32は、記憶媒体26に記憶されているプログラム30を読み出してRAM36に格納する。なお、プログラム30がHDD48またはROM34に記憶されている場合には、CPU30は、これらのHDD48またはROM34に記憶されているプログラム30を読み出してRAM36に格納する。
CPU32では、このRAM36に格納したプログラム30の移動履歴検出ルーチンのプログラムを実行する。このプログラム30がCPU32によって実行されることによって、後述の図6に示す記憶ルーチン及び図7に示す移動履歴記録ルーチンの各々がCPU32において実行される。
次に、図6のフローチャートを参照して、読取画像の記憶ルーチンについて説明する。
ステップ100では、センサ18に、照合用紙12内のペン14先の位置の画像を読み取らせる。
ステップ102では、所定の解像度(例えば400dpi)でセンサ18に読み込まれた所定のサイズ(例えば64×64ドット(4mm×4mm))のアナログ信号を、アナログ/ディジタル変換器(図示省略)によりディジタル信号に変換させ、所定の階調(例えば8ビットグレイスケール)の読取データを得る。
ステップ104では、PC16のRAM26にステップ102で得られた読取データを記録させる。
ステップ106では、ペン14による照合用紙12への描き込みが終了したか否かを判定する。
これにより、照合用紙12上を移動するペン14に設けたセンサ18が読み取った画像の時系列データが得られる。
次に、図7のフローチャートを参照して、移動履歴記録ルーチンについて説明する。
ステップ150では、センサ18により、照合用紙12の表面を読み取ることにより得られた、例えば64×64ドット(約4mm×約4mm)のサイズの読取画像を取り込む。
ステップ152では、比較領域の一隅を登録画像の原点O位置に一致させる。
ステップ154では、図8に示すような一隅を原点O位置に一致させた比較領域内のデータを比較データとして登録画像データから抽出する。
図9(A)に示されるのは、登録画像の特徴データの一部の比較データを視覚化(目視での確認が容易なようにコントラストを補正)した画像である。
照合用紙12を形成する繊維質材料の絡み具合を製造時に制御することは不可能であるので、照合用紙12を形成する繊維質材料の絡み具合はランダムと見なすことができる。照合用紙12を形成する繊維質材料の絡み具合いは透過光顕微鏡を用いれば観察できる。一方、図9(A)に示す「比較画像(登録画像の特徴データの一部の比較データを視覚化した画像)」では、繊維質材料の絡み具合いまでは確認できないものの、繊維質材料の絡み具合のランダム性に起因する(紙を漉くときの諸条件により生ずる紙表面の凸凹も影響している可能性もある)紙の透明度のランダムな変化を反映したランダムな明暗のパターンが生じているので、「比較画像」に対応する比較データが、照合用紙12上の比較領域内における固有の特徴、すなわち照合用紙12上の比較領域内の透明度のランダムな変化を表す情報となっていることは確認できる。
図9(B)に示されるのは、位置検出に用いられるセンサ18により読み取られた読取領域の読取データを視覚化した画像である。この読取データは、読取領域内における照合用紙12の透明度のランダムな変化を表している。
ステップ156では、比較処理を行う。以下、この比較処理について、図10のフローチャートを参照して説明する。
本実施形態に係る比較処理では、読取領域の読取画像(例として図9(B)に図示)のデータから比較領域と同サイズの領域(演算対象領域)に相当するデータを抽出し、該データと比較画像(例として図9(A)に図示)の比較データとの相関値を演算することを、演算対象領域の位置を移動させながら繰り返す。このため、次のステップ220では読取領域内におけるデータ抽出位置(演算対象領域の位置)を初期化する。
ステップ172では、読取領域のデータから、設定したデータ抽出位置に位置している比較領域と同サイズの領域のデータ(演算対象データ)を抽出する。そしてステップ174では以下に示す(1)式に従い、比較データとステップ172で抽出した演算対象データとの相関値を正規化相関法により演算し、演算によって得られた相関値をRAM等に記憶させる。

但し、Fは比較画像(比較データの集合)、fiは比較画像の個々の画素の明度値、Nは比較画像(及び読取画像の部分領域)の総画素数、Gは読取画像の部分領域(の集合)、giは読取画像の部分領域の個々の画素の明度値、fAVEは比較画像の個々の画素の明度値の平均値、gAVEは読取画像の部分領域の個々の画素の明度値の平均値である。
次のステップ176では、演算対象領域が読取領域の全面をスキャンしたか否か判定する。判定が否定された場合はステップ178へ移行し、演算対象データ抽出領域を1ドットだけ縦又は横に移動させた後にステップ222に戻る。これにより、ステップ176の判定が肯定されるまでの間ステップ172〜ステップ178が繰り返される。本実施形態では比較領域が32×32ドット、読取領域が64×64ドットとして説明しているので、相関値の演算は(64−32+1)×(64−32+1)=1089回行われ、1089個の相関値が得られることになる。
相関値の演算が終了するとステップ176の判定が肯定されてステップ180へ移行し、上記の演算によって得られた多数個の相関値の中からその最大値を抽出する。また、次のステップ182では、多数個の相関値の標準偏差及び平均値を演算した後に、演算した標準偏差・平均値及びステップ180で求めた相関値の最大値を次の(2)式に各々代入することで、相関値の最大値のノーマライズド・スコアを演算する。
ノーマライズド・スコア=(相関値の最大値−相関値の平均値)÷相関値の標準偏差 …(2)
なお、一般に比較領域(詳しくは相関値の演算対象とする領域)のサイズが大きくなるに従って一致の判断の精度は向上する。本実施形態では、読取解像度400dpiにおける比較領域のサイズを32×32ドット(約2mm×約2mm)としている。比較領域を上記サイズよりも小さくすると一致の判断の精度は低下することが実験結果から分かっているおり、比較領域を上記サイズより大きくしても精度向上の程度は僅かである。従って、読み取りにあたって高価で取り扱いが面倒な顕微鏡を使う必要はなく、400dpi程度の解像度での読み取りが可能な読取装置(安価な市販のスキャナ等)を使用するのが実用的である。
また、比較領域の読み取りにおいて、撮像素子18Bに過大な光量の光が入射された等により撮像素子18Bの出力信号が飽和してしまうと、読み取りによって得られる比較データが表す比較領域内の透明度の変化が部分的に白くとんでしまう等のように、比較領域内の透明度の変化を正確に表す比較データが得られないので、比較領域の読み取りに際しては露出を適度に抑えることが望ましい。
次に、判断手段であるステップ158では、ステップ180で求めた相関値の最大値が閾値以上で、且つステップ182で演算したノーマライズド・スコアが閾値以上か否かにより比較による照合が成立したか否かを判定する。否定された場合はステップ210へ移行し、比較領域を更新する。比較領域は図11(A)に示されるように、原点から離れる方向へ、所定の移動幅移動する。この所定の移動幅は、1ドットの幅であることが望ましい。
なお、当該所定の移動幅は、相関値の最大値が所定の値以上で、且つノーマライズド・スコアが所定の値以上となるまでは、比較領域の半分の幅(16ドット(約1mm))として、相関値の最大値及びノーマライズド・スコアが大きくなるに従い、幅を狭めていくのでもよい。
次にステップ154へ移行し、例えば図11(A)の網掛け領域で示される、一隅を、(0,1)の位置に一致させた比較領域内のデータを比較データとして登録画像データから抽出する。
ステップ156では、更新された比較領域との比較が行われる。
ステップ160,154,156の処理は、ステップ158の判定で肯定されるまで行われる。例えば、比較領域を原点Oから離れる方向へ12ドット移動させた場合は、図11(B)の網掛けの領域のように示される。
一方、ステップ158の判定で肯定された場合は、ステップ162,164へ移行する。特定手段であるステップ162では、比較領域に基づき、センサ18が読み取った照合用紙12の位置を特定し、ステップ164では、特定された照合用紙12の位置をRAM36に記憶させる。
ステップ166では、センサ18が読み取った画像の時系列データの全ての位置を特定したか否かが判定される。
センサ18の位置は、相関値が所定値以上となるまでの、比較領域の、原点Oから離れる各方向への移動回数と前記所定の移動幅との積の演算により求めればよい。
以上説明したように、本実施形態では、センサ18により読み取られた読取領域の固有の特徴を示す読取データと、比較データとの相関値が所定値以上であるか否かを判断することにより、センサ18の位置を特定するので、照合用紙12に位置特定用のパターンが形成されていなくても、照合用紙12を読み取った読取領域の正確な位置を特定できる。
なお、上記では、ペン14にセンサ18を設けて、照合用紙12を読み取ったが、読取手段は、携帯可能な形状であればよく、ペン14に限らない。
また、上記では、照合用紙12の表面に沿って分布している固有の特徴を記憶する機能、読取データと比較データとの相関値が所定値以上であるか否かを判断する機能、読取領域の位置を特定する機能、及び移動履歴を記録する機能は、PC16に搭載される構成としたが、前記機能の一部又は全部が、携帯可能物であるペン14に搭載された構成でもよい。
また、上記では、対象物を照合用紙12として、照合用紙12の表面に沿って分布している光反射率のランダムな変化を読み取る構成としたが、対象物は、ランダム性を有し、固有の特徴を読み取れるものであればよく、紙材に限らない。
また、上記では、センサ18は反射光読取式としたが、透過光読取式であってもよい。この場合は、照合用紙12は透過性の部材である。
また、上記では登録画像データをPC16のRAM26に記憶させる例を説明したが、これに限定されるものではなく、ネットワークを介して接続されたデータベースに登録画像データを記憶させてもよい。
また、上記では照合用紙12上を移動するペン14に設けたセンサ18が読み取った画像の時系列データを一旦PC16のRAM26に記録する例を示したが、照合用紙12上を移動するペン14に設けたセンサ18が画像を読み取る毎に、センサ18が読み取った照合用紙12の位置を特定してもよい。
また、上記では、照合用紙12上を移動するペン14に設けたセンサ18が読み取った画像の絶対位置を特定して移動履歴を記録しているが、センサ18が最初に読み取った位置を基準とする相対位置を特定して移動履歴を記録してもよい。
また、上記では比較領域及び読取領域を矩形状(詳しくは正方形状)とした例を説明したが、これに限定されるものではなく、長方形、台形、三角形、円形、楕円形、直線状(例えば1〜数ドット幅の非常に扁平な矩形状)等、任意の形状を採用可能である。但し、領域の形状を複雑にしたとしても真偽判定の精度向上には寄与しないので、特別の事情が無い限りは、比較領域及び読取領域の形状は単純な矩形や円形であることが望ましい。
比較領域及び読取領域を円形状にした場合は、読取領域の中心を何らかの方法で比較領域の中心と重ね合わせることができれば、極座標形式に変換することで矩形状の場合と同様の処理が行える。但し、一般にスキャナ等の読取装置はラインセンサと原稿を副走査方向(ラインセンサのセンサ配列と直交する方向)へ相対移動させて2次元の読み取りを行う構造であり、読取装置からのデータの出力順序も矩形状領域のデータの取込みに好適な順序であるため、比較領域及び読取領域をわざわざ円形状にするメリットは少なく、また双方の領域の中心を重ね合わせる処理も簡易な処理ではないので、実用的には、比較領域及び読取領域は矩形状とすることが妥当である。
また、対象物としての照合用紙12のランダム性を有する特徴が、色変化を伴う特徴である場合には、該特徴を光学的に読み取るに際して複数の色成分に分解して読み取ることが有効であるが、対象物としての照合用紙12固有の特徴として、照合用紙12を形成する繊維質材料の絡み具合のランダム性に起因する紙の透明度のランダムな変化を用いる場合には色情報は不要であり、本実施形態のように単一色のグレイスケールで読み取れば十分である。また、読み取りにおける階調の分解能も、対象物が照合用紙12であれば256階調(8ビット)あればよい。読み取りにおける階調分解能をこれ以上高くしたとしても、位置特定の精度は殆んど向上しない。
市販されている安価な読取装置でも大抵は最低8ビットの階調分解能で読み取れるが、何らかの事情で階調値のビット数の圧縮が求められる場合は、例えばシャドーからハイライトの間の階調値の変化に対して均等(線形)にビットを割当てることに代えて、紙の透明度のランダムな変化に対応する階調値の変化が分布している明度範囲(ハイライトに近い明度範囲)により多くのビットを割り当てれば、階調値のビット数を6ビット、或いは4ビットにしたとしても、階調値のビット数を8ビットとし階調値の変化に対して均等にビットを割り当てた場合と同等の特定精度を得ることができる。また、読み取りによって得られたデータに対してJPEG等の非可逆圧縮を適用してもよい。
更に、上記では読取領域のサイズを比較領域のサイズよりも大きくした例を説明したが、これに限定されるものではなく、比較領域のサイズを読取領域のサイズよりも大きくし、比較領域内における読取領域と同サイズの部分領域と読取領域との相関値を演算することを、比較領域内における部分領域の位置をずらしながら繰り返して位置特定を行うようにしてもよい。但し、この場合、比較データが大容量化するという欠点があり、読取領域のサイズを比較領域のサイズよりも大きくする方が比較データを記憶するための記憶容量を節減できるので好ましい。
図1は、本実施形態の情報処理システムの概略を示す。 図2は、ペンの主要構成を示す。 図3は、PCと接続可能なスキャナを示す。 図4は、PCの主要部を示す。 図5は、PC内の構成を示す概略ブロック図である。 図6は、読取画像の記憶ルーチンを示す。 図7は、移動履歴記録ルーチンを示す。 図8は、一隅を原点位置とする比較領域を示す。 図9の(A)は「比較画像」として視覚化した画像を示し、(B)は「読取画像」として視覚化した画像を示す。 図10は、比較処理ルーチンを示す。 図11の(A)は、一隅を(0,1)の位置とする比較領域を示し、(B)は、一隅を(0,12)の位置とする比較領域を示す。
符号の説明
10 情報処理システム
12 照合用紙
14 ペン
18 センサ
18A 発光素子
18B 撮像素子
20 スキャナ
26 記憶媒体
28 読取装置
30 プログラム
32 CPU
34 ROM
36 RAM
38 ホストバス
40 ブリッジ
42 外部バス
48 HDD
50 入出力ポート
56 インターフェース
58 外部接続機器

Claims (7)

  1. 対象物の表面に沿って分布しているランダム性を有する光学的に読み取り可能な固有の特徴の分布パターンを示す特徴データが記憶された特徴記憶手段と、
    前記対象物の表面に対向されると共に対向される位置が前記対象物の表面に沿って移動可能とされ、対向された前記対象物の表面の所定領域における前記ランダム性を有する固有の特徴の分布パターンを光学的に読み取る読取手段と、
    前記読取手段により読み取られた前記所定領域における前記ランダム性を有する固有の特徴の分布パターンから該分布パターンを示す読取データを時系列的に取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記読取データと前特徴記憶手段に記憶された前記特徴データと比較して、前記読取手段が対向された前記所定領域の前記対象物の表面上の位置を特定する位置特定手段と、
    前記位置特定手段が時系列的に特定した前記読取手段が対向された前記所定領域の前記対象物の表面上の位置を前記読取手段の移動履歴として記録する移動履歴記録手段と、
    を含む情報処理装置
  2. 前記取得手段により時系列的に取得される前記読取手段が対向した前記所定領域の前記読取データを記憶する読取データ記憶手段を含み
    前記位置特定手段が、前記読取データ記憶手段に記憶された前記読取データに基づいて、前記読取手段が対向された前記所定領域の前記対象物の表面上の位置を特定する請求項1記載の情報処理装置
  3. 前記対象物、紙である請求項1又は請求項2記載の情報処理システム。
  4. 前記読取手段は、前記対象物の表面に照射したが前記所定領域で反射した反射光又は前記所定領域を透過した透過光を受光する請求項1から請求項3の何れか1項記載の情報処理装置
  5. 前記位置特定手段が、前記特徴記憶手段に記憶された前記特徴データと前記取得手段により取得された前記読取データとの正規化演算法に基づいて演算する相関値に基づいて前記読取手段が対向された前記所定領域の前記対象物の表面上の位置を特定する請求項1から請求項4の何れか1項記載の情報処理装置
  6. 前記特徴データに基づく領域から前記所定領域のサイズより小さいサイズの比較領域を設定し、前記読取データに基づく領域から前記比較領域と同じサイズで設定した対象領域に対応する読取データと前記特徴データのうちで前記比較領域に対応する比較データとの相関値を取得し、相関値が所定値以上となる前記比較領域に対応する前記対象物の表面上の位置を前記読取手段が対向された前記所定領域の前記対象物の表面上の位置とする請求項5記載の情報処理装置。
  7. コンピュータを、
    ランダム性を有する光学的に読み取り可能な固有の特徴が分布している対象物の表面に、該対象物の表面に沿って移動可能とされた読取手段が対向されることにより、対向された前記対象物の表面の所定領域から前記読取手段が光学的に読み取る前記ランダム性を有する固有の特徴の分布パターンから該分布パターンを示す読取データを時系列的に取得する取得手段と、
    前記対象物の表面に沿った前記ランダム性を有する固有の特徴の分布パターンを示す特徴データを予め記憶し、前記取得手段により取得された前記読取データと前記特徴情報記憶手段に記憶された前記特徴データとを比較して、前記読取手段が対向された前記所定領域の前記対象物の表面上の位置を特定する位置特定手段と、
    前記位置特定手段が時系列的に特定した前記読取手段が対向された前記所定領域の前記対象物の表面上の位置を前記読取手段の移動履歴として記録する移動履歴記録手段と、
    して機能させるための情報処理プログラム。
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