JP4824039B2 - 移動通信システム、移動局装置、基地局装置及び移動通信方法 - Google Patents

移動通信システム、移動局装置、基地局装置及び移動通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動通信システム、移動局装置、基地局装置及び移動通信方法に関し、より詳細には、同一の無線アクセス技術のセルラ移動通信システムにおける同一の無線周波数が割り当てられたセル間、異なる無線周波数が割り当てられたセル間、又は異なる無線アクセス技術のセルラ移動通信システムにおけるセル間(異なる無線周波数が割り当てられたセル間のみならず、同一無線周波数が割り当てられたセル間を含む)で無線通信を行うための移動通信システム、移動局装置、基地局装置及び移動通信方法に関する。
本願は、2006年2月10日に、日本に出願された特願2006−034513号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
同一の無線アクセス技術であるRAT(Radio Access Technology)のセルラ移動通信システムでは、サービスエリアに多数の基地局装置を分散配置して、これらの基地局装置によりセルと呼ばれる無線エリアをそれぞれ形成し、移動局装置を当該移動局装置が存在するセルの基地局装置に無線チャネルを介して接続することにより無線通信を可能にしている。また、移動局装置が通信中に他のセルへ移動した場合には、ハンドオーバ(HO:Hand Over)を行うことにより異なるセルに亘って通信を継続できるようにしている。
ハンドオーバには、同一の無線周波数が割り当てられたセル間を移動局装置が移動する際に行われる同一周波数間のハンドオーバであるIntra−Freq−HO(Intra Frequency Handover)と、異なる無線周波数が割り当てられたセル間を移動局装置が移動する際に行われる異なる周波数間のハンドオーバであるInter−Freq−HO(Inter Frequency Handover)がある。
また、異なる無線アクセス技術により構成されているセルラ移動通信システムでは、異なる無線アクセス技術を使用するセル間を移動局装置が移動する際に行われる異なる無線アクセス技術間のハンドオーバであるInter−RAT−HO(Inter RAT Handover)がある。これと対称に同一の無線アクセス技術のセル間のハンドオーバであるIntra−RAT−HO(Intra RAT Handover)がある。
図19は、移動局装置が移動する際のハンドオーバの処理について説明するための図である。二次元平面上に、基地局装置BS1、BS2、BS3、BS4が、それぞれ設置されている。基地局装置BS1、BS2、BS3、BS4は、それぞれ周波数f1、f2、f1、f3を使用して、移動局装置との間で無線通信を行う。また、基地局装置BS1、BS2、BS3、BS4は、それぞれ無線アクセス技術RAT1、RAT1、RAT1、RAT2を利用して、移動局装置との間で無線通信を行う。
基地局装置BS1、BS2、BS3、BS4は、無線通信可能な範囲であるセルc1、c2、c3、c4内に位置する移動局装置MS1、MS2、MS4、MS6、移動局装置MS4、MS5、移動局装置MS2、MS3、移動局装置MS6、MS7との間でそれぞれ無線通信を行うことができる。
セルc1とセルc2との間を移動している移動局装置MS4は、Intra−RAT−HO(かつ、Inter−Freq−HO)によるハンドオーバを行う。また、セルc1とセルc3との間を移動している移動局装置MS2は、Intra−RAT−HO(かつ、Intra−Freq−HO)によるハンドオーバを行う。また、セルc1とセルc4との間を移動している移動局装置MS6は、Inter−RAT−HO(かつ、Inter−Freq−HO)によるハンドオーバを行う。
従来、例えば3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規定されているW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)の無線アクセス技術が第三世代セルラ移動通信方式として標準化され、順次サービスが開始されている(非特許文献1参照)。W−CDMA方式では、Intra−RAT−HO(かつ、Inter−Freq−HO)や、Inter−RAT−HO(かつ、Inter−Freq−HO)を行う際に異なる周波数を使用する基地局装置の監視又は測定を行うための機能としてコンプレストモード(Compressed Mode)が規定されている。
図20の(a)は、W−CDMAの個別チャネルにてコンプレストモードが適用されて、異周波数を使用する基地局装置の監視又は測定が行われる場合について説明するための図である。
基地局装置は、図20の(a)のような伝送中断時間であるギャップ(Gap)区間を設定して、当該ギャップ区間で個別チャネル(DPCH:Dedicated Physical Channel)でのデータの送信を停止させる。一方、移動局装置は、このギャップ区間内の時間を利用して周波数を切り替えて異周波数を使用する基地局装置の監視を行う。
また、3GPPでは、W−CDMA無線インタフェースを拡張した最大伝送速度14.4Mbps程度の高速パケット伝送を下りリンク(Down link)において実現するHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)が標準化されている(非特許文献2参照)。コンプレストモードが本来適用される個別チャネルとは別の独立したチャネルとして、下りリンクでは、共用制御チャネル(HS−SCCH:High Speed-Downlink Shared Control Channel)、共用データチャネル(HS−PDSCH:High Speed-Physical Downlink Shared Channel)が追加定義されている。また、上りリンク(Up Link)では、個別制御チャネル(HS−DPCCH:High Speed Dedicated Physical Control Channel)が追加定義されている。
HSDPAでは、適応変調技術AMCS(Adaptive Modulation and Coding Scheme)が採用されている。AMCSとは、高速パケットデータ伝送を効率的に行うために、各移動局装置の伝搬路状況である下り受信品質指標CQI(Channel Quality Indication)に応じて、共用データチャネルのデータ変調多値数、誤り訂正方式、誤り訂正の符号化率、データ変調多値数、時間・周波数軸の符号拡散率(SF:Spreading Factor)、マルチコード多重数など無線伝送パラメータを切り替える方式である。また、ハイブリッド自動再送(HARQ:Hybrid Automatic Repeat reQuest)を採用している。移動局装置では、受信した通達確認情報であるACK/NACK(Acknowledgement/Negative Acknowledgement)、及び受信品質指標が個別制御チャネルを通じて基地局装置にフィードバックされている。
図20の(b)、図20の(c)は、基地局装置から移動局装置に送信されるパケット信号の一例を示す図である。図20の(b)は、基地局装置から移動局装置に送信される共用制御チャネルの一例を示す図である。また、図20の(c)は、基地局装置から移動局装置に送信される共用データチャネルの一例を示す図である。
HSDPAにおいても、移動局装置側では、異周波数を使用する基地局装置の監視又は測定が行われる場合には基地局装置との間でデータ伝送ができなくなるため、ギャップ区間に相当する共用データチャネルの区間に自移動局装置宛てのパケットデータの割り当てが行われない。基地局装置側では、ギャップ区間が生成されるのに先立ち、共用制御チャネルを用いて共用データチャネルのデータの割り当ての停止を移動局装置側へ指示する。
この指示を受けた移動局装置は、ギャップ区間を生成し、異周波数を使用する基地局装置の監視又は測定を行う(同一周波数を使用する他の基地局装置の監視又は測定を行う場合を含む)。
すなわち、図20の(a)では、ある移動局装置宛ての連続データに対して、データの圧縮などによりギャップ区間を生成し、図20の(b)、図20の(c)では、前記移動局装置宛てのパケット制御信号およびパケットデータをギャップ区間に割り当てないことによりギャップ区間を生成する。
現在、第三世代無線アクセス技術の進化(EUTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access)及び第三世代無線アクセス技術のアクセスネットワークの進化(EUTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)が検討されている。また、EUTRAの下りリンクとして、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)方式が提案されている。EUTRA技術として、OFDMA方式にAMCS技術が適用されている(非特許文献3、非特許文献4参照)。
また、EUTRAでは、下りリンク無線フレームの構成、無線チャネルのマッピング方法が提案されている(非特許文献4参照)。
また、EUTRA/EUTRANのIntra−RAT−HO(かつ、Intra−Freq−HO)や、Inter−RAT−HO(かつ、Inter−Freq−HO)を行う際に、異なる周波数を使用する基地局装置の監視又は測定のギャップ区間の制御方法として、HSDPAと同様に基地局装置及び移動局装置のシグナリング制御によるギャップ区間の制御方法と、移動局のCQI瞬時値(Instantaneous CQI Sample)の測定及び基地局へのフィードバックによる自律的なギャップ区間の制御方法(Autonomous Gap Control Method)が提案されている(非特許文献5参照)。
図21の(a)、(b)は、従来から提案されていたギャップ区間の制御方法の一例を説明するための図である。移動局装置は共通パイロットチャネルを受信し、一定の間隔CQI_IntervalでCQI瞬時値を測定し、基地局装置に報告する。同時に移動局装置は一定の周期(システムパラメータ)でCQI瞬時値を平均し、CQI平均値(Mean CQI)を算出する。移動局装置は、測定したCQI平均値を、システムパラメータのCQI閾値と比較する。そして、CQI平均値がCQI閾値より大きい場合、通常モード(Normal Mode)に設定し、CQI閾値以下である場合、異なる周波数基地局装置の監視又は測定のための測定モード(Measurement Mode)に設定する。
測定モードにおいて、測定したCQI瞬時値がCQI平均値より小さい場合、接続している基地局装置が使用する周波数での受信又は送信を停止し、ギャップ区間を生成する。
基地局装置では、移動局装置と同様にCQI瞬時値の報告を受け、該当移動局装置のCQI平均値を算出する。算出したCQI平均値は、システムパラメータのCQI閾値と比較される。そして、CQI平均値がCQI閾値より大きい場合には、通常モードに設定し、CQI閾値以下である場合には、異なる周波数を使用する基地局装置の監視又は測定のための測定モードに設定する。測定モードにおいて、測定したCQI瞬時値がCQI平均値より小さい場合、接続している該当移動局装置宛てのパケットデータ送信を停止し、ギャップ区間を生成する。図21の(a)に示したように、移動局装置は、異なる周波数あるいは基地局装置の監視又は測定が完了した後に、ギャップ区間を終了し、CQI瞬時値の測定及び基地局装置への報告を再開する。その後も、同様な処理を繰り返す。図21の(b)は、複数のギャップg1〜g5が連続して生成される様子を示している。
立川 敬二、"W−CDMA移動通信方式"、ISBN4-621-04894-5 3GPP TR(Technical Report)25.858、及び3GPPのHSDPA仕様関連資料(http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/25-series.htm) 3GPP TR(Technical Report)25.913,V2.1.0(2005-05),Requirements for evolved Universal Terrestrial Radio Access(UTRA) and Universal Terrestrial Radio Access Network(UTRAN).(http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/25913.htm) 3GPP TR(Technical Report)25.814,V0.4.2(2005-05),Physical Layer Aspects for Evolved UTRA.(http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/25814.htm NTT DoCoMo,Inc."Measurement for LTE Intra-and Inter-RAT Mobility",3GPP TSG RAN WG2 Meeting #50,Sophia Antipolis,France,9-13 January,2006
しかしながら、上記の非特許文献5には、EUTRA/EUTRANのIntra−RAT−HO(かつ、Inter−Freq−HO)や、Inter−RAT−HO(かつ、Inter−Freq−HO)を行う際に異なる周波数を使用する基地局装置の監視又は測定の自律的なギャップ区間の生成方法については開示されているが、ギャップ区間の生成周期又はギャップの生成頻度の制御方法については開示されていなかった。
移動局装置の動作状態としては、パケットデータ通信を行っていない状態である待ち受けモード(Idle Mode)や、パケットデータ通信中の状態であるアクティブモード(Active Mode)などがある。また、移動局装置の移動及び移動速度の変化により、セルにおける位置、電波環境変化などが生じる。待ち受けモードの場合、低消費電力を実現するために、移動局装置の周辺に設置されている基地局装置の監視又は測定の周期が大きく(例えば、2〜3秒周期)設定されている。また、アクティブモードの場合、サービスのカテゴリ(例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol)、TV電話、ウェブページ閲覧など)、QoS(Quality of Service)の要求条件などによりパケットデータの伝送速度、送信頻度が異なる。即ち、CQI瞬時値測定の周期が異なる。また、セルエッジなど伝搬路損失、フェージング変動が大きい場合、パケットデータのスケジューリングのアルゴリズムなどにより測定モードにおけるCQI瞬時値測定の周期に対する要求が異なる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、移動局装置が測定モードにあるか通常モードにあるかに応じて、ギャップ区間を生成するタイミングを変化させることにより、消費電力を減らすことができる移動通信システム、移動局装置、基地局装置及び移動通信方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の第1の態様による移動通信システムは、移動局装置と基地局装置とを備える移動通信システムにおいて、前記基地局装置は、測定対象となる基地局装置の無線アクセス技術および周波数に基づいて、ギャップ区間を生成するタイミング又は前記ギャップ区間を生成する頻度を決定して、前記移動局装置に通知し、前記移動局装置は、測定対象である基地局装置の測定のための前記ギャップ区間の生成回数をカウントし、前記カウントの回数が、前記基地局装置の無線アクセス技術および周波数に基づいて設定された既定の回数に達するまでは、新たな測定のためのギャップを生成しない。
また、本発明の第2の態様による移動局装置は、測定対象である基地局装置の測定のためのギャップ区間の生成回数をカウントし、前記カウントの回数が、前記基地局装置の無線アクセス技術および周波数に基づいて設定された既定の回数に達するまでは、新たな測定のためのギャップを生成しない。
また、本発明の第3の態様による基地局装置は、測定対象となる基地局装置の無線アクセス技術および周波数に基づいて、ギャップ区間を生成するタイミング又は前記ギャップ区間を生成する頻度を決定して、移動局装置に通知する。
また、本発明の第4の態様による移動通信方法は、移動局装置と基地局装置とを用いる移動通信方法において、前記基地局装置は、測定対象となる基地局装置の無線アクセス技術および周波数に基づいて、ギャップ区間を生成するタイミング又は前記ギャップ区間を生成する頻度を決定して、前記移動局装置に通知し、前記移動局装置は、測定対象である基地局装置の測定のための前記ギャップ区間の生成回数をカウントし、前記カウントの回数が、前記基地局装置の無線アクセス技術および周波数に基づいて設定された既定の回数に達するまでは、新たな測定のためのギャップを生成しない。
本発明の移動局装置では、所定時間を第1の計時手段が計時し、受信品質指標に基づいて、周辺の基地局装置の監視を行なうと判定された場合にギャップ区間を第1のギャップ区間生成手段が生成し、その後、ギャップ区間の生成を開始してから第1の計時手段により所定時間を計時し終わるまでは新たなギャップ区間の生成を第1のギャップ区間生成手段が停止するようにした。また、本発明の基地局装置では、所定期間を第2の計時手段が計時し、移動局装置の受信品質指標に基づいて、周辺の基地局装置の監視を行なうと判定された場合に移動局装置と通信を行わない区間であるギャップ区間を第2のギャップ区間生成手段が生成し、その後、ギャップ区間の生成を開始してから第2の計時手段により所定期間を計時し終わるまでは新たなギャップ区間の生成を第2のギャップ区間生成手段が停止するようにした。
これにより、ギャップ区間中に、移動局装置の第1のギャップ区間生成手段、又は、基地局装置の第2のギャップ区間生成手段によって、複数回ギャップが生成されることを防ぐことができるので、ギャップを生成するための処理を減らすことができ、移動局装置及び基地局装置で消費する電力を減少させることができる。
3GPPに基づくEUTRAの下りリンク無線フレーム構成の一例を示す図である。 HSDPAを一例として、パケットデータのスケジューリングのシミュレーション結果を示すグラフである。 移動局装置で観測する時間とCQIとの関係の一例を示すグラフである。 移動局装置で観測する時間とCQIとの関係の他の一例を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態による移動局装置で観測する時間とCQIとの関係の一例を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態による移動局装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による基地局装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による移動局装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による基地局装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による移動局装置の構成を示すブロック図の別の一例である。 本発明の第1の実施形態による基地局装置の構成を示すブロック図の別の一例である。 図10の移動局装置の処理を示すフローチャートである。 上記図11の基地局装置の処理を示すフローチャートである。 基地局装置のシステム周波数帯域が20MHz、移動局装置の周波数帯域が5MHzの場合の待ち受けモードにおける周辺の基地局装置の監視又は測定方法を示す図である。 基地局装置のシステム周波数帯域が20MHz、移動局装置の周波数帯域が5MHzの場合のアクティブモードにおける周辺の基地局装置の監視又は測定方法を示す図である。 本発明の第4の実施形態による移動通信システムについて説明するための図である。 本発明の第5の実施形態による移動通信システムについて説明するための図である。 本発明の第6の実施形態による移動通信システムについて説明するための図である。 移動局装置が移動する際のハンドオーバの処理について説明するための図である。 基地局装置から移動局装置に送信される個別チャネルの一例を示す図等である。 従来から使用されていたギャップ区間の制御方法の一例を説明するための図である。
符号の説明
11 通信部
12 記憶部
13 CQI瞬時値測定部
14 タイマ
15 制御部
16 モード判定部
17 CQI平均値導出部
18 ギャップ区間生成部
19 カウント数設定部
21 通信部
22 記憶部
23 タイマ
24 制御部
25 モード判定部
26 CQI平均値導出部
27 ギャップ区間生成部
28 カウント数設定部
195 制御部
196 ギャップ生成制御信号生成部
201 通信部
202 タイマ
203 制御部
204 ギャップ区間生成部
始めに、本発明の第1の実施形態による移動通信システムについて説明する。
図1は、3GPPに基づくEUTRAの下りリンク無線フレーム構成の一例を示す図である。この図において、横軸は時間であり、縦軸は周波数である。下りリンク無線フレームは、複数のサブキャリアの塊であり、周波数帯域幅Bchと時間帯域幅TTI(Transmission Timing Interval)で定まる2次元の複数の無線リソースブロック(RB:Resource Block)により構成されている。BWは下りリンクの周波数帯域幅であり、Bchはリソースブロックの周波数帯域幅であり、Bscはサブキャリアの周波数帯域幅であり、TsはOFDMシンボル長である。
図1に示したように、共通パイロットチャネル(CPICH:Common Pilot Channel)は、各TTIの先頭にマッピングされ、報知チャネル(BCH:Broadcast Channel)と同期チャネル(SCH:Synchronization Channel)は、各無線フレームの先頭にマッピングされている。各リソースブロックの残りの一部はトラフィックチャネル(TCH:Traffic Channel)として使用し、AMCSを用いて各移動局装置にマッピングされる。
移動局装置は、初めて電源が投入される場合に、基地局装置から同期チャネルを受信し、キャリアオフセット、OFDMシンボルタイミング、無線フレームタイミング、TTIタイミング、セル番号グループ(Cell Group Index)/セル番号(Cell Index)(例えば、スクランブルコード番号グループ/スクランブルコード番号)などの同定を行う。
その後、報知チャネルにより基地局装置の固有情報などのシステム報知情報を受信し、位置登録を経て、待ち受けモードに入り、下りリンクのページングインジケータチャネル(PICH:Paging Indicator Channel)の監視、周辺の基地局装置の監視を行う。基地局装置から着信がある場合、移動局装置はページングインジケータチャネル及びページングチャネル(PCH:Paging Channel)などを通じて、無線接続手順を経て、基地局装置と無線接続し、アクティブモードに入る。そして、移動局装置は、CQI瞬時値を測定し、基地局装置に対して、そのCQI瞬時値をフィードバックする。待ち受けモードは、移動局装置が基地局装置との間で、パケットデータ通信を行っていない状態をいう。また、アクティブモードは、移動局装置が基地局装置との間で、パケットデータ通信中の状態をいう。ページングインジケータチャネル及びページングチャネルの代わりに、下り共用制御チャネル(SCCH:Shared Control Channel)を使用してもよい。
基地局装置は、各移動局装置のCQI瞬時値を受信し、下りトラフィックチャネルの各リソースブロックにパケットデータの割り当て(パケットデータのスケジューリング)を行う。パケットデータのスケジューリングの方法としては、RR(Round Robin)法、MaxCIR(Maximum CIR)法、PF(Proportional Fairness)法の3つのアルゴリズムが主に知られている。
RR法は、各移動局装置(ユーザ)の下りリンクCQIの状態に関わらず、下りトラフィックチャネルのリソースブロックの割り当てを均等に行う方法である。公平性を最優先した方法で、AMCSの効果は小さく、セル全体の平均スループットは他の方式と比べて最も小さい。
MaxCIR法は、各移動局装置のCQI瞬時値が最大の移動局装置に対して、下りトラフィックチャネルのリソースブロックの割り当てを行う方法である。CQI瞬時値の高い移動局装置に対して、AMCS効果も伴い、非常に高いスループットが得られ、セル全体の下りリンク平均スループットも増大する。しかし、CQI瞬時値の低い移動局装置に対しては、ほとんど割り当てられず、非常に低いスループットとなり、移動局装置間の不公平性が高い。
PF法は、各移動局装置のCQI瞬時値とCQI平均値との比に基づいて、CQI瞬時値がCQI平均値より大きい移動局装置にトラフィックチャネルのリソースブロックの割り当てを行う方法である。各移動局装置に対するリソースブロックの割り当て時間をほぼ公平にした上で、CQIが良好なユーザから優先的にリソースブロックの割り当てを実現する。しかし、RR法ほどではないがある程度セル全体の平均スループットが減少する。
図2は、HSDPAを一例として、パケットデータのスケジューリングのシミュレーション結果を示すグラフである。図において、横軸はユーザIDを示しており、縦軸はユーザスループットを示している。無線リンクパラメータは3GPP仕様に準拠する。チップレートは3.84Mc/sec、符号拡散率は16、符号多重数は10である。移動局装置の移動速度は3km/h(歩行)で、2パスレリーフェージング(Reyleigh fading)、19セル環境で他セル干渉を考慮している。
アクティブモードにおける移動局装置数は10となるように中心のセルからランダムに、基地局装置から移動局装置MS1、MS2の距離は0.1(セル半径の正規化値)、移動局装置MS3、MS4の距離は0.3、・・・、移動局装置MS9、MS10の距離は0.9になるように選択している。図2に示すように、移動局装置番号であるユーザID(User ID)が小さいほど基地局装置に近いため、CQIは良好な特性を示し、結果的に高いユーザスループットが得られる。
PF法はセルエッジに位置する移動局装置にもパケットデータを割当てることができるが、セル全体のスループットが低下する。逆に、MaxCIR法では、セル近傍の移動局装置は高いスループットを得ることができるが、セルエッジの場合、パケットデータをほとんど割当てることはできない。EUTRAのOFDMA方式でも同様な結果となることが想定される。
上記のシミュレーション結果により、セルエッジに位置する移動局装置は、測定モードに入る確率が高く、同時に測定モードにおいて、アクティブモードに移行しても得られるスループットは低いことが想定される。
本実施形態では、測定モードにおけるギャップ区間の生成周期を制御するパラメータであるギャップ生成休止期間(GAP_Interval)を設定し、測定モードにおけるギャップ区間の生成周期(生成間隔、または生成頻度)を制御する。なお、測定モードは、CQI平均値がCQI閾値以下の場合に設定される。また、通常モードは、CQI平均値がCQI閾値よりも大きい場合に設定される。
測定モードは、移動局装置が、基地局装置と無線接続された状態、又は、セル間のハンドオーバを行なう前の周辺の基地局装置の監視を行う状態をいう。また、通常モードは、移動局装置が、周辺の基地局装置の監視を行なわず基地局装置と無線接続された状態をいう。
図3の(a)〜(c)は、移動局装置で観測する時間とCQIとの関係の一例を示すグラフである。図3の(a)〜(c)において、横軸は時間を示しており、縦軸はCQIを示している。ここでは、通常モードにおけるCQI瞬時値の測定周期であるCQI_Interval_1と、測定モードにおけるCQI瞬時値の測定周期であるCQI_Interval_2とが等しくなるように設定しているが、異なるように設定してもよい。ギャップ区間Gap_1が数TTI、例えばW−CDMA場合の7スロット(約4.7ms)を参考に10個のTTI区間を取る場合、ギャップ区間Gap_1の間にCQI瞬時値がCQI平均値を越える区間A(図3の(c))が生じる。これは、本来パケットスケジューリングが利用可能な区間であることを意味する。基地局装置は区間Aの1つのCQI瞬時値を利用し、自局宛にパケットを割当てられる可能性がある。一方、連続して複数回の周辺の基地局装置の観測が実施されるため、移動局装置の消費電力が増加する。
図4の(a)〜(c)は、移動局装置で観測する時間とCQIとの関係の他の一例を示すグラフである。これらのグラフにおいて、横軸は時間を示しており、縦軸はCQIを示している。ギャップ区間が長い場合、即ちGap_2(図4の(c))がGap_1(図3の(c))の2倍である場合、前述の区間A(図4の(c))が長くなる。このため、更なるパケットスケジューリングの効率劣化と移動局装置の消費電力増加に繋がる。
図5の(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態による移動局装置で観測する時間とCQIとの関係の一例を示すグラフである。本実施形態では、測定モードにおけるギャップ区間の生成周期を制御するパラメータであるギャップ生成休止期間としてGap_Intervalを設ける。このGap_Intervalはギャップ区間(例えば、Gap_1、Gap_2)より長く、パケットスケジューリングの効率と移動局装置の消費電力を考慮し、システムパラメータとして設定する。このシステムパラメータは、基地局装置から報知チャネル又は個別制御チャネルなどを利用して基地局装置から移動局装置に通知する。
また、このシステムパラメータは、移動局装置から上りリンク共用制御チャネル又は個別制御チャネルなどを利用して移動局装置から基地局装置に通知してもよい。また、このシステムパラメータは、無線伝搬路状況、サービスのカテゴリ、所要QoSなどに応じて適応的に更新してもよい。
移動局装置では、通常モードの区間であるか、測定モードの区間であるかを判定し、測定モードの区間で測定したCQI瞬時値を、CQI平均値と比較する。そして、CQI瞬時値がCQI平均値以下の場合、ギャップ区間を生成し、Gap_Intervalの期間をタイマにより計時し、無線周波数(RF:Radio Frequency)を切替えて、周辺の基地局装置の観測又は測定を行う。所定のギャップ区間が終了後、無線周波数を以前の無線周波数に戻し、所定のCQI瞬時値測定周期(CQI_Interval_1、CQI_Interval_2)でCQI瞬時値の測定を再開する。その後に測定していくCQI瞬時値の中で、前記CQI瞬時値がCQI平均値以下となった場合、タイマが計時するGap_Intervalを参照し、Gap_Intervalが経過していない場合には、次のCQI瞬時値の測定に移行する。Gap_Intervalが経過している場合には、ギャップ区間を生成する。
図6は、本発明の第1の実施形態による移動局装置の構成を示すブロック図の一例である。この移動局装置は、通信部11(第1の通信手段)、記憶部12、CQI瞬時値測定部13、タイマ14(第1の計時手段)、制御部15、モード判定部16(第1のモード判定手段)、CQI平均値導出部17(第1の平均値導出手段)、ギャップ区間生成部18(第1のギャップ区間生成手段)、カウント数設定部19(第1の期間設定手段)を有する。
通信部11は、無線通信により、CQI瞬時値測定部13で測定するCQI瞬時値を基地局装置へ送信したり、基地局装置からパケットデータを受信したりする。記憶部12は、CQI瞬時値測定部13で測定したCQI瞬時値を一定期間分だけ記憶したり、基地局装置と移動局装置との間で予め設定されるCQI閾値を記憶したりする。また、記憶部12は、CQI瞬時値から算出したCQI平均値などを記憶する。
CQI瞬時値測定部13は、所定の時刻におけるCQI瞬時値を測定する。タイマ14は、時間を計時する。制御部15は、移動局装置の各部を制御する。モード判定部16は、移動局装置を通常モードに設定するか、測定モードに設定するかについて判定する。具体的には、モード判定部16は、CQI平均値がCQI閾値より大きい場合には通常モードと判定し、CQI平均値がCQI閾値以下の場合には測定モードと判定する。
CQI平均値導出部17は、記憶部12に記憶されている一定期間分のCQI瞬時値を平均することにより、CQI平均値を求める。ギャップ区間生成部18は、ギャップの時間(Gap_1、Gap_2など)だけギャップ区間を生成することにより、ギャップを生成する。
カウント数設定部19は、タイマ14が計時する時間を参照して、Gap_Interval(Gap_Interval_1、Gap_Interval_2など)を計時する。
図7は、本発明の第1の実施形態による基地局装置の構成を示すブロック図の一例である。この基地局装置は、通信部21(第2の通信手段)、記憶部22、タイマ23(第2の計時手段)、制御部24、モード判定部25(第2のモード判定手段)、CQI平均値導出部26(第2の平均値導出手段)、ギャップ区間生成部27(第2のギャップ区間生成手段)、カウント数設定部28を有する。
通信部21は、無線通信を利用して、移動局装置から送信されるCQI瞬時値の情報を受信したり、移動局装置に対してパケットデータを送信したりする。記憶部22は、通信部21が受信したCQI瞬時値の情報を一定期間分だけ記憶したり、基地局装置と移動局装置との間で予め設定されるCQI閾値を記憶したりする。また、記憶部22は、CQI平均値などを記憶する。
タイマ23は、時間を計測する。制御部24は、基地局装置の各部を制御する。モード判定部25は、移動局装置が通常モードの状態にあるか、測定モードの状態にあるかを判定する。具体的には、モード判定部25は、CQI平均値がCQI閾値より大きい場合には通常モードと判定し、CQI平均値がCQI閾値以下の場合には測定モードと判定する。
CQI平均値導出部26は、記憶部22に記憶されている一定期間分のCQI瞬時値を平均することにより、CQI平均値を求める。ギャップ区間生成部18は、ギャップの時間(Gap_1、Gap_2など)だけギャップ区間を生成することにより、ギャップを生成する。カウント数設定部28は、タイマ23が計時する時間を参照して、Gap_Interval(Gap_Interval_1、Gap_Interval_2など)を計時する。
図8は、本発明の第1の実施形態による移動局装置の処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、アクティブモードにおける移動局装置のギャップ区間の生成周期(生成頻度)を制御するために行なわれる。
始めに、制御部15は、タイマ14が計時する時間を参照することにより、記憶部12に予め記憶されるCQI測定周期となったか否かについて判定する(ステップS101)。CQI測定周期となっていない場合には、CQI測定周期となるまで待機する。一方、CQI測定周期となった場合には、通信部11は、基地局装置から送信されるパケットを受信し(ステップS102)、CQI瞬時値測定部13によりCQI瞬時値を測定する(ステップS103)。
そして、制御部15は、ステップS103で測定したCQI瞬時値の情報を通信部11から基地局装置へ無線送信することにより、基地局装置にCQI瞬時値を報告する(ステップS104)。
また、CQI平均値導出部17は、ステップS103で測定したCQI瞬時値と、記憶部12に記憶されている所定時間分のCQI瞬時値とに基づいて、CQI平均値を計算するとともに、前記CQI瞬時値を記憶部12に記憶させ、一定期間を経過したCQI瞬時値は記憶部12から消去する(ステップS105)。
制御部15は、ステップS105で計算したCQI平均値が、記憶部12に予め記憶されているCQI閾値よりも大きいか否かについて判定する(ステップS106)。CQI平均値が、CQI閾値よりも大きい場合には、ステップS101へ進む。一方、CQI平均値が、CQI閾値以下である場合には、ステップS107へ進む。そして、制御部15は、ステップS102で測定したCQI瞬時値が、ステップS104で計算したCQI平均値よりも大きいか否かについて判定する(ステップS107)。CQI瞬時値が、CQI平均値よりも大きい場合には、ステップS101へ進む。一方、CQI瞬時値が、CQI平均値以下である場合には、制御部15は、タイマ14が計時する時間と、記憶部12に記憶されているGap_Intervalとに基づいて、Gap_Intervalが経過したか否かについて判定する(ステップS108)。Gap_Intervalが経過していない場合には、ステップS101へ進む。一方、Gap_Intervalが経過している場合には、ギャップ区間生成部18は、ギャップ区間の時間だけタイマ14の設定を行い、そのギャップ区間を記憶部12に記憶する(ステップS109)。また、制御部15は、Gap_Intervalの時間だけタイマ14の設定を行い、そのGap_Intervalを記憶部12に記憶する(ステップS110)。
そして、制御部15は、通信部11が基地局装置との送受信に使用する無線周波数を切り替え、周辺の基地局装置の観測を開始する(ステップS111)。制御部15は、ステップS109で設定したギャップ区間がタイムアウトになったか否かについて判定する(ステップS112)。ギャップ区間がタイムアウトになっていない場合には、ステップS111へ進む。一方、ギャップ区間がタイムアウトになった場合には、制御部15は、基地局装置との送受信に使用する無線周波数を、ステップS111で切り替える前の無線周波数に戻し(ステップS113)、ステップS101へ進む。
図9は、本発明の第1の実施形態による基地局装置の処理を示すフローチャートである。始めに、制御部24は、タイマ23が計時する時間に基づいて、記憶部22に予め記憶されるCQI受信周期となったか否かについて判定する(ステップS201)。このCQI受信周期は、予め基地局装置と移動局装置との間で設定されており、記憶部22に記憶される。CQI受信周期となっていない場合には、CQI受信周期となるまで待機する。
一方、CQI受信周期となった場合には、通信部21により移動局装置からCQI瞬時値の情報を受信する(ステップS202)。
また、CQI平均値導出部26は、ステップS202で受信したCQI瞬時値と、記憶部22に記憶されている所定時間分のCQI瞬時値とに基づいて、CQI平均値を計算するとともに、前記CQI瞬時値を記憶部22に記憶させ、一定期間を経過したCQI瞬時値は記憶部22から消去する(ステップS203)。
制御部24は、ステップS203で計算したCQI平均値が、記憶部22に予め記憶されているCQI閾値よりも大きいか否かについて判定する(ステップ204)。CQI平均値が、CQI閾値よりも大きい場合には、ステップS201へ進む。一方、CQI平均値が、CQI閾値以下である場合には、制御部24は、ステップS202で受信したCQI瞬時値が、ステップS203で計算したCQI平均値よりも大きいか否かについて判定する(ステップS205)。CQI瞬時値が、CQI平均値よりも大きい場合には、ステップS201へ進む。一方、CQI瞬時値が、CQI平均値以下である場合には、制御部24は、タイマ23が計時する時間を参照することにより、記憶部23に記憶されているGap_Intervalの期間が経過したか否かについて判定する(ステップS206)。
Gap_Intervalが経過していない場合には、ステップS201へ進む。一方、Gap_Intervalが経過している場合には、制御部15は、ギャップ区間の時間だけタイマ23の設定を行い、そのギャップ区間を記憶部22に記憶する(ステップS207)。また、制御部24は、Gap_Intervalの時間だけタイマ23の設定を行い、そのGap_Intervalを記憶部22に記憶する(ステップS208)。
そして、制御部24は、通信部21から移動局装置に対するパケットの送信を停止することにより、スケジューリングを停止する(ステップS209)。制御部24は、ステップS207で設定したギャップ区間がタイムアウトになったか否かについて判定する(ステップS210)。ギャップ区間がタイムアウトになっていない場合には、ステップS209へ進む。一方、ギャップ区間がタイムアウトになった場合には、ステップS201へ進む。
上述した本発明の第1の実施形態の移動局装置では、ギャップ区間を生成し、その後、ギャップ区間の生成を開始してから所定期間が経過するまでは新たなギャップ区間の生成を停止するようにした。また、本発明の第1の実施形態による基地局装置では、ギャップ区間を生成し、その後、ギャップ区間の生成を開始してから所定期間が経過するまでは新たなギャップ区間の生成を停止するようにした。
これにより、ギャップ区間中に、移動局装置のギャップ区間生成部18、又は、基地局装置のギャップ生成手段27によって、複数回ギャップが生成されることを防ぐことができるので、ギャップを生成するための処理を減らすことができ、移動局装置で消費する電力を減少させることができる。
ここで、上述した本発明の第1の実施形態で用いられる移動局装置と基地局装置はCQI瞬時値を移動局装置から基地局装置へフィードバックして共有することによりギャップ区間の生成を制御している。しかし、FDD(Frequency Division Duplex)のシステムにおいては下りリンクの伝搬路状況を正確に基地局装置へ通知するためには大量の無線リソースを要するために困難である。そのため、周波数領域で平均化され、簡略化されたCQI瞬時値をフィードバックすることになる。例えば、移動局装置は、測定したCQI瞬時値を周波数軸または時間軸の差分値、Ma個のリソースブロックのうち伝搬路状況のよい上位Mu個のCQI瞬時値(Ma>Mu)、CQI瞬時値から算出された変調方式及び符号化率などAMC(Adaptive Modulation and Coding)に対応した番号などが基地局装置にフィードバックされる。
言い換えれば、ギャップ区間生成の制御判断を下りリンクの詳細な伝搬路状況を基に移動局装置が行ない、ギャップ区間生成の制御信号を基地局装置へ通知することにより、より正確、または柔軟なギャップ区間生成の制御を行なうことが可能となる。
この回路構成の一例を以下に示す。以下の回路構成では、説明の簡略化のために上述の実施形態と同じくCQI瞬時値を用いてギャップ区間生成の制御を行なっているが、他の判断基準を用いてギャップ区間生成の制御を行なってもよい。
図10は、本発明の第1の実施形態による移動局装置の構成を示すブロック図の別の一例である。この移動局装置は、通信部11(第1の通信手段)、記憶部12、CQI瞬時値測定部13、タイマ14(第1の計時手段)、制御部195、モード判定部16(第1のモード判定手段)、CQI平均値導出部17(第1の平均値導出手段)、ギャップ区間生成部18(第1のギャップ区間生成手段)、カウント数設定部19(第1の期間設定手段)、ギャップ生成制御信号生成部196を有する。
制御部195およびギャップ生成制御信号生成部196以外は図6の回路と同じであるため説明を省略する。
制御部195は、移動局装置の各部を制御する。ギャップ生成制御信号生成部196は、移動局装置がギャップ区間に入ることを基地局装置へ通知するための信号を生成する。
図11は、本発明の第1の実施形態による基地局装置の構成を示すブロック図の別の一例である。この基地局装置は、通信部201(第2の通信手段)、タイマ202(第2の計時手段)、制御部203、ギャップ区間生成部204(第2のギャップ区間生成手段)を有する。
通信部201は、無線通信を利用して、移動局装置から送信されるギャップ生成制御信号を受信したり、移動局装置に対してパケットデータを送受信したりする。
タイマ202は、時間を計測する。制御部203は、基地局装置の各部を制御する。ギャップ区間生成部204は、ギャップの時間(Gap_1、Gap_2など)だけギャップ区間を生成することにより、ギャップを生成する。
図12は、上記図10の移動局装置の処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、アクティブモードにおける移動局装置のギャップ区間の生成周期(生成頻度)を制御するために行なわれる。
始めに、制御部195は、タイマ14が計時する時間を参照することにより、記憶部12に予め記憶されるCQI測定周期となったか否かについて判定する(ステップS301)。CQI測定周期となっていない場合には、CQI測定周期となるまで待機する。一方、CQI測定周期となった場合には、通信部11は、基地局装置から送信されるパケットを受信し(ステップS302)、CQI瞬時値測定部13によりCQI瞬時値を測定する(ステップS303)。
CQI平均値導出部17は、ステップS303で測定したCQI瞬時値と、記憶部12に記憶されている所定時間分のCQI瞬時値とに基づいて、CQI平均値を計算するとともに、前記CQI瞬時値を記憶部12に記憶させ、一定期間を経過したCQI瞬時値は記憶部12から消去する(ステップS304)。
制御部195は、ステップS304で計算したCQI平均値が、記憶部12に予め記憶されているCQI閾値よりも大きいか否かについて判定する(ステップS305)。CQI平均値が、CQI閾値よりも大きい場合には、ステップS301へ進む。一方、CQI平均値が、CQI閾値以下である場合には、ステップS306へ進む。そして、制御部15は、ステップS303で測定したCQI瞬時値が、ステップS304で計算したCQI平均値よりも大きいか否かについて判定する(ステップS306)。CQI瞬時値が、CQI平均値よりも大きい場合には、ステップS301へ進む。一方、CQI瞬時値が、CQI平均値以下である場合には、制御部195は、タイマ14が計時する時間と、記憶部12に記憶されているGap_Intervalとに基づいて、Gap_Intervalが経過したか否かについて判定する(ステップS307)。Gap_Intervalが経過していない場合には、ステップS301へ進む。一方、Gap_Intervalが経過している場合には、制御部195は、ギャップ生成制御信号生成部196に基地局装置に対してギャップ生成制御信号の生成を指示して、通信部11から送信する(ステップS308)。
ギャップ区間生成部18は、ギャップ区間の時間だけタイマ14の設定を行い、そのギャップ区間を記憶部12に記憶する(ステップS309)。また、制御部195は、Gap_Intervalの時間だけタイマ14の設定を行い、そのGap_Intervalを記憶部12に記憶する(ステップS310)。
そして、制御部195は、通信部11が基地局装置との送受信に使用する無線周波数を切り替え、周辺の基地局装置の観測を開始する(ステップS311)。制御部195は、ステップS309で設定したギャップ区間がタイムアウトになったか否かについて判定する(ステップS312)。ギャップ区間がタイムアウトになっていない場合には、ステップS311へ進む。一方、ギャップ区間がタイムアウトになった場合には、制御部195は、基地局装置との送受信に使用する無線周波数を、ステップS311で切り替える前の無線周波数に戻し(ステップS313)、ステップS301へ進む。
図13は、上記図20の基地局装置の処理を示すフローチャートである。始めに、通信部21により移動局装置から信号を受信する(ステップS401)。次に制御部203は移動局装置から受信した信号がギャップ生成制御信号であればS403へ進み、異なればS401へ進む(ステップS402)。
移動局装置から受信した信号がギャップ生成制御信号であれば、制御部203は、ギャップ区間の時間だけタイマ202の設定を行う(ステップS403)。
そして、制御部203は、通信部201から移動局装置に対するパケットの送信を停止することにより、スケジューリングを停止する(ステップS404)。制御部203は、ステップS403で設定したギャップ区間がタイムアウトになったか否かについて判定する(ステップS405)。ギャップ区間がタイムアウトになっていない場合には、ステップS404へ進む。一方、ギャップ区間がタイムアウトになった場合には、ステップS401へ進む。
上記の説明では省略したが、移動局装置から基地局装置へギャップ生成制御信号を送信した際に、基地局装置から移動局装置へACK信号を返信した後に処理を続行することが望ましい。言い換えればACK信号の返信を行なわずにギャップを生成することも可能であるが、基地局装置へギャップ生成制御信号が正常に伝送されなかった際にはギャップ区間において移動局装置宛のパケットデータが送信される可能性がある。
以上の説明のように、CQI瞬時値を基地局装置へフィードバックするだけでなく、移動局装置にてギャップ生成の判断を行ない、シグナリング制御信号(ギャップ生成制御信号)を基地局装置へ通知する場合においても、移動局装置における消費電力の低減を図ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態による移動通信システムについて説明する。第2の実施形態が第1の実施形態と同様の構成を採る部分については、その説明を省略する。本実施形態では、Intra−RAT−HO(かつ、Intra−Freq−HO)を行うために、アクティブモードにおけるギャップ区間の生成周期を制御する。
EUTRA/EUTRANでは、異なるシステム周波数帯域(例えば1.25MHz、2.5MHz、5MHz、10MHz、15MHz、20MHz)を有する基地局装置に対して、異なる通信能力の周波数帯域(例えば1.25MHz、2.5MHz、5MHz、10MHz、15MHz、20MHz)の移動局装置を収容する。なお、異なるシステム周波数帯域における異なる周波数帯域の移動局装置に対して、Intra−RAT−HO(かつ、Intra−Freq−HO)のために、待ち受けモード及びアクティブモードにおける周辺の基地局装置の監視又は測定を行う方法が提案されている(NTT DoCoMo,Inc.“Cell Search Method in Connected and Idle Mode for E−UTRA Downlink”,3GPP TSG RAN WG1 LTE Ad Hoc Meeting,Helsinki,Finland,23-25,January,2006)。
図14の(a)、(b)は、一例として、基地局装置のシステム周波数帯域が20MHz、移動局装置の周波数帯域が5MHzの場合の待ち受けモードにおける周辺の基地局装置の監視又は測定方法を示す図である。報知チャネル及び同期チャネルは基地局装置システムの周波数帯域の中心に左右対称にマッピングされているため、移動局装置の電源が投入されている場合の初期の基地局装置の測定(初期セルサーチ)、及び、待ち受けモード中の周辺の基地局装置の監視(周辺セルサーチ)は、基地局装置の中心周波数帯域(例えば、1.25MHz、5MHz)で行うことができる。一方、ページングインジケータチャネル及びページングチャネルのページング情報受信により着信が検出された場合、基地局装置の指示に従って、割り当てられた所定の周波数帯域に移動(周波数シフト)し、アクティブモードに移行する。
図15の(a)、(b)は、一例として、基地局装置のシステム周波数帯域が20MHz、移動局装置の周波数帯域が5MHzの場合のアクティブモードにおける周辺の基地局装置の監視又は測定方法を示す図である。移動局装置はアクティブモードにおいて所定の周波数帯域でパケットデータを受信し、同時に所定のCQI測定周期でCQI瞬時値測定、基地局装置へのフィードバックを行う。報知チャネル及び同期チャネルは基地局装置システム周波数帯域の中心に左右対称にマッピングされているため、アクティブモード中の周辺の基地局装置の監視(周辺セルサーチ)は、基地局装置の中心周波数帯域(例えば、1.25MHz、5MHz)で行う必要があり、移動局装置の無線周波数の切り替えが発生する。
EUTRA/EUTRANシステムにおける同じ周波数帯域を使用する基地局装置間のハンドオーバ、即ちIntra−RAT−HO(かつ、Intra−Freq−HO)のため、第1の実施形態で説明したIntra−RAT−HO(かつ、Inter−Freq−HO)や、Inter−RAT−HO(かつ、Inter−Freq−HO)と同様に移動局装置の無線周波数の切り替えが発生し、周辺の基地局装置の監視又は測定のギャップ区間生成が必要である。
本実施形態では、Intra−RAT−HO(かつ、Intra−Freq−HO)のために、第1の実施形態に示したアクティブモードにおけるギャップ区間の生成周期制御方法を適用する。制御動作は第1の実施形態で説明した方法と同じであるため、それらの説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施形態による移動通信システムについて説明する。本実施形態は、Intra−RAT−HO(かつ、Inter−Freq−HO)、Inter−RAT−HO(かつ、Inter−Freq−HO)、Intra−RAT−HO(かつ、Intra−Freq−HO)のために、アクティブモードにおけるギャップ区間の生成周期を制御する。
第1の実施形態で説明したように、Intra−RAT−HO(かつ、Inter−Freq−HO)、Inter−RAT−HO(かつ、Inter−Freq−HO)及び、本実施形態におけるIntra−RAT−HO(かつ、Intra−Freq−HO)のために、測定モードにおけるギャップ区間の生成周期を制御するパラメータであるGap_Intervalを設定する。
Gap_Intervalとしてギャップ区間(例えば、Gap_1、Gap_2)より長い値を設定し、パケットスケジューリングの効率と移動局装置の消費電力を向上させるが、Gap_Intervalを設定することにより、測定モードにおけるギャップ区間生成周期が長くなる。即ち、ギャップ区間の生成頻度が少なくなる。ギャップ区間周期が長くなることにより、移動局装置における周辺の基地局装置の監視の頻度を減少させることができる。
次に、本発明の第4の実施形態による移動通信システムについて説明する。第1の実施形態では、測定モードにおけるGap_Intervalの値を固定値としていた。しかし、測定モードにおいてもCQI平均値の値は変動しており、より低いCQI平均値になるに従ってハンドオーバを行なう確率が増える。
よって、本実施形態では、Gap_Intervalの値を、Gap_Interval_1と、Gap_Interval_2の2種類設定する。ここで、Gap_Interval_1>Gap_Interval_2とする。
図16は、本発明の第4の実施形態による移動通信システムについて説明するための図である。第1の実施形態と同様に、測定モードにおいて、移動局装置は、測定したCQI瞬時値とCQI平均値との比較を行ない、CQI瞬時値がCQI平均値より低い場合にはギャップ区間を生成し、Gap_Intervalの時間だけタイマをセットする。このときに、Gap_Intervalの値は、CQI平均値と一定期間前のCQI平均値とを比較して、一定期間前のCQI平均値がCQI平均値より低ければ、Gap_Interval_1をセットする。一方、一定期間前のCQI平均値がCQI平均値より高ければ、Gap_Interval_2をセットする。その後の処理は第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
このように、Gap_Intervalを2種類設けて、一定期間前のCQI平均値とCQI平均値とを比較して、CQI平均値がより低くなるように推移している場合、すなわち、よりハンドオーバを行なう確率が高い場合には短いGap_Interval(Gap_Interval_2)を設定して(図16ではA、B、Dポイント)、CQI平均値がより高くなるように推移している場合、すなわち、よりハンドオーバを行なう確率が低い場合には長いGap_Interval(Gap_Interval_1)を設定することにより(図16ではC、Eポイント)、移動局装置の周辺の基地局装置の観測又は測定を効率的に行なうことが可能となる。ここでは、Gap_Intervalを2種類設定したが、これに限定されることなく、一定期間前のCQI平均値とCQI平均値との差の値によって複数のGap_Intervalを設定することで上記効果を得ることができる。
次に、本発明の第5の実施形態による移動通信システムについて説明する。第1の実施形態では、測定モードにおけるGap_Intervalの値を固定値にしていた。しかし、測定モードにおいてもCQI平均値の値は変動しており、より低いCQI平均値になるに従ってハンドオーバを行なう確率が増すこととなる。
よって、本実施形態では、ギャップ間隔閾値を新たに設けて、このギャップ間隔閾値に、前述のCQI閾値よりも低いCQI値を設定する。また、Gap_Intervalの値を2種類設けて、Gap_Interval_1、Gap_Interval_2とする。ここで、Gap_Interval_1>Gap_Interval_2とする。
図17は、本発明の第5の実施形態による移動通信システムについて説明するための図である。第1の実施形態と同様に、測定モードの区間において移動局装置は、測定したCQI瞬時値とCQI平均値の比較を行ない、CQI瞬時値がCQI平均値より低い場合にギャップ区間を生成し、Gap_Intervalの時間だけタイマをセットする。このときに、Gap_Intervalの値はCQI平均値とギャップ間隔閾値を比較して、Gap間隔閾値よりCQI平均値が高ければGap_Interval_1をセットする(図17ではA、Bポイント)。一方、CQI平均値が低ければGap_Interval_2をセットする(図17ではC、Dポイント)。その後の処理は第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
このようにGap_Intervalを2種類設けて、Gap間隔閾値を下回る、すなわちよりハンドオーバを行なう確率が高い場合には短いGap_Interval(Gap_Interval_2)を設定する。一方、Gap間隔閾値を上回る、すなわち、よりハンドオーバを行なう確率が低い場合には長いGap_Interval(Gap_Interval_1)を設定することにより、移動局装置の周辺の基地局装置の観測又は測定を効率的に行なうことが可能となる。なお、ここでは、Gap間隔閾値を1種類のみ設定したが、これに限定されることなく、複数のGap間隔閾値を設けて、より低いGap間隔閾値になるに従い、Gap_Intervalを短く設定することで上記効果を得ることができる。
次に、本発明の第6の実施形態による移動通信システムについて説明する。第4及び第5の実施形態では、測定モードにおけるGap_Intervalの値を複数設けることにより、移動局装置の周辺の基地局装置の観測又は測定を効率的に行なう方法を説明した。本実施形態では、第5の実施形態と同様にGap間隔閾値を設けるとともに、さらにGap_Intervalの値として、Gap_Interval_1、Gap_Interval_2、Gap_Interval_3を設定する。ここで、Gap_Interval_1>Gap_Interval_2>Gap_Interval_3とする。
図18は、本発明の第6の実施形態による移動通信システムについて説明するための図である。Gap_Intervalの値は、CQI平均値とGap間隔閾値を比較して、Gap間隔閾値よりCQI平均値が高ければGap_Interval_1をセットする(図18ではA、Bポイント)。次に、Gap間隔閾値よりCQI平均値が低ければ、一定期間前のCQI平均値とCQI平均値を比較して、CQI平均値がより低くなるように推移している場合、Gap_Interval_3を設定する(図18ではC、Dポイント)。CQI平均値がより高くなるように推移している場合、Gap_Interval_2を設定する(図18ではEポイント)。その後の処理は第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
なお、上述した第1〜第6の実施形態において、Intra−RAT−HO(かつ、Intra−Freq−HO)、Intra−RAT−HO(かつ、Inter−Freq−HO)、Inter−RAT−HO(かつ、Inter−Freq−HO)のシステム要求条件が異なるため、Gap_Intervalの値を異なるように設定してもよい。
Gap_Intervalの値は予め定義されたシステムパラメータとして、基地局装置及び移動局装置の記憶部に記録したり、報知チャネルを利用して基地局装置から移動局装置に通知したりする。基地局装置は、サービス状況、所要QoSなどを判断し、Gap_Intervalの値を適応的に更新し、移動局装置に通知してもよい、あるいは、移動局装置において判定を行い、基地局装置に通知するようにしてもよい。
また、上述した第1〜第6の実施形態は、EUTRA/EUTRANのシステムのFDD(Frequency Division Duplex)モードに適用する場合について述べたが、TDD(Time Division Duplex)モードに適用してもよい。
また、上述した第1〜第6の実施形態においては、ギャップ休止期間(Gap_Interval)、すなわち時間の計測によって、ギャップ区間生成の制御を行なっているが、さらに、ギャップ区間生成回数を計測するカウンタを用いて、ギャップ区間の生成回数などの他の要素を制御の要素に含めることも考えられる。
また、本実施形態では、基地局装置と移動局装置とでCQI瞬時値の情報を共有することにより、ギャップ区間制御を行なっているが、移動局装置でモード判定部、GAP判定部によりギャップ生成要否を判断し、上りリンク及び下りリンクのシクナリング制御チャネルを通じて、ギャップ区間制御を行ってもよい。すなわち、移動局装置からギャップ生成を行なう旨の信号を基地局へ直接通知してもよい。この場合、別途Gap_Intervalの値を送るなどを行ない、基地局装置と移動局装置とでギャップ生成の整合を取る必要がある。
なお、上述した第1〜第6の実施形態による基地局装置及び移動局装置で動作するプログラムは、これらの実施形態に関わるギャップ区間生成方法を実行するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAMに蓄積され、その後、各種ROMやHDDに格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光記録媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。
また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、移動局装置や基地局装置の機能が実現される場合もある。
また市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送することができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本実施形態の記録媒体に含まれる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。

Claims (4)

  1. 移動局装置と基地局装置とを備える移動通信システムにおいて、
    前記基地局装置は、
    測定対象となる基地局装置の無線アクセス技術および周波数に基づいて、ギャップ区間を生成するタイミング又は前記ギャップ区間を生成する頻度を決定して、前記移動局装置に通知し、
    前記移動局装置は、
    測定対象である基地局装置の測定のための前記ギャップ区間の生成回数をカウントし、
    前記カウントの回数が、前記基地局装置の無線アクセス技術および周波数に基づいて設定された既定の回数に達するまでは、新たな測定のためのギャップを生成しない
    ことを特徴とする移動通信システム。
  2. 測定対象である基地局装置の測定のためのギャップ区間の生成回数をカウントし、
    前記カウントの回数が、前記基地局装置の無線アクセス技術および周波数に基づいて設定された既定の回数に達するまでは、新たな測定のためのギャップを生成しない
    ことを特徴とする移動局装置。
  3. 測定対象となる基地局装置の無線アクセス技術および周波数に基づいて、ギャップ区間を生成するタイミング又は前記ギャップ区間を生成する頻度を決定して、移動局装置に通知する
    ことを特徴とする基地局装置。
  4. 移動局装置と基地局装置とを用いる移動通信方法において、
    前記基地局装置は、
    測定対象となる基地局装置の無線アクセス技術および周波数に基づいて、ギャップ区間を生成するタイミング又は前記ギャップ区間を生成する頻度を決定して、前記移動局装置に通知し、
    前記移動局装置は、
    測定対象である基地局装置の測定のための前記ギャップ区間の生成回数をカウントし、
    前記カウントの回数が、前記基地局装置の無線アクセス技術および周波数に基づいて設定された既定の回数に達するまでは、新たな測定のためのギャップを生成しない
    ことを特徴とする移動通信方法。
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