JP4820565B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

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本発明は、例えば超音波ガイド下での穿刺術の信頼性と正確性の向上に関するもので、特に穿刺針の視認性の改善に使用される超音波診断装置、及び当該超音波診断装置に用いられる穿刺アダプタに関する。
超音波診断装置は超音波パルス反射法により、体表から生体内の軟組織の断層像を無侵襲に得る医療用画像機器である。この超音波診断装置は、他の医療用画像機器に比べ、小型で安価、X線などの被爆がなく安全性が高い、血流イメージングが可能等の特長を有し、心臓、腹部、泌尿器、および産婦人科などで広く利用されている。
また、超音波診断装置は、画像診断のみばかりでなく、例えば肝細胞癌の局所治療法としてラジオ波焼灼療法(RFA)や肝細胞組織を検査する生検等においても用いられる。これらの治療、検査においては、穿刺針を用いて、腫瘍などの関心部位に正確に穿刺を行わなければならない。そのため、穿刺針が生体内のどの場所まで侵入しているかを明確に把握するために、リアルタイムで関心領域及び穿刺針をモニタリング可能な超音波診断装置が利用される。
ところが、この様な超音波ガイド下の穿刺術においては、針の超音波画像が生体の画像に埋もれてしまう場合が多く、そのため、どこまで針が侵入しているかの把握が難しいという問題点がある。この問題点を解決するため、例えば穿刺針の存在する領域の走査線密度を高くすることにより、穿刺針の視認性を向上させる手法(例えば、特許文献1参照)等がある。
しかしながら、従来の手法においては、穿刺針の視認性が強調された超音波画像による観察が必要な状況と、通常の超音波画像による観察が必要な状況とを装置側が自動的に認識することはできない。従って、従来の超音波装置では、穿刺針の視認性が強調された超音波画像を取得する撮影モード(以下、「穿刺モード」と呼ぶ)に移行する場合、及び穿刺モードから組織の視認性が強調された超音波画像を取得する撮影モード(以下、「通常モード」)に戻る場合には、スイッチを押す等の人為的操作が要求される。そのため、穿刺治療中の術者に対しては、穿刺治療作業以外の操作が要求されることになり、多大な負担となる。
特開平11−33021号公報
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、超音波診断装置を用いたガイド下における穿刺術において、穿刺針の視認性が強調された超音波画像による観察が必要な状況と、通常の超音波画像による観察が必要な状況とを自動的に認識することができる超音波診断装置、及び当該超音波診断装置に用いられる穿刺アダプタを提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するため、次のような手段を講じている。
請求項1に記載の発明は、印加される駆動信号に応答して、被検体における複数の超音波走査方向の各々に対して超音波パルスの送信を行い、当該超音波走査方向の各々からエコー信号を受信する複数の超音波振動子を備えた超音波プローブと、前記各超音波振動子に前記駆動信号を供給する駆動手段と、受信した前記エコー信号に基づいて、超音波画像を生成する画像生成手段と、生成された超音波画像を表示する表示手段と、前記被検体に挿入される穿刺針に関する情報であって前記穿刺針の移動速度を少なくとも含む針情報を検出する針検出手段と、表示される前記超音波画像において、穿刺針及び被検体組織の少なくとも一方の視認性に影響を与えるための条件であって、送信される前記超音波パルスの繰り返し周期を少なくとも含む画像条件を前記針情報毎に定義する画像条件テーブルを記憶する記憶手段と、検出された針情報と記憶された前記画像条件テーブルとに基づいて画像条件を選択し、選択された当該画像条件に基づいて、前記穿刺針の移動速度に応じて前記超音波パルスの繰り返し周期が変化するように、前記駆動手段及び前記画像生成手段の少なくとも一方を制御する制御手段と、を具備することを特徴とする超音波診断装置である。
以上本発明によれば、超音波診断装置を用いたガイド下における穿刺術において、穿刺針の視認性が強調された超音波画像による観察が必要な状況と、通常の超音波画像による観察が必要な状況とを自動的に認識することができる超音波診断装置、及び当該超音波診断装置に用いられる穿刺アダプタを実現することができる。
以下、本発明の第1実施形態及び第2実施形態を図面に従って説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る超音波診断装置のブロック構成図を示している。同図に示すように、本超音波診断装置は、超音波プローブ1、入力部7、モニタ25、装置本体50とから構成されている。
超音波プローブ1は、超音波を発生して被検体に送信し、及び当該被検体内で反射した反射波を受信してエコー信号を発生するものであり、圧電セラミック等の音響/電気可逆的変換素子としての圧電振動子に電極を設けた超音波振動子を複数有する。複数の超音波振動子は並列され、当該超音波プローブ1の先端に装備される。
入力部7は、操作パネル上に液晶表示パネルやキーボード、トラックボール、マウス、後述する「穿刺モード」を実行するための専用のI/F等の入力デバイスを備える。操作者は、この入力部7より患者情報やレート周期などの送受信条件の入力、あるいは画像表示モードの選択などを行なう。
モニタ25は、装置本体50からの受け取るビデオ信号に基づいて、生体内の形態学的情報や、血流情報を画像として表示する。このモニタ25上に表示された画像等は、入力部7等からの所定の操作に応答して、装置本体50内の記憶部30に記憶される。
装置本体50は、超音波プローブ1から送信される超音波の送信制御を行う超音波送信部2、超音波プローブ1によって受信されたエコー信号に対して前処理を行う超音波受信部3、前処理が施されたエコー信号からハーモニック成分を検出するハーモニック検出部4、検出されたハーモニック成分に対して所定の信号処理を施し画像データを生成する信号処理部5、画像データに基づいて超音波画像を生成し表示する画像表示部8、制御回路(CPU)6、記憶部30を具備している。
超音波送信部2は、レートパルス発生器11と、送信遅延回路12と、パルサ13を備えている。レートパルス発生器11は、被検体内に放射する超音波パルスの繰り返し周期(レート周期)を決定するレートパルスを発生して送信遅延回路12に供給する。次いで、送信遅延回路12は、送信に使用される超音波振動子と同数のMチャンネルの独立な遅延回路から構成され、超音波パルスを所定の深さに集束するための集束用遅延時間と、超音波パルスを所定の方向に送信するための偏向用遅延時間を受信したレートパルスに与え、このレートパルスをパルサ13に供給する。又、パルサ13は、送信遅延回路12と同数のMチャンネルの独立な駆動回路を有している。各駆動回路が発生する駆動信号を超音波プローブ1に装備された超音波振動子に印加することで各超音波振動子が駆動され、被検体内に超音波パルスを放射する。
超音波受信部3は、プリアンプ14と、A/D変換器15と、ビームフォーマ16と、加算器28を備えている。プリアンプ14は、超音波振動子によって電気的な受信信号に変換された微小信号を増幅し、十分なS /Nを確保するように設計されており、このプリアンプ14において所定の大きさに増幅された受信信号の基本波成分及び高調波成分は、A/D変換器15にてデジタル信号に変換され、ビームフォーマ16に送られる。ビームフォーマ16は、所定の深さからの超音波反射波を集束するための集束用遅延時間と、超音波反射波の受信指向性を順次変更して被検体を走査するための偏向用遅延時間をデジタル信号に変換された受信信号に与え、加算器28は、これらビームフォーマ16からの出力を整相加算(所定の方向から得られた受信信号を、位相を合わせて加算)する。
ハーモニック抽出部4は、波形メモリ17と、加減算器18と、フィルタ回路19を備えており、波形メモリ17 は、所定の方向における1回目の送受信によって得られる受信信号を一旦記憶する。加減算器18は、前記所定の方向における2〜n回目(nは二以上の自然数。ここでは、n=4とする。)の送受信によって得られる受信信号と、前記波形メモリ17に保存されている受信信号を加算または減算する。一方、フィルタ回路19は、臓器の動きや体動などが原因で、フェーズインバージョン法(又はパルスインバージョン法)では消去させることができなかった基本波成分を低減するフィルタである。
信号処理部5は、包絡線検波器20と対数変換器21とパーシスタンス変換器22を備えており、包絡線検波器20は、入力されたデジタル信号に対して包絡線検波の演算を行ない、その包絡線を検出する。又、対数変換器21は、入力値を対数変換して出力するルックアップテーブルを備え、この対数変換器21において受信信号の振幅を対数変換して弱い信号を相対的に強調する。パーシスタンス変換器は、数フレーム分の走査線を一旦メモリに記憶しておき、輝度変化を平均化する処理を行う。
画像表示部8は、表示用画像メモリ23と、変換回路24とを備えている。表示用画像メモリ23には、信号処理部5から供給される画像データと、この画像データに関連する文字や数字などの付帯データが合成されて一旦保存される。また、表示用画像メモリ23には、後述する通常モード画像又は穿刺モード画像とを所定の形態にて合成された画像データが一旦保存される。保存された画像データと付帯データは、変換回路24においてD/A変換とテレビフォーマット変換が行なわれてCRTモニタ25に表示される。
記憶部30は、過去に撮影した画像、ネットワークや脱着式記憶媒体によって本装置に取り込まれた画像、所定の撮影モードにおけるスキャンシーケンスを実行するための専用プログラム等を記憶している。
制御回路6は、ユーザの入力部7から入力されたモード選択、送信開始・終了等の指示に基づき、記憶部30に記憶された送受信条件や専用プログラムを読み出し、これらに従って、各ユニットやシステム全体を静的又は動的に制御する。
特に本実施の形態では、制御回路6は、超音波プローブ1(又は穿刺針アダプタ)に設けられた針検出センサから受け取る針情報に基づいて、現在の状況が穿刺モードによる超音波画像取得が必要な状況であるのか、又は通常モードによる超音波画像取得が必要な状況であるのかを判定し、その判断結果に応じた画像条件を実現するための制御信号を、超音波送信部2、ハーモニック抽出部4等に供給する。
(穿刺モードによる撮影機能)
本実施形態に係る超音波診断装置は、例えば図2に示すような穿刺針の視認性が強調された超音波画像を取得する穿刺モードによる撮影が可能である。穿刺モードの具体例としては、信号処理の時点で穿刺針の画像信号をピークホールドしその軌跡を残すことで、穿刺針の視認性を向上させるもの、或いは、フェーズインバージョン法において、PRFを伸ばしてモーションアーチファクトを積極的に発生させることにより、生体像の診断には不向きであるが穿刺針の視認性を向上させることができるもの等を採用することができる。しかしながら、これに拘泥されず、穿刺針の視認性向上をその目的として、通常の超音波画像を取得する場合に比して異なる画像条件を選択するものであれば、どの様なものであってもよい。
ここで、画像条件とは、モニタ25に表示される画像(すなわち、人間の視覚によって観察可能な画像)において、穿刺針及び被検体組織の少なくとも一方の視認性に影響を与え得る種々の条件を意味する。具体例としては、上記ピークホールド等の信号処理方法、フェーズインバージョン法におけるPRFの長さ(例えば、PRFが長いほどモーションアーチファクトが出現する傾向になり、移動する穿刺針の視認性が向上する。)、フレーム相関の度合い(例えば、パーシスタンスが強いほど穿刺針は残像化される。)、走査線方向と穿刺針の移動方向とのなす角度(例えば、当該角度が直角に近いほど、穿刺針の視認性は向上する。)、フォーカス位置(例えば、フォーカス位置が穿刺針の進行方向に近いほど、穿刺針の視認性は向上する。)、ゲインやダイナミックレンジ(例えば、ゲインが高く、ダイナミックレンジが低いほど穿刺針の信号が強調され視認性が向上する。)等を挙げることができる。
なお、本実施形態においては、説明を簡単にするため、フェーズインバージョン法におけるPRFの長さを制御することでモーションアーチファクトを積極的に発生させ、移動中の穿刺針の視認性を向上させる手法に従った穿刺モードを採用するものとする。
(状況別モード切替機能)
次に、本超音波診断装置が有する状況別モード切替機能について説明する。この機能は、穿刺治療において、超音波プローブ1(又は穿刺針アダプタ)に設けられた針検出センサから受け取る針情報に基づいて、現在の状況が穿刺モードによる超音波画像取得が必要な状況であるのか、又は通常モードによる超音波画像取得が必要な状況であるのかを判定し、その判断結果に応じて撮影モードを穿刺モード又は通常モードに自動的に切り替える(すなわち、画像条件を自動的に切り替える)ものである。
図3は、本状況別モード切替機能を実現するための構成を説明するための図である。同図において、穿刺アダプタ30は、穿刺針29を装着することで当該針26を所定の角度に固定するための補助具である。また、針検出センサ31は、穿刺アダプタ30に設けられ、穿刺治療に用いられる穿刺針の太さ(例えば、13G〜22G等)、穿刺針29の移動速度その他の穿刺針情報を検出する。
なお、図3に図示した針検出センサ31は、穿刺針29の挿入時と非挿入時とのそれぞれにおける2つのローラ中心間の距離の差を計算することで穿刺針29の太さを計算し、また、穿刺針29の移動に伴うローラの向き及び回転速度より穿刺針29の移動速度を検出するものである。しかしながら、これに拘泥されず、針検出センサ31は、穿刺針29の太さ、穿刺針29の移動速度等が検出できるものであれば、どの様な構成であってもよい。その他の例としては、例えば光学的手法を用いた検出器を採用することができる。
また、図3においては、針検出センサ31を穿刺アダプタ30に設ける例を示した。しかしながら、これに限定されず、例えば図4に示すように、穿刺アダプタ30とは別体として針検出センサ31を設ける構成であってもよい。
針検出センサ31によって検出された穿刺針情報は、逐一制御回路6に送り出される。制御回路6は、例えば針検出センサ31によって検出された移動速度が0以外である場合には、穿刺針の操作中(移動中)であると判定し、画像条件を穿刺モードを実現するものに切り替え、当該条件に従った超音波画像取得を実行する。一方、例えば針検出センサ31によって検出される移動速度が0である場合には、穿刺針の非操作中(停止中)であると判定し、画像条件を通常モードを実現するものに切り替え、当該条件に従った超音波画像取得を実行する。さらに、例えば針検出センサ31によって検出される穿刺針の太さが0である場合には、穿刺針が抜かれた(すなわち、穿刺治療の終了)であると判定し、通常モードを実現する画像条件に従って超音波画像取得を実行する。
(動作)
次に、状況別モード切替機能を利用した本超音波診断装置の撮影動作について説明する。図5は、穿刺治療において、状況別モード切替機能を利用した超音波ガイド下で実行される各処理の流れを示したフローチャートである。
図5に示すように、まず、患者情報、診断部位等が入力される(ステップS1)。術者は、腫瘍等を穿刺するための位置を特定(スクリーニング)するために、フェーズインバージョン法等を用いた通常モードにより超音波画像をリアルタイムで取得し、これを観察しながら超音波プローブ1を適当な位置に合わせ(ステップS2)、穿刺する腫瘍等及び治療対象を決定する(ステップS3)。
次に、術者により、穿刺アダプタ30を介して穿刺針が被検体内に挿入される(ステップS4)。針検出センサ31は、適宜穿刺針情報を検出しその結果を制御回路6に送り出す(ステップS5)。制御回路6は、受け取った穿刺針情報に基づいて穿刺針が移動しているか否かを判定し(ステップS6)、穿刺針が移動していないと判定した場合には、通常モードを実現する画像条件による撮影を実行する(ステップS7)。一方、穿刺針が移動していると判定した場合には、制御回路6は、穿刺モードを実現する画像条件による撮影を実行する(ステップS7′)。
図6は、穿刺モードによる撮影において実行されるシーケンスを示したフローチャートである。同図に示すように、制御回路6は、例えば複数の超音波走査線(走査方向)の各々に対して、所定のレート周期を基準として、例えば正、負、負の各極性にて3回の超音波送信を実行し(ステップS7a)、同レートにより、上記送信超音波のそれぞれに起因して発生した反射波を受信する(ステップS7b)。
次に、各走査線において、1回目の正極性の送信超音波に基づくエコー信号と3回目の負極性の送信超音波に基づくエコー信号とを加算することで、1回目の正極性の送信超音波に基づくエコー信号と2回面の負極性の送信超音波に基づく加算に比して、レート周期が二倍となる穿刺モード画像を生成する(ステップS7c)。生成された穿刺モード画像は、所定の形態にて表示される(ステップS7d)。
なお、ステップS7cの処理で必要に応じて、各走査線において、1回目の正極性の送信超音波に基づくエコー信号と2回面の負極性の送信超音波に基づくエコー信号とを加算することで、通常モード画像データを生成し、穿刺モード画像と共に表示する構成としてもよい。
次に、制御回路6は、穿刺針情報に基づいて穿刺針の太さが0であるか否かを判定し(ステップS8)、太さが0でないと判定した場合には、ステップS5〜S7、S7′までの処理を繰り返す。一方、穿刺針の太さが0であると判定した場合には、制御回路6は、穿刺治療が終了したと判定し、通常モードによる撮影を実行する(ステップS9)。
以上述べた構成によれば、以下の効果を得ることができる。
本超音波診断装置によれば、針検出センサを用いた状況別モード切替機能により、超音波診断装置を用いたガイド下における穿刺術において、穿刺針の視認性が強調された超音波画像による観察が必要な状況と、通常の超音波画像による観察が必要な状況とを自動判定し、その判定結果に応じて、撮影モードを穿刺モード又は通常モードのいずれかに自動的に切り替える。従って、術者は、穿刺モードから通常モードへの移行操作(或いは、その逆操作)をする必要がなく、術者の作業負担を軽減させることができる。その結果、効率的な穿刺治療を実現すると共に、余分な作業を取り除いたより安全な穿刺治療の実現に寄与することができる。
また、本超音波診断装置によれば、穿刺針が移動していない場合には、自動的に撮影モードが通常モードに切り替わる。そのため、穿刺針移動が伴わない場合には組織強調画像を自動的に術者に提示することができる。従って、穿刺モードに移行した場合には穿刺モード画像のみ提示する従来技術に比して、より幅広い医療情報を提供することができ、その結果、穿刺治療における医療行為の質の向上に寄与することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形態に係る状況別モード切替機能によって穿刺モードに切り替えられた場合において、穿刺針の移動速度又は穿刺針の太さに応じて画像条件をより好適に制御するものである。
本実施形態に係る超音波診断装置の記憶部30は、穿刺針の各移動速度又は各太さと画像条件とを対応付けた画像条件テーブルを記憶する。この画像条件テーブルは、例えば「穿刺針の移動速度が速いほど穿刺モードにおいてPRFを短くする。」、及び「穿刺針の太さが太いほど穿刺モードにおいてPRFを短くする。」、という基準に従って、穿刺針の移動速度及び太さ毎に異なる画像条件を定義するものである。
なお、穿刺針の移動速度が速いほど(又は太さが太いほど)PRFを短く設定するのは、動きが早い場合(又は太さが太い場合)には、PRFを必要以上に長くせずとも穿刺針をモーションアーチファクトとして十分に映像化できると共に、組織像の視認性も向上させることができるからである。
また、上述した、穿刺針の各移動速度又は各太さに応じてPRFを制御する例に限定されず、例えば「穿刺針の移動速度が遅いほど穿刺モードにおいてパーシスタンスを強くする。」、及び「穿刺針の太さが細いほど穿刺モードにおいてゲインを高くし、ダイナミックレンジをより狭くする。」、という基準に従って、穿刺針の移動速度及び太さ毎に異なる画像条件を定義するようにしてもよい。
制御回路6は、既述の第1の実施形態の判定に従ってモード切り替えを実行し、超音波画像の取得を実行する。このとき、制御回路6は、記憶部30が記憶する画像条件テーブルと針検出センタ31からの穿刺針情報とに基づいて、穿刺モード時におけるPRFを制御する。
なお、本実施形態に係る超音波診断装置では、原則的には、予め作成された画像条件テーブルに基づいてPRFが制御される。しかしながら、これに拘泥されず、入力部7に例えば図7に示すようなPRF設定値変更用のインタフェースを設け、術者が任意のタイミングでPRFをマニュアル的に設定・変更し、これに従って制御する構成であってもよい。また、同インタフェースを用いて、記憶部30に記憶された画像条件テーブルの内容を変更することも可能である。
以上述べた構成によれば、第1の実施形態で述べた効果に加えて、さらに穿刺針の移動速度又は太さに応じて、穿刺モードにおけるPRF等を積極的に制御することができる。従って、必要以上に組織画像の視認性を低下させることなく穿刺モードによる画像取得を行うことができる。また、術者がさらに穿刺針の視認性(又は組織像の視認性)向上を望む場合には、必要に応じてPRFの設定値を変更することができる。その結果、穿刺治療における画像条件選択の自由度を広げることができ、医療行為の質の向上に寄与することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。具体的な変形例としては、例えば次のようなものがある。
(1)本実施形態に係る各機能は、当該機能を実行するプログラムをワークステーション等のコンピュータにインストールし、これらをメモリ上で展開することによって実現することができる。このとき、コンピュータに当該手法を実行させることのできるプログラムは、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの記録媒体に格納して頒布することも可能である。
(2)上記各実施形態においては、穿刺針視認性向上を例に説明した。しかしながら、これに限定する趣旨ではなく、生体の動き等のその他の臨床に有益な情報を観察する場合にも活用することができる。
(3)上記各実施形態においては、複数の超音波走査線の各々に対して、3回の超音波送信を行う場合を例に説明を行った。しかしながら、各走査線に対して行う超音波送信を3回に限定する趣旨ではなく、より多くの超音波送信やダミーレートによる送信動作を実行する構成であってもよい。係る構成の場合であっても、少なくとも2レート以上時間的に離れた二つの送信超音波に基づくエコー信号を利用することにより、従来に比して穿刺針等をより好適に映像化することが可能である。
(4)上記全ての実施形態において、超音波の特性から、送信超音波の極性の入れ替え(全ての正極性を負極性とし、全ての負極性を正極性とする入れ替え)については対称性が成立することは、言うまでもない。
(5)上記各実施形態で述べた手法に加えて、さらなる穿刺針の視認性・操作性向上の観点から、例えば穿刺針が治療対象に向かって近づく(挿入される)場合には超音波画像上にその軌跡を映像化し、一方穿刺針が治療対象にから遠ざかる(抜かれる)場合には映像化された軌跡を消去するようにしてもよい。係る場合、制御回路6は、針検出センサ31からの針情報に基づいて治療対象に対する穿刺針の移動方向を検出し、その方向が治療対象に向かう(遠ざかる)方向である場合には、超音波画像上で穿刺針の輝度を抽出し、これを所定の形態にて軌跡として表示するように、画像表示部8を制御する。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
以上本発明によれば、超音波診断装置を用いたガイド下における穿刺術において、穿刺針の視認性が強調された超音波画像による観察が必要な状況と、通常の超音波画像による観察が必要な状況とを自動的に認識することができる超音波診断装置、及び当該超音波診断装置に用いられる穿刺アダプタを実現することができる。
図1は、第1の実施形態に係る超音波診断装置のブロック構成の一例を示した図である。 図2は、穿刺針の視認性を強調するための穿刺モードによって撮影された超音波画像を模擬的に示した図である。 図3は、第1の実施形態に係る超音波診断装置が有する状況別モード切替機能を実現するための構成例を説明するための図である。 図4は、第1の実施形態に係る超音波診断装置が有する状況別モード切替機能を実現するための他の構成例を説明するための図である。 図5は、穿刺治療において、状況別モード切替機能を利用した超音波ガイド下で実行される各処理の流れを示したフローチャートである。 図6は、穿刺モード撮影において実行される各処理の流れを示したフローチャートである。 図7は、PRF設定値変更用のインタフェースの一例を示した図である。
符号の説明
1…超音波プローブ、2…超音波送信部、3…超音波受信部、4…ハーモニック検出部、5…信号処理部、7…入力部、8…画像表示部、6…制御回路(CPU)、11…レートパルス発生器、12…送信遅延回路、13…パルサ、14…プリアンプ、15…A/D変換器、16…ビームフォーマ、17…波形メモリ、18…加減算器、19…フィルタ回路、20…包絡線検波器、21…対数変換器、22…パーシスタンス変換器、23…表示用画像メモリ、24…変換回路、25…モニタ、28…加算器、30…記憶部、50…装置本体、

Claims (4)

  1. 印加される駆動信号に応答して、被検体における複数の超音波走査方向の各々に対して超音波パルスの送信を行い、当該超音波走査方向の各々からエコー信号を受信する複数の超音波振動子を備えた超音波プローブと、
    前記各超音波振動子に前記駆動信号を供給する駆動手段と、
    受信した前記エコー信号に基づいて、超音波画像を生成する画像生成手段と、
    生成された超音波画像を表示する表示手段と、
    前記被検体に挿入される穿刺針に関する情報であって前記穿刺針の移動速度を少なくとも含む針情報を検出する針検出手段と、
    表示される前記超音波画像において、穿刺針及び被検体組織の少なくとも一方の視認性に影響を与えるための条件であって、送信される前記超音波パルスの繰り返し周期を少なくとも含む画像条件を前記針情報毎に定義する画像条件テーブルを記憶する記憶手段と、
    検出された針情報と記憶された前記画像条件テーブルとに基づいて画像条件を選択し、選択された当該画像条件に基づいて、前記穿刺針の移動速度に応じて前記超音波パルスの繰り返し周期が変化するように、前記駆動手段及び前記画像生成手段の少なくとも一方を制御する制御手段と、
    を具備することを特徴とする超音波診断装置。
  2. 前記画像条件は、送信される前記超音波パルスの繰り返し周期を少なくとも含み、
    前記針情報は、前記穿刺針の太さを少なくとも含み、
    前記制御手段は、前記穿刺針の太さに応じて前記超音波パルスの繰り返し周期が変化す
    るように、前記駆動手段を制御すること、
    を特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  3. 記憶された画像条件テーブルの画像条件を変更するための変更手段をさらに具備し、
    前記変更手段によって画像条件が変更された場合には、前記制御手段は、変更後の画像
    条件に従って前記駆動手段及び前記画像生成手段の少なくとも一方を制御すること、
    を特徴とする請求項1又は2のうちいずれか一項記載の超音波診断装置。
  4. 前記画像条件は、前記超音波パルスの繰り返し周期、前記超音波画像のフレーム相関、
    前記穿刺針に対する超音波走査方向、送信超音波の焦点位置、前記超音波画像生成に用い
    る前記エコー信号のダイナミックレンジ、前記超音波画像生成におけるポストプロセス、
    前記エコー信号のゲインのうち、少なくとも一つを有することを特徴とする請求項1乃至
    3のうちいずれか一項記載の超音波診断装置。
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