JP4818058B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和装置に関し、特に一定の傾斜を付けた羽板を所定の間隔で複数備えた吸込グリルを取り付けた空気調和装置に関する。
従来、熱交換器や送風機等を備えた室内ユニット本体が天井内に埋設され、室内ユニット本体から延設された吹出ダクトを介して室内に空調空気を供給するビルトイン型空気調和装置が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
また、この種のビルトイン型空気調和装置に限らず、空気調和装置の多くは、室内ユニット本体に空気を導入するための空気の吸込口側に化粧パネルを配し、この化粧パネルの収容凹部に一定の傾斜をつけた羽板(鎧板)を所定の間隔毎に複数設けた吸込グリルを取り付けることが行われている。(例えば、特許文献2参照)。
また、吸込グリルの取付構造として、例えば、吸込グリルの一端側に設けられたフック状の係止具を化粧パネルに形成された係合突起に引っ掛けた状態で、吸込グリルの姿勢を変移させながら化粧パネルの収容凹部に収容し、他端側に形成された突起状の係止具を収容凹部に設けられたラッチ部材などに係止させたものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2000−249361号公報 特開平6−34156号公報 特開平11−264571号公報
しかしながら、上記従来のように一定の傾斜を有する羽板を備える吸込グリル(特許文献2)を化粧パネルに取り付ける構成とした場合、見る方向によっては、複数の羽板の間から室内ユニット本体の内部構成が見えてしまう場合があった。これを見えないようにするためには、室内ユニット本体の設置位置に応じて、羽板の傾斜方向の異なる吸込グリルを用意することも考えられるが、部品数およびコストの増加を招くばかりか、吸込グリルの取付作業時に、羽板の傾斜方向を確認する必要があり、作業が煩雑になるという問題があった。
本発明の課題は、室内ユニット本体の設置位置等に応じて吸込グリルの羽板の傾斜方向を容易に変更して取り付けることのできる空気調和装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の空気調和装置は、熱交換器及び送風機を収納した室内ユニット本体に化粧パネルを備え、この化粧パネルの収容凹部に、一定の傾斜をつけた羽板を所定の間隔で複数設けた吸込グリルを取り付けた空気調和装置において、前記吸込グリルの一側部に側方にスライド操作可能な係止片を設けると共に、他側部にフック状係止部を一体に備え、前記フック状係止部の基端部は前記係止片と略同一の幅を有すると共に、先端部には前記基端部よりも幅広に構成された軸状部が設けられ、前記化粧パネルの収容凹部の対向した各内壁には前記軸状部を受け入れ可能な軸受け溝と、この軸受け溝と連続し前記基端部および前記係止片を係止可能な係止溝とをそれぞれ設けたこと、を特徴とする。
上記構成によれば、化粧パネルは吸込グリルが収容される収容凹部を備えている。また、吸込グリルの一側部には側方にスライド操作可能な係止片が設けられ、他側部にはフック状係止部が一体に備えられている。フック状係止部は、係止片と略同一の幅を有する基端部と、その先端部に基端部よりも幅広に構成された軸状部が設けられている。そして、収容凹部の対向する各内壁には、係止片および基端部を係止可能な係止溝と、軸状部を受け入れ可能な軸受け溝とが連続して設けられている。このため、フック状係止部の軸状部を軸受け溝に挿入させて、吸込グリルの姿勢を変更させながら係止片をスライド移動させて係止溝に係止させるとともに、基端部を他方の係止溝に係止させることで、羽板の傾斜方向を適切な方向に合わせて、吸込グリルを化粧パネルの収容凹部に容易に収容させることができる。
上記構成の空気調和装置において、前記軸受け溝の溝幅が前記係止溝の溝幅よりも大きいこと、が好ましい。
また、上記構成の空気調和装置において、前記係止片のスライド操作をロック可能なロック機構を備えること、が好ましい。
この構成によれば、ロック機構により係止片のスライド操作がロックされるので、吸込グリルが収容凹部に収容された際に、フック状係止部だけではなく、このロック機構により、吸込グリルの収容状態をより強固に保持することができる。
また、上記構成の空気調和装置において、前記羽板は、空気入側に位置し、空気吸込面に対して略垂直な板面を有する平板部と、空気出側に位置するとともに前記平板部に連接し、この平板部に対して前記所定の角度で傾斜する傾斜面を有する傾斜板部と、を備えること、が好ましい。
この構成によれば、羽板が空気入側においては、空気吸込面に対して略垂直な板面を有する平板部を備え、空気出側においては、平板部に連接するとともに、平板部に対して所定の角度で傾斜する傾斜板部を備えるので、吸込グリルの正面から視認した場合を除いて、平板部により吸込グリルの内側、すなわち室内ユニットの内部構成を視認しにくくすることができる。また、吸込グリルの正面から視認した場合にも、平板部のみにより構成した場合に比して、傾斜板部により視線を遮って、室内ユニット本体の内部構成を視認しにくくすることができる。
本発明によれば、羽板の傾斜面の傾斜方向を変えて化粧パネルの収容凹部に収容させることができ、吸込グリルの取付位置によらず、羽板の傾斜方向を容易に変更して取り付けることができる。
以下、図面を参照して本実施の形態を説明する。
図1に、本実施の形態の空気調和装置10の概略構成を示す。図1に示すように、空気調和装置10は、室内ユニット本体11が建屋の天井空間A内に埋設され、室内ユニット本体11から延設された吹出ダクト12および吹出チャンバ13を介して室内に空調空気を供給する、いわゆるビルトイン型の空気調和装置10である。
室内ユニット本体11の筐体11aは天井空間A内に図示しない吊りボルトを介して吊り下げられ、筐体11aの下部には空気の吸込口14が形成されている。この吸込口14には空気中に含まれる粉塵等を除去するためのフィルタ(図示略)が取り付けられるフィルタチャンバ15が取り付けられている。また、筐体11aには、室内熱交換器16や送風機17が内蔵され、上記のフィルタチャンバ15および吸込口14を介して吸い込まれた室内の空気は室内熱交換器16により熱交換され、熱交換後の空調空気が上述のように吹出ダクト12および吹出チャンバ13を介して室内に供給される。但し、この室内熱交換器16には、図示しない冷媒配管により圧縮機、室外熱交換器、四方弁などに接続されており、冷媒回路を構成している。
建屋の天井部に張られた天井板21には、上記フィルタチャンバ15が配置される吸込開口22および、吹出チャンバ13が配置される吹出開口23が形成されている。吹出開口23は天井板21の任意の位置に形成することができ、吸込開口22は筐体11aに形成された吸込口14の下方に形成される。これらの吸込開口22および吹出開口23の周囲は、例えば、樹脂製からなる天井パネル30、24(化粧パネル)によりそれぞれ覆われており、天井パネル30には、例えば、天井パネル30、24と同素材で構成された吸込グリル40および吹出グリル(図示略)がそれぞれ装着されている。この様に、天井パネル30、24および吸込グリル40や吹出グリルを板金製のものではなく樹脂製のもので構成することにより、原材料費を低減することができるとともに、これらの部材を大量生産することが容易になり、コストを低減することができる。また、板金製の天井パネルや吸込グリル40や吹出グリルに対して、樹脂製の天井パネル30、24や吸込グリル40や吹出グリルは重量が低減するため、これらの部材を天井板21に取り付ける作業が容易となる。
図2(a)は、天井板21の吸込開口22の周囲を覆う天井パネル30に形成された収容凹部31aに吸込グリル40が収容された状態の一例を空気吸込面側から示す斜視図であり、図2(b)は、内部構造を省略した図2(a)におけるA−A’断面図であり、図3は、図2(b)の一部を拡大して示した模式図である。
図2、図3(a)に示すように、天井パネル30は天井板21に長尺な矩形状に形成された吸込開口22の周囲を覆うとともに、吸込グリル40が収容される化粧枠部31と、この化粧枠部31に連接されるとともに化粧枠部31から室内ユニット本体11の筐体11a側に突出する嵌装部32とを備えている。この嵌装部32は矩形枠状に形成されるとともに矩形枠状に形成されたフィルタチャンバ15の内壁に嵌装されるもので、この嵌装部32をフィルタチャンバ15に嵌装させると、化粧枠部31が天井板21に形成された吸込開口22の周囲を覆う。
吸込グリル40は、図示例において、天井パネル30の化粧枠部31の内側に形成される収容凹部31aに2枚収容されている。吸込グリル40は平面視において化粧枠部31の長手方向(図中矢印X)に沿って長尺に形成されており、この長手方向に沿って長尺な薄板状に形成された複数の羽板41を有している。各羽板41は吸込グリル40の短手方向(図中矢印Y)に互いに所定の間隔W1を空けて配置されている。羽板41が配置された羽板配置部42の両端にはグリル枠部43、44が設けられている。このグリル枠部43、44間には図示しない桟部材が複数箇所において羽板41と直交するように渡されており、各羽板41はこの桟部材と連結されてグリル枠部43、44に支持されている。
図2および図3に示すように、羽板41は、この吸込グリル40の空気入側、すなわち、空気吸込面側に位置し、この空気吸込面に対して略垂直な板面を有する平板部41aと、この吸込グリル40の空気出側、すなわち、室内ユニット本体11の筐体11a側に位置するとともにこの平板部41aに連接し、平板部41aに対して板面が所定の傾斜角度θで傾斜する傾斜板部41bとを有し、薄板状に形成された羽板41が所定の位置(41c)において折り曲げられたような形状をしている。但し、吸込グリル40の空気吸込面とは、建屋の室内側に面する面であり、送風機17により室内の空気が吸込グリル40の空気吸込面側から吸い込まれて筐体11a内に導入される。また、図3は、羽板41の配列状態を拡大して模式的に示した略図である。
この様に、羽板41を平板部41aと傾斜板部41bとから構成することで、吸込グリル40の内側を視認しにくくすることができる。すなわち、空気吸込面側には空気吸込面に対して略垂直な平板部41aが所定の間隔W1を空けて並べられているので、吸込グリル40の正面、すなわち室内において吸込グリル40の真下から吸込グリル40を見上げる場合を除いて、平板部41aにより室内ユニット本体11の内部を視認しにくくすることができる。また、吸込グリル40の真下から吸込グリル40の内部を視認する場合にも、傾斜板部41bにより羽板41と羽板41との間の間隙が所定の程度(幅W2)見えにくくすることができる。また、この様に、室内ユニット本体11の内部構成が遮蔽されるので、送風機17の送風音や熱交換器の風切音などの騒音が低減されるなどの効果も奏する。
この際、図3に示すように、羽板41の平板部41aと傾斜板部41bとの連接部41cは、空気の吸込方向において羽板41の略中央に位置することが好ましい。すなわち、平板部41aの空気の吸込方向における長さT1が傾斜板部41bの空気の吸込方向における長さT2と等しいことが好ましい。また、傾斜板部41bは平板部41aに対して15度〜45度度程度の傾斜角度θを有していることが好ましく、20度〜40度程度の傾斜角度θを有していることがより好ましく、25度〜35度程度の傾斜角度θを有していることが好ましい。
平板部41aと傾斜板部41bとの連接部41cを羽板41の略中央に位置させて、平板部41aの板面の面積と傾斜板部41bの板面の面積とを略同一にすることで、吸込グリル40をあらゆる方向から見上げた場合にも所定の遮蔽効果を発揮し、室内ユニット本体11の内部構成を見えにくくすることができる。また、傾斜板部41bを平板部41aに対して15〜45度程度とすることにより、空気を吸い込む際の通風抵抗の影響を抑えるとともに、上記の遮蔽効果を発揮することができる。すなわち、羽板41と羽板41との間隔W1を一定とした場合に、平板部41aに対して傾斜板部41bの傾斜角度θが15度よりも緩やかになる場合には、吸込グリル40の真下から吸込グリル40を見上げた場合に傾斜板部41bにより遮蔽される羽板41と羽板41との間の隙間の面積が少なくなり、筐体11a内部に備えられた室内熱交換器16や送風機17等の内部構成が見えやすくなる。また、平板部41aに対して傾斜板部41bの傾斜角度θを45度よりも大きくした場合には、空気を吸い込む際の通風抵抗が大きくなり好ましくない。
ところで、上述したように、吸込グリル40に設けられる羽板41は、所定の傾斜角度θで傾斜する傾斜板部41bを有するため、室内ユニット本体11の設置位置に応じて、傾斜板部41bの傾斜方向を室内ユニット本体11の内部が視認しにくくなるように適切な方向に合わせる必要がある。室内ユニット本体11に空気を導入するための吸込開口22は、室内の隅、例えば、天井板21の窓側あるいは壁側に形成される場合が多い。したがって、室内の中央から吸込グリル40を見上げた場合に、傾斜板部41bにより室内ユニット本体11の内部構成が遮蔽されるように、吸込グリル40を取り付けることが、外観上も好ましく、また、空調時の騒音の低減という観点からも好ましい。
そこで、本実施の形態では、天井パネル30の収容凹部31aの内壁33には吸込グリル40のグリル枠部43、44にそれぞれ設けられた係止片45およびフック状係止部46が係合される係合部34が形成されており(図8参照)、羽板41の傾斜板部41bの傾斜方向を適宜変更可能に取り付けることができるようになっている。
以下、吸込グリル40および天井パネル30の構成をさらに詳細に説明する。
図4に、1枚の吸込グリル40を羽板41の空気出側、すなわち裏面側からみた平面図を示す。図4に示すように、吸込グリル40の一端側のグリル枠部43(一端部)には、係止片45が設けられ、他端側のグリル枠部44(他端部)にはフック状係止部46がそれぞれ二つ設けられており、係止片45とフック状係止部46はそれぞれ羽板配置部42を挟んで対向する位置に配置されている。なお、この他端側のグリル枠部44には、先端にフック47aを有する紐47がねじ48によりねじ止めされている。このフック47aを室内ユニット本体11または天井パネル30等のいずれかの場所に引っ掛けて、吸込グリル40をぶら下げることで、高所における吸込グリル40の取付作業を容易にできるようにしている。
また、吸込グリル40の裏面には、フィルタ50を取り付けるための爪部49a、49bが設けられており、吸込グリル40の裏面にフィルタ50を取り付けることができるようになっている。
次に、図5および図6を参照して、係止片45の構成を説明する。但し、図5および図6は、吸込グリル40の裏面側から係止片45を示したものである。図5および図6に示すように、係止片45は、グリル枠部43の内側に収容され、グリル枠部43の端部に形成された挿入孔43aから薄板状に形成された係止部45aをグリル枠部43の外側に所定の突出量L(例えば、8.5mm)(図6(b)参照)だけスライド操作可能に構成されたものである。
図5(a)、(b)に示すように、係止部45aの略中央にはねじ51が挿入される長孔45bが形成されている。また、係止部45aに連接して、つまみ部45cが設けられており、つまみ部45cには羽板41と同様の形状に構成された羽板状部45dが設けられている。ねじ51をワッシャ52および長孔45bを介して、グリル枠部43の裏面に形成されたねじ穴53にねじ止めすることで、つまみ部45cをつかんで係止部45aをグリル枠部43の内側から外側にスライド移動可能とされる。但し、羽板配置部42には羽板41の一部を切り欠いた切り欠き部54が形成されており、この切り欠き部54につまみ部45cが挿入される。
図6(a)に示すように、係止部45aをグリル枠部43の内側に収容させた場合、つまみ部45cの羽板状部45dは、切り欠き部54においてグリル枠部43の側から数えて3枚目に配置される羽板41に当接する。また、係止部45aをグリル枠部43の外側に所定の突出量Lだけ突出させた場合に、切り欠き部54の周囲に配置される羽板41(グリル枠部43の側から数えて1枚目と2枚目の羽板41)とつまみ部45cの羽板状部45dが一列になるように配置される(図2(a)参照)。すなわち、2枚分の羽板41が配置される間隔内でつまみ部45cを移動させることができる。
また、図5(b)に示すように、係止部45aの両側部にはグリル枠部43に形成されたガイド溝55に挿入される挿入片45eが設けられており、挿入片45eの先端には突起片45fが設けられている。また、ガイド溝55を構成する外側の壁面56には、図5(a)および図6に示すように、突起片45fが係合される係合溝56a、56bが二箇所に形成されている。
これらの突起片45fおよび係合溝56a、56bにより係止部45aのスライド操作をロック可能なロック機構が構成されている。すなわち、図6(a)に示すように、係止部45aがグリル枠部43の内側に収容されている際には、この突起片45fは羽板配置部42寄りに形成された係合溝56aに係合されて、係止部45aの移動が停止され状態で保持(ロック)され、図6(b)に示すように、係止部45aがグリル枠部43の外側に所定の突出量Lだけ突出させた場合に、突起片45fはグリル枠部43の外側寄りに形成された係合溝56bに係合されて係止部45aの移動が停止された状態でロックされる。
但し、係止片45は合成樹脂等の弾性変形可能な部材で構成されており、係止部45aと挿入片45eとの間にはスリット45g(図5(b)参照)が設けられている。このため、挿入片45eは係止部45a側に撓むことができ、これにより突起片45fと係合溝56a、56bとの係合状態を容易に解除できるようになっている。
次に、図7(a)、(b)を参照してフック状係止部46について説明する。ここで、図7(a)はフック状係止部46の外観を示す斜視図であり、図7(b)は、フック状係止部46およびグリル枠部44等を示す側断面図である。
図7(a)および図4に示すように、フック状係止部46は、グリル枠部44の端部から外部に突出して設けられ、係止部45aの幅W3と略同一の幅W4を有するフック状部46aと、このフック状部46aの先端部に設けられフック状部46aの幅W4よりも広い幅W5を有する軸状部46bとを備えている。
フック状部46aは、吸込グリル40を天井パネル30に収容させた場合に、下方に突出するように湾曲したフック形状をしている。このフック状係止部46の基端部46cは係止片45の係止部45aと高さを略等しく形成されている。
上記の係止片45およびフック状係止部46は、共に、天井パネル30に設けられる係合部34に係合可能に構成されている。係合部34は、図8(a)に示すように、天井パネル30の収容凹部31aの吸込グリル40のグリル枠部43、44が当接する側の内壁33にそれぞれ同一の形状のものが設けられている。なお、天井パネル30の中央部は開口35が形成されている。
図8(b)に示すように、係合部34は、係止片45に設けられる係止部45aと、フック状係止部46の基端部46cを受け入れ可能な幅を有する係止溝34aと、この係止溝34aと連続し、フック状係止部46の軸状部46bを受け入れ可能な幅を有する軸受け溝34bとを備えている。すなわち、軸受け溝34bの溝幅は係止溝34aの溝幅よりも広く構成される。
次に、図8、図9および図6を参照して、天井パネル30の収容凹部31aに吸込グリル40を取り付ける際の動作を説明する。まず、羽板41の傾斜板部41bの傾斜方向を吸込開口22の位置に合わせて適切な方向となるように取付方向を確認する。そして、フック状係止部46の軸状部46bを係合部34の軸受け溝34bに挿入して、少し下方に吸込グリル40を下げながら、フック状部46aを係止溝34aに挿入させると、軸状部46bによりフック状部46aが係止溝34aからの抜け落ちが防止されて、吸込グリル40の他端側が天井パネル30に引っ掛けられた状態となる。
この状態で、図9(a)矢印Zで示す方向に吸込グリル40の一端側を、フック状係止部46の軸状部46bを支点として回転させるように移動させる。このとき、グリル枠部43に設けられた係止片45の係止部45aは、図6(a)に示すようにグリル枠部43の内側に収容させておく。そして、グリル枠部43の端部を収容凹部31aの内壁33に当接させ、図6(b)に示すように、つまみ部45cをつまんで係止部45aをグリル枠部43の内側から外側に突出させるようにスライド移動させると、まず、突起片45fが係合溝56aとの係合状態が解除され、挿入片45eがガイド溝55にガイドされながら移動する。そして突起片45fが係合溝56bに係合されるまで移動すると、係止部45aが係合部34の係止溝34aに所定の突出量Lだけ挿入されるとともに、係止部45aの移動が停止状態となる。また、フック状係止部46の基端部46cについても係止溝34aに挿入し、フック状係止部46が係止する。
以上の様に、天井パネル30に吸込グリル40が、係止片45とフック状係止部46とにより係止されて取り付けられる。
以上説明した本実施の形態によれば、天井パネル30は吸込グリル40が収容される収容凹部31aを備え、この収容凹部31aの吸込グリル40の一端側に設けられるグリル枠部43または他端側に設けられるグリル枠部44が当接する側の内壁33にそれぞれ係合部34が設けられている。この係合部34には、吸込グリル40の一端側に設けられる係止片45も、他端側に設けられるフック状係止部46も係合可能に構成されているので、羽板41の傾斜板部41bの傾斜方向を適宜変更して収容凹部31aに収容させることができ、吸込グリル40の取付位置によらず、羽板41の傾斜板部41bの傾斜方向を容易に変更して取り付けることができる。
また、上記実施の形態では、係止片45が備える係止部45aと、フック状係止部46が備えるフック状部46aとは略同一の幅を有し、係合部34が備える係止溝34aに受け入れ可能に構成される。また、フック状係止部46が備える軸状部46bは係合部34が備える軸受け溝34bに受け入れ可能に構成される。したがって、吸込グリル40の一端側のグリル枠部43が収容凹部31aの内壁33の係合部34が設けられたいずれの面に当接するように収容されたとしても、係止片45は係合部34の備える係止溝34aに挿入されて係合状態となる。また、他端側のグリル枠部44に設けられるフック状係止部46において、軸状部46bがまず軸受け溝34bに挿入され、この軸状部46bと連接するフック状部46aの幅は軸状部46bの幅よりも狭いため軸受け溝34bに挿入される。そして、フック状部46aは軸受け溝34bと連接する係止溝34aの側に移動し、係止溝34aにおいて軸状部46bによりフック状係止部46と係合部34との係合状態が容易に解除されないようにすることができる。
また、上記実施の形態によれば、係止片45に設けられる突起片45fと係合溝56a、56bにより係止部45aの移動が停止されるので、吸込グリル40が収容凹部31aに収容された際に、フック状係止部46だけではなく、このロック機構により、吸込グリル40の収容状態をより強固に保持することができる。
また、上記実施の形態では、同一形状を有する羽板41を複数設ける構成としているので、金型の製造が容易であり、製造コストの増大を抑えることができる。
但し、以上説明した上記実施の形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施の形態においては、化粧パネルの一例として天井パネル30を例に挙げて説明したが、本発明に係る化粧パネルは天井パネルに限定されるものではないは勿論である。
また、上記実施の形態においては、室内ユニット本体11の筐体11aの下部にフィルタチャンバ15を設け、このフィルタチャンバ15に天井パネル30の嵌装部32を嵌装させる構成としたが、室内ユニット本体11の筐体11aの下部に形成された吸込口14を天井板21に形成する吸込開口22に位置させて、筐体11a下部に形成された吸込口14に直接天井パネル30の嵌装部32を嵌装させる構成としてもよいのは勿論である。また、同様に、天井板21に形成された吸込開口22に吸込チャンバを配置させ、吸込チャンバと室内ユニット本体11とを吸込ダクトを介して接続し、吸込チャンバおよび吸込ダクトを介して室内ユニット本体11に空気を導入する構成としてもよい。
また、本発明に係る吸込グリル40は、天井パネル30の中央部に吸込口14が設けられ四方向に吹出口が設けられたいわゆる4方向カセット形、あるいは天井パネル30の中央部に吸込口14が設けられその両側方に吹出口が設けられたいわゆる2方向カセット形、あるいは天井パネル30の一端側に吸込口14が形成され、他端側に吹出口が形成されたいわゆる1方向カセット形等の各種天井埋込型の空気調和装置10に適用してもよいのはもちろんであるし、そのほか、天井吊り下げ形、壁掛形、床置き形等各種の形態の空気調和装置に適用することができるのは勿論である。
本発明に係る空気調和装置の一例を示す側面図である。 本発明に係る吸込グリルの取付構造の一例を示す斜視図(a)および、(a)におけるA−A’断面図である。 本発明に係る吸込グリルの羽板の構成例を示す模式図である。 本発明に係る吸込グリルの裏面を示す平面図である。 本発明に係る係止片の取付構造を示す分解斜視図(a)および係止片を示す斜視図(b)である。 本発明に係る係止片の係止片が吸込グリルの一端に収容された状態を示す図(a)および外部に突出した状態を示す図(b)である。 本発明に係るフック状係止部の構成を示す斜視図(a)および断面図(b)である。 本発明に係る化粧パネルの構成例としての天井パネルの外観構成を示す斜視図(a)および係合部を示す図(b)である。 本発明に係る吸込グリルの取り付ける際の動作を説明するための図である。
符号の説明
10 空気調和装置
11 室内ユニット本体
11a 筐体
14 吸込口
16 室内熱交換器
17 送風機
30 天井パネル(化粧パネル)
31a 収容凹部
33 内壁
34 係合部
34a 係止溝
34b 軸受け溝
40 吸込グリル
41 羽板
41a 平板部
41b 傾斜板部
41c 連接部
43、44 グリル枠部
45 係止片
46 フック状係止部
46a フック状部
46b 軸状部
46c 基端部
A 天井空間

Claims (4)

  1. 熱交換器及び送風機を収納した室内ユニット本体に化粧パネルを備え、この化粧パネルの収容凹部に、一定の傾斜をつけた羽板を所定の間隔で複数設けた吸込グリルを取り付けた空気調和装置において、
    前記吸込グリルの一側部に側方にスライド操作可能な係止片を設けると共に、他側部にフック状係止部を一体に備え、
    前記フック状係止部の基端部は前記係止片と略同一の幅を有すると共に、先端部には前記基端部よりも幅広に構成された軸状部が設けられ、
    前記化粧パネルの収容凹部の対向した各内壁には前記軸状部を受け入れ可能な軸受け溝と、この軸受け溝と連続し前記基端部および前記係止片を係止可能な係止溝とをそれぞれ設けたこと、
    を特徴とする空気調和装置。
  2. 請求項1記載の空気調和装置において、
    前記軸受け溝の溝幅が前記係止溝の溝幅よりも大きいこと、
    を特徴とする空気調和装置。
  3. 請求項1又は2記載の空気調和装置において、
    前記係止片のスライド操作をロック可能なロック機構を備えること、
    を特徴とする空気調和装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気調和装置において、
    前記羽板は、空気入側に位置し、空気吸込面に対して略垂直な板面を有する平板部と、空気出側に位置するとともに前記平板部に連接し、この平板部に対して前記所定の角度で傾斜する傾斜面を有する傾斜板部と、を備えること、
    を特徴とする空気調和装置。
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