JP4817832B2 - デジタル放送再送信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル放送の再送信装置に関する。本発明は特に、IP(Internet Protocol)ネットワーク(以下、IP網と記す。)を用い、地上デジタル放送等のデジタル放送信号を、再送信に必要な帯域幅を圧縮して再送信するデジタル放送再送信装置に関する。
近年、地上デジタル放送も開始され、我が国における放送のデジタル化は着実な進展を遂げている。また、ケーブルテレビ(以下、CATVと記す。)網へデジタル放送信号を再送信するサービスも実現されており、CATV加入者もデジタル放送の提供するサービスを受信することができる。
例えば地上デジタル放送をCATV網へ再送信する場合、CATVでの1伝送チャネル当たりの帯域幅は、地上デジタル放送の1伝送チャネル当たりの帯域幅よりも広いため、変調方式をCATVに適した変調方式に変換し、デジタル放送信号中の番組配列情報を一部変更するのみで、地上デジタル放送に含まれる全ての信号をそのままCATV網に伝送できる。よって、CATV網で地上デジタル放送のすべてのサービスを伝送することは比較的容易である。デジタル放送をCATV網へデジタル再送信するための変調方式は複数存在するが、例えば、非特許文献1は、トランスモジュレーション(変調変換)方式を用いた地上デジタル放送のCATV網への再送信方法を開示する。
また、上記とは別の、デジタル放送をCATV網へ再送信する方法として、例えばリマックス方式がある。非特許文献2は、リマックス方式を用いてCSデジタル放送等のデジタル放送を再送信する方法を開示する。
上記リマックス方式によるデジタル放送信号再送信では、再送信装置の受信したデジタル放送波に含まれるデジタル放送信号の提供するサービスの一部のみをCATV網へ再送信することができる。この場合、デジタル放送再送信装置(以下、再送信装置と略す。)は、任意のサービスを選択し、トランスポート・ストリームを再構築し、CATV網へ再送信する。また、再送信装置は、サービスに含まれるデータESを再送信の対象から外し、映像と音声からなるサービスを構成し、電子番組案内等の情報はCATV網へ再送信されるサービスの内容に整合するよう編集され、再送信される信号に再多重され、送信される。
CATV網に再送信する方式に関連する上記2例はいずれも、デジタル放送信号をCATV網で再送信するのに適した形式に変換し、変換したデジタル放送信号をCATV網へ再送信することによってデジタル放送波を直接受信する場合と同様のサービスを提供する。
他方においては、現在、2011年の地上アナログ放送の終了に備え、地上デジタル放送の電波が届かない地域などを対象にしたIP網を利用する地上デジタル放送の再送信サービスが検討されている。
近年、FTTH(Fiber To The Home)などブロードバンド環境が、各家庭に普及しつつあるが、地上デジタル放送のすべてのサービスを、IP網を使って再送信するには、かなりの広さの帯域が必要である。例えば関東地域においては、広域放送に限っても8つの放送局があり、それぞれの放送が23Mbps程度の情報量を有する。
例えば、従来のトランスモジュレーション方式をそのまま、IP網へのデジタル放送再送信に適用した場合、サービスそれぞれの情報量の合計がそのまま地上デジタル放送の再送信に必要な帯域幅となる。そのため、再送信には合計で200Mbps程度の帯域幅が必要である。さらに、上記広域放送に加え、隣接する地域の放送の再送信、ならびに地上デジタル放送以外のデジタル放送、例えばBSデジタル放送およびCS(Communication Satellite)デジタル放送等も再送信する場合、さらに広い帯域幅が必要である。ブロードバンド環境の普及が進む昨今の状況を考慮しても、デジタル放送の再送信に必要な帯域幅はできる限り抑制されることが望まれる。
上述のとおり非特許文献1の開示するトランスモジュレーション方式を用いてデジタル放送信号を再送信する場合、デジタル放送信号に含まれる全ての信号がそのままCATV網へ再送信される。よって、再送信のための通信手段としてIP網を用いる場合には、非常に広い帯域幅を備えたIP網が必要である。
また、上述した別例である非特許文献2の開示するリマックス方式を用いてデジタル放送信号を再送信する場合、再送信装置は、再送信されるサービスの信号のみをデジタル放送信号から抽出し、再送信する。よって、元のデジタル放送信号が伝送に要した帯域幅より、再送信に必要な帯域幅を狭くすることができる。
しかし、地上デジタル放送の放送事業者は、IP網といった通信手段を用いたデジタル放送再送信の条件として、地上デジタル放送の提供するサービスと完全同一なサービスを提供することを要求する。
CATV事業者は、上記リマックス方式を用いてデジタル放送信号を再送信する場合、デジタル放送波より任意にサービスを抽出し、抽出したサービスを再多重し、再送信する。そのため、この方式を用いた再送信は、デジタル放送波と完全同一なサービスを提供するものではない。従って、リマックス方式によるデジタル放送再送信を、IP網等を用いた再送信に方式適用した場合、再送信に必要な帯域幅を狭くすることは可能だが、同時に提供されるサービスの地上デジタル放送の提供するサービスとの同一性の確保に関し課題を残す。
日本ケーブルラボ、「JCL SPEC-007 1.0版 地上デジタルテレビジョン放送トランスモジュレーション運用仕様」、(日本) 日本ケーブルラボ、「JCL SPEC-003 1.0版 デジタル放送リマックス運用仕様(自主放送)」、(日本)
本発明は、IP網等を含む通信手段を用いた地上デジタル放送等のデジタル放送の再送信に必要な帯域幅を、従来よりも狭くすることができるデジタル放送の再送信装置を提供する。
本発明は、その一態様においては、第1の通信手段を介してデジタル放送波を受信し、デジタル放送波に含まれるデジタル放送信号を第2の通信手段を介して再送信するデジタル放送再送信装置であって、受信したデジタル放送信号に含まれる受信データESのPIDと、受信データESの属するプログラムとの対応を管理するテーブルを作成する管理テーブル作成手段と、受信データESを検出し、デジタル放送信号から受信データESを取り除くデータES抽出手段と、受信データESを所定の符号化方式で符号化するデータES符号化手段と、符号化された受信データESを蓄積する符号化データES蓄積手段と、符号化された受信データESを第2の通信手段に配信する符号化データES配信手段と、符号化された受信データESにアクセスするためのアドレスに関する情報を所定の形式で記述したアドレス情報を、新たなデータESとしてデジタル放送信号に多重するデータ多重手段と、アドレス情報が多重されたデジタル放送信号を、第2の通信手段に再送信する再送信手段を有するデジタル放送再送信装置である。
本発明の一態様においては、受信データESは、BML符号化されているエレメンタリー・ストリームであることが好ましい。
本発明の一態様においては、データ多重手段は、新たなデータESのPIDを、データES抽出手段において取り除かれた受信データESのPIDと一致させて、新たなデータESをデジタル放送信号に多重することが好ましい。
本発明の一態様においては、さらに、デジタル放送信号に含まれるPMTの内容を編集するPMT編集手段を有し、PMT編集手段は、デジタル放送信号に含まれる別々のプログラムに属する複数のデータESのPIDを編集し、複数のデータESのPIDを全て所定の値に変更し、データ多重手段は、新たなデータESのPIDを、所定の値と一致させ、新たなデータESをデジタル放送信号に多重することが好ましい。
本発明の一態様においては、所定の符号化方式は、BMLであることが好ましい。
本発明の一態様においては、アドレス情報の所定の形式は、BMLファイル形式であることが好ましい。
本発明の一態様においては、第1の通信手段は、地上デジタル放送であり、第2の通信手段は、IP網であることが好ましい。
本発明にかかるデジタル放送再送信装置は、地上デジタル放送などのデジタル放送を、IP網を利用して再送信する場合に必要な帯域幅を、従来よりも狭くする効果を有する。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1によるデジタル放送再送信装置(以下、再送信装置と略す。)の構成を示すブロック図である。
図1において、再送信装置100は、第1の通信手段を介し、地上デジタル放送波といったデジタル放送波を受信し、受信したデジタル放送信号をIP網といった第2の通信手段に対し再送信するデジタル放送再送信装置である。
再送信装置100は、地上デジタル放送等のデジタル放送波を受信するチューナ部101と、受信したデジタル放送波により伝送されるデジタル放送信号に含まれる情報より後述する管理テーブルを作成する管理テーブル作成部103と、デジタル放送信号に含まれるデータESを検出し、抽出するデータES抽出部105と、データES抽出部105が抽出したデータESをBML符号化するデータES−BML変換部107と、BML符号化したデータESを蓄積する蓄積部109と、蓄積部109に蓄積したBML符号化したデータES等をHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)で配信する情報配信サーバ111と、IP網119に接続された情報配信サーバ(WEBサーバ)111および情報配信サーバ111内に蓄積されるデータにアクセスするためのアドレス情報を蓄積するBMLデータ蓄積部115と、デジタル放送信号にBMLデータ蓄積部115が蓄積するアドレス情報を多重するデータ多重部113と、デジタル放送信号をIPパケット化し、IP網119へ再送信するIP送信部117を有する。
なお、図1において蓄積部109および情報配信サーバ111を、再送信装置100の外部装置として示したが、蓄積部109および情報配信サーバ111を、再送信装置100の内部装置としてもよい。
本明細書においてデジタル放送は、第1の通信手段の1つとする。また、デジタル放送波は、地上デジタル放送波、BSデジタル放送波、CSデジタル放送波等のいずれであってもよく、さらに、CATV網等により伝送される放送波であってもよい。デジタル放送信号は、上記のデジタル放送波を伝送する全ての信号を含む概念のものである。
本発明のデジタル放送再送信装置が再送信を行う第2の通信手段は、インターネット・プロトコルを用いたIP網を例として説明するが、これに限定されない。例えば、第2の通信手段は、電波を用いた通信手段であってもよい。
チューナ部101は、デジタル放送再送信装置の放送波受信手段である。第1の通信手段からデジタル放送波を受ける放送波受信手段は、アンテナ等を備えることができ、空気中を伝播する放送波を受信することができ、または、所定の伝送網もしくは通信網に接続し、伝送網もしくは通信網中を伝送されるデジタル放送波を受信することもできる。また、放送波受信手段は、再送信を行う第2の通信手段であるIP網(再送信用IP網)の帯域幅と同等もしくはさらに広い帯域幅を有するIP網(受信用IP網)からデジタル放送信号を受信することもできる。その場合、再送信装置は、第1の通信手段である受信用IP網より受信したデジタル放送信号を、第2の通信手段である再送信用IP網へ再送信することができる。
管理テーブル作成部103は、デジタル放送再送信装置の管理テーブル作成手段である。管理テーブルについては後述する。
データES抽出部105は、デジタル放送再送信装置のデータES抽出手段である。デジタル放送信号に含まれるデータESは、例えばBML(Broadcast Markup Language)で符号化されたストリームとして伝送される。
データES−BML変換部107は、デジタル放送再送信装置のデータES符号化手段である。
蓄積部109は、デジタル放送再送信装置の符号化データES蓄積手段である。
情報配信サーバ111は、デジタル放送再送信装置の符号化データES配信手段である。符号化データES配信手段は、HTTPの規約に則って情報を配信することが可能である。また、その他の伝送規約または通信規約に則って情報を配信することも可能である。
BMLデータ蓄積部115は、デジタル放送再送信装置のアドレス情報蓄積手段である。
データ多重部113は、デジタル放送再送信装置のデータ多重手段である。
IP送信部117は、デジタル放送再送信装置の再送信手段である。
これより、以上のように構成された本発明の実施の形態1によるデジタル放送再送信装置の動作について説明する。先ず概説すれば、再送信装置100は、デジタル放送信号に含まれるデータESを検出し、分離・抽出し、さらに、抽出したデータESをBML符号化して符号化データES(BML符号化されたデータES等)として蓄積する。データESはデジタル放送信号から取り除かれ、代わりに情報配信サーバ109に蓄積された符号化データESにアクセスするためのアドレス情報をデジタル放送信号に多重し再送信する。
再送信装置100の動作について、図を参照しながら詳述する。図2は、チューナ部101が受信したデジタル放送波に含まれるデジタル放送信号を、管理テーブル部103がチェックし、デジタル放送信号に含まれるPAT、PMT等を参照することにより管理テーブルを作成するまでの処理に関するフローチャートである。当業者であれば、以下の説明より、管理テーブルについて理解することは容易であろう。なお、図3は、本発明によって作成される管理テーブルの一例を示す図である。
チューナ部101は、デジタル放送波を受信し、受信したデジタル放送波のデジタル放送信号を管理テーブル作成部103に送る(ステップS101)。ここでは、デジタル放送信号は、例えばMPEG−2TSといった所定のプロトコルに従ったデータ列(ストリーム)を有するものとするが、その他の伝送規約(もしくは通信規約)(プロトコル)に則った信号であってもよい。
ステップS103では、管理テーブル作成部103は、送られてきたデジタル放送信号に含まれる全てのTS(トランスポート・ストリーム(Transport Stream))パケットのPID(パケット識別子(Packet Identifier))をチェックする。TSパケットのPIDがPAT(番組統合テーブル(Program Association Table))を指すものであれば、PATのセクション解析を行い、PATの内容を参照し、TSに含まれるプログラムのPMT(番組対応テーブル(Program Map Table))のPIDを取得する。ここで、PATのPIDは、0x0000と規定されている。よって、管理テーブル作成部103は、TSパケットのPIDが0x0000であるか否かを判定する。TSパケットがPATを含むと判定されると、ステップS105に進む。PATを含まないと判定した場合、ステップS109に進む。
PATは、少なくとも、PMTのPIDおよびNIT(ネットワーク・インフォメーション・テーブル(Network Information Table))のPIDのいずれかの情報を記述する。ステップS105では、管理テーブル作成部103は、PATに記述された、TSに含まれるプログラムのPMTのPIDを取得する。
ステップS107では、管理テーブル作成部103は、各プログラム(本明細書では、プログラムを「サービスID」で区別する。サービスIDは、プログラム毎に異なる番号を有する。)と、そのPMTのPIDを関連付けて管理テーブルを作成する。図3を参照すれば、管理テーブル121は4列を有し、第1列123は、サービスIDを示し、第2列125は、同一行のサービスIDの指すプログラムのPMTのPIDを示す。第3列127および第4列129については、後で説明する。同一の行に記載されたデータは互いに関連付けられている。ステップS107では、管理テーブル121の第1列123と第2列125との関連付け、即ち、サービスIDと、そのPMTのPIDとの関連付けを行う。そして、本フローチャートに含まれる以降の処理はスキップする。
ステップS109では、ステップS105およびS107で取得したPMTのPIDに基づき、各TSパケットのPIDをチェックし、TSパケットがPMTであるか否かを判定する。TSパケットのPIDが、PMTのPIDのいずれか1つと一致すれば、ステップS111に進み、一致しなければ、本フローチャートに含まれる以後の処理はスキップする。
図3を参照すれば、本例では、TSには4つのプログラムが含まれ、各プログラムはサービスIDの1〜4で区別される(第1列123参照。)。第2列125を見れば、各サービスIDのPMTのPIDが記されている。よって、本例では、ステップS109において、判定対象のTSパケットのPIDが、0x1400、0x1500、0x1600、または0x1700のいずれかと一致するか否かを判定する。
PMTは、プログラムを構成する映像のES、音声のES、またはデータのESのPIDを記述する。ステップS113では、PMTの属するプログラムにデータESのPIDに関する記述が含まれるか否かを判定する。この判定により、判定対象のPMTの属するプログラムにデータESが多重されているか否かを判定する。判定対象のPMTにデータESのPIDが含まれている場合、ステップS115に進み、含まれない場合、ステップS119に進む。
ステップS115では、管理テーブル作成部103は、管理テーブル121の第3列127に記録されるデータESフラグのうち、PMTの属するプログラムと対応するサービスIDのデータESフラグをONにする。図3を参照すれば、例えば、サービスIDが1であるプログラムは、データESを含むと判定され、その結果、同一の行の第3列127がONとなる。本例では、サービスIDが3であるプログラムのデータESフラグも同様の理由でONにされる。
ステップS117では、管理テーブル作成部103は、管理テーブル121の第4列であるデータESのPIDに、PMTの属するプログラムに対応するサービスIDと対応付けてデータESのPIDを記録する。図3を参照すれば、例えばサービスIDが1であるプログラムのデータESのPIDは、0x1420であることが記録される。また、本例では、サービスIDが3であるプログラムのデータESのPIDは、0x1620であることが記録される。
また、ステップS113において、PMTの属するプログラムにはデータESが多重されていないと判定された場合、処理はステップS119に進み、管理テーブル作成部103は、管理テーブル121の第3列127であるデータESフラグのうち、PMTの属するプログラムと対応するサービスIDのデータESフラグをOFFにする。図3を参照すれば、例えばサービスIDが2であるプログラムにはデータESが多重されていないと判定されたため、第3列127のうちサービスIDが2の行のデータESフラグが、OFFにされる。データフラグがOFFと記録されているサービスIDのデータESのPID(第4列129)が参照されることはない。そのため、データESのフラグがOFFになっている行の第4列129には、有意な情報を記録する必要はない。本例では、同様にしてサービスIDが4であるプログラムのデータESフラグもOFFにされる。
以上の処理を、受信したデジタル放送信号に含まれるTSパケットについて順次実行することにより、管理テーブル121は更新され、最新の状態を保持し続ける。
以上の処理により構築された管理テーブル121に基づき、再送信装置100は、デジタル放送信号に含まれるデータESを取り除き、予め再送信装置100のBMLデータ蓄積部115が蓄積しているBMLデータをデジタル放送信号にデータESとして多重し、再送信する。これより、これらの処理について図を参照しながら詳述する。
図4は、デジタル放送信号からデータESを取り除き、新たなデータを多重し再送信するまでの処理に関するフローチャートである。ここで新たなデータとは、データESを分離し取り除いたデジタル放送信号に多重される、IP網等により配信される情報へアクセスするためのアドレス情報が記述されたBMLデータである。なお、図2に示した処理と重複する部分については簡単な説明をするに留め、アドレス情報の多重およびデジタル放送信号の再送信について詳述する。
図2で示したように、チューナ部101は、受信したデジタル放送信号を管理テーブル作成部103に送る(ステップS101)。
管理テーブル作成部103は、図2のステップS103と同様にデジタル放送信号のTSパケットのPIDをチェックし、そのTSパケットがPATであるか否かを判定し、PATであれば、PMTのPIDを取得し(ステップS105)、TSに含まれるプログラムのPMTのPIDについて管理テーブル121を作成する(ステップS107)。そして、PATを含むTSパケットは、データ多重部113に送られる(ステップS126)。
TSパケットがPATを含まないと判定された場合(ステップS103における「いいえ」)、次に、管理テーブル作成部103は、既に図2を参照し説明した処理と同様に、TSパケットのPIDをチェックし、そのTSパケットがPMTであるか否かを判定し(ステップS109)、PMTを含むTSパケットから(サービスIDで区別する)各プログラムについてデータESを含むか否かを判定し(ステップS113)、データESを含む場合は、そのプログラムを示すサービスIDのデータESフラグをONにし(ステップS115)、さらにデータESのPIDをPMTより取得し管理テーブル121に記録する(ステップS117)。データESを含まない場合は、そのプログラムを示すサービスIDのデータESフラグをOFFにする(ステップS119)。このような処理を行うことで、管理テーブル121を構築し、更新する。そして、PMTを含むTSパケットはデータ多重部113に送られる(ステップS126)。PATおよびPMTのいずれも含まないTSパケットはデータES抽出部105に送られる(ステップS125)。
ステップS127では、管理テーブル121(図3参照。)に基づき、データES抽出部105は、TSパケットのPIDをチェックし、そのPIDと、管理テーブル121において、データESフラグがON状態であるサービスID(プログラム)と関連付けされたデータESのPIDのいずれかと一致するか否かを判定する(ステップS127)。判定対象のTSパケットのPIDと、データESフラグがON状態にあるデータESのPIDのいずれかと一致する場合、ステップS129に進み(ステップS127の「データESのPIDである」)、一致しない場合、ステップS143に進む(ステップS127の「データESのPIDではない」)。本例では、図3を参照すれば、データESフラグがON状態にあるデータESのPIDは、0x1420、0x1620である。よって、ステップS127は、本例の場合、TSパケットのPIDが、0x1420または0x1620と一致するか否かを判定する。
ステップS129では、データES抽出部105は、データESを抽出し、デジタル放送信号からそのデータESを取り除く。
そして、データES抽出部105は、抽出したデータESをデータES−BML変換部107に送る(ステップS131)。
データES−BML変換部107は、データES抽出部105から送られるデータESを受け、受けたデータESをBML符号化(「データES−BML符号化」と称す。)し、BMLのファイルに変換する(ステップS133)。
なお、ステップS133における変換処理は、TSパケットの生成処理、即ち、デジタル放送信号の生成処理過程におけるBMLファイルからデータESを含むTSパケットを生成する処理と逆の処理を行うことで実現することができる。
データES−BML変換部107は、蓄積部109へ、BML符号化されたデータES(「符号化データES」と称する)を送る(ステップS135)。
蓄積部109は、符号化データESを受け取り、受け取った符号化データESを蓄積(記録)する(ステップS137)。
蓄積部109は、この符号化データESをBML符号化された情報(BMLファイル)として提供するデータベース(以下、DBと記す。)として機能することができる。蓄積部109の記憶するこのBMLファイルは、Webサーバとしての機能を有する情報配信サーバ111によりIP網119を介しHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)で配信することができる。
また、データESを取り除かれたデジタル放送信号は、データES抽出部105からデータ多重部113に送られる(ステップS139)。
データ多重部113は、予めBMLデータ蓄積部115が記憶しているBMLデータをデジタル放送信号に多重する処理を行う。具体的には、ステップS129で取り除かれたデータESのPIDを用いてデジタル放送信号に多重する(ステップS141)。このBMLデータは、ステップS129で抽出したデータESを情報配信サーバ111で配信するために必要な情報、つまり、受信者が情報配信サーバ111にアクセスし、上記取り除かれ、蓄積部109に蓄積されているデータESに含まれる情報を取得するのに必要なアドレス情報が記述される。このBMLデータに含まれるアドレス情報は、BMLで記述した場合、例えば、
browser.launchDocument(”http://serverアドレス/epg/data_top.bml“)
と記述することができる。
これまでに、TSからデータESを除去し(ステップS129参照。)、新たな情報(BMLデータ)をデータESとして多重しているため、TSパケットのPCR(Program Clock Rate)の補正処理を行う(ステップS143)。
次に、データ多重部113は、デジタル放送信号を構成するTSパケットをIP送信部117に送る(ステップS145)。
TSパケットを受けたIP送信部117は、放送信号をTSパケット単位でまとめ、UDP(User Datagram Protocol)でマルチキャスト送信処理を行う(ステップS147)。なお、IP送信処理については、UDPのマルチキャスト送信だけでなく、より上位のRTP(Realtime Transfer Protocol)の適用や、もちろんTCP(Transmission Control Protocol)などによるユニキャスト通信など送信プロトコルの種類は問わない。
上記の処理を行い、デジタル放送信号を再送信することで、デジタル放送信号に含まれるBMLデータを受信した受信機は、BMLデータに記述されたサーバのアドレスにアクセスしデータを自動的に取得する動作を行うことで、デジタル放送信号にデータESそのものが多重されていなくとも、IP網119を介して情報配信サーバ111にあるデータ(データ放送等に関する情報)を取得することが出来る。
図5は、上記処理により削減されるデジタル放送再送信に必要な帯域幅を示す模式図である。
チューナ部101の受信したデジタル放送信号(受信信号)151aは、選局情報などのPSI情報153と、EPG情報などのSI情報155と、番組(プログラム)157a、 ... 、157nを含む。各プログラムは、ESを含む。例えば、プログラム157aは、映像ES157av、音声ES157aa、およびデータES157adを含む。他方、IP送信部117から再送信されるデジタル放送信号(再送信信号)151bは、PSI情報153と、SI情報155と、番組(プログラム)157ax、 ... 、157nxを含む。例えば、プログラム157axからは、データES157adが取り除かれ、代わりにアドレス情報を含むデータES157axdが多重される。このデータES157axdは、取り除かれたデータES157adを配信する情報配信サーバ111にアクセスするためのアドレス情報を含むデータESである。
周知の通りデータES157adは、画像や文字情報など、様々な情報を含む。それに対し、アドレス情報を含むデータES157axdは、サーバ111にアクセスするための情報のみを記述するデータである。よって、データES157adとデータES157adxとでは、データES157axdの方が少ない情報量で済むことになる。
従い、デジタル放送信号の再送信に必要な帯域幅(情報量)が削減される。削減幅は、元のデジタル放送信号に含まれるデータESの量にほぼ等しい。
現在の地上デジタル放送の実例を見れば、サーバのアドレスのみを記述したアドレス情報であるデータES157axdは数十kbpsの情報量であるのに対し、番組に多重されるデータES(157ad等)は数Mbps程度の情報量を有するものもある。本発明の再送信装置100により、再送信されるデジタル放送全体の情報量は、従来よりも10%〜20%程度削減することができる。
以上のように、本発明の実施の形態1のデジタル放送再送信装置は、地上デジタル放送をIP網に再送信する場合に、サービス(プログラム)毎に多重されたデータESを抽出し取り除き、代わりに非常に小さな情報量のデータESを多重することで再送信に必要な帯域を削減する。
(実施の形態2)
本実施の形態によるデジタル放送再送信装置は、先の実施形態の再送信装置100と同様の構成を備え、さらに、PMT編集部を備える。PMT編集部は、放送信号に含まれるPMTを編集し、その内容を変更する機能を有する。本実施形態において、PMT編集部は、データESのPIDを編集する。それにより、少なくとも2つのプログラムが利用するデータESのPIDを共通化し、よってアドレス情報を含むデータESを多重する頻度を減少させ、さらなる帯域幅の削減を実現する。
以下、実施の形態2による再送信装置について詳述する。なお、実施の形態1による再送信装置100と同様の構成・処理・効果については、一部説明を省略する。
図6は、実施の形態2による再送信装置の構成を示すブロック図である。
再送信装置200は、デジタル放送波を受信するチューナ部101と、管理テーブルを作成する管理テーブル作成部103と、PATの示すPMTのPIDに基づきPMTを検出し、PMTに記述されているデータESのPIDを編集し変更するPMT編集部201と、データESを検出し、抽出するデータES抽出部105と、抽出したデータESをBML符号化するデータES−BML変換部107と、BML符号化したデータESを蓄積する蓄積部109と、蓄積部109に蓄積したBML符号化したデータES等をHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)で配信する情報配信サーバ111と、IP網119に接続された情報配信サーバ(WEBサーバ)111および情報配信サーバ111内に蓄積されるデータにアクセスするためのアドレス情報を蓄積するBMLデータ蓄積部115と、BMLデータ蓄積部115に蓄積されたアドレス情報を、デジタル放送信号に多重するデータ多重部113と、デジタル放送信号をIPパケット化し、IP網119へ再送信するIP送信部117を有する。
再送信装置100のブロック図である図1と同一の参照数字を付した構成要素は、実施の形態1を構成する要素と実質的に同一であってよい。これら同一の構成要素の、本実施形態における動作において実施の形態1と相違する点については以下で詳述する。同一の動作については簡単な説明に留める。
PMT編集部201は、デジタル放送再送信装置のPMT編集手段である。
これより、実施の形態2による再送信装置200の動作について説明する。
図7は、実施の形態2による再送信装置200の処理に関するフローチャートである。なお、先に説明した処理と同様の処理を行うステップには、共通の参照番号を付してある。
実施の形態1における再送信装置100の処理と同様、再送信装置200は、チューナ部101でデジタル放送波を受信し、受信したデジタル放送信号は管理テーブル作成部103へ送られる(ステップS101)。
管理テーブル作成部103は、TSパケットのPIDをチェックし、PATを含むか否か判定する(ステップS103)。
TSパケットがPATを含む場合、PMTのPIDを取得し(ステップS105)、プログラムと、各プログラムのPMTのPIDに関し管理テーブルを作成する(ステップS107)。そして、TSパケットは、データ多重部113に送られる(ステップS126)。
TSパケットがPATを含まない場合、そのTSパケットのPIDが、PMTのPIDと一致するか否かを判定する(ステップS109)。
TSパケットがPATおよびPMTのいずれをも含まない場合(ステップS109における「いいえ」)、そのTSパケットは、データES抽出部105に送られる(ステップS125)。
TSパケットが、PATを含まずPMTを含む場合(ステップS109における「はい」)、そのPMTがデータESのPIDを含むか否か判定する(ステップS113)。
プログラムそれぞれについて、そのプログラムがデータESを含む場合、そのデータESの属するプログラムに対応したサービスIDのデータESフラグをONにし(ステップS115)、さらにデータESのPIDをPMTより取得し管理テーブルに記録する(ステップS117)。データESを含まないプログラムに対応したサービスIDのデータESフラグは、OFFとする。
本実施形態においては、実施の形態1における処理とは異なり、ステップS117およびS119の処理に続いて、ステップS201、S203、およびS205の処理が実行される。
ステップS201では、管理テーブル作成部103は、「多重PID」に関し管理テーブルを完成させる。ここで、多重PIDとは、後述のステップS207においてBMLデータに付されるPIDを指す。
図8は、本実施形態において作成される管理テーブルである。この図を参照し、多重PIDについて説明する。
管理テーブル221の、第1ないし4列123、125、127、および129は、実施の形態1の管理テーブル121と同様である。本実施形態の管理テーブル221は、さらに第5列231を有する。第5列231は、多重PIDを記録する。ここで、多重PIDは、管理テーブル221の第4列129に記録されたデータESのPID(データES−PID)のいずれかと一致してもよいが、データESのPID以外のPIDと重複してはならない。この条件を除けば多重PIDの値は、任意である。また、本例においては、サービスID1ないし4の多重PIDを全て同一の値(0x1420)として設定しているが、複数の多重PIDを備えてもよい。多重PIDの本発明における効果については、後で説明する。
そして、管理テーブル作成部103は、TSパケットをPMT編集部201へ送る(ステップS203)。
ステップS205では、PMT編集部201は、管理テーブル221を参照し、PMTに含まれるデータESのPIDに関する記述を編集する。具体的には、PMT編集部201は、各プログラムのデータESのPIDを、多重PIDとする変更を行う。例えば、図8を参照すれば、多重PIDは、全てのプログラム(全てのサービスID)に対し0x1420と設定されている。この場合、PMT編集部201は、全てのプログラムに関しPMTに記述されているデータESのPIDを、多重PIDの値である0x1420に設定しなおす処理を行う。なお、少なくとも1つのサービスIDに関連付けられている多重PIDの値がその他の多重PIDの値と異なるような多重PIDの設定が成されている場合、プログラムのそれぞれに属するデータESのPIDを、各サービスIDと関連付けて記録されている多重PIDの値に変更すればよい。
データESのPIDが編集されたPMTを含むTSパケットは、データ多重部113に送られる(ステップS126)。
さて、ステップS125においてデータES抽出部105に送られたPATおよびPMTのいずれをも含まないTSパケットは、先の実施形態と同様に、そのTSパケットのPIDと、管理テーブル221に記載のデータESのPIDと比較され(ステップS127)、一致する場合ステップS129に進む。一致しない場合、ステップS143に進む。
ステップS129、S131、S135、S137、およびS139における処理は、実施の形態1における同一の参照数字が付されたステップにおける処理と同一である。
ステップS207では、データ多重部113は、予めBMLデータ蓄積部115が記憶しているBMLデータをデジタル放送信号に多重する処理を行う。具体的には、管理テーブル221に記録された多重PIDを用いてデジタル放送信号にBMLデータを多重する(ステップS207)。本ステップは、実施の形態1におけるステップS141と類似する処理を行う。ステップS141と相違する点は、多重されるBMLデータのPIDの値である。実施の形態1では、取り除かれたデータESのPIDを用いてBMLデータをデジタル放送信号に多重する。これに対し、本実施形態では、管理テーブル221に記録された多重PIDを用いてBMLデータを多重する。この多重されるBMLデータの含む内容については、実施の形態1におけるその内容と同等であってよい。
以降、ステップS143、S145、およびS147における処理は、実施の形態1における同一の参照数字が付されたステップにおける処理と同一である。実施の形態1と同様、本実施形態においても、IP網119に再送信されるデジタル放送信号に用いる通信プロトコルを、特にUDPに限定する理由はない。
上記の処理を行い、デジタル放送信号を再送信することで、デジタル放送信号に含まれるBMLデータを受信した受信機は、BMLデータに記述されたサーバのアドレスにアクセスしデータを自動的に取得する動作を行うことで、デジタル放送信号にデータESそのものが多重されていなくとも、IP網119を介して情報配信サーバ111にあるデータ(データ放送等に関する情報)を取得することが出来る。
図9は、上記本実施形態による処理で削減されるデジタル放送再送信に必要な帯域幅を示す模式図である。
チューナ部101の受信したデジタル放送信号(受信信号)151aは、選局情報などのPSI情報153と、EPG情報などのSI情報155と、番組(プログラム)157a、 ... 、157nを含む。そして各プログラムは、ESを含む。例えば、プログラム157aは、映像ES157av、音声ES157aa、およびデータES157adを含む。他方、IP送信部117から再送信されるデジタル放送信号(再送信信号)251は、PSI情報153と、SI情報155と、複数のプログラムが共有するアドレス情報257xdと、番組(プログラム)257ax、 ... 、257nxを含む。例えば、プログラム157aは、データES157adを含むプログラムであったが、再送信信号251においては、プログラム257axは、データESを含まず、映像ES157avと音声ES127aaのみから構成される。その他のプログラムにおいても同様である。そして、再送信信号251は、アドレス情報を含むデータES257axdが多重される。このデータES257axdは、取り除かれたデータESに含まれる情報を配信する情報配信サーバ111にアクセスするためのアドレス情報を含むデータESである。
周知の通りデータES157adは、画像や文字情報など、様々な情報を含む。それに対し、アドレス情報を含むデータES157axdは、サーバ111にアクセスするための情報のみを記述するデータである。よって、データES157adとデータES157adxとでは、データES157axdの方が少ない情報量で済むことになる。
元々プログラム157a、 ... 、157nに含まれたデータES157ad等は、画像や文字情報などさまざまな情報を含む。それに対し、プログラム157a、 ... 、157n間で共有されるアドレス情報データES257xdは、サーバへのアドレス情報のみを記述したデータである。よって、データES157ad等に比べ、データES257xdの有する情報量は少なくて済む。また各プログラムに多重されたデータES157ad等を、アドレス情報データES257xd一つで置換する。そのため、図9に示すように、デジタル放送の再送信に必要な情報量(帯域)は、受信信号151aに含まれるデータES(157avを含み、各プログラムに対して多重される全てのデータES)の情報量にほぼ等しい帯域幅を削減することが出来る。現在の地上デジタル放送の実例を挙げると、サーバのアドレスのみを記述したアドレス情報データES257xdは、数十kbpsであり、かつ各プログラムから共有可能であるのに対し、プログラムごとに多重されるデータESは数Mbps程度あるものもある。本発明の再送信装置では、デジタル放送の全体の情報量として従来よりも20%強程度の情報量の削減が可能である。
以上のように、本発明の実施の形態2のデジタル放送再送信装置は、地上デジタル放送をIP網に再送信する場合に、プログラム毎に多重されるデータESを取り除き、代わりにプログラム間で共有可能なデータESを多重することにより再送信に必要な帯域幅を削減する。
本発明にかかるデジタル放送再送信装置は、地上デジタル放送などのデジタル放送の再送信に必要な帯域幅を狭くすることができる。さらには、従来よりも狭帯域幅で、デジタル放送に含まれる全てのサービス(プログラム等)を再送信し、提供することができる。
本発明に係るデジタル放送再送信装置は、地上デジタル放送等のデジタル放送信号をIP網を使って再送信する場合、再送信に必要な帯域幅を削減し、かつ番組関連情報などの情報提供が簡易に行える再送信装置として有用である。
本発明の実施の形態1によるデジタル放送再送信装置のブロック図 本発明の実施の形態1による管理テーブル作成処理のフローチャート 本発明の実施の形態1による管理テーブルの例を示す図 本発明の実施の形態1による信号再送信処理のフローチャート 本発明の実施の形態1による再送信時の帯域幅削減に関する概略的模式図 本発明の実施の形態2によるデジタル放送再送信装置のブロック図 本発明の実施の形態2による信号再送信処理のフローチャート 本発明の実施の形態2による管理テーブルの例を示す図 本発明の実施の形態2による再送信時の帯域幅削減に関する概略的模式図
符号の説明
100 ・・・ 再送信装置 101 ・・・ チューナ部
103 ・・・ 管理テーブル作成部 105 ・・・ データES抽出部
107 ・・・ データES−BML変換部 109 ・・・ 蓄積部
111 ・・・ 情報配信サーバ 113 ・・・ データ多重部
115 ・・・ BMLデータ蓄積部 117 ・・・ IP送信部
119 ・・・ IP網 121 ・・・ 管理テーブル
123 ・・・ 管理テーブル第1列 125 ・・・ 管理テーブル第2列
127 ・・・ 管理テーブル第3列 129 ・・・ 管理テーブル第4列
151a ・・ 受信信号 151b ・・ 再送信信号
153 ・・・ PSI情報 155 ・・・ SI情報
157a〜n・ 受信信号における番組(プログラム)
157ax〜nx 再送信信号における番組(プログラム)
157av・・ 映像ES 157aa・・ 音声ES
157ad・・ 受信信号における番組157aのデータES
157axd・ 再送信信号に多重される番組157aのデータES
200 ・・・ 再送信装置 201 ・・・ PMT編集部
221 ・・・ 管理テーブル 231 ・・・ 管理テーブル第5列
251 ・・・ 再送信信号

Claims (6)

  1. 第1の通信手段を介してデジタル放送波を受信し、前記デジタル放送波に含まれるデジタル放送信号を第2の通信手段を介して再送信するデジタル放送再送信装置であって、
    受信した前記デジタル放送信号に含まれる受信データESのPIDと、前記受信データESの属するプログラムとの対応を管理するテーブルを作成する管理テーブル作成手段と、
    前記受信データESを検出し、前記デジタル放送信号から前記受信データESを取り除くデータES抽出手段と、
    前記受信データESを所定の符号化方式で符号化するデータES符号化手段と、
    前記符号化された受信データESを蓄積する符号化データES蓄積手段と、
    前記符号化された受信データESを前記第2の通信手段に配信する符号化データES配信手段と、
    前記符号化された受信データESを蓄積する符号化データES蓄積手段から所定のデータESに含まれる情報を取り出すためのアドレスに関する情報を所定の形式で記述したアドレス情報を、新たなデータESとして前記デジタル放送信号に多重するデータ多重手段と、
    前記アドレス情報が多重されたデジタル放送信号を、前記第2の通信手段に再送信する再送信手段を有し、
    前記データ多重手段は、前記新たなデータESのPIDを、前記データES抽出手段において取り除かれた前記受信データESのPIDと一致させて、前記新たなデータESを前記デジタル放送信号に多重することを特徴とする、デジタル放送再送信装置。
  2. 第1の通信手段を介してデジタル放送波を受信し、前記デジタル放送波に含まれるデジタル放送信号を第2の通信手段を介して再送信するデジタル放送再送信装置であって、
    受信した前記デジタル放送信号に含まれる受信データESのPIDと、前記受信データESの属するプログラムとの対応を管理するテーブルを作成する管理テーブル作成手段と、
    前記受信データESを検出し、前記デジタル放送信号から前記受信データESを取り除くデータES抽出手段と、
    前記受信データESを所定の符号化方式で符号化するデータES符号化手段と、
    前記符号化された受信データESを蓄積する符号化データES蓄積手段と、
    前記符号化された受信データESを前記第2の通信手段に配信する符号化データES配信手段と、
    前記符号化された受信データESを蓄積する符号化データES蓄積手段から所定のデータESに含まれる情報を取り出すためのアドレスに関する情報を所定の形式で記述したアドレス情報を、新たなデータESとして前記デジタル放送信号に多重するデータ多重手段と、
    前記アドレス情報が多重されたデジタル放送信号を、前記第2の通信手段に再送信する再送信手段と、
    前記デジタル放送信号に含まれるPMTの内容を編集するPMT編集手段を有し、
    前記PMT編集手段は、前記デジタル放送信号に含まれる別々のプログラムに属する複数のデータESのPIDを編集し、前記複数のデータESのPIDを全て所定の値に変更し、
    前記データ多重手段は、前記新たなデータESのPIDを、前記所定の値と一致させ、前記新たなデータESを前記デジタル放送信号に多重することを特徴とする、デジタル放送再送信装置。
  3. 前記受信データESは、BML符号化されているエレメンタリー・ストリームであることを特徴とする請求項1または2に記載のデジタル放送再送信装置。
  4. 前記所定の符号化方式は、BMLであることを特徴とする請求項1または2に記載のデジタル放送再送信装置。
  5. 前記アドレス情報の前記所定の形式は、BMLファイル形式であることを特徴とする請求項1または2に記載のデジタル放送再送信装置。
  6. 前記第1の通信手段は、地上デジタル放送であり、前記第2の通信手段は、IP網であることを特徴とする請求項1または2に記載のデジタル放送再送信装置。
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