JP4815394B2 - 減圧用レギュレータおよび該減圧用レギュレータを用いる高圧ガス供給システム - Google Patents

減圧用レギュレータおよび該減圧用レギュレータを用いる高圧ガス供給システム Download PDF

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Description

本発明は、高圧のガスを減圧する際に使用される減圧用レギュレータおよび該減圧用レギュレータを用いる高圧ガス供給システムに関する。
図7(a)は、従来の減圧弁100の要部断面図であり、図7(b)は、図7(a)に示す減圧弁100の弁体101をF方向から見た矢視図である。
従来、減圧弁100は、燃料に高圧ガスを用いる定置用高圧ガス供給システム等に使用されている。
この減圧弁100は、図7に示すように、高圧ガス供給システムの元弁である図示しない遮断弁(図7(a)中の左側に配置される)よりも下流に配置され、減圧弁100より上流の高圧のガスを、減圧弁100より下流の低圧のガスに減圧するために使用されている。
減圧弁100は、細径の円柱状の弁棒101aおよび太径の円柱状の大径部101bを有する弁体101と、弁体101の弁棒101aの廻りに配設される圧縮コイルバネ104と、該圧縮コイルバネ104および弁体101が収容されるとともに1次室108、2次室109、および減圧2次室103が画成される弁ケース102とを備え構成されている。
この弁体101は、高圧側の1次室108のガス圧力を受けるとともに、その中央部には、1次室108内の高圧ガスが低圧側の2次室109内へ通流するための連通孔101kが貫設されている。また、弁体101の一方端部には、1次室108からの高圧ガスの供給口100pを開閉するための開閉部101tが形成されている。
なお、弁体101の弁棒101aの外周部に凹部が輪状に形成され、該凹部にOリングo1が配設され、このOリングo1が1次室内壁108aと弁体101の弁棒101a間をシールし、1次室108内の高圧ガスが低圧側の2次室109内へ漏出することを防止している。同様に、弁体101の大径部101bの外周部に凹部が輪状に形成され、該凹部にOリングo2が配設され、このOリングo2が減圧2次室内壁103aと弁体101の大径部101b間をシールし、低圧側の2次室109内のガスが1次室108側へ漏出することを防止している。
上述の構成の減圧弁100の弁体101は、低圧側の2次室109のガス圧力が低い場合には、圧縮コイルバネ104の弾性力および弁体101が受ける1次室108のガス圧力が弁体101の受圧面101sに加わる低圧側の2次室109のガス圧力より大きく、矢印β方向に移動する。そして、2次室109のガス圧力が極度に低い場合には、弁体101の受圧面101sが2次室側壁109aに密着している(図7(a)の状態)。
一方、低圧側の2次室109のガス圧力が高く、2次室109のガス圧力によって受圧面101sに加わる力が、圧縮コイルバネ104の弾性力および弁体101が受ける上流側の1次室108のガス圧力による力に打ち勝つ場合、矢印αのように、弁体101が高圧の1次室108側に移動する。そして、低圧側の2次室109のガス圧力が、予め設定したガス圧力値に至った場合、弁体101の開閉部101tが、1次室108からの高圧ガスの供給口100pを閉塞し、1次室108からの高圧ガスの供給を停止する。
なお、この弁体101の減圧2次室103内の摺動運動により、Oリングo1が1次室内壁108aに摺動するとともに、Oリングo2が減圧2次室内壁103aに摺動するため、Oリングo1、o2周辺には、潤滑剤としてグリスが塗布されている。
なお、本願に係わる文献公知発明として、下記の特許文献1がある。
実開昭62−20784号公報(明細書3頁9行目から4頁11行目、図2等)
ところで、図7(b)に示すように、弁体101の他方端面である受圧面101sは、表面粗さが細かい平面となっており、また、弁体101の受圧面101sに対向する減圧2次室103の2次室側壁109aは、同様に、表面粗さが細かい平面となっている。
そのため、弁体101の受圧面101sと2次室側壁109aとのメタルシール効果が発生し、或いは、潤滑剤として使用されるグリスが、弁体101の受圧面101sと2次室側壁109a間に侵入し、弁体101の受圧面101sが2次室側壁109aに貼り付く現象が発生する。
このようなことから、弁体101の受圧面101sにおける2次室109のガス圧を受ける有効断面積が減少し、次式の関係、すなわち、
2次室109側ガス圧力×弁体101の受圧面101sの面積>圧縮コイルバネ104の弾性力+弁体101が受ける1次室108のガス圧力による力
となっても、弁体101が2次室側壁109aに密着したまま1次室108側、すなわち、矢印α方向へ移動せず、2次室109側のガス圧力がオーバーシュートして設定された圧力よりも高くなり、弁体101の開閉部101tに想定以上の荷重が加わり、異音が発生する場合がある。つまり、オーバーシュートにより、弁体101と2次室側壁109aとの密着が解かれ、一気に弁体101が上流側に動いて、開閉部101tが便座100Aに打ち当たり、異音を発生する場合がある。
従って、異音の発生を防止するため、開閉部101tにゴム等の柔らかい材料を使用せねばならず、高圧用の減圧弁100に適用するには、経年変化が進行する、また耐久性が劣る等の問題がある。
そこで、弁体101の受圧面101sの受圧面積を大きくする、すなわち、弁体101の大径部101bの径を大きくする対策が考えられるが、この対策では、減圧弁100自体の体積が大きくなってしまう、或いは、減圧弁100の減圧比が変わってしまい所望の減圧比を容易に得られない等の問題が発生する。
本発明は前記実状に鑑み、高圧ガス供給システムの運転時に、2次室側圧力のオーバーシュートと異音の発生を防止することが可能な減圧弁および該減圧弁を用いた高圧ガス供給システムの提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の請求項1に関わる減圧用レギュレータは、1次側圧力室のガス圧力を受けるとともに1次側圧力室と2次側圧力室とを連通させる連通孔と前記2次側圧力室のガス圧力を受ける受圧部とを有するレギュレータピストン体と、該レギュレータピストン体を1次圧力室と2次側圧力室とを連通孔を介して連通させる方向に付勢する付勢手段と、該付勢手段を収容するとともにレギュレータピストン体を可動可能に収容するケースとを備え、受圧部が受けるガス圧が所定圧に至った場合にレギュレータピストン体の動作によって1次側圧力室へのガスの流入を阻止する減圧用レギュレータであって、1次側圧力室に連通する配管と2次側圧力室に連通する配管とが連通状態となり、該レギュレータピストン体が1次側圧力室のガス圧力により移動しケースに接触し停止した場合に、受圧部が2次側圧力室の圧力を受ける受圧面積を確保するための凸状の突出部を、少なくともレギュレータピストン体のケースとの接触部またはケースのレギュレータピストン体との接触部の何れか一方に設け、凸状の突出部は、レギュレータピストン体の外周に沿う位置に複数形成されるとともに、該複数の凸状の突出部の間に、圧逃がしスリットが形成され、レギュレータピストン体は、その外周面をケースに対してシールするとともに潤滑剤が塗布されたシール部と、突出部の外側に周状の潤滑剤が収容される凹状のスペースが形成された逃げ部とを有している。
本発明の請求項2に関わる高圧ガス供給システムは、請求項1に記載の減圧用レギュレータを備えている
本発明の請求項1の減圧用レギュレータは、2次側圧力室の圧力によるオーバーシュー卜と減圧用レギュレータからの異音の発生を防止できる。
また、レギュレータピストン体またはケースの突出部の外側に周状の潤滑剤が収容される凹状の逃げ部を有するので、レギュレータピストン体の摺動時、レギュレータピストン体外周廻りにある潤滑剤が周状の凹状の逃げ部に速やかに収容され、レギュレータピストン体が円滑に作動し、減圧用レギュレータの性能および信頼性が向上する。
本発明の請求項の請求項1の減圧用レギュレータを用いる高圧ガス供給システムは、2次側圧力室の圧力によるオーバーシュー卜と減圧用レギュレータからの異音の発生を防止できる。
また、減圧用レギュレータのレギュレータピストン体またはケースの突出部の外側に周状の潤滑剤が収容される凹状の逃げ部を有するので、減圧用レギュレータのレギュレータピストン体の摺動時、レギュレータピストン体外周廻りにある潤滑剤が周状の凹状の逃げ部に速やかに収容され、レギュレータピストン体が円滑に作動し、減圧用レギュレータを用いる高圧ガス供給システムの性能および信頼性が向上する。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した実施形態の燃料電池システム(高圧ガス供給システム)1の全体構成および発電時の燃料ガスの水素と酸化剤ガスの流れを矢印で示した概念図である。
図1に示すように、燃料電池システム1は、車両に搭載されるものであり、その全体構成を表す概念図の図1に示すように、走行モータ等の外部負荷に電気エネルギーを供給する燃料電池2と、該燃料電池2のカソード電極(酸素極)2cに酸化剤ガスとしての空気中の酸素を供給するコンプレッサ3と、燃料電池2のアノード電極(水素極)2bに燃料ガスの水素を供給する高圧の水素タンク4と、燃料電池2のアノード電極(水素極)2bから排出された水素を燃料電池2のアノード電極直前の水素供給配管H3に循環させるエゼクタ5と、外部負荷回路、コンプレッサ3、後記の各種弁等を統括的に制御する制御装置9とを備え構成されている。
燃料電池2は、イオン導電性を有する固体高分子電解質膜2aの一方の片面を触媒を含んでなるアノード電極2bと他方の片面を触媒を含んでなるカソード電極2cとで挟んだ膜電極構造体(MEA:Membrane Electrode Assembly)の両面を導電性のセパレータ(図示せず)で挟んだセルが、多数、例えばセルが200枚直列に積層された構造を有している。前記セパレータには水素の通路、空気の通路、冷却水の通路が形成されており、コンプレッサ3、水素タンク4および冷却水循環装置(図示せず)からそれぞれ供給される空気、水素、水が混合しないように通流されている。
この燃料電池2は、水素タンク4から燃料電池2のアノード電極2bに水素が供給されるとともにコンプレッサ3からカソード電極2cに空気中の酸素が供給され、供給された水素と酸素との電気化学反応が進行し水素及び酸素が消費され、燃料電池2から負荷へ電流が取り出される。なお、供給された水素及び酸素は、燃料電池2の発電に使用されなかった場合には、消費されることなく、そのまま燃料電池2から、排水素、排空気として排出される。また、燃費を改善するため等の理由により、燃料電池2から排出された水素を、循環配管Jを用いてエゼクタ5を介して燃料電池2のアノード電極2b直前の水素供給配管H3に循環して再使用している。循環配管Jには、排水素に含まれる水蒸気を冷却し凝縮し貯留するキャッチタンクCT、キャッチタンクCT内の水等を排出するドレーン弁b1、および、水素パージ処理によって水素中に溜まった窒素などの不純物を水素とともに排出するためのパージ弁b2等が配設されている。
図1に示すように、前記燃料電池システム1の発電時、燃料ガスである水素の燃料電池2のアノード電極(水素極)2bへの供給は、供給源の水素タンク4内の高圧の水素が、水素供給配管H0、水素の供給の有無を開閉弁制御する遮断弁b0、水素供給配管(1次側圧力室に連通する配管)H1を通して減圧弁(減圧用レギュレータ)10に送られ、この減圧弁10にて高圧の水素が減圧された後、水素供給配管(2次側圧力室に連通する配管)H2、エゼクタ5、水素供給配管H3を通して、アノード電極(水素極)2bに供給されている。
<<参考例1>>
次に、参考例1の燃料電池システム1における減圧弁10について、図2を用いて説明する。
図2(a)は、参考例1の減圧弁10の要部断面図であり、図2(b)は、図2(a)に示す減圧弁10の弁体11をA方向から見た矢視図である。
減圧弁10は、図2(a)に示す高圧側の1次室(1次側圧力室)18が図1に示す上流の水素供給配管H1に挿通されるとともに、低圧側の2次室(2次側圧力室)19が下流の水素供給配管H2に挿通され、燃料電池2の発電時、低圧側の2次室19(図2(a)参照)の圧力が所定圧に満たない場合、高圧側の水素供給配管H1から減圧弁10を介して低圧側の水素供給配管H2に高圧の水素が供給されている。
そして、低圧側の2次室19内の圧力が所定圧に達すると、減圧弁10が水素供給口10pを閉塞して水素供給配管H1内の高圧の水素が水素供給配管H2へ流れることを阻止し、水素供給配管H2内の水素を所定圧以下に減圧している。
例えば、図1に示す水素供給配管H2に挿通する低圧側の2次室19(図2(a)参照)の圧力が、上昇し所定圧に至った場合、弁体(レギュレータピストン体)11が、圧縮コイルバネ(付勢手段)14の弾性力および弁体11に加わる上流の1次室18内の水素の圧力に抗して、図2(a)の矢印αのように高圧の1次室18側に移動する。そして、減圧弁10の水素供給口10pを弁体11の開閉部11tで閉塞し、高圧側の1次室18への水素供給配管H1からの水素の流入を阻止し、低圧側の2次室19への弁体11の連通孔11kを介しての高圧の水素の供給を停止する。
そして、図1に示す水素供給配管H2に挿通される低圧側の2次室19の水素の圧力が所定圧未満になった場合には、圧縮コイルバネ14の弾性力および開閉部11tに加わる水素供給配管H1内の圧力(=水素供給口10p断面積×水素供給配管H1内の圧力)が、所定圧未満の低圧側の2次室19の水素の圧力による力より大きくなり、弁体11が、図2(a)の矢印βのように2次室19側へ移動を開始し、弁体11の開閉部11t(図1参照)が水素供給配管H1に挿通される水素供給口10pを開放し、水素供給配管H1内の高圧の水素を高圧側の1次室18へ流入させる。そして、高圧側の1次室18内に供給された高圧の水素が、弁体11の連通孔11kを通して、矢印cのように、低圧側の2次室19へ流れ、水素供給配管H2に供給される。
以下、減圧弁10の詳細構成について説明する。
図2(a)に示すように、減圧弁10は、細径の円柱状の弁棒11aおよび太径の円柱状の大径部11bを有する弁体11と、この弁体11が収容される中空の断面積が大きい減圧2次室13および減圧2次室13より断面積が小さい中空の低圧側の2次室19および高圧側の1次室18が画成される弁ケース12と、弁体11の弁棒11aの廻りに配設される圧縮コイルバネ14とを備え構成されている。
減圧弁10は、水素供給配管H1(図1参照)に連通する水素の供給口10pを弁体11の移動によって開閉する開閉部11tを一方端部側に有するとともに他方端部に2次室19の水素の圧力を受ける後記の受圧面(受圧部、レギュレータピストン体のケースとの接触部)11sを有している。なお、減圧弁10には、水素供給配管H1(図1参照)に連通する水素の供給口10pが設けられている。
また、減圧弁10は、弁体11の中央部に連通孔11kが貫設され、この連通孔11kを介して、1次室18内の水素が、矢印cに示すように、低圧側の2次室19内へ通流している。また、図2(a)、図2(a)の弁体11のA方向矢視図の図2(b)に示すように、弁体11は、その大径部11bの受圧面11sが、平面状の中央部11s1と、その外周部に所定の幅を有して該中央部11s1から2次室側壁(ケースのレギュレータピストン体との接触部)19a側に突出して形成された円筒状の突出部11s2とを有して構成されている。
この受圧面11sにおける平面状の中央部11s1とその外周に続く円筒状の突出部11s2により形成される空間により、図2(a)に示すように、弁体11の大径部11bが2次室側壁19aに密着している場合にも、低圧側の2次室19内の水素の圧力を、2次室側壁19aに非接触となる中央部11s1で確実に受けることができる。
また、弁体11の弁棒11aの外周部に凹部が輪状に形成され、該凹部にOリングo11が配設され、このOリングo11が1次室内壁18aと弁体11の弁棒11a間をシールし、1次室18内の高圧水素が低圧側の2次室19内へ漏出することを防いでいる。同様に、弁体11の大径部11bの外周部に凹部が輪状に形成され、該凹部にOリングo12が配設され、このOリングo12が減圧2次室内壁13aと弁体11の大径部11b間をシールし、低圧側の2次室19内の水素が1次室18側へ漏出することを防止している。
このOリングo11と1次室内壁18aとの接触部周辺およびOリングo12と減圧2次室内壁13aとの接触部周辺には、潤滑剤としてグリスが塗布され、この塗布されたグリスによって、図2(a)の矢印α、βに示す弁体11の往復運動によるOリングo11と1次室内壁18aとの摺動およびOリングo12と減圧2次室内壁13aとの摺動を円滑にしている。
上述の構成の減圧弁10は、下流の水素供給配管H2に挿通される低圧側の2次室19が所定圧に満たない場合には、水素供給口10pが、弁体11の開閉部11t(図1参照)によって開放され、水素供給配管H1内の高圧の水素が、水素供給口10pを介して高圧側の1次室18に流入し、高圧側の1次室18から、弁体11の連通孔11kを通して、矢印cに示すように、低圧側の2次室19に流され、この2次室19を通して、水素供給配管H2に供給されている。
そして、低圧側の2次室19の水素の圧力が低い場合には、圧縮コイルバネ14の弾性力および弁体11に加わる1次室18内の水素の圧力が、受圧面11sに加わる2次室19内の水素の圧力より大きく、矢印βに示すように、2次室19側に移動する。そして、低圧側の2次室19の水素の圧力が極度に低い場合には、圧縮コイルバネ14の弾性力および弁体11に加わる1次室18内の水素の圧力によって、受圧面11sが2次室側壁19aに接触する(図2(a)の状態)。
ここで、低圧側の2次室19の水素の圧力が極度に低く、受圧面11sが2次室側壁19aに密着している場合においても、弁体11の受圧面11sに突出部11s2が形成され、受圧面11s全面が2次室側壁19aと密着しないので、受圧面11sと2次室側壁19aとの密着度が低い。そのため、受圧面11sと2次室側壁19aとのメタルシール効果が低減されるとともに、Oリングo12の周辺に塗布されるグリスによる受圧面11sと2次室側壁19aとの貼り付きが防止され、低圧側の2次室19の水素の圧力が、受圧面11sの凹状となった平面状の中央部11s1に確実に加わるとともに突出部11s2と2次室側壁19a間に働き、低圧側の2次室19の水素の圧力を弁体11に充分に加えることができる。
一方、受圧面11sに加わる低圧側の2次室19の圧力が高く、受圧面11sに加わる2次室19の圧力による力が、圧縮コイルバネ14の弾性力および弁体11に加わる上流の1次室18内の水素の圧力に打ち勝つ場合、弁体11が、矢印αに示すように、高圧の1次室18側に移動する。
そして、低圧側の2次室19の圧力が、予め設定した所定圧に至ると、弁体11の先端側にある開閉部11tが、水素供給口10pを閉塞し、水素供給配管H1内の高圧の水素の水素供給口10pを介しての高圧側の1次室18への供給を停止する。こうして、2次室19の圧力が所定圧を超えることが防止されている。そして、時間が経過し低圧側の2次室19の圧力が、所定圧未満になった場合には、圧縮コイルバネ14の弾性力および開閉部11tに加わる水素供給配管H1内の圧力(=水素供給口10p断面積×水素供給配管H1内の圧力)が、所定圧未満の低圧側の2次室19の水素の圧力による力より大きくなり、弁体11が、図2(a)の矢印βのように2次室19側へ移動を開始し、弁体11の開閉部11tが水素供給配管H1に挿通される水素供給口10pを開放する。そして、水素供給配管H1内の高圧の水素が高圧側の1次室18へ流入し、高圧側の1次室18内に供給された高圧の水素が、弁体11の連通孔11kを通して、矢印cのように、低圧側の2次室19へ流れ、水素供給配管H2に供給される。
このようにして、水素供給配管H1を流れる高圧の水素が、減圧弁10にて減圧され、2次室19から水素供給配管H2へ送られている。
なお、弁体11の受圧面11sに設けた凸部の突出部11s2は、受圧面11sに代えて、減圧2次室13の2次室側壁19aに形成することも可能であり、或いは、両方に形成することも可能である。すなわち、凸部の突出部11s2は、少なくとも弁体11の受圧面11sまたは2次室側壁19aの何れかに形成することができる。
参考例1によれば、2次室19側の弁体11または2次室側壁19aに凸部の突出部11s2を設置することにより、2次室19側の弁体11と2次室側壁19aとの密着面積が狭くなり、2次室19側の弁体11のメタルシール効果が防止され、2次室19側の圧力によるオーバーシュートを解消し、該オーバーシュートが起因となる異音の発生を防止できる。このため、開閉部11tにゴム等を用いないで異音を生じさせないで済む。
また、2次室19側の弁体11または2次室側壁19aに凸部の突出部11s2を設置することにより、2次室19内の水素の圧力が、弁体11の受圧面11sに確実に働くとともに突出部11s2、2次室側壁19a間に働き、弁体11が2次室19内の水素の圧力により良好に移動し減圧弁10が円滑に作動する。そのため、減圧弁10の性能向上および信頼性向上を図れる。
従って、この減圧弁10を用いる燃料電池システム1の性能向上および信頼性向上を図れる。
<<参考例2>>
次に、参考例2の燃料電池システム1における減圧弁(減圧用レギュレータ)20について、図3を用いて説明する。
図3(a)は、参考例2の減圧弁20の要部断面図であり、図3(b)は、図3(a)に示す減圧弁20の弁体21をB方向から見た矢視図である。
参考例2の減圧弁20は、参考例1の減圧弁10における弁体11の受圧面11sの形状を変更したものであり、これ以外の構成要素は同様であるから、同様な構成要素には10の位の符号を20の位の符号に変更して示し、詳細な説明は省略する。
図3に示すように、減圧弁20における弁体(レギュレータピストン体)21の受圧面(受圧部、レギュレータピストン体のケースとの接触部)21sは、平面状の中央部21s1と、該中央部21s1の外周部に所定の幅を有して2次室側壁(ケースのレギュレータピストン体との接触部)29a側に突出した円筒状の分割された分割突出部21s21、21s22、21s23、21s24とを有している。この分割突出部21s21、21s22間には、圧逃がしスリットsが形成され、同様に、分割突出部21s22、21s23間、分割突出部21s23、21s24間、および分割突出部21s24、21s21間に、それぞれ圧逃がしスリットsが形成されている。
なお、弁体21の受圧面21sに設けた凸部である分割突出部21s21、21s22、21s23、21s24は、受圧面21sに代えて、減圧2次室23の2次室側壁29aに形成することも可能であり、或いは、両方に形成することも可能である。すなわち、弁体21の受圧面21sと2次室側壁29a間の分割突出部21s21、21s22、21s23、21s24は、少なくとも弁体21の受圧面21sまたは2次室側壁29aの何れかに形成することができる。
また、参考例2では、分割突出部が4つに分割されるとともに、4つの圧逃がしスリットsを形成した場合を例示したが、分割突出部を幾つにするかは適宜、選択可能であり、同様に任意の数の圧逃がしスリットsを形成できる。
参考例2によれば、2次室(2次側圧力室)29側の弁体21または2次室側壁29aに凸部の分割突出部21s21、21s22、21s23、21s24を設置するとともに、分割突出部21s21、21s22、21s23、21s24間に1箇所以上の圧逃がしスリットsを設けることで、図3(a)に示すように、弁体21の大径部21bが2次室側壁29aに密着している場合においても、受圧面21sと2次室側壁29aとの密着面積が減少するとともに、2次室29内の水素が、1箇所以上の圧逃がしスリットsから2次室側壁29aと分割突出部21s21、21s22、21s23、21s24間に働き、2次室29側の弁体21のメタルシール効果をさらに効果的に阻止できる。そのため、2次室29側の圧力のオーバーシュートを無くし異音の発生を防止できる。
また、2次室側の弁体21または2次室側壁29aに凸部の分割突出部21s21、21s22、21s23、21s24を設置することにより、2次室29内の水素の圧力が、弁体21の受圧面21sおよび圧逃がしスリットsに確実に働くとともに2次室側壁29aと分割突出部21s21、21s22、21s23、21s24間に侵入するので、弁体21が2次室29内の水素の圧力により良好に移動し、減圧弁20が円滑に作動する。そのため、減圧弁20の性能向上および信頼性向上を図れる。
従って、この減圧弁20を用いる燃料電池システム1の性能向上および信頼性向上を図れる。
<<施形態>>
次に、施形態の燃料電池システム1における減圧弁(請求項2の減圧用レギュレータ)30について、図4を用いて説明する。
図4(a)は、施形態の減圧弁30の要部断面図であり、図4(b)は、図4(a)に示す減圧弁30の弁体31をC方向から見た矢視図である。
施形態の減圧弁30は、参考例2の減圧弁20における弁体21の分割突出部21s21、21s22、21s23、21s24の外側に潤滑剤のグリスの逃げとなるグリストラップを形成したものであり、これ以外の構成要素は同様であるから、同様な構成要素には20の位の符号を30の位の符号に変更して示し、詳細な説明は省略する。
施形態の減圧弁30の弁体(レギュレータピストン体)31は、図4に示すように、その大径部31bの受圧面(受圧部、レギュレータピストン体のケースとの接触部)31sの最外周部に潤滑剤のグリスGの逃げとなる円筒状の凹部スペースであるグリストラップ(逃げ部)31s3を形成している。
すなわち、減圧弁30における弁体31の受圧面31sは、その最外周部のグリストラップ31s3と、受圧面31s中央に配置される平面状の中央部31s1と、該中央部31s1とグリストラップ31s3との間に所定の幅を有して2次室側壁39a側に突出して形成され円筒状の分割された分割突出部31s21、31s22、31s23、31s24とを有している。そして、分割突出部31s21、31s22間には圧逃がしスリットsが形成され、同様に、分割突出部31s22、31s23間、分割突出部31s23、31s24間、および分割突出部31s24、31s21間にそれぞれ圧逃がしスリットsが形成されている。
なお、弁体31の受圧面31sに設けたグリストラップ31s3および凸部である分割突出部31s21、31s22、31s23、31s24は、受圧面31sに代えて、減圧2次室33の2次室側壁(ケースのレギュレータピストン体との接触部)39aに形成することも可能であり、或いは、両方に形成することも可能である。すなわち、弁体21の受圧面21sと2次室側壁39a間の凸部である分割突出部31s21、31s22、31s23、31s24は、少なくとも弁体31の受圧面31sまたは2次室側壁39aの何れかに形成することができる。
また、施形態では、分割突出部を4つ形成するとともに4つの圧逃がしスリットsを形成した場合を例示したが、分割突出部を幾つに分割するかは適宜、選択可能であって任意の数の圧逃がしスリットsを形成できる。また、グリストラップ31s3は、連続した凹状スペースの場合を例示したが、非連続であって分割した態様で形成してもよい。
施形態によれば、減圧弁30の弁体31の受圧面31sの最外周部にグリスGの逃げとなるグリストラップ31s3を形成したので、減圧2次室13内で弁体31が摺動運動する際に、弁体31の大径部31b、減圧2次室内壁13a間に塗布されたグリスGが容易にグリストラップ31s3内に逃げられるので、弁体31の摺動運動を円滑に行うことが可能である。
また、弁体31または2次室側壁39aに凸部の分割突出部31s21、31s22、31s23、31s24を設置し、さらに凸部の分割突出部31s21、31s22、31s23、31s24間に1箇所以上の圧逃がしスリットsを設けることで、弁体31と2次室側壁39aとの密着面積が狭いとともに、1箇所以上の圧逃がしスリットsから2次室(2次側圧力室)39内の水素が2次室側壁39aと分割突出部31s21、31s22、31s23、31s24間に働き、弁体31と2次室側壁39a間のメタルシール効果を効果的に阻止できる。そのため、2次室39側の圧力によるオーバーシュートを無くし、異音の発生を防止できる。
また、弁体31または2次室側壁39aに凸部の分割突出部31s21、31s22、31s23、31s24を設置することにより、2次室39内の水素の圧力が、弁体31の受圧面31sに確実に働くとともに、グリスGが容易にグリストラップ31s3内に逃げられるので、弁体31が2次室39内の水素の圧力によって良好に移動する。
そのため、減圧弁30がより円滑に作動し、減圧弁30の更なる性能向上および信頼性向上を図れる。
従って、この減圧弁30を用いる燃料電池システム1の更なる性能向上および信頼性向上を図れる。
<<参考例3>>
次に、参考例3の燃料電池システム1における減圧弁(減圧用レギュレータ)40について、図5を用いて説明する。
図5(a)は、参考例3の減圧弁40の要部断面図であり、図5(b)は、図5(a)に示す減圧弁40の弁体41をD方向から見た矢視図である。
参考例3の減圧弁40は、参考例1の減圧弁10における弁体11の受圧面11sの表面粗さを粗く形成したものであり、これ以外の構成要素は同様であるから、同様な構成要素には10の位の符号を40の位の符号に変更して示し、詳細な説明は省略する。
参考例3の減圧弁40の弁体(レギュレータピストン体)41は、図5に示すように、受圧面(受圧部、レギュレータピストン体のケースとの接触部、突出部)41sが、受圧面41sと2次室側壁49aとが密着しメタルシール効果が発生しないレベルまで、表面粗さを粗く構成している。
参考例3によれば、2次室49側の弁体41の受圧面41sまたは2次室側壁49aの表面粗さをメタルシール効果が発生しないレベルまで粗く構成したので、メタルシール効果が解消し、2次室(2次側圧力室)49側の圧力のオーバーシュートを無くし、異音の発生を防止できる。
従って、弁体41が2次室49内の水素の圧力により良好に移動し、減圧弁40が円滑に作動し、減圧弁40の性能向上および信頼性向上を図れる。
また、この減圧弁40を用いる燃料電池システム1の性能向上および信頼性向上を図れる。
なお、参考例3では、受圧面41sの表面粗さをメタルシール効果が発生しないレベルまで粗く構成したが、受圧面41sの代わりに2次室側壁(ケースのレギュレータピストン体との接触部)49aの表面粗さを粗く構成することも可能であり、或いは、両方の表面粗さをメタルシール効果が発生しないレベルまで粗く構成することも可能である。すなわち、少なくとも、受圧面41sまたは2次室側壁49aの何れか一方の表面粗さをメタルシール効果が発生しないレベルまで粗く構成すれば良い。なお、両方の表面粗さを粗く構成すれば、2次室49内の水素の圧力がより効果的に弁体41の受圧面41sに働く作用効果が得られる。
<<参考例4>>
次に、参考例4の燃料電池システム1における減圧弁(減圧用レギュレータ)50について、図6を用いて説明する。
図6(a)は、参考例4の減圧弁50の要部断面図であり、図6(b)は、図6(a)に示す減圧弁50の弁体51をE方向から見た矢視図である。
参考例4の減圧弁50は、参考例1の減圧弁10における弁体11の受圧面11sに圧逃がしスリットを形成したものであり、これ以外の構成要素は同様であるから、同様な構成要素には10の位の符号を50の位の符号に変更して示し、詳細な説明は省略する。
参考例4の減圧弁50の弁体(レギュレータピストン体)51は、図6に示すように、受圧面(受圧部、突出部、レギュレータピストン体のケースとの接触部)51sに螺旋状であって凹部の圧逃がしスリットs5が複数形成されている。
なお、参考例4では、受圧面51sに螺旋状の複数の圧逃がしスリットs5を形成する場合を例示したが、受圧面51sの代わりに2次室側壁(ケースのレギュレータピストン体との接触部)59aに螺旋状の複数の圧逃がしスリットs5を形成することも可能であり、少なくとも、受圧面51sまたは2次室側壁59aの何れか一方に任意の数の圧逃がしスリットs5を形成することが可能である。
参考例4によれば、2次室59側の弁体51の受圧面51sまたは2次室側壁59aに任意の数の圧逃がしスリットs5を形成したので、メタルシール効果が解消し、2次室59側の圧力によるオーバーシュートを無くし、異音の発生を防止できる。
従って、弁体51が2次室59内の水素の圧力により良好に移動し、減圧弁50が円滑に作動し、減圧弁50の性能向上および信頼性向上を図れる。
また、この減圧弁50を用いる燃料電池システム1の性能向上および信頼性向上を図れる。
なお、参考例4においては、圧逃がしスリットs5を螺旋状に形成した場合を例示したが、2次室59内の水素の圧力を逃がして、弁体51の受圧面51sと2次室側壁59aとの貼り付きを防止できる形状ならば、圧逃がしスリットs5の形状は螺旋状以外の形状も適宜、選択可能であり、螺旋状に限定されるものではない。
以上、前記実施形態においては、高圧ガス供給システムとして自動車用高圧ガス供給システムを例示して説明したが、燃料に高圧ガスを用いる高圧ガス供給システムであれば、定置用高圧ガス供給システム等に広汎に適用可能である。
本発明の実施形態に関わる燃料電池システムの全体構成および発電時の燃料ガスの水素と酸化剤ガスの流れを矢印で示した概念図。 (a)および(b)は、参考例1の減圧弁の要部断面図、および(a)図の弁体をA方向から見た矢視図。 (a)および(b)は、参考例2の減圧弁の要部断面図、および(a)図の弁体をB方向から見た矢視図。 (a)および(b)は、施形態の減圧弁の要部断面図、および(a)図の弁体をC方向から見た矢視図。 (a)および(b)は、参考例3の減圧弁の要部断面図、および(a)図の弁体をD方向から見た矢視図。 (a)および(b)は、参考例4の減圧弁の要部断面図、および(a)図の弁体をE方向から見た矢視図。 (a)および(b)は、従来の減圧弁の要部断面図、および(a)図の弁体をF方向から見た矢視図。
符号の説明
1…燃料電池システム(高圧ガス供給システム)、
10、20、30、40、50…減圧弁(減圧用レギュレータ)、
11、21、31、41、51…弁体(レギュレータピストン体)、
12、22,32、42、52…弁ケース(ケース)、
14、24、34、44、54…圧縮コイルバネ(付勢手段)、
18、28、38、48、58…1次室(1次側圧力室)、
19、29、39、49、59…2次室(2次側圧力室)、
19a、29a、39a、49a、59a…2次室側壁(ケースのレギュレータピストン体との接触部)、
11k、21k、31k、41k、51k…連通孔、
11s、21s、31s…受圧面(受圧部、レギュレータピストン体のケースとの接触部)、
11s2…突出部、
21s21、21s22、21s23、21s24、31s21、31s22、31s23、31s24…分割突出部(突出部)、
31s3…グリストラップ(逃げ部)、
33a…減圧2次室内壁(シール部)、
41s…受圧面(受圧部、突出部、レギュレータピストン体のケースとの接触部)、
51s…受圧面(受圧部、突出部、レギュレータピストン体のケースとの接触部)、
H1…水素供給配管(1次側圧力室に連通する配管)、
H2…水素供給配管(2次側圧力室に連通する配管)、
G…グリス(潤滑剤)、
o32…Oリング(シール部)

Claims (2)

  1. 1次側圧力室のガス圧力を受けるとともに前記1次側圧力室と2次側圧力室とを連通させる連通孔と前記2次側圧力室のガス圧力を受ける受圧部とを有するレギュレータピストン体と、該レギュレータピストン体を前記1次圧力室と前記2次側圧力室とを前記連通孔を介して連通させる方向に付勢する付勢手段と、該付勢手段を収容するとともに前記レギュレータピストン体を可動可能に収容するケースとを備え、前記受圧部が受けるガス圧が所定圧に至った場合に前記レギュレータピストン体の動作によって前記1次側圧力室へのガスの流入を阻止する減圧用レギュレータであって、
    前記1次側圧力室に連通する配管と前記2次側圧力室に連通する配管とが連通状態となり、該レギュレータピストン体が1次側圧力室のガス圧力により移動し前記ケースに接触し停止した場合に、前記受圧部が2次側圧力室の圧力を受ける受圧面積を確保するための凸状の突出部を、少なくとも前記レギュレータピストン体の前記ケースとの接触部または前記ケースの前記レギュレータピストン体との接触部の何れか一方に設け
    前記凸状の突出部は、前記レギュレータピストン体の外周に沿う位置に複数形成されるとともに、該複数の凸状の突出部の間に、圧逃がしスリットが形成され、
    前記レギュレータピストン体は、その外周面を前記ケースに対してシールするとともに潤滑剤が塗布されたシール部と、前記突出部の外側に周状の前記潤滑剤が収容される凹状のスペースが形成された逃げ部とを有する
    ことを特徴とする減圧用レギュレータ。
  2. 請求項1に記載の減圧用レギュレータを備えることを特徴とする減圧用レギュレータを用いる高圧ガス供給システム。
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