JP4814148B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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本発明は魚釣用スピニングリールに関し、詳しくはリール本体に設けた操作レバーの操作で、ロータに制動力を付与する制動装置を備えた魚釣用スピニングリールに関する。
従来周知のように魚釣用スピニングリール(以下、「スピニングリール」という)は、リール本体に装着したハンドルの巻取り操作でロータが回転(正回転)し、このロータの回転に連動して前後方向へ往復動するスプールに釣糸が巻回されるようになっている。
そして、特許文献1または特許文献2に開示されるように、従来、この種のスピニングリールに於て、リール本体に取り付けた操作レバーの操作で、ロータと一体回転する制動体、または釣糸の繰出し方向へのロータの逆回転時にのみ回転するように一方向クラッチで連結された制動体に制動力を付与して、逆回転するロータを制動する制動装置を備えたスピニングリールが知られている。
而して、前記制動装置は、特許文献1,2に開示されるように、制動体の周縁部に装着したブレーキディスクの前側に重合するように断面コ字状のブレーキプレートをリール本体の前部にネジ止め固定すると共に、ブレーキディスクの後側に、前記操作レバーの基端部に設けたブレーキシューをブレーキプレートと対向配置した構造からなり、該操作レバーを操作してブレーキプレートとブレーキシューとの間でブレーキディスクを挟持することにより、制動体に制動力を付与してロータを制動している。
しかし乍ら、前記制動装置は、ブレーキディスクが、リール本体の前部に固定される断面コ字状のブレーキプレートと、操作レバーのブレーキシューとの間に挟装された構造上、ロータの駆動軸(フライヤ軸)に、軸受や一方向クラッチ構成部材等からなるユニット体の制動体を嵌合した後に、ブレーキディスクの前側にブレーキプレートが配置されるように該ブレーキプレートをリール本体に組み付けたり、制動体とブレーキプレートを一緒にセットした状態でこれらを駆動軸に組み付けなければならなかった。
このため、前記制動装置にあっては、駆動軸への制動体やブレーキプレートの組付け/分解に当たりこれらの組み込み順に制約があって作業性が悪く、また、制動装置のメンテナンス性も劣る等の課題が残されていた。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、前記制動体やブレーキプレートの組付け/分解に当たり、これらの組み込み順の制約をなくして作業性を改善し、メンテナンス性の向上を図ったスピニングリールを提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、釣糸の繰出しに伴うロータの逆回転時に、該ロータと一体的に回転する制動体と、リール本体の前部に取り付き、前記制動体に取り付くブレーキディスクの前側に重合する状態で配置されたブレーキプレートと、リール本体に取り付けた操作レバーとからなる制動装置を備え、前記操作レバーの操作で、該操作レバー先端の制動部と前記ブレーキプレートとでブレーキディスクを挟持して、逆回転するロータに制動力を付与するスピニングリールに於て、前記リール本体の前部に、前記ブレーキプレートの取付部材たるキャリア部材を固着し、当該キャリア部材の前端に、前記ブレーキプレートがブレーキディスク面と平行な面内で回動可能に該ブレーキプレートの一端側を取り付けると共に、ブレーキプレートの他端側を、前記キャリア部材の前端側外周面に向けてネジで着脱自在に螺着し、前記ネジによる取付け/取り外しにより、前記ブレーキプレートを前記ブレーキディスクに対し重合状態と非重合状態とに選択可能としたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、釣糸の繰出しに伴うロータの逆回転時に、該ロータと一体的に回転する制動体と、リール本体の前部に取り付き、前記制動体に取り付くブレーキディスクの前側に重合する状態で配置されたブレーキプレートと、リール本体に取り付けた操作レバーとからなる制動装置を備え、前記操作レバーの操作で、該操作レバー先端の制動部と前記ブレーキプレートとでブレーキディスクを挟持して、逆回転するロータに制動力を付与するスピニングリールに於て、前記リール本体の前部に、前端にガイド部が突設された該ブレーキプレートの取付部材たるキャリア部材を固着し、前記ブレーキプレートに前記ガイド部が挿通する案内スリットを形成し、該案内スリットに沿ってブレーキプレートがブレーキディスク面と平行な面内でブレーキディスクの径方向外方へスライド可能に、ブレーキプレートの一端側を前記ガイド部に取り付けると共に、ブレーキプレートの他端側を、前記キャリア部材の前端側外周面に向けてネジで着脱自在に螺着し、前記ネジによる取付け/取り外しにより、前記ブレーキプレートを前記ブレーキディスクに対し重合状態と非重合状態とに選択可能としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、スピニングリールの組付け時に、ブレーキプレートの他端側をキャリア部材にネジで固定せず、ブレーキプレートを回動させてブレーキディスクに対し非重合状態にしておけば、ブレーキディスクが取り付く制動体をリール本体に組み込む際に、ブレーキプレートが邪魔になることがなく、また、メンテナンスに当たり、同様にブレーキプレートを回動させてブレーキディスクに対し非重合状態にすれば、制動体の取り外しにブレーキプレートが邪魔になることがない。
また、請求項2に係る発明にあっても、スピニングリールの組付け時に、ブレーキプレートの他端側をキャリア部材にネジで固定せず、案内スリットに沿ってブレーキプレートをブレーキディスクの径方向外方へスライドさせてブレーキディスクに対し非重合状態にしておけば、ブレーキディスクが取り付く制動体をリール本体に組み込む際に、ブレーキプレートが邪魔になることがなく、また、メンテナンスに当たり、同様にブレーキプレートを外方へスライドさせてブレーキディスクに対し非重合状態にすれば、制動体の取り外しにブレーキプレートが邪魔になることがない。
従って、請求項1及び請求項2に係る発明によれば、従来に比しスピニングリールの組付けに際し面倒な制約がなくなって作業性が向上すると共に、制動部のメンテナンスも容易に行える利点を有する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図7は請求項1に係るスピニングリールの一実施形態を示し、図1及び図2に於て、1は軸受3を介してリール本体5前部の筒状突部7に回転可能に軸支された中空なフライヤ軸(駆動軸)で、その先端にロータ9がナット11で固定されており、このナット11の締付力は、フライヤ軸1が貫通するロータ9の回転支軸である軸筒部13から、一対のカラー15,17と軸受19,3を介して前記筒状突部7で支えられている。
そして、フライヤ軸1の後端に設けたピニオン21に、ハンドル23のハンドル軸25に固着した駆動歯車27が噛合しており、ハンドル23の駆動力が、駆動歯車27,ピニオン21からフライヤ軸1に伝達されて、ロータ9が釣糸巻取り方向(正回転)と釣糸繰出し方向(逆回転)に回転するようになっている。
また、ロータ9の基部には、一対の支持アーム29,31がリール本体5の前方へ一体に延設されており、両支持アーム29,31の先端に、ベール支持部材33,35が釣糸巻取り位置と釣糸放出位置とに反転自在に取り付けられている。そして、両ベール支持部材33,35の間に半環状のベール37が取り付き、一方のベール支持部材33に釣糸案内部(ラインローラ)39が回転可能に装着されている。
更に、図1に於て、41は前記フライヤ軸1を挿通してリール本体5に取り付くスプール軸で、スプール軸41は、その後端部に固着した摺動子43やトラバースカム軸45、そして、前記ピニオン13の後端側のスプール軸41に回り止め嵌合した連動歯車47に噛合する従動歯車49等からなる周知のトラバース機構51により、ハンドル15の巻取り操作に連動してリール本体5の前後方向へ往復動するようになっている。
そして、スプール軸41の先端は前記フライヤ軸1から前方へ突出し、該先端に螺着した止めねじ(図示せず)と、該スプール軸41に回り止め嵌着したストッパプレート(図示せず)とに挟持されて、スプール53がスプール軸41の先端に回り止め嵌合されている。
また、図2に示すように前記ナット11とスプール軸41との間に、摩擦抵抗の小さな転がり軸受55とスリーブ57を介装して、フライヤ軸1とスプール軸41との間に僅かな環状間隙を維持しており、斯かる構成によって、ロータ9の滑らかな回転とスプール53の滑らかな軸方向への往復動を確保している。
そして、図1及び図2に示すようにロータ9の内部に、該ロータ9の釣糸繰出し方向(逆回転)への回転を規制する制動体59が、リール本体5の筒状突部7とロータ9の軸筒部13との間に装着されている。
図2に示すように制動体59は、前記軸受19を介してフライヤ軸1の外周に回転可能に支持されており、制動体59は、軸受19の軸方向寸法と略等しい前後幅を有する環状且つ板状構造のボディ部61を備えている。
そして、前記ボディ部61の後端面に、後述するストッパ(逆転防止体)63がネジ止めされると共に、ボディ部61の前端面に板状の受け部材65がネジ止めされ、更にボディ部61の外周面に、薄板状のブレーキディスク67が回転不能且つ軸方向へ移動可能に装着されている。そして、図示するようにブレーキディスク67は、一端が前記受け部材65に支持されたコイルバネ69によって、ボディ部61の後端側から径方向外方に突設された突部71に向けて付勢されており、ブレーキディスク67は、前記コイルバネ69のバネ力に抗して軸方向へ移動できるようになっている。
尚、図2中、73は前記ボディ部61と軸受19との間に介装された断面U字状の衝撃吸収部材で、該衝撃吸収部材73は、シリコンゴムやウレタンゴム等の合成ゴムで形成されており、制動体59を介して大きな荷重が作用したときに該衝撃吸収部材73が弾性変形して、その衝撃を吸収するようになっている。
そして、図1乃至図3に示すように制動体59は、一方向連結機構75を介してロータ9に連結されている。
図示するように一方向連結機構75は、ロータ9の筒部9aの内周に沿って所定角度回転可能に支持された環状体77と、ロータ9が釣糸繰出し方向(図3中、矢印R方向)へ逆回転したときに、該環状体77の内歯79に係合してロータ9と制動体59とを連結させて制動体59をロータ9と共に逆回転させる連結部材81とからなり、環状体77は、ロータ9のディスク状部9bにネジ止めされた抜け止めプレート83によって、軸方向に移動不能に保持されている。
図2及び図3に示すように連結部材81は、ボディ部61の前面部に支軸(ネジ)85によって回動自在に取り付けられており、該連結部材81は、支軸85から延びるアーム部87に長孔89が形成されている。そして、該長孔89には、前記カラー15のフランジ部91の外周に摩擦係合する作動杆93の先端の折曲部95が係止している。
前記作動杆93は、ばね性を有するワイヤ部材からなり、C字状に湾曲させた装着部97が前記フランジ部91の外周に設けた周方向溝99に装着されて、その摩擦力で保持されている。
そして、作動杆93の折曲部95と装着部97との間の長さが一定に維持されており、図3に示すようにロータ9が釣糸巻取り方向(図中、矢印F方向)へ正回転すると、連結部材81は、アーム部87の先端が環状体77の内歯79から内方へ離間した位置に前記作動杆93により保持されて、ロータ9と制動体59とが分離される。
また、ロータ9が釣糸繰出し方向(図中、矢印R方向)へ逆回転すると、前記作動杆93は、アーム部87の先端が環状体77の内歯79に係合する位置に連結部材81を維持するため、ロータ9と制動体59とが連結部材81を介して連結されて、制動体59がロータ9と一体的に回転するようになっている。
一方、図1に示すようにリール本体5の上部にリール取付脚101が上方へ延設されている。そして、該リール取付脚101に、ロータ9と共に逆回転する制動体59に制動力(摩擦抵抗力)を付与し、また、ロータ9と制動体59の逆回転を阻止する操作レバー103が支軸105を介して取り付けられている。
前記操作レバー103は、その中間部が前記支軸105を介してリール取付脚101に連結され、支軸105から前方に操作部103aが延設され、リール本体5内に突出させた作動端部103bに押圧板107がネジ止めされている。
そして、操作レバー103は、押圧板107に連結した引張りコイルばね109により作動端部103bを後方に向けて付勢されて、図1の如く制動体59に制動力を付与しない中立位置に保持されている。そして、前記引張りコイルばね109のバネ力に抗して操作部103aを矢印A方向へ引き上げ操作すると、以下に記述する制動機構111を介して制動体59の逆回転を摩擦制動することができるようになっている。
図2乃至図6に示すように制動機構111は、リール本体5の筒状突部7の外周に固定されたキャリア部材113と、該キャリア部材113の前面に突設した筒状の支持部115に回転自在に支持されてネジ116で抜け止めされたブレーキプレート117と、前記キャリア部材113に摺動可能に保持されたブレーキシュー119とで構成されている。
而して、図4乃至図6に示すようにブレーキプレート117は、薄肉な金属製の板材で形成されており、前記支持部115に回動自在に取り付く取付孔121が形成された取付片123と、該取付片123からリール本体5の前方へ屈曲してブレーキディスク67の前方へと延設された支持脚125と、ブレーキディスク67の外周縁部に沿って円弧状に形成され、前記支持脚125の先端からブレーキディスク67と重なる状態に半径方向内方へ屈曲した挟持片127と、該挟持片127の他端側からリール本体5の後方へ屈曲してブレーキディスク67の後方へと延設された固定脚129とからなり、該固定脚129がキャリア部材113の前端側外周にネジ131で着脱自在に固定されている。
一方、前記ブレーキシュー119は、ブレーキディスク67を挟んで前記挟持片127と軸方向に対向してキャリア部材113に摺動可能に保持されている。そして、ブレーキシュー119は木製であることが好ましく、ブレーキディスク67に対向する先端は丸く、後側は僅かな間隔を空けて前記押圧板107の先端に対向している。
制動機構111はこのように構成されており、釣人が操作レバー103の操作部103aを図1の矢印A方向へ操作すると、操作レバー103が支軸105を中心に回動し、作動端部103bに固定した押圧板107がブレーキシュー119を前方に押し出す。これにより、制動体59と共に逆回転するブレーキディスク67が、該ブレーキシュー119によってコイルバネ69のバネ力に抗して前方へ押圧されて移動し、対向して重合状態にあるブレーキプレート117の挟持片127に押し付けられる。
この結果、ブレーキディスク67がブレーキシュー119と挟持片127とで挟持されて、制動体59に対する制動力が発生する。そして、この制動力は、操作レバー103を操作する力の大きさで制御され、前記一方向連結機構75を介して制動体59と共に逆回転するロータ9も、この制御された制動力で制動されることとなる。
そして、釣人が操作レバー103から指を離すと、操作レバー103の作動端部103bが引張りコイルばね109により後方へ移動し、ブレーキディスク67に対する押圧力が解除される。この結果、ブレーキディスク67はコイルバネ69の付勢力で後方へ移動し、ボディ部61の突部71で支持される。そして、このブレーキディスク67の移動と共に、ブレーキシュー119も後方へ移動するため、ブレーキディスク67に対する制動力が解除されるようになっている。
また、前記ブレーキプレート117の構造上、図6に示すようにブレーキプレート117は、ネジ131を取り外して、支持部115を中心に矢印方向の径方向外方へ回転させることができる。
このため、既述したように従来の制動装置は、ブレーキディスクが、リール本体の前部に取り付け固定される断面コ字状のブレーキプレートと、操作レバーのブレーキシューとの間に挟装された構造上、ロータのフライヤ軸に軸受や一方向クラッチ構成部材等からなるユニット体の制動体を嵌合した後に、ブレーキディスクの前側にブレーキプレートが配置されるように該ブレーキプレートをリール本体に組み付けたり、制動体とブレーキプレートを一緒にセットした状態でこれらを駆動軸に組み付けなければならず、駆動軸への制動体やブレーキプレートの組付け/分解に当たりこれらの組み込み順に制約があって作業性が悪かったが、本実施形態にあっては、リール本体5の筒状突部7に、ブレーキプレート117が取り付くキャリア部材113を取り付けた後、ブレーキディスク67や軸受19,ストッパ63,連結部材81等を一体にユニット化した制動体59をフライヤ軸1に組み込んでも、図6の如くブレーキプレート117を矢印方向の径方向外方へ回転させて、ブレーキディスク67と対向しない非重合状態に選択できるようにしておけば、ブレーキプレート117が邪魔にならず、また、制動体59の取り外しの際にも、ブレーキプレート117が邪魔になることがない。
そして、更に、本実施形態に係るスピニングリール133は、操作レバー103の操作部103aを図1に示す中立位置から矢印B方向へ押し下げ操作すると、逆転防止機構135によってロータ9(制動体59)の逆回転が阻止されるようになっている。
図2及び図7に示すように逆転防止機構135は、制動体59の後端面に固定されたストッパ(逆転防止体)63を介して制動体59の逆回転を阻止する係止部材137と、操作レバー103で作動され、該係止部材137を制御するクランクアーム139とを備えている。
而して、前記ストッパ63は、外周に鋸歯状の歯141を有するラチェット状に形成され、該歯141に係合する係止部材137は、前記押圧板107から180°の間隔を空けてリール本体5から突出した支柱部143に、中心部位に形成した屈曲部が枢着され、コイルバネ145により先端に形成した爪部147がストッパ63に係合する方向に付勢されている。そして、前記係止部材137は、特にその爪部147がストッパ63と略同一平面内で回動することができ、該爪147と反対側の端部には、ストッパ63が配置される平面からリール本体5側に屈曲し、クランクアーム139の先端部149が係合する係止端151が形成されている。
更に、前記係止端151に係合するクランクアーム139は、前記押圧板107に係合する基端部153の近傍でリール本体5に支軸155を介して支持されている。該基端部153には、押圧板107の側縁部に係合する凹部157が設けられており、ストッパ63の外周に沿って円弧状に湾曲しつつ、中間部位で前方に屈曲し、先細状の先端部149が係止部材137の係止端151と同一平面内に配置されている。
また、係止部材137の係止端151に係止する先端部149に近接した部位に、振り分けばね159の一端が係止されており、図7に示すように係止部材137をストッパ63から係合解除する位置と、係止部材137をストッパ63に係合させる位置(図示せず)とに保持することができるようになっている。
そして、前記クランクアーム139は、支軸155が基端部153に近接して位置するため、基端部153の僅かな動きが先端部149の大きな動きに増幅され、この結果、係止部材137の爪部147を大きく動かし、該爪部147とストッパ63の歯141との係脱を確実に行うことができるようになっている。
また、基端部153に形成した凹部157は、押圧板107の側縁部の厚さよりも大きく形成してあり、操作レバー103が図1の中立位置に配置されたときに、凹部159の上側の突起161と押圧板107との間に間隙が形成されている。このため、中立位置から既述したように操作レバー103を上方へ操作しても、押圧板107とクランクアーム139の基端部153との干渉が防止されるようになっている。
本実施形態はこのように構成されているから、スピニングリール133の組付け時に、リール本体5の筒状突部7にブレーキプレート117が取り付くキャリア部材113を取り付けても、図6の如く支持部115を回転中心にブレーキプレート117を矢印方向の径方向外方へ回転させて、ブレーキプレート117がブレーキディスク67と対向しない非重合状態にすれば、既述したようにブレーキディスク67や軸受19,ストッパ63,連結部材81等を一体にユニット化した制動体59をフライヤ軸1に組み込む際に、ブレーキプレート117が邪魔になることがない。
同様に、一方向連結機構75,制動機構111,逆転防止機構135等の制動部のメンテナンスに当たり、ブレーキプレート117がキャリア部材113を介して筒状突部7に取り付いていても、図6の如く支持部115を回転中心にブレーキプレート117を矢印方向の径方向外方へ回転させれば、ブレーキディスク67やストッパ63,連結部材81等がユニット化した制動体59の取り外しにブレーキプレート117が邪魔になることがない。
そして、操作レバー103が図1の中立位置にあるとき、ハンドル23を操作すると、ハンドル23の駆動力が駆動歯車27,ピニオン21からフライヤ軸1に伝達されて、ロータ9が釣糸巻取り方向へ正回転し、或いは釣糸繰出し方向へ逆回転する。
而して、図3で既述したようにロータ9が釣糸巻取り方向へ正回転すると、一方向連結機構75の連結部材81が環状体77の内歯79から内方へ離間した位置に作動杆93で保持されてロータ9と制動体59とが分離するため、図1の如く操作レバー103を矢印A方向へ操作してもロータ9は制動されない。
そして、掛かった魚を水中で走らせつつ取り込む際にロータ9が釣糸繰出し方向へ逆回転すると、作動杆93は環状体77の内歯79に係合する位置に連結部材81を維持するため、ロータ9と制動体59とが連結部材81を介して連結される。そして、この状態で図1の如く操作レバー103を矢印A方向へ操作すると、作動端部103bに固定した押圧板107がブレーキシュー119を前方に押し出す。
これにより、制動体59と共に逆回転するブレーキディスク67が、該ブレーキシュー119によってコイルバネ69のバネ力に抗して前方へ押圧されて移動し、ブレーキプレート117の挟持片127に押し付けられる。この結果、ブレーキディスク67がブレーキシュー119と挟持片127とで挟持されて、制動体59に対する制動力が発生する。そして、この制動力は、操作レバー103を操作する力の大きさで制御され、一方向連結機構75を介して制動体59と共に逆回転するロータ9も、この制御された制動力で制動される。
また、図1の中立位置にある操作レバー103を矢印B方向へ押し下げると、図7で既述したように、クランクアーム139が係止部材137の爪部147をストッパ63の歯141に係合させるため、該ストッパ63を介して制動体59及びロータ9の逆回転を阻止することとなる。
このように本実施形態は、図6の如くネジ131を取り外して、ブレーキプレート117を支持部115を中心に矢印方向の径方向外方へ回転させることができるようにしたので、既述したようにスピニングリール133の組付け時に、リール本体5の筒状突部7にブレーキプレート117が取り付くキャリア部材113を取り付けても、ブレーキプレート117を矢印方向へ回転させれば、ブレーキディスク67やストッパ63等がユニット化した制動体59をフライヤ軸1に組み込む際に、ブレーキプレート117が邪魔になることがなく、また、メンテナンスに当たり、ブレーキプレート117がキャリア部材113を介して筒状突部7に取り付いていても、ブレーキプレート117を矢印方向の径方向外方へ回転させれば、制動体59の取り外しにブレーキプレート117が邪魔になることがない。
従って、本実施形態によれば、従来に比し、スピニングリール133の組付けに際し面倒な制約がなくなって作業性が向上すると共に、制動部のメンテナンスも容易に行える利点を有する。
尚、図6に示すように前記実施形態は、ネジ131を取り外してブレーキプレート117を支持部115を中心に矢印方向へ回転可能に構成したが、図8乃至図11に示す請求項に係るスピニングリールの実施形態は、ブレーキプレートをブレーキディスクの径方向外方へスライド可能としたものである。
即ち、図8乃至図11に於て、163は前記ブレーキプレート117と同様、薄肉な金属製の板材で形成されたブレーキプレートで、該ブレーキプレート163は、前記キャリア部材113の支持部115とキャリア部材113の前端側外周165に、夫々、ネジ167,169を介して取り付けられている。
而して、前記ブレーキプレート163は、筒状の支持部(ガイド部)115が挿通する平面視く字状の案内スリット171が形成された取付片173と、該取付片173からリール本体5の前方へ屈曲してブレーキディスク67の前方へと延設された支持脚175と、ブレーキディスク67の外周縁部に沿って円弧状に形成され、前記支持脚175の先端からブレーキディスク67と重なる状態に半径方向内方へ屈曲した挟持片177と、該挟持片177の他端側からリール本体5の後方へ屈曲してブレーキディスク67の後方へと延設された固定脚179とからなり、該固定脚179がキャリア部材113の前端側外周165にネジ169で着脱自在に固定される。
そして、図8に示すように案内スリット171は、ブレーキディスク67の径方向外方へ形成された第1のスリット部181と、該スリット部181から斜め方向外方へ形成された第2のスリット部183とからなり、既述したようにブレーキプレート163は、キャリア部材113の支持部115とキャリア部材113の前端側外周165にネジ167,169で固定され、このとき、ブレーキプレート163の挟持片177がブレーキディスク67と重合状態となっている。
尚、図11に示すようにキャリア部材113の支持部115はブレーキプレート163の取付片173の肉厚よりも若干高く突設されているため、ネジ167の締め付けによって、ブレーキプレート163はキャリア部材113に圧接されていない。
そして、この固定状態で、ネジ167はスリット部183の先端に位置しているが、斯かる状態で、図9及び図10の如くネジ169を外して案内スリット171に沿ってブレーキプレート163を矢印方向(ブレーキディスクの径方向外方)へスライドさせると、ブレーキプレート163の挟持片177がブレーキディスク67と対向しない非重合状態となるように構成されている。
尚、本実施形態に於て、その他の構成は図1の実施形態と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
従って、本実施形態によれば、スピニングリール185の組付け時に、リール本体5の筒状突部7にブレーキプレート163が取り付くキャリア部材113を取り付けても、図10の如くブレーキプレート163を矢印方向へスライドさせれば、ブレーキディスク67やストッパ63等がユニット化した制動体59をフライヤ軸1に組み込む際に、ブレーキプレート163が邪魔になることがなく、また、メンテナンスに当たり、ブレーキプレート163がキャリア部材113を介して筒状突部7に取り付いていても、ブレーキプレート163を矢印方向へスライドさせれば、制動体59の取り外しにブレーキプレート163が邪魔になることがない。
従って、本実施形態によっても、図1の実施形態と同様、スピニングリール185の組付けに際し面倒な制約がなくなって作業性が向上すると共に、制動部のメンテナンスも容易に行える利点を有する。
尚、前記実施形態は、一方向連結機構75を介してロータ9と制動体59を連結したが、制動体59に対してロータ直結方式を採用してもよい。
また、制動体は、特許文献2の如く簡素化されたものでもよい。
請求項1の一実施形態に係るスピニングリールの要部切欠き側面図である。 スピニングリールの要部拡大断面図である。 一方向連結機構と制動機構の正面図である。 制動機構の側面図である。 制動機構の要部拡大断面図である。 制動機構の正面図である。 逆転防止機構の正面図である。 請求項2の一実施形態に係るスピニングリールの制動機構の正面図である。 制動機構の正面図である。 制動機構の正面図である。 制動機構の要部拡大断面図である。
符号の説明
1 フライヤ軸(駆動軸)
5 リール本体
7 筒状突部
9 ロータ
13 軸筒部
21 ピニオン
23 ハンドル
41 スプール軸
51 トラバース機構
53 スプール
59 制動体
61 ボディ部
63 ストッパ(逆転防止体)
65 受け部材
67 ブレーキディスク(制動鍔部)
75 一方向連結機構
77 環状体
81 連結部材
87 アーム部
89 長孔
93 作動杆
101 リール取付脚
103 操作レバー
103a 操作部
103b 作動端部
107 押圧板
111 制動機構
113 キャリア部材
115 支持部
117,163 ブレーキプレート(挟持部材)
119 ブレーキシュー
123,173 取付片
125,175 支持脚
127,177 挟持片
129,179 固定脚
133,185 スピニングリール
135 逆転防止機構
137 係止部材
139 クランクアーム
147 爪部147
149 先端部
151 係止端
153 基端部
161 突起
171 案内スリット

Claims (2)

  1. 釣糸の繰出しに伴うロータの逆回転時に、該ロータと一体的に回転する制動体と、
    リール本体の前部に取り付き、前記制動体に取り付くブレーキディスクの前側に重合する状態で配置されたブレーキプレートと、
    リール本体に取り付けた操作レバーとからなる制動装置を備え、
    前記操作レバーの操作で、該操作レバー先端の制動部と前記ブレーキプレートとでブレーキディスクを挟持して、逆回転するロータに制動力を付与する魚釣用スピニングリールに於て、
    前記リール本体の前部に、前記ブレーキプレートの取付部材たるキャリア部材を固着し、
    当該キャリア部材の前端に、前記ブレーキプレートがブレーキディスク面と平行な面内で回動可能に該ブレーキプレートの一端側を取り付けると共に、
    ブレーキプレートの他端側を、前記キャリア部材の前端側外周面に向けてネジで着脱自在に螺着し、
    前記ネジによる取付け/取り外しにより、前記ブレーキプレートを前記ブレーキディスクに対し重合状態と非重合状態とに選択可能としたことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 釣糸の繰出しに伴うロータの逆回転時に、該ロータと一体的に回転する制動体と、
    リール本体の前部に取り付き、前記制動体に取り付くブレーキディスクの前側に重合する状態で配置されたブレーキプレートと、
    リール本体に取り付けた操作レバーとからなる制動装置を備え、
    前記操作レバーの操作で、該操作レバー先端の制動部と前記ブレーキプレートとでブレーキディスクを挟持して、逆回転するロータに制動力を付与する魚釣用スピニングリールに於て、
    前記リール本体の前部に、前端にガイド部が突設された該ブレーキプレートの取付部材たるキャリア部材を固着し、
    前記ブレーキプレートに前記ガイド部が挿通する案内スリットを形成し、
    該案内スリットに沿ってブレーキプレートがブレーキディスク面と平行な面内でブレーキディスクの径方向外方へスライド可能に、ブレーキプレートの一端側を前記ガイド部に取り付けると共に、
    ブレーキプレートの他端側を、前記キャリア部材の前端側外周面に向けてネジで着脱自在に螺着し、
    前記ネジによる取付け/取り外しにより、前記ブレーキプレートを前記ブレーキディスクに対し重合状態と非重合状態とに選択可能としたことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
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