JP4813030B2 - 重金属類含有土壌の浄化方法 - Google Patents

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Description

本発明は、植物を利用した環境修復技術(ファイトレメディエーション)によって、重金属類に汚染された土壌を浄化する方法に関する。
現在、地球規模で土壌、水質、大気における環境汚染が問題となっている。環境汚染の中でも特に重金属による土壌の汚染は深刻である。土壌汚染の実態を重金属別に見ると、鉛による汚染が29%と最も多く、次いでヒ素24%、六価クロム15%の順に多くなっている(環境省「平成11年度土壌汚染調査・対象事例及び対応状況に関する調査結果の概要」2001年3月)。
土壌鉛汚染は、工場跡地、射撃場、演習地等で報告されているが、近年まで使用されていた四エチル鉛含有ガソリン(高オクタン価ガソリン)の燃焼により、大気中に放出された鉛による道路周辺の土壌鉛汚染の報告もある。
一方、土壌汚染に対する関心も高まり重金属等により汚染された土壌を浄化する様々な技術が開発されている。例えば、汚染土壌を機械的に洗浄して有害物質を除去する土壌洗浄法や、汚染土壌を加熱することで汚染物質を脱着、分解あるいは溶解して封じ込める熱処理法などがある。これら物理的な処理法は、浄化に要する工期が短い利点があるがコストが高く、土壌に与える負荷が大きい点等が問題であった。
これらに対し、低コスト、低環境負荷の技術として微生物や植物が有害物質を分解又は吸収する性質を利用したバイオレメディエーション(生物を利用した環境浄化)やファイトレメディエーション(植物を利用した環境浄化)技術が開発されている。
ファイトレメディエーション(Phytoremediation)は、播種又は植栽した植物に重金属類を吸収させ、その後植物を収穫(刈り取り)、後処理(乾燥・分解等)することにより重金属類を回収する土壌浄化方法である。汚染土壌に植物を播種(植栽)した後は、収穫するまでの手間が少ないため、低コストの土壌浄化が可能で、また、環境に与える負荷も少ないという利点がある。そのため、広範囲での汚染の浄化、廃棄物処理場の周辺土壌汚染の予防等への利用が期待でき、様々な技術が開発されている(特許文献1〜5)。
例えば特許文献2には、重金属の吸収能力に優れた植物を選んで汚染土壌に植栽し効率的に土壌を浄化する方法が、また特許文献3には、重金属類の溶出を促進するためにキレート剤を土壌に添加する方法等が紹介されている。
しかし、重金属の吸収能力に優れた植物の傾向として、生育量が少なく、また生育速度が遅いものが多い。ファイトレメディエーションによる土壌浄化方法は、所要工期が植物の生長速度に左右されるため長くなるという問題点がある。さらに、生育環境が限られるものが多く、栽培できる汚染土壌の地域も制限される。
また、前記キレート剤を土壌に添加する方法では、キレート剤が難分解性(自然環境中の微生物や酵素によって分解され難い)の場合、植物に吸収されなかったキレート剤が土壌中に残存する。残存したキレート剤によって植物自体が生育障害を受けるだけでなく、土壌に固定されていた重金属が溶出し続け、地中深くまで浸透し、二次的な汚染を広げるおそれが指摘されている。
こうした問題を解決するために、浄化のために使用する植物を特定し、キレート剤として生分解性のものも含む一群より選択したものを利用した土壌浄化方法(特許文献4)やL−グルタミン酸二酢酸(生分解性キレート剤の一種)を利用した土壌浄化方法(特許文献5)が紹介されている。
しかし、環境問題を生じるおそれが少なく、かつ重金属類を多量に植物に吸収させる効率の良い土壌浄化方法は報告されていない。
特開2000−288529公報(明細書(0005)段等) 特開2002−336837公報(明細書(0009)段等) 特開2002−355665公報(請求項5、(0018)段等) 特表2002−540943公報(請求項44、46等) 特開2003−275741公報(明細書(0007)段等)
本発明は、従来よりも短期間で重金属類を含有する土壌の浄化を行なうとともに、環境への影響も少ないファイトレメディエーションを利用した汚染土壌の浄化方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明者等は、タデ科ソバ属植物((Fagophyrum )以下「ソバ属植物」という。)が特異的に土壌中の重金属(特に鉛及び鉛化合物)を吸収することを知見して、本発明に想到した。
すなわち、汚染土壌に含まれる汚染物質を植物に吸収させて浄化する土壌浄化方法(ファイトレメディエーション)において、前記汚染物質が重金属類であり、前記植物がタデ科ソバ属植物であって、前記汚染土壌に、前記ソバ属植物の重金属吸収を促進する生分解性キレート剤を添加することを特徴とする重金属類含有土壌の浄化方法である。
生分解性キレート剤としては、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、エチレンジアミンコハク酸(EDDS)、L−グルタミン酸二酢酸(GLDA)及びL−アスパラギン酸ニ酢酸(ASDA)並びにそれらの塩のうちから選ばれた1種又は2種以上を使用することが望ましい。
さらに望ましくは、前記生分解性キレート剤として、メチルグリシン二酢酸及び/又はその塩を使用することが望ましい。
また、ソバ属植物として、ソバ(Fagophyrum esculentum)、ダッタンソバ(Fagophyrum tartaticum)及びシャクチリソバ(Fagophyrum cymosum) のうちから選ばれた1種又は2種以上を使用することができる。
本発明の汚染土壌浄化方法で浄化対象とする重金属類は、鉛、カドミウム、クロム、砒素、亜鉛、銅、水銀、錫及びセレン並びにそれらの金属化合物のうち、少なくとも1種類以上である。
また、本発明は、鉛及び/又は鉛を含有する化合物による汚染土壌の浄化に好適に使用することができる。
この場合、重金属類含有土壌の鉛含有量が10〜30000mg/kgであることが望ましい。
また、植物を生育させる土壌に存在する前記生分解性キレート剤の濃度が0.01〜100mmol・kg-1土壌であることが望ましい。
本発明は、重金属類に汚染された土壌に限られず、汚染された水等、植物の栽培が可能なあらゆる媒体の重金属汚染浄化にも利用することができる。
すなわち、媒体に含まれる汚染物質を植物に吸収させて浄化する媒体浄化方法であって、汚染物質が重金属類であり、植物がソバ属植物であって、前記汚染媒体に重金属吸収を促進する生分解性キレート剤等を添加することを特徴とする重金属類含有媒体の浄化方法である。
ファイトレメディエーションによる重金属類汚染土壌の浄化方法は、従来長い浄化工期が必要であり、また難分解性キレート剤を使用することによって環境への二次的影響も懸念されてきた。しかし、本発明は、ソバ属植物とともに生分解性キレート剤を用いることで、鉛に代表される重金属類汚染土壌を、短期間に、かつ環境に対する影響も少なく、さらには環境的美観を保ちつつ、効率よく、コストを抑えつつ浄化することを可能とする。
本発明は、重金属類により汚染された土壌にソバ属植物を播種又は植栽し、土壌中の重金属類を葉、茎、根、果実等の植物体構成要素に吸収、蓄積させた後ソバ属植物の植物体の全て、又は一部を収穫し該土壌より撤去、処理することで土壌を浄化する。ソバ属植物の栽培中に、ソバ属植物が重金属類を吸収し易くする目的で、生分解性キレート剤を土壌に添加する。
ソバ(Fagophyrum esculentum)には、重金属(特に鉛)を蓄積する能力があることは、先に本発明者等により知見された(「ソバを用いた鉛汚染土壌浄化に関する研究」第83回日本土壌肥料学会 中部支部例会講演要旨集 第44頁 2003年11月27日)。また、ソバの他にセイヨウカラシナ(Brassica juncea)、ヒマワリ(Helianthus annuus)等にも重金属類蓄積能力があり、ファイトレメディエーションに利用されている。
本発明においてソバ属植物を採用したのは、本発明者等の研究により、ソバ属植物が地上部に鉛を蓄積する能力が高いにもかかわらず鉛による生育障害を受けにくく、ある程度の生産量が確保されることが知見されたからである。また、ソバ属植物は、痩せた土地に栽培しても生育が早く、1年で最大3回もの収穫が可能である。ソバ属植物のこうした特性は、短期間に効率よく汚染土壌の浄化を行なうという本発明の目的に好適である。表1に、従来重金属類吸収能力が知られたセイヨウカラシナ(Brassica juncea)とソバ(Fagophyrum esculentum)との鉛蓄積量の比較を示す。
Figure 0004813030
本発明で対象とする汚染土壌とは、工業用地、農業用地、住宅用地、山林等植物の栽培が可能な全ての土地の土壌だけではなく、汚泥、スラッジ等適当な処理をすれば植物の栽培が可能となるあらゆる媒体をも含む。また、汚染媒体とは、前記汚染土壌の他、流動体(液体、気体、粘性体等)又は固体(寒天培地等)で、植物の栽培が可能なあらゆる媒体を含む概念である。
また、重金属類とは、鉛、カドミウム、クロム、砒素、亜鉛、銅、水銀、錫及びセレン、並びにそれらの金属化合物を含むものであるが、特に浄化の対象とする重金属は、鉛である。汚染土壌が前記以外の重金属を含んでもよい。
重金属汚染とは、対象とする重金属が、法律により定められた環境基準値を超えて存在する場合はもちろん、人の健康に影響があると思われる値、その他社会通念上問題があると思われる値を超えて存在する場合も含むものである。
重金属汚染を受けている土壌を浄化するために、該土壌にソバ属植物を生育させる。ソバ属植物は、別の場所で播種、発芽させたものを苗として植栽することもできるが、該土壌に直接播種することも可能である。種子のまま播種しても容易に発芽して生育するのがソバ属植物の特徴であり、育苗に要するコストが削減できる。ソバ属植物の種子を直接播種する場合は、汚染土壌の面積1m2当り2〜9g前後の種子を播くことが適当である。栽培する土壌は、pH4〜8前後であればよいが、望ましくは、pH6前後とするとよい。
浄化対象とする重金属の種類によっては、ソバ属植物以外に、セイヨウカラシナ、シダ類植物等複数種の植物を混合して栽培することもできる。また、必要に応じて施肥を行い、ソバ属植物以外の雑草の繁茂を抑制する目的で複数種の被覆植物(グラウンドカバープランツ)を同時に栽培することも可能である。該グラウンドカバープランツが重金属類蓄積能力を備えていればなお効果的である。
播種後、発芽し成長したソバ(Fagophyrum esculentum)は、約1〜2ヶ月で開花する。開花までの成長段階でソバは高度に鉛を蓄積し、かつ生育量も多い。図1には、模擬汚染土壌(鉛濃度200mg/kg)で播種後2ヶ月間育てた植物の地上部鉛蓄積量(10-3g/plant)と生育量を示す。
ソバ(Fagophyrum esculentum)には、植物体構成要素のうち特に葉に鉛を蓄積する傾向が認められる。表4は、汚染土壌(鉛濃度13032mg/kg)で播種後2ヶ月育てたソバ(Fagophyrum esculentum)とセイヨウカラシナ(Brassica juncea)の、葉、茎、根における鉛濃度を示す。
こうして栽培したソバ属植物は、汚染土壌から鉛を吸収しているのでファイトレメディエーションの効果は期待できるが、本発明においては、ソバ属植物の栽培と同時にソバ属植物の重金属吸収を促す生分解性キレート剤を汚染土壌に添加して、さらに鉛蓄積量を多くすることを特徴とする。
生分解性キレート剤は、土壌中の微生物や酵素等によって分解され地中に残存しにくいため、二次汚染のおそれは極めて少ない。
生分解性キレート剤として、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、エチレンジアミンコハク酸(EDDS)、L−グルタミン酸二酢酸(GLDA)、L−アスパラギン酸二酢酸(ASDA)及び/又はこれらの塩のうちから1種又は2種以上を選んで添加することができる。
図2は、キレート剤(生分解性、難分解性を含む)の鉛溶出能の比較を示す。
前記生分解性キレート剤以外にも、クエン酸ナトリウム等鉛溶出能を有するキレート剤を使用することも可能であるが、鉛溶出能は前記生分解性キレート剤ほど高くない。
従来、鉛溶出能が高いことが知られているエチレンジアミン四酢酸(EDTA)は、難解性のため土壌中に存在し続け、2次的環境汚染を引き起こすおそれがあり、使用は好ましくない。
生分解性キレート剤にも前記EDTAと略同じ鉛溶出能を示すものがあり(図2)、特に、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、エチレンジアミンコハク酸(EDDS)、L−グルタミン酸二酢酸(GLDA)は、本発明に好適に使用できることを見出した。
生分解性キレート剤を添加する場合の濃度は、土壌重金属濃度、土壌の性質、生分解性キレート剤の種類及び土壌中の重金属を溶出する能力、添加方法及び時期等によって異なるが、0.01〜100mmol・kg-1とすることができる。
濃度が低すぎると鉛溶出量の増加が期待できず、高すぎるとソバ属植物に生育障害(葉の黄化、落葉、しおれ、立ち枯れ等)を起こし収穫量が減少するおそれがあるからである。
生分解性キレート剤を土壌に添加する方法としては、顆粒、粉末又は水溶液を直接土壌に散布する方法やスプリンクラー等を使用する方法で行なうことができる。しかし、前記水溶液の濃度によっては、ソバ属植物に直接接触しない方法で土壌に添加することができる。
また、生分解性キレート剤を土壌に添加する時期としては、播種前の汚染土壌に添加し、及び/又は播種後所定期間添加することができる。添加量によっては、ソバ属植物の収穫前の所定期間のみ土壌中に該キレート剤が存在するように添加することもできる。
ソバ属植物は、生分解性キレート剤を添加することにより、添加しない場合よりも多量の鉛を蓄積する。こうして栽培したソバ属植物は、コンバイン等を使用して簡単に収穫することができる。収穫後ソバは乾燥、焼却し蓄積された鉛は回収される。
本発明に係るソバ属植物と生分解性キレート剤を使用した重金属汚染土壌の浄化方法は、ソバ属植物を水耕栽培することにより汚染媒体である河川や地下水等の水そのものを浄化する方法としても利用可能である。
以下実施例において本発明の効果を詳細に説明する。なお、本実施例でソバ(Fagophyrum esculentum)を植栽した土壌は、射撃場跡地から採取したものであるため、鉛による汚染の程度は高度であった。環境省の定めた土壌汚染基準値を表2に示す。
Figure 0004813030
以下に、ワグネルポットに充填した鉛含有土壌でソバとセイヨウカラシナを栽培し、さらにキレート剤を該土壌に添加して、栽培条件による鉛蓄積量の違いを調べる栽培実験を行なった。
当実験を行なうに当り、使用するキレート剤の種類と濃度を決定するため、先行して以下の試験を実施した。
<試験1.キレート剤の鉛溶出能力比較試験>
汚染土壌に添加するキレート剤の種類を検討するため、26種のキレート剤(キレート試薬)の鉛溶出能を比較した(図2)。
(試験方法)
1)対象土壌:土壌A(射撃場跡地から採取 土壌鉛濃度 8239mg/kg)を充分風乾し、篩(2mm)にかけたものを攪拌して均一にした。
2)キレート剤:各キレート剤は100mmol・dm-3、pH5.8のものを調製した。
3)100mlの容器に1)対象土壌5gと2)キレート剤50mlとを加え、20℃で6時間振とう(200回/min)した。反復数は3とした。
4)上記3)でキレート試薬を加えないで脱塩水を加えたものを比較のための対照区とした。
5)振とう後、ろ過したものを15000rpm、5min遠心分離し、さらに上澄み液を同条件にて再度遠心分離した。
6)分離した上澄み液から、誘導結合高周波プラズマ分光分析(ICP)装置により鉛濃度を測定した。
(試験結果)
図2に示す試験結果では、有機酸ではクエン酸、クエン酸ナトリウムが高い溶出能を示し、アミノ酸ではL−システイン、市販のキレート剤ではエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(EDTA・2Na)、メチルグリシン二酢酸三ナトリウム(MGDA・3Na)、エチレンジアミンコハク酸三ナトリウム(EDDS・3Na)、L−グルタミン酸二酢酸四ナトリウム(GLDA・4Na)が、高い鉛溶出能を持つことを示している。
<試験2.キレート剤の濃度別鉛溶出能力比較試験>
前記7種のキレート試薬のうちL−システインを除く6種についてさらに濃度別の鉛溶出能力を比較した(図3)。
(試験方法)
1)対象土壌:試験1.と同じ
2)キレート試薬:クエン酸、クエン酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(EDTA・2Na)、メチルグリシン二酢酸三ナトリウム(MGDA・3Na)、エチレンジアミンコハク酸三ナトリウム(EDDS・3Na)、L−グルタミン酸二酢酸四ナトリウム(GLDA・4Na)。各キレート試薬について、それぞれ0.1、1、10、100mmol・dm-3の濃度の試料を作成し、pH5.8に調製した。
3)〜6)は、試験1.と同じ
(試験結果)
図3に示す試験結果では、各キレート剤とも0.1〜10mmol・dm-3の間で鉛溶出量が多くなった(図3)。
試験1、2の結果を検討した結果、栽培実験で使用するキレート剤として、クエン酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(EDTA・2Na)、メチルグリシン二酢酸三ナトリウム(MGDA・3Na)を選択した。また、塩類濃度障害など植物への影響及び環境に与える影響を考慮して、添加する濃度は、1、5、10、20mmolkg-1土壌、添加量は、300ml/ポット(土壌3kg)とした。
<栽培実験>
(実験方法)
1)供試植物:ソバ(Fagophyrum esculentum 商品名(ミルキーウェイ))、
セイヨウカラシナ(Brassica juncea)
2)供試土壌:土壌B(射撃場跡地から採取 土壌鉛濃度13032mg/kg)、
対照区(岐阜県内の山砂 土壌鉛濃度21mg/kg)
3)篩(2mm)にかけた土壌B(3kg)及び対照区の土壌(4.3kg)に、尿素
(N:69mg/kg土壌)、過リン酸石灰(P:75mg/kg土壌)、塩化カリ
(K:72mg/kg土壌)、苦土石灰(Mg:67mg/kg土壌)を混合し、
充分攪拌した。
4)ワグネルポット(1/5000a)に供試土壌を充填し、植物を播種(3穴/ポッ
ト、3粒/穴)した。
5)発芽4〜5日後に間引きを行い、3個体/ポットとした。
6)グロスチャンバー内で栽培
(環境条件)
温度:25℃×12h(8:00〜20:00)、20℃×12h(20:00〜 8:00)
湿度:60%
照明:明条件(8:00〜20:00)、暗条件(20:00〜8:00)
照度:9800lx、180μmmol・m-2・S-1
7)潅水は、100ml/ポットを毎日行なった。
8)試験期間中、ポットの位置を4回変えた。
9)倒れかかった個体には、支柱による誘引をおこなった。
10)収穫1週間前に各濃度のキレート剤を土壌Bに添加した。添加量は300ml/ポ
ットとし、植物体にキレート剤がかからないよう注意深く土壌表面に添加した。な
お、キレート剤添加前日及び当日は潅水を行なわなかった。試験区の一覧を表3に 示す。
11)播種2ヶ月後に収穫し、ソバについては葉、茎(花、種子を含む)、セイヨウカラ
シナについては葉、茎の乾物重と鉛濃度を測定した。キレート剤を添加しない試験
区は、根についても測定した。鉛濃度は、マイクロウェーブ(硝酸)分解法で分解
後、ICP発光分光装置で分析した。
12)全ての試験区の反復数は3とした(3ポット/試験区)。
Figure 0004813030
(実験結果)
表4は、キレート剤を添加せずに対照区と土壌Bで栽培した各植物の、器官別の鉛濃度と乾物重を示す。
Figure 0004813030
土壌Bにおいて生育させたソバの鉛濃度をみると、葉で7971mg/kg、茎で2043mg/kg、根で3290mg/kg、地上部の平均で4201mg/kgであった。セイヨウカラシナでは、葉で61mg/kg、茎で202mg/kg、根で988mg/kg地上部の平均で119mg/kgであった。
ソバ、セイヨウカラシナの何れも対照区と比較して生育は阻害されておらず、地上部に蓄積した鉛の量は、ソバは11.9mg/Plant、セイヨウカラシナは0.31mg/Plantであった。
以上の結果から、ソバは高濃度に鉛を含む土壌において、生育が阻害されずに高濃度の鉛を体内に蓄積することが明らかになった。
図4〜9は、濃度別の各キレート剤を土壌に添加した場合のソバの葉、茎、地上部の鉛濃度と乾物重を示すヒストグラムである。また図10には、ソバの地上部全体の鉛蓄積量を示した。
さらに、図4〜10の数値をまとめて、さらに単位面積(m2)当りのソバの地上部鉛蓄積量を計算した結果を表5に示す。
Figure 0004813030
葉の鉛濃度は、対照区の7971mg/kgに対してキレート剤を添加することにより増加することが確認された。
特に、EDTA・2Na 10・20mmol/kg・土壌及びMGDA・3Na 10・20mmol/kg・土壌で高い添加効果を示した。最も鉛濃度の高かったMGDA・3Na 20mmol/kg土壌では、38601mg/kgもの値を示した。
茎の鉛濃度ついても、対照区の2043mg/kgに対してキレート剤を添加することにより増加することが確認された。
特に、葉の場合と同様、EDTA・2Na 10・20mmol/kg・土壌及びMGDA・3Na 10・20mmol/kg・土壌で高い添加効果を示した。
キレート剤の添加により、黄化などの葉の変色、しおれ、落葉等が認められた。図6、7、9において、キレート剤の濃度が高いほど乾物重が低くなるのは、落葉のためと考えられる。
EDTA・2Na 20mmol/kg土壌、MGDA・3Na 20mmol/kg土壌では、添加2日後には葉の変色が認められ、後者は一部で落葉も確認された。
キレート剤添加4日後にソバの生育状況を調査した結果を表6に示す。
Figure 0004813030
EDTA・2Na 20mmol/kg・土壌及びMGDA・3Na 20mmol/kg・土壌では、葉の黄化、斑点、変色、花の変色が全個体で確認された。また、MGDA・3Na 20mmol/kg・土壌では、ほとんどの個体で落葉が認められた。原因としては、高濃度のキレート剤に曝されたためか、高濃度の鉛が蓄積したためと考えられる。
ソバの地上部鉛蓄積量は、MGDA・3Na 20mmol/kg・土壌において最大の0.0441g/Plant(対照区の3.7倍、同一濃度のEDTA・2Na 20mmol/kg土壌の1.3倍)であり、MGDA・3Na 10mmol/kg・土壌
が0.0399g/Plant(対照区の3.4倍、同一濃度のEDTA・2Na 10mmol/kg土壌の1.6倍)とこれに次いで高い値を示した。
以上の結果より、ソバの鉛吸収加速化には、生分解性キレート剤であるMGDA・3Naが好適であり、ソバの落葉等生育への影響を考慮すると、その濃度は、土壌鉛濃度が13000mg/kg前後の場合で5〜10mmol/kg・土壌が適当であると認められる。
なお、上記実施例において使用した土壌Bが高度の鉛汚染土壌である
本発明に係るソバを利用したファイトレメディエーションによれば、重金属類に汚染された土壌を従来よりも早く、かつ二次的汚染もほとんど無く浄化することが可能である。急速に浄化が必要な土壌に特に有効である。また、土壌だけでなく重金属に汚染された汚泥や水の浄化にも利用可能である。
模擬汚染土壌(鉛濃度200mg/kg)で播種後2ヶ月間育てた植物の地上部鉛蓄積量(10-3g/plant)を示すヒストグラム。 26種のキレート剤(キレート試薬)の鉛溶出能を示すヒストグラム。 6種のキレート剤(キレート試薬)の濃度別の鉛溶出能を示すヒストグラム。 濃度別の各キレート剤を土壌に添加した場合のソバの葉の鉛濃度を示すヒストグラムである。 濃度別の各キレート剤を土壌に添加した場合のソバの茎の鉛濃度を示すヒストグラムである。 濃度別の各キレート剤を土壌に添加した場合のソバの葉の乾物重を示すヒストグラムである。 濃度別の各キレート剤を土壌に添加した場合のソバの茎の乾物重を示すヒストグラムである。 濃度別の各キレート剤を土壌に添加した場合のソバの地上部の鉛濃度を示すヒストグラムである。 濃度別の各キレート剤を土壌に添加した場合のソバの地上部の乾物重を示すヒストグラムである。 ソバの地上部全体の鉛蓄積量を示すヒストグラムである。

Claims (4)

  1. 汚染土壌に含まれる汚染物質を植物に吸収させて浄化する土壌浄化方法(ファイトレメディエーション)であって、前記汚染物質が重金属類であり、前記植物がタデ科ソバ属植物であって、前記汚染土壌に、前記タデ科ソバ属植物の重金属吸収を促進する生分解性キレート剤を添加する重金属類含有土壌の浄化方法において、
    前記重金属類が鉛及び/又は鉛化合物であるとともに、前記生分解性キレート剤がメチルグリシン二酢酸及び/又はその塩であり、該生分解性キレート剤の植物を生育させる土壌に存在する濃度が0.01〜100mmol・kg -1 土壌である、ことを特徴とする重金属類含有土壌の浄化方法。
  2. 前記生分解性キレート剤がメチルグリシン二酢酸三ナトリウム(MGDA・3Na)であることを特徴とする請求項1記載の重金属類含有土壌の浄化方法。
  3. 前記タデ科ソバ属植物が、ソバ(Fagophyrum esculentum)、ダッタンソバ(Fagophyrum tartaticum)及びシャクチリソバ(Fagophyrum cymosum)のうちから選ばれた1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の重金属類含有土壌の浄化方法。
  4. 前記重金属類含有土壌の鉛含有量が、10〜30000mg/kgであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の重金属類含有土壌の浄化方法。
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