JP4812811B2 - 機械翻訳装置及び機械翻訳プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、コンピュータを利用して第一言語原文を第二言語の訳文に自動的に翻訳する機械翻訳装置及び機械翻訳プログラムに関する。
コンピュータを利用して、第一言語の原文を第二言語の訳文に自動的に翻訳する機械翻訳装置において、高品質かつ迅速な翻訳を行う必要性が、近年ますます高まっている。このような要望を満たすには、機械翻訳装置に付属の辞書の充実に加え、ユーザが独自の用語を登録する辞書であるユーザ辞書の充実が非常に重要となる。すなわち、原文言語の特定の表現とそれに対する訳語のペアをユーザ辞書に登録する、「辞書登録」を行う、原文言語の特定の表現に対するユーザ固有の訳語を学習させて学習用ユーザ辞書に訳語を登録する、「訳語学習」を行うなどにより、ユーザ辞書を充実することが重要となる。これによって、翻訳対象文書の中に辞書登録または訳語学習を行った表現が現れた場合に、辞書登録、訳語学習、または訳文編集の手間を再びかけることなく正確かつ迅速な訳出が可能としている。
この辞書登録または訳語学習の内容が適用されるのは、辞書登録または訳語学習が行われた表現に限られており、その表現の関連表現については辞書登録または訳語学習の内容は適用されない。このため、辞書登録または訳語学習を行った表現の関連表現が翻訳対象文書に現れた場合、その都度、新たに辞書登録または訳語学習を行う必要がある。
例えば、以下の翻訳対象の原文1において、”tick attachment”という原文言語の表現に対して「マダニ咬着」という訳語を辞書登録したとする。
原文1: Repeated exposure to tick bites has been associated with developing cutaneous hypersensitivity, which results in persistent itch and local swelling at the site of tick attachment.
このような辞書登録を一旦行えば、以降の原文に”tick attachment”が再び現れた場合は、「マダニ咬着」と訳出することができ、正確な翻訳を手間無く行うことができる。
一方、以降の文章中の原文2において”attached tick”という”tick attachment”の関連語が出現し、これを「咬着した」と訳出したい場合には、”attached tick”とその訳語「咬着した」を再び辞書登録する必要がある。
原文2: Itching provides an early sign of tick bite and may facilitate removal of the attached tick before the pathogen can be transmitted.
このように、辞書登録を行った表現が翻訳対象文書の主題に関わる語である場合には、その辞書登録を行った表現の関連語が次から次へと出てくる可能性があるので、その都度、その関連語について辞書登録を行う必要が生じてくる。これは、主題に関わる概念は、品詞や表現形態を変えた語を使って、文書の中で繰り返し述べられる傾向があるためである。日本語文では、文中で同じキーワードを繰り返し使用することにあまり問題はないが、英文では、同じ語を繰り返し使用することはレトリック上避けられる傾向がある。
ここで、原言語から目標言語への変換の際の名詞の訳語決定に、変換対象の前後の該名詞を含む複合語の変換結果を利用することにより効率的に翻訳処理を行うようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。すなわち、これは、特定の複合語に対してユーザが辞書登録を行っており、以降の文書中に辞書登録された複合語を構成する単語の一部が現れた場合、その単語の訳語に辞書登録された複合語の訳語の一部を流用するものである。
例えば、以下の原文3において、”news account”という原文言語の表現と「ニュース記事」という訳語とがユーザ辞書に登録してあり、以降の文章で” These accounts are very misleading.”という文が現れたとすると、この文中の”account”は多義語であり、「計算書」、「説明」、「記事」、「理由」などの訳語候補が考えられるが、ユーザ辞書に登録されている「ニュース記事」の一部である「記事」という訳語を優先して適用し、訳語学習の手間を省くというものである。
原文3: He has been described in some news accounts …
特開平5−12332号公報
しかしながら、特許文献1のものでは、名詞で構成された複合語から、その複合語を構成する名詞に対して訳語の一部をそのまま流用するのみに留まり、上記の原文2での例のような、単純な名詞ではない語への流用はできない。さらに、”attaching ticks”、”the tick attached to …”のような、活用している場合も含む用言で構成される複合語またはフレーズなどの関連表現の間で、辞書登録や訳語学習の結果を相互に適用することはできない。第一言語の原文の文章中で繰り返し述べられる概念を表す表現が名詞のみで構成される場合はむしろ少なく、そのような場合、特許文献1のものでは辞書登録または訳語学習の手間を軽減することができない。
本発明の目的は、ユーザにより辞書登録または訳語学習された語句の関連語の辞書登録/訳語学習を何度も行う手間を省き、翻訳処理の効率を上げることができる機械翻訳装置及び機械翻訳プログラムを提供することである。
本発明の機械翻訳装置は、機械翻訳プログラム、翻訳に必要な語彙・規則を蓄積した翻訳辞書部を記憶した記憶装置と、翻訳対象の第一言語の原文をデータとして入力する入力装置と、前記機械翻訳プログラムを演算実行し前記翻訳辞書部の語彙・規則を用いて前記入力装置で入力された第一言語の原文を第二の原語の訳文に翻訳する演算制御装置と、前記入力装置で入力された第一言語の原文を表示するとともに前記演算制御装置で翻訳された翻訳後の第二の言語の訳文を表示する表示装置とを備えた機械翻訳装置において、前記記憶装置に形成され辞書登録または訳語学習の対象となる原文語句から派生する関連語句のパターンを関連表現パターンとして予め定義し格納した関連表現パターン定義格納部と、ユーザによって前記入力装置から指定された第一言語の原文中の辞書登録または訳語学習の対象となる原文語句、その原文語句に対応する訳文語句及び前記訳文語句の訳語情報を受け付ける辞書登録/訳語学習指定部と、前記辞書登録/訳語学習指定部にて受け付けた前記原文語句の構成語と前記訳文語句の構成語との対応付けを行う登録見出し語・訳語対応付け部と、前記関連表現パターン定義格納部に格納された関連表現パターンに基づいてユーザによって前記入力装置から指定された辞書登録または訳語学習の対象となる原文語句の関連表現を展開し前記原文語句から派生する関連語句を作成する関連表現パターン展開部と、前記関連表現パターン展開部で作成された関連語句に対して前記登録見出し語・訳語対応付け部で対応付けられた前記原文語句の構成語と前記訳文語句の構成語との対応付けに基づいて関連語句の訳語を作成する訳出パターン作成部と、前記翻訳辞書部に形成され前記訳出パターン作成部で作成された前記関連語句の訳語を格納する関連表現翻訳辞書部と、前記翻訳辞書部の語彙・規則を用いて前記入力装置で入力された第一言語の原文を第二の原語の訳文に翻訳するとともにユーザが辞書登録または訳語学習を行った原文中の箇所以降に出現した前記関連語句に対しては前記関連表現翻訳辞書部に格納された前記関連語句の訳語を適用して翻訳する翻訳部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが辞書登録または訳語学習を指示した表現の関連表現である関連語句に対しても、辞書登録または訳語学習の内容が適用されるため、辞書登録または訳語学習をした以降の文書で関連語句が出現した場合に、辞書登録または訳語学習を再度行う手間をかけることなく、正確かつ効率的な翻訳を行うことができる。
図1は本発明の実施の形態に係わる機械翻訳装置11の機能ブロック図、図2は本発明の実施の形態に係わる機械翻訳装置11のハードウエア構成を示すブロック構成図である。
まず、本発明の実施の形態に係わる機械翻訳装置のハードウエア構成について説明する。図2において、機械翻訳装置11は、例えば一般的なコンピュータに機械翻訳プログラムなどのソフトウェアプログラムがインストールされ、そのソフトウェアプログラムが演算制御装置12のプロセッサ18において実行されることにより実現される。
演算制御装置12には、表示装置13、マウス14、キーボード15、ディスクドライブ16及び補助記憶装置17が接続されている。表示装置13は、演算制御装置12の演算結果等を表示する。マウス14やキーボード15等の入力装置は、表示装置13を介して演算制御装置12に対する各種指令の入力に用いられる。また、キーボード15から翻訳対象の第一言語の原文文書を入力することも可能である。ディスクドライブ16は、翻訳対象の第一言語の原文文書などのファイルを記憶媒体に入出力するものであり、翻訳対象の第一言語の原文文書を入力する入力装置としても使用される。
補助記憶装置17は、演算制御装置12の演算結果や翻訳辞書等を記憶するものであり、例えば、複数個のハードディスクドライブ(HDD)で構成される。演算制御装置12は、プロセッサ18とメモリ19とを含んで構成されている。メモリ19には、データ検索に関連するプログラム20が記憶されると共に、プロセッサ18により演算処理が実行される際に使用される作業エリア21が設けられている。
次に、本発明の実施の形態に係わる機械翻訳装置11の機能構成について説明する。図1に示すように、演算制御装置12内の各機能ブロックは、上述のプログラム20を構成する各プログラムに対応する。すなわち、プロセッサ18がプログラム20を構成する各プログラムを実行することで、演算制御装置12は、各機能ブロックとして機能することとなる。
図1において、入力部22は、翻訳対象となる第一言語の原文の入力を受け付けるものである。例えば、翻訳対象となる第一言語の原文は、ユーザ自身によりキーボード15等から直接入力されたり、記憶媒体を介してディスクドライブ16から入力されたときに、第一言語の原文のデータを演算制御装置12内のメモリ19や記憶装置17内に入力し記憶するものである。なお、翻訳対象となる第一言語の原文の入力方式については、これらに限定されるものではなく、データ入力が行える入力装置を用いて適宜の入力方式の選択可能である。
文分割部23は、入力部22から入力された原文文書を文単位に分割し、メモリ19の作業エリア21に格納するものである。1文単位で分割された原文は、後述する制御部24に受け渡され、その後、後述する翻訳部25に送られて翻訳処理を受ける。
制御部24は、後述する翻訳部25、辞書登録/訳語学習制御部26、関連表現パターン制御部27、出力部29を制御するものである。制御部24は、これらを制御することで、入力された翻訳対象文の翻訳を行うと共に、ユーザによる辞書登録または訳語学習、その内容の解析、関連表現パターンの展開、関連語句の訳語の作成、関連表現パターンの展開や関連語句の訳語を用いた翻訳処理を行う。
翻訳部25は、入力部22から入力され、文分割部23によって1文単位に分割された原文を翻訳辞書部28を参照しながら翻訳するものである。
辞書登録/訳語学習制御部26は、辞書登録/訳語学習指定部26aと、登録見出し語・訳語対応付け部26bとから構成される。また、登録見出し語・訳語対応付け部26bで対応付けられた見出し語/訳語対応付け結果を格納するための見出し語/訳語対応付け結果格納部26cが記憶装置17に形成されている。
辞書登録/訳語学習指定部26aは、ユーザによって入力装置から指定された第一言語の原文中の辞書登録または訳語学習の対象となる原文語句、その原文語句に対応する訳文語句及び前記訳文語句の訳語情報を受け付けるものである。登録見出し語・訳語対応付け部26bは、辞書登録/訳語学習指定部26aにて受け付けた原文語句の構成語と訳文語句の構成語との対応付けを行うものである。その対応付け結果は見出し語/訳語対応付け結果格納部26cに格納される。
関連表現パターン制御部27は、関連表現パターン展開部27a、訳出パターン作成部27bとから構成される。また、関連表現パターン展開部27aで使用する関連表現パターンを予め格納した関連表現パターン定義格納部27cが記憶装置17に形成されている。関連表現パターン定義格納部27cは、特定の表現の原文語句に対する関連表現の関連語句のパターンを定義したものである。
関連表現パターン展開部27aは、関連表現パターン定義格納部27cを参照して、辞書登録/訳語学習指定部26aにてユーザが辞書登録または訳語学習を行った原文語句の表現に対して可能な関連表現のパターンを展開するものである。訳出パターン作成部27bは、登録見出し語・訳語対応付け部26bにて対応付けられた訳語を参照して、関連表現パターン展開部27aで展開した関連表現の関連語句の訳語を作成するものである。
翻訳辞書部28は、入力した第一言語の原文から第二言語の訳文への翻訳に必要な語彙・規則を格納するものであり、記憶装置17内に形成されている。翻訳に必要な翻訳に必要な語彙・規則は、翻訳辞書部28の語彙部28a、形態素解析処理部28b、構文解析部28c、変換規則部28d、生成規則部28eに格納されている。翻訳辞書部28には、これらの他に、辞書登録・訳語学習を行った結果を格納する学習翻訳辞書部28f、関連表現パターン制御部27において展開された関連表現の関連語句とその訳語とを格納する関連表現翻訳辞書部28gも含まれている。
出力部29は、翻訳部25によって生成された翻訳の結果を出力装置に出力するものである。例えば、出力装置としての表示装置13に表示出力する。出力装置は表示装置13だけでなく、表示装置13による出力に代え、あるいは、表示装置13による出力に加えて、音声により音声出力装置に出力するようにしてもよいし、印刷装置に印刷出力するようにしてもよい。
次に、本発明の実施の形態に係わる機械翻訳装置11での翻訳処理について、英日翻訳を例にして説明する。なお、英日翻訳に限らず日英翻訳や他の言語間での翻訳、例えば中日翻訳や日中翻訳にも適用可能であることは言うまでもない。
図3は、実施の形態に係わる機械翻訳装置11における翻訳処理全体について説明するためのフロー図である。ユーザが入力装置から翻訳対象の第一言語の原文文書を入力すると、まず、入力部22は、この原文文書の入力を受け付け原文文書を入力する(S11)。入力した原文文書は、メモリ19または記憶装置17に記憶される。原文文書が入力された後、文分割部23は、メモリ19または記憶装置17から原文文書を読み出し、原文文書を1文単位に分割する(S12)。
制御部24は、変数iに「1」をセットし(S13)、i番目の文を取り出す(S14)。i番目の文はメモリ19の作業エリア21に取り出される。制御部24は出力部29を起動しメモリ19の作業エリア21に格納された文を表示装置13に出力する。これにより、表示装置13に原文を表示する(S15)。
次に、i番目の文の翻訳指示はあるかどうかを判定する(S16)。ユーザによるi番目の文の翻訳指示がない場合には、第1原語の原文文書の翻訳の終了指示があるかどうかを判定し(S19)、第1原語の原文文書の翻訳の終了指示がない場合にはステップS16に戻りユーザからの翻訳指示を待つ。第1原語の原文文書の翻訳の終了指示がある場合には翻訳処理を終了する。
一方、ステップS16の判定で、ユーザによりi番目の文の翻訳指示がある場合には、制御部24は分割されたi番目の文を翻訳部25に送り、翻訳部25はi番目の文についての翻訳処理をする(S17)。翻訳部25では、翻訳辞書部28の各種辞書を参照し翻訳処理を行い、制御部24は翻訳部25で翻訳処理して得られた訳文を出力部29を介して表示装置13に送り訳文を表示する(S18)。
制御部24は、表示装置13に表示された原文及び訳文に対して、ユーザによる辞書登録/訳語学習の指示ありかどうかを判定する(S20)。ユーザによる辞書登録/訳語学習の指示がない場合には、1文単位に分割した原文文書の全文翻訳終了かどうかを判定し(S21)、1文単位に分割した原文文書の全文翻訳終了の場合は翻訳処理を終了する。1文単位に分割した原文文書の全文翻訳終了でない場合には、変数iに「1」を加算して(i=i+1)とし(S22)、ステップS14に戻る。
一方、ステップS20の判定で、ユーザによる辞書登録/訳語学習の指示があると、辞書登録/訳語学習制御部26は辞書登録/訳語学習処理を行い(S23)、続いて、関連表現パターン制御部27は関連表現パターン処理を行う(S24)。辞書登録/訳語学習処理及び関連表現パターン処理の詳細については後述する。
辞書登録/訳語学習処理の処理結果は翻訳辞書部28の学習翻訳辞書部28fに格納され、関連表現パターン処理で展開された関連表現の関連語句及びその訳語は、関連表現翻訳辞書部28gに登録される。学習翻訳辞書部28f及び関連表現翻訳辞書部28gに登録された内容は、以降の文を翻訳する際に翻訳部25で参照され、登録された関連表現の関連語句を含む原文に対しては、それに対応する訳語が適用される。
次に、図4は図3のステップS23での辞書登録/訳語学習制御部26による辞書登録/訳語学習処理の内容を示すフロー図である。原文中で辞書登録または訳語学習を行いたい表現が入力装置からユーザによって指定されると、辞書登録/訳語学習指定部26aは、辞書登録/訳語学習指定を受け付ける(S41)。すなわち、辞書登録/訳語学習指定部26aは、ユーザによって指定された第一言語の原文中の辞書登録または訳語学習の対象となる原文語句、その原文語句に対応する訳文語句及び訳文語句の訳語情報を受け付ける。
辞書登録を行う場合は、ユーザにより原文中の特定表現(原文語句)が見出し語として指定されるとともに、指定された語句の文法、属性及び対応する訳語の入力が行われるので、辞書登録/訳語学習指定部26aは、これらの情報を受け付ける。一方、訳語学習を行う場合は、ユーザにより訳文中の訳語リストの中から学習したい訳語が選択されるので、その選択された訳語を受け付ける。このような指定を行うユーザインターフェイスとして、辞書登録を行う場合には、辞書登録専用の入力用ウィンドウなどが考えられ、学習可能な訳語リストの表示には、例えば、プルダウンメニューなどが考えられる。
続いて、登録見出し語・訳語対応付け部26bは、受け付けた辞書登録/訳語学習の内容を言語解析する(S42)。すなわち、登録された原文中の英語表現(原文語句)及び辞書登録または訳語学習された日本語訳語について、それぞれ翻訳辞書部28を参照しての言語解析を行う。
この言語解析の内容は、図3のステップS18での翻訳処理で行う言語解析と同等であるため、図3のステップS18での翻訳処理での言語解析結果が利用できる場合はこれを利用する。また、辞書登録の際にユーザが指定した文法や属性に関する情報は、言語解析の際に優先的に参照される。言語解析の内容については、後で詳しく述べる。
次に、登録見出し語・訳語対応付け部26bは、ステップS42での処理の結果を用いて、見出し語/訳語を対応付ける(S43)。すなわち、見出し語を構成する構成語及び訳語を構成する構成語同士の対応付けを行う。対応付けの処理内容についても、後で詳しく述べる。
制御部24は、出力部29を通して表示装置13に対応付けの結果を表示する(S44)。これにより、ユーザは表示装置13に表示された見出し語を構成する構成語と訳語を構成する構成語との対応付けを確認することができ、対応付けを変更することもできる。ユーザは、その対応付けに問題があった場合は、入力装置を介して登録見出し語・訳語対応付け部26bに対応付けの修正を指示する。登録見出し語・訳語対応付け部26bは、そのユーザの修正指示により対応付けの結果を修正する(S45)。この対応付けの結果は、見出し語/訳語対応付け結果格納部26cに格納される。これにより、辞書登録/訳語学習制御部26での処理は終了となる。
次に、図4のステップS42での登録見出し語・訳語対応付け部26bで行われる言語解析の内容について詳しく説明する。ステップS42で行う言語解析は、図3ステップS18の翻訳処理で行われる言語解析と同等に、辞書登録/訳語学習する語だけではなく、その語の前後を含む文全体を対象として行われる。これは、辞書登録/訳語学習する語と前後の語との関係も考慮し、より精度の高い解析を行うためである。
ただし、ユーザが辞書登録の際に指定した訳語及び学習された訳語に対しては、ステップS18の翻訳処理にて言語解析が行われていないため、ステップS42にて言語解析を行う。ステップS42での言語解析においても、辞書登録/訳語学習の際にユーザが指定した文法及び属性は、優先度を高くして利用される。
解析対象が英語表現である原文語句の場合は、はじめに語彙部28aを参照して、語彙部28aに登録されている語の単位に区切る。なお語彙部28aには、英語の見出し語に対して日本語訳語が登録されている英日辞書と、日本語の見出し語に対して英語訳語が登録されている日英辞書の両方が存在する。
解析対象が日本語訳語の場合は、語彙部28a及び形態素解析規則部28bを参照して、言語で意味を持つ最小単位である形態素の単位に分割する。
次に、構文解析規則部28cを参照して、見出し語、訳語それぞれを構成する各語の構文・意味的な関係を解析する。構文・意味的な関係とは、例えば動詞とその目的語、前置詞とその目的語、意味上の主語と述語、修飾語と非修飾語、などの関係を意味する。これらの構文・意味的な関係を解析することにより、語彙部28aにおいて一つの見出し語に複数の品詞が登録されている場合でも、品詞を絞り込むことができる。最後に、変換規則部28d及び生成規則部28eを参照して、見出し語及びその訳語を構成する各語に対して、英単語の場合は対応する日本語の候補、日本語単語の場合は対応する英語の候補を求める。
これらの処理内容を、前述した例文(原文1)にて辞書登録を行った”tick attachment”と「マダニ咬着」とを例にして説明する。まず、登録見出し語・訳語対応付け部26bは、英語の見出し語である”tick attachment”に対して語彙部28aを参照し、下記の情報を得る。
tick:
品詞1 = 名詞
訳語1 = チクタクという音;ダニ(動物);ふとんカバー(衣類);…
品詞2 =自動詞
訳語2 =チクタクと鳴る;行動する;…
品詞3 =他動詞
訳語3 =時を刻む(+off)
attachment:
品詞1 =名詞
訳語1 =付着(行為);愛情(感情);差し押さえ(行為);出向(行為);添付ファイル(物体)、…
派生語1=attach、品詞 =自動詞、訳語 =付着する(+to)
派生語2=attachable、品詞 =自動詞、訳語 =付着可能な(+to); 添付可能な(+to); …
派生語2=attached、品詞 =形容詞、訳語 =付属の(+to);添付の(+to); …
語彙部28aには、品詞、対応する訳語などの情報の他に、属性情報(意味分類、目的語となる前置詞など)、動詞の場合は目的語に取りうる属性のリストなどの情報も格納されており、品詞及び訳語の絞込みの際に参照される。この例では訳語の後ろのカッコの中に属性が記入されている。
例えば「時を刻む(+off)」の(+off)は"tick"が動詞の場合に目的語に取る語を表しており、「”tick”が他動詞となるには、"off"を目的語に取る必要がある」ということを意味している。この他にも、派生語のリストも格納されており、派生語に関する情報は後で説明する関連表現パターン処理部S18での処理にて参照される。
通常は、この後、”tick” と“attachment”との構文・意味的な関係が解析されるが、この例では、両者ともに名詞であり、目的語、修飾語などの関係ではないことから、語彙部28aの情報のみから品詞の絞込みを行う。"tick"については、自動詞、他動詞、名詞の3つの品詞があるが、後ろに名詞が来ていることから自動詞ではなく、"off"が続いていないことから他動詞ではなく、名詞の可能性が高いと判断される。このような判断基準については、数値化して判断基準とする。
次に、日本語訳語である「マダニ咬着」に対しては、語彙部28a及び形態素解析規則部28bを参照して、「マダニ」「咬着」に分割し、以下の情報を得る。
マダニ:(動物)
品詞1 = 名詞
訳語1 =tick(動物);deer tick(動物);dog tick(動物);ixodid(動物)
咬着:
品詞1 =名詞
この例の「咬着」はユーザが辞書登録した語であり、語彙部28aに見出し語が無く、ユーザが指定した品詞情報が利用される場合を想定している。辞書登録された語が「吸着」などの比較的一般的な語である場合には、語彙部28aに見出し語があり、品詞情報、対応する訳語情報などが得られると期待される。
次に、図4のステップS43での登録見出し語・訳語対応付け部26bで行われる見出し語/訳語の対応付け内容について詳しく説明する。ステップS43での対応付けの処理内容についても、ステップS42での言語解析と同じ例を用いて説明する。見出し語と訳語とのそれぞれの言語解析が終了すると、それぞれを構成する構成語を比較して見出し語/訳語の対応付けが行われる。その場合、訳語、品詞、属性などを比較することになる。
見出し語と訳語との構成語の比較は、本来総当り的に行われるが、今回の例では「咬着」は未知語であり、対応する英語訳語がないため、"tick"と「マダニ」、"attachment"と「マダニ」の比較で説明する。まず、"tick"の訳語と「マダニ」の訳語候補との類似性を比較する。下記に、語彙部28aからの訳語のみの抜粋を示す。
tick:名詞 チクタクという音、ダニ、ふとんカバー、つけ、…
マダニ;名詞 tick, deer tick, dog tick, ixodid
"tick"の訳語各候補と「マダニ」との類似度を順に調べると、「ダニ」という訳語候補との類似度が最大となる。具体的には、「マダニ」の3文字中2文字が共通しているため、類似度は2/3であると計算する。次に、「マダニ」の訳語各候補と”tick”との類似度を順に調べると、「マダニ」の訳語である”tick”と原文言語の表現の”tick”とが完全一致していることから、類似度は最大となり、1と計算する。最終的な対応付けの点数は、上記で求めた類似度を掛け合わせて2/3*1=2/3と計算する。計算の際には、係数などを加味して、それぞれの類似度に重みを付けることもできる。
また、訳語の比較の際には、文字列としての一致度の他に、属性、品詞などを考慮することもできる。一方、"attachment"と「マダニ」の場合は、訳語で文字列が一致しているものはないため、最終的な対応付けの点数は0となる。従って、"tick"と「マダニ」との方が対応度が高いと判断され、"tick"と「マダニ」が対応付けられる。なお、「咬着」は、残りの語である"attachment"と対応付けられる。以上で、辞書登録/訳語学習制御部26での処理に関する説明を終える。
次に、関連表現パターン制御部27での処理について説明する。関連表現パターン制御部27では、関連表現パターン展開部27a及び訳出パターン作成部27bによって、辞書登録/訳語学習制御部26での言語解析結果及び関連表現パターン定義格納部27cを参照して、関連表現(関連語句)とそれに対する訳出パターンが展開される。
はじめに、関連表現パターン制御部27での処理の概要を説明し、関連表現パターン定義格納部27cの内容及び具体的な関連表現パターン及び訳語パターンの展開方法について説明する。
図5は関連表現パターン制御部27での処理内容を示すフロー図である。まず、関連表現パターン展開部27aは、辞書登録または訳語学習された原文語句が関連表現パターンに該当するかどうかを判定する(S51)。すなわち、辞書登録または訳語学習された原文語句(英語表現)は、辞書登録/訳語学習制御部26での言語解析結果に基づき、関連表現パターン定義格納部27cに予め定義された関連表現パターンに該当するかどうかが調べられる。
関連表現パターン展開部27aは、関連表現パターンに該当する場合は、辞書登録または訳語学習された原文語句を構成語の単位の単語に分割する(S52)。分割された構成語に対して、一語ずつ、関連表現パターン展開部27a及び訳出パターン作成部27bにより、動詞パターン展開を行い(S53)、形容詞パターン展開を行い(S54)、名詞パターン展開を行う(S55)。そして、関連表現パターン展開部27aは分割された構成語の最後の構成語かどうかを判定し(S56)、最後の構成語でない場合にはステップS53に戻る。ステップS56の判定で、最後の構成語である場合には処理を終了する。
このように、一つの構成語に対して、動詞パターン展開、動詞パターン展開、動詞パターン展開を行い(S53、S54、S55)、これら一連のパターン展開処理が終了した後に、構成語が最後の語であれば処理を終了し、未処理の構成語がある場合は、ステップS53〜S55の処理を繰り返す。
以下、ステップS53〜S55のパターン展開処理について、動詞パターン展開を例にとり説明する。図6は図5のステップS53の動詞パターン展開の処理の内容を示すフロー図である。図6に示すように、関連表現パターン展開部27aは構成語が動詞であるかどうかを判定し(S61)、関連表現パターン展開部27aは、構成語が動詞である場合は、関連表現パターン定義格納部27cに格納された関連表現パターンを参照し、その動詞を含む関連表現パターンを展開する(ステップS62)。
一方、関連表現パターン展開部27aは、構成語が動詞ではない場合は、語彙部28aを参照して動詞派生語の有無を調べ(S63)、動詞派生語が存在する場合は、その動詞派生語を含む関連表現パターンを展開する(ステップS62)。関連表現パターン展開部27aは、語彙部28aに派生語が登録されていない場合は、接頭辞・接尾辞を用いて動詞派生語を生成し(S64)、生成された動詞派生語を含む関連表現パターンを展開する(S62)。
続いて、訳出パターン作成部27bは、語彙部28aを参照し、登録されている動詞または動詞派生語の既存の訳語が利用可能かどうかを判定し(S65)、既存の訳語がそのまま利用可能な場合はこれを利用して訳語パターンを生成する(S66)。既存の訳語が利用可能ではない場合は、接頭辞・接尾辞を用いて訳出パターン作成部27bは派生語訳語を生成し(S67)、派生語訳語を利用して訳語パターンを作成する(ステップS66)。
形容詞パターン展開や名詞パターン展開についても、動詞パターン展開の場合と同様に、形容詞や名詞でないときは、その派生語があるかどうかを判定し、派生語がないときは派生語を生成する。そして、既存の訳語が存在するかどうかを判定し、存在しないときは派生語訳語を生成して訳語パターンを生成することになる。
次に、関連表現パターン定義格納部27cの内容、具体的な関連表現パターン及び訳語パターンの展開方法について説明する。関連表現パターン定義格納部27cには、例えば以下のような関連表現パターンが格納されている。
関連表現パターンは、複数の原文語句に対して、品詞の異なる派生に変化させるパターン、名詞の場合は複数形に変化させるパターン、動詞、形容詞の場合には活用させて分詞に変化させるパターン、原文語句またはこれら変化により生成した語句の順序を入れ替え、その語句間に必要な前置詞を挿入するパターン等によって定義されるパターンである。なお、以下のパターンはあくまでも例であり、本発明はここに挙げたパターンに限定されるものではない。
P-0) A(名詞) B(名詞)
P-1-1) A(名詞) of B(名詞)
P-1-2) B(名詞) of A(名詞)
P-2-1) Aの現在分詞形 B(名詞)
P-2-2) Aの過去分詞形 B(名詞)
P-3-1) Bの現在分詞形 A(名詞)
P-3-2) Bの過去分詞形 A(名詞)
P-4-1) A-able B(名詞)
P-4-2) B(名詞) A-able
P-5-1) B-able A(名詞)
P-5-2) A(名詞) B-able
P-6-1) A(名詞) B(動詞形)
P-6-2) B(動詞形) A(名詞)
P-7-1) A(動詞形) B(名詞)
P-7-2) B(名詞) A(動詞形)
・・・
関連表現パターン制御部27に原文語句(英語表現)が入力されると、関連表現パターン展開部27aによって上記の関連表現パターンが参照され、関連表現パターンに該当するかどうかが判定される。そして、該当するものが見つかると、図5に示した動詞パターン展開、形容詞パターン展開、名詞パターン展開の一連のパターン展開処理を開始する。
前述の”tick attachment”の場合は、名詞Aに"tick"が、名詞Bに”attachment”が相当し、P-0のパターンに該当する。このため、最終的に、以下のような関連表現が展開される。
なお、パターンの展開は、入力された英語表現がP-0のような名詞のみで構成される合成語以外の場合でももちろん可能である。例えばP-4-1)のような、形容詞を含む表現、P-7-1)のような動詞を含むフレーズのような場合でももちろん展開可能である。なお、名詞に対しては単数形(番号E-*-*a)と複数形(番号E-*-*b)の両方が展開されるが、下記では複数形を一部省略して表示した。
E-0) tick attachment:マダニ咬着
E-1-1a) attachment of a tick:マダニの咬着
E-1-1b) attachment of ticks:マダニの咬着
E-1-2a) a tick of attachment:咬着のマダニ
E-1-2b) ticks of attachment:咬着のマダニ
E-2-1a) * a ticking attachment:マダニしている咬着、マダニする咬着
E-2-2a) * a ticked attachment:マダニした咬着
E-3-1a) an attaching tick:咬着しているマダニ、咬着するマダニ
E-3-2a) an attached tick:咬着したマダニ
E-4-1a) * a tickable attachment:マダニ可能な咬着
E-4-2a) *an attach tickable (to 〜):(〜に)咬着できるマダニ
E-5-1a) an attachable tick:咬着可能なマダニ
E-5-2a) a tick attachable (to 〜):(〜に)咬着できるマダニ
E-6-1a) a tick attach (to 〜): マダニが(〜に)咬着する
E-6-2a) attach a tick (to 〜):(〜に)マダニを咬着させる
E-7-1a) * tick an attachment: 咬着にマダニする
E-7-2a) * an attachment tick 〜: 咬着がマダニする
・・・
パターン展開の際には、語彙部28aに登録された派生語を参照する。語彙部28aに派生語の登録が無い場合は、接頭辞(en-、anti-、など)及び接尾辞(-able、-ment、など)を用いて派生語を生成してパターンを展開し、語彙部28aを参照して合成した語が存在する確からしさを評価して点数を付ける。例えば、P-1-1)とP-1-2)は、AとBのどちらかは実際に使用される頻度が少ない表現となるが、どちらの表現も存在する可能性はあるため、両方のパターンを展開し、確からしさも同じとする。また、P-2-1)、P-2-2)、P-7-1)、P-7-2)は、Aである”tick”の「ダニ」の意味としての動詞形が存在しないため、展開はされるが評価点が低くなり、低評価の印として*が付けられる。同様にP-4-1)及びP-4-2)は、Aである”tick”の「ダニ」の意味としての形容詞形が存在しないため、展開はされるが評価点が低くなり、*が付けられる。ここでは、生成した派生表現の確からしさを、*のあるなしの2段階で表しているが、語彙部28aに派生表現が無い場合、品詞としての存在可能性自体が低い場合などの場合別に、複数段階に点数付けをすることも可能である。なお、ここでの評価点は辞書登録する際に記憶され、評価点が高いほど、翻訳時の辞書参照の際の優先度が高くなる。
訳語パターンの展開に際しては、語彙部28aの派生語リストに登録がある場合は、この訳語がそのまま利用可能かどうかを訳出パターン生成部27cが判断する。今回の例である「咬着」は翻訳辞書部28に見出し語が無いため、訳出パターン生成部27cによって、接頭辞及び接尾辞などが付加されて、訳語が生成される。例えば、”attachment”の動詞派生語である”attach”に対しては、”attachment”に対応付けられた名詞である「咬着」に動詞派生語の語尾である「する」を付けて「咬着する」とし、”attachment”の形容詞派生語である”attachable”に対しては、「咬着」に接尾辞「可能な」を付けて「咬着可能な」とする。
本発明の実施の形態よれば、ユーザが訳語の辞書登録/訳語学習を行った特定の表現が別途定義された関連表現のパターンに適合するかどうかを判定し、適合する場合には、関連表現パターン定義格納部に格納された関連表現パターンに基づいて原文語句の関連表現を展開し、原文語句から派生する関連語句を作成し関連語句の訳語を作成するので、ユーザが辞書登録または訳語学習を指示した表現の関連表現である関連語句に対しても、辞書登録または訳語学習の内容が適用できる。このため、辞書登録または訳語学習をした以降の文書で関連語句が出現した場合に、辞書登録または訳語学習を再度行う手間をかけることなく、正確かつ効率的な翻訳を行うことができる。
この場合、関連表現が名詞のみで構成される複合語の場合のみならず、活用している場合も含む用言で構成される場合にも辞書登録や訳語学習の結果を相互に適用することができる。これによって、主題に関わる概念が品詞や表現形態を変えた語を使って、文書の中で繰り返し述べられる傾向がある英文の翻訳において、特に正確かつ効率的な翻訳を行うことができる。
また、英文では、同じ語を繰り返し使用することはレトリック上避けられる傾向があるため、主題に関わる概念は品詞や表現形態を変えた語を使って、文書の中で繰り返し述べられる傾向がある。このような文書に対して、辞書登録または訳語学習を再度行う手間の削減を大幅に行うことができる。
本発明の実施の形態に係わる機械翻訳装置の機能ブロック図。 本発明の実施の形態に係わる機械翻訳装置のハードウエア構成を示すブロック構成図。 本発明の実施の形態に係わる機械翻訳装置における翻訳処理全体について説明するためのフロー図 図3のステップS23での辞書登録/訳語学習制御部よる辞書登録/訳語学習処理の内容を示すフロー図。 本発明の実施の形態における関連表現パターン制御部での処理内容を示すフロー図。 図5のステップS53の動詞パターン展開の処理の内容を示すフロー図。
符号の説明
11…機械翻訳装置、12…演算制御装置、13…表示装置、14…マウス、15…キーボード、16…ディスクドライブ、17…記憶装置、18…プロセッサ、19…メモリ、20…プログラム、21…作業エリア、22…入力部、23…文分割部、24…制御部、25…翻訳部、26…辞書登録/誤訳学習制御部、26a…辞書登録/訳語学習指定部、26b…登録見出し語・訳語対応付け部、26c…見出し語/訳語対応付け結果格納部、27…関連表現パターン制御部、27a…関連表現パターン展開部、27b…訳出パターン作成部、27c…関連表現パターン定義格納部、28…翻訳辞書部、28a…語彙部、28b…形態素解析処理部、28c…構文解析部、28d…変換規則部、生成規則部28e…、28f…学習翻訳辞書部、28g…関連表現翻訳辞書部、29…出力部

Claims (4)

  1. 機械翻訳プログラム、翻訳に必要な語彙・規則を蓄積した翻訳辞書部を記憶した記憶装置と、翻訳対象の第一言語の原文をデータとして入力する入力装置と、前記機械翻訳プログラムを演算実行し前記翻訳辞書部の語彙・規則を用いて前記入力装置で入力された第一言語の原文を第二言語の訳文に翻訳する演算制御装置と、前記入力装置で入力された第一言語の原文を表示するとともに前記演算制御装置で翻訳された翻訳後の第二言語の訳文を表示する表示装置とを備えた機械翻訳装置において、
    前記記憶装置に形成され、翻訳辞書に対する辞書登録または訳語学習の対象となる原文語句から派生する関連語句のパターンを関連表現パターンとして予め定義し格納した関連表現パターン定義格納部と、
    ユーザによって前記入力装置から指定された第一言語の原文中の辞書登録または訳語学習の対象となる原文語句、その原文語句に対応する訳文語句及び前記訳文語句の品詞そのほかの属性である訳語情報を受け付ける辞書登録/訳語学習指定部と、
    前記辞書登録/訳語学習指定部にて受け付けた前記原文語句の構成語と前記訳文語句の構成語との対応付けを行う登録見出し語・訳語対応付け部と、
    前記関連表現パターン定義格納部に格納された関連表現パターンに基づいてユーザによって前記入力装置から指定された辞書登録または訳語学習の対象となる原文語句の関連表現を展開し前記原文語句から派生する関連語句を作成する関連表現パターン展開部と、
    前記関連表現パターン展開部で作成された関連語句に対して前記登録見出し語・訳語対応付け部で対応付けられた前記原文語句の構成語と前記訳文語句の構成語との対応付けに基づいて関連語句の訳語を作成する訳出パターン作成部と、
    前記翻訳辞書部に形成され前記訳出パターン作成部で作成された前記関連語句の訳語を格納する関連表現翻訳辞書部と、
    前記翻訳辞書部の語彙・規則を用いて前記入力装置で入力された第一言語の原文を第二言語の訳文に翻訳するとともにユーザが辞書登録または訳語学習を行った原文中の箇所以降に出現した前記関連語句に対しては前記関連表現翻訳辞書部に格納された前記関連語句の訳語を適用して翻訳する翻訳部とを備えたことを特徴とする機械翻訳装置。
  2. 機械翻訳プログラム、翻訳に必要な語彙・規則を蓄積した翻訳辞書部を記憶した記憶装置と、翻訳対象の第一言語の原文をデータとして入力する入力装置と、前記機械翻訳プログラムを演算実行し前記翻訳辞書部の語彙・規則を用いて前記入力装置で入力された第一言語の原文を第二言語の訳文に翻訳する演算制御装置と、前記入力装置で入力された第一言語の原文を表示するとともに前記演算制御装置で翻訳された翻訳後の第二言語の訳文を表示する表示装置とを備えた機械翻訳装置に用いられる機械翻訳プログラムにおいて、
    前記記憶装置は、辞書登録または訳語学習の対象となる原文語句から派生する関連語句のパターンを関連表現パターンとして予め定義し格納した関連表現パターン定義格納部を有し、前記翻訳辞書部は、前記関連語句の訳語を格納する関連表現翻訳辞書部を有し、前記コンピュータに、
    ユーザによって前記入力装置から指定された第一言語の原文中の辞書登録または訳語学習の対象となる原文語句、その原文語句に対応する訳文語句及び前記訳文語句の訳語情報を受け付ける手順と、
    受け付けた前記原文語句の構成語と前記訳文語句の構成語との対応付けを行う手順と、
    前記関連表現パターン定義格納部に格納された関連表現パターンに基づいてユーザによって前記入力装置から指定された辞書登録または訳語学習の対象となる原文語句の関連表現を展開し前記原文語句から派生する関連語句を作成する手順と、
    作成された関連語句に対して前記原文語句の構成語と前記訳文語句の構成語との対応付けに基づいて関連語句の訳語を作成する手順と、
    作成された前記関連語句の訳語を前記関連表現翻訳辞書部に格納する手順と、
    前記翻訳辞書部の語彙・規則を用いて前記入力装置で入力された第一言語の原文を第二言語の訳文に翻訳するとともにユーザが辞書登録または訳語学習を行った原文中の箇所以降に出現した前記関連語句に対しては前記関連表現翻訳辞書部に格納された前記関連語句の訳語を適用して翻訳する手順とを実行させるための機械翻訳プログラム。
  3. 請求項1の機械翻訳装置の関連表現パターン定義格納部において定義される関連表現パターンが、複数の原文語句に対して、品詞の異なる派生に変化させ、名詞の場合は複数形に変化させ、動詞、形容詞の場合には活用させて分詞に変化させ、原文語句または前記変化により生成した語句の順序を入れ替え、前記語句間に必要な前置詞を挿入する、ことによって定義されるパターンであることを特徴とする機械翻訳装置。
  4. 請求項2の機械翻訳プログラムの関連表現パターン定義格納部において定義される関連表現パターンが、複数の原文語句に対して、品詞の異なる派生に変化させ、名詞の場合は複数形に変化させ、動詞、形容詞の場合には活用させて分詞に変化させ、原文語句または前記変化により生成した語句の順序を入れ替え、前記語句間に必要な前置詞を挿入する、ことによって定義されるパターンであることを特徴とする機械翻訳プログラム。
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