JP4811980B2 - 光触媒活性を有する分散液、及びこれを使用した塗料 - Google Patents

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Description

本発明は、酸化チタンを有機溶媒に分散してなり、光触媒活性を有し、分散安定性に優れた分散液に関する。
酸化チタンは親水性・抗菌性・酸化分解性などの光触媒機能を有することが知られており、このような酸化チタンの光触媒機能は、例えば防曇性鏡、サイドミラー、ロードミラー、計器カバーガラス、太陽電池カバーガラス、衣料品、寝具、農業資材、日用品、マーキングフィルム、内装材、外壁材、道路標識などを塗装する塗料の他、日焼け止めクリームといった化粧品など多種多様に利用されている。
酸化チタンが塗料に使用される場合には、樹脂と有機溶媒等からなる塗料成分に酸化チタンが配合される。酸化チタンの配合にあたり、直接酸化チタンの粉体を配合して均一分散をさせる方法もあるが、塗料成分への分散性を向上させると共に、粉塵等の環境的問題を考慮して、酸化チタンの粒子を塗料成分と相溶性の良い溶媒中に分散させた分散液を作成して、この分散液を塗料成分に配合する方法が通常利用される。分散液に使用する溶媒としては、塗料成分への相溶性を備えることとともに、塗料としての作業性を向上させることを考慮すると、揮発性の高いものが好ましく利用される。
また、塗料としての作業性を向上させるため、及び塗膜の強度を向上させるために、イソシアネート基を有する架橋剤等が併用されることが一般的に行われている。
ここで、酸化チタンの粉体は、分散媒に添加することにより、2次凝集を生じやすく、この2次凝集により、例えば、粒子径が5〜20nm程度の酸化チタン粒子が、粒子径が100nm〜2000nm程度の粗大粒子を形成する。
粗大粒子化した酸化チタンは、分散液中で安定な分散状態を維持しにくく、酸化チタン粒子が沈殿しやすくなってしまう。そして、酸化チタン粒子が沈殿してしまった分散液が塗料成分に配合され、塗料のために使用された場合、その塗料は、酸化チタン粒子の均一な分散状態を形成し難いものとなり、塗膜としての透明性の低く、光触媒活性の悪い等の品質の低いものとなってしまう。
したがって、この分散液は、酸化チタンの粒子を初期の微粒子の状態で維持できるとともに、酸化チタンの粒子の安定した分散状態を維持できるものである必要がある。
酸化チタンの粒子の安定した分散状態を形成する分散液としては、主に水を分散媒として用いた水分散型酸化チタン分散液や、アルコールを分散媒として用いたアルコール分散型酸化チタン分散液が一般的に使用されている。
さらに、特許文献1には、アナターゼ型酸化チタン微粒子が水中に分散している分散液であって、該分散液がチタンに対してモル比で3.0×10-3以上15×10-3以下のペルオキソ基を含有することを特徴とするアナターゼ型酸化チタン分散液が提案されている。
このアナターゼ型酸化チタン分散液は、ペルオキソ基含量を特定の範囲に制御することで、分散液における酸化チタン粒子の安定した分散状態を維持しながら、酸化チタン粒子の光触媒活性を維持しようとするものである。
特開2002−153758号公報
しかしながら、水分散型酸化チタン分散液やアルコール分散型酸化チタン分散液では、これらの分散液が塗料に利用される場合に、バインダー成分が極端に制限を受けるために問題がある。
例えば、一般的な塗料には、従来より、塗膜を補強するためイソシアネート基を有する架橋剤等を添加することが好適に行なわれているが、水分散型酸化チタン分散液やアルコール分散型酸化チタン分散液では、いずれもイソシアネート基との反応性を有する活性水素を有する分散媒である水やアルコールが使用されているため、塗料を形成する際において塗膜を補強するために好適に利用される架橋剤のイソシアネート基が、これら分散液に使用する分散媒中の活性水素と架橋反応を起こしてしまうという問題がある。すなわち、この架橋反応が、塗装のために塗料が使用される前に、塗料中で生じてしまう。したがって、これらの分散液は、上記したような架橋剤を使用した塗料に添加して利用することができず、利用範囲の制限されたものとなってしまうという問題がある。
また、水分散型酸化チタン分散液については、分散性を向上させるために塩酸や硝酸などによる強酸性水が分散媒として使用される。強酸は、揮発性が高いが広範囲の化学物質と反応性を有するため、この分散液が塗料などに使用される場合においては、すなわち水分散型酸化チタン分散液が使用される場合では、塗装する基材に耐酸性基材を使用するか、耐酸性保護層を設ける必要があると共に、生産設備に対して広範囲にわたり強酸による腐蝕防止措置を講じることが必要となり、塗装のための作業効率の低下及び設備費の増大という問題がある。
さらに、特許文献1のアナターゼ型酸化チタン分散液でも、活性水素を有する水を分散媒とするため、上記同様にイソシアネート基を有する架橋剤等を添加する塗料に対して使用し難いものとなっているとともに、ペルオキソ酸化チタンは、水溶液としてのみ存在するので塗膜を形成する場合において、高温下での焼結が必要となり、塗膜を形成する基材がセラミック等の耐熱性を有する物に限定され、熱可塑性樹脂等の基材に使用することができず、利用範囲の制限されたものであるという問題がある。
本発明は、有機溶媒中で、酸化チタンの2次凝集による粗大粒子化状態を解消し、酸化チタン粒子の安定な分散状態を形成し、しかもイソシアネート基を有する架橋剤等を添加した塗料にも使用することができ、しかも揮発性の面においても高揮発性の有機溶媒を使用しているので、塗膜に分散媒が残留する可能性が低く、VOC(Volatile Organic Compounds)対策の面でも優れており、塗料として塗布後の乾燥性も優れた分散液を提供することを目的とする。
即ち本発明の分散液は、イソシアネート基との反応性を有する活性水素を有さず、空気に対する比誘電率が6.5〜20であり、酢酸エステルとNMPとからなる有機溶媒に、光触媒活性を有する酸化チタン粒子を分散したことを特徴とするものである。
また、前記有機溶媒に酸化チタン粒子を添加分散後、ビーズミル湿式粉砕装置により湿式粉砕することで、2次凝集して粗大化した酸化チタン粒子を微細化することができ、酸化チタン粒子の分散状態のより安定した分散液が得られることとなる
酸化チタン粒子が、アナターゼ型酸化チタン粒子に窒素をドーピングしてなる可視光応答型酸化チタン粒子である場合においては、通常の酸化チタン粒子よりも2次凝集によって粗大化しやすく、その微細化が容易ではないが、本発明の分散液においては、可視光応答型酸化チタン粒子であっても容易に微細化することができ、分散性に優れた分散液を形成することができる。
さらに、本発明の分散液を光触媒活性を有する塗料として通常用いられている塗料成分に配合することにより、酸化チタン粒子が均一に分散した塗料を得ることができる。
本発明の分散液は、分散媒として比誘電率が6.5〜20の有機溶媒を用いることで、酸化チタンの2次凝集による粗大粒子化を解消し、酸化チタン粒子の安定な分散状態を形成することができる。このため、1次粒子径に近い状態の酸化チタン粒子が分散した分散液となるために、この分散液より得られる塗膜は透明性の高いものとなり、光触媒活性の優れたものとなる。また、この分散液は、イソシアネート基との反応性を有する活性水素を有さない溶媒を分散媒として使用しているために、イソシアネート基を有する架橋剤等を添加した塗料にも最適に使用することができる。
さらに、この分散液は揮発性の面においても高揮発性の分散媒を使用しているので、塗膜に分散媒が残留する可能性が低くVOC対策の面でも優れており、塗料に使用された場合における塗布後の乾燥性も優れた分散液を得ることができる。
本発明の分散液において、酸化チタンは、アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、或いはそれらを混合したもの等が好ましく使用されるが、光触媒活性の強さの点からアナターゼ型酸化チタンであることがより好ましい。
なお、一般に、酸化チタンは、紫外線のみまたは、可視光線に応答して光触媒活性を有する2種類のものがあり、一般的には紫外線のみに光触媒活性を示す紫外線応答型酸化チタンが主流であるが、最近、可視光線で光触媒活性を示す可視光線応答型酸化チタンが注目されつつある。この可視光線応答型酸化チタンとしては、例えば、酸化チタンに対して窒素をドーピングすることにより可視光線にも応答して光触媒活性を示すものが形成できる。窒素のドーピングは、酸化チタンを窒素ガスプラズマに晒して窒素を導入するスパッタリング法などの公知方法を用いることで実施できる。
この可視光線応答型酸化チタン粒子は、通常の紫外線応答型酸化チタン粒子と比較して、分散液に分散した場合に、2次凝集により、粗大化しやすく、粗大化した粒子を微粉化することも容易ではなかった。本発明の分散液においては、可視光線応答型酸化チタン粒子であっても分散性に優れた分散液が得ることができる。
分散液における酸化チタン粒子の平均粒子径は、100nm以下であることが好ましく、80nm以下であることがより好ましく、更に好ましくは50nm以下であり、その上更に好ましくは30nm以下である。酸化チタンの平均粒子径が100nmを超えると、分散液は、酸化チタン粒子の沈降しやすいものとなり、酸化チタン粒子の分散した状態を安定に維持でき難くなるために好ましくない。また、このように酸化チタン粒子の粗大粒子化した状態の分散液から得られる塗膜は透明性において不十分となり、光触媒活性の面でも劣るものとなる。酸化チタンの平均粒子径が100nmを多少超える分散液に関しては、界面活性剤等の分散剤を添加することによって分散性を向上させることが可能であるが、そのような分散液は、塗料に使用された場合に、塗膜形成後に酸化分解物等を発生してしまい塗膜性能を損なう可能性があり好ましくない。
本発明の分散液において使用される分散媒としての有機溶媒は、イソシアネート基との反応性を有する活性水素を有さず、空気に対する比誘電率が6.5〜20のものが選択される。酸化チタンの分散性に優れる有機溶媒としては、イソプロピルアルコール(IPA)等のアルコール等があるが、これらのものはイソシアネート基との反応性を有する活性水素を有するために塗料に使用した場合に、この有機溶媒がイソシアネート基を有する架橋剤等と反応してしまい塗膜性能の低下等の原因となる。このため、本発明においては、イソシアネート基との反応性を有する活性水素を有さない有機溶媒が使用される。
有機溶媒の比誘電率が6.5未満では、酸化チタン粒子の2次凝集の抑制が困難であり、しかも、2次凝集によって平均粒子径が100nmより大きく粗大化した場合、ビーズミル湿式粉砕装置による湿式粉砕で平均粒子径を100nm以下に微粉細化することが容易でない。有機溶媒の比誘電率が20を超えると、分散液を塗料のために使用した場合、塗膜に有機溶媒の残留する可能性が高くなり、VOC対策の面で好ましくなく、さらに乾燥スピード等の面で塗膜形成の作業性の低下を招くため好ましくない。
ここで、比誘電率は、以下のように算出される。
対向電極容器内に有機溶媒を6ml導入して、その上から該容器内へ主電極(平板電極)を、対向電極と主電極のギャップが1.5mmとなるように押入れ、並列容量を測定(C1とする)する。つぎに、対向電極容器内を空の状態(空気で満たされた状態)にして、主電極を対向電極と主電極のギャップが1.5mmとなるように押入れ、並列容量を測定(C2とする)する。比誘電率は、C1をC2で除した値として算出される。
分散液の有機溶媒を構成する成分としては、酢酸エチルや酢酸メチルなどの酢酸エステル、メチルイソブチルケトン、ジメチルアセトアミド、Nメチルピロリドン、ジメチルホルムアミドなどが具体的に例示される。そして、これらを適宜組み合わせて比誘電率が6.5〜20となるように配合して、有機溶媒が調整される。ただし、複数種類の有機溶媒を組み合わせる場合、その組み合わせによってイソシアネート基との反応性を有する活性水素を生じることがないようなものを選択する必要がある。
比誘電率が6.5〜20の有機溶媒に酸化チタン粒子を混合して混合液が形成される。この酸化チタン粒子が、部分的または全体的に2次粒子化して粗大粒子が生じている。例えば、一次粒子径5〜50nmの酸化チタン粒子を単に有機溶媒に分散させたのみである場合、この酸化チタン粒子が凝集してしまい1000〜3000nmの粒子径の粗大粒子となってしまう。そのため酸化チタン粒子の平均粒子径を100nm以下にするために、この混合液を、ビーズミル粉砕装置等を使用して湿式粉砕処理を行うことが好ましい。すなわち、混合液が、ジルコニア粒子等の粉砕媒体とともにビーズミル容器内に導入され、この導入後、ビーズミル容器内に設けられた攪拌機構によって混合液が攪拌される。すると、2次粒子化している酸化チタン粒子は、粉砕媒体との衝突や摩擦に応じた物理的な剪断によって粉砕されて微粒子化し、平均粒子径が100nm以下の均一な状態となり、さらに、ビーズミル容器内の攪拌により有機溶媒中に均一分散された状態となる。ビーズミル粉砕装置には、ビーズミル容器の内部と外部を隔てるように微細孔を多数備えたスクリーンが設けられており、微粒子化した酸化チタンの分散された分散液は、スクリーンを通じて外部に排出されて、本発明の分散液が製造できる。この分散液では、酸化チタンが平均粒子径100nm以下で均一に微粒子化していることから、酸化チタンの粒子の安定した分散状態が形成される。
酸化チタンを分散させるときの分散液の液温及びビーズミル容器内の分散液の液温は、35℃以下にしておくことが好ましい。液温が35℃を超えると、酸化チタン粒子が凝集しやすくなり、分散性の低下を起こす可能性がある。
なお、ビーズミル粉砕装置に使用される粉砕媒体としての粒子としては、ジルコニア粒子のほか、ガラスビーズやアルミナ粒子などが具体的に例示されるが、粉砕媒体としての粒子は、酸化チタンの粒子の2次凝集を維持しようとする凝集力に打ち勝つような高い運動エネルギーで酸化チタンに衝突できることが必要であるから、酸化チタンよりも重量を大きくしやすいジルコニア粒子が好ましい。
粉砕媒体の粒子径は、30μm〜200μmであり、好ましくは50μm〜150μmである。粉砕媒体の粒子径が30μm未満であると、粉砕されて得られる酸化チタンの粒子径に近づくため、スクリーンに形成されている微細孔に目詰まりが生じる虞がある。
粉砕媒体の添加量は、ビーズミル容器内に導入した酸化チタンの重量に対して2倍量以上であることが好ましい。粉砕媒体の添加量が2倍量未満であると酸化チタンの粉砕効率の低下を来す虞がある。
本発明の分散液は、樹脂と溶媒とからなる塗料成分と混ざり合うことにより、塗料を構成することができる。
この塗料としては、例えば以下のようなものを具体的に例示できる。
まず、分散液としては、酢酸エステル系化合物とNMP(Nメチルピロリドン)とを混合し、それらの配合比率を比誘電率が6.5〜20となるように調整した溶液を有機溶媒として用い、これに光触媒活性を有する酸化チタン粒子を混合し、この混合液をビーズミル粉砕装置を用いて分散してなるものを使用する。
塗料成分としては、上記した酢酸エステル系化合物とNMPとからなる有機溶媒または相溶性のある有機溶媒を溶媒として用い、フッ化ビニリデン、ジフルオロモノクロロエチレン、トリフルオロモノクロロエチレン等を基本成分とする樹脂、シリコーンジオール又はパーフルオロジオール等を共重合体化したポリウレタン樹脂、シリコン等を酸化チタンの固着剤用樹脂として用いたものを使用する。
そして、これらの分散液と塗料成分を混合することにより、塗料が形成される。
塗料における分散液の配合量は、塗料の用途や塗装しようとする基材に応じて適宜選択可能であるが、分散液中の酸化チタン成分が塗料中の全固形成分に対して30〜80重量%となるような量であることが好ましい。分散液中の酸化チタン成分が、全固形成分の30%未満であると、酸化チタンが十分に光触媒機能を発揮できなくなる虞があり、分散液中の酸化チタン成分が、全固形成分の80%を超えると、塗料中の樹脂の配合量が酸化チタンの配合量に比べて少量になりすぎ、塗膜の強度や耐久性が低下してしまう虞がある。
上記したような本発明の塗料には、イソシアネート基を有する架橋剤等を加えることができる。分散液の有機溶媒は、イソシアネート基との反応性を有する活性水素を有さないものが選択されているので、このような架橋剤等が上記した塗料に添加されても、塗料中で有機溶媒と架橋剤等で架橋反応が生じることがなく塗膜性能の優れたものとなる。
なお、イソシアネート基を有する架橋剤としては、リジントリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート三量体、ノルボルナンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、イソホロンジソシアネート等の他、ジイソシアネートとジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、3メチルペンタジオール、ジメチロールヘプタン、トリメチロールプロパン等との付加反応物などが具体的に例示される。
なお、この塗料には、通常の塗料に添加される顔料、ゼオライト、セピオライト、雲母等の無機化合物や銀コロイド等の各種添加剤を加えてもよい。
実施例1
酢酸ブチル(沸点125℃)が90重量%であってNMP(沸点202℃)が10重量%である有機溶媒と、アナターゼ型酸化チタン(日本エアロジル製、P−25、一次平均粒子径10nm)10重量%とからなる分散液10kg(液温20℃)を調整し、これをジルコニア粒子(平均粒子径100μm)2kgとともにビーズミル(アシザワ・ファインテック社製:スターミル ヘッド容積2リットル)内に導入し、アナターゼ型酸化チタンの粉砕処理を2時間実施し、分散液を得た。
実施例2、3
有機溶媒として、酢酸ブチルとNMPとを表1に示すような組成としたものを用いた他は、実施例1と同様にして分散液を得た。
比較例1
有機溶媒として、酢酸ブチルを用いた他は、実施例1と同様にして分散液を得た。
比較例2
有機溶媒として、酢酸ブチルが95重量%であってNMPが5重量%であるものを用いた他は、実施例1と同様にして分散液を得た。
比較例3
有機溶媒として、酢酸ブチルを用い、粉砕処理時間を8時間とした他は、実施例1と同様にして分散液を得た。
比較例4
有機溶媒として、NMPを用いた他は、実施例1と同様にして分散液を得た。
実施例4
有機溶媒として、酢酸エチル(沸点77.11℃)が95重量%であってNMPが5重量%であるものを用いたほかは、実施例1と同様にして分散液を得た。
実施例5
有機溶媒として、酢酸エチルが50重量%であってNMPが50重量%であるものを用いたほかは、実施例1と同様にして分散液を得た。
比較例5
有機溶媒として、酢酸エチルを用いた他は、実施例1と同様にして分散液を得た。
実施例1〜5、比較例1〜5について、以下のような評価方法で分散性と光触媒活性を評価した。結果は、表1に示す通りである。
分散性の評価方法
得られた分散液をそれぞれ透明な試験管に20CC入れ、その試験管の口部にゴム栓をして、1週間放置した。その後分散液の状態を観察し評価を行った。
○:酸化チタン粒子が均一に分散し、変化がなかった。
×:酸化チタン粒子が下部に沈殿し分離してしまった。
光触媒活性の評価方法
<評価用サンプルの作成>
厚みが50μmの高耐光性PETフィルム(帝人デュポン社製)の片面に、シリカ系バインダ(大日本インキ社製、P57)をワイヤーバーで塗布量が5g/m2(Wet)となるように塗布して、80℃で30秒間予備乾燥した後に、130℃の乾燥オーブンで90秒間乾燥して保護層を有する基材を作成した。
この基材の保護層上に、分散液を塗布量5g/m2(Wet)となるようにワイヤーバーで塗布して、80℃で30秒間予備乾燥した後に、130℃の乾燥オーブンで90秒間乾燥して有機溶媒を抜くとともに製膜を行ない、分散液で被膜されたこの基材を、光触媒活性を評価するための評価用サンプルとした。
<光触媒活性の評価>
アルバック理工社製防汚活性チェッカー(PCC−2)による透過率(Tとする)(%)の値によって評価用サンプルの光触媒活性を評価した。Tの値が高いほど光触媒活性が高い。
○:T>85%である。
△:Tが70%以上で85%以下である。
×:T<70%である。
Figure 0004811980
表1に示すように、実施例1から3、比較例2より、有機溶媒中のNMPの配合比率の上昇とともに、有機溶媒の比誘電率が上昇していることがわかる。さらに、表1の比較例4に示すように、有機溶媒がNMPのみである場合、有機溶媒の比誘電率は20を超えている。
ここで、NMPは酢酸ブチルに比べて沸点が高いため揮発性が低く、したがって、有機溶媒の比誘電率が20を超えるほどにNMPが高い配合比率で含有されると、分散液を構成する有機溶媒の揮発性が損なわれることが示される。
そして、有機溶媒がNMPのみである比較例4は、塗膜成形性の点で問題となるものであった。したがって、有機溶媒の比誘電率が20を超えるほどにNMPが高い配合比率で含有されるものを塗料として使用した場合に、基材に影響を与えるおそれがある。さらに、NMPが高い配合比率で含有される場合は、塗膜に有機溶剤が残留する可能性もありVOC対策の面でも好ましくない。
次に、実施例1から3、比較例1、2によれば、有機溶媒としての酢酸ブチルの比誘電率が6.5〜20であるような分散液は、光触媒活性を維持しつつ、酸化チタンの粒子の分散性の良好なものである。また、これと比較例3により、酸化チタンの粒子の分散性は、粉砕処理時間よりも、有機溶媒の比誘電率の影響を受けている。
また、実施例4及び5、比較例5によれば、有機溶媒が酢酸エチルの場合においても、実施例1から3と同様に、有機溶媒の比誘電率が6.5〜20であると、得られた分散液は、その光触媒活性を維持しつつ、酸化チタンの粒子の分散性の良好なものである。

Claims (4)

  1. イソシアネート基との反応性を有する活性水素を有さず、空気に対する比誘電率が6.5〜20であり、酢酸エステルとNMPとからなる有機溶媒に、光触媒活性を有する酸化チタン粒子を分散したことを特徴とする分散液。
  2. 有機溶媒に酸化チタン粒子を添加分散後、ビーズミル湿式粉砕装置により湿式粉砕したことを特徴とする請求項1記載の分散液。
  3. 酸化チタン粒子が、アナターゼ型酸化チタン粒子に窒素をドーピングしてなる可視光応答型酸化チタンであることを特徴とする請求項1または2記載の分散液。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の分散液を配合してなることを特徴とする光触媒活性を有する塗料。
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