JP4810922B2 - Pm堆積量推定制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディーゼルエンジンの排気中に含まれるパティキュレートを捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)に関し、特にDPF内部に堆積しているPM量を推定する技術に関する。
ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれるパティキュレートをトラップするために、ディーゼルエンジンの排気通路に設けるDPFは、排気ガスを多孔質のフィルタ材に通すことで、パティキュレートをフィルタ材の孔部の壁面に堆積させる。
ただし、PM堆積量の増加とともにDPFの流通抵抗が増大しDPFのパティキュレートトラップ能力も低下するので、パティキュレートの堆積量が所定量に達した場合には、排気ガスの温度を上昇させ、DPF内に堆積したパティキュレートを燃焼させることでDPFから除去する。この処理を一般にDPFの再生と称する。
DPFのパティキュレート堆積量は、DPFの上下流の排気ガスの差圧から検出することができる。しかしながら、差圧はDPFを通る排気ガスの流量に依存して変化し、差圧を検出する差圧センサの検出精度も、排気ガスの流量変化の影響を受けてばらつくことがある。
特許文献1には、DPFの前後差圧から正確な堆積量を推定する方法として、排気ガス流量の変化率を検出し、この変化率に基づいてセンサ出力値を補正する方法が開示されている。
特開2003−166411号公報
しかしながら、DPFの前後差圧を検出する差圧センサは、排気ガス流量が少ないほど誤差が増大するという特性を有する。排気ガス流量の変化率に依存する従来技術の補正は、排気ガス流量それ自体の違いには対応していない。そのため、例えば車両駆動用のディーゼルエンジンに従来技術を適用しても、車両が低車速で走行している場合に、差圧の検出誤差が大きくなることは避けられない。
差圧の検出誤差の増大はDPFの再生タイミングの判定精度を低下させることとなり、その結果DPFの再生頻度が増すと、ディーゼルエンジンの燃料消費量を増大させることになる。
そこで、本発明ではDPFのパティキュレート堆積量を正確に把握し、適正なタイミングでのDPF再生を実現させることを目的とする。
本発明のパティキュレート堆積量推定制御装置は、ディーゼルエンジンの排気通路に設けたディーゼルパティキュレートフィルタのパティキュレート堆積量を推定する装置において、前記フィルタ上流の排気通路の排気ガス圧力と前記フィルタ下流の排気通路の排気ガス圧力との差圧を検出する差圧センサと、前記ディーゼルエンジンの運転条件を検出する運転状態検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、前記差圧に基づいてパティキュレート堆積量を計算する第1の推定手段と、前記運転条件に基づいてパティキュレート堆積量の一定期間ごとの増加量を計算し、前記増加量を累計してパティキュレート堆積量を計算する第2の推定手段と、前記第1の推定手段と第2の推定手段とを車速に応じて選択的に適用して前記パティキュレート堆積量を計算し、かつ前記第2の推定手段を適用する際には前記第1の推定手段によって推定したパティキュレート堆積量を累計開始の初期値に適用する制御手段と、を備え、前記制御手段は、推定したパティキュレート堆積量を記憶する不揮発メモリをさらに備え、車速が所定値より大きい場合に前記第1の推定手段を適用し、車速が所定値より大きくない場合に前記第2の推定手段を適用し、前記第1の推定手段の実行後に車速が低下した場合には、車速低下から所定時間経過するまでは前記不揮発メモリに記憶された値をパティキュレート堆積量として出力する
本発明によれば、例えば差圧センサの検出精度が高い運転領域では第1の推定手段を適用し、そして差圧センサの検出誤差が大きくなる運転領域では第2の推定手段を適用し、前記第1の推定手段から前記第2の推定手段へ切替える際には、前記第1の推定手段によって推定したパティキュレート堆積量を累計開始の初期値とするので、幅広い運転領域について精度の高いパティキュレート堆積量の推定を行うことが可能となり、結果として、無駄な再生を行なうことを防止し、燃費の悪化等を低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は第1実施形態のシステムの概略図を表している。ディーゼルエンジン10は排気通路7を備える。排気通路7の途中にはDPF1が設けられる。DPF1は排気通路7の排気ガスを多孔質のフィルタ材に通すことで、排気ガス中のパティキュレートをDPF1内に堆積させる。DPF1からは、パティキュレートを除去した排気ガスが排出される。
DPF1内のパティキュレートの堆積量が所定量に達すると、コントローラ3(制御手段)が再生装置9に再生信号を出力し、再生装置9がディーゼルエンジン1の排気ガス温度を上昇させてDPF1内に堆積したパティキュレートを燃焼させる
ディーゼルエンジン1の排気ガス温度を上昇させるには、燃料噴射タイミングの遅角、ポスト噴射の実行など燃料噴射制御による方法や、加熱装置を用いて排気ガスを加熱する方法など、公知のいかなる方法を適用してもよい。再生装置9は、前者の方法による場合には燃料噴射装置で構成され、後者の方法を適用する場合には加熱装置で構成されることになる。
コントローラ3は中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、不揮発メモリ20及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラを複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。
コントローラ3は、再生信号出力のために、DPF1内のパティキュレートの堆積量を推定する(第1、第2の推定手段)。そのために、コントローラ3には、DPF1の上下流の差圧ΔPを検出する差圧センサ2、DPF1の上流の排気ガス温度を検出する上流温度センサ4、DPF1の下流の排気ガス温度を検出する下流温度センサ5、ディーゼルエンジン10の吸入空気流量を検出するエアフローメータ11、ディーゼルエンジン10の回転速度を検出する回転速度センサ12(運転状態検出手段、回転速度検出手段)、車両の走行速度を検出する車速センサ13(パラメータ検出手段)、ディーゼルエンジン10の負荷を検出する負荷センサ14(運転状態検出手段)及び車両の走行距離を検出するオドメータ15から検出データが信号入力される。差圧センサ2には配管6を介してDPF1の上流と下流の排気ガス圧力がそれぞれ導かれる。ディーゼルエンジン10の負荷は、車両が備えるアクセラレータペダルの踏込量やディーゼルエンジン10の燃料噴射量Qで代表させることができる。
コントローラ3は以上の各信号を用いてDPF1のパティキュレート堆積量を推定する。推定は以下に説明する差圧法と運転履歴法のふたつの推定方法を、ディーゼルエンジン1の運転条件に応じて選択的に適用することで行う。
差圧法はDPF1の上下流の差圧ΔPからパティキュレート堆積量を推定する方法である。DPF1のパティキュレートの堆積量は、図8に示すようにDPF1の上下流の差圧ΔPと、DPF1の排気ガス流量Qexhとをパラメータとする関数で表すことができる。排気ガス流量Qexhが一定の場合には、パティキュレート堆積量の増加に応じて差圧ΔPが上昇する。したがって、複数の異なるパティキュレート堆積量に関して、排気ガス流量Qexhと差圧ΔPとの関係をあらかじめ規定した、図8に示すような特性のマップを用いて、差圧ΔPと排気ガス流量Qexhからパティキュレート堆積量を求めることができる。この推定方法を差圧法と称する。
排気ガス流量Qexhはエアフローメータ11が検出する吸入空気流量と、DPF1内の排気温度と、差圧ΔPと、ディーゼルエンジン10の燃料噴射量Qとから計算する。これらのパラメータを用いた排気ガス流量Qexhの計算方法は公知であるので説明を省略する。DPF1内の排気温度は、上流温度センサ4と上流温度センサ5の検出温度の平均値として求める。
運転履歴法はディーゼルエンジン10の運転条件によって定まる時間当たりのパティキュレート堆積量を積算することで、パティキュレートの堆積量を計算する方法である。
運転条件として、ディーゼルエンジン1の負荷と、回転速度を適用する。これらのパラメータと、時間当たりのDPF1のパティキュレート堆積量との関係を、あらかじめ規定した図9に示す特性のマップを用いて、時間当たりのDPF1のパティキュレート堆積量を計算する。
図7を参照すると、差圧法において差圧ΔPを検出する差圧センサ2の誤差は、排気ガス流量Qexhが増大するにつれて低下する。したがって、車両が低車速で走行している場合には、差圧法によるDPF1のパティキュレート堆積量の推定精度は低く、運転履歴法を下回る。
また、差圧法による排気ガス流量Qexhの計算に、上流温度センサ4と上流温度センサ5の検出温度を用いているが、温度センサは一般に応答性が低い。一般に、排気ガス流量の変動は排気ガス温度の変化を伴う。上記の排気ガス流量Qexhの計算方法はパラメータに排気ガス温度を使用しているので、排気ガス流量が急変する状況では、計算結果にタイムラグが生じる。結果として、排気ガス流量が急激に変化する状況では、差圧法によるDPF1のパティキュレート堆積量の推定精度が低下する。
差圧法と運転履歴法のこうした特性に対応して、コントローラ3は、DPF1のパティキュレート堆積量の推定に、差圧法による推定と運転履歴法による推定とを運転条件に応じて選択的に適用する。ここで、差圧法はその時点の運転条件のデータのみからパティキュレート堆積量を計算できるが、運転履歴法は過去のパティキュレート堆積量に時間当たりの堆積量を加えることで、パティキュレート堆積量を計算する。したがって、差圧法から運転履歴法への切り換えに際しては、切り換え時の差圧法によるパティキュレート堆積量に時間当たりの堆積量を加えることで、運転履歴法を適用する。運転履歴法から差圧法への切り換えに際しては、運転履歴法で計算したパティキュレート堆積量に代えて差圧法で計算したパティキュレート堆積量を直ちに適用する。
次に図2を参照して、上記のパティキュレート堆積量の推定のために、コントローラ3が実行するパティキュレート堆積量推定ルーチンを説明する。コントローラ3はこのルーチンをディーゼルエンジン1の運転中に十ミリ秒間隔で実行する。
ステップS1でコントローラ3は、車速センサ13が検出した車速が毎時40キロメートルを上回っているかどうかを判定する。前述のように、差圧法によるパティキュレート堆積量の推定は、車速が低下するにつれて精度が低下し、ある車速より低車速では運転履歴法によるパティキュレート堆積量の推定精度を下回る。ステップS1に適用する毎時40キロメートルはこの境界車速の一例を表す。境界車速は、差圧センサ2やディーゼルエンジン1の特性に依存するので、実際には実験やシミュレーションにより決定する。
コントローラ3は、ステップS1の判定が肯定的な場合にはステップS2の処理を行い、否定的な場合にはステップS12からS14を実行して運転履歴法によるパティキュレート堆積量の計算を行う。
ステップS2でコントローラ3は、車速の変化率ΔVSPがしきい値TS2を下回っているかどうかを判定する。前述のように、排気ガス流量が急激に変化すると、差圧法によるDPF1のパティキュレート堆積量の推定精度が低下する。ここで、排気ガス流量は車速の変化に対応してリニアに変化する。したがって、パティキュレート堆積量の推定精度に関して差圧法と運転履歴法を比較した時に、精度が逆転する境界となる排気ガス流量の変化率を、車速の変化率で表し、これをしきい値TS2として設定する。車速の変化率を用いるのは、排気ガス流量の変化率よりも計算が容易である、という理由による。しきい値TS2の具体的数値は実験やシミュレーションにより決定するが、例を挙げると毎秒当たり時速1ないし2キロメートルである。
コントローラ3は、ステップS2の判定が肯定的な場合にはステップS3の処理を行い、否定的な場合にはステップS12からS14 を実行して運転履歴法によるパティキュレート堆積量の計算を行う。
ステップS3でコントローラ3は、車速VSPが設定車速Vtc以下であるかどうかを判定する。設定車速Vtcは、後述のステップS9で不揮発メモリ20に格納される車速である。ここでは、前回のステップS9の実行時に不揮発メモリ20に格納された設定車速Vtcをコントローラ3が読み出して判定を行う。
コントローラ3は、ステップS3の判定が肯定的な場合にはステップS4の処理を、否定的な場合にはステップS8からS10を実行して差圧法によるパティキュレート堆積量の計算を行う。
ステップS4でコントローラ3は、設定時刻Ttcから現在の時刻Tまでの経過時間がしきい値TS1を下回るかどうかを判定する。設定時刻Ttcは後述のステップS9で不揮発メモリ20に格納される時刻である。ここでは、前回のステップS9の実行時に不揮発メモリに格納された設定時刻Ttcをコントローラ3が読み出して判定を行う。しきい値TS1はパティキュレート堆積量の変化が実質的な変化を示さない時間範囲を意味する。しきい値TS1は数分に設定される。
ステップS4の判定が肯定的な場合には、コントローラ3はステップS5からS7 を実行して運転履歴法によるパティキュレート堆積量を計算する。ステップS4の判定が否定的な場合には、ステップS8からS10を実行して差圧法によるパティキュレート堆積量の計算を行う。
ステップS5でコントローラ3は、ディーゼルエンジン1の燃料噴射量Qと回転速度Nに基づき、あらかじめROMに格納した、図9に示す特性のマップを参照して、単位時間当たりのパティキュレート堆積量ΔPMを求める。単位時間をあらかじめルーチンの実行間隔に等しく設定しておくことで、ΔPMは前回のルーチン実行から今回のルーチン実行までの期間のパティキュレート堆積量となる。マップは誤差を考慮して、実際の単位時間当たり堆積量より若干多めの値を与えるように設定される。パティキュレート堆積量を過小に見積もると、DPF1の再生開始時のパティキュレート堆積量が、本来再生を開始すべき所定量を上回り、過大に堆積したパティキュレートの燃焼による過大な発熱量がDPF1のフィルタ材を損傷する可能性がある。マップが若干多めの値の与えることはこうした不具合を防止するのに役立つ。
次のステップS6でコントローラ3は、不揮発メモリ20に格納された前回値PMbzにステップS5で求めた単位時間当たりのパティキュレート堆積量ΔPMを加えることで、パティキュレート堆積量の推定値PMbを計算する。
次のステップS7でコントローラ3は、推定値PMbを次回のルーチン実行で用いる前回値PMbzとして不揮発メモリ20に記憶する。
ステップS7の処理の後、コントローラ3はステップS11の処理を行う。
一方、ステップS8からS10の差圧法によるパティキュレート堆積量の推定は次のように行われる。
ステップS8でコントローラ3は、前述のようにDPF1の上下流の差圧ΔPと、吸入空気流量と、DPF1内の排気温度と、ディーゼルエンジン10の燃料噴射量QとからDPF1の排気ガス流量Qexh を計算する。そして、差圧ΔPと排気ガス流量Qexhに基づき、あらかじめROMに格納した図8に示す特性のマップを参照して、パティキュレート堆積量の推定値PMaを求める。マップは実際の堆積量より若干多めの値を与えるようにあらかじめ数値が設定される。
次のステップS9でコントローラ3は、現時点の車速VSP及び時刻Tをそれぞれ、設定車速Vtc及び設定時刻Ttcとして不揮発メモリ20に格納する。ステップS9が実行されるのは、差圧法によるパティキュレート堆積量の推定が行われた場合のみである。したがって、設定時刻Ttcは差圧法によるパティキュレート堆積量の推定が最後に行われた時刻を意味する。前述のステップS4は、差圧法によるパティキュレート堆積量の推定が最後に行われてからの経過時間がしきい値TS1に達したかどうか、すなわち差圧法が適用直後であるかどうかを判定する目的で実行される。
次のステップS10でコントローラ10は、パティキュレート堆積量の推定値PMaを次回のルーチン実行で用いる前回値PMbzとして不揮発メモリ20に格納する。また、パティキュレート堆積量の推定値PMaそれ自体も、次回以降のルーチン実行で用いる可能性があるので不揮発メモリ20に格納する。
ステップS7またはステップS10の処理の後、コントローラ3はステップS11で、パティキュレート堆積量の出力値PMにステップS8で求めたパティキュレート堆積量の推定値PMaを設定する。ステップS11の処理の意味については後で詳しく説明する。ステップS11の後、コントローラ3はルーチンを終了する。
ステップS12からS14の運転履歴法によるパティキュレート堆積量の計算プロセスは、ステップS5からS7のプロセスと同一であるので説明を省略する。
ステップS14の処理の後、コントローラ3はステップS15で、パティキュレート堆積量の出力値PMにステップS13で計算したパティキュレート堆積量の推定値PMbを設定する。ステップS15の処理の後、コントローラ3はルーチンを終了する。
このルーチンにおいて、ステップS8からS10の差圧法がパティキュレート堆積量の推定に適用されるのは、車速が毎時40キロメートルを上回り、かつ車速の変化率ΔVSPがしきい値TS2より小さい場合である。その場合であっても、差圧法を適用してからの経過時間がしきい値TS1に達する前に、車速VSPが不揮発メモリ20に格納された設定車速Vtcを下回ると、ステップS5からS7で運転履歴法によるパティキュレート堆積量の計算が行われる。つまり、差圧法の適用中に車速VSPが低下した場合には、その状態の継続時間がしきい値TS1に達するまでは、差圧法によるパティキュレート堆積量の推定値PMaの計算を行わず、代わりに運転履歴法によるパティキュレート堆積量の推定値PMbの計算が行われる
しかしながら、ステップS5からS7で運転履歴法により計算されたパティキュレート堆積量の推定値PMbは出力されず、出力値PMには不揮発メモリ20に格納されたパティキュレート堆積量の推定値PMaが設定される。
つまり、差圧法の適用中に車両が減速した場合には、しきい値TS1に相当する時間が経過するまでは、減速前に差圧法で推定したパティキュレート堆積量の推定値PMaがそのまま出力値PMとして出力される。差圧法で計算されるパティキュレート堆積量の推定値PMaは、前述のように、実堆積量に対して若干多めの値を与えるようマップの数値設定がなされている。したがって、短時間で終わる減速であれば減速前のパティキュレート堆積量の推定値PMaを出力しても実堆積量との間に大きな誤差は生じない。
減速状態の継続時間がしきい値TS1を超えると、ステップS8からS10の差圧法によるパティキュレート堆積量の推定値PMaの計算が再開され、計算結果が出力値PMに設定される。
差圧法を適用してからの経過時間がしきい値TS1に達するまでの期間は、計算結果を出力しないにも関わらず、ステップS5とS6で運転履歴法によるパティキュレート堆積量の推定値PMbの計算を行うのは、次の理由による。
ステップS5からS7の処理が行われるのは、ステップS4の判定が肯定的な場合に限られる。この場合には、ステップS10における前回値PMbzの更新は行われない。この状態で、ステップS1またはS2の判定が否定的に転じると、以後はステップS12からS14で運転履歴法によるパティキュレートの計算が行われる。その切り換え直後のステップS12で用いる前回値PMbzとしては、更新停止状態のステップS10の値PMbzよりも、直前にステップS7で更新された値PMbzの方が精度が高い。つまり、ステップS12からS15の運転履歴法を適用する際の初期値としての前回値PMbzの精度を確保するために、ステップS5とS6のパティキュレート堆積量の推定値PMbの計算とステップS7における計算結果の不揮発メモリ20への格納を行うのである。
ステップS5からS7の実行は、車両の減速状態の継続時間がしきい値TS1 に達するまでの短い期間に限定される。そのため、ステップS5からS7を省略し、ステップS4が肯定的な場合には直ちにステップS11の処理を行うようにしても良い。この場合には、ステップS8からS10の差圧法からステップS12からS14の運転履歴法への切り換えに際して、切り換え直後に行われるステップS13のパティキュレート堆積量の推定値PMbの計算に用いる前回値PMbzは、差圧法の適用時にステップS10で不揮発メモリ20に格納した値を使用する。
図3(A)、(B)を参照して、以上のルーチン実行により推定されるDPF1のパティキュレート堆積量の変化を説明する。
時刻t0にディーゼルエンジン1を始動し、車両が発進するものとする。車速が毎時40キロメートルに達するまでは、ステップS12からS15の実行により運転履歴法を用いたパティキュレート堆積量の推定が行われる。時刻t0において最初にステップS13で用いる前回値PMbzは、ディーゼルエンジン1の前回の運転が停止した時に不揮発メモリ20に格納された値である。ここでは時刻t0における前回値PMbzをゼロとしている。
車速が毎時40キロメートルを超えると、ステップS1の判定が肯定的に転じる。さらにステップS2で車速の変化率ΔVSPがしきい値TS2を下回りつつ、ステップS3で車速VSPが設定車速Vtcを上回ることで、時刻t1にパティキュレート堆積量の推定方法の切り換えが行われる。具体的にはステップS12からS15に代えてステップS8からS10による差圧法を用いたパティキュレート堆積量の推定が行われる。
差圧法は前回値PMbzに依存しない推定方法であるので、切り換えにより、パティキュレート堆積量の推定値は運転履歴法による堆積量PMb1から差圧法による堆積量PMa1へとステップ的に変化する。
車速が毎時40キロメートルを下回る時刻t2まで差圧法によるパティキュレート堆積量の推定が行われる。前述のように差圧法で用いるパティキュレート堆積量の推定値PMaのマップは実際より若干大きめの値を与えるので、推定値PMa1とPMb2を結ぶ直線は実際の堆積量Yを常に若干上回る。
時刻t2において車速が毎時40キロメートルを下回った後は、再びステップS12からS15の実行により運転履歴法を用いたパティキュレート堆積量の推定が行われる。時刻t2において、ステップS13で適用される前回値PMbzは、直前に終了した差圧法のステップS10で設定された値である。運転履歴法においてはこの前回値PMbzを起点に堆積量の積算を行うので、差圧法から運転履歴法への切り換えにおいては、推定さされるパティキュレート堆積量にステップが生じない。
以後、車速変化に応じて運転履歴法と差圧法を切り換えながらパティキュレート堆積量の推定を行う。このようにして、時刻t6にパティキュレート堆積量の出力値PMが再生を開始すべき所定量に到達するので、コントローラ3は別ルーチンの実行により、DPF1の再生を実行する。
図3(A)、(B)には、差圧法を適用中の車両の、一時的な減速に関する処理が示されていない。前述のように差圧法の適用中に車両が減速しても、減速の継続時間がしきい値TS1に達するまで、出力値PMは減速前の値PMaに維持される、一方、ステップS5からS7の実行により、運転履歴法を用いた前回値PMbzの更新が行われる。したがって、差圧法の適用中に車速が頻繁に変動しても出力値PMは安定的に推移する一方、運転履歴法への切り換え時に使用される前回値PMbzの精度も損なわれない。
図の破線は運転履歴法のみを用いて推定したパティキュレート堆積量の変化を示す。運転履歴法は低車速域では好ましい推定精度を有するが、高車速では差圧法より推定精度が低い。したがって、車速が時速40キロメートルを超えた後も引き続き運転履歴法を用いてパティキュレート堆積量を推定し続けると、図の破線に示すように、堆積量の推定誤差が累積し、推定した堆積量は時刻t3において再生を開始すべき所定量に達してしまう。これに対して、運転履歴法と差圧法とを車速に応じて選択的に適用することで、パティキュレート堆積量の好ましい推定精度を実現することができる。
次に図4を参照して、この発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態のハードウェアの構成は第1実施形態と同一であり、図2のパティキュレート堆積量推定ルーチンの代わりに図4のルーチンを実行する点が第1実施形態と異なる。このルーチンの実行条件は図2のルーチンと同一である。このルーチンと図2のルーチンの違いは、運転履歴法と差圧法の切り換え条件に関する。具体的にはこのルーチンでは、図2のルーチンのステップS2に代えてステップS22を、ステップS3に代えてステップS23を、ステップS9に代えてステップS29を設けている。その他のステップは図2のルーチンと同一である。
ステップS22でコントローラ3は、エンジン回転速度の変化率ΔNがしきい値TS3を下回るかどうかを判定する。しきい値TS3は、車速の変化率ΔVSPに関するしきい値TS2と同じ意味を持つ。すなわち、パティキュレート堆積量の推定精度に関して差圧法と運転履歴法を比較した時に、精度が逆転する境界となる排気ガス流量の変化率を、エンジン回転速度の変化率ΔNで表した値である。しきい値TS3の具体的数値は実験やシミュレーションにより決定する。
ステップS23では、エンジン回転速度Nが設定速度Ntc以下であるかどうかを判定する。
ステップS29では、コントローラ3は、現時点のエンジン回転速度N及び時刻Tをそれぞれ、設定車速Vtc及び設定時刻Ttcとして不揮発メモリ20に格納する。
この実施例では、運転履歴法と差圧法の切り換えるためのパラメータとして、第1実施形態が用いた車速の変化率ΔVSPに代えてエンジン回転速度の変化率ΔNを用いている。前述のように、排気ガス流量が急激に変化する場合には差圧法の推定精度が低下するので、運転履歴法の適用が好ましい。この実施例では、この条件を車速の変化率ΔVSPに代えてエンジン回転速度の変化率ΔNで判定している。
この実施例においても、DPF1のパティキュレート堆積量の推定に関して、図3(A)と3(B)に示した第1実施形態と同様の作用が得られる。
次に図5を参照してこの発明の第3実施形態を説明する。
第3実施形態のハードウェアの構成は第1実施形態と同一であり、図2のパティキュレート堆積量推定ルーチンの代わりに図5のルーチンを実行する点が第1実施形態と異なる。このルーチンの実行条件は図2のルーチンと同一である。このルーチンと図2のルーチンの違いは、差圧法の適用直後に運転条件が運転履歴法の適用条件へと変化した場合の処理に関する。具体的にはこのルーチンでは、図2のルーチンのステップS4に代えてステップS44を、ステップS9に代えてステップS49を設けている。その他のステップは図2のルーチンと同一である。
ステップS44でコントローラ3は、オドメータ15が検出した現時点の車両の走行距離Dと設定走行距離Dtcとの差がしきい値TS4を下回るかどうかを判定する。現時点の走行距離Dと設定走行距離Dtcとの差は、差圧法によってパティキュレート堆積量の推定を最後に行ってからの車両の走行距離を示す。図2のルーチンのステップS4では、差圧法によってパティキュレート堆積量の推定を最後に行ってからの経過時間により、差圧法の適用直後であるかどうかを判定している。このルーチンでは、同じ判定を車両の走行距離に基づき行っている。しきい値TS4は経過時間に関するしきい値TS1を車両の走行距離であらわしたものに相当する。
コントローラは、ステップS8で差圧法を用いてパティキュレート堆積量PMaを推定した後、ステップS49で現時点の車速VSPと車両の走行距離Dとをそれぞれ設定車速Vtc及び設定走行距離Dtcとして不揮発メモリ20に格納する。
この実施形態においても、DPF1のパティキュレート堆積量の推定に関して、図3(A)と図3(B)に示した第1実施形態と同様の作用が得られる。
次に図5を参照してこの発明の第4実施形態を説明する。
この実施例は第から第3の各実施形態のステップS8で行う、差圧法によるパティキュレート堆積量の計算に関する。この実施例では、ステップS8において、図5に示すサブルーチンを実行する。
まずステップS31で不揮発メモリ20に格納されたパティキュレート堆積量の前回値PMbzがしきい値TS5を上回るどうかを判定する。しきい値TS5はDPF1が再生を開始するためのパティキュレート堆積量として設定された所定量より若干小さな値とする。ここでは、しきい値TS5を再生開始のための所定量の90パーセントに設定する。ステップS31の判定は、DPF1の再生時期が近付いているかどうかを判定する意味をもつ。
ステップS31の判定が肯定的な場合には、ステップS32でコントローラ3は車両が備える変速機のギヤ比を大きくする。すなわちダウンシフトを行う。ダウンシフトを行うことで、ディーゼルエンジン 1 の回転速度が増加し、排気ガスの流量が増大する。
ステップS31の判定が否定的な場合及びステップS32の処理を行った後、コントローラ3はステップS33で、第1から第3の実施形態のステップS8と同じプロセスで差圧法によりパティキュレート堆積量を推定する。
この実施例によれば、差圧法を適用する際に、DPF1の再生時期が近いかどうかを判定し、再生時期が近付いている場合には、ダウンシフトにより排気ガス流量を増加させる。戦術のように、差圧法が好ましい推定精度を発揮するのは、排気ガス流量が多い場合である。したがって、DPF1の再生時期が近付いている場合には、排気ガス流量を増やした上でパティキュレート堆積量を推定することで、堆積量の推定精度を高まり、再生時期を正しく判定することができる。
この実施形態は第1から第3のいずれの実施形態とも組み合わせることができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
第1実施形態のパティキュレート堆積量推定装置の概略構成図である。 第1実施形態においてコントローラが実行するパティキュレート堆積量推定ルーチンを説明するフローチャートである。 (A)、(B)はパティキュレート堆積量推定ルーチンの実行による車速とパティキュレート堆積量推定値の変化を説明するタイミングチャートである。 第2実施形態においてコントローラが実行するパティキュレート堆積量推定ルーチンを説明するフローチャートである。 第3実施形態においてコントローラが実行するパティキュレート堆積量推定ルーチンを説明するフローチャートである。 第4実施形態の差圧法によるパティキュレート堆積量推定サブルーチンを説明するフローチャートである。 差圧センサの検出値と排気ガス流量との関係を表す図である。 差圧法が使用するパティキュレート堆積量のマップ特性を説明する図である。 運転履歴法が使用する単位時間あたりのパティキュレート堆積量のマップ特性を説明する図である。
符号の説明
1 ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)
2 差圧センサ
3 コントローラ
4 上流温度センサ
5 下流温度センサ
7 排気通路
9 再生装置
10 ディーゼルエンジン
11 エアフローメータ
12 回転速度センサ
13 車速センサ
14 負荷センサ
15 オドメータ

Claims (12)

  1. ディーゼルエンジンの排気通路に設けたディーゼルパティキュレートフィルタのパティキュレート堆積量を推定する装置において、
    前記フィルタの上流の排気通路の排気ガス圧力と前記フィルタの下流の排気通路の排気ガス圧力との差圧を検出する差圧センサと、
    前記ディーゼルエンジンの運転条件を検出する運転状態検出手段と、
    車速を検出する車速検出手段と、
    前記差圧に基づいてパティキュレート堆積量を計算する第1の推定手段と、
    前記運転条件に基づいてパティキュレート堆積量の一定期間ごとの増加量を計算し、前記増加量を累計してパティキュレート堆積量を計算する第2の推定手段と、
    前記第1の推定手段と第2の推定手段とを車速に応じて選択的に適用して前記パティキュレート堆積量を計算し、かつ前記第2の推定手段を適用する際には前記第1の推定手段によって推定したパティキュレート堆積量を累計開始の初期値に適用する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、推定したパティキュレート堆積量を記憶する不揮発メモリをさらに備え、車速が所定値より大きい場合に前記第1の推定手段を適用し、車速が前記所定値より大きくない場合に前記第2の推定手段を適用し、前記第1の推定手段の実行中に車速が低下した場合には、車速低下から所定時間経過するまでは前記不揮発メモリに記憶された値をパティキュレート堆積量として出力することを特徴とするパティキュレート堆積量推定制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の推定手段の実行中に車速が低下した場合には、車速低下から所定時間経過するまでは前記不揮発メモリに記憶された値をパティキュレート堆積量として出力するとともに、前記第2の推定手段により第2のパティキュレート堆積量を推定し、車速が前記所定値を下回った場合に、当該第2のパティキュレート堆積量を初期値として、前記第2の推定手段によるパティキュレート堆積量を計算する請求項1に記載のパティキュレート堆積量推定制御装置。
  3. 前記制御手段は、車速の変化率が所定のしきい値を上回る場合には、車速が前記所定値より大きい場合であっても、前記第2の推定手段を適用する請求項1または2に記載のパティキュレート堆積量推定制御装置。
  4. ディーゼルエンジンの排気通路に設けたディーゼルパティキュレートフィルタのパティキュレート堆積量を推定する装置において、
    前記フィルタの上流の排気通路の排気ガス圧力と前記フィルタの下流の排気通路の排気ガス圧力との差圧を検出する差圧センサと、
    前記ディーゼルエンジンの運転条件を検出する運転状態検出手段と、
    車速を検出する車速検出手段と、
    前記ディーゼルエンジンのエンジン回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記差圧に基づいてパティキュレート堆積量を計算する第1の推定手段と、
    前記運転条件に基づいてパティキュレート堆積量の一定期間ごとの増加量を計算し、前記増加量を累計してパティキュレート堆積量を計算する第2の推定手段と、
    前記第1の推定手段と第2の推定手段とを車速に応じて選択的に適用して前記パティキュレート堆積量を計算し、かつ前記第2の推定手段を適用する際には前記第1の推定手段によって推定したパティキュレート堆積量を累計開始の初期値に適用する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、推定したパティキュレート堆積量を記憶する不揮発メモリをさらに備え、車速が所定値より大きい場合に前記第1の推定手段を適用し、車速が前記所定値より大きくない場合に前記第2の推定手段を適用し、前記第1の推定手段の実行中にエンジン回転速度が低下した場合には、エンジン回転速度低下から所定時間経過するまでは前記不揮発メモリに記憶された値をパティキュレート堆積量として出力することを特徴とするパティキュレート堆積量推定制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1の推定手段の実行中にエンジン回転速度が低下した場合には、エンジン回転速度低下から所定時間経過するまでは前記不揮発メモリに記憶された値をパティキュレート堆積量として出力するとともに、前記第2の推定手段により第2のパティキュレート堆積量を推定し、車速が前記所定値を下回った場合に、当該第2のパティキュレート堆積量を初期値として、前記第2の推定手段によるパティキュレート堆積量を計算する請求項4に記載のパティキュレート堆積量推定制御装置。
  6. 前記制御手段は前記エンジン回転速度の変化率が所定のしきい値を上回る場合には、前記車速が前記所定値よりも大きい場合であっても、前記第2の推定手段を適用する請求項4または5に記載のパティキュレート堆積量推定制御装置。
  7. ディーゼルエンジンの排気通路に設けたディーゼルパティキュレートフィルタのパティキュレート堆積量を推定する装置において、
    前記フィルタの上流の排気通路の排気ガス圧力と前記フィルタの下流の排気通路の排気ガス圧力との差圧を検出する差圧センサと、
    前記ディーゼルエンジンの運転条件を検出する運転状態検出手段と、
    車速を検出する車速検出手段と、
    前記差圧に基づいてパティキュレート堆積量を計算する第1の推定手段と、
    前記運転条件に基づいてパティキュレート堆積量の一定期間ごとの増加量を計算し、前記増加量を累計してパティキュレート堆積量を計算する第2の推定手段と、
    前記第1の推定手段と第2の推定手段とを車速に応じて選択的に適用して前記パティキュレート堆積量を計算し、かつ前記第2の推定手段を適用する際には前記第1の推定手段によって推定したパティキュレート堆積量を累計開始の初期値に適用する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、推定したパティキュレート堆積量を記憶する不揮発メモリをさらに備え、車速が所定値より大きい場合に前記第1の推定手段を適用し、車速が前記所定値より大きくない場合に前記第2の推定手段を適用し、前記第1の推定手段の実行中に車速が低下した場合には、車速低下から所定距離走行するまでは前記不揮発メモリに記憶された値をパティキュレート堆積量として出力することを特徴とするパティキュレート堆積量推定制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記第1の推定手段の実行中に車速が低下した場合には、車速低下から所定距離走行するまでは所定時間経過するまでは前記不揮発メモリに記憶された値をパティキュレート堆積量として出力するとともに、前記第2の推定手段により第2のパティキュレート堆積量を推定し、車速が前記所定値を下回った場合に、当該第2のパティキュレート堆積量を初期値として、前記第2の推定手段によるパティキュレート堆積量を計算する請求項7に記載のパティキュレート堆積量推定制御装置。
  9. 前記所定値は、車速が前記所定値より大きい場合の前記第1の推定手段の推定精度が前記第2の推定手段の推定精度を上回り、車速が所定値より小さい場合の前記第1の推定手段の推定精度が前記第2の推定手段の推定精度を下回るように設定する請求項1から7のいずれかに記載のパティキュレート堆積量推定制御装置。
  10. 前記第1の推定手段は、前記差圧と排気ガス流量とに基づいて、排気ガス流量が減少し、前記差圧が増大するにつれて前記パティキュレート堆積量が増大するように推定する請求項1から9のいずれかに記載のパティキュレート堆積量推定制御装置。
  11. 前記運転状態検出手段は、前記エンジンの負荷を検出する手段と、エンジン回転速度を検出する手段と、を備え、前記第2の推定手段は前記エンジンの負荷とエンジン回転速度に基づいて、前記エンジンの負荷が増大し、前記エンジン回転速度が増大するにつれて増大するように前記増加量を推定し、推定した増加量を積算することで前記パティキュレート堆積量を推定する請求項1から10のいずれかに記載のパティキュレート堆積量推定制御装置。
  12. 前記ディーゼルエンジンは変速機を介して車両を駆動するエンジンであり、前記制御手段は、前記第1の推定手段の実行に先立ち、前記不揮発メモリのパティキュレート堆積量が所定の堆積量を上回るか否かを判定し、前記不揮発メモリのパティキュレート堆積量が所定の堆積量を上回る場合には、前記変速機をダウンシフトする請求項1から11のいずれかに記載のパティキュレート堆積量推定制御装置。
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