JP4809844B2 - 半導体基板のキャリア濃度レベルと電気接合深さを独立して引き出す方法および装置 - Google Patents

半導体基板のキャリア濃度レベルと電気接合深さを独立して引き出す方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置中のドーピングキャリアプロファイルを決定する非破壊光学測定技術であって、光エネルギを用いてそれらの半導体層中で電荷キャリアを形成し、それらの電荷キャリアにより形成された変化を測定する測定技術に関する。更には、本発明は、一回の測定から特定の半導体基板のピークドーパント濃度と接合深さとを独立して抽出する方法、およびその方法を行う装置およびソフトウエアに関する。
半導体プロセスにおいて、例えばSi、SiGe、GaAsのような半導体材料の特性や、それらの処理条件への依存を測定するための方法が必要とされている。例えばイオン注入により半導体材料に種を導入することにより、バルク材料の特性を変えることができる。バルク材料の特性を変化させる他の方法は、基板の製造、例えば急速熱処理(RTP)や急速熱アニール(RTA)のようなアニール等である。
例えばCMOS(相補型金属酸化物シリコン)デバイスでは、半導体基板に作製されるソースおよびドレイン領域の接合深さとプロファイルを特定できることが重要である。先端の高性能相補型金属酸化物半導体(CMOS)技術では、例えば、非常に浅い接合を迅速かつ高信頼性で実現することが非常に重要である。CMOS構造では、例えばトランジスタがより小さく(<50nm)なるため、これに従ってドーパントのプロファイルが縮小され(20nmより小さな接合深さ)、その正確な決定がより困難で同時にきわどくなる。プロセス条件は所望の接合深さとプロファイルを得るために最適化され、これにより、要求されるデバイス性能が得られる。
半導体のドーパントプロファイルの特性を調査するために、多くの方法が存在する。しかしながら、それらの技術のいくつかは破壊的である。そのような破壊的な技術の一例は、拡がり抵抗測定法(spreading-resistance-profile:SRP)であり、半導体基板は斜めの劈開線に沿って割られ、2点電気測定がこの劈開線の沿った位置で行われる。他の知られた技術は、例えばキャリアイルミネーション(CI)技術(商標)のような非破壊技術であり、米国特許6,049,220や米国特許6,323,951に記載されており、これらは全体を参照することによりここに組み込まれる。例えばアニール前およびアニール後の処理工程のインラインモニタリングでは、このキャリアイルミネーション技術(商標)は、ウエハのマッピング能力を有する非接触、非破壊ツールとして確立されている。処理のモニタリング応用としては、特別なプロファイルまたはプロセスパラメータの高い再現性や感度が得られる限り、CI信号の正確な定量解釈はより重要でない。
CI技術は、接合深さを測定するために、光学的参照を用いる。キャリア濃度を有する半導体の屈折率の直線的減少(β<0)に基づき、式(1)で表される。
Figure 0004809844
ここで、nはドープされた半導体材料の屈折率、
はキャリア濃度の無い半導体材料の屈折率(例えばシリコンでは3.42)、
Nは自由キャリア濃度、
βは定数である。
実際に、濃度依存項は5.10−3の又はそれ以下の範囲で、基板に対してドープされた層に比較して非常に低い。CI技術は、ドープされた層の周辺で過剰キャリアがパイルアップするのを利用して、十分なコントラストを得る。ドープされた領域を照射することにより、過剰キャリアが形成される。CI操作される準静的期間に、過剰キャリアが拡散とドリフトで移動する。照射の有る場合と無い場合のキャリア濃度の違いによって決定される、過剰キャリアの濃度は、ドープされた領域の縁で急峻に増加する。
CIや、例えば熱プローブ(Thermo-Probe)技術のような類似技術では、一般に2つのレーザが使用される。第1レーザは収束された励起レーザまたは生成レーザであり、「励起」レーザビームや生成ビームを形成する。第1レーザは固定された波長で用いられ、かかる波長は研究される半導体材料のバンドギャップより大きく、一般には約830nmである。このレーザは、準静的な過剰キャリアプロファイルを半導体材料のバルク中に形成するために使用され、材料の深さに依存した屈折率を生じさせる。過剰キャリアは、プロファイルに従って半導体材料中で、それ自身で拡散する。このプロファイルは、キャリア濃度として規定され、刺激のない半導体基板中に存在するキャリアのレベルを超えるcm当たりのキャリア数である。これは、例えば照射の無い場合の、バックグラウンドキャリア濃度やプロファイルと呼ばれる。このバックグラウンドキャリアはドーパント原子の濃度に依存する。特に、過剰キャリア濃度は、半導体材料の表面の外の0から、半導体材料の内側の最終値まで変化する。過剰キャリア濃度のこの変化は、半導体基板の表面における過剰キャリア濃度の急峻な増加となる。測定される半導体基板と、空気のようなその周囲との間の境界における、過剰キャリア濃度のこの急峻な増加は、後に議論される反射されたプローブビームの表面近くの構成成分となる、表面近くの構成成分と呼ばれる。半導体基板の表面から半導体基板中に向かって定義される深さzが増加するに従って、過剰キャリア濃度はドーパント原子も濃度の変化に指令して、または再結合中心の存在に比例して変化する。例えば、いくつかの場合にドーパント濃度は増加するが、他の場合にはドーパント濃度は一旦下がった後に上がり、ドーピングプロファイルの詳細な形状に依存する。
CI技術では、測定されるCI信号が、続いて第2の「プローブ」レーザを光学的に刺激された半導体基板に照射することによって形成され、プローブレーザまたはプローブビームが形成される。かかるビームは分析ビームとも呼ばれ、「励起」レーザの固定波長より長い固定された波長で、一般には約980nmの波長を有する。図1に示すように(後述)、このプローブビームは、試料表面および/または過剰キャリアプロファイルに比例した屈折率が大きく変化する領域で反射される。第2レーザからの反射された光は、プロファイル深さ信号を提供する。測定される材料のバンドギャップの、またはこれより小さいフォトンエネルギを用いることにより、第2レーザにより形成される過剰キャリアが最少になり、第1レーザのパワーは、専ら、十分に高いパワー設定のための過剰キャリアを決定する。
広い範囲の注入を測定するSRP測定を用いたCI測定の広範囲の相関関係を通して開発されたアルゴリズムを用いて、反射された信号は、接合深さを示す値に変換される。報告される最初のパラメータは、例えば1×1018/cmのような、予め選択された濃度におけるプロファイル深さである。アルゴリズムは、n/p、p/n、およびp/p構造について得ることができる。
図1は、半導体基板1と、半導体基板1の上の環境2から照射されるプローブレーザビーム3を示す。入射するプローブレーザビーム3と、反射されたプローブレーザ信号4とは、それぞれ矢印3、矢印4で表される。半導体基板1は、アンドープまたは低ドープ領域1bの上に形成されたドープ層1aを含む。基板1は層1bの上に、その場ドープ層1aを堆積して、領域1aに均一ドーピングプロファイルを行うことにより形成され、または、基板1にドーパントを注入し、ドープ領域1aとアンドープ領域1bとを設けることにより形成することができる。
例えば、基板1にドーパントを注入するための、イオン注入を用いることにより、注入種、エネルギ、および使用される注入ドーズの選択に応じて、どのような種類のドーピングプロファイルでも得ることができる。層1aは下層1bのドープに用いたドーパントと同じまたは反対の型のドーパントを用いてドープすることができる。図1には、グラフ5で表された、基板1の深さzを関数とした過剰キャリアプロファイルN(z)が示されている。プローブレーザビーム(矢印3)が反射され、これにより反射されたプローブレーザ信号4(矢印4)が、半導体基板1の多くの位置で形成される。例えば、プローブレーザビーム3が表面で反射され、反射されたプローブレーザ信号4中で表面成分を生じる。表面で発生する過剰キャリアプロファイルの変化により反射され、表面近くの成分を生じ、又はN(z)の勾配上の、ドープされた部分1aとドープされていない部分1bとの間の境界で反射され、バルク成分を生じる。測定の独自の目的は、全反射信号4から、デバイスのバルクから生じる反射されたプローブ信号を抜き出すことである。残った信号のみが、ドーピングプロファイルについての信号を与える。それゆえに、理想的には、表面と表面近くの成分は、全体の反射信号4から除去されなければならない。
励起レーザおよびプローブレーザの双方からのレーザビームは、互いに重ねられ、同じまたは異なった領域の半導体基板1と接触する。一般には、双方のレーザは固定された測定設定の中にあり、双方の入射レーザビームは、ウエハ表面または基板表面に垂直な、ウエハ表面の垂線に対して角度0となる。屈折率勾配を形成する、過剰キャリアとバックグラウンドキャリアとの間の重要な違いは、過剰キャリア濃度は変調しうることである。励起レーザの遅い変調は、一般には1kHzであり、位相固定方法を用いて、準静的状態を維持して、検出される過剰キャリアによりプローブレーザ信号の反射を許容するのに使用される。半導体基板1中で生じた過剰キャリアの変調および拡散は、励起レーザの変調と同調する。
反射されたプローブパワーは、以下の理論式で与えられる。この理論式は、A.C. Diebold編集の"Handbook of Silicon Semiconductor Metrology"(Dekker Inc. New-York, 2001)において、P. Borden らの「非常に浅い注入のキャリア照射特性」により与えられる。これらは、全体を参照することによりここに組み込まれる。
Figure 0004809844
およびEは、それぞれ入射および反射プローブ信号電磁場、
は、空気/基板界面の反射係数(特にシリコン界面ではr=−0.549)、
β及びβは、電子およびホールに関連する定数であり、その要素の中に、電子およびホールの有効質量を含む、
tは、空気/基板界面の透過係数、
surfおよびPsurfは、表面電子およびホールの過剰キャリアレベル、
k=2π/λは、真空中の場伝達定数、
Siは、基板材料の屈折率(特に、980nmにおけるSiの屈折率nSi=3.435)、
zは、表面から半導体基板方向で定義される深さ、
N(z)およびP(z)は、それぞれ電子およびホールの過剰キャリアプロファイル、
qは、初期電子電荷、
およびmは、電子およびホール光有効質量、
ωは、角周波数(ω=k・c、ここでcは光の速度)、
εおよびεは、それぞれ、真空および例えばシリコンのような半導体基板材料の誘電体定数、である。
式(2)において、0+は、空気/半導体界面の半導体側を表し、積分は、半導体表面の直下から半導体基板のバルク中に向かって行われることを意味する。
式(2)は、以下のように書かれる。
Figure 0004809844
ここで、A成分は、空気/半導体界面におけるプローブレーザビームの反射を表す。
B成分は、過剰電子に関係するドーパントにより表面近傍でのプローブレーザビームの反射を表す。この成分は、励起レーザの変調により変調される。0から0+までの積分範囲は、空気/半導体界面における微分係数dN(z)/dzの大きな値が考慮されることを示す。
C成分は、バルク中でのプローブレーザビームの反射を示し、表面から離れた活性ドーパントプロファイルの領域中の過剰電子による反射を意味する。この成分は、励起レーザの変調により変調される。表面の直下である0+から、半導体材料のバルク中への積分範囲は、空気/半導体界面における微分係数dN(z)/dzの大きな値が考慮されず、バルク中の過剰電子プロファイルのこの微分係数の変化のみが考慮されることを示す。
D成分は、過剰ホールに関係するドーパントにより、表面近傍でのプローブレーザビームの反射を表す。この成分は、励起レーザの変調により変調される。0から0+までの積分範囲は、空気/半導体界面における微分係数dP(z)/dzの大きな値が考慮されることを示す。
E成分は、バルクでの反射を表し、表面から離れた活性ドーパントプロファイルの領域での過剰ホールによる反射を意味する。この成分は、励起レーザの変調により変調される。0+から半導体基板材料のバルク方向への積分範囲は、空気/半導体界面における微分係数dP(z)/dzの大きな値が考慮されず、バルク中の過剰ホールプロファイルのこの微分係数の変化のみが考慮されることを示す。
式(2)の第1項(A)は、即ちキャリアの無い中での表面反射であるため、純粋のdc成分であり、式(2)の第2(B+C)および第3(D+E)の変調関連項が、励起レーザ変調に従い、現実のCI信号を表す。
式(2)の第2項(B+C)および第3項(D+E)の、第1部分(B,D)は、NsurfおよびPsurfを含み、(変調関連)表面近傍成分と呼ばれる。発明者らにより、ドーパントプロファイルのピーク濃度レベルが1020/cmより下に下がった場合、それらの表面近傍成分(B,D)は、十分に全体信号に寄与することが見出された。これは、低いドーピングレベルにおける、より長いオージェライフタイムによる。この結果、高いCI信号が、低くドープされたバルク基板において測定される。表面近傍成分の存在は、CI信号と深さ応答カーブおよび/または知られていない基板の信号と励起レーザパワーカーブからの、ドーパント界面(接合)深さ位置の取り出しに貢献する。これは、表面近傍の成分の貢献への、それらの応答/パワーカーブの位置の十分な依存による。
上述の問題が、図2に示されている。図2は、ここでは75mAを例にしている予め決められた励起レーザパワーにおける、CI信号と、ここでは1e19cmを例にしている予め定められた濃度におけるSIMS接合深さとの、相関関係であり、異なったピークのキャリアレベルを有するCVD成長層(ボックスプロファイル)に対するものである。図2のようなグラフは、以下の連続した工程により作成される。
1つの型の種について知られたピーク/表面濃度を用いて、半導体基板1中にドーパントプロファイルを形成する工程と、
例えば、75mAの励起信号パワーのような、予め定められた励起信号パワーに対して、このドーパントプロファイルに対してCI信号を測定する工程と、
SIMSを用いて、選択された濃度レベルにおける接合深さを測定する工程と、
図2の上に双方の点(選択された濃度レベルにおけるSIMS深さ、選択されたパワーにおけるCI信号)をプロットする工程と、
同じピーク濃度であるが深さが異なったこの種のドーピングプロファイルを有する試料について上記連続した測定を繰り返し、対応するカーブを形成する工程と、
異なった型のドーパントまたは濃度レベルに対して上記連続した工程を繰り返し、追加の対応するカーブを形成する工程と、である。
図2では、曲線6はドーパント濃度1e19cm−3のCVD成長層に対して有効であり、曲線7はドーパント濃度5e19cm−3のCVD成長層に対して有効であり、曲線8はドーパント濃度1e20cm−3のCVD成長層に対して有効であり、曲線9はドーパント濃度3e20cm−3のCVD成長層に対して有効である。4点プローブ測定に基づくと、それらのCVD成長層は、みかけのピークドーパント値の約50%のみが活性化されたものである。例えば、これは5e19cm−3のドーパント濃度が、2.5e19cm−3の活性化されたドーパント濃度になることを意味する。CVD成長層中に知られていないドーピングプロファイルについてCI信号を測定した場合、正確なピークキャリア濃度を知らない限り、即ちどの関連するカーブを用いるかを知らない限り、図2から対応する接合深さを引き出すことは困難である。
本発明の目的は、半導体基板中のピークドーパント濃度と接合深さを、1回の測定から独立して引き出すための方法および装置を提供することである。この方法は、他の中で、高くから低くに(Highly-lowly)ドープされた構造を有する半導体層のドーパントキャリアプロファイルを特定するのに適している、即ち、例えばCVD、注入、または拡散により形成および/またはドープされた半導体層のような、表面近傍で最大となり基板のバルクに向かって減少するドーパントまたはキャリア濃度プロファイルを有する構造に適している。そのような高くから低くにドープされた構造は、表面で最大となり基板に向かって減少するドーピングプロファイルを有する構造と考えられる(ガウシアン、ボックス状)。
上記目的は、本発明にかかる方法および装置により達成される。
本発明の第1の形態では、濃度レベルと接合深さで特徴づけられる、半導体基板(12)のドーパント濃度プロファイルを特定するための光学測定方法が提供される。この光学測定方法は、
濃度レベルと接合深さで特徴づけられるドーパントプロファイルを有する半導体材料の第1基板において、異なった濃度の過剰キャリアを形成し、過剰キャリアにより少なくとも部分的に反射されたプローブレーザビームにより得られた測定された反射信号の第1振幅と、第1基板中のドーパントのドーパント濃度との間の第1の相関関係と、
測定された反射信号の第1振幅と、第1基板のドーパントプロファイルの接合深さとの間の、第2の相関関係とを用いる。
この方法は、
濃度レベルと接合深さにより特徴づけられるドーパントプロファイルを有する半導体基板で、過剰キャリアを形成して過剰キャリアにより少なくとも部分的に反射されたプローブレーザビームを照射することにより、得られた反射信号の第2振幅を測定する工程と、
第1および第2の相関関係と第2振幅から、半導体基板についての接合深さとドーパント濃度レベルとを特定する工程とを含む。
過剰キャリアの形成工程は、励起レーザビームを照射する工程を含んでも良い。
半導体基板は、例えば、シリコン、ゲルマニウム、砒化ガリウム、または他の適当な半導体材料を含む。
本発明の方法では、1回の測定から、特定の半導体基板のピークドーパント濃度と接合深さを独立して取り出すことができる。本発明の方法は、更に、非破壊の方法に適用され、例えばキャリアイルミネーションや温度波法(Thermal wave technique)に適用される。
本発明にかかる具体例では、第1また第2の振幅を測定する工程が、
励起パワーレベルの関数として反射信号を測定し、これにより変曲点を示すパワーカーブを得る工程と、
変曲点に応じて第1励起パワーレベル値を決定する工程と、
第2励起パワーレベルにおける反射信号を特定する工程とを含む。
基板の接合深さとキャリア濃度レベルを特定する工程は、
第2励起パワーレベルにおける反射信号と、変曲点に対応する第1励起パワーレベルとから、キャリア濃度レベルを特定する工程を含んでも良い。
本発明にかかる具体例では、反射信号の特定工程は、例えば75mAの励起レーザパワーのような励起レーザパワーの予め決められた第1の値で行われ、反射信号からキャリア濃度レベルの特定工程は、励起レーザパワーの予め決められた第2の値で行われ、第1の励起レーザパワーが変曲点に対応しても良い。励起レーザパワーの第1および第2の値は、同じであっても良い。
本発明の特別な具体例では、本発明が、
半導体基板中に過剰キャリアを形成する工程と、
過剰キャリアによって少なくとも部分的に反射されるプローブレーザビームを、半導体基板に照射する工程と、
プローブレーザパワーの関数として反射された信号を測定し、これにより変曲点を示すパワーカーブを求める工程と、
変曲点に応じた第1励起パワー値を特定する工程と、
第2励起レーザパワーにおける反射信号を特定する工程と、
第2励起レーザパワーにおける反射信号と、変曲点に対応する励起レーザパワーとから、キャリア濃度を特定する工程とを含んでも良い。
基板は、高くから低くにドープされた(a highly-lowly doped structure)構造であっても良い。高くから低くにドープされた構造は、ドーパントプロファイルが表面近傍で最大となり、半導体基板のバルクに向かって減少する構造を意味する。高くから低くにドープされた構造の例としては、CVD(化学気相成長)、注入、拡散等で形成および/または形成された構造である。本発明の1の特別な具体例では、基板はボックス状のドーパントプロファイルを有しても良い。
更なる具体例では、本発明にかかる光学測定方法は、更に、第2の励起レーザパワーにおける反射信号と、特定されたキャリア濃度レベルとから、半導体基板の接合深さを特定する工程を含んでも良い。
本発明の具体例では、反射信号形成工程が、
励起レーザビームを半導体基板上に照射することにより、半導体基板中に過剰電荷キャリアプロファイルを形成する工程と、
プローブレーザビームを半導体基板に照射する工程とを含む。
本発明の具体例によれば、パワーカーブの第2微分の一定値に基づいて変曲点が特定され、このパワーカーブの第2微分の一定値は、ゼロに等しい場合がある。
本発明の具体例では、光学測定方法がキャリア照射技術に基づく。この場合、励起レーザビームは、例えば830nmの固定波長を有し、ドーピングの無い半導体材料のバンドギャップエネルギより大きいフォトンエネルギを有することが好ましい。
本発明の第1の形態の更なる具体例では、反射信号の第1または第2の振幅を測定する工程は、励起レーザ信号と同じ位相の反射信号の成分を特定する工程と、励起レーザ信号と90°位相が異なる反射信号の成分を特定する工程とを含んでも良い。
基板の接合深さとキャリア濃度レベルを特定する工程は、励起レーザ信号と同じ位相の反射信号の振幅から、および励起レーザ信号と90°位相が異なる反射信号の振幅から、キャリア濃度レベルを特定する工程を含んでも良い。
基板は、高くから低くにドープされた構造(a highly-lowly doped structure)であることが好ましい。高くから低くにドープされた構造は、ドーパントプロファイルが表面近傍で最大となり、半導体基板のバルクに向かって減少する構造を意味する。高くから低くにドープされた構造の例としては、CVD(化学気相成長)、注入、拡散等で形成および/または形成された構造である。本発明の1の特別な具体例では、基板はボックス状のドーパントプロファイルを有しても良い。
本発明の具体例では、反射信号を形成する工程が、
励起レーザビームを半導体基板に照射して、半導体基板中に過剰電荷キャリアプロファイルを形成する工程と、
半導体基板にプローブレーザビームを照射する工程とを含んでも良い。
本発明の具体例では、光学測定方法は、温度波法(thermal wave technology)に基づくものであっても良い。この場合,励起レーザビームは、例えば790nmの固定波長を有することが好ましい。
本発明の第2の形態では、基板の濃度レベルと接合深さで特徴づけられるドーパントプロファイルを有する半導体材料からなる基板を測定するための光学測定方法が提供される。この方法は、
基板で、基板中に異なった濃度の過剰キャリアを形成し、過剰キャリアで少なくとも部分的に反射されたプローブレーザビームにより得られた測定された反射信号の第1成分と、
基板のドーパントのドーパント濃度レベルとの間の第1の相関関係カーブを特定する工程と、
測定された反射信号の振幅と基板の接合深さとの間の第2の相関関係を特定する工程とを含む。
第1の相関関係のカーブを形成する工程は、
それぞれの半導体基板について、試料中に異なった濃度の過剰キャリアを形成し、基板で、過剰キャリアもより少なくとも部分的に反射されたプローブレーザビームにより形成される反射信号の第1振幅を測定する工程と、
それぞれの反射信号の第1測定振幅と、少なくとも2つの半導体基板の濃度レベルとの間の第1相関関係を特定する工程とを含むことが好ましい。
第2の相関関係を特定する方法は、少なくとも2つの半導体基板の、それぞれの反射された信号と接合深さとの間の、第2の相関関係を特定する工程を含むことが好ましい。
第3の形態では、本発明は、半導体基板のバルク特性を測定するための装置を提供するものである。かかる装置は、
基板に、過剰キャリアを形成する手段と、過剰キャリアにより少なくとも部分的に反射されたレーザビームを照射し、これにより反射信号を形成するプローブレーザとを含む照射装置と、
測定された反射信号の第1振幅と、基板のドーパントのドーパント濃度レベルとの間の第1相関関係を記憶する第1記憶手段と、
測定された反射信号の第1振幅と、基板のドーパントプロファイルの接合深さとの間の、第2相関関係を記憶する第2記憶手段と、
測定された反射信号の第2振幅を測定する手段と、
記憶された第1および第2相関関係と、測定された第2振幅から、半導体基板の接合深さとドーパント濃度レベルとを特定する手段とを含む。
本発明の具体例によれば、装置は、
半導体基板にレーザビームを照射し、これにより反射信号を形成するための励起レーザとプローブレーザとを含むキャリア照射装置と、
励起レーザパワーの関数として反射信号を測定し、これにより変曲点を示すパワーカーブを形成する測定手段と、
変曲点に対応する第1励起レーザパワー値を特定する手段と、
第2励起レーザパワーでの反射信号を特定する手段と、
第2励起レーザパワーでの反射信号と、変曲点に対応する第1励起レーザパワーから、キャリア濃度レベルを特定する手段とを含む。
本発明にかかる装置は、更に、第2励起レーザパワーと、特定された濃度レベルとから、半導体基板の接合深さを特定する手段を含む。
励起レーザは、例えば830nmの固定波長を有する励起レーザビームを形成することが好ましい。
本発明の具体例では、本発明にかかる装置は、
半導体基板にレーザビームを照射し、これにより反射信号を形成するための励起レーザとプローブレーザとを含む照射装置と、
反射信号の第1成分を測定する手段と、
反射信号の測定された第1成分からキャリア濃度レベルを特定する手段とを含むことが好ましい。
装置は、更に、反射信号の測定された第1成分と、特定された濃度レベルに対して、半導体基板の接続深さを特定する手段を含んでも良い。
励起レーザは、例えば790nmの固定波長の励起レーザビームを形成することが好ましい。
更なる形態では、本発明は、コンピュータ装置で実効された場合、本発明の具体例にかかる方法を実行するためのコンピュータプログラムプロダクトを提供するものでもある。更には、本発明のコンピュータプログラムプロダクトを記憶するための機械判読データ記憶装置を提供するものでもある。
本発明の他の特徴、長所、および利点は、例として本発明の原理を描く添付図面と関連して、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。この記載は例としての目的を有し、本発明の範囲を限定する目的を有さない。以下で言及される参照図、添付図面を意味する。
具体例の説明
本発明は、特別な具体例について、所定の図面を参照しながら説明するが、本発明はそれらに限定されるものではなく、請求項によってのみ限定される。記載された図面は、模式的なものでこれに限定するものではない。図面において、幾つかの要素の寸法は、図示目的として拡大されており、寸法通りではない。寸法および相対寸法は、実際の発明の現実の縮小には対応していない。
請求の範囲で使用される「含む(comprising)」の用語は、それ以降に示される要素に限定して解釈されるべきではなく、他の要素や工程を排除しない。存在を特定された特徴、整数、工程、または成分は、その通りに解釈されるべきであり、それ以外の1またはそれ以上の特徴、整数、工程、または成分、またはそれらの組の存在や追加を排除するものではない。「手段AおよびBを含むデバイス」の表現の範囲は、構成要素AとBのみを含むデバイスに限定されるべきではない。本発明では、単にデバイスに関連した構成要素がAとBであることを意味する。
本発明は、本発明の多くの具体例の詳細な記載により開示される。本発明にかかる他の具体例は、本発明の真実の精神や技術的示唆から離れることなく、当業者の知識に従ってなしえることは明らかであり、本発明は、添付した請求の範囲の文言によってのみ限定される。
本発明を教える目的で、本記載は、従来のキャリアイルミネーション(商標)のための発明の応用について、CIパワーカーブに近い調査を基に検討する。更なる記載では、CIパワーカーブの用語を使用した場合、様々な、CI信号(y軸)と励起レーザパワー(x軸)の関係を表すことを意味する。しかしながら、本発明は、半導体基板中で過剰キャリアを形成するための励起レーザと、半導体基板中でのその反射が過剰キャリアの存在に関係する少なくとも1つのプローブレーザとを用いた他の非破壊測定技術にも適用することができる。CI信号の代わりに、それぞれの非破壊技術を代表しまたは特徴づけるパラメータ値が続いて定められ、y軸上にプロットされ、励起レーザパワーの関数として、そのパラメータの変化を表すカーブが示される。
本発明にかかる方法は、高度に低度に(highly-lowly)ドープされた構造を有する半導体基板中の、キャリア濃度レベルと電気的接合深さを決定するために使用される。高度に低度にドープされた構造は、基板の表面近傍で最大でありバルクに向かって減少するドーピングプロファイルを有する構造を意味する。高度に低度にドープされた構造の例は、CVD(化学気相成長)、注入、拡散等により形成および/またはドープされた構造である。
図3には、本発明により適用されたボクサークロスキャリアイルミネーション(Boxer Cross Carrier Illumination)の基本的な考えや方法論が示されている。これは単に本発明の説明を意味するだけで、本発明を限定するものではないことを再度述べておく。本発明は、例えば温度波法(thermal wave technique)のような他の非破壊技術にも適用可能である。既に述べたように、キャリアイルミネーション(商標)は2つのレーザを用い、即ち、例えば赤外(IR)レーザビームのようなプローブレーザビーム11aを形成するプローブレーザ10aと、赤色レーザビームのような励起ビーム11bを形成する励起ビーム10bを使用し、双方のレーザビーム11a、11bは、例えばシリコン基板のような、ドープ層12aとアンドープ(又は低ドープ)層12bを含む半導体基板12に照射する。11bで表される、入射する励起レーザビームは、基板12中の過剰電荷キャリア分布N(z)を刺激する。照射プローブレーザビーム11aは、矢印13で示されるように、荷電キャリア分布N(z)の勾配による屈折率の変化により、反射される。位相敏感測定では、キャリアイルミネーション信号は、反射された信号13の強さや、半導体基板12の表面の下の位置(深さ)に依存する。
一般に、CI測定は、励起レーザ10bの生成パワーが、低くからフルパワーまで変化する場合の、CI信号の検出を含む。励起レーザパワーの関数としてCI関連信号をプロットする結果のカーブは、パワーカーブと呼ばれる。過剰キャリアのレベルが適用される生成パワーまで均等に増加した場合、単純な見方では、CI信号の均等な増加が期待される。図4はこのメカニズムである。この図では、ドーパント濃度(カーブ14)、過剰キャリアプロファイル(カーブ15)、および過剰キャリアプロファイルの微分係数(カーブ16)は、半導体基板12の深さの関数としてプロットされる。図4の矢印17に示されるように、励起信号のパワーの増加に従って荷電キャリア注入レベルが増加すると、ドーパントプロファイルの傾きに沿って異なった濃度レベルが測定でき、これによって異なったプロファイル深さが測定され、CI信号の更なる変化となる。このように、パワーカーブは、プロファイルの急峻製についての情報を含む。急峻なプロファイルでは、図4で首位直な点線で表されたように、dN(z)/dz(カーブ16)は、プロファイルが注入レベルに達する位置でピークに達する。
CI技術の欠点は、および半導体層のドーピングプロファイルを決定するのに使用される光学測定技術の殆どに対して、CI接合深さが、キャリアプロファイル、ドーパントの種類、ドーパント濃度等に依存することであり、CI信号は、ピークドーパント濃度に強く依存することである。このためキャリアプロファイルが不明の場合の、接合深さの決定が問題としてあがってくる。
一般に、CI信号は、3つの成分の組み合わせから形成される。
最初は、表面成分であり、空気/半導体基板界面で励起レーザビーム11aが反射で形成される。
第2は、表面近傍成分であり、表面近傍キャリアでの反射で形成される。
第3は、界面成分であり、半導体基板12の、ドープされた領域12aとドープされていない又は定ドープの領域12bとの間の界面で注入された過剰キャリアの関連するドーパントの反射で形成される。
本発明は、同じ測定から、半導体基板または層中の、ピークドーパント濃度と接合深さとを独立して引き出す方法を提供する。かかる方法では、反射されや信号特性の関数としてパワーカーブ中の反射点の位置の依存性を詳細に分析することにより行われる。即ち、キャリアイルミネーション技術の場合、例えば予め決められた参照レーザパワーが75mAのような、予め決められた参照レーザパワーでのCI信号である。以下の記載では、反射された信号は、CI信号と呼ばれる。しかしながら、これは、本発明を限定するものではなく、半導体基板中のピークキャリア濃度レベルを決定するのに用いられる他の非破壊の方法の場合、反射信号はCI信号とは違った信号となる。
本発明の基本的に横たわる思想は、図5から図8に示される。図5は、2つの半導体層のドーパントプロファイル(カーブ20aとカーブ21a)を示す。双方はCVD(化学気相成長)技術で形成され、殆ど同じ接合深さを有するが、わずかに異なったピークキャリア濃度レベルを有する。CVD技術は、半導体技術で層を形成するための公知の技術である。CVDでは、気体の前駆体、例えばSiHやGeHが、SiやGeのそれぞれの半導体層を形成するために使用される。もし、前駆体に、例えばBを提供するためのBClのようなドーパントが加えられた場合、それらのSiやGe半導体層は、形成中にドープされる。それらの前駆体の濃度は、堆積プロセスの間に変化させることができるので、ドーパント濃度が変化する複合層を形成することができる。図5に与えられる例では、前駆体の濃度は一定に保たれ、これによりボックス状のプロファイルが形成された。即ち、形成された半導体層は、全厚さに対して一定のドーパント濃度を有し、この濃度は、このドープ層が形成されたアンドープまたは低ドープの基板より高くなる。
図5のカーブ20aは、第1の試料CVD2−1の濃度と深さのカーブを示す。この試料は、CVDのような低温成長プロセスで形成された。カーブ21aは、第2の試料CVD3−DO2の濃度と深さのカーブを示す。この試料は、第1試料と同じプロセスで形成された。図6は、それぞれが図5のカーブ20aとカーブ21aに対応する、CI信号とパワーとのカーブ20b、21bを示す。低ドープCVD構造のパワーカーブ21bは、表面近傍の項(式(2)参照)の大きな寄与により最も大きくなる。しかしながら、これは、パワーカーブ20bと21bの間だけの違いではない。双方のカーブ20cおよび21c(図7参照)の第1微分係数を考慮した場合、それらが、それぞれの最大値を有する励起レーザパワーは、明らかに異なることが分かる。これは、カーブ20dおよび21d(図8参照)の、第2微分係数のプロットにおいてより顕著に見られる。ここでは、x軸とカーブ20d、21dの交点(第2微分係数が0)が異なっている。これらの交点は、図6のオリジナルのパワーカーブ20a、20bの変曲点に相当し、それぞれが矢印22、23で示されている。
本発明では、励起レーザパワーの違いを用いることが提案されている。ここでは、変曲点が、例えばCI信号のような反射信号に対する、キャリア濃度レベルの影響と接合深さの影響の間に区別が生じる。本発明にかかる方法では、それゆえに、それらの例では、励起パワーレーザのセッティングのシステマティックな関係に基づく。そこでは、変曲点が、含まれるキャリア濃度レベルと接合深さに対するCIパワーカーブで発生する。CI技術以外の他の技術が使用された場合、それは、本発明にかかる方法で使用されるそれぞれの技術の特徴パラメータと励起レーザパワーの中の変曲点である。
図9は、パワーカーブ(左側のカーブはCI信号(μV)と励起パワー(最大パワーの%))と、それに対応する第2微分係数(右側のカーブ)であり、これらは、異なったピークキャリアレベルと接合深さを有する一連のCVD層に対するものである。それぞれのグラフは、さまざまなピークキャリアレベルと異なった接合深さを示す。aのカーブはピーク活性キャリアレベルが5e19cm−3の場合、bのカーブはピーク活性キャリアレベルが1e20cm−3の場合、cのカーブはピーク活性キャリアレベルが3e20cm−3の場合、dのカーブはピーク活性キャリアレベルが2e20cm−3の場合である。パワーカーブの変曲点の位置(励起パワーのx値)は、パワーカーブの第2微分係数の0の値に位置である。
図10は、例えば75mAの励起パワー(図6に示す)における予め定められた参照励起パワーにおけるCI信号と、パワーカーブの変曲点における励起レーザパワー、即ち編曲励起レーザパワーとの、CVD構造に対する実験的層間である。実験データは、CI信号と編曲励起レーザパワーとの間で、整然とした。ゆっくり変化する、単調に減少する関係を明らかに示している。図10のカーブ24は、5e19cm−3のドーパント濃度に対するCI信号と変曲点における励起レーザパワーとの関係であり、カーブ25はドーパント濃度が1e20cm−3の場合の関係であり、カーブ26はドーパント濃度が2e20cm−3の場合の関係であり、そしてカーブ27はドーパント濃度が3e20cm−3の場合の関係である。更に、それらの層間カーブ24から27は、キャリア濃度レベルの増加に伴って整然と低くなり、互いに平衡となる。例えば50mAのような他の値が、励起レーザパワーとして選択された場合、ドーパントプロファイルの他の部分が表示されるということを理解すべきである。それゆえに、励起レーザパワーがより低いほど、より少ない過剰キャリアが形成され、図4のN(z)カーブがより大きく下方にシフトし、これによりCI信号が基板に深く形成されることを心にとめるべきである。CI信号の異なった選択された値に対して、図13(後述)に示すような相関カーブ部の組が形成されることを心にとめるべきである。それぞれのカーブの組に対して、実際のドーパントプロファイルの1点(濃度と深さ)が決定される。十分な相関カーブが形成された場合、完全なドーパントプロファイルが決定される。図10に示すように、測定ポイントに表示されるマーカーラベルは、nmの接合深さを示す、そこで測定が行われる。
図11は、一連のデバイスシミュレーションの結果であり、CVD構造の、例えば75mAの励起レーザパワー(図6に示す)の参照励起レーザパワーにおけるCI信号と、パワーカーブの変曲点における励起レーザ、即ち励起レーザパワーとの関係を示す。与えられた例では、構造はボックス状のプロファイルを有している。シミュレーションされたデータは、単調な傾向を示す。変曲点における励起レーザパワーはCI信号を変化させながら単調に変化し、図11に見られるような下方に向かうカーブを示す。即ち、横軸と縦軸との間に独特の関係があり、この関係はドーピングプロファイルのピーク濃度に依存する。図11に示されたカーブ28から30は高いピーク濃度レベル、即ち約1e19cm−3のピーク濃度レベルについてである。カーブ28は、5e19cm−3のピーク濃度を有するCVD層の結果を示し、カーブ29は、7e19cm−3のピーク濃度を有するCVD層の結果を示し、カーブ30は、1e20cm−3のピーク濃度を有するCVD層の結果を示す。図11のカーブ28から30のそれぞれのポイントで示されるマーカーレベルは、測定が行われたnmの接合深さを表すことを意味する。
図12aは、本発明の具体例にかかる様々なイオン注入やアニール条件で得られたドーパントプロファイルを示し。図12aは、図12bを作成するのに使用されるガウス分布の範囲を示す。
図12bは、一連のデバイスシミュレーションの結果であり、アニールおよびイオン注入構造の、例えば75mAの励起レーザパワー(図6に示す)の参照励起レーザパワーにおけるCI信号と、パワーカーブの変曲点における励起レーザ、即ち励起レーザパワーとの関係を示す。図10および11と同様の傾向、即ち単調に変化するカーブが見られる。図12bにおいて、カーブ31は5e19cm−3のドーパント濃度のパワーカーブを示し、カーブ32は1e20cm−3のドーパント濃度のパワーカーブを示す。
図2および図10、図11又は図12bに基づいて、例えばCVD構造またはイオン注入または拡散構造のような、知られていない半導体基板に対して、キャリア濃度レベルや接合深さを独立して特定するために、以下のアルゴリズムが提案される。測定されたパワーカーブ(図6または図9の右側)から、変曲励起レーザパワー値の特定が行われる(励起パワーの第2微分であるそれらの励起パワー値は、予め選択された定数に等しい、限定する物ではないが、例えば0である)。例えば75mAのような参照励起レーザパワーにおけるCI信号と、変曲励起レーザパワーから、所定の濃度の値の特別な値が、図10から特定される。一旦にキャリアレベルが知られると、図2は高い精度で、対応する接合深さを引き出すのに使用される。これを図11に示す。
他の具体例を図14および図15に示す、図14は、サーマウエイブ技術(thermawave technique)や温度波法(thermal wave technique)技術とも呼ばれるサーモプローブ技術により得られる信号を示す。この光学測定技術は、Lena Nicolaidesらの、"Nondestructive analysis of ultrashallow junctions using thermal wave technology"、(Review of Scientific Instruments, volume 74, number 1, January 2003)に記載されている。図14は、時間の関数として、励起レーザの信号(「励起」)と反射されたプローブレーザ(「プローブ反射」)信号を示す。それらの信号の間で、図14に示すような位相差Θが一般に存在する。反射信号の増幅TWは、また図14に示される。この増幅は2つの成分に分かれる。1つの成分Iは、励起レーザ信号の位相(I=TWcos(Θ))であり、他の成分は、励起レーザ信号の位相と90度位相が異なっている(Q=TWsin(Θ))。図15は、サーモプローブ信号TWを用いた本発明にかかる応用を示す。このTW信号は、異なったドーピングプロファイルを有する多くの試料の予め定められたパワー信号において測定される。それぞれのドーパントプロファイルは、ピーク濃度と接合深さにより特徴づけられる。図15に示すように、TW信号のQ成分とI成分は、独特の方法で関連し、関連は、半導体基板のドーパントプロファイルに依存する。様々なピーク濃度(p型基板中のp型注入、即ちB(p−p):1e19cm−3、5e19cm−3、1e20cm−3、3e19cm−3、n型基板中のp型イオン注入、即ちB(p−n):5e19cm−3)に対するQ−Iプロットに示されるように、この関係は、単調減少である。予め定められたパワー信号レベルにおいて測定されるTW信号から、Q(直角分)とI(同相分)の成分が、図15(右)の相関グラフに導かれプロットされる。このQ−Iデータの組から、独特のキャリア濃度値が、図15(左)に矢印で示したように特定される。独特の値は、続いてこのTW信号のQ成分とともに使用され、図15(右)に矢印で示すように、対応する接合深さを特定する。図15(右)は、図2又は図13(右)と同様である。即ち、これは、ピーク濃度レベルで特徴づけられる様々なドーパントプロファイルについて、予め定められた励起パワーレベルでの測定された信号を、接合深さの関数として示す。
本発明にかかる方法では、非破壊の方法で、1つの測定から、所定の半導体基板のピークドーパント濃度と接合深さを特定することができる。
材料と同様に。好ましい具体例、特定の構造、および形状について、本発明に関する装置に対してここでは検討したが、形状や細部において、様々な変化や変形が、本発明の範囲や精神から逸脱することなく行うことができる。例えば、上で使用された基板はシリコンであるが、例えばゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム(SiGe)又は砒化ガリウム(GaAs)のような他の適用な半導体材料でも構わない。
従来のキャリアイルミネーション(商標)技術を示す。 異なったピークキャリアレベルを有するCVD成長層(ボックス状のプロファイル)についての、予め定められた75mAの励起レーザパワーでのCI信号と、予め定められた1e19の濃度のSIMS接合深さとの関係のカーブを示す。 本発明の具体例にかかるボクサークロスキャリアイルミネーション(商標)技術を示す。 ドーパント濃度、過剰キャリア濃度、および過剰キャリア濃度の微分係数と、基板の深さとの関係であり、過剰キャリア濃度とドーパントプロファイルとの関係を示す。 略同じ接合深さを有するが、十分に異なったピークキャリア濃度レベルを有する2つのCVD層のドーパントプロファイルを示す。 図5のカーブに対応するCIパワーカーブを示す。 図6のパワーカーブの第1微分係数を示す。 図7のパワーカーブの第2微分係数を示す。 異なったピークキャリアレベルと接合深さを有する一連のCVD層についての、パワーカーブ(左側)と、それに対応する第2微分係数(右側)を示す。 本発明の具体例にかかる、異なったドーパント濃度を有する異なったCVD試料に対する、予め選択された75mAの励起パワーでのCI信号と、パワーカーブの変曲点における励起レーザパワーとの実験的相関関係を示す。 本発明の具体例にかかる、異なったドーパント濃度を有する異なったCVD試料に対する、予め選択された75mAの励起パワーでのCI信号と、パワーカーブの変曲点における励起レーザパワーとのシミュレーションされた(メディチ)相関関係を示す。実験的なドーパントプロファイルに対する実験およびシミュレーションにより得られた、対応カーブの間の対応関係を示す。 本発明の具体例にかかる様々なイオン注入とアニール条件についてシミュレーションして得られたドーパントプロファイルを示す。 図12aのシミュレーションされたドーパントプロファイルについて、予め選択された75mAの励起パワーでのCI信号と、パワーカーブの変曲点における励起レーザパワーとのシミュレーションされた(メディチ)相関関係を示す。 本発明の方法についての具体例の概略を示す。 光測定技術の他の例として、サーモプローブ信号を示す。 サーモプローブ測定技術により得られた信号に対する、本発明の適用を示す。
符号の説明
異なった図において、同一参照符号は、同一または類似の要素を示す。

Claims (34)

  1. 濃度レベルと接合深さで特徴づけられる、半導体基板(12)のドーパント濃度プロファイルを特定するための光学測定方法であって、
    a)濃度レベルと接合深さで特徴づけられるドーパントプロファイルを有する半導体材料の第1基板(12)において、異なった濃度の過剰キャリアを形成し、該過剰キャリアにより少なくとも部分的に反射されたプローブレーザビーム(11a)により得られた測定された反射信号の第1振幅と、第1基板(12)中のドーパントのドーパント濃度との間の第1の相関関係と、
    b)測定された反射信号の第1振幅と、第1基板(12)のドーパントプロファイルの接合深さとの間の、第2の相関関係とを用い、該方法が、
    濃度レベルと接合深さにより特徴づけられるドーパントプロファイルを有する半導体基板(12)で、過剰キャリアを形成して過剰キャリアにより少なくとも部分的に反射されたプローブレーザビーム(11a)を照射することにより、得られた反射信号の第2振幅を測定する工程と、
    第1および第2の相関関係と第2振幅から、半導体基板(12)についての接合深さとドーパント濃度レベルとを特定する工程とを含む光学測定方法。
  2. 過剰キャリアの形成工程が、励起レーザビーム(11b)を照射する工程を含む請求項1に記載の光学測定方法。
  3. 上記第1また第2の振幅の測定工程が、
    励起パワーレベルの関数として反射信号を測定し、これにより変曲点を示すパワーカーブを得る工程と、
    変曲点に応じて第1励起パワーレベル値を決定する工程と、
    第2励起パワーレベルにおける反射信号を特定する工程とを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学測定方法。
  4. 基板(12)の接合深さとキャリア濃度レベルを特定する工程が、
    第2励起パワーレベルにおける反射信号と、変曲点に対応する第1励起パワーレベルからキャリア濃度レベルを特定する工程を含む請求項3に記載の光学測定方法。
  5. 反射信号の特定工程が、励起レーザパワーの予め決められた第1の値で行われ、
    反射信号からキャリア濃度レベルの特定工程が、励起レーザパワーの予め決められた第2の値で行われ、第1の励起レーザパワーが変曲点に対応する請求項3又は4に記載の光学測定方法。
  6. 基板(12)が、高くから低くにドープされた構造である請求項3から5のいずれかに記載の光学測定方法。
  7. 基板(12)が、ボックス状のドーパントプロファイルを有する請求項6に記載の光学測定方法。
  8. 更に、第2励起レーザパワーにおける反射信号と特定されたキャリア濃度レベルから、半導体基板(12)の接合深さを特定する工程を含む請求項3から7のいずれかに記載の光学測定方法。
  9. 反射信号を形成する工程が、
    励起レーザビーム(11b)を半導体基板(12)に照射して、半導体基板(12)中に過剰電荷キャリアプロファイルを形成する工程と、
    半導体基板(12)にプローブレーザビーム(11a)を照射する工程とを含む請求項3から8のいずれかに記載の光学測定方法。
  10. 変曲点が、パワーカーブの第2微分係数の定数に基づいて特定される請求項3から9のいずれかに記載の光学測定方法。
  11. パワーカーブの第2微分係数の定数が0に等しい請求項10に記載の光学測定方法。
  12. 光学測定方法が、キャリア照射に基づく請求項3から11のいずれかに記載の光学測定方法。
  13. 励起レーザビーム(11b)が、830nmの固定波長を有する請求項12に記載の光学測定方法。
  14. 反射信号の第1または第2の振幅を測定する工程が、励起レーザ信号と位相が同じ反射信号の成分を特定する工程と、励起レーザ信号と位相が90°異なる反射信号の成分を特定する工程とを含む請求項1又は2に記載の光学測定方法。
  15. 励起レーザ信号のパワーレベルが、予め定められたレベルである請求項14に記載の光学測定方法。
  16. 基板(12)の接合深さとキャリア濃度レベルを特定する工程が、励起レーザ信号と位相が同じ反射信号の振幅から、および励起レーザ信号と位相が90°異なる反射信号の振幅から、キャリア濃度レベルを特定する工程を含む請求項14又は15に記載の光学測定方法。
  17. 基板(12)の接合深さとキャリア濃度レベルを特定する工程が、励起レーザ信号と位相が90°異なる反射信号の成分から、および特定されたキャリア濃度レベルから、接合深さを特定する工程を含む請求項16に記載の光学測定方法。
  18. 基板(12)が、高くから低くにドープされた構造である請求項14から17のいずれかに記載の光学測定方法。
  19. 基板(12)が、ボックス状のドーパントプロファイルを有する請求項18に記載の光学測定方法。
  20. 反射信号を形成する工程が、
    励起レーザビーム(11b)を半導体基板(12)に照射して、半導体基板(12)中に過剰電荷キャリアプロファイルを形成する工程と、
    半導体基板(12)にプローブレーザビーム(11a)を照射する工程とを含む請求項14から19のいずれかに記載の光学測定方法。
  21. 光学測定方法が、温度波法に基づく請求項14から20のいずれかに記載の光学測定方法。
  22. 励起レーザビーム(11b)が、790nmの固定波長を有する請求項21に記載の光学測定方法。
  23. 基板(12)の濃度レベルと接合深さで特徴づけられるドーパントプロファイルを有する半導体材料からなる基板(12)を測定する光学測定方法であって、該方法が、
    基板(12)で、基板(12)中に異なった濃度の過剰キャリアを形成し、過剰キャリアで少なくとも部分的に反射されたプローブレーザビーム(11a)により得られた測定された反射信号の第1成分と、基板(12)のドーパントのドーパント濃度レベルと、の間の第1の相関関係カーブを特定する工程と、
    測定された反射信号の振幅と、基板(12)の接合深さとの間の第2の相関関係を特定する工程とを含む光学測定方法。
  24. 第1の相関関係のカーブを形成する工程が、
    濃度レベルと接合深さで特徴づけられる、予め定められた異なったドーパントプロファイルを有する少なくとも2つの半導体基板(12)を提供する工程と、
    それぞれの半導体基板(12)について、試料中に異なった濃度の過剰キャリアを形成し、基板(12)で、過剰キャリアより少なくとも部分的に反射されたプローブレーザビーム(11b)により形成される反射信号の第1振幅を測定する工程と、
    それぞれの反射信号の第1測定振幅と、少なくとも2つの半導体基板(12)の濃度レベルとの間の第1相関関係を特定する工程とを含む請求項23に記載の光学測定方法。
  25. 第2の相関関係を特定する方法が、少なくとも2つの半導体基板(12)の、それぞれの反射された信号と接合深さとの間の、第2の相関関係を特定する工程を含む請求項24に記載の光学測定方法。
  26. 半導体基板(12)のバルク特性を測定するための装置であって、
    基板(12)に、過剰キャリアを形成する手段と、過剰キャリアにより少なくとも部分的に反射されたレーザビーム(11b、11a)を照射し、これにより反射信号を形成するプローブレーザ(10a)とを含む照射装置と、
    測定された反射信号の第1振幅と、基板(12)のドーパントのドーパント濃度レベルとの間の第1相関関係を記憶する第1記憶手段と、
    測定された反射信号の第1振幅と、基板(12)のドーパントプロファイルの接合深さとの間の、第2相関関係を記憶する第2記憶手段と、
    測定された反射信号の第2振幅を測定する手段と、
    記憶された第1および第2相関関係と、測定された第2振幅から、半導体基板(12)の接合深さとドーパント濃度レベルとを特定する手段と、を含む装置。
  27. 半導体基板(12)にレーザビーム(11b、11a)を照射し、これにより反射信号を形成するための励起レーザ(11b)とプローブレーザ(10a)とを含むキャリア照射装置と、
    励起レーザパワーの関数として反射信号を測定し、これにより変曲点を示すパワーカーブを形成する測定手段と、
    変曲点に対応する第1励起レーザパワー値を特定する手段と、
    第2励起レーザパワーでの反射信号を特定する手段と、
    第2励起レーザパワーでの反射信号と、変曲点に対応する第1励起レーザパワーから、キャリア濃度レベルを特定する手段とを含む請求項26に記載の装置。
  28. 更に、第2励起レーザパワーと、特定された濃度レベルとから、半導体基板(12)の接合深さを特定する手段を含む請求項27に記載の装置。
  29. 励起レーザ(10b)が、830nmに固定された波長の励起レーザビーム(11b)を形成する請求項27又は28のいずれかに記載の装置。
  30. 半導体基板(12)にレーザビーム(11b、11a)を照射し、これにより反射信号を形成するための励起レーザ(11b)とプローブレーザ(10a)とを含む照射装置と、
    反射信号の第1成分を測定する手段と、反射信号の測定された第1成分からキャリア濃度レベルを特定する手段とを含む請求項26に記載の装置。
  31. 更に、反射信号の測定された第1成分と、特定された濃度レベルに対して、半導体基板(12)接続深さを特定する手段を含む請求項30に記載の装置。
  32. 励起レーザ(11b)が、790nmの固定波長の励起レーザビーム(11b)を形成する請求項30又は31のいずれかに記載の装置。
  33. コンピュータ装置で実行された場合請求項1から25のいずれかに記載の方法を実行するためのコンピュータプログラム
  34. 請求項33のコンピュータプログラムを記憶する機械判読データ記憶装置。
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