JP4808009B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、液吸収機能を有する吸収性物品に関し、特に、尿取りパッドとして好適に用いられる吸収性物品に関する。
尿取りパッドとして用いられる吸収性物品は、主として、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシートとバックシートとの間に配置された吸収体と、から形成される。吸収体は、パルプと高吸水性樹脂を混合することにより形成されるのが一般的である。パルプは液を瞬間的に吸収する性能に優れる一方、高吸水性樹脂は多量の液を吸収して保持する性能に優れる。
ところで、切迫性の失禁の場合、多量の尿が尿道から勢い良く排泄される傾向にある。一方、くしゃみをした時等に生じる軽い失禁の場合、排泄される尿は僅かであり、その僅かな尿は尿道から勢い良く排泄されずに肌を伝わりながら排泄される傾向にある。このため、着用者の肌と吸収性物品との密着が不十分である場合には、肌を伝わる尿を吸収体に確実に吸収させることができず、肌を伝わって移動する尿が吸収性物品の外部に漏れるおそれがある。
このように、尿取りパッドとして用いられる吸収性物品は、多量の尿を速やかに且つ確実に吸収できることが必要であるとともに、少量の尿を確実に捕捉することも要求される。これは、生理用ナプキンとして使用される吸収性物品においても同様である。
これに関して、例えば、体液を受ける側の表面に長手方向に延びる隆起部が形成された吸収性物品が開示されている(特許文献1及び2参照)。この吸収性物品では、長手方向に延びる弾性部材を備えた隆起部が、弾性部材の弾性収縮力により身体側に隆起(膨出)して着用者の排泄部に密着するため、排泄部から排泄される少量の体液を捕捉し易い。
ところが、隆起部が液吸収性のシート等で形成された場合には、隆起部に尿等の体液が残存して湿潤状態となり易い。そして、この隆起部が着用者の肌に接触して擦れることにより、肌にかぶれが生じ易くなる。また、尿等の体液が多量に排泄された場合には、一時的に隆起部が抵抗となって体液が透過し難く、多量の体液が隆起部の両側部に溜まり易い。体液の排泄量が多い場合には、パルプの吸収速度が追従できず、体液が吸収性物品の左右両外側へ漏れるおそれがある。
このため、左右両外側への尿漏れの防止策として、吸収性物品の両側部に防漏壁(立体ギャザー又はレッグギャザーともいう)が設けられた吸収性物品が提供されている。これは、長手方向に延びる弾性部材の弾性収縮力で防漏壁が身体側に起立することにより、身体と吸収性物品との間にポケット部が形成され、このポケット部に体液を溜めて漏れを防止するものである。従って、隆起部及び防漏壁の両方を備えた吸収性物品を提供することは、特に、切迫性失禁者に対して有効である。
特許第3442929号 特開2002−320638号公報
ところが、隆起部の左右両側縁には、長手方向に延びる弾性部材が備えられており、この弾性部材の弾性収縮力が、隆起部を肌側に膨出させると同時に吸収性物品を湾曲させる。同様に、防漏壁に備えられた長手方向に延びる弾性部材の弾性収縮力が、防漏壁を身体側に起立させると同時に吸収性物品を湾曲させる。吸収性物品を湾曲させる力の大きさが隆起部と防漏壁とで異なっている場合には、力の弱い方の弾性部材がたるんでしまい、隆起部が十分に隆起できない若しくは防漏壁が十分に起立できない。このため、良好なフィット性を得ることができず、漏れ等のおそれが生じてしまう。
従って、隆起部及び防漏壁の両方を備えた吸収性物品において、これら隆起部と防漏壁が隆起又は起立するように弾性収縮力のバランスをとることは重要である。しかしながら従来の吸収性物品において、このような観点からフィット性を改善し、漏れの低減を図ったものはなく、その実現は容易ではなかった。
本発明は以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、隆起部及び防漏壁の両方を備えた吸収性物品において、隆起部と防漏壁が隆起又は起立するように弾性収縮力のバランスをとることにより、これら隆起部及び防漏壁が身体側に隆起又は起立して身体に密着し、フィット性が良好な吸収性物品を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、隆起部及び防漏壁の両方を備えた吸収性物品において、隆起部が吸収性物品を湾曲させる力と、防漏壁が吸収性物品を湾曲させる力とを等しくすることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置され体液を吸収して保持する吸収体と、を有する吸収性物品であって、前記トップシートと前記吸収体との間に、前記吸収性物品の長手方向中心線に沿って延びるように設けられ前記トップシートの長手方向中心線付近を膨出させる膨出手段を備えるとともに、前記トップシートの長手方向両側端部に、前記長手方向に沿って延びるように設けられ着用者の肌側に起立する一対の防漏手段を備え、前記膨出手段は、前記吸収性物品の長手方向中心線の両脇に沿って延びる複数の第一弾性部材を備え前記トップシートの長手方向中心線付近に沿って固定された液透過性の天面部と、この天面部の長手方向中心線の両脇下部から下方に延出され前記第一弾性部材の弾性収縮力により前記トップシート側に起立する一対の起立部と、この起立部それぞれが外方に延出され前記吸収体に固定された一対の固定部と、を有するとともに、前記吸収体、前記天面部、及び、前記一対の起立部に囲まれて形成され前記吸収性物品の長手方向中心線に沿って延びる内部空間を備え、前記防漏手段は、前記長手方向に沿って延びる複数の第二弾性部材と、この第二弾性部材を備え前記長手方向の一側端が自由端であり他側端が前記トップシート又は前記バックシートに固定された一対の液不透過性の防漏シートと、を有し、前記膨出手段が前記第一弾性部材の弾性収縮力B1により前記吸収性物品を湾曲させる力F1は、前記防漏手段が前記第二弾性部材の弾性収縮力B2により前記吸収性物品を湾曲させる力F2と等しいことを特徴とする吸収性物品。
(1)の吸収性物品は、隆起部としての膨出手段、防漏壁としての防漏手段を備え、膨出手段が吸収性物品を湾曲させる力と、防漏手段が吸収性物品を湾曲させる力とが等しくなるように設計された吸収性物品である。具体的には、膨出手段に備えられた第一弾性部材の弾性収縮力B1により吸収性物品を湾曲させる力F1は、防漏手段に備えられた第二弾性部材の弾性収縮力B2により吸収性物品を湾曲させる力F2と等しい。吸収性物品を湾曲させる力が等しい場合、これら個々の力により湾曲される吸収性物品の曲率はそれぞれ等しいものとなる。このため、膨出手段に備えられた第一弾性部材及び防漏手段に備えられた第二弾性部材は、いずれもたるむことがない。即ち、(1)の吸収性物品によれば、膨出手段及び防漏手段はいずれも身体側に起立し、排泄部及び足ぐりに良好にフィットする。従って、肌を伝いながら排泄される少量の尿を十分に吸収できるとともに、多量の尿が吸収性物品の両側部から横漏れするのを抑制できる。
(2) 前記弾性収縮力B1は前記弾性収縮力B2より大きく、且つ、前記吸収性物品に対して前記弾性収縮力B1が作用する部分の作用方向の長さA1は、前記吸収性物品に対して前記弾性収縮力B2が作用する部分の作用方向の長さA2より短い(1)記載の吸収性物品。
弾性部材の弾性収縮力により吸収性物品が湾曲する場合、吸収性物品を湾曲させる力Fは、吸収性物品に対して弾性収縮力が作用する部分の作用方向の長さ(吸収性物品に貼着されるときの伸張された状態における弾性部材の長手方向の長さ、以下、有効長ともいう)Aと、弾性収縮力Bに依存する。力学的に考えると、一般的に、作用点での力は力点で加えられた力と、力点から支点までの距離との積で表される。従って、力点から支点までの距離が長ければ、作用点で発揮される力は大きくなる。作用点とは物を動かす部分、力点とは力を加える部分、支点とは力を支えている部分である。これを本発明にあてはめてみると、吸収性物品を湾曲させる力Fは作用点で発揮する力、弾性部材の有効長A(mm)は力点から支点までの距離、弾性収縮力B(N)は加えられた力といえ、以下の数式(1)で表すことができる。ここで、弾性収縮力Bは、弾性部材のみを所定の倍率まで伸長させた時の引張荷重値に、一つの吸収性物品で使用する本数分を掛けた値である。また、αは、用いられている吸収体の材料や密度等により求まり、吸収性物品の剛性値に基づくものである。より詳しくは、吸収性物品の剛性値に、弾性部材を資材に固定する際に生じる弾性収縮力のロス率を考慮して求められるものである。
Figure 0004808009
上述した通り、膨出手段及び防漏手段の両方を備えた吸収性物品においては、膨出手段が吸収性物品を湾曲させる力F1と、防漏手段が吸収性物品を湾曲させる力F2とを等しく設計することにより、膨出手段に備えられた第一弾性部材及び防漏手段に備えられた第二弾性部材がたるむことを防止できる。従って、上記の数式(1)からも明らかであるように、第一弾性部材の弾性収縮力B1と第一弾性部材の有効長A1との積が、第二弾性部材の弾性収縮力B2と第二弾性部材の有効長A2との積と等しければよい。
一般的に、膨出手段(隆起部)に備えられた第一弾性部材の有効長と、防漏手段(防漏壁)に備えられた第二弾性部材の有効長は異なっており、前者の方が短いものが多い。このため、同じ弾性収縮力を有する弾性部材を用いた場合には、膨出手段と防漏手段それぞれが吸収性物品を湾曲させる力が異なったものとなってしまう。膨出手段における吸収性物品を湾曲させる力F1が、防漏手段における吸収性物品を湾曲させる力F2よりも大きい場合には、防漏手段に備えられた第二弾性部材がたるんでしまう。逆に、F1がF2より小さい場合には、膨出手段に備えられた第一弾性部材がたるんでしまう。これらの弾性部材にたるみが発生してしまうと、弾性収縮力は0となるため、身体側に起立することができず、良好なフィット性が得られない。
この点、(2)の吸収性物品は、膨出手段に備えられた第一弾性部材の有効長A1が、防漏手段に備えられた第二弾性部材の有効長A2より短く設計されたものである。そして、膨出手段と防漏手段とにおいて、弾性部材の弾性収縮力と有効長との積を等しくするために、第一弾性部材の弾性収縮力B1が第二弾性部材の弾性収縮力B2より大きくなるように設計されたものである。即ち、(2)の吸収性物品によれば、膨出手段よりも防漏手段の方が長手方向に長く設けられているため、膨出手段で吸収できずに横方向に流れ出した体液が、吸収性物品の両側部から漏れ出すのをより効果的に抑制できる。
(3) 前記長さA1は前記長さA2より短く、且つ、前記作用方向における前記長さA1の中心位置は、前記作用方向における前記長さA2の中心位置と異なる(1)又は(2)記載の吸収性物品。
(3)の吸収性物品は、第一弾性部材の有効長A1が第二弾性部材の有効長A2よりも短く、作用方向における長さA1の中心位置が作用方向における長さA2の中心位置と異なるものである。即ち、防漏手段に対して、膨出手段が長手方向の一方の側に偏倚して配置されたものである。着用者の排泄部は前方に偏倚しているのが通常であるところ、このような(3)の吸収性物品によれば、膨出手段により膨出した部分を排泄部に容易に密着させることができ、より効果的に漏れを抑制できる。
(4) 前記膨出手段の長手方向両端部は、前記防漏手段の長手方向両端部よりも前記吸収性物品の中央側に配置されている(1)から(3)いずれか記載の吸収性物品。
(4)の吸収性物品は、膨出手段の長手方向両端部が防漏手段の長手方向両端部よりも吸収性物品の中央側に配置されたものである。即ち、吸収性物品の長手方向において、防漏手段が設けられている部分の範囲内に膨出手段が設けられたものである。このような(4)の吸収性物品によれば、膨出手段で膨出した中心線付近で体液を吸収できずに幅方向に流れ出した体液が漏れ出すのを、防漏手段により確実に抑制できる。
本発明によれば、膨出手段及び防漏手段の両方を備え、膨出手段及び防漏手段が身体側に起立して身体に密着し、フィット性が良好な吸収性物品を提供できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
<第一実施形態>
[全体構成]
本実施形態に係る吸収性物品10の斜視図を図1に、吸収性物品10を伸張させた状態(湾曲を解除した状態)の平面図を図2に示す。また、図1における吸収性物品10のX−X’視断面図を図3に示す。これらの図に示す通り、本実施形態に係る吸収性物品10は、液透過性のトップシート11と、液不透過性のバックシート13と、これらの間に配置され体液を吸収して保持する吸収体12と、を有する。トップシート11と吸収体12との間には、吸収性物品10の長手方向中心線Oに沿って延びるように設けられ、トップシート11の長手方向中心線付近を膨出させる膨出手段14を備えている。トップシート11の長手方向両側端部には、長手方向に沿って延びるように設けられ、着用者の肌側に起立する一対の防漏手段15を備えている。
吸収性物品10は、高齢女性の失禁患者に対して好適に用いられる。即ち、吸収性物品10は、腹圧性の失禁により少量排泄された尿を捕捉し易く、且つ、切迫性の失禁により一時的に勢い良く排泄された多量の尿をも捕捉して吸収できる機能を備えている。図1に示す通り、吸収性物品10は、長手方向と短手方向とを有し、長手方向の長さ寸法は300mm〜500mm程度であり、幅方向の長さの寸法は100mm〜200mm程度である。また、下着と身体との間に装着された状態において、全体の厚みは10mm〜40mm程度である。
[トップシート]
トップシート11としては、親水性で液透過性のものが用いられる。トップシート11は、好ましくは、親水処理された合成樹脂繊維のみで形成される。また、液保持機能を有するパルプ等の天然繊維が用いられる他、高吸水性樹脂やポリビニルアルコール(PVA)等の吸水性樹脂を含まないものが用いられる。優れた液透過機能を発揮できるように、目付けが10g/m〜40g/mのスルーエア不織布により形成されたものがより好ましい。スルーエア不織布としては、芯部がポリプロピレン樹脂(PP)又はポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)で、鞘部がポリエチレン樹脂(PE)の芯鞘型複合合成繊維の他、PET繊維やPP繊維等で形成される。また、多数の液透過孔を有する樹脂フィルムで形成されたものであってもよい。さらには、噛み込みエンボス加工が施されて凹凸賦形されたものを用いてもよく、ポリウレタン繊維等の弾性伸縮性繊維を含む不織布等を用いてもよい。
トップシート11の長手方向両端部は、バックシート13に接着剤又は熱シールにより接合されている。トップシート11の長手方向両側端部は、後述する防漏手段に備えられた防漏シートに、接着剤又は熱シールにより接合されている。また、トップシート11の長手方向中心線付近は、後述する膨出手段に備えられた天面部142に、接着剤又は熱シールにより接合されている。ただし、これらの接合方法に限定されるものではない。
[吸収体]
吸収体12は、パルプ繊維と高吸水性樹脂とを混合し、これを親水性のティッシュペーパー等で包み込むことにより形成されている。高吸水性樹脂の含有比は20質量%〜60質量%程度であり、パルプ繊維と高吸水性樹脂の合計目付けは、500g/m〜2000g/m程度であるが、これらの数値に限定されるものではない。吸収体12は、バックシート13上に配置され、これらバックシート13と吸収体12とがホットメルト型接着剤等で接着固定されている。
[バックシート]
バックシート13は、好ましくは、液不透過性且つ非通気性の樹脂フィルムで形成される。具体的には、ポリエチレン樹脂フィルム等が好適に用いられる。ただし、液不透過性且つ通気性の樹脂フィルムで形成されたものであってもよい。なお、バックシート13の外面には、ずれ止め防止用に感圧接着剤が塗布された粘着部131が設けられている。この粘着部131は、ゴム系等のホットメルト型接着剤を塗工して形成される。吸収性物品10の使用前においては、離型シート(図示せず)によって粘着部131の表面が保護されている。
[膨出手段]
膨出手段14は、吸収性物品10の長手方向中心線Oの両脇に沿って延びる複数の第一弾性部材141を備え、トップシート11の長手方向中心線付近に沿って固定された液透過性の天面部142を有する。天面部142の長手方向中心線の両脇下部から下方に延出され、第一弾性部材141の弾性収縮力により、トップシート11側に起立する一対の起立部143を有する。起立部143それぞれが外方に延出され、吸収体12に固定された一対の固定部144を有する。また、吸収体12、天面部142、及び、一対の起立部143に囲まれて形成され、吸収性物品10の長手方向中心線Oに沿って延びる内部空間145を備えている。
本実施形態に係る吸収性物品10においては、膨出手段14は一枚の液透過性シート140により形成されている。即ち、天面部142、起立部143、固定部144はいずれも液透過性シート140により形成されている。ただし、これら天面部142、起立部143、固定部144が、それぞれ異なるシート部材により形成されて接合されたものが変形例として挙げられる。液透過性シート140としては、親水性で液透過性の機能を有するものが用いられる。好ましくは、親水化処理された合成樹脂繊維のみで形成されたものが用いられる。また、液保持機能を有するパルプ等の天然繊維の他、高吸水性樹脂やポリビニールアルコール(PVA)等の吸水性樹脂を含まないものが用いられる。優れた液透過機能を発揮できるように、目付けが10g/m〜40g/mのスルーエア不織布が好適に用いられる。スルーエア不織布は、芯部がポリプロピレン樹脂(PP)又はポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)で、鞘部がポリエチレン樹脂(PE)の芯鞘型複合合成繊維の他、PET樹脂繊維やPP樹脂繊維等で形成される。さらには、パルプ繊維やレーヨン繊維等を含むもので形成することもできる。
液透過性シート140は、幅方向の長さ寸法が一定で、長手方向に連続して延びるシートである。液透過性シート140の長手方向両端部は、吸収性物品10の長手方向両端部に一致する。本実施形態の場合、液透過性シート140と吸収体12とにより、長手方向に延びる内部空間145が形成されている。また、固定部144が吸収体12の表面に直接接合されているが、固定部144と吸収体12の表面との間に、他の親水性シート等が介在したものであってもよい。
本実施形態では、吸収性物品10の長手方向中心線Oの両脇において、天面部142を形成する液透過性シート140が、長手方向全体に亘ってそれぞれ二つ折りされている。二つ折りされた液透過性シート140の間には、第一弾性部材141が介在し、液透過性シート140と第一弾性部材141とがホットメルト型接着剤で固定されている。ただし、第一弾性部材141は、吸収性物品10の長手方向全体に亘って設けられてはおらず、長手方向の一部に設けられている。第一弾性部材141は、長手方向中心線Oの両脇に4本ずつ設けられるのが好ましいが、これに限定されない。第一弾性部材141は、長手方向へ1.2倍〜2倍伸張された状態で液透過性シート140に固定されるのが好ましい。この第一弾性部材141の弾性収縮力により、天面部142に長手方向への縮み応力が作用する。より詳しくは、第一弾性部材141の弾性収縮力により、天面部142が吸収体12の表面から大きく離間する。そして、吸収体12と、天面部142と、一対の起立部143との間に、長手方向に延びる内部空間145が形成されると同時に、吸収性物品10を湾曲させる力が作用し、吸収性物品10が湾曲する。
[防漏手段]
防漏手段15は、長手方向に沿って延びる複数の第二弾性部材151と、この第二弾性部材151を備え、長手方向の一側端が自由端であり他側端がバックシート13に固定された一対の液不透過性の防漏シート150と、を有する。
一対の防漏シート150は、疎水性繊維で形成された不織布で形成される。例えば、芯部がPP樹脂で鞘部がPE樹脂の芯鞘型複合合成繊維で形成されたポイントボンド不織布や、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等が用いられ、これらのうち液不透過性のものが好適に用いられる。
一対の防漏シート150の長手方向側端は、バックシート13の長手方向側部とホットメルト型接着剤等で接合されている。それぞれの防漏シート150は、長手方向に延びる第二弾性部材151を複数本ずつ(4〜8本ずつ)備えているが、これに限定されない。この第二弾性部材151は、1.2倍〜1.8倍程度に伸張された状態で防漏シート150に接合されるのが好ましい。防漏シート150に備えられた第二弾性部材151の弾性収縮力により、吸収性物品10に対して、トップシート同士が向かい合うように湾曲させる力が作用する。そして、防漏シート150が身体側に起立し、防漏手段15が形成される。
本実施形態では、膨出手段14に備えられた第一弾性部材141の弾性収縮力B1により吸収性物品10を湾曲させる力F1は、防漏手段15に備えられた第二弾性部材151の弾性収縮力B2により吸収性物品10を湾曲させる力F2に等しいように設計されている。具体的には、図2に示すように、膨出手段14に備えられた第一弾性部材141の有効長A1(吸収性物品10に貼着される際に所定倍率に伸張された第一弾性部材141の長手方向の長さ)が、防漏手段15に備えられた第二弾性部材151の有効長A2(吸収性物品10に貼着される際に所定倍率に伸張された第二弾性部材151の長手方向の長さ)より短く設計されている。そして、膨出手段14と防漏手段15とにおいて、弾性部材の弾性収縮力と有効長との積を等しくするために、第一弾性部材141の弾性収縮力B1が第二弾性部材151の弾性収縮力B2より大きくなるように設計されている。
具体的には、膨出手段14における第一弾性部材141の弾性収縮力B1は、1.0N〜3.5Nの範囲内から適宜設定される。弾性収縮力B1が1.0Nより小さい場合には、吸収性物品10を湾曲させることができずに膨出手段14が膨出できない。3.5Nより大きい場合には、吸収性物品10が湾曲しすぎて着用者が下着に固定し難くなったり、吸収性物品10が丸まってしまい、スムーズに製造できないおそれがある。弾性収縮力B1のより好ましい範囲は、1.5N〜2.5Nである。
膨出手段14における第一弾性部材141の有効長A1は、100mm〜250mmの範囲内から適宜設定される。有効長A1が100mmより小さい場合には、陰裂を十分に覆うことができないため、陰裂に沿って前後方向に流れる少量の尿が横方向や縦方向に広く流れてしまうおそれがある。250mmより大きい場合には、膨出部が臀部まで延びるため、着用中に違和感が生じたり、バックシート側から見た外観が膨らんで見栄えが悪くなるおそれがある。有効長A1のより好ましい範囲は、150mm〜250mmである。
一方、防漏手段15における第二弾性部材151の弾性収縮力B2は、0.3N〜2.0Nの範囲内から適宜設定される。弾性収縮力B2が0.3Nより小さい場合には、膨出手段14の場合と同様に、吸収性物品10を湾曲させることができずに防漏手段15が起立できない。2.0Nより大きい場合には、膨出手段14の場合と同様に、吸収性物品10が湾曲しすぎて着用者が下着に固定し難くなったり、吸収性物品10が丸まってしまい、スムーズに製造できないおそれがある。弾性収縮力B2のより好ましい範囲は、0.5N〜1.5Nである。
防漏手段15における第二弾性部材151の有効長A2は、150mm〜300mmの範囲内から適宜設定される。有効長A2が150mmより小さい場合には、防漏手段15が起立しても十分な高さが得られず、良好なフィット性が確保できない。300mmより大きい場合には、防漏手段15の自由度が高すぎるため、防漏手段15が吸収性物品10の内側に倒れてしまうおそれがある。有効長A2のより好ましい範囲は、250mm〜300mmである。
また、α値は、吸収性物品10の構成により様々に定めることができる
なお、本実施形態においては、弾性収縮力の値は、インストロンジャパンカンパニイリミテッド社製の引張試験機を用いて測定される。具体的には、弾性部材1本をチャック間50mmになるようにチャックで挟み、100mm/minの速度で所定長さ引張った時の荷重値を、吸収性物品10に使用する本数倍した値である。引張長さは、設計倍率、即ち弾性部材の自然長に対して何倍引張って吸収性物品10に貼着するかによって、適宜設定される。例えば、設計倍率を1.5倍としたときの弾性収縮力は、25mm引張った時の荷重値である。
また、吸収性物品10の剛性値は、安田精機製作所製のガーレー剛軟度試験機を用い、ガーレー法により測定される。具体的には、試験片を長さ38mm、幅20mmの大きさで切り取り、長手方向の端から6.3mmの位置で試験機に固定し、固定部から25mm離れた部分に重りのついた振り子が通過する際の荷重の往復の平均値である。荷重は、重りの重さと振り子への取り付け位置、試験片の幅や固定位置等を決められた数式に代入してガーレー値とする。
[作用効果]
本実施形態に係る吸収性物品の作用効果について説明する。本実施形態では、膨出手段14に備えられた第一弾性部材141の弾性収縮力B1により吸収性物品10を湾曲させる力F1は、防漏手段15に備えられた第二弾性部材151の弾性収縮力B2により吸収性物品10を湾曲させる力F2に等しい。このため、膨出手段14に備えられた第一弾性部材141及び防漏手段15に備えられた第二弾性部材151は、いずれもたるむことがない。即ち、膨出手段14及び防漏手段15はいずれも身体側に起立し、排泄部及び足ぐりに良好にフィットする。従って、肌を伝いながら移動する少量の尿を十分に吸収できるとともに、多量の尿が吸収性物品10の両側部から横漏れするのを抑制できる。
より詳しく説明する。腹圧失禁と称され、例えばくしゃみをしただけで僅かな体液が肌を伝って排泄された場合には、膨出手段14に備えられた天面部142により、トップシート11が押し上げられて排泄部周辺に十分に密着するため、体液はトップシート11及び液透過性シート140を介して吸収体12に吸収される。また、切迫性失禁と称され、例えばトイレへ行くまで我慢できず多量の尿が排泄された場合には、体液がトップシート11を透過し、液透過性シート140を透過して吸収体12に吸収される。吸収体12は、パルプと高吸水性樹脂を有しているため、パルプによって体液が速やかに吸収され、多量の体液が高吸水性樹脂で吸収され保持される。
なお、パルプの吸収速度が追従できず、吸収体12の表面に体液が残存する場合であっても、膨出手段14内に備えられた内部空間145に一時的に貯留される。内部空間145内には吸収体12の表面が露出しているため、内部空間145内に貯留された体液は、吸収体12内のパルプによって短時間で吸収される。さらに多量の尿が勢い良く排泄され、吸収性物品10の幅方向に流れ出した場合であっても、両側部に一対の防漏手段15が設けられているため、体液の幅方向への移動を防漏手段15で阻止でき、横漏れを防止できる。
また、本実施形態に係る吸収性物品10では、膨出手段14よりも防漏手段15の方が長手方向に長く設けられているため、膨出手段14で吸収できずに横方向に流れ出した体液が、吸収性物品10の両側部から漏れ出すのをより効果的に抑制できる。
さらには、天面部142とトップシート11は、親水化処理された合成樹脂繊維で形成されており液保持機能が低い。このため、上述したように体液が素早く確実に吸収される結果、天面部142とトップシート11が長時間湿潤状態となることがなく、かぶれ等が生じ難い。
第一実施形態に係る吸収性物品の斜視図である。 第一実施形態に係る吸収性物品の平面図である。 図1における吸収性物品のX−X’視断面図である。
符号の説明
10 吸収性物品
11 トップシート
12 吸収体
13 バックシート
14 膨出手段
15 防漏手段
131 粘着部
140 液透過性シート
141 第一弾性部材
142 天面部
143 起立部
144 固定部
145 内部空間
150 防漏シート
151 第二弾性部材

Claims (3)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置され体液を吸収して保持する吸収体と、を有する吸収性物品であって、
    前記トップシートと前記吸収体との間に、前記吸収性物品の長手方向中心線に沿って延びるように設けられ前記トップシートの長手方向中心線付近を膨出させる膨出手段を備えるとともに、前記トップシートの長手方向両側端部に、前記長手方向に沿って延びるように設けられ着用者の肌側に起立する一対の防漏手段を備え、
    前記膨出手段は、前記吸収性物品の長手方向中心線の両脇に沿って延びる複数の第一弾性部材を備え前記トップシートの長手方向中心線付近に沿って固定された液透過性の天面部と、この天面部の長手方向中心線の両脇下部から下方且つ長手方向中心線から離れる方向延び前記第一弾性部材の弾性収縮力により前記トップシート側に起立する一対の起立部と、この起立部の下端部からそれぞれ外方に延び前記吸収体に固定された一対の固定部と、を有するとともに、前記吸収体、前記天面部、及び、前記一対の起立部に囲まれて形成され前記吸収性物品の長手方向中心線に沿って延びる単一の内部空間を備え、
    前記防漏手段は、前記長手方向に沿って延びる複数の第二弾性部材と、この第二弾性部材を備え前記長手方向の一側端が自由端であり他側端が前記トップシート又は前記バックシートに固定された一対の液不透過性の防漏シートと、を有し、
    伸長された状態で前記防漏シートに接合された前記第一弾性部材が前記長手方向に沿って収縮する弾性収縮力B1は、伸長された状態で前記防漏シートに接合された前記第二弾性部材が前記長手方向に沿って収縮する弾性収縮力B2より大きく、且つ、前記吸収性物品に対して前記弾性収縮力B1が作用する前記第一弾性部材の作用方向の長さA1は、前記吸収性物品に対して前記弾性収縮力B2が作用する前記第二弾性部材の作用方向の長さA2より短く、
    前記弾性収縮力B1と前記作用方向の長さA1との積が、前記弾性収縮力B2と前記作用方向の長さA2との積と等しく、
    記弾性収縮力B1により前記吸収性物品を前記トップシートの長手方向両端部が向かい合う方向に湾曲させる力F1は、前記弾性収縮力B2により前記吸収性物品を前記トップシートの長手方向両端部が向かい合う方向に湾曲させる力F2と等しいことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記長さA1は前記長さA2より短く、且つ、前記作用方向における前記長さA1の中心位置は、前記作用方向における前記長さA2の中心位置と異なる請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記膨出手段の長手方向両端部は、前記防漏手段の長手方向両端部よりも前記吸収性物品の中央側に配置されている請求項1又は2記載の吸収性物品。
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