JP4807514B2 - 光クロック抽出装置及び方法 - Google Patents

光クロック抽出装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4807514B2
JP4807514B2 JP2006510504A JP2006510504A JP4807514B2 JP 4807514 B2 JP4807514 B2 JP 4807514B2 JP 2006510504 A JP2006510504 A JP 2006510504A JP 2006510504 A JP2006510504 A JP 2006510504A JP 4807514 B2 JP4807514 B2 JP 4807514B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
mode
semiconductor laser
light
pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006510504A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2005083502A1 (ja
Inventor
陽一 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2006510504A priority Critical patent/JP4807514B2/ja
Publication of JPWO2005083502A1 publication Critical patent/JPWO2005083502A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4807514B2 publication Critical patent/JP4807514B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/0075Arrangements for synchronising receiver with transmitter with photonic or optical means
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/29Repeaters
    • H04B10/291Repeaters in which processing or amplification is carried out without conversion of the main signal from optical form
    • H04B10/299Signal waveform processing, e.g. reshaping or retiming
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/06Arrangements for controlling the laser output parameters, e.g. by operating on the active medium
    • H01S5/0601Arrangements for controlling the laser output parameters, e.g. by operating on the active medium comprising an absorbing region
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/06Arrangements for controlling the laser output parameters, e.g. by operating on the active medium
    • H01S5/065Mode locking; Mode suppression; Mode selection ; Self pulsating
    • H01S5/0657Mode locking, i.e. generation of pulses at a frequency corresponding to a roundtrip in the cavity
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/06Arrangements for controlling the laser output parameters, e.g. by operating on the active medium
    • H01S5/068Stabilisation of laser output parameters
    • H01S5/0683Stabilisation of laser output parameters by monitoring the optical output parameters
    • H01S5/06835Stabilising during pulse modulation or generation

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

本発明は、光通信、光計測、光情報信号処理などに用いられるクロック光を発生する装置に関する。特に本発明は、位相雑音が小さい光クロック基準信号を発生する装置及び方法、ならびに、光信号から光タイミングパルスを発生させる際に、光信号の偏光に無依存で、かつ、ジッタが小さく、相対強度雑音(RIN)が小さい光クロック基準信号を高安定に発生あるいは抽出する光クロック抽出装置及び方法に関する。
モード同期半導体レーザ(MLLD)は、比較的容易かつ安定して、10〜160GHzといった超高速の繰り返し周波数で、パルス幅がピコ秒オーダのクロックパルス列を発生させることができることから、光通信用光源、光信号処理用光源、計測用光源などとして、産業上重要なクロックパルス光源である。
MLLDをそのようなクロックパルス光源として用いる場合、光信号、電気信号などの外部基準信号源との同期を確立する手法とともに、外部基準信号源に依存せずにクロック光を安定化させるための技術や、同期したクロック信号における位相ノイズを小さくするための技術などが重要となる。
MLLDにおいては、パルスの繰り返し周波数が、ランダムに揺らぐ現象が見られる。これをジッタと呼ぶ。ジッタは、MLLDにおいて出力光パルスの繰り返し周波数を決定している光共振器の長さがランダムに揺らいでいるために発生すると考えられる。もう少し詳細に見ると、MLLDにおいて光増幅作用をもつ領域で発生する雑音光が、MLLD内のキャリア密度や屈折率をランダムに揺らし、その結果として、実効的な光共振器長がランダムに変化するものと考えられる。
これまで、MLLDから出力されるクロック光と、外部基準信号源、特に光信号との間で同期を確立する手法、及び光信号からクロック光を再生させる際の位相ノイズを小さくする手法として、(1)MLLDに直接に信号光を注入し、同期をとる光学的手法すなわち光注入同期による手法と、(2)光信号をいったん電気信号に変換してから同期をとる手法、がよく知られている。前者の手法は、光信号のままで処理が行われるので、全光方式の手法であり、後者の手法は、電気信号に変換するので電気方式の手法である。
MLLDに信号光を直接注入して同期をとる光注入同期の手法を用いる構成は、例えば、特開平2−183236号公報に開示されている。図1Aは、光注入同期による構成の一例を示している。
光注入同期は、受動的に光パルスを発生しているMLLD91に対して光信号を注入することにより、MLLDを構成する可飽和吸収領域や利得領域をその光信号で強制変調させて、出力パルス光における同期を取る手法である。図示したものでは、MLLD91の出力には、帯域通過フィルタ92が配置されている。この場合、MLLDから再生されるクロック抽出光の位相ノイズは、一般的に、入射してくる光信号の位相ノイズより良くなることはなく、また、外部信号源である光信号に強く依存する。さらに、MLLDは、それ自身が偏波依存性を持つため、光注入同期では、MLLDに入射する信号光の偏波状態にも位相ノイズが強く依存しまう。
光信号を、一旦、電気信号に変換してから同期をとる手法の構成の一例が図1Bに示されている。この手法では、高速PINダイオードなどからなる高速受光器93を使用し、光信号を高速受光器93によって電気信号に変換し、その後、その電気信号に対して電気的な位相同期ループ(PLL)を用いて同期を取るものである。
PLLは、高周波まで対応できる電気的ミキサなどの位相比較器94と、ループフィルタ95と、高周波まで対応して電気信号として周波数信号を発生する電圧制御発振器(VCO)96とを備えている。位相比較器94は、入力した光信号を高速受光器93によって変換して得られた電気信号とVCO96からの信号との位相比較を行って周波数差を検知し、位相差に応じた信号を出力する。位相差に応じた信号は、ループフィルタ95によって平滑化されてVCO96に対して制御信号として供給される。VCO96の出力する電気的高周波信号は、位相比較器94にフィードバックされるとともに、高周波増幅器97を介してMLLD98に加えられ、MLLD98を直接変調するできるようになっている。この構成では、VCO96の出力周波数は、電気信号に変換された後の光信号の周波数に一致し、これにより、高速受光器93に入力する光信号とMLLD98からの出力クロック光との間での同期が確立する。またこの構成では、PLLを構成するループフィルタの設計によって、位相ノイズを小さくすることができる。高速受光器93、位相比較器94、ループフィルタ95、VCO96及び高周波増幅器97は、電気制御部99すなわち電気的な高周波回路部分を構成している。
電気発振器やVCOなどの高周波回路を用いたPLL方式の光クロック抽出装置において、位相ノイズを小さくするための技術が、例えば、J. B. Georges et al., "Stable picosecond pulse generation at 46GHz by modelocking of a semiconductor laser operating in an optoelectronic phaselocked loop," Electronics Letters, Vol. 30, No. 1, pp. 69-71,特開平8−340154号公報,H. Ono et al., "Low jitter pulse train generation using a regeneratively mode-locked laser diode," 10th International Workshop on Femtosecond Technology, TP-5, pp. 154, Chiba, Japan, July 16-17, 2003に開示されている。
特開平2−183236号公報 特開平8−340154号公報 J. B. Georges et al., "Stable picosecond pulse generation at 46GHz by modelocking of a semiconductor laser operating in an optoelectronic phaselocked loop," Electronics Letters, Vol. 30, No. 1, pp. 69-71 H. Ono et al., "Low jitter pulse train generation using a regeneratively mode-locked laser diode," 10th International Workshop on Femtosecond Technology, TP-5, pp. 154, Chiba, Japan, July 16-17, 2003
光注入同期によって信号光と出力クロック光との同期を確立する手法では、簡単な構成で同期をとることができるが、光信号の偏光状態によって同期状態が変動してしまうこと、また、得られるクロック光の位相ノイズが注入光信号の有する位相ノイズに依存してしまうという課題があった。その理由は、光注入同期がMLLDの可飽和吸収領域を光学的に変調するといった効果を利用しているため、MLLDの発振する光における偏波状態と入射する光における偏波状態が同じでないと変調効果が一定せず、安定したクロック光を得ることができないからである。また、出力クロック光における周波数を安定される効果は、光注入同期自体は備えていない。
光信号を電気信号にいったん変換する手法では、光信号の偏光状態による同期変動は生じず、PLLによって出力クロック光における周波数の安定化は図られるが、MLLDを電気的に直接変調するために、高周波基準信号源であるとして電気回路によるVCOを用いているため、クロック周波数が例えば40GHz以上の光信号には追随することができなくなるという問題点がある。また、従来の電気的PLL方式による光クロック抽出装置では、光クロック抽出装置自体を石英導波路やポリマー光導波路(PLC)などに集積化することが困難であるという問題点がある。その理由は、クロック基準信号が高周波数になるほど、PLLを構成する高周波基準信号源の価格、消費電力、及び発熱量が増加するとともに、クロック基準信号の周波数が例えば40GHz以上になると、効率のよい高周波配線を設けることが難しくなるためである。
本発明の目的は、基準信号源である信号光の偏光に依存せず、電気的高周波回路を必要とせず、かつ位相ノイズが小さいクロック光を再生することが可能な光クロック抽出装置を提供することである。
本発明の別の目的は、基準信号源である信号光の偏光に依存せず、電気的高周波回路を必要とせず、かつ位相ノイズが小さいクロック光を再生することが可能な光クロック抽出方法を提供することである。
本発明の目的は、入射してくる信号光の基準周波数と同期した発振周波数を有する光パルスを得る光クロック抽出装置であって、位相変調効果を持つ可飽和吸収領域と利得領域とを備え、可飽和吸収領域に印加する制御電圧に基づく位相変調効果により、光パルスを発生する発振周波数を変化させることができるモード同期半導体レーザ(MLLD)と、信号光の基準周波数とMLLDの出力光パルスの発振周波数の同期ずれを光学的に同期検波して位相誤差信号を得る手段と、位相同期ループを形成するように、位相誤差信号を、可飽和吸収領域に負帰還させる手段と、を有し、MLLDの出力光パルスと信号光とを同期させる光クロック抽出装置によって達成される。
このような本発明の光クロック抽出装置は、典型的には、MLLDからの一方の出力端面から出力する光パルスの少なくとも一部を、MLLDの他方の端面より直接光注入する光学的な自己フィードバックループを有する。本発明では、このような光学的な自己フィードバックループを設けることによって、MLLDを光VCOとして動作させるとともに、光VCO出力における位相ノイズの低減を図っている。
本発明の別の目的は、位相変調効果を持つ可飽和吸収領域と利得領域とを備え、可飽和吸収領域に印加する制御電圧による位相変調効果によって、光パルスを発生する発振周波数を変化させることができるMLLDからの出力光パルスの発振周波数を、入射してくる信号光の基準周波数と同期させる光クロック抽出方法であって、信号光の基準周波数と出力光パルスの発振周波数の同期ずれを光学的に同期検波して位相誤差信号を得る段階と、位相誤差信号を、位相変調効果をもつ領域に負帰還して位相同期ループを形成し、光パルスと入射信号光を同期させる段階と、を有する、光クロック抽出方法によって達成される。
本発明によれば、電気的VCOなどの高周波電気回路を必要としない位相同期ループを構築することができ、その結果、小型化、高速化、低消費電力、高集積化、操作性が向上した光クロック抽出装置が提供される。
本発明によれば、信号光の速度や偏光状態に依存しないでクロック抽出を行うことができる。また、光3R中継器や光DEMUXといった他の信号処理を位相比較器である光ミキサに同時に担わせることができる。本発明では、光ミキサには、例えば、高速に動作可能な光ゲートスイッチを用いるが、この光ゲートスイッチとして、偏光無依存なSOAや偏光に依存しない構成で構築した光ファイバ型の光ゲートスイッチを用いることで、信号光の偏光状態に依存しない位相比較が可能になるためである。このとき、ループフィルタの特性を選択することによって位相同期ループの負帰還の同期保持範囲を適切に設計すれば、具体的には、光ミキサの偏光依存性による揺らぎよりも同期保持範囲を大きくすれば、より安定なクロック抽出を実現することができる。
光ミキサは高速光ゲートスイッチであるので、同期がいったん確立してしまえば、光ミキサにおいて、信号光とクロック光との最適なタイミングで信号処理を行うことができる。そのため、光ミキサを、誤差信号発生のほかに、光3R再生処理や光DEMUX処理のために同時に使用することができる。
さらに本発明によれば、多段でのPLL制御による光クロック抽出を行うことができる。
光信号からそれに同期したクロック光を抽出する、光注入同期を用いた従来の光クロック抽出装置の構成を示すブロック図である。 光信号からそれに同期したクロック光を抽出する、PLLを用いた従来の光クロック抽出装置の構成を示すブロック図である。 自己フィードバックループを有するMLLDによる光VCOを用い、パルス光における位相ノイズの低減を図る、本発明に基づく光クロック抽出手法を説明する図である。 本発明の実施例1の光クロック抽出装置を説明するブロック図である。 自己フィードバックループを有するMLLDを用いた光VCOにおける、位相ノイズ低減を図った光PLL動作におけるRFスペクトルと、自己フィードバックなしでPLL動作させた場合のRFスペクトルとを示すグラフである。 自己フィードバックループを有するMLLDを用いた光VCOにおける、位相ノイズ低減を図った光PLL動作でのサンプリングオシロスコープ波形と、自己フィードバックなしでPLL動作させた場合のサンプリングオシロスコープ波形を示す図である。 自己フィードバックループにより生じてしまうサイドバンドのRFスペクトルを示すグラフである。 サイドバンドスペクトルの抑制のために波長の異なる2つのMLLDを周回ループ内に設けた、実施例2の光クロック抽出装置を示すブロック図である。 実施例3のクロック抽出装置を示すブロック図である。 CW(連続波)光による波長変換を用いてサイドバンドスペクトルを抑制する構成を示すブロック図である。 光ファイバを用いたスーパーコンティニュームによってサイドバンドスペクトルを抑制する構成を示すブロック図である。 光フィルタを周回ループ内に配置することによってサイドバンドスペクトルを抑制する構成を示すブロック図である。 実施例4における、光3R中継器の光ゲート部に位相比較機能を持たせた構成を示すブロック図である。 実施例5における、位相比較部に電界吸収型変調器を用いた構成を示すブロック図である。 実施例6における、多段でPLL制御を施した場合の構成を示すブロック図である。
図2は、本発明に基づく光クロック抽出方法を説明する図である。本発明の光クロック抽出方法では、自己フィードバックのループ構成によるMLLDを用いることによって、光VCO周波数における位相ノイズの低減を図っている。
本発明では、位相変調効果を持つ可飽和吸収領域と利得領域とを備え、可飽和吸収領域に印加する制御電圧による位相変調効果により、光パルスの発生する発振周波数を変化させることができるMLLD(モード同期半導体レーザダイオード)を使用する。そして、MLLDからの出力光パルスの発振周波数を、入射してくる信号光の基準周波数と同期させる際に、信号光の基準周波数と出力光パルスの発振周波数の同期ずれを光学的に同期検波して、これらの信号の位相誤差信号を得るとともに、位相誤差信号を、MLLDの可飽和吸収領域に負帰還させて位相同期ループを形成し、光パルスと入射信号光とを同期させてクロック抽出を行う。ここで出力光パルスの発振周波数とは、光パルス列としての繰り返し周波数に相当する。
半導体中の光の屈折率は、一般にキャリア密度に依存するため、キャリア密度を介してMLLDの実効的な共振器長を制御することができる。これにより、MLLDの繰り返し周波数制御が可能となり、MLLDを、光信号を出力する電圧/電流制御発振器(VCO)として使用することができる。ただし、MLLDを光VCOとして使用するためには、MLLDからの出力クロック光における位相ノイズの低減、つまりジッタを小さくすることが重要である。そこで本発明では、電気的な高周波発振器を必要せずにMLLDを光VCOとして使用するために、MLLDからのクロック光の位相ノイズの低減、つまり低ジッタ化の手法として、図2に示すように、MLLD100からのクロック光の一部を取り出し、同じMLLD100に再度光注入するという光ループ系を構築し、クロック光を自己フィードバックさせる構成を採用する。図において、光信号部分は太線で示されており、電気信号部分は細線で示されている。
MLLD100からクロック光パルスが発生するタイミングと光ループを周回してMLLD100に戻ってきたクロック光パルスのタイミングとが同時になるよう光路長を調整することにより、MLLDを構成する可飽和吸収領域で生じる吸収飽和現象すなわちゲート動作が急峻なものとなり、吸収飽和のランダム性や利得飽和による利得領域での雑音光のランダム性などによって生じる位相ノイズが低減される。これにより、出力クロック光における位相ノイズを低減でき、電気的な高周波回路を印加して強制的に変調する手法をとらなくても、クロック光パルス列の周波数の確度を向上することができる。
さらに、本発明では、入力する信号光とを再生クロック光との同期を確立するために、外部信号光と、MLLD100を用いた光VCOからの再生クロック光とを、半導体光増幅器(SOA)などの非線形効果を利用した光ミキサ200に入射させ、外部信号光と光VCOの基準信号との位相比較を行っている。光ミキサ200で生じた光ビート信号は、外部信号光と再生クロック光との位相差に応じた信号であり、この信号は、PINダイオードなどからなる受光器310によって電気信号に変換され、ループフィルタ320によって平滑化され、MLLD100の可飽和領域に制御電圧として印加される。このように本実施形態では、位相同期ループの構成をとることで、外部信号光と同期したクロック光を得ることができる。
本実施形態では、PLLの基本構成要素のうち、位相比較部(ミキサ)や電圧制御発振器(VCO)といった高速での処理が必要となる部分を光学的に構成し、一方、位相差検出部や誤差増幅、ループフィルタといったたかだかMHzオーダの低速な応答で十分な処理を実行する部分を、受光器310及びループフィルタ320からなる電気制御部300で電気的に構成している。上述したように、MLLDの増幅された自然放出光(ASE)による周波数揺らぎを抑制するために、MLLDを光学的に自己フィードバックループする方式を導入し、格段の周波数確度を向上させている。
このようにして本実施形態によれば、偏光無依存なSOAなどを利用した光ミキサを用いることで、外部信号光の偏光状態に依存しない光クロック抽出装置が実現できる。また、光ミキサ及び位相比較器を、SOA、光ファイバなどの非線形効果を利用した光スイッチとの組み合わせることにより、動作の高速化を測ることができる。さらに、光ミキサ部には、光識別信号処理の機能を同時に持たせることができるため、光位相比較の動作と、光3R再生、光DEMUXといった光信号処理との動作を同時に行うことができるようになり、さらに、それらの動作の最適化を図ることができる。
本実施形態では、電気的な制御部は、位相差に応じた信号をループフィルタで平滑化する部分のみであり、比較的低速なPINダイオード受光器と、MHzオーダの帯域を有する演算増幅器によるループフィルタとで構成することができる。電気的制御部は、高周波回路であることを必要とせず、この部分は集積回路(IC)として構成することが可能である。したがって、電気的制御部の、小型化、高集積化、低消費電力化を図ることができる。このように光クロック抽出装置は、MLLD、SOA、アイソレータ、PIN、IC回路といった部品をPLC上に容易に実装可能な構成であるため、小型化を図ることができる。
さらにこの光クロック抽出装置では、光ループ系により自己フィードバックさせる構成の中に配置された増幅器、減衰器などよって、光ループを周回してきたクロック光パルスの光強度を調整し、また、光ループ長を変化させてタイミングを調整することができる。それによって、MLLDから発生するクロック光パルス列の基本周波数を可変制御することができ、また、増幅器や減衰器などもPLL制御回路として制御できるため、多段構成のPLL制御回路を実現することができる。
以下、本発明について、実施例に基づいてさらに詳しく説明する。
[実施例1]
図3は、自己フィードバックのループ構成によるMLLDを用いた光VCOを有し、光VCOの発振周波数における位相ノイズの低減を図った光クロック抽出装置を示している。図示される光クロック抽出装置は、光VCOとともに、光ミキサやループフィルタを備えており、光ミキサ、光VCO、ループフィルタによって、光PLLが構成されている。
光VCOとして用いるMLLD1は、少なくとも利得領域2と可飽和吸収領域3とから構成されている。利得領域2と可飽和吸収領域3とは電極分離されている。MLLD1の両方の端面のそれぞれには、レンズ4及びアイソレータ5が近接して配置されている。そして、MLLD1の一方の出力端面から出力する光パルスの一部を他方の端面よりMLLD1に直接光注入させる光学的な自己フィードバックループを構成するために、両方の端面間を外部接続する光導波路6が設けられており、光導波路6には、光遅延器7、光増幅器8及び光減衰器9が挿入されている。MLLD1が光パルスを発生するタイミングと、この光パルスが光導波路6を周回し、MLLD1のもう一方の端面に入射するタイミングとが同時になるように、光遅延器7は調整されている。この構成により、MLLD1を構成する可飽和吸収領域3で生じる吸収飽和現象つまり光ゲート動作が急峻なものとされ、光パルス発生時の可飽和吸収領域3の吸収飽和のランダム性によって生じる位相ノイズが低減され、出力クロック光における位相ノイズが低減され、再生クロック光の周波数確度を高めることができる。
外部信号光と、MLLD1からの出力クロック光すなわち再生クロック光との同期を確立するために、さらに、光ミキサ(MIX)10、光減衰器(ATT)9、バランスディテクタ11、誤差増幅器12、ループフィルタ13、電圧加算器14が設けられている。光ミキサ10には、MLLD1から取り出した再生クロック光の一部と外部信号光とが光ミキサ10に入射し、光ミキサ10の出力光は、光減衰器9を介してバランスディテクタ11の一方の受光器に入射するようになっており、バランスディテクタ11では、光VCOであるMLLD1の発振周波数と外部信号光の基準周波数との周波数差が検出される。位相差に応じた信号が、誤差増幅器12で増幅され、ループフィルタ13で平滑化されて、電圧加算器14により、光VCOであるMLLD1の可飽和領域3に制御電圧として印加される。これによって、外部信号光に同期した再生クロック光がMLLD1から得られることとなる。
光ミキサ10では、外部信号光の基準周波数とMLLD1からのクロック光の発振周波数との位相差に応じた変調を、外部信号光とクロック光の両方に付加することができる。例えばSOAを用いた相互利得変調を用いれば、外部信号光とクロック光の両方に対し、それらの位相差に応じた強度変調を付加できる。この強度変調を受けたどちらか一方を、数MHzオーダの低速の周波数特性を有するバランスディテクタ11のどちらか一方の受光部で電気信号に変換すると、高速な外部信号光とクロック光はDC電圧成分として出力され、強度変調成分は誤差信号成分として出力されるので、強度変調成分を分離することができる。
バランスディテクタ11のもう一方の受光器に対し、DC電圧成分がキャンセルされるようにクロック光もしくは外部信号光を入射すると、DC電圧成分は、キャンセルされ、誤差信号のみを取り出すことができる。この誤差信号を、誤差増幅器12で増幅し、ループフィルタ13によって誤差信号に含まれる高周波成分を完全に除去して平滑化して、MLLD1の位相変調領域である可飽和吸収領域3にバイアス源変調成分として印加する。このとき、電圧加算器14により、逆バイアスを可飽和吸収領域3に印加してMLLD1が受動的にパルス光を発生するようにしておくと、安定した光PLL動作が行える。
図4は、自己フィードバックのループ構成によるMLLDを用いた光VCOにおいて、発振周波数における位相ノイズの低減を図った場合の光PLL動作のときのRFスペクトルと、自己フィードバックがない場合でPLL動作させた場合のRFスペクトルを示している。図4において、「自己フィードバック+光PLL」は、自己フィードバックを用いて光PLL動作させたときのスペクトルを示し、「光電PLLのみ」は、自己フィードバックを用いない場合のスペクトルを示している。自己フィードバックを用いることによってジッタ成分を小さくした場合には、急峻なスペクトルピークが得られ、自己フィードバックを用いないでジッタ成分が大きい場合には、スペクトルピークががブロードに拡がる。このように、自己フィードバックを用いる場合の方が、周波数スペクトルにおける信号対ノイズ比(SNR)が向上し、かつ、ピークが急峻なものとなることが確認できる。図4にはさらに、電気的に同期を確立した場合のRFスペクトルと、同期が確立していない状態でのRFスペクトルも描かれている。
図5は、上述した自己フィードバックのループ構成によるMLLDを用いた光VCOからの再生クロック光のサンプリングオシロスコープによる観測波形を示している。上段の波形81は、非同期時すなわち光PLL動作していない状態のサンプリング波形であり、中段の波形82は、自己フィードバックがない場合でPLL動作させた場合のサンプリング波形であり、下段の波形83は、光PLLと自己フィードバックの両方動作させたとき、すなわち位相ノイズの低減を図るように光PLL動作させたときのサンプリング波形である。
一般にサンプリング波形は、ジッタが大きいほど、波形が揺れて見えるが、自己フィードバックを行った場合のサンプリング波形83が一番小さい揺らぎになっている。これは、周波数スペクトルのSNR向上の効果が、ジッタ低減という形で観測されていることを意味する。
[実施例2:サイドバンドスペクトル抑制かつ2波長同期クロック光発生]
実施例1に示した構成では、光VCOであるMLLDに対して自己注入によって行われる自己フィードバックの効果が大きくなりすぎると、自己フィードバックループ長に依存したサイドバンドスペクトルが生じる可能性がある。図6は、そのようなサイドバンドのRFスペクトルの一例を示しており、自己フィードバックのループ構成により生じてしまうサイドバンドを示している。サイドバンドは、MLLDの周波数に対応する波長と、自己フィードバックループ長で決まる周波数に対応する波長とが同じ波長であるがために、複合共振器ができてしまうことから生じる。サイドバンドを除去するためには、MLLD1から出力される光パルスの波長と、光導波路6を周回する光パルスの波長とを異ならせることが重要となる。
図7は、実施例2での光クロック抽出装置の構成を示しており、サイドバンドスペクトルの抑制のために、波長の異なる2つのMLLDを同一の周回ループ内に挿入した構成を示している。実施例2では、図7に示すように、光ループ内に、波長の異なる2つのMLLD1とMLLD100を備え、MLLD1を光PLLとして動作させ、その出力光パルスの一部を、もう一方のMLLD100に光注入する。MLLD1は偏波が揃った光パルスを出力するので、注入される側のMLLD100では、安定に光注入同期が生じる。この場合も上述と同様に、MLLD1からクロック光パルスが発生するタイミングと、光導波路を周回して各々のMLLDの可飽和吸収領域にクロック光パルスが達するタイミングとが同時になるよう光遅延器7を調整すると、吸収飽和現象(ゲート動作)が急峻なものとなり、吸収飽和のランダム性によって生じる位相ノイズが低減される。
このとき、各MLLDから発生する光パルスのみを透過する光フィルタ15、光フィルタ150を光導波路6内に挿入しておけば、MLLD1から出力される光パルスの波長と、光導波路6を周回し、再びMLLD1に光注入される光パルスの波長が異なるために、サイドバンドスペクトルが生じることなく、同期がとれた光パルス周回を作ることができる。
この構成では、MLLD1,100から異なる波長のクロック光が出力する。このように異なる2波長のクロック光を同時に得ることができる構成は、光3R中継器など、2波長の同期したクロック光が必要な光信号処理に使用されるクロック光源としては、最適な構成である。
[実施例3:サイドバンドスペクトル抑制として、波長変換部を自己フィードバックループ内に入れた構成]
特定の波長の光パルスのみが強く共振しないように、MLLD1から出力される光パルスと光導波路6を周回する光パルスの波長とを異ならせる方法として、実施例2に示した方法のほかに、導波路6内に、波長変換部16を挿入する方法も考えられる。図8に示した光クロック抽出装置は図3に示したものと同様のものであるが、MLLD1の出射端面に近接して光フィルタ15が設けられるとともに、光導波路6内に波長変換部16が挿入されている点で異なっている。
図9Aは、サイドモードスペクトルを抑制する波長変換部16として、MLLD1の発振波長と異なる波長で動作するCW(連続波)光源17と、MLLD1からの再生クロック光とCW光源17からの連続光とが入力する波長変換器18とを備えたものを示している。波長変換器18は、高速で動作するEA(電界吸収)変調器やSOAを使った光ゲートスイッチなどによって構成されており、光導波路6内に挿入される。
図9Bは、光ファイバを用いたスーパーコンティニュームによる波長変換を用いた波長変換部16を示している。この構成では、光増幅器8と、光ファイバ、フォトニック結晶などのスーパーコンティニューム素子(SC)19との非線形効果により、MLLD1からのクロック光のスペクトルを広げ、その一部を光フィルタ15で切り抜くといった方法で波長変換を行っている。図においてSCスペクトルはスーパーコンティニューム素子19からの出力スペクトルであり、シード(seed)は、拡大前のクロック光のスペクトル位置に対応する。このとき、光フィルタ15の帯域を大きく取り、波長変換部16から出力される光パルスのパルス幅を短くするように圧縮する構成にすれば、MLLDの吸収飽和現象(ゲート動作)をより急峻なものとすることができるため、吸収飽和のランダム性によって生じる位相ノイズをさらに低減することができる。
図9Cは、一番簡易な構成として、MLLD1からのクロック光から、狭帯域な光フィルタ15で光スペクトルの一部を切り出すことにより、MLLD1の光パルスと、自己フィードバックループを周回する光パルスの中心波長や帯波長域を異なるようにした構成を召している、このような構成により、複合共振効果を抑制でき、波長を変化させた場合と同様の効果が得られる。
[実施例4:光3R中継器の光ゲート部に位相比較機能を持たせた構成]
本発明においては、光ミキサには、SOAのほかに、たとえば偏光分離型対称マッハツエンダー干渉計(以下、PD−SMZと呼ぶ)、対称マッハツエンダー干渉計(以下、SMZと呼ぶ)、非線形光ループミラー(NOLM)、テラヘルツ光非対称デマルチプレクサ(TOAD)、透過型相互位相変調(T−XPM)などの高速な光スイッチを使うことができる。これと同時に、PD−SMZ、SMZ、NOLM、TOAD、T−XPMといった光ゲートスイッチは、光3R再生や光DEMUXといった光信号処理を同時に行うことが可能である。
図10は、光3R中継器の光ゲート部に位相比較機能をもたせた場合の構成を示している。図10を参照し、PD−SMZ101を用いた光3R中継器に対して本発明に基づく光クロック抽出を適用する例を説明する。
光クロック抽出部は、上記の実施例2で説明したものと同様の構成のものであり、波長が異なり位相ノイズが小さなクロック光を2つ発生する。PD−SMZ101は、偏波コントローラ20、カルサイト(偏光子)21、SOA(半導体光増幅器)22、光位相コントローラ23、光フィルタ15とを有する。MLLD1から出力されたクロック光は、偏波コントローラ20を通過し、第1のカルサイト21で時間遅延を受けて2つの偏光状態に分離され、SOA22に入射する。このとき、遅延時間内に収まるように信号光の光パルスがSOA22に入射するように調整すれば、SOA22に入射した2つに分離されたクロック光パルスのうち、時間遅延を受けたクロック光パルスのみが位相変調される。さらに、位相変調された光パルスと位相変調されない光パルスを第2のカルサイト21に通過させて、第1のカルサイト21による時間遅延をキャンセルさせる。このようにして2つのクロック光間で干渉を生じさせることで、論理光ゲート動作されたクロック光が得られる。第2のカルサイト21の出力光は、光位相コントロータ23、偏波コントローラ20を経て光フィルタ15に到達する。
このときの正論理、負論理は、偏光コントローラ20の偏光面で制御される。正論理で動作させるには、位相変調が生じた場合にのみ、光ゲート動作されたクロック光だけが偏光コントローラ20を透過するように、PD−SMZ101の干渉条件を調整すればよい。
この場合、信号光とクロック光の同期が揃っていない状態では、遅延時間内に信号光パルスが入らなくなるため、十分な位相変調がなされず、干渉条件からずれることとなり、光ゲートされたクロック光は強い強度変調を受けることとなる。この強度変調信号を誤差信号として光PLLを動作させ、クロック抽出動作させると、信号光とクロック光が同期状態になる条件は、光ゲート動作の最適条件と同じになる。これにより、光PLLによるクロック抽出と光信号処理の最適な動作とを同時に実行することが可能になる。2段目以降では、この光ゲートされた光信号と、実施例2で示した波長の異なるクロック光とを、もうひとつのPD−SMZ102に入射させている。これによって、光3R中継器の信号処理を完成させることができる。
図10では、光ゲート動作された信号光を誤差信号として利用した例を記述しているが、誤差信号としては、SOAから直接出力される信号光や、あるいは2つに分離されたクロック光を用いてもよく、そのようにしても同様の処理を実行させることができる。
[実施例5:EA変調器を位相比較として用いた光PLL回路]
図11は、位相比較部(光ミキサ部)に電界吸収型変調器(EA変調器)103を用いた構成を示している。EA変調器103の代わりに、可飽和吸収変調器を用いることもできる。
EA変調器103には、バイアスT回路140を介して、逆バイアス電圧が印加されている。バイアスT回路140のもう一方の端子から高速な周波数信号を取り出すことができる状態にしておくと、MLLD1から出力されたクロック光をEA変調器103に入射させた際に、クロック光の周波数成分である電気信号をバイアスT回路140のその端子から取り出すことができる。この状態で、EA変調器103に外部信号光を入射すると、バイアスT回路140が出力する電気信号に誤差信号が重畳される。この誤差信号の周波数を低速な演算増幅器などで構成した誤差増幅器113で増幅すると、高周波成分はDC成分の信号として現れるので、誤差信号のみを分離して取り出すことができる。DC成分については、低速な受光器111などで信号光かクロック光を受光し、演算増幅器などからなる加算器112でバランスさせてやれば、キャンセルすることができる。このようにして抽出した誤差信号を、ループフィルタ13を通過させて平滑化させ、バイアスT回路140を介してMLLD1の可飽和吸収領域3にバイアス源として印加すれば、位相同期ループが構成されたことにより、信号光とクロック光との同期を取ることができる。
[実施例6]
上述した実施例1〜5では、MLLD1へ誤差信号をフィードバックするために、位相変調効果をもつ可飽和吸収領域へ誤差信号をフィードバックする手法を中心に説明してきた。位相同期ループを構築する方法としては、可飽和吸収領域へ誤差信号をフィードバックする以外の方法もある。例えば、(1)自己フィードバックのループ長を誤差信号に応じて変化させる、(2)自己フィードバックにおけるMLLDへの注入光強度を誤差信号に応じて変調する、(3)MLLDの利得領域2に印加する電流を誤差信号に応じて変調する、(4)MLLD内に新たに設けられた共振器長調整領域27(図12参照)に対する電圧印加によりPLL制御する、などの方法を用いることによって、多段構成のPLL制御によりMLLD1の発振周波数を変化させることができる。
MLLD1の自己フィードバックにおいては、MLLD1が光パルスを発振するタイミングと、光導波路を周回した光パルスを再びMLLDに注入するタイミングとが一致するように、時間遅延器7などでループ長を変化させると、周回ループ長で決まる周波数の整数倍のある周波数に、MLLD1の発振周波数は数100MHzオーダの範囲で引きずられる。これは、MLLD1が自励光パルス発振する上で可飽和吸収領域3を吸収飽和する共振器内の光パルス強度が重要な役割を果たしているが、光パルスを注入したことにより、注入された光パルスもMLLDの自励光パルス発振に大きな役割を果たすようになるからである。このため、自己フィードバックのループ長を変化させることで、PLL制御に必要な周波数変調を実現できる。
MLLD1の発振周波数は、実効的な共振器長で制御することができる。実効的な共振器長は、MLLD1を構成する半導体中のキャリア密度によって光の屈折率を変化させることで可能である。つまり、ループ内の光増幅器8や光減衰器9で光注入される光パルス強度や、利得領域2の注入電流を変化させることで、半導体中のキャリア密度を制御し、周波数を変化させることが可能である。
また、新たにDFB(分布フィードバック)構造やDBR(分布型ブラッグ反射器)のようなグレーティングを備える導波路や受動導波路による共振器長制御領域27を付加したMLLDを構築した場合も、その共振器長制御領域27での電圧制御によってMLLD内部の屈折率を変化させ、MLLDの発振周波数を制御することができる。
本発明者の実験によれば、制御方法ごとの周波数可変帯域幅の比較をすると、
可飽和吸収領域電圧制御<光強度制御<ループ長制御≦利得領域電流制御<共振器長調整領域電圧制御
であった。
図12に示すように、このような周波数可変範囲を有効に制御できるループフィルタ13、25、26、28、29を設計し、MLLD1に対して多段でPLL制御を実行することで、広範囲な周波数同期範囲ときめ細かい同期確立とを実現することができる。

Claims (17)

  1. 入射してくる信号光の基準周波数と同期した発振周波数を有する光パルスを得る光クロック抽出装置であって、
    位相変調効果を持つ可飽和吸収領域と利得領域とを備え、前記可飽和吸収領域に印加する制御電圧に基づく位相変調効果により、光パルスを発生する発振周波数を変化させることができるモード同期半導体レーザと、
    前記信号光の基準周波数と前記モード同期半導体レーザの出力光パルスの発振周波数の同期ずれを光学的に同期検波して位相誤差信号を得る手段と、
    位相同期ループを形成するように、前記位相誤差信号を、前記可飽和吸収領域に負帰還させる手段と、
    を有し、
    前記モード同期半導体レーザからの光パルスが入射し、非線形効果により前記入射した光パルスのスペクトル帯域を広げる光ファイバと、前記光ファイバから出力される光パルスのスペクトル帯域の一部を切り取って前記モード同期半導体レーザとは異なる波長の光パルスを発生させるフィルタと、を有し、光パルスの時間幅を圧縮可能な波長変換器を備える、
    前記モード同期半導体レーザの出力光パルスと前記信号光とを同期させる光クロック抽出装置。
  2. 入射してくる信号光の基準周波数と同期した発振周波数を有する光パルスを得る光クロック抽出装置であって、
    位相変調効果を持つ可飽和吸収領域と利得領域とを備え、前記可飽和吸収領域に印加する制御電圧に基づく位相変調効果により、光パルスを発生する発振周波数を変化させることができるモード同期半導体レーザと、
    前記信号光の基準周波数と前記モード同期半導体レーザの出力光パルスの発振周波数の同期ずれを光学的に同期検波して位相誤差信号を得る手段と、
    位相同期ループを形成するように、前記位相誤差信号を、前記可飽和吸収領域に負帰還させる手段と、
    を有し、
    前記モード同期半導体レーザからの光パルスのスペクトル帯域の一部を切り取る光フィルタを有し、前記モード同期半導体レーザと異なる波長の光パルスを発生する波長変換器を備える、
    前記モード同期半導体レーザの出力光パルスと前記信号光とを同期させる光クロック抽出装置。
  3. 入射してくる信号光の基準周波数と同期した発振周波数を有する光パルスを得る光クロック抽出装置であって、
    位相変調効果を持つ可飽和吸収領域と利得領域とを備え、前記可飽和吸収領域に印加する制御電圧に基づく位相変調効果により、光パルスを発生する発振周波数を変化させることができるモード同期半導体レーザと、
    前記モード同期半導体レーザからの一方の出力端面から出力する光パルスの少なくとも一部を、前記モード同期半導体レーザの他方の端面より直接光注入する光学的な自己フィードバックループと、
    前記モード同期半導体レーザから出力される出力光パルスの発振周波数と前記信号光の基準周波数との同期ずれを光学的に同期検波して位相誤差信号を得る手段と、
    位相同期ループを形成するように、前記位相誤差信号を、前記可飽和吸収領域に負帰還させる手段と、
    を有し、
    前記モード同期半導体レーザの出力光パルスと前記信号光とを同期させる光クロック抽出装置。
  4. 前記モード同期半導体レーザからの光パルスが入射し、非線形効果により前記入射した光パルスのスペクトル帯域を広げる光ファイバと、前記光ファイバから出力される光パルスのスペクトル帯域の一部を切り取って前記モード同期半導体レーザとは異なる波長の光パルスを発生させるフィルタと、を有し、光パルスの時間幅を圧縮可能な波長変換器を備える、請求項に記載の光クロック抽出装置。
  5. 前記モード同期半導体レーザからの光パルスのスペクトル帯域の一部を切り取る光フィルタを有し、前記モード同期半導体レーザと異なる波長の光パルスを発生する波長変換器を備える、請求項に記載の光クロック抽出装置。
  6. 相互に電極分離された可飽和吸収領域と利得領域とを備え、光パルスを発生する発振周波数を制御電圧によって変化させることができるモード同期半導体レーザと、
    前記モード同期半導体レーザの繰り返し周波数に近い周波数を基準信号として入射信号光を同期させる際に、前記入射信号光と前記光パルスの位相誤差を光学的に検知し、同期ずれ信号を光学的に発生する光ミキサ部と、
    前記同期ずれ信号を、電圧信号である位相誤差信号に変換する受光部と、
    前記位相誤差信号を負帰還するためのループフィルタと、
    前記ループフィルタを介して負帰還される前記位相誤差信号に基づき、前記入射信号光の繰り返し周波数及び位相に対する前記モード同期半導体レーザからの出力光パルスの繰り返し周波数及び位相の同期ずれが最小となるように、前記モード同期半導体レーザの電極に印加される電圧を制御する位相同期ループと、
    を有し、
    前記モード同期半導体レーザからの光パルスが入射し、非線形効果により前記入射した光パルスのスペクトル帯域を広げる光ファイバと、前記光ファイバから出力される光パルスのスペクトル帯域の一部を切り取って前記モード同期半導体レーザとは異なる波長の光パルスを発生させるフィルタと、を有し、光パルスの時間幅を圧縮可能な波長変換器を備える、光クロック抽出装置。
  7. 相互に電極分離された可飽和吸収領域と利得領域とを備え、光パルスを発生する発振周波数を制御電圧によって変化させることができるモード同期半導体レーザと、
    前記モード同期半導体レーザの繰り返し周波数に近い周波数を基準信号として入射信号光を同期させる際に、前記入射信号光と前記光パルスの位相誤差を光学的に検知し、同期ずれ信号を光学的に発生する光ミキサ部と、
    前記同期ずれ信号を、電圧信号である位相誤差信号に変換する受光部と、
    前記位相誤差信号を負帰還するためのループフィルタと、
    前記ループフィルタを介して負帰還される前記位相誤差信号に基づき、前記入射信号光の繰り返し周波数及び位相に対する前記モード同期半導体レーザからの出力光パルスの繰り返し周波数及び位相の同期ずれが最小となるように、前記モード同期半導体レーザの電極に印加される電圧を制御する位相同期ループと、
    を有し、
    前記モード同期半導体レーザからの光パルスのスペクトル帯域の一部を切り取る光フィルタを有し、前記モード同期半導体レーザと異なる波長の光パルスを発生する波長変換器を備える、光クロック抽出装置。
  8. 相互に電極分離された可飽和吸収領域と利得領域とを備え、光パルスを発生する発振周波数を制御電圧によって変化させることができ、第1の波長の光パルスを発振する第1のモード同期半導体レーザと、
    相互に電極分離された可飽和吸収領域と利得領域とを備え、前記第1のモード同期半導体レーザとは異なる第2の波長の光パルスを発振する第2のモード同期半導体レーザと、
    前記第1のモード同期半導体レーザの一方の出力端面から出力する光パルスの少なくとも一部を前記第2のモード同期半導体レーザの一方の端面より直接光注入し、かつ、前記第2のモード同期半導体レーザの他方の端面より出力される光パルスを、前記第1のモード同期半導体レーザの他方の端面より直接光注入する光学的な自己フィードバックループと、
    前記自己フィードバックループ内に設けられた光遅延器と、
    前記第1のモード同期半導体レーザの繰り返し周波数に近い周波数を基準信号として入射信号光を同期させる際に、信号光と光パルスの位相誤差を光学的に検知し、同期ずれ信号を光学的に発生する光ミキサ部と、
    前記同期ずれ信号を電圧信号である位相誤差信号に変換する受光部と、
    前記位相誤差信号を負帰還するためのループフィルタと、
    前記ループフィルタを介して負帰還される前記位相誤差信号に基づき、前記入射信号光の繰り返し周波数及び位相に対する前記第1のモード同期半導体レーザからの出力光パルスの繰り返し周波数及び位相の同期ずれが最小となるように、前記第1のモード同期半導体レーザの電極に印加される電圧を制御する位相同期ループと、
    を有する光クロック抽出装置。
  9. 相互に電極分離された可飽和吸収領域と利得領域とを備え、光パルスを発生する発振周波数を制御電圧によって変化させることができ、第1の波長の光パルスを発振するモード同期半導体レーザと、
    前記第1の波長とは異なる第2の波長の連続光を発振する光源と、
    前記第1の波長の光パルスを、前記第2の波長の連続光に転写して第2の波長のパルス光に変換する波長変換器と、
    前記波長変換器で変換された第2の波長のパルス光を、前記第1のモード同期半導体レーザの他方の端面より直接光注入する光学的な自己フィードバックループと、
    前記自己フィードバックループ内に設けられた光遅延器と、
    前記モード同期半導体レーザの繰り返し周波数に近い周波数を基準信号として入射信号光を同期させる際に、前記入射信号光と第1の波長の光パルスの位相誤差を光学的に検知し、同期ずれ信号を光学的に発生する光ミキサ部と、
    前記同期ずれ信号を電圧信号である位相誤差信号に変換する受光部と、
    前記位相誤差信号を負帰還するためのループフィルタと、
    前記ループフィルタを介して負帰還される前記位相誤差信号に基づき、前記入射信号光の繰り返し周波数及び位相に対する前記モード同期半導体レーザからの出力光パルスの繰り返し周波数及び位相の同期ずれが最小となるように、前記モード同期半導体レーザの電極に印加される電圧を制御する位相同期ループと、
    を有する光クロック抽出装置。
  10. 前記光ミキサ部は光信号処理機能を有する、請求項8または9に記載の光クロック抽出方法。
  11. 前記光信号処理機能は、光3R再生機能である、請求項10に記載の光クロック抽出方法。
  12. 位相変調効果を持つ可飽和吸収領域と利得領域とを備え、前記可飽和吸収領域に印加する制御電圧に基づく位相変調効果により、光パルスを発生する発振周波数を変化させることができるモード同期半導体レーザと、
    光信号処理に用いられ、光信号を吸収して光電流を発生することが可能な光吸収型変調器と、
    前記モード同期半導体レーザからの一方の出力端面から出力する光パルスの少なくとも一部を、前記モード同期半導体レーザの他方の端面より直接光注入する光学的な自己フィードバックループと、
    前記モード同期半導体レーザから出力される出力光パルスの発振周波数を、入射してくる信号光の基準周波数と同期させる際に、前記光吸収型変調器に前記出力光パルスと前記信号光とを入射させ、光学的に同期ずれを光電流として検波して位相誤差信号を得る手段と、
    位相同期ループを形成するように、前記位相誤差信号を、前記可飽和吸収領域に負帰還して、前記出力光パルスと前記信号光とを同期させる手段と、
    を有する、光クロック抽出装置。
  13. 前記光吸収型変調器は、光3R再生機能を有する、請求項12に記載の光クロック抽出方法。
  14. 相互に電極分離された可飽和吸収領域、利得領域及び共振器調整領域を備え、前記各領域の電極に印加する電圧もしくは電流を制御することにより、光パルスを発生する発振周波数を変化させることができるモード同期半導体レーザと、
    前記モード同期半導体レーザからの一方の出力端面から出力する光パルスの少なくとも一部を、前記モード同期半導体レーザの他方の端面より直接光注入する光学的な自己フィードバックループと、
    前記自己フィードバックループ内に設けられたパルス遅延器と、
    前記自己フィードバックループ内に設けられた光増幅器と、
    前記自己フィードバックループ内に設けられた光減衰器と、
    前記モード同期半導体レーザから出力される出力光パルスの発振周波数を、入射してくる信号光の基準周波数と同期させる際に、
    前記モード同期半導体レーザから出力される出力光パルスの発振周波数と入射する信号光の基準周波数との同期ずれを光学的に同期検波して位相誤差信号を得る手段と、
    位相同期ループ制御が行われるように、前記位相誤差信号を、前記利得領域、前記共振器調整領域、前記パルス遅延器、前記光増幅器及び前記光減衰器の少なくとも1つに負帰還させて前記出力光パルスと前記信号光の同期させる手段と、
    を有する光クロック抽出装置。
  15. 複数の位相同期ループを有する、請求項14に記載の光クロック抽出装置。
  16. 位相変調効果を持つ可飽和吸収領域と利得領域とを備え、前記可飽和吸収領域に印加する制御電圧による位相変調効果によって、光パルスを発生する発振周波数を変化させることができるモード同期半導体レーザからの出力光パルスの発振周波数を、入射してくる信号光の基準周波数と同期させる光クロック抽出方法であって、
    前記モード同期半導体レーザの一方の出力端面から出力する光パルスの少なくとも一部を、前記モード同期半導体レーザの他方の端面より直接光注入する段階と、
    前記モード同期半導体レーザからの前記出力光パルスの発振周波数を前記信号光の基準周波数と同期させる際に、前記信号光の基準周波数と前記出力光パルスの発振周波数の同期ずれを光学的に同期検波して位相誤差信号を得る段階と、
    前記位相誤差信号を、前記可飽和吸収領域に負帰還して位相同期ループを形成し、前記出力光パルスと前記信号光とを同期させる段階と、
    を有する光クロック抽出方法。
  17. 前記同期ずれを光学的に同期検波する際に、同時に、光信号処理を実行する、請求項16に記載の光クロック抽出方法。
JP2006510504A 2004-02-27 2005-02-28 光クロック抽出装置及び方法 Expired - Fee Related JP4807514B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006510504A JP4807514B2 (ja) 2004-02-27 2005-02-28 光クロック抽出装置及び方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004052912 2004-02-27
JP2004052912 2004-02-27
JP2006510504A JP4807514B2 (ja) 2004-02-27 2005-02-28 光クロック抽出装置及び方法
PCT/JP2005/003292 WO2005083502A1 (ja) 2004-02-27 2005-02-28 光クロック抽出装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2005083502A1 JPWO2005083502A1 (ja) 2007-11-22
JP4807514B2 true JP4807514B2 (ja) 2011-11-02

Family

ID=34908719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006510504A Expired - Fee Related JP4807514B2 (ja) 2004-02-27 2005-02-28 光クロック抽出装置及び方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4807514B2 (ja)
WO (1) WO2005083502A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8023179B2 (en) * 2007-03-15 2011-09-20 Ofs Fitel Llc Enhanced continuum generation in nonlinear bulk optic materials
JP5124252B2 (ja) * 2007-12-04 2013-01-23 アンリツ株式会社 光信号発生装置
JP2010010315A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Oki Electric Ind Co Ltd モード同期半導体レーザの駆動方法及びモード同期半導体レーザ装置
JP5136385B2 (ja) * 2008-12-16 2013-02-06 沖電気工業株式会社 光パルス列生成方法及び光パルス列生成装置
JP2011204914A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Sony Corp 光発振装置及び記録装置
JP5707981B2 (ja) 2011-01-31 2015-04-30 富士通株式会社 サンプリングクロック同期装置、ディジタルコヒーレント受信装置およびサンプリングクロック同期方法
JP7007668B2 (ja) * 2018-05-30 2022-01-24 日本電信電話株式会社 光ファイバリンクおよび中継ノード
CN112654915A (zh) * 2018-07-25 2021-04-13 协同微波公司 使用单片集成多量子阱激光器和相位调制器的光电振荡器
CN115225246B (zh) * 2022-07-11 2023-12-01 北京邮电大学 相位调制双向时间同步装置、方法和系统
CN117673882B (zh) * 2024-01-31 2024-04-16 北京中科思远光电科技有限公司 一种提高放大激光系统稳定性的装置及控制方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07287264A (ja) * 1994-02-23 1995-10-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光相関検出回路および光クロック位相同期ループ回路
JPH08340154A (ja) * 1995-06-09 1996-12-24 Nec Corp 光パルス発生方法および装置
JP2003167281A (ja) * 2001-12-04 2003-06-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光クロック位相同期ループ回路

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07287264A (ja) * 1994-02-23 1995-10-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光相関検出回路および光クロック位相同期ループ回路
JPH08340154A (ja) * 1995-06-09 1996-12-24 Nec Corp 光パルス発生方法および装置
JP2003167281A (ja) * 2001-12-04 2003-06-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光クロック位相同期ループ回路

Also Published As

Publication number Publication date
WO2005083502A1 (ja) 2005-09-09
JPWO2005083502A1 (ja) 2007-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4807514B2 (ja) 光クロック抽出装置及び方法
US7492795B1 (en) Ultralow noise mode-locked laser and RF sinewave source
Tsuchida et al. 40-Gb/s optical clock recovery using an injection-locked optoelectronic oscillator
Yoshida et al. Measurement of the timing jitter and pulse energy fluctuation of a PLL regeneratively mode-locked fiber laser
Chi et al. Clock-free RZ-BPSK data generation using self-starting optoelectronic oscillator
US5761228A (en) Optical clock regenerator
von Lerber et al. Optical clock recovery methods: Review
Tsuchida Simultaneous prescaled clock recovery and serial-to-parallel conversion of data signals using a polarization modulator-based optoelectronic oscillator
US6701049B1 (en) Optical clock recovery device using non-linear optical waveguides
Kim et al. 180-GHz clock recovery using a multisection gain-coupled distributed feedback laser
JP2002033548A (ja) モード同期半導体レーザの駆動方法及び装置
Hu et al. 40-Gb/s optical clock recovery using a compact traveling-wave electroabsorption modulator-based ring oscillator
Tsuchida 160-Gb/s optical clock recovery using a regeneratively mode-locked laser diode
Hu et al. 40-Gb/s optical packet clock recovery with simultaneous reshaping using a traveling-wave electroabsorption modulator-based ring oscillator
Arahira et al. Generation of synchronized subterahertz optical pulse trains by repetition-frequency multiplication of a subharmonic synchronous mode-locked semiconductor laser diode using fiber dispersion
Parra-Cetina et al. Subharmonic all-optical clock recovery of up to 320 Gb/s signal using a quantum dash Fabry–Perot mode-locked laser
Kim et al. Dynamics of all-optical clock recovery using two-section index-and gain-coupled DFB lasers
JP2697640B2 (ja) 光クロック発生器
JP2007124026A (ja) 光クロック信号抽出方法及び光クロック信号抽出装置
Arahira Variable-in, variable-out optical clock recovery with an optically injection-locked and regeneratively actively mode-locked laser diode
JP5136385B2 (ja) 光パルス列生成方法及び光パルス列生成装置
Pan et al. 100 Gb/s all-optical clock recovery based on a monolithic dual-mode DBR laser
Huo et al. 100-GHz wavelength-tunable all-optical clock recovery with Fabry-Perot filter and semiconductor optical amplifier
Ramirez et al. Optical linewidth and RF phase noise reduction of a chip-scale CPM laser using COEO multi-tone injection locking
Potì et al. Ultrafast optical clock recovery: towards a system perspective

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110720

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140826

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees