本発明を適用した経路探索支援システムの構成例について、図1を参照して説明する。この経路探索支援システムは、ユーザが入力する行動予定(移動日時、目的地、到着予定時刻等)を基に、目的地までの経路を探索して提示したり、出発時刻が迫っていることを自動的に検知して出発を促し、ユーザが到着予定時刻までに目的地に到着ができるように支援するものである。
この経路探索支援システムは、入力されるユーザの行動予定に基づいて、目的地までの経路(電車の路線および道路を含む)を、所定のデータベース(自己が管理するデータベース、または既存の公開されているデータベース)を用いて検索し、所要時間等を計算する経路探索支援サーバ1、経路探索支援サーバ1にインタネット4を介して接続するユーザ端末1、データ通信機能によって公衆電話回線網5、ゲートウェイ6、およびインタネット4を介して経路探索支援サーバ1にアクセスする携帯型ユーザ端末3から構成される。ここで、公衆電話回線網5は、携帯電話回線網およびその基地局、PHS回線網およびその基地局等を含むものとする。
ユーザ端末2は、例えば、ユーザの自宅または会社等に設置されるパーソナルコンピュータ、ワークステーション、通信機能付きPDA(Personal Digital Assistant)等により実現することができる。ユーザ端末2は、ユーザが入力する行動予定等を、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。ユーザ端末2はまた、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1から送信される画像データに対応する画像を表示する。
ユーザ端末2のユーザが外出するときに携帯する携帯型ユーザ端末3は、携帯電話またはPHS(Personal Handy Phone)に相当する電話機能を有しており、電話機能が有するデータ通信機能により、経路探索支援サーバ1から送信される電子メールやウェブコンテンツを、インタネット4、ゲートウェイ6、および公衆電話回線網5を介して受信して表示する。携帯型ユーザ端末3はまた、GPS衛星7からの電波を受信して自己の所在地を計測し、公衆電話回線網5、ゲートウェイ6、およびインタネット4を介して経路探索支援サーバ1に通知する。なお、携帯型ユーザ端末3の所在地計測に関し、携帯型ユーザ端末3がPHSに相当する電話機能を有している場合、通信中のPHS基地局の所在に基づいて所在値を確認する既存のサービスを利用するようにしてもよい。
図2は、所定のプログラムを実行することにより、経路探索支援サーバ1を実現するパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置の構成例を示している。
この情報処理装置は、CPU(Central Processing Unit)21を内蔵している。CPU21にはバス24を介して、入出力インタフェース25が接続されている。入出力インタフェース25には、キーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部26、処理結果として画像を表示する表示部47、プログラムを記憶したり、各種のデータベース(登録者データベース、住所データベース、検索結果データベース、予定データベース、予定表データベース等)を構築するハードディスクドライブなどよりなる記憶部28、インタネット4を介してデータを通信する通信部29、および、磁気ディスク31乃至半導体メモリ34などの記録媒体に対してデータを読み書きするドライブ30が接続されている。バス24には、ROM(Read Only Memory)22およびRAM(Random Access Memory)23が接続されている。
この情報処理装置に経路探索支援システム1としての動作を実行させるプログラムは、磁気ディスク31乃至半導体メモリ34に格納された状態で情報処理装置に供給され、ドライブ30によって読み出されて、記憶部28に内蔵されるハードディスクドライブにインストールされている。記憶部28にインストールされているプログラムは、入力部26に入力されるユーザからのコマンドに対応するCPU21の指令によって、記憶部28からRAM23にロードされて実行される。
なお、ユーザ端末2を実現するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置の構成も、図3に示した構成例と同様であるので、その説明は省略する。
図3は、携帯型ユーザ端末3の構成例を示している。携帯型ユーザ端末3の制御部41は、携帯型ユーザ端末3の各部を制御する。送受話部42は、通信部46とともに、携帯電話またはPHSに相当する電話機能を実現する。送受話部42は、送話する音声を集音するマイク、受話する音声を出力するスピーカ、および電話の着信等をユーザに通知するアラームを内蔵する。ここで、携帯電話またはPHSに相当する電話機能とは、送受話機能の他、データ通信機能として、インタネット4に接続して電子メールを送受信したり、ウェブコンテンツを受信して再生する機能をも含むものとする。
記憶部43は、経路探索支援サーバ1から送信される各種のデータ、ユーザが入力したデータ等を記憶する。入力部44は、数字や文字を入力するとき操作されるボタン、表示部45に表示されるカーソルを移動するとき操作されるボタン等である。表示部45は、経路探索支援サーバ1から送信される画像データに対応する画像を表示する。
通信部46は、送受話部42とともに、携帯電話またはPHSに相当する電話機能を実現し、公衆電話回線網5、ゲートウェイ6、およびインタネット4を介して経路探索支援サーバ1を各種のデータを通信する。GPS測位部47は、GPS衛星7からの電波を受信して自己の所在地(緯度経度)を計測する。
次に、経路探索支援システムの処理について図4乃至図15に示すフローチャート、および図16乃至図32に示すユーザ端末2または携帯型ユーザ端末3の画面の表示例を参照して説明する。
なお、ユーザは、以下に説明する各種のサービスを利用する前に、予め、経路探索支援サーバ1に対して、個人情報を登録しておく必要がある。個人情報を登録するには、ユーザ端末1を用いてインタネット4を介して経路探索支援サーバ1にアクセスし、経路探索支援サーバ1から送信される、図16に示すような個人情報登録画面61に、個人情報を入力した後、個人情報登録画面の「入会する」ボタン62を押下すればよい。
個人情報登録画面61に個人情報として入力する項目は、会社や自宅のPCのメールアドレス(ユーザ端末2を用いて受信する電子メールアドレス)、携帯電話のメールアドレス(携帯型ユーザ端末3を用いて受信する電子メールアドレス)、ユーザID、パスワード、乗車駅名(ユーザが通常使用する最寄り駅名)、および、自宅等から乗車駅までの所要時間等である。
始めに、経路探索支援システムによる目的地まで経路を探索するサービスの処理について、図4乃至図7のフローチャートを参照して説明する。
ユーザに操作に従いユーザ端末2は、ステップS1において、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1にアクセスする。
これに対応して、経路探索支援サーバ1は、ステップS201において、ログイン画面データをユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2は、ステップS2において、経路探索支援サーバ1からのログイン画面データを受信し、図17に示すようなログイン画面72を表示する。ログイン画面72には、ユーザIDおよびパスワードの入力欄が設けられている。「OK」ボタン72は、入力したユーザIDおよびパスワードの送信を指示するときとき押下される。
ユーザ端末2は、ログイン画面に対して、ユーザIDおよびパスワードが入力され、且つ、「OK」ボタン72が押下されたか否かを判定し、ユーザIDおよびパスワードが入力され、且つ、「OK」ボタン72が押下されたと判定するまで待機する。ユーザIDおよびパスワードが入力され、且つ、「OK」ボタン72が押下されたと判定された場合、ステップS3に進む。
ステップS3において、ユーザ端末2は、入力されたユーザIDおよびパスワードを、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。
経路探索支援サーバ1は、ステップS202において、ユーザ端末2からのユーザIDおよびパスワードを受信する。ステップS203において、経路探索支援サーバ1は、ステップS201で受信したユーザIDおよびパスワードを、既に登録済みの個人情報が記録されている登録者データベースに照合し、受信したユーザIDおよびパスワードが、登録済みの個人情報に一致するか否かを判定する。一致しないと判定された場合、ステップS201に戻り、それ以降の処理が繰り返され、一致すると判定された場合、ステップS204に進む。
ステップS204において、経路探索支援サーバ1は、目的地入力画面データを、インタネット4を介してユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2は、ステップS4において、経路探索支援サーバ1からの目的地入力画面データを受信して、図18に示すような目的地入力画面81を表示する。目的地入力画面81には、目的地を示す情報として、住所、郵便番号、電話番号、駅名、およびランドマーク名を入力する欄が設けられており、各項目の右端には、それぞれ「検索」ボタン82−1乃至82−5が設けられている。ユーザは、これらの項目のうち、1つ以上に入力すればよい。「検索」ボタン82−1乃至82−5は、入力された目的地を示す情報の送信を指示するとき押下される。
ステップS5において、ユーザ端末2は、目的地入力画面81に対して、目的地の住所等が入力され、且つ、対応する「検索」ボタン82−1乃至82−5のうちのいずれが押下されたか否かを判定し、目的地の住所等が入力され、且つ、対応する「検索」ボタン82−1乃至82−5のうちのいずれが押下されたと判定するまで待機する。目的地(住所等)が入力され、且つ、対応する「検索」ボタン82−1乃至82−5のうちのいずれが押下されたと判定された場合、ステップS6に進む。ステップS6において、ユーザ端末2は、入力された目的地を示す情報(住所等)を、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。
経路探索支援サーバ1は、ステップS205において、ユーザ端末2からの目的地を示す情報(住所等)を受信する。経路探索支援サーバ1は、目的地を示す情報に基づいて、住所データベースを検索して目的地の住所を確定し、目的地の住所を緯度経度に変換する。なお、ユーザ端末2からの目的地の情報が、住所ではなくて、電話番号、郵便番号等のように直接的に目的地の住所を確定できず、広域を示すものである場合、経路探索支援サーバ1からユーザ端末2に、縮尺率を順次小さくした地図のデータを順次送信して、ユーザに目的地を指定させることにより、段階的に目的地の住所を確定するようにする。
ステップS206において、経路探索支援サーバ1は、目的地の緯度経度に基づき、目的地の最寄り駅(電車の駅の他、バスの停留所等でもよい)を数駅検出する。ステップS207において、経路探索支援サーバ1は、目的地と目的地の最寄り駅を含む地図のデータ、および、最寄り駅に関するデータを、インタネット4を介してユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2は、ステップS7において、経路探索支援サーバ1からの目的地と目的地の最寄り駅を含む地図のデータ、および、最寄り駅に関するデータを受信し、図19に示すように、目的地と目的地の最寄り駅が含まれる地図、および、最寄り駅に関する情報からなる地図検索結果画面91を表示する。図19の例においては、目的地は「+」印で表示され、目的地の最寄り駅としては、阿佐ヶ谷駅および南阿佐ヶ谷駅が挙げられている。地図の下部に表示される最寄り駅に関する情報(いまの場合、「JR中央線 阿佐ヶ谷」および「営団地下鉄丸の内線 南阿佐ヶ谷」)は、クリッカブルとされており、ユーザは、いずれかの最寄り駅に関する情報をクリックすることにより、下車する駅を指定することができる。
図5に進み、ステップS8において、ユーザ端末2は、地図の下部に表示されている最寄り駅に関する情報のいずれかがクリックされたか否かを判定し、クリックされたと判定するまで待機する。最寄り駅に関する情報のいずれかがクリックされたと判定された場合、ステップS9に進む。ステップS9において、ユーザ端末2は、クリックされた最寄り駅名(すなわち、下車駅名)を、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。
経路探索支援サーバ1は、ステップS208において、ユーザ端末2からの下車駅名を受信する。経路探索支援サーバ1はまた、ログイン時に入力されたユーザIDに基づき、登録者データベースを検索して、個人情報として登録されているユーザの乗車駅名および乗車駅までの所要時間を読み出す。
ステップS209において、経路探索支援サーバ1は、ユーザの乗車駅名、および、乗車駅までの所要時間に現在の時刻を加算した時刻を、デフォルト値(初期値)として与えた検索条件設定画面データを、インタネット4を介してユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2は、ステップS10において、経路探索支援サーバ1からの検索条件設定画面データを受信し、図20に示すような検索条件設定画面101を表示する。ステップS11において、ユーザ端末2は、検索条件設定画面101にデフォルト値として与えられている時刻等を変更するユーザからの入力を受け付ける。
なお、検索条件設定画面101においては、乗車する曜日、乗車時刻または到着時刻を変更することができる。さらに、経路検索時においての優先項目、および検索する乗り換え経路の数を指定することができる。「Go」ボタン102は、検索条件設定画面101を用いて設定された検索条件の送信を指示するとき押下される。
ステップS12において、ユーザ端末2は、検索条件設定画面101の「Go」ボタン102が押下されたか否かを判定する。「Go」ボタン102が押下されていないと判定された場合、ステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。「Go」ボタン102が押下されたと判定された場合、ステップS13に進む。ステップS13において、ユーザ端末2は、検索条件設定画面101を用いて設定された検索条件(乗車する曜日、乗車時刻)を、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。
経路探索支援サーバ1は、ステップS210において、ユーザ端末2からの検索条件を受信する。経路探索支援サーバ1はまた、ユーザの下車駅から目的地までの経路検索を実行し、目的地および下車駅を含む地図上に検索した経路が破線等より重畳表示される画像のデータを生成して、インタネット4を介してユーザ端末2に送信する。経路探索支援サーバ1はさらに、送信した地図の縮尺、中心の緯度経度、および下車駅から目的地までの経路を地図表示パラメータとして記憶する。
ステップS211において、経路探索支援サーバ1は、ユーザの乗車駅と下車駅の間の複数の乗り換え経路を検索し、複数の検索結果(駅での電車の出発時刻等を含む)にそれぞれ検索結果IDを付与して、インタネット4を介してユーザ端末2に送信する。経路探索支援サーバ1はまた、検索結果IDを、ステップS210で記憶した地図表示パラメータと対応付けて検索結果データベースに記憶する。
ユーザ端末2は、ステップS14において、経路探索支援サーバ1からの地図のデータ(経路が重畳表示されるもの)、および、乗り換え経路の検索結果を受信して、図21に示すような下車駅から目的地までの地図および複数の乗り換え経路案からなる経路検索結果画面111を表示する。
なお、図21に示す地図の表示例においては、阿佐ヶ谷駅が下車駅に設定され、阿佐ヶ谷駅から目的地(「+」印の点)までの経路が破線で示されている。また、乗り換え検索の結果として、3種類の乗り換え経路案が表示されている。各乗り換え経路の右端には、「この経路をメール送信」ボタン112−1乃至112−3が設けられる。
図6に進み、ステップS15において、ユーザ端末2は、表示されている複数(いまの場合、3)の乗り換え経路案の右端に、それぞれ設定されている「この経路をメール送信」ボタン112−1乃至112−3のうちのいずれかが押下されたか否かを判定し、「この経路をメール送信」ボタン112−1乃至112−3のうちのいずれかが押下されたと判定するまで待機する。「この経路をメール送信」ボタン112−1乃至112−3のうちのいずれかが押下されたと判定された場合、ステップS16に進む。ステップS16において、ユーザ端末2は、押下された「この経路をメール送信」ボタン112−1乃至112−3のうちのいずれかに対応する乗り換え経路案の検索結果IDを、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。
ここで、ユーザ端末2の処理は終了される。この後、ユーザは、以上の処理で得られた乗り換え経路に従い、携帯型ユーザ端末3を携行して、目的地に向かうことになる。
一方、経路探索支援サーバ1の処理は継続している。経路探索支援サーバ1は、ステップS212において、ユーザ端末2からの検索結果IDを受信して、検索結果IDに対応する検索結果(乗り換え経路)および地図表示パラメータを、検索結果データベースから検索する。ステップS213において、経路探索支援サーバ1は、ステップS212で検索した乗り換え経路および地図表示パラメータに基づいて、携帯型ユーザ端末3に送信する電子メールの画面(下車駅から目的地までの経路が重畳された地図、乗り換え経路、および、拡大地図等が表示されるウェブコンテンツ(後述)のURL(Uniform Resource Locator)が表示される画面)のデータを生成し、インタネット4、ゲートウェイ6、および公衆電話回線網5を介して(以下、単に、「インタネット4を介して」と略記する)、携帯型ユーザ端末3に送信する。
なお、電子メールには、ステップS203で認証したユーザ端末2に対応する装置であることを認証する情報(いわゆる、クッキ(cookie))も含めて携帯型ユーザ端末3に送信するようにする。これにより、携帯型ユーザ端末3は、経路探索支援サーバ1へのアクセスに通常必要とされるパスワード等の入力を省略することができる。
ユーザに携行された携帯型ユーザ端末3は、ステップS21において、経路探索支援サーバ1からの電子メールを受信し、図22に示すような検索結果画面121を表示する。この検索結果画面121には、下車駅から目的地までの経路が重畳された地図、および、ユーザがステップS15の処理で押下した「この経路をメール送信」ボタン112−1乃至112−3のうちのいずれかに対する乗り換え経路が表示されている。乗り換え経路の下部には、目的地近傍の拡大地図等を表示させることができる地図操作画面131(図23)にリンクされているURL122(検索結果IDを含む、図22の場合、http://www.navi.co.jp/cgi-bin/navi?id=490245)が表示される。
ステップS22において、携帯型ユーザ端末3は、検索結果画面121の下部に表示している、地図操作画面131にリンクされているURL122がクリックされたか否かを判定し、クリックされたと判定するまで待機する。地図操作画面131にリンクされているURL122がクリックされたと判定された場合、ステップS23に進む。ステップS23において、携帯型ユーザ端末3は、当該URLを、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。
経路探索支援サーバ1は、ステップS215において、携帯型ユーザ端末3からのURLを受信する。経路探索支援サーバ1はまた、URLに含まれている検索結果IDに基づいて、検索結果(乗り換え経路)および地図表示パラメータを、検索結果データベースから検索する。ステップS216において、経路探索支援サーバ1は、ステップS215で検索した乗り換え経路および地図表示パラメータに基づいて、携帯型ユーザ端末3に送信するウェブコンテンツとしての地図操作画面(地図、乗り換え経路、地図の拡大/縮小ボタン、および地図の移動ボタン等を含む画面)データを生成し、インタネット4を介して携帯型ユーザ端末3に送信する。
携帯型ユーザ端末3は、ステップS24において、経路探索支援サーバ1からのウェブコンテンツとしての地図操作画面データを受信して、図23に示すような地図検索画面131を表示する。地図操作画面131には、下車駅から目的地までの経路が重畳表示された地図、地図を拡大するとき押下される「拡大」ボタン132、地図を縮小するとき押下される「縮小」ボタン133、地図の中心位置を移動するとき押下される8方位のボタン134が設けられている。さらに、地図操作画面131には、乗車駅から下車駅までの行程が乗換駅で分割されて表示され、各行程の右端には、「再検索」ボタン135−1乃至135−2が設けられている。
図23に示した地図操作画面131の例では、乗車駅が品川駅、下車駅が阿佐ヶ谷駅であり、品川駅から山手線を利用して代々木駅に行き、代々木駅で総武線に乗り換えて阿佐ヶ谷駅まで行く乗り換え経路であるが、この場合、品川駅から代々木駅までの行程と、代々木駅から阿佐ヶ谷駅までの行程が分割されて表示される。
ユーザは、地図操作画面131を参照しながら目的地まで移動すればよいが、例えば、予定通りに乗車することができなかったとき等、乗車できなかった行程の右端の「再検索」ボタン135を押下することにより、乗車できなかった駅から目的地までの経路を再検索させることができる。
ステップS25において、携帯型ユーザ端末3は、「再検索」ボタン135−1乃至135−2のいずれかが押下されたか否かを判定し、「再検索」ボタン135−1乃至135−2のいずれかが押下されたと判定するまで待機する。「再検索」ボタン135−1乃至135−2のいずれかが押下されたと判定された場合、ステップS26に進む。ステップS26において、携帯型ユーザ端末3は、再検索を要求する情報(乗車できなかった駅の情報を含む)を、インタネット4を介して、経路探索支援サーバ1に送信する。
経路探索支援サーバ1は、ステップS217において、携帯型ユーザ端末3からの再検索を要求する情報を受信し、再検索を要求する情報に基づいて、現時刻において、乗車できなかった駅から乗車できる電車の出発時刻を検索し、それらをデフォルト値に設定した再検索入力画面データを生成して、インタネット4を介して携帯型ユーザ端末3に送信する。
携帯型ユーザ端末3は、ステップS27において、経路探索支援サーバ1からの再検索入力画面データを受信し、図24に示すような再検索入力画面141を表示する。
再検索入力画面141には、乗車駅および乗車予定時刻にデフォルト値が表示されているが、ユーザが設定を変更することができる。「再検索」ボタン142は、設定された再検索条件の送信を指示するとき押下される。
図7に進み、携帯型ユーザ端末3は、ステップS28において、再検索入力画面141にデフォルト値として与えられている乗車駅(図24の例では、代々木駅)、乗車予定時刻(図24の例では、11:25)等を変更するユーザからの入力を受け付ける。携帯型ユーザ端末3はまた、再検索入力画面141の「再検索」ボタン142が押下されたか否かを判定し、「再検索」ボタン142が押下されたと判定するまで待機する。「再検索」ボタン142が押下されたと判定された場合、ステップS29に進む。ステップS29において、携帯型ユーザ端末3は、再検索の条件(乗車駅および乗車時刻)を、インタネット4を介して、経路探索支援サーバ1に送信する。
経路探索支援サーバ1は、ステップS218において、携帯型ユーザ端末3からの再検索条件を受信し、再検索の条件に基づいて、目的地までの経路を再度検索して、検索結果IDを付与し、検索結果としての再検索結果画面データを生成して、インタネット4を介して携帯型ユーザ端末3に送信する。経路探索支援サーバ1はまた、再検索結果の検索結果IDを、ステップS210の地図表示パラメータと対応付けて検索結果データベースに記憶する。
この後、経路探索支援サーバ1は待機状態となり、後述する携帯型ユーザ端末3のステップS32の処理により送信される検索IDに対応して、ステップS215の処理から再開する。
携帯型ユーザ端末3は、ステップS30において、経路探索支援サーバ1からの再検索結果画面データを受信して、図25に示すような再検索結果画面151を表示する。再検索結果画面151には、上述した地図操作画面131と同様に、下車駅から目的地までの経路が重畳された地図、地図を拡大するとき押下される「拡大」ボタン152、地図を縮小するとき押下される「縮小」ボタン153、地図の中心位置を移動するとき押下される8方位のボタン154が設けられている。その下部には、再検索結果としての複数の乗り換え経案路が表示され、複数の乗り換え経路案のそれぞれに対応して、「選択」ボタン155−1乃至155−2が設けられている。「選択」ボタン155−1乃至155−2のいずれかを押下することにより、複数の乗り換え経路案のうちの1つを選択することができる。
ステップS31において、携帯型ユーザ端末3は、表示されている複数(いまの場合、2)の乗り換え経路案に、それぞれ設定されている「選択」ボタン155−1乃至155−2のいずれかが押下されたか否かを判定し、「選択」ボタン155−1乃至155−2のいずれかが押下されたと判定するまで待機する。「選択」ボタン155−1乃至155−2のいずれかが押下されたと判定された場合、ステップS32に進む。ステップS32において、携帯型ユーザ端末3は、押下された「選択」ボタン155−1乃至155−2のいずれかに対応する乗り換え経路案の検索結果IDを、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。
携帯型ユーザ端末3からの検索結果IDの送信に対応して、経路探索支援サーバ1は、ステップS215に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
図26は、再度実行されたステップS215,ステップS216の処理により、経路探索支援サーバ1から携帯型ユーザ端末3に送信される地図操作画面161の表示例である。
以上のように、経路探索支援システムによる目的地まで経路を探索するサービスの処理によれば、目的地までの経路を探索するだけでなく、当初の予定通りの電車に乗車できなかった場合においても、改めて目的地を入力することなく、移動行程の途中から再検索することができるのでユーザの利便性が向上する。
次に、経路探索支援システムによる、出発時刻を電子メールにより通知するサービスの予定登録処理について、図8乃至図11のフローチャートを参照して説明する。
ユーザ端末2は、ステップS41において、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1にアクセスする。これに対応して、経路探索支援サーバ1は、ステップS221において、ログイン画面データをユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2は、ステップS42において、ログイン画面データを受信し、図17に示したログイン画面71を表示する。ユーザ端末2は、ログイン画面71に対して、ユーザIDおよびパスワードが入力され、且つ、「OK」ボタン72が押下されたか否かを判定し、ユーザIDおよびパスワードが入力され、且つ、「OK」ボタン72が押下されたと判定するまで待機する。ユーザIDおよびパスワードが入力され、且つ、「OK」ボタン72が押下されたと判定された場合、ステップS43に進む。
ステップS43において、ユーザ端末2は、入力されたユーザIDおよびパスワードを、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。
ステップS222において、経路探索支援サーバ1は、ユーザ端末2からのユーザIDおよびパスワードを受信する。ステップS223において、経路探索支援サーバ1は、ステップS221で受信したユーザIDおよびパスワードを、既に登録済みの個人情報が記録されている登録者データベースに照合し、受信したユーザIDおよびパスワードが、登録済みの個人情報に一致するか否かを判定する。一致しないと判定された場合、ステップS221に戻り、それ以降の処理が繰り返され、一致すると判定された場合、ステップS224に進む。
ステップS224において、経路探索支援サーバ1は、目的地入力画面データを、インタネット4を介してユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2は、ステップS44において、経路探索支援サーバ1からの目的地入力画面データを受信して、図18に示したようなす目的地入力画面81を表示する。
ステップS45において、ユーザ端末2は、目的地入力画面81に対して、目的地を示す情報が入力され、且つ、「検索」ボタン82−1乃至82−5のうちのいずれかが押下されたか否かを判定し、目的地を示す情報が入力され、且つ、「検索」ボタン82−1乃至82−5のうちのいずれかが押下されたと判定するまで待機する。目的地を示す情報が入力され、且つ、「検索」ボタン82−1乃至82−5のうちのいずれかが押下されたと判定された場合、ステップS46に進む。ステップS46において、ユーザ端末2は、押下された「検索」ボタン82−1乃至82−5のうちのいずれかに対応する入力された目的地を示す情報を、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。
経路探索支援サーバ1は、ステップS225において、ユーザ端末2からの目的地を示す情報を受信する。経路探索支援サーバ1は、目的地を示す情報に基づいて、住所データベースを検索して目的地の住所を確定し、目的地の住所を緯度経度に変換する。
ステップS226において、経路探索支援サーバ1は、目的地の緯度経度に基づき、目的地の最寄り駅を数駅検出する。ステップS227において、経路探索支援サーバ1は、目的地と最寄り駅を含む地図のデータ、および、最寄り駅に関するデータを、インタネット4を介してユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2は、ステップS47において、経路探索支援サーバ1からの目的地と最寄り駅を含む地図のデータ、および、最寄り駅に関するデータを受信し、図19に示したような地図検索結果画面91を表示する。
図9に進み、ステップS48において、ユーザ端末2は、地図検索結果画面91の下部に表示されている最寄り駅に関する情報のいずれかがクリックされたか否かを判定し、クリックされたと判定するまで待機する。最寄り駅に関する情報のいずれかがクリックされたと判定された場合、ステップS49に進む。ステップS49において、ユーザ端末2は、クリックされた最寄り駅名(すなわち、下車駅名)を、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。
経路探索支援サーバ1は、ステップS228において、ユーザ端末2からの下車駅名を受信する。経路探索支援サーバ1はまた、ログイン時に入力されたユーザIDに基づき、登録者データベースを検索して、個人情報として登録されているユーザの乗車駅名、および乗車駅までの所要時間を読み出す。
ステップS229において、経路探索支援サーバ1は、乗車駅と下車駅が設定された検索条件設定画面データを、インタネット4を介してユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2は、ステップS50において、経路探索支援サーバ1からの検索条件設定画面データを受信し、図27に示すような検索条件設定画面171を表示する。ステップS51において、ユーザ端末2は、検索条件設定画面171に対するユーザからの条件入力を受け付ける。なお、検索条件設定画面171には、図27に示すように、現地到着予定日時(目的地に到着する日時)、または出発する日時を検索条件として入力することができる。また、検索条件設定画面171には、経路検索時においての優先する項目、および検索する乗り換え経路案の数を指定することができる。さらに、検索条件設定画面171には、検索条件の送信を指示するとき押下される「Go」ボタン172が設けられている。
ステップS52において、ユーザ端末2は、検索条件設定画面171の「Go」ボタン172が押下されたか否かを判定する。「Go」ボタン172が押下されていないと判定された場合、ステップS51に戻り、それ以降の処理が繰り返される。「Go」ボタン172が押下されたと判定された場合、ステップS53に進む。ステップS53において、ユーザ端末2は、検索条件設定画面171を用いて設定された検索条件(現地到着予定日時等)を、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。
経路探索支援サーバ1は、ステップS230において、ユーザ端末2からの検索条件を受信する。経路探索支援サーバ1はまた、ユーザの下車駅から目的地までの経路を検索し、その所要時間を計算して、目的地および下車駅を含む地図に、得られた経路が重畳表示される画像のデータを生成して、インタネット4を介してユーザ端末2に送信する。経路探索支援サーバ1はさらに、送信した地図の縮尺、中心の緯度経度、および下車駅から目的地までの経路を地図表示パラメータとして記憶する。
ステップS231において、経路探索支援サーバ1は、現地到着予定日時までに目的地に到着できるように、ステップS230の処理で計算した下車駅から目的地までの所要時間を考慮して、ユーザの乗車駅と下車駅の間の複数の乗り換え経路案を検索し、複数の検索結果にそれぞれ検索結果IDを付与して、インタネット4を介してユーザ端末2に送信する。経路探索支援サーバ1はまた、検索結果IDを、ステップS230で記憶した地図表示パラメータと対応付けて検索結果データベースに記憶する。
ユーザ端末2は、ステップS54において、経路探索支援サーバ1からの地図のデータ(経路が重畳表示されるもの)、および乗り換え経路の検索結果を受信して、図28に示すような経路検索結果画面181を表示する。
なお、経路検索結果画面181には、出発時刻を通知する電子メールを送信するように設定するチェックボックス182が設けられている。チェックボックス182の横には、出発時刻の何分前に電子メールを送信するかを入力する入力欄183が設けられている(図28の例では、デフォルト値に5分前が設定されている)。その他は、図21に示した経路検索結果画面111と同様であるので、その説明は省略する。
図10に進み、ステップS55において、ユーザ端末2は、チェックボックス182がチェックされ、且つ、表示されている複数(いまの場合、3)の乗り換え経路の右端に、それぞれ設定されている「この経路をメール送信」ボタン184−1乃至184−3のうちのいずれかが押下されたか否かを判定し、チェックボックス182がチェックされ、且つ、いずれかの「この経路をメール送信」ボタン184−1乃至184−3のうちのいずれかが押下されたと判定するまで待機する。
チェックボックス182がチェックされ、且つ、いずれかの「この経路をメール送信」ボタン184−1乃至184−3のうちのいずれかが押下されたと判定された場合、ステップS56に進む。ステップS56において、ユーザ端末2は、入力欄183に設定された値、および押下された「この経路をメール送信」ボタン184−1乃至184−3のうちのいずれかに対応する乗り換え経路案の検索結果IDを、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。ここで、ユーザ端末2の予定登録処理は終了される。この後、ユーザは、出発時刻を通知する電子メールが着信するときまで、少なくとも携帯型ユーザ端末3を携帯して、待機すればよい。
一方、経路探索支援サーバ1の処理は継続している。経路探索支援サーバ1は、ステップS232において、ユーザ端末2からの、入力欄183に設定された値および検索結果IDを受信し、受信した情報に基づいて、電子メールを送信する時刻を計算する。さらに、経路探索支援サーバ1は、登録者データベースを検索して、当該ユーザの個人情報に含まれる電子メールアドレス(携帯型ユーザ端末3で受信する電子メールのアドレス、および、ユーザ端末2で受信する電子メールのアドレスのうち、少なくとも前者を含む)を読み出す。
ステップS234において、経路探索支援サーバ1は、検索結果ID、ステップS232で計算した電子メールを送信する時刻、および電子メールアドレスを1組の予定として予定データベースに登録する。ここで、経路探索支援サーバ1の予定登録処理は終了される。
次に、上述した予定登録処理によって、経路探索支援サーバ1の予定データベースに登録されたユーザの行動予定に基づき、出発時刻を電子メールで通知する経路探索支援サーバ1の告知メール送信処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。
ステップS241において、経路探索支援サーバ1は、予定データベースの中から、メールを送信する時刻が、現日時と一致する予定を検索する。ステップS242において、経路探索支援サーバ1は、ステップS241での検索結果に基づき、メールを送信する時刻が、現日時と一致する予定が存在するか否かを判定する。一致する予定が存在すると判定した場合、ステップS243に進む。
ステップS243において、経路探索支援サーバ1は、メール送信時刻が現日時と一致する予定を、予定データベースから読み出する。ステップS244において、経路探索支援サーバ1は、当該予定に含まれる検索結果IDに基づき、検索結果データベースから検索結果と地図表示パラメータを読み出し、地図表示パラメータに基づき、下車駅から目的地までの経路が破線等より重畳表示される画像データを生成する。
ステップS245において、経路探索支援サーバ1は、ステップS244で生成した地図の下部に乗り換え経路が表示される画面データを生成し、インタネット4を介して、ステップS243で読み出した予定に含まれる電子メールアドレス(少なくとも、携帯型ユーザ端末3で受信できる電子メースアドレスを含む)に送信する。ステップS245で送信される画像データを受信した携帯型ユーザ端末3では、図29に示すような出発時刻通知画面191が表示される。出発時刻表示画面191には、ユーザに対して出発を促すメッセージ「出発する時間が来ました」が表示される。出発時刻表示画面191には、出発を促すメッセージの他、下車駅から目的地までの地図、乗り換え経路が表示される。
なお、ステップS242において、メール送信時刻が現日時と一致する予定が存在しないと判定された場合、所定の時間(例えば、1分間)だけ待機された後、ステップ241に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
次に、経路探索支援サーバ1がウェブコンテンツとして提供する個人予定表を用いて、ユーザの行動予定を登録する予定表登録処理について、図12乃至図14を参照して説明する。
ユーザ端末2は、ステップS71において、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1が管理する予定表ホームページにアクセスする。
これに対応して、経路探索支援サーバ1は、ステップS251において、ユーザ端末2のユーザ専用の予定表等の画面データを予定表データベースから読み出し、インタネット4を介してユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2は、ステップS72において、経路探索支援サーバ1からの予定表の画面データを受信し、図30に示すような個人予定表画面201を表示する。個人予定表画面201には、1ヶ月分のカレンダ、および、1ヶ月分のカレンダの中で選択されている日付の時刻毎の予定が表示される。時刻表示202は、クリッカブルとされており、当該時刻に対して予定を追加するときクリックされる。
ステップS73において、ユーザ端末2は、表示している予定表中の時刻表示202のいずれかがクリックされたか否かを判定し、クリックされたと判定するまで待機する。表示している予定表中の時刻表示202のいずれかがクリックされたと判定された場合、ステップS74に進む。
ステップS74において、ユーザ端末2は、図31に示すような予定入力用画面211を表示する。予定入力用画面211のデータは、ステップS251の処理で経路探索支援サーバ1から送信され、ステップS72のユーザ端末1の処理で受信されているものとする。
予定入力用画面211には、用件、日付、時刻、訪問先の住所および電話番号(いずれかに入力すればよい)、並びに、予定を電子メールとして通知するときの送信先の電子メールアドレスを入力する欄が設けられている。予定入力用画面211の「登録」ボタン212は、入力された各項目の情報の登録を指示するとき押下される。
ステップS75において、ユーザ端末2は、予定入力用画面211の各入力項目に対するユーザからの入力を受け付ける。ステップS76において、ユーザ端末2は、予定入力用画面211の「登録」ボタン212が押下されたか否かを判定する。「登録」ボタン212が押下されていないと判定された場合、ステップS75に戻り、それ以降の処理が繰り返される。「登録」ボタン212が押下されたと判定された場合、ステップS77に進む。
ステップS77において、ユーザ端末2は、予定入力用画面211の各項目に入力された情報からなる予定情報を、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。
経路探索支援サーバ1は、ステップS252において、ユーザ端末2からの予定情報を受信する。経路探索支援サーバ1は、予定情報に含まれる訪問先の情報(住所および電話番号のうち、一方であることもある)に基づき、住所データベースを検索して目的地の住所を確定し、目的地の住所を緯度経度に変換する。なお、ユーザ端末2からの予定情報の訪問先の情報が電話番号だけであり住所を特定できない場合には、経路探索支援サーバ1からユーザ端末2に、縮尺率を順次小さくした地図のデータを順次送信して、ユーザに目的地を指定させることにより、段階的に目的地の住所を確定するようにする。
ステップS253において、経路探索支援サーバ1は、目的地の緯度経度に基づき、目的地の最寄り駅を数駅検出する。ステップS254において、経路探索支援サーバ1は、目的地と目的地の最寄り駅を含む地図のデータ、および、最寄り駅に関するデータを、インタネット4を介してユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2は、ステップS78において、経路探索支援サーバ1からの目的地と目的地の最寄り駅を含む地図のデータ、および、最寄り駅に関するデータを受信し、図19に示した地図検索結果画面91と同様の画面を表示する。
図13に進み、ステップS79において、ユーザ端末2は、地図検索結果画面91の下部に表示されている最寄り駅に関する情報のいずれかがクリックされたか否かを判定し、クリックされたと判定するまで待機する。最寄り駅に関する情報のいずれかがクリックされたと判定された場合、ステップS80に進む。ステップS80において、ユーザ端末2は、クリックされた最寄り駅名を(すなわち、下車駅名)を、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。
経路探索支援サーバ1は、ステップS255において、ユーザ端末2からの下車駅名を受信する。経路探索支援サーバ1はまた、ログイン時に入力されたユーザIDに基づき、登録者データベースを検索して、個人情報として登録されているユーザの乗車駅名、および乗車駅までの所要時間を読み出す。
ステップS256において、経路探索支援サーバ1は、乗車駅および下車駅が設定された検索条件設定画面データを、インタネット4を介してユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2は、ステップS81において、経路探索支援サーバ1からの検索条件設定画面データを受信し、図32に示すような検索条件設定画面221を表示する。ステップS82において、ユーザ端末2は、検索条件設定画面221に対するユーザからの検索条件の入力を受け付ける。なお、検索条件設定画面221には、現地到着予定日時(目的地に到着する日時)を入力することができる。また、検索条件設定画面221には、経路検索時においての優先する項目、および検索する乗り換え経路の数を指定することができる。さらに、検索条件設定画面221には、検索条件の送信を指示するとき押下される「Go」ボタン222が設けられている。
ステップS82において、ユーザ端末2は、検索条件設定画面221に設けられた各項目への入力を受け付ける。ステップS83において、ユーザ端末2は、検索条件設定画面221の「Go」ボタン222が押下されたか否かを判定する。「Go」ボタン222が押下されていないと判定された場合、ステップS82に戻り、それ以降の処理が繰り返される。「Go」ボタン222が押下されたと判定された場合、ステップS84に進む。ステップS84において、ユーザ端末2は、検索条件設定画面221を用いて設定された検索条件(現地到着予定日時等)を、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。
経路探索支援サーバ1は、ステップS257において、ユーザ端末2からの検索条件を受信する。経路探索支援サーバ1はまた、ユーザの下車駅から目的地までの経路検索を実行し、その所要時間を計算して、目的地および下車駅を含む地図に検索した経路が重畳表示される画像のデータを生成して、インタネット4を介してユーザ端末2に送信する。経路探索支援サーバ1はさらに、送信した地図の縮尺、中心の緯度経度、および下車駅から目的地までの経路を地図表示パラメータとして記憶する。
ステップS258において、経路探索支援サーバ1は、現地到着予定日時に目的地に到着できるように、ステップS257の処理で計算した下車駅から目的地までの所要時間を考慮して、ユーザの乗車駅と下車駅の間の複数の乗り換え経路を検索し、複数の検索結果にそれぞれ検索結果IDを付与して、インタネット4を介してユーザ端末2に送信する。経路探索支援サーバ1はまた、検索結果IDを、ステップS257で記憶した地図表示パラメータと対応付けて検索結果データベースに記憶する。
ユーザ端末2は、ステップS85において、経路探索支援サーバ1からの地図のデータ(経路が重畳表示されるもの)、および乗り換え経路の検索結果を受信して、図28に示した経路検索結果画面181と同様の画面を表示する。
図14に進み、ステップS86において、ユーザ端末2は、経路検索結果画面181のチェックボックス182がチェックされ、且つ、表示されている複数の乗り換え経路案の右端に、それぞれ設定されている「この経路をメール送信」ボタン184−1乃至184−3のうちのいずれかが押下されたか否かを判定し、チェックボックス182がチェックされ、且つ、「この経路をメール送信」ボタン184−1乃至184−3のうちのいずれかが押下されたと判定するまで待機する。チェックボックス182がチェックされ、且つ、「この経路をメール送信」ボタン184−1乃至184−3のうちのいずれかが押下されたと判定された場合、ステップS87に進む。
ステップS87において、ユーザ端末2は、入力欄183に入力された値、および押下された「この経路をメール送信」ボタン184−1乃至184−3のうちのいずれかに対応する乗り換え経路案の検索結果IDを、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。ここで、ユーザ端末2による、予定表のホームページを用いた予定登録処理は終了される。この後、ユーザは、出発時刻を通知する電子メールが着信するときまで、少なくとも携帯型ユーザ端末3を携帯して待機すればよい。
経路探索支援サーバ1は、ステップS259において、ユーザ端末2からの、入力欄183に入力された値、および検索結果IDを受信し、受信した情報に基づいて、電子メールを送信する時刻を計算する。さらに、経路探索支援サーバ1は、計算した電子メールを送信する時刻、検索結果ID、および、ステップS252の処理で受信した予約情報に含まれる電子メールアドレスを、1つの予定として予定表データベースに登録する。ここで、経路探索支援サーバ1の予定表のホームページを用いた予定登録処理は終了される。
これ以降、経路探索支援サーバ1が、図11のフローチャートを参照して上述した告知メール送信処理と同様に動作することにより、登録された電子メールアドレス(携帯型ユーザ端末3が受信できる)には、ユーザに対して出発を促すメッセージ「出発する時間が来ました」が表示され、且つ、下車駅から目的地までの地図、乗り換え経路が表示された画面のデータが電子メールとして送信されることになる。
次に、携帯型ユーザ端末3が経路探索支援サーバ1からの出発を促す電子メールを受信したことに対応して、ユーザが携帯型ユーザ端末3を携行して目的地に出発した後の携帯型ユーザ端末3の処理、および、対する経路探索支援サーバ1の処理について、図15のフローチャートを参照して説明する。
ステップS91において、携帯型ユーザ端末3は、GSP衛星7からの電波を利用して、自己の所在地(緯度経度)を計測する。ステップS92において、携帯型ユーザ端末3は、ステップS91の計測結果に基づき、前回の計測した所在地から所定の距離以上移動されているか否か(携帯型ユーザ端末3を携行しているユーザが、所定の距離以上移動したか否か、すなわち、一カ所に留まって道草を食っていないか否か)を判定する。前回の計測した所在地から所定の距離以上移動されていないと判定された場合、ステップS93に進む。
ステップS93において、携帯型ユーザ端末3は、ステップS91で計測した自己の所在地を示す所在情報を、インタネット4を介して経路探索支援サーバ1に送信する。
経路探索支援サーバ1は、ステップS271において、携帯型ユーザ端末3からの所在情報を受信する。ステップS272において、経路探索支援サーバ1は、予定データベースから、目的地および現地到着予定日時を読み出す。経路探索支援サーバ1はさらに、携帯型ユーザ端末3の所在地から目的地までの行程の所要時間を計算し、さらに、現地到着予定日時を考慮して、ユーザが現在の所在地に留まることができる余裕時間を計算する。ステップS273において、経路探索支援サーバ1は、ステップS272で計算した余裕時間を、インタネット4を介して、携帯型ユーザ端末3に送信する。
ステップS94において、携帯型ユーザ端末3は、経路探索支援サーバ1からの余裕時間を受信する。ステップS95において、携帯型ユーザ端末3は、受信した余裕時間が所定の閾値以下であるか否かを判定する。受信した余裕時間が所定の閾値以下であると判定された場合、ステップS96に進む。ステップS96において、携帯型ユーザ端末3は、ユーザに対して道草を止めて出発するように促すためのアラームを発生する。
なお、ステップS95において、受信した余裕時間が所定の閾値以下ではないと判定された場合、ステップS96はスキップされ、所定の時間待機された後、ステップS91に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
また、ステップS92において、前回の計測した所在地から所定の距離以上移動されたと判定された場合も、所定の時間待機した後、ステップS91に戻り、それ以降の処理繰り返される。
上述した処理により、例えば、ユーザが移動経路の途中で道草を食うようなことがあっても、アラームに発生することによって、道草食いを中止して出発するように促すことができるので、ユーザは、予定到着時刻までに目的地に到着することが可能となる。
なお、本実施の形態において、携帯型ユーザ端末3は、自己宛に送信された電子メールをほぼリアルタイムで受信できるものとして説明しているが、WAP(Wireles Application Protocol)で行われる電子メールの送受信方法を採用してもよい。
WAPで行われる電子メールの送受信方法について簡単に説明する。携帯型ユーザ端末3宛の電子メールが携帯型ユーザ端末3のメールサーバに届いた場合、携帯型ユーザ端末3には、電子メールが届いた旨を知らせるアラートと呼ばれるメッセージがメールサーバから送信される。アラートには、電子メールが届いた旨、および、電子メールの内容を読むためのホームページへのリンク情報が表示されている。携帯型ユーザ端末3のユーザは、表示されるリング情報をクリックして、電子メールを読むためのホームページにアクセスし、電子メールの内容を読む。
ところで、本実施の形態においては、経路探索支援サーバ1に対して、個人情報の登録や行動予定の登録するとき、ユーザ端末2を用いるようにしたが、携帯型ユーザ端末3を用いても同様の処理を行うことができる。
なお、経路探索支援サーバ1が記憶したユーザの行動予定等は、ユーザが予め設定する計画終了日時が経過したとき、経路探索支援サーバ1のデータベースから削除される。
さらに、本実施の形態において経路探索支援サーバ1は、ユーザ端末2または携帯型ユーザ端末3から、ユーザの出発地、目的地、目的地到着予定日時等を取得するようにしていたが、それらの情報が予め記憶されている記録媒体から経路探索支援サーバ1が、それらの情報を取得するようにしてもよい。
また、本明細書の請求項に用いた「セッション」とは、例えば、経路探索支援サーバ1と、ユーザ端末2または携帯型ユーザ端末3との間で各種の情報を授受する工程を表している。また、当該各種の情報の授受には、有線通信、無線通信、または物理的な記録媒体が用いられる方法が含まれている。
さらに、本明細書の請求項に用いた「計画情報」とは、ユーザの行動や作業等の計画の情報であって、目的地に何時に到着するという情報や、目的地における作業の手順を表す計画情報等が含まれる。例えば、計画情報には、目的地、出発地、目的到着予定時刻、作業内容、作業終了予定時刻等が含まれうる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図2に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク31(フロッピディスクを含む)、光ディスク32(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク33(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリ34などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROMやハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。