JP4806367B2 - 経路選択装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば無線アドホックネットワークを用いてマルチホップ通信を行う際の経路を選択する経路選択装置に関する。
無線アドホックネットワークは、複数の無線端末装置によって自律的に形成されるネットワークであり、無線端末装置の移動や新たな参加、離脱等の状況に応じて適応的に伝送路を変更することができる柔軟なネットワークである。無線アドホックネットワークでは、外部からのノイズ、マルチパス、フェージングや、遮蔽、端末の移動等によりパケットロスが生じやすく、経路の通信品質が変化しやすい。
従来、無線アドホックネットワークにおける経路探索時に、ホップ数、電界強度、パケットロス率、伝送時間等を経路上のリンク毎に計算し、その合計値を比較することによって、最適な経路を決定するための評価基準(以下「経路決定メトリック」という。)とする手法が知られている。
また、映像や音声等のストリーム(以下「映像等ストリーム」という。)を途切れないよう伝送するため、映像等ストリームの転送の際にリンク間で生じる再送パケットを、映像等ストリームを転送する主経路と、主経路とは異なる副経路とで転送し、主経路及び副経路における再送パケットの数を比較することにより、映像等ストリームが途切れる前に経路変更を行う手法も提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
H.Fujisawa et al.,"Route Selection using Retransmission Packets for Video Streaming on AdHoc Networks", IEEE Radio & Wireless Symposium 2006
しかしながら、映像等ストリームを無線アドホックネットワークで伝送する場合、前述のような従来の経路決定メトリックには以下に示すような課題があり、従来のものは映像等ストリームを途切れなく伝送することができないものであった。
まず、ホップ数を経路決定メトリックとし、ホップ数が少ない経路を選択する手法では、映像等ストリームを十分に転送できるスループットが必ず確保できるという保証が得られないという課題があった。
次に、電界強度を経路決定メトリックとする手法では、例えばフェージング現象が発生すると安定して電界強度が測定できず、最適な経路が決定できないという課題があった。
また、パケットロス率を経路決定メトリックとする手法では、再送制御機能があるネットワークでは再送によるパケットロスの修復によりパケットロスが発生しないので、パケットロス率が小さい経路を単に選択したのでは、パケットの再送が多く発生しているために十分なスループットが確保できない経路を最適経路として選択する可能性があった。
さらに、伝送時間を経路決定メトリックとする手法では、再送するパケットの伝送時間を考慮することによりスループットも確保できる経路を選択することができるが、映像等ストリームが途切れる前に精度よく伝送時間を求めることは困難であった。
一方、非特許文献1で提案された、主経路及び副経路における再送パケットの数を比較する手法では、データパケットを自装置宛に送信した1つ前のホップノード(以下「前ホップノード」という。)からの情報のみを扱っているので、経路上のある特定区間同士の通信品質評価を行うことができなかったため、通信品質のコスト計算が正確にできない場合があった。そのため、ネットワーク構成によっては、通信品質の高い経路の発見ができないという課題があった。以下、図7を用いて具体的に説明する。
図7は、発信元ノード及び宛先ノードと、中間Aノード及び中間Bノードとで構成された無線アドホックネットワークを示している。発信元ノードから宛先ノードまでパケットを転送する際に、実線で示した経路(主経路)にはデータパケット、破線で示した経路(副経路)には再送パケットが転送されているものとする。各ノード間のパケット到着率が図示の値とすると、発信元ノードが100パケット送信したとき、主経路からは63パケット、副経路からは10パケットが宛先ノードに到着する。パケット数だけで比較すると主経路の方が副経路よりもパケット数が多いため、副経路の通信品質が高いにも拘わらず経路変更は行われない。
したがって、主経路及び副経路における再送パケットの数を比較する手法では、通信品質の高い経路の発見ができないので、映像等ストリームを途切れなく伝送することができない場合があった。なお、再送パケット数に係数を乗じて最適経路を求める手法もあるが、その係数の値はネットワークの構成に合わせた最適値を設定しなくてはならず、特に無線アドホックネットワークのようにノードが移動するネットワークにおいて最適値を適宜設定するのは困難である。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、映像等ストリームを途切れなく伝送するための経路を選択することができる経路選択装置を提供することを目的とする。
本発明の経路選択装置は、データパケットの発信元ノードと宛先ノードとの間で前記データパケット及び前記データパケットの再送パケットを転送する主経路と、前記再送パケットを転送する副経路とを含む複数の経路が自律的に確立される無線ネットワークにおいて経路を選択する経路選択装置であって、前記再送パケットを生成した複数のノードを特定する再送パケット生成元情報を取得する再送パケット生成元情報取得手段と、前記再送パケット生成元情報に基づいて前記主経路及び前記副経路の通信品質を評価する経路通信品質評価手段と、この経路通信品質評価手段の評価結果に応じて経路を選択する経路選択手段とを備えた構成を有している。
この構成により、本発明の経路選択装置は、再送パケット生成元情報に基づいて主経路及び副経路の通信品質を評価することにより、従来のものとは異なり、前ホップノードからの情報のみを扱うものではなく、経路上の複数の特定区間に係る通信品質を比較して評価することができるので、パケット伝送に最適な経路を選択することができる。したがって、本発明の経路選択装置は、遮断や妨害等によって主経路に障害が生じた場合でも、映像等ストリームを途切れなく伝送するための経路を選択し、新たな主経路として設定することができる。
また、本発明の経路選択装置は、前記再送パケットが転送された複数の経路を前記再送パケット生成元情報に基づいて分類する経路分類手段を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の経路選択装置は、分類された複数の経路毎に通信品質を評価することができるので、パケットの伝送に最適な経路を高速に選択することができる。
さらに、本発明の経路選択装置は、前記経路分類手段は、前記再送パケット生成元情報を所定の順序で登録し、前記経路通信品質評価手段は、前記主経路及び前記副経路の通信品質を前記所定の順序で評価する構成を有している。
この構成により、本発明の経路選択装置は、分類されて登録された複数の経路の通信品質を所定の順序で評価することができるので、パケットの伝送に最適な経路を効率的かつ高速に選択することができる。
さらに、本発明の経路選択装置は、前記経路通信品質評価手段は、前記再送パケットを生成した複数のノードのうち前記主経路上にある所定ノードからのデータパケットの到着率を導出する第1の到着率導出部と、前記データパケットの到着率が予め定められた到着率閾値よりも小さいとき前記所定ノードから複数の経路を介して転送される再送パケットの到着率を導出する第2の到着率導出部とを備え、前記経路選択手段は、前記再送パケットの到着率が最大となる経路を選択する構成を有している。
この構成により、本発明の経路選択装置は、実際にネットワークを伝送しているデータパケット及び再送パケットで経路の通信品質評価を行うので、映像等ストリームを伝送する場合でも、映像等ストリームの伝送状況に応じて高速に経路の通信品質を評価できる。したがって、本発明の経路選択装置は、遮断や妨害等によって主経路に障害が生じた場合でも、映像等ストリームを途切れなく伝送するための経路を選択し、新たな主経路として設定することができる。
さらに、本発明の経路選択装置は、前記データパケット及び前記再送パケットの到着率を前記データパケットに付加されたシーケンス番号の情報と、所定のノード間で転送されたパケット数の情報とに基づいて導出する構成を有している。
この構成により、本発明の経路選択装置は、データパケット及び再送パケットの到着率を容易に取得することができる。
さらに、本発明の経路選択装置は、前記データパケットの伝送可能な帯域幅と前記再送パケットの再送に必要な帯域幅とによって前記到着率閾値を予め定める構成を有している。
この構成により、本発明の経路選択装置は、データパケットの伝送可能な帯域幅と再送パケットの再送に必要な帯域幅とによって到着率閾値を定めることにより、再送パケットの送信に起因する輻輳を回避することができる。
本発明は、映像等ストリームを途切れなく伝送するための経路を選択することができるという効果を有する経路選択装置を提供することができるものである。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の経路選択装置を、無線アドホックネットワークを介して映像等ストリームのデータパケットを伝送するものに適用した例を挙げて説明する。
まず、本実施の形態における経路選択装置の構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態における経路選択装置10は、映像等ストリームのデータパケットを送受信するパケット送受信部11と、経路を分類して経路分類リストを作成する経路分類部12と、経路分類リストのデータを記憶する経路分類リスト記憶部13と、経路分類リストに登録された経路を評価する経路評価部14と、経路の変更制御を行う経路変更制御部15とを備えている。
本実施の形態における経路選択装置10は、CPUやメモリ等のハードウェアと、このハードウェア上で実行されるプログラムとを備えて動作するようになっている。また、経路選択装置10は、例えば図2に示すような各ノードに備えられ、無線アドホックネットワークにおいてパケット伝送に最適な経路を選択するものである。
図2は、発信元ノードから中間ノードを介して宛先ノードまで映像等ストリームのデータパケットを送信する構成を示している。図中の実線は各端末間のリンクを示しており、ある時点において映像等ストリームのデータパケットはこの経路上を矢印の方向に伝送されている。また、図中の破線は実線で示した経路以外にパケットを転送可能な端末間のリンクを示している。本実施の形態における経路選択装置10は、実線で示した経路上のどこかに何らかの障害が発生した場合、破線で示したリンクを用いて最適な経路に切り替えるようになっている。なお、映像等ストリームを伝送する経路を以下「ストリーム経路」という。また、映像等ストリームのデータパケットの再送要求があったとき(後述)、再送パケットのみを転送する経路を以下「再送経路」という。
図2において、経路選択は、ストリーム経路上のノードが行うようになっている。また、受信側のノードが、送信側のノードを選択することにより経路を変更するようになっている。例えば、図2において中間Cノードは、(発信元、中間A、中間C)及び(発信元、中間B、中間C)のいずれかの経路を最適経路として決定する。また、例えば宛先ノードは、(中間A、中間C、宛先)、(中間A、中間C、中間D、宛先)及び(中間A、中間E、宛先)のうちのいずれかの経路を最適経路として決定する。ここで、例えば(発信元、中間A、中間C)の表記は、発信元ノードから中間Aノードを経由して中間Cノードに至る経路を示している。
パケット送受信部11は、アドホック方式の無線通信を行う無線モジュールで構成され、映像等ストリームのパケットを送受信するようになっている。また、パケット送受信部11は、映像等ストリームのパケットを送信した後、当該パケットの送信先のノードから再送の要求があったとき、ストリーム経路及び再送経路に当該パケットを再送するようになっている。この再送パケットには、再送パケットを生成したノードを特定できる情報(以下「再送パケット生成元情報」という。)が付加される。例えば、発信元ノードのアドレス情報が再送パケット生成元情報として再送パケットのヘッダに付加される。したがって、あるノードが、複数の経路からそれぞれ再送パケットを受信した場合でも、当該ノードは、再送パケット生成元情報に基づいて各再送パケットを生成したノードを知ることができる。
経路分類部12は、自ノードがストリーム経路上にあってパケット送受信部11が再送パケットを含むデータパケットを受信したときに、そのデータパケットを最後に送信したストリーム経路上のノードに基づいて分類し、経路分類リストを作成するようになっている。この経路分類リストは、無線アドホックネットワークに複数存在する経路を比較するためのものであり、例えばパケット送受信部11の受信パケット数が所定数に達した毎に、又はある時間単位毎に作成されるものである。経路分類リストには、再送パケット生成元情報が登録される。なお、経路分類部12は、本発明の再送パケット生成元情報取得手段及び経路分類手段に対応している。
経路分類リスト記憶部13は、経路分類部12が作成した経路分類リストのデータを記憶するようになっている。
経路評価部14は、ストリーム経路の通信品質を評価するストリーム経路評価部14aと、再送経路の通信品質を評価する再送経路評価部14bとを備え、経路分類リストに登録された再送パケット生成元情報を1つずつ取り出し、ストリーム経路評価部14a及び再送経路評価部14bの評価結果に基づいて最適経路を決定するようになっている。経路分類リストからの再送パケット生成元情報の取り出しは、経路分類リストが空になるまで、又は最適経路に変更されるまで行う。また、最適経路に変更される以前に経路分類リストが空になった場合、経路評価部14は、経路分類部12によって新しい経路分類リストが作成されるまで待つ。また、経路評価部14は、決定した最適経路に変更するとき、経路変更を指示するための指示信号を経路変更制御部15に出力する。なお、経路評価部14は、本発明の経路通信品質評価手段及び経路選択手段に対応している。また、ストリーム経路評価部14a及び再送経路評価部14bは、それぞれ、本発明の第1の到着率導出部及び第2の到着率導出部に対応している。
具体的には、ストリーム経路評価部14aは、経路分類リストに登録されたストリーム経路上の所定ノードから伝送されるデータパケットのパケット到着率を導出し、ストリーム経路区間の通信品質を評価するようになっている。再送経路評価部14bは、ストリーム経路評価部14aが導出したパケット到着率が予め定められた到着率閾値αよりも小さいとき、ストリーム経路及び再送経路からそれぞれ伝送される再送パケットの到着率を比較することにより、再送経路の通信品質を評価するようになっている。
ここで、到着率閾値αは、例えば伝送経路の伝送可能な帯域幅と再送に必要な帯域幅とから導出し、再送による輻輳を避ける値として決定するのが好ましい。到着率閾値αを導出する式の一例を次に示す。なお、ストリーム転送帯域幅とは映像等ストリームの転送時に使用する帯域幅(転送レート)をいう。
α=1−(伝送可能帯域幅−ストリーム転送帯域幅)/ストリーム転送帯域幅
経路変更制御部15は、経路評価部14が出力する経路変更の指示信号を受信したとき、経路の変更制御を行うとともに、経路分類部12に新たな経路分類リストの作成を指示する信号を出力するようになっている。なお、経路変更制御部15は、パケット送受信部11と無線アドホックネットワークの経路情報を授受する構成となっており、図示を省略したが、無線アドホックネットワークの経路情報を経路表として所有している。
次に、本実施の形態における経路選択装置10の動作について説明する。経路選択装置10を備えたノードで構成される無線アドホックネットワークでは、図2に示すストリーム経路(実線部)上の各ノード間のリンクで発生するパケットロスを修復するための再送パケットは、ストリーム経路とともに再送経路(破線部)上の各ノードにも転送される。例えば、発信元ノードと中間Aノードとの間でパケットロスが発生すると、発信元ノードは中間Aノードと中間Bノードとに再送パケットを転送する。中間Bノードは、転送された再生パケットを宛先ノードまで転送を試みる。つまり、自ノードが持つ経路表を参照して、その再送パケットを中間Cノードに転送する。
以下、経路選択装置10の動作を説明するに当たり、図2に示した宛先ノードの動作を例に挙げる。なお、宛先ノードのパケット送受信部11が再送パケットを受信したものとする。また、到着率閾値α=0.8とする。
宛先ノードにおいて、まず、経路分類部12は、パケット送受信部11が受信したストリームパケットと再送パケットの再送パケット生成元情報を取得する。図2において宛先ノードは、中間Dノード及び中間Eノードからそれぞれ再送パケットを受け取る構成となっている。中間Eノードからの再送パケットは中間Aノードが、中間Dノードからの再送パケットは中間Cノードがそれぞれ生成した再送パケットであるから、宛先ノードの経路分類部12が作成する経路分類リストは図3に示すものとなる。
ここで、経路分類リストにおける再送パケット生成元情報の登録は、宛先ノードから遠いものから順に登録するのが好ましい。例えば図2に示す場合では、映像等ストリームのデータパケットが(発信元、中間A、中間C、宛先)という順序で伝送されるので、経路分類リストは、図3に示すように中間Aノード、中間Cノードという順序になる。なお、図3においては、経路を比較するための再送パケット生成元情報としてノードの名称を登録した例を示しているが、これに限定されず、ノードを特定する他の情報や経路比較が可能な情報等であればよい。
次いで、経路分類リスト記憶部13は、経路分類部12が作成した、図3に示す経路分類リストのデータを記憶する。
引き続き、経路評価部14は、経路分類リスト記憶部13が記憶した経路分類リストのデータから、まず「中間Aノード」のデータを取得し、経路の品質評価を行う。
具体的には、経路評価部14のストリーム経路評価部14aは、中間Aノードからのパケット到着率を導出する。ただし、中間Aノードからの再送パケットの経路である(中間A、中間E、宛先)という経路からの再送パケットはこのパケット到着率の導出には考慮しない。ここで、各リンクのパケット到着率を図4に示す値とすると、中間Aノードからのパケット到着率は0.9×1.0×1.0=0.9となる。
本実施の形態では到着率閾値α=0.8としており、取得されたパケット到着率は到着率閾値α以上なので、経路評価部14は再送経路評価を行わず、図3に示した経路分類リストの2番目に登録されている「中間Cノード」のデータを取得し、経路の品質評価を行うことになる。
すなわち、ストリーム経路評価部14aは、中間Cノードからのパケット到着率を取得する。ただし、再送パケットの経路である中間Dからの再送パケットは考慮しない。図4に示すように、中間Cノードからのパケット到着率は0.7であり、到着率閾値α未満であるので、再送経路評価部14bが再送経路評価を行う。
中間Cノードから宛先ノードに再送パケットが転送される経路は、(中間C、宛先)及び(中間C、中間D、宛先)の2経路が存在するので、再送経路評価部14bは、それぞれの経路からの再送パケットの到着率を比較する。(中間C、宛先)及び(中間C、中間D、宛先)の経路のパケット到着率は、それぞれ、0.7及び1.0であるので、パケット到着率が高い方の経路(中間C、中間D、宛先)を選択する。そして、再送経路評価部14bは、経路変更を示す信号を経路変更制御部15に出力する。
引き続き、経路変更制御部15は、経路評価部14が決定した新たな経路に変更するよう経路の変更制御を行う。その結果、中間Aノードから宛先ノードまでの経路は、図5に示すものとなる。また、経路変更制御部15は、経路を変更した旨を経路分類部12に通知する。
次いで、経路分類部12は、新たに経路分類リストを作成する。この経路分類リストは図6に示すものとなる。この経路分類リストに中間Cノードが登録されているのは、中間Cノードが送信したデータパケットは宛先ノードにも70%は届くからである。
中間Cノードの経路評価を経路評価部14が引き続き行う際は、図5に示す時点では、宛先ノードには再送パケットは届かないので、ストリーム経路評価のみ行う。仮に、(中間C、宛先)のパケット到着率が100%になった場合、例えば遮蔽物が移動した場合は、このノード間のパケット到着率は到着率閾値α以上となるので、ストリーム経路は元の経路(中間C、宛先)に戻り、中間Dノードの経路評価を行わずに、経路分類部12が新たに経路分類リストを作り直すのが好ましい。この手法により、ホップ数の少ない経路を選択しやすくするという効果が得られる。
なお、経路評価部14において導出したパケット到着率は、例えば所定のノード間で計数したパケット数の結果情報を宛先ノードまで伝達することにより導出可能である。図2を用いて説明すると、中間Aノードが送信したパケットのうち、あるシーケンス番号の範囲内における送信パケット数を中間Aノードが中間Cノードに通知することにより、中間Cノードは、中間Aノードのパケット到着率を導出することができる。具体的には、中間Aノードがシーケンス番号100〜199のパケットを100パケット送信したことを中間Cノードに通知すると、中間Cノードは、シーケンス番号100〜199のうち90パケット受信したとすればパケット到着率が90%ということを導出することができる。
また、中間Cノードが、中間Aノードにおけるパケットの到着率が90%であることを宛先ノードまで伝達すれば、(中間A、中間E、宛先)の経路にはシーケンス番号100〜199の再送パケットが最大10パケット転送されることが分かる。(中間A、中間E、宛先)の経路から宛先ノードに10パケット到着すれば、(中間A、中間E、宛先)の経路からのパケット到着率は100%、9パケット到着すればパケット到着率は90%となる。
以上のように、本実施の形態における経路選択装置10によれば、経路分類部12は、再送パケット生成元情報を登録した経路分類リストを作成し、経路評価部14は、経路分類リストに基づいて主経路及び副経路の通信品質を評価する構成としたので、従来のものとは異なり、前ホップノードからの情報のみを扱うものではなく、経路上の複数の特定区間に係る通信品質を比較して評価することができ、パケット伝送に最適な経路を選択することができる。したがって、本実施の形態における経路選択装置10は、遮断や妨害等によって主経路に障害が生じた場合でも、映像等ストリームを途切れなく伝送するための経路を選択し、新たな主経路として設定することができる。
また、本実施の形態における経路選択装置10によれば、経路評価部14は、実際に無線アドホックネットワーク上を伝送している映像等ストリームのデータパケット及び再送パケットで経路の通信品質評価を行う構成としたので、映像等ストリームの伝送状況に応じて高速に経路の通信品質を評価できる。したがって、本実施の形態における経路選択装置10は、遮断や妨害等によって主経路に障害が生じた場合でも、映像等ストリームを途切れなく伝送するための経路を高速に選択し、新たな主経路として設定することができる。
なお、本実施の形態における経路選択装置10をコンピュータで実現し、前述した経路選択装置10の動作をプログラミングすることにより、映像等ストリームを途切れなく伝送するための経路を選択するための経路選択プログラムを制作することができる。
以上のように、本発明に係る経路選択装置は、映像等ストリームを途切れなく伝送するための経路を選択することができるという効果を有し、無線アドホックネットワークを用いてマルチホップ通信を行う際の経路を選択する経路選択装置等として有用である。
本発明に係る経路選択装置の一実施の形態における構成を示すブロック図 本発明に係る経路選択装置の一実施の形態における無線アドホックネットワークの構成を示す図 本発明に係る経路選択装置の一実施の形態における経路分類リストを示す図 本発明に係る経路選択装置の一実施の形態における無線アドホックネットワークのある時点での各ノードのパケット到着率を示す図 本発明に係る経路選択装置の一実施の形態において、図4に示したものに対してストリーム経路の一部が変更された状態を示す図 本発明に係る経路選択装置の一実施の形態において、ストリーム経路の変更後の経路分類リストを示す図 従来の課題を説明するための無線アドホックネットワークを示す図
符号の説明
10 経路選択装置
11 パケット送受信部
12 経路分類部(再送パケット生成元情報取得手段、経路分類手段)
13 経路分類リスト記憶部
14 経路評価部(経路通信品質評価手段、経路選択手段)
14a ストリーム経路評価部(第1の到着率導出部)
14b 再送経路評価部(第2の到着率導出部)
15 経路変更制御部

Claims (6)

  1. データパケットの発信元ノードと宛先ノードとの間で前記データパケット及び前記データパケットの再送パケットを転送する主経路と、前記再送パケットを転送する副経路とを含む複数の経路が自律的に確立される無線ネットワークにおいて経路を選択する経路選択装置であって、
    前記再送パケットを生成した複数のノードを特定する再送パケット生成元情報を取得する再送パケット生成元情報取得手段と、前記再送パケット生成元情報に基づいて前記主経路及び前記副経路の通信品質を評価する経路通信品質評価手段と、この経路通信品質評価手段の評価結果に応じて経路を選択する経路選択手段とを備えたことを特徴とする経路選択装置。
  2. 前記再送パケットが転送された複数の経路を前記再送パケット生成元情報に基づいて分類する経路分類手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の経路選択装置。
  3. 前記経路分類手段は、前記再送パケット生成元情報を所定の順序で登録し、前記経路通信品質評価手段は、前記主経路及び前記副経路の通信品質を前記所定の順序で評価することを特徴とする請求項2に記載の経路選択装置。
  4. 前記経路通信品質評価手段は、前記再送パケットを生成した複数のノードのうち前記主経路上にある所定ノードからのデータパケットの到着率を導出する第1の到着率導出部と、前記データパケットの到着率が予め定められた到着率閾値よりも小さいとき前記所定ノードから複数の経路を介して転送される再送パケットの到着率を導出する第2の到着率導出部とを備え、
    前記経路選択手段は、前記再送パケットの到着率が最大となる経路を選択することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の経路選択装置。
  5. 前記データパケット及び前記再送パケットの到着率を前記データパケットに付加されたシーケンス番号の情報と、所定のノード間で転送されたパケット数の情報とに基づいて導出することを特徴とする請求項4に記載の経路選択装置。
  6. 前記データパケットの伝送可能な帯域幅と前記再送パケットの再送に必要な帯域幅とによって前記到着率閾値を予め定めることを特徴とする請求項4に記載の経路選択装置。
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