JP4805649B2 - 排気装置および生ごみ処理装置の排気構造 - Google Patents

排気装置および生ごみ処理装置の排気構造 Download PDF

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Description

本発明は、容器から空気を排気する排気装置および生ごみ処理装置の排気構造に関する。特に本発明は屋内で使用され臭気や汚染空気の発生源を内蔵する容器、例えば、生ごみ処理装置、簡易トイレ、ペット用トイレ、動物の飼育装置、汚物容器から、屋外に汚染した空気を排気する排気装置に関する。
従来、生ごみ処理装置、簡易トイレ、ペット用トイレ、動物の飼育装置、汚物容器や病室などから、屋外に汚染した空気を排気する排気装置としては、容器または部屋に排気ダクトを取り付け、排気ダクトには換気用ファンまたは吸引ポンプを設けてこれらによる吸引作用により容器や部屋から空気を屋外に排気する方法が用いられていた。ペット用トイレの換気装置では箱状のペット用トイレ本体と、壁に設けた屋外と連通する穴とをパイプ、ホース等の管体を介して連結して、ペット用トイレ本体内の空気を屋外に吸入排出する換気用ファンを壁の穴に固定される管体の壁側の一端に内蔵させることが知られている(例えば特許文献1参照)。
また生ごみ処理装置においては、生ごみを収納する生ごみ収納容器と前記生ごみを撹拌する撹拌手段とを内蔵した本体と、前記生ごみ収納容器内および/または前記本体内の空気を外部へ排出するターボファンと前記ターボファンの周囲を覆い開口を有するファンケースとで構成した排気手段とを備えた生ごみ処理機が知られている(例えば特許文献2参照)。一般に生ごみ処理装置は、生ごみ処理槽内に設けた撹拌羽根を回転駆動して生ごみ処理槽内に充填した生ごみ処理材を撹拌することにより生ごみ処理槽内に投入した生ごみを分解処理するようになっている。生ごみの80%は水分であり、処理槽中からファンで水蒸気を屋外に排気するための機構が考案されている(例えば特許文献3参照)。
以上の排気装置は他にも簡易トイレ、動物の飼育装置、汚物容器など汚臭発生源を内在させる容器から屋外に排気する手段を提供するものであり、何れも容器から屋外への排気は電動の吸引ファンかポンプを利用した物であった。
特開2001−000070 特開2005−218929 特開平11−207303
しかしながら生ごみ処理装置、簡易トイレ、ペット用トイレ、動物の飼育装置、汚物容器などの臭気は、容器や室内に残る液体や固体からなる汚染物から発生されるものであり、汚染物が残る限り臭気が発生し続ける。このため停電など何らかの原因で排気ファンが停止した場合には、臭気は排気されないばかりか屋外から風が吹き込むなどした場合は室内に臭気が充満してしまうと言う欠点があった。特に生ごみ処理装置で停電が起きると、生ごみの分解は進行したまま排気が停止もしくは逆流するため、分解途中で発生する生ごみ処理槽の汚臭は増え続け、室内に耐え難い汚臭を充満させ利用者の健康を害すると言う致命的な問題があった。
また上述した理由により排気ファンや吸引ポンプは昼夜を問わず常時動作させることが必要なため、その振動や騒音も問題となっており静寂性が常に求められている。更に常時、電力を必要とするため、簡易トイレ、ペット用トイレ、動物の飼育装置、汚物容器など動力や熱源が不要なものであっても、消費電力が大きくなると言う欠点があった。
そこで本発明は、上記の課題を解決し、停電時でも室内に汚臭を充満させることがなく、振動や騒音も無く、更には電力消費の殆ど無い汚物容器の排気装置および生ごみ処理装置の排気構造を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1の実施形態においては、管路を介して容器に接続され容器中の空気を屋外に排出する排気装置であって、壁面で囲まれた吸引室を有し、該吸引室を構成する壁面の一部または全面に小孔を形成し、該小孔を有する壁面に沿って空気を流す空気流路を該吸引室の壁面に対し吸引室と反対側に形成したことを特徴とする。
更に、管路を介して容器に接続され容器中の空気を屋外に排出する排気装置であって、壁面で囲まれた吸引室を有し、該吸引室を構成する壁面の一部または全面に小孔を形成し、該小孔を有する壁面に沿って空気を流す空気流路を該吸引室の壁面に対し吸引室と反対側に形成し、管壁に形成された小孔の孔径が、該小孔を有する壁面に沿って空気を流す空気流路の流路径の二分の一以下とする事が望ましい。
また、本発明の第2の実施形態においては、管路を介して容器に接続され容器中の空気を屋外に排出する排気装置であって、壁面で囲まれた吸引室を有し、該吸引室を構成する壁面の一部または全面に小孔を形成し、該小孔を有する壁面に沿って空気を流す空気流路を該吸引室の壁面に対し吸引室と反対側に形成し、空気流路が管路として形成され、該管状の流路を形成する壁面に小孔を有し、該管路の外側に吸引室を形成してもよい。
更に、管路を介して容器に接続され容器中の空気を屋外に排出する排気装置であって、壁面で囲まれた吸引室を有し、該吸引室を構成する壁面の一部または全面に小孔を形成し、該小孔を有する壁面に沿って空気を流す空気流路を該吸引室の壁面に対し吸引室と反対側に形成し、空気流路が管路として形成され、該管状の流路を形成する壁面に小孔を有し、該管路の外側に吸引室を形成し、管壁に形成された小孔の孔径が、該小孔を有する壁面に沿って空気を流す空気流路の流路径の二分の一以下とする事が望ましい。
また、本発明の第3の実施形態においては、生ごみを収納する生ごみ収納容器と前記生ごみを攪拌する攪拌手段とを内蔵した生ごみ処理装置における生ごみ処理槽の空気を屋外に排出する排気構造であって、該生ごみ収納容器と通気可能に形成され壁面で囲まれた吸引室を有し、該吸引室を構成する壁面の一部または全面に小孔を形成し、該小孔を有する壁面に沿って空気を流す空気流路を該吸引室の壁面に対し吸引室と反対側に形成したことを特徴とする。
更に、生ごみを収納する生ごみ収納容器と前記生ごみを攪拌する攪拌手段とを内蔵した生ごみ処理装置における生ごみ処理槽の空気を屋外に排出する排気構造であって、該生ごみ収納容器と通気可能に形成され壁面で囲まれた吸引室を有し、該吸引室を構成する壁面の一部または全面に小孔を形成し、該小孔を有する壁面に沿って空気を流す空気流路を該吸引室の壁面に対し吸引室と反対側に形成し、管壁に形成された小孔の孔径が、該小孔を有する壁面に沿って空気を流す空気流路の流路径の二分の一以下とする事が望ましい。
また、本発明の第4の実施形態においては、生ごみを収納する生ごみ収納容器と前記生ごみを攪拌する攪拌手段とを内蔵した生ごみ処理装置における生ごみ処理槽の空気を屋外に排出する排気構造であって、該生ごみ収納容器と通気可能に形成され壁面で囲まれた吸引室を有し、該吸引室を構成する壁面の一部または全面に小孔を形成し、該小孔を有する壁面に沿って空気を流す空気流路を該吸引室の壁面に対し吸引室と反対側に形成し、空気流路が管路として形成され、該管状の流路を形成する壁面に小孔を有し、該管路の外側に吸引室を形成してもよい。
更に、生ごみを収納する生ごみ収納容器と前記生ごみを攪拌する攪拌手段とを内蔵した生ごみ処理装置における生ごみ処理槽の空気を屋外に排出する排気構造であって、該生ごみ収納容器と通気可能に形成され壁面で囲まれた吸引室を有し、該吸引室を構成する壁面の一部または全面に小孔を形成し、該小孔を有する壁面に沿って空気を流す空気流路を該吸引室の壁面に対し吸引室と反対側に形成し、空気流路が管路として形成され、該管状の流路を形成する壁面に小孔を有し、該管路の外側に吸引室を形成し、管壁に形成された小孔の孔径を該小孔を有する壁面に沿って空気を流す空気流路の流路径の二分の一以下とする事が望ましい。
また、本発明の第5の実施形態においては、生ごみを収納する生ごみ収納容器と前記生ごみを攪拌する攪拌手段とを内蔵した生ごみ処理装置における生ごみ処理槽の空気を屋外に排出する排気構造であって、該生ごみ収納容器と通気可能に形成され壁面で囲まれた吸引室を有し、該吸引室を構成する壁面の一部または全面に小孔を形成し、該小孔を有する壁面に沿って空気を流す空気流路を該吸引室の壁面に対し吸引室と反対側に形成し、更に強制排気手段と該強制排気手段の動作を制御する手段を有し、攪拌手段の動作状態もしくは生ごみ収納容器の開閉状態の何れかにより該強制排気手段の作動停止を行うことを特徴とする生ごみ処理装置の排気構造としても良い。
また、上述した本発明の実施形態の何れかにおいて、該空気流路に接続され、空気流路に接続される側と反対側の開口を該空気流路の開口よりも大きく形成した空気流案内部材を設けるとなお良い。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となりうる。
本発明によれば、停電時でも室内に汚臭を充満させることがなく、また振動や騒音も無く、更には電力消費が殆ど無い汚物容器の排気装置および生ごみ処理装置の排気構造を提供することが出来る。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものでなく、また実施形態の中で説明されている特長の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は従来の生ごみ処理装置における排気構造を示すものである。生ごみ処理槽1は生ごみ容器2とそれに内蔵される攪拌装置3で構成されており、排気ダクト4を通して排気部5に接続されている。排気部5には排気ファン6が組み込まれており排気ファンを動作させる事により生ごみ分解中に容器中で発生する汚臭を持つ空気を排出させる。また生ごみ容器には、換気口7が設けられている。通常、生ごみ容器2は屋内に設置され、排気部は屋外に設置される。排気ファン6が動作している間は生ごみ容器2の中の空気が吸引され容器内が負圧となるため、図1aに示すように換気口7から容器内に空気が流れる。
ところが、停電や故障その他の原因により排気ファンが停止した場合、排気ファンにより発生していた生ごみ容器2内の負圧がなくなる。特に屋外から風が吹き込んだ場合、図1bに示すように換気口7を等して生ごみ容器2中の空気が室内に漏れる場合がある。生ごみはその80%が水分であるが、その他はたんぱく質や油分があり例えば魚介類の生ごみを処理している際には、生ごみ容器2中にはその腐敗臭が発生している。この様な時に、排気ファンが停止すると、生ごみ容器2中の空気が換気口7から外部に漏れ出し家中が腐敗臭で覆われる。これらの腐敗臭は、カーテンやカーペットなど繊維に吸着するため、一度、排気ファンの停止が起き生ごみ容器2中の空気が漏れ出した後は、排気ファン動作を再開させても汚臭を消すことが出来なくなる。従来の生ごみ処理装置ではこうした事態がたびたび発生していたため、極めて使い難いものであった。
本発明の実施形態に係わる排気装置および生ごみ処理装置の排気構造の一例を図2に示す。生ごみ処理槽1は生ごみ容器2とそれに内蔵される攪拌装置3で構成されており、排気ダクト4を通して排気部5に接続されている。排気部には壁面で囲まれた吸引室10が設けられており、該吸引室を構成する壁面の一つ構成し屋外に面する多孔壁面11が設けられている。多孔壁面11の外側には空気流を規制する空気流規制壁面8が形成されており、多孔壁面11と空気流規制壁面8との間で、多孔壁面に平行に空気が流れる空気流路9が形成されている。
図3は本発明の実施形態に係わる排気装置および生ごみ処理装置の排気構造の一例で用いられる吸引室10、多孔壁面11および空気流路9を拡大して示したものである。多孔壁面には小孔12が多数空けられている。ここで小孔12の直径dは空気流路の壁面間隔Dよりも小さく形成されており、例えば流路の幅Dを20mmとした場合、小孔12の径dは20mmより小さく形成する。小孔12の径dの値としては、例えば10mm以下が良く、3mm以下であればなお良い。更に2mm以下とする事で非常に良好な結果が得られた。他の例として幅Dを50mmとした場合、小孔12の径dは25mm以下が良く、10mm以下であればなお良い。更に5mm以下とする事で非常に良好な結果が得られる。小孔の穴の形状は丸型でも良いし、長円形や四角形でも良い。壁面の材質は鉄、アルミ等の金属でも良いし、ポリエチレンや塩ビ等のプラスチックでも良い。この壁面をセラミックなどとし、触媒の担持体として消臭効果を持たせるとなお良い。
図2および図3に示した本発明の実施形態に基づいて、本発明の排気構造の作用を説明する。本実施態様によれば排気部5を例えば屋外などの自然風がある場所に設置した場合を考える。屋外では様々な方向の自然風が吹くが、例えば図2で紙面の右方向から左方向に風が吹いた場合は、空気流規制壁面8に遮られて吸引室に吹き込むことは無い。一方で壁面に平行な方向の風、例えば図2において紙面の下から上方向に吹く風、の場合は空気流規制壁面8と多孔壁面11に沿って風が流れる。壁面に空気の流れが起きると空気流により壁面を吸い込む効果、いわゆるベンチュリー効果、が発生する。小孔12が多数設けられた多孔壁面11がこの効果により吸い込まれると、小孔12を介して吸引室10の空気が吸い出され吸引室10が負圧となる。更に、排気ダクト4を介して生ごみ容器内の空気が吸い出されることになる。
この様に本発明の構成により、排気ダクト4への外気流入を遮断すると同時に、壁面の空気流によるベンチュリー効果を利用して吸引室10を負圧とし、容器の空気を自然排気させるという優れた作用がある。
図2では生ごみ処理装置について説明したが、簡易トイレ、ペット用トイレ、動物の飼育装置、汚物容器でも同様の作用がある。これらの場合、図2の生ごみ容器2をそれぞれ簡易トイレの便器、ペット用トイレの便器、動物の飼育ケースおよび汚物容器とすればよい。これらに限らず、排気すべき臭気発生があり、蓋等によりほぼ密閉された容器となるものであれば本発明の作用効果がある。
なお、図2では排気部5が管路4を介して生ごみ収納容器2に接続する例を示したが、排気部5が収納容器2に直接接続される構造でも良い。
また生ごみ収納容器の壁面の一部を多孔壁面11とし、外側に空気流規制板8を設けて多孔壁面に平行な空気流9を形成させる様にしても良い。この場合には生ごみ処理容器2が吸引室を構成することになる。
本発明の実施形態に係わる排気装置および生ごみ処理装置の排気構造における他の例を図4に示す。生ごみ処理槽1は生ごみ容器2とそれに内蔵される攪拌装置3で構成されており、排気ダクト4を通して排気部5に接続されている。排気部には壁面で囲まれた吸引室10が設けられている。更に管壁を多孔壁面とした多孔パイプ18を、吸引室10を貫通させている。この多孔パイプ18の内側は外気が流れる空気流路9となり、多孔パイプ18の外側は吸引室10で囲まれている構造となる。
図5(a)、図5(b)は本発明の実施形態に係わる排気装置および生ごみ処理装置の排気構造における他の例で用いられる吸引室10、多孔パイプ18および空気流路9を拡大して示したものである。図5(b)は図5(a)中のbと記載された矢印方向から見た断面図であり、図5(a)は図5(b)中のaと記載された矢印方向から見た断面図である。多孔パイプ18には小孔19が多数空けられている。ここで小孔19の直径dは空気流路のパイプ径Dよりも小さく形成されており、例えばパイプ径Dを20mmとした場合、小孔19の径dは20mmより小さく形成する。小孔19の径dの値としては、例えば10mm以下が良く、3mm以下であればなお良い。更に2mm以下とする事で非常に良好な結果が得られた。他の例としてパイプ径Dを50mmとした場合、小孔19の径dは25mm以下が良く、10mm以下であればなお良い。更に5mm以下とする事で非常に良好な結果が得られる。図では多孔パイプ18の断面形状を円形としたが、長方形でも長円形でも良く、また小孔の穴の形状は丸型でも良いし、長円形や四角形でも良い。壁面の材質は鉄、アルミ等の金属でも良いし、ポリエチレンや塩ビ等のプラスチックでも良い。
この場合でも先に説明した実施態様と同様の作用がある。多孔パイプ18内に空気の流れが起きると空気流により多孔パイプ管壁を吸い込む効果、いわゆるベンチュリー効果、が発生する。小孔19が多数設けられた多孔パイプ管壁11がこの効果により吸い込まれると、小孔19を介して吸引室10の空気が吸い出され吸引室10が負圧となる。更に、排気ダクト4を介して生ごみ容器内の空気が吸い出されることになる。
また図5(a)、図5(b)では多孔パイプを2本並列にした構造としたが、もちろん1本でも効果がある。しかし吸引効果を強めるためには複数本を並列配置した方が良い。また複数の多孔パイプの角度を直行させて配置すると、様々な風向きにも対応可能になり更に効率が良くなる。
図5(c)は多孔パイプ18の開口部に、空気流案内部材20を付けたものである。空気流案内部材は外側開口を多孔パイプ18の開口部より大きく形成してあり、空気を空気流路9に導く作用がある。この案内部材を設けることで空気流路9の風量を増すことが出来、弱い自然風であってもベンチュリー効果を有効に働かせる事ができる。なお、図3の構成においても、空気流案内部材20を設けることで同様の効果が得られる。
本発明の実施形態に係わる生ごみ処理装置の排気構造における他の例を図6に示す。生ごみ処理槽1は生ごみ容器2とそれに内蔵される攪拌装置3で構成されており、排気ダクト4を通して排気部5に接続されている。排気部には壁面で囲まれた吸引室10が設けられている。更に管壁を多孔壁面とした多孔パイプ18を、吸引室10を貫通させている。この多孔パイプ18の内側は外気が流れる空気流路9となり、多孔パイプ18の外側は吸引室10で囲まれている構造となる。更に排気部5には吸引ファン13が設置されており、制御装置16により動作のON/OFFが制御される。生ごみ容器には開閉可能に設置された容器蓋14が設けられており、生ごみ容器2には容器蓋の開閉状態を検知する開閉センサー15が設けられている。開閉センサー15は例えば接触式のマイクロスイッチであり、非接触式の光学スイッチであっても良く、その検知出力は制御装置16に入力される。制御装置16はマイクロプロセッサーとプログラムを保管するメモリ部、開閉センサー15との接続インターフェース部および吸引ファン13と攪拌モーター3の動作を制御する制御部から構成されている。
図7は、更に吸引室10の中に消臭材17を入れたものである。消臭材17は例えば活性炭やシリカゲルなど汚臭物質を吸着し無臭化させる作用のあるものならば何でも良い。
図6または図7は、本発明の実施形態に係わる生ごみ処理装置の排気構造の特徴である自然排気の効果と強制排気を組み合わせて、より優れた汚臭排気性能を実現する構成の一例である。生ごみ処理装置における汚臭は、攪拌モーター3で攪拌している際に拡散しやすく、また生ごみの投入や処理済みごみの廃棄のために容器の蓋を開ける際に室内に拡散しやすい。このため攪拌モーター3の動作中や容器蓋14の開放中に汚臭が拡散しないようにするためには、容器内を強い負圧にする必要があるため比較的能力の大きいファンが必要になる。しかしながらこれらの高能力ファンは電力消費が大きく、騒音も無視できない。一方で、生ごみ処理がある程度まで進行した以降は、攪拌モーターも動作させずに自然分解で良い場合がある。こうした状態では汚染空気の発生も少量であるため、僅かな負圧でゆっくりと排気すれば良い。本発明の排気構造は多孔パイプ18や多孔壁面11のベンチュリー効果を利用した自然排気であり、後者の状態では最適な排気方法である。先にも述べたようにファン排気のみの場合では、ファン停止時に外気の逆流による汚臭の室内への拡散の恐れがあるため、ファンを停止させることが出来なかったが、図6または図7に示す本発明の実施形態では、自然排気とファン制御の組み合わせにより、省電力で騒音が少なく汚臭の室内拡散リスクも無い、良好な生ごみ処理装置を提供できる。
図6または図7に示す本発明の実施形態に係わる生ごみ処理装置の制御フローを図8に示す。本システムが開始されると、吸引ファン13と攪拌モーター3が動作し、攪拌モーター作動時間を計測するタイマーがスタートする。攪拌モーター3が予め設定された時間作動すると攪拌を停止し、攪拌モーター停止後の排気時間を計測するファンタイマーがスタートする。攪拌モーター停止後、吸引ファン13が予め定められた時間動作した後、容器蓋センサ15の出力を監視し、蓋が閉まっていることを検知すると吸引ファン13を停止し、自然排気モードに移行する。この状態で、容器蓋センサ15により蓋が開いたことを検知すると吸引ファン13の動作を再開する。
この様に、容器蓋の開閉状態または攪拌モーター動作状態に応じて吸引ファンの動作を制御する。
更に容器蓋センサ15を圧力センサとして容器が負圧となっているか否かを検出しても良い。空気流路9に風が流れ自然排気が働いていれば、生ごみ処理容器には微弱な負圧が発生している。風が停止するまたは容器蓋か開けられると負圧が無くなる。これを圧力センサーで検知し、負圧であれば吸引ファンを停止したままにし、負圧が無くなれば吸引ファン動作を開始する様にする。
以上、本発明を実施の態様を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた発明も本発明の技術的範囲に含まれうることが、特許請求の範囲から明らかである。
本発明によれば、停電時でも室内に汚臭を充満させることがなく、また振動や騒音も無く、更には電力消費が殆どない汚物容器の排気装置および生ごみ処理装置の排気構造を提供することが出来る。本発明は生ごみ処理装置の他に、簡易トイレ、ペット用トイレ、動物の飼育装置の排気装置としても有用である。
(a)従来の生ごみ処理装置の排気構造と風の流れを示す図である。 (b)従来の生ごみ処理装置の排気ファンが停止した場合における、風の流れを示す図である。 本発明の実施態様に係る生ごみ処理装置の排気構造と風の流れの一例を示す図である。 本発明の実施態様に係る生ごみ処理装置の排気構造における、排気部5の構造と風の流れの一例を示す断面図である。 本発明の実施態様に係る生ごみ処理装置の排気構造と風の流れにおける他の例を示す図である。 (a)本発明の実施態様に係る生ごみ処理装置の排気構造における、排気部5の構造と風の流れの例を示す断面図である。 (b)図5(a)の矢印bの方向から見た断面図である。 (c)本発明の更に望ましい実施態様に係る生ごみ処理装置の排気構造における、排気部5の構造と風の流れの例を示す断面図である。 本発明の実施態様に係る生ごみ処理装置の排気構造における、他の例を示す図である。 本発明の実施態様に係る生ごみ処理装置の排気構造における、他の例を示す図である。 本発明の実施態様に係る生ごみ処理装置の排気構造における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 生ごみ処理槽、2 生ごみ容器、3 攪拌装置、4 排気ダクト、5 排気部、6 排気ファン、7 換気口、8 空気流規制壁面、9 空気流路、10 吸引室、11 多孔壁面、12 小孔、13 吸引ファン、14 容器蓋、15 容器蓋センサ、16 制御装置、17 消臭材、18 多孔パイプ、19 小孔、20 空気流案内部材

Claims (4)

  1. 管路を介して容器に接続され容器中の空気を屋外に排出する排気装置であって、壁面で囲まれた吸引室を有し、該吸引室を貫通して内側に外気を流す管状の流路を形成し該管状の流路を構成する壁面の一部又は全面に複数の小孔を形成し、該複数の小孔を有する壁面に囲まれた多孔壁管状流路に沿った外気の流れで吸引室内に生じる負圧により、吸引室と管路を介して接続された容器中の空気を排出することを特徴とする排気装置。
  2. 吸引室を貫通して内側に外気を流す該多孔壁管状流路を該吸引室内に複数形成した事を特徴とする請求項1記載の排気装置。
  3. 生ごみを収納する生ごみ収納容器と前記生ごみを攪拌する攪拌手段とを内蔵した生ごみ処理装置における生ごみ処理槽の空気を屋外に排出する排気構造であって、該生ごみ収納容器と管路を介して通気可能に形成され壁面で囲まれた吸引室を有し、該吸引室を貫通して内側に外気を流す管状の流路を形成し、該管状の流路を構成する壁面の一部または全面に複数の小孔を形成し、該複数の小孔を有する壁面に囲まれた多孔壁管状流路に沿った外気 の流れで吸引室内に生じる負圧により、該吸引室と管路を介して接続された前記生ごみ収納容器中の空気を排出することを特徴とする生ごみ処理装置の排気構造。
  4. 該吸引室を貫通して内側に外気を流す該多孔壁管状流路を該吸引室内に複数形成した事を特徴とする請求項3記載の生ごみ処理装置の排気構造。
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