JP4803806B2 - ディスク駆動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスク駆動方法に係り、更に詳しくは、可撓性を有するディスクを駆動するディスク駆動方法に関する。
近年、デジタル技術の進歩やデータの圧縮技術の向上などにともない、光ディスクの大容量化が要求されている。この要求に対する主な方策としては、レーザ光の波長を短くし、対物レンズの開口数(NA)を大きくすることで、情報の記録又は再生のために用いられるレーザ光のスポット径を小さくすることがあげられる。しかしながら、上述したようにスポット径を小さくすると、対物レンズを含む光学系の焦点深度が狭小化するとともに、対物レンズと光ディスクの記録面との距離を短く設定することが必要となるため、光ディスクの面ぶれを極力小さくする必要がある。
このような背景から、可撓性を有するシート(薄膜)に記録面が形成された光ディスク(以下、可撓性ディスクともいう)の開発がすすめられ、この光ディスクを安定化板上で回転させることにより、可撓性ディスクに生じる面ぶれを空気力学的に抑制する光ディスク装置が提案されている(例えば、特許文献1、及び特許文献2参照)。特許文献1及び特許文献2に記載のディスク装置では、回転する可撓性ディスクと安定化板との距離を、例えば0.10〜0.20mmに調整することによって、可撓性ディスクの面ぶれを空気力学的に安定化することができる。しかしながら、可撓性ディスクの始動時及び停止時には、可撓性ディスクと安定化板とが接触して摺動してしまうため、可撓性ディスクを繰り返し使用する場合には、その耐用年数が短かくなってしまうという不都合がある。
特開2006−107698号公報 特開2006−107699号公報
本発明はかかる事情の下になされたもので、その目的は、可撓性のあるディスクを、ディスクにストレスをかけることなく駆動することが可能なディスク駆動方法を提供することにある。
本発明は、可撓性を有するディスクに対し、情報の記録及び再生の少なくとも一方を行うディスク装置であって、前記ディスクを回転する回転機構と、一側の面が前記ディスクに対向して配置され、前記ディスクに対向する部分の少なくとも一部に可撓性を有する安定化板と、前記ディスクの回転を開始する際、及び回転を停止する際に、前記安定化板の前記ディスクに対向する部分を前記ディスクに対して凸形状に湾曲させる変形機構と、を備えるディスク装置を用いたディスク駆動方法であって、前記安定化板の一側の面を、前記ディスクに対し凸形状に変形する工程と;前記安定化板の一側の面が前記ディスクに対し凸形状となった後に、前記ディスクの回転を開始する工程と;前記ディスクが予め設定された回転数以上になったときに、前記安定化板の一側の面を、平面又は前記ディスクに対し凹形状に変形する工程と;を含むディスク駆動方法である。
これによれば、ディスクの回転を開始する際には、安定化板の対向面が、ディスクに対して凸形状に湾曲され、ディスク表面と収容部材の対向面とが干渉することが回避される。したがって、ディスクを回転する際に、ディスク表面と安定化板とが摺動することによりディスクが受けるストレスを回避しつつ、ディスクを駆動することが可能となる。
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図3(B)に基づいて説明する。図1には、第1の実施形態に係るディスク装置100の概略構成が示されている。
ディスク装置100は、可撓性のある光ディスク20に対し情報の記録及び再生を行うことが可能な光ディスク装置である。このディスク装置100は、図1に示されるように、Z軸に平行な回転軸22aを有するモータ22、該モータ22の回転軸22aの+Z側端部に固定されたディスクチャック24、光ディスク20に対し情報の記録及び再生を行うピックアップ26、光ディスク20の回転を安定させる安定化板30、安定化板30の下方に配置された1対の駆動機構31A,31B、上記各部を収容する本体(ハウジング)10、及び上記各部を統括的に制御する不図示の制御装置などを備えている。
前記光ディスク20としては、例えば、厚さ100μm、外径120mmで中央に丸孔が形成された円形板状のポリカーボネイト製のシートをディスク基板とし、このシート上面(+Z側の面)の内周直径50mmから外周直径116mmまでの領域に記録層が成膜された可撓性を有する光ディスクが用いられる。
前記記録層は、シート上面に、まずスタンパのピッチ0.6μm、幅0.3μmのグルーブを熱転写した後に、スパッタリングにより順次厚さ120nmのAg反射層、厚さ7nmの(ZrO−Y)−SiO層、厚さ10nmのAgInSbTeGe層、厚さ25nmのZnS−SiO層、厚さ10nmのSi層を成膜することにより形成されている。
また、光ディスク20の表裏面には、記録層やディスク基板の保護のために、スピンコートしたUV樹脂を紫外線を照射して硬化することにより厚さ10μmの透明保護膜が形成され、光ディスク20の下面には、例えば、厚さ0.2mm、外径29mmで中心部に内径15mmの丸孔が形成された不図示のハブが、シートの中心と同心となるように貼り付けられている。
前記安定化板30は、例えば、厚さ500μm、外径123mmのポリカーボネイト製の円形板状の部材からなる。この安定化板30の中央には、前記ディスクチャック24が配置される、例えば内径30mmの円形開口30aが形成されている。そして、図2に示されるように、安定化板30の下面のうち、Y軸に平行で安定化板30の中心を通る直線Lから−X方向及び+X方向へ距離S(ここでは15mm程度とする)隔てたY軸に平行な2本の直線と、安定化板30下面の外周とによって規定される領域、すなわち図2において着色された領域が、固定部材32に固定されている。
図1に戻り、ディスクチャック24は、円柱状の大径部と、該大径部の上端に設けられた小径部とを有する段付き円柱状の部材である。光ディスク20はその中央に形成された丸孔にハブを介してディスクチャック24の小径部が挿入され、大径部の上面によって下方から支持されることにより、その中心と安定化板30の中心とが一致した状態でディスクチャック24に装着されている。また、ここでは一例として光ディスク20は、該光ディスク20が平坦と仮定した時の下面と、安定化板30の上面との距離が、例えば約150μmとなるようにディスクチャック24に装着されているものとする。
前記モータ22は、回転軸22aを駆動することによりディスクチャック24を介して光ディスク20を、例えば約3000〜14000rpmの範囲内で回転させる。光ディスク20の回転数などは、不図示の制御装置により制御される。
前記ピックアップ26は、光ディスク20の上方(−Z側)に配置され、光源、対物レンズを含む光学系、受光素子などを含む周知の構成のものが用いられている。ピックアップ26は、モータ22により回転される光ディスク20の記録面にレーザ光を集光するとともに、記録面からの反射光を受光することで光ディスク20からの情報の読み取り(再生)、及び光ディスク20に対する情報の書き込み(記録)などを行う。そして、図2の矢印a,a’に示されるように、直線Lに沿って、不図示のピックアップ駆動装置によって駆動される。
前記1対の駆動機構31A,31Bそれぞれは、安定化板30の+X側端部及び−X側端部の下方に配置されている。駆動機構31A,31Bそれぞれは、+Z側端部が安定化板30下面の+X側端部及び−X側端部にそれぞれ接続され、上下方向に移動する駆動部31aを有している。制御装置(不図示)は、駆動機構31A,31Bをそれぞれ駆動することにより、駆動部31aを下方に移動して、例えば、図3(A)に示されるように、安定化板30の光ディスク20に対向する面(以下、対向面という)を、光ディスク20に対し凸形状に変形し、駆動部31aを上方に移動して、例えば図3(B)に示されるように、安定化板30の対向面を光ディスク20に対し凹形状に変形することができるようになっている。ここで、本実施形態では一例として、駆動部31aは、図1に示されるように、安定化板30の対向面が水平になるときの位置(以下、基準位置という)から、上下方向へ±2mm程度のストロークで移動するものとする。
次に、上述のように構成されたディスク装置100の動作について説明する。ディスクチャック24に光ディスク20が装着されると、制御装置は、駆動機構31A,31Bの駆動部31aを基準位置から下方へ1mmの位置まで駆動して、図3(A)に示されるように、安定化板30の対向面を光ディスク20に対して、凸形状(曲率半径1000mm)に変形して、光ディスク20の回転を開始する。次に、光ディスク20の回転数が予め設定された、例えば3000rpm以上になると、制御装置は、駆動機構31A,31Bの駆動部31aを基準位置まで駆動して、図1に示されるように安定化板30の対向面を平面か、又は基準位置から上方へ1mmの位置まで駆動して、図3(B)に示されるように、光ディスク20に対して凹形状(曲率半径1000mm)に変形させる。
これにより、3000rpm以上で回転する光ディスク20には、遠心力により水平な状態になろうとする復元力と、その回転と安定化板30の対向面の作用により生じる空気流の差に基づく圧力変化による反発力が発生する。その際に、安定化板30の対向面が空気力学的に作用することにより生じる反発力は、光ディスク20に生じる復元力を打ち消すように作用し、いわゆる光ディスク20の面ぶれ(光ディスク20の回転方向の振れ)が低減される。
安定化板30の対向面の作用により、光ディスク20の面ぶれが抑制されると、制御装置は、ピックアップ26を駆動して、光ディスク20に対し、情報の記録又は再生を行う。そして、制御装置は、光ディスク20に対する情報の記録又は再生が終了すると、駆動機構31A,31Bの駆動部31aを基準位置から下方へ1mmの位置まで駆動して、図3(A)に示されるように、安定化板30の対向面を光ディスク20に対して凸形状に変形して、光ディスク20の回転を停止する。
以上説明したように、本第1の実施形態に係るディスク装置100によると、モータ22を介して光ディスク20の回転を開始する際、及び停止する際には、駆動機構31A,31Bにより安定化板30の対向面が光ディスク20に対し凸形状となるように変形される。したがって、光ディスク20の駆動時及び停止時など、光ディスク20の回転数が低いときに、安定化板30の対向面と光ディスク20の表面とが摺動することにより、ディスク表面に生じる傷等の発生を低減することができ、長期にわたってディスクの品質を維持し、情報の再生及び記録の少なくとも一方を精度よく行なうことが可能となる。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態を、図4〜図7(B)に基づいて説明する。ここで、前述した第1の実施形態と同一又は同等の構成部分については、同一の符号を用いるとともに説明を簡略し又は省略するものとする。
図4には、第2の実施形態に係るディスク装置101の概略構成が、後述するディスクトレイ41とともに示されている。このディスク装置101は、図4に示されるように、Z軸に平行な回転軸22aを有するモータ22、該モータ22の回転軸22aの+Z側端部に固定されたディスクチャック24、光ディスク20に対し情報の記録及び再生を行うピックアップ26、ディスクトレイ41を着脱自在に支持する支持機構42、支持機構42に支持されたディスクトレイ41の下方に配置された駆動機構31A,31B、上記各部を収容する本体(ハウジング)10、及び上記各部を統括的に制御する不図示の制御装置などを備え、更にハウジング10には、一例として、図5に示されるディスクカートリッジ40が装着可能となっている。そして、ディスクカートリッジ40の内部には、図5に示されるように、光ディスク20が載置された複数(例えば10個)のディスクトレイ41が着脱自在に収納されている。
前記ディスクトレイ41は、例えば、厚さ500μmで、1辺の長さが130mmのポリカーボネイト製の正方形板状の部材を有している。このディスクトレイ41は、図6の平面図に示されるように、中央に円形開口41cが形成され、この円形開口41cの+X側及び−X側に、円形開口41cと同心で、直径123mmの円の一部を形成する、1対の円弧状の切れ込み41bが形成されている。
図4に戻り、光ディスク20が載置されたディスクトレイ41は、ディスク装置101に装着されたディスクカートリッジ40から、不図示の搬送装置により搬出されると、ディスクチャック24の上方から支持機構42の上面に載置される。これにより、光ディスク20は、ディスクトレイ41の円形開口41cから突出した、ディスクチャック24に装着され、ディスクトレイ41上面から約150μm上方の位置で支持される。
支持機構42は、ディスクトレイ41が載置されると、図6に示されるように、ディスクトレイ41の下面のうち、Y軸に平行でディスクトレイ41の中心を通る直線Lから−X方向及び+X方向へ距離S(ここでは15mm程度とする)隔てたY軸に平行な2本の直線と、ディスクトレイ41下面の外周とによって規定される領域、すなわち図2において着色された領域(以下、単に支持領域という)を、例えば吸着支持するようになっている。これにより、ディスクトレイ41の1対の切れ込み41bと支持領域とに囲まれた、1対の略半円形の部分(以下、単に可動部という)41aが、支持領域に対し可撓性の範囲で変形可能となる。
駆動機構31A,31Bそれぞれは、ディスクトレイ41が支持機構42に支持されると、駆動部31aの+Z側端部を、1対の可動部41aの+X側端部及び−X側端部にそれぞれ吸着させる。制御装置(不図示)は、駆動機構31A,31Bをそれぞれ駆動することにより、駆動部31aを下方に移動して、例えば、図7(A)に示されるように、一対の可動部41aの+X側端及び−X側端をそれぞれ下降させることで、ディスクトレイ41の光ディスク20に対向する面(以下、対向面という)を、光ディスク20に対し凸形状に変形し、駆動部31aを上方に移動して、例えば図7(B)に示されるように、一対の可動部41aの+X側端及び−X側端をそれぞれ上昇させることで、ディスクトレイ41の対向面を光ディスク20に対し凹形状に変形することができるようになっている。
次に、上述のように構成されたディスク装置101の動作について説明する。前提として、ディスクトレイ41に載置された状態で、ディスクカートリッジ40に収容されていた光ディスク20は、搬送装置(不図示)によりディスクカートリッジ40から搬出され、図1に示されるように、ディスクチャック24に装着され、ディスクトレイ41は支持機構42に吸着支持されているものとする。
制御装置(不図示)は、駆動機構31A,31Bの駆動部31aを基準位置から下方へ1mmの位置まで駆動して、図7(A)に示されるように、ディスクトレイ41の対向面を光ディスク20に対して凸形状(曲率半径1000mm)に変形して、光ディスク20の回転を開始する。次に、光ディスク20の回転数が予め設定された、例えば3000rpm以上になると、制御装置は、駆動機構31A,31Bの駆動部31aを基準位置まで駆動して、図4に示されるように、ディスクトレイ41の対向面を平面か、又は駆動部31aを基準位置から上方へ1mmの位置まで駆動して、図7(B)に示されるように、光ディスク20に対して凹形状(曲率半径1000mm)に変形させる。
これにより、3000rpm以上で回転する光ディスク20には、遠心力により水平な状態になろうとする復元力と、その回転とディスクトレイ41の対向面の作用により生じる空気流の差に基づく圧力変化による反発力が発生する。その際に、ディスクトレイ41の対向面が空気力学的に作用することにより生じる反発力は、光ディスク20に生じる復元力を打ち消すように作用し、いわゆる光ディスク20の面ぶれ(光ディスク20の回転方向の振れ)が低減される。
ディスクトレイ41の対向面の作用により、光ディスク20の面ぶれが抑制されると、制御装置は、ピックアップ26を駆動して、光ディスク20に対し、情報の記録又は再生を行う。そして、制御装置は、光ディスク20に対する情報の記録又は再生が終了すると、駆動機構31A,31Bの駆動部31aを、基準位置から下方へ1mmの位置まで駆動して、図7(A)に示されるように、ディスクトレイ41の対向面を光ディスク20に対して凸形状に変形して、光ディスク20の回転を停止する。
以上説明したように、本第2の実施形態に係るディスク装置101によると、モータ22を介して光ディスク20の回転を開始する際、及び停止する際には、駆動機構31A,31Bによりディスクトレイ41の対向面が、光ディスク20に対し凸形状となるように変形される。したがって、ディスク20の駆動時及び停止時など、光ディスク20の回転数が低いときに、ディスクトレイ41の対向面と光ディスク20の表面とが摺動することにより、ディスク表面に生じる傷等の発生を低減することができ、長期にわたってディスクの品質を維持し、情報の再生及び記録の少なくとも一方を精度よく行なうことが可能となる。
また、可撓性を有するディスクは、ハード基板をディスク基板とする従来のディスク(以下、単に従来型ディスクという)に比べて厚みが薄いことから、ディスクカートリッジに複数枚の記録ディスクを収納することが可能となる。一般に、可撓性を有するディスクは、可撓性を有しているが故に、従来型ディスクに比べて取り扱いが困難で、ディスクトレイ等に収容された状態で搬送等のハンドリングを行なうことが望ましい。本実施形態にかかるディスク装置101では、光ディスク20はディスクトレイ41に載置された状態でディスクカートリッジ40に収容され、情報の記録及び再生を行な際には、ディスクトレイ41に載置された状態でディスクカートリッジ40から搬送され、ディスクトレイ41が支持機構42に載置されることで、ディスクチャック24に装着される。したがって、光ディスク20の搬送ミスによる、記録面の損傷や情報の欠落等のトラブルを回避することができ、長期にわたってディスクの信頼性を維持することが可能となる。
また、本実施形態に係るディスク装置101では、ディスクトレイ41の対向面を変形することで、光ディスク20に対し空気力学的な力を作用させ、光ディスク20の回転を安定化させている。これにより、ディスクトレイ41それぞれに別途安定化板を配置する必要がなく、ディスクカートリッジ40に収容される光ディスク20の枚数が制限をうけることもない。したがって、ディスクカートリッジ40の小型化及び高密度化を実現することが可能となっている。
また、上記実施形態では、駆動機構31A,31Bの駆動部31aは、ディスクトレイ41に形成された可動部41aの+X側端部及び−X側端部を吸着することとしたが、これに限らず、例えば図8(A)に示されるように、ディスクトレイ41の切れ込み41bの+X側端及び−X側端の幅を広げ、ディスクトレイ41が支持機構42に載置されたときに、駆動機構31A,31Bの駆動部31aを駆動するなどして、図8(B)に代表的に示されるように、駆動部31aの端部をディスクトレイ41の可動部41aの+X側端部及び−X側端部にそれぞれ係止するようにしてもよい。
また、例えば図9(A)に代表的に示される駆動機構31Bのように、駆動機構31A,31Bの駆動部31aの+Z側端部に、ディスクトレイ41が支持機構42に載置されることで切れ込み41bに挿入可能な倒立部31cを設け、この倒立部31cを図9(B)に示されるように倒すことで、ディスクトレイ41の可動部41aの+X側端及び−X側端を把持してもよい。
また、上記実施形態では、光ディスク20がディスクトレイ41に載置されている場合について説明したが、例えば、図10に示されるように、光ディスク20はディスクトレイ41と、上部カバー50とからなるケース等に収容されていてもよい。
なお、上記各実施形態では、駆動機構31A,31Bの駆動部31aは、安定化板30及びディスクトレイ41それぞれの対向面の、+X側及び−X側の端部を上昇さることにより対向面を光ディスク20に対し凹形状に変形したが、例えば図11(A)に示されるように、駆動機構31A,31Bの駆動部31aの上面に、空気力学的に有効な作用面形状の凹圧面を形成し、この押圧面31bにより、図11(B)に示されるように、安定化板30又はディスクトレイ41の対向面の反対の面を押圧して、対向面を光ディスク20に対して凹形状に変形させてもよい。この場合には、対向面の形状は駆動部31aの押圧面31bの形状により決定されるので、安定化面の形状安定性は安定化板30及びディスクトレイ41の剛性に左右されることはなく、例えば、安定化板30及びディスクトレイ41の素材として、厚さ100μmのポリカーボネイト、又は厚さ50μmのポリエチレンテフタレートなどを用いることが可能となる。
また、上記各実施形態では、安定化板30及びディスクトレイ41は、図2及び図6に示されるように、対向面の反対の面のうち、Y軸に平行で対向面の中心を通る直線Lから−X方向及び+X方向へ距離S(ここでは15mm程度とする)隔てたY軸に平行な2本の直線に囲まれる部分が支持されていたが、これに限らず、図12に代表的に示される安定化板30のように、例えばディスクチャック24が挿入される円形開口30aや、ディスクトレイ41の円形開口41cの周囲のみを支持してもよい。また、ディスクトレイ41を支持する場合には、例えば図13に示されるように対向面以外の複数箇所を、例えば複数の支持機構42等で支持してもよい。
また、上記各実施形態における対向面の曲率半径の値は、実験やシミュレーション等により使用するディスクに応じて最適な値とすればよい。例えば、ディスクの外径が小さくなればそれに応じて対向面の外径も小さくすればよく、ディスク基板の厚さや材質が光ディスク20と異なるものを用いる場合には、それに応じて最適な対向面の形状を決定すればよい。
また、上記各実施形態では、光ディスク20の回転を開始する際及び停止する際に、安定化板30及びディスクトレイ41の対向面を、光ディスク20に対して凸形状となるように変形することとしたが、これに限らず、光ディスク20の回転数が低いとき、例えばディスク装置100,101では、光ディスク20の回転数が3000rpm以下のときに、安定化板30及びディスクトレイ41の対向面を、光ディスク20に対して凸形状とすることで光ディスク20と、安定化板30及びディスクトレイ41とが干渉するのを回避することが可能となる。
また、上記各実施形態では、ディスク装置100,101が1つのピックアップ26を備えている場合について説明したが、これに限らず、例えば、ピックアップ26の他に、ディスクチャック24を挟んで他のピックアップを配置してもよい。このようにすれば、ディスク装置100,101で、例えば2つのピックアップを用いた転送レートの高速化が測れるようになる。また、ピックアップ26の移動経路もY軸方向に限られるものではなく、光ディスク20の面ぶれが最も少ない部分を経路とすればよい。
また、上記各実施形態では、安定化板30及びディスクトレイ41が、ポリカーボネイト製の部材である場合について説明したが、これに限らず、安定化板30及びディスクトレイ41の素材としては、厚さ約250μm以上のポリエチレンテフタレート製の素材、又は厚さ約5μm以上のステンレス製の素材を用いることができる。
また、上記各実施形態では、安定化板30により可撓性のある光ディスク20を安定化する場合について説明したが、これに限らず、例えば、磁気ディスクや光磁気ディスクなどの可撓性を有するディスクにも好適である。
以上説明したように、本発明のディスカートリッジは、可撓性のあるディスクを収容するのに適しており、本発明のディスク装置は、可撓性のあるディスクに対し、情報の再生及び記録を行うのに適しており、本発明のディスク駆動方法は、可撓性のあるディスクを駆動するのに適している。
本発明の第1の実施形態に係る、ディスク装置100の概略的な構成を示す図である。 安定化板30を示す平面図である。 図3(A)及び図3(B)は、ディスク装置100の動作を説明するための図(その1,その2)である。 本発明の第2の実施形態に係る、ディスク装置101の概略的な構成を示す図である。 ディスクカートリッジ40の概略的な構成を示す図である。 ディスクトレイ41を示す平面図である。 図7(A)及び図7(B)は、ディスク装置101の動作を説明するための図(その1,その2)である。 図8(A)及び図8(B)は、第2の実施形態に係るディスク装置101の変形例を説明するための図(その1,その2)である。 図9(A)及び図9(B)は、第2の実施形態に係るディスク装置101の変形例を説明するための図(その3,その4)である。 第2の実施形態に係るディスク装置101の変形例を説明するための図(その5)である。 第1の実施形態に係るディスク装置100,及び第2の実施形態に係るディスク装置101の変形例を説明するための図(その1)である。 第1の実施形態に係るディスク装置100,及び第2の実施形態に係るディスク装置101の変形例を説明するための図(その2)である。 第1の実施形態に係るディスク装置100,及び第2の実施形態に係るディスク装置101の変形例を説明するための図(その3)である。
符号の説明
10…本体(ハウジング)、20…光ディスク、26…ピックアップ、24…ディスクチャック、22…モータ、22a…回転軸、30…安定化板、30a…円形開口、31A,31B…駆動機構、31a…駆動部、31b…押圧面、31c…倒立部、32…固定部材、40…ディスクカートリッジ、41…ディスクトレイ、41a…可動部、41b…切れ込み、41c…円形開口、42…支持機構、50…上部カバー、100,101…ディスク装置。

Claims (2)

  1. 可撓性を有するディスクに対し、情報の記録及び再生の少なくとも一方を行うディスク装置であって、前記ディスクを回転する回転機構と、一側の面が前記ディスクに対向して配置され、前記ディスクに対向する部分の少なくとも一部に可撓性を有する安定化板と、前記ディスクの回転を開始する際、及び回転を停止する際に、前記安定化板の前記ディスクに対向する部分を前記ディスクに対して凸形状に湾曲させる変形機構と、を備えるディスク装置を用いたディスク駆動方法であって、
    前記安定化板の一側の面を、前記ディスクに対し凸形状に変形する工程と;
    前記安定化板の一側の面が前記ディスクに対し凸形状となった後に、前記ディスクの回転を開始する工程と;
    前記ディスクが予め設定された回転数以上になったときに、前記安定化板の一側の面を、平面又は前記ディスクに対し凹形状に変形する工程と;を含むディスク駆動方法。
  2. 前記ディスクが予め設定された回転数以下になったときに、前記安定化板の一側の面を前記ディスクに対し凸形状に変形して、前記ディスクの回転を停止する工程を更に含む請求項に記載のディスク駆動方法。
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