JP4803614B2 - 薄板製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、薄板製造方法に関し、特に、下地板の表面に薄板を形成する薄板製造方法に関する。
図10は、従来の薄板製造装置の一例を示す模式図である。図10に示すように、薄板製造装置3000においては、坩堝3001の中にシリコン融液3002が貯留され、坩堝3001を上昇することでシリコン融液3002に円形下地回転体3100の表層部を浸漬させる。円形下地回転体3100を一周回転することで、円形下地回転体3100表面にシリコン薄板を作製することができる。その後、坩堝3001を下降させる。
薄板の品質や板厚を制御するためには、円形下地回転体3100をシリコン融液3002に浸漬させる深さを正確に制御する必要がある。坩堝3001内にあらかじめ投入したシリコン原料の重量からも、液面の高さを推測することができる。しかしながら、図10においては、より精度を向上させるために、円形下地回転体3100と坩堝3001とを電気的に絶縁させつつ、両者間の電気抵抗を測定するための電気配線3501、3502と測定器3600を有する。坩堝3001を上昇させ、円形下地回転体3100がシリコン融液3002に接触したときに、電気抵抗が開放状態から導通状態に変化する。この変化のタイミングにおける坩堝3001の高さを確認することで、液面の高さを検知することが可能である。このような薄板製造装置は、たとえば特許文献1において開示されている。
薄板製造装置の別の例として、特許文献2に開示されている装置が挙げられる。特許文献2に記載されている装置では、円形下地回転体の替わりに、昇降横行回転を独立して動作する浸漬機構によって、下地板を融液に浸漬する。下地板を次々に交換することで、連続して薄板を製造することが可能である。この際、坩堝内に保持されている融液は減少していくため、液面が低下する。この液面低下に伴い、浸漬機構の高さ方向を調整することで液面に追従することが可能であるが、液面測定方法については言及していない。
また、薄板製造装置における他の湯面の検出方法が、特許文献3に開示されている。特許文献3の実施例では、発光器および受光器からなるレーザー測長装置により湯面高さを計測している。レーザー測長装置はグリーンレーザーを発光器から溶融炉に保持されたシリコンの液面に照射し、反射光を受光器で受光することによりシリコンの液面を所定の高さ位置に維持できるように位置指令信号を出力し、それに応じてルツボの高さを調節することで液面の高さを一定に維持し、基板の浸漬深さを一定に保っている。その計測値に応じてルツボの高さを移動させることにより、規定の浸漬深さを決定している。
特開2001−59764号公報 国際公開第04/003262号パンフレット 特開2002−289544号公報
薄板製造装置のうち、現在主流となる方法は、平面状下地板の表面を融液に浸漬し、その表面に平面状の薄板を製造する方法である。薄板はその後、太陽電池のような平面半導体素子に使用されることを目的とすることが多いためである。しかし、図10のような従来の薄板製造装置を用いて薄板を製造する場合、円形下地回転体を使用する必要があり、平面状の下地板を使用すると、下地板が融液に接触するときの角度によって回転軸と液面との距離が変化するため、液面高さを把握することができない、という問題があった。
また、薄板製造装置を用いて薄板を作製する場合、長時間連続作製による大量生産が求められている。そのためにも、たとえば特許文献2に記載のように、下地板は常に交換し、次々と薄板を製造していく必要がある。その際、液面が徐々に低下していくことや、材料を追加した後の液面の大幅な上昇に対応するため、液面を正確に測定し、それに応じた調整を実施する必要がある。しかしながら、前述の通り特許文献2では液面測定方法については言及されていない。
一方、特許文献3に記載されたレーザー測長装置を用いた検出方法では、融液面に液揺れが生じている場合には、計測に時間がかかる。液揺れが生じた場合、発光器より発信されたレーザー光は、液面の揺れによる波立ちによって斜め方向に散乱するため、装置の構成の仕方にもよるものの、短時間の計測では正確な液面の計測は困難である。計測回数を多くとり、計測エラーのデータを除去したのち、計測値の移動平均をとることで正確な測定を行うことができるが、測定値が収束するまで十数分間かかるため、製造時間を短縮するためには、一枚ごとに液面を計測することは事実上極めて困難である。また、レーザー測長装置は、視野の干渉をさけて浸漬機構部などを設置せねばならず、装置設計上の制約をうける。また、高価なレーザー発光器を設置するため、装置の製造費も高くなる。
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、薄板の製造量を落とすことなく、下地板の融液への浸漬深さを精度よく制御することで、高品質薄板の作製を実現できる薄板製造方法を提供することである。
本発明に係る薄板製造方法は、金属材料および半導体材料のうち少なくとも一方を含む物質の融液中に、下地板の平面状の表層部を浸漬し、表層部に上記物質を凝固させて薄板を製造する薄板製造方法である。この薄板製造方法では、融液と下地板とは電気回路に含まれており、融液と下地板とが接触する際、下地板と融液との間の電気信号変化が生じる。この電気信号変化を検出することで、下地板が融液の液面に接触したときの下地板の位置を検出する。
また、電気回路は直流電源を含み、融液と下地板とが接触する際の下地板と融液との間の電圧を検出することで、電気信号変化を検出してもよい。
また、電気信号変化を検出するための検出器と直流電源との少なくともいずれか一方に、ノイズ除去機器を設置してもよい。
また、下地板が融液の液面に接触したときの下地板の位置から、液面の高さを算出してもよい。
また、液面の高さから、下地板が融液に浸漬した深さである浸漬深さを算出してもよい。
また、浸漬深さと、目標浸漬深さとの差をもとに、次の浸漬深さを決定してもよい。
本発明の薄板製造方法によると、金属材料や半導体材料などの融液と下地板とが接触する際に生じる電気信号変化を検出することで、下地板が融液の液面に接触したときの下地板の位置を検出し、この下地板の位置から液面の高さを算出する。これによって、平面状の下地板を用いる場合でも、瞬時に液面の位置が検出可能である。また、高周波誘導加熱のような電気ノイズを発生する加熱方式にも適用可能である。したがって、常に下地板の浸漬深さを高精度で制御でき、高品質な薄板を長時間連続作製することが可能となる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の薄板製造方法に用いられる、薄板製造装置の模式図である。図1に示すように、薄板製造装置1000は、坩堝1001、坩堝1001を加熱して原料となるシリコンを融解するための加熱機構1003、坩堝1001の高さを調整する昇降機構1004を備える。坩堝1001の内部には、加熱機構1003によって加熱され融解されたシリコン融液1002が貯留される。また、シリコン融液1002に下地板10の表層部を浸漬させる浸漬機構1100、および浸漬機構への下地板の装着、取外しを行う脱着機構(図示せず)が配置されている。
浸漬機構には、電気配線1501が接続されている。また、坩堝1001にも同様に、電気配線1502が接続されている。電気配線1501,1502は、電気抵抗測定用リレー1600や、直流電源1700を通して接続されている。これによって、浸漬機構1100、リレー1600、直流電源1700、坩堝1001までが配線されたことになる。下地板10と浸漬機構1100とは、電気的に接続されている構造、または導電性の材質で形成する。たとえば、下地板10、浸漬機構1100をいずれも黒鉛製とすることで、下地板10と浸漬機構1100とを電気的に導通させることが可能である。また、坩堝1001は、グラファイト製とし、導電性を有するものとすることができる。このような構成とすれば、浸漬機構1100、リレー1600、直流電源1700および坩堝1001を含む図1に示す電気回路は、坩堝1001中に収容されたシリコン融液1002、および、浸漬機構1100に把持された下地板10をも含んでいることになる。
一方、浸漬機構1100と坩堝1001とは直接接触しない。つまり、シリコン融液1002と下地板10とが接触していないときは、浸漬機構1100と坩堝1001とは電気的に絶縁しておく必要がある。
図1に示す薄板製造装置を用いてシリコンの薄板を製造する方法について説明する。図2は、実施の形態1の薄板製造方法を説明する流れ図である。図2に示すように、まず工程(S10)において、前処理として、平面状の表層部を有する、平板状の下地板10を準備する。また、坩堝1001の内部にシリコン原料を投入し、加熱機構1003によってシリコン原料を融解させ、シリコン融液1002とする。次に工程(S100)において、下地板10を浸漬機構1100に装着する。また、昇降機構1004を動作させ、坩堝1001の浸漬機構1100に対する相対的な高さを、規定位置に合わせる。
次に工程(S110)において、浸漬機構1100を回転させる。浸漬機構1100の回転に伴って、下地板10は回転運動を行なう。図1に示すように、本実施の形態では、下地板10は浸漬機構1100の回転の円周方向に沿って移動する。つまり、下地板10は円運動を行なう。そして工程(S120)において、下地板10は、シリコン融液1002に接触する。
シリコン融液1002と下地板10が最初に接触する瞬間に、下地板10とシリコン融液1002との間の電気信号変化が生じる。この電気信号変化を検出することで、下地板10がシリコン融液1002の液面に接触したときの下地板10の位置を検出する。そして、この下地板の位置から、シリコン融液1002の液面の高さを算出する(工程(S130))。図3は、シリコン融液の液面高さを算出する工程について示す流れ図である。図4は、下地板がシリコン融液の液面に接触した瞬間の説明図である。図3および図4を用いて、シリコン融液1002の液面高さを算出する工程について詳細に説明する。
図3に示すように、工程(S131)において、下地板10とシリコン融液1002とが接触した瞬間に、浸漬機構1100、リレー1600、直流電源1700、坩堝1001を接続する電気回路が接続する。下地板10とシリコン融液1002とが接触すると、浸漬機構1100と下地板10とが導通しており、かつシリコン融液1002と坩堝1001とが導通しているために、浸漬機構1100と坩堝1001とが電気的に導通する。その結果、図1に記載の電気回路は、開状態から閉状態となる。
図1に示す電気回路では、直流電源1700とリレー1600とを設置しており、下地板10とシリコン融液1002とが接触した瞬間にリレー1600に直流電源1700が発生する電圧が印加されるため、リレー1600が動作する構成となっている。これによって、リレー1600が電気抵抗の変化を検知する(工程(S132))ために、下地板10とシリコン融液1002との間の電気信号変化を検出し、下地板10がシリコン融液1002の液面に接触したタイミングを把握することが可能である。なお、下地板10とシリコン融液1002とが接触した瞬間の電気信号変化を検出するためには、電気抵抗測定用リレー1600に替えて、電圧、電流、抵抗を測定しうるどのような機器を用いても構わない。たとえば、下地板10とシリコン融液1002との間の電圧(電位差)を検出する電圧検出器を用いることができる。
次に工程(S133)において、浸漬機構1100の回転軸の回転角度を検出する。たとえば、サーボモータを用いる、回転軸にエンコーダを設置するなど、浸漬機構1100の回転軸を動作させるモータもしくは動作軸などに、回転角度が認識できる機構を設置することが望ましい。それによって、任意のタイミングでの浸漬機構1100の回転軸の回転角度を認識することが可能となる。図4に示す、下地板10がシリコン融液1002に接触した瞬間に、すなわち、リレー1600が動作した瞬間に、回転軸の回転角度を検出する。
なお、回転角度は、たとえば図4に示す角度A1に相当する角度のように、浸漬機構1100の回転中心を通る鉛直軸に対して、浸漬機構1100の回転中心と下地板10の基準となる点とを結ぶ直線が形成する角度として、定めることができる。回転軸の回転角度が定まれば、回転運動する下地板10の液面に対する傾斜角度も定まる。つまり図4に示す角度A1は、下地板10の傾斜角度として定めることもできる。
図4に示す距離R1は、浸漬機構1100の回転中心と下地板10において最初に液面に接触する点との間の距離であり、薄板製造装置1000に固有の定数である。また、浸漬機構1100の回転中心も、その位置を変化させることはない。そのため、浸漬機構1100の回転軸の回転角度A1が検出できれば、次式によって、浸漬機構1100の回転中心からシリコン融液1002までの距離H1を算出することができる。
H1=R1×cos(A1)
距離H1を算出することができれば、浸漬機構1100の回転中心の位置の座標と、距離H1とによって、シリコン融液1002の液面の位置を算出することができる(工程(S134))。
下地板10は浸漬機構1100の回転によってシリコン融液1002へ浸漬するので、図4に示すように、下地板10とシリコン融液1002とが接触した瞬間において、下地板10はシリコン融液1002の液面に対して傾斜している。そのため、下地板10の、シリコン融液1002に最初に接触する点は、図4に示す側面形状において一点に定められている。したがって、より精度の高いシリコン融液1002の液面高さ算出が可能となっている。
図2に戻って、次に工程(S140)において、浸漬機構1100がさらに回転を続けるために、下地板10の平面状の表層部はシリコン融液1002に浸漬される。下地板10のシリコン融液1002への浸漬深さ、シリコン融液1002の温度、下地板10のシリコン融液1002内通過速度などの各条件が適切に制御されている場合、下地板10をシリコン融液1002中に浸漬することによって、下地板10の表層部には自然とシリコンの薄板が成長する。次に工程(S150)において、下地板10のシリコン融液1002への浸漬深さを算出する。
浸漬機構1100の回転中心から、下地板10における特定の一点までの距離は、薄板製造装置1000に固有の定数である。たとえば、図1に示す下地板10の、浸漬機構1100の回転の外周側の表面(つまり、シリコン融液1002中に当該表面の全体が浸漬される下地板10の表面であり、当該表面の全体にシリコンの薄板が成長する下地板10の表面)の中心の点を基準点とすることができる。当該中心の点と浸漬機構1100の回転中心との距離をR12とすると、距離R12は浸漬機構1100に固有の定数である。
たとえば、下地板10がシリコン融液1002中で水平になったとき(つまり下地板10の表面の中心の点が最下点に到達したとき)の、下地板10の表面がシリコン融液1002の液面から浸漬している深さを浸漬深さDとする。この場合、次式によって、シリコン融液1002の液面の高さから、浸漬深さDを算出することができる。
D=R12−H1
なお、上記の説明では、下地板10の表面の中心部が最下点に到達したときに下地板10は水平になるものとし、そのときのシリコン融液1002の液面から下地板10表面の中心部までの距離を、浸漬深さDとして定義しているが、浸漬高さの定義として他の定義を用いても構わない。たとえば、下地板10の表面の中心部が最下点に到達したときに、下地板10は水平になる必要はない。また、上記のようにして算出した浸漬深さDと、目標浸漬深さとの差をもとに、次の浸漬深さを決定することができる(工程(S160))。
浸漬深さDが、目標浸漬深さとずれている場合は、次の浸漬までにその差だけ坩堝1001の高さを修正する。これを続けることで、常に1つ前の浸漬時の下地板10の浸漬深さをフィードバックすることが可能となる。図5は、次の浸漬深さを決定する工程について示す流れ図である。図5に基づいて、次の浸漬深さを算出する工程について詳細に説明する。
図5に示すように、工程(S161)において、浸漬深さDと、目標浸漬深さとの差を算出する。次に工程(S162)において、浸漬深さDと目標浸漬深さとの差が、設定値を超えているか否かを判断する。差が設定値を超えていると判断された場合には、工程(S163)において、その差を修正する。具体的には、浸漬深さDと目標浸漬深さとの差が設定値以下となるように、昇降機構1004を動作させることによって坩堝1001の高さを調整する。このとき、シリコン融液1002を追加する必要があるか否かについても判断することができ(工程(S164))、必要があると判断されれば、被溶融物であるシリコン原料を坩堝1001内に追加投入して、シリコン融液1002を追加し、シリコン融液1002の液面高さを調整することができる(工程(S165))。このようにして、次の浸漬深さを決定する。
なお、浸漬深さDを坩堝1001の高さに反映させる場合、目標浸漬深さとの差の平均値をとる、移動平均をとる、係数をかけるなど、坩堝1001の高さの急激な変動を抑制する方法をとることが望ましい。さらに、シリコン融液1002に薄板の破片などが落下していた場合や、液面検知用の配線の断線などにより、正しい液面位置を検出できない場合に備え、修正値の範囲の上下限値を規定するなどの安全対策を実施することが望ましい。
図2に戻って、次に工程(S170)において、浸漬機構1100がさらに回転を続けるために、シリコン融液1002中に浸漬していた下地板10は、シリコン融液1002から取り出される。次に工程(S180)において、薄板製造を終了するか否かを判断する。薄板製造を終了しないと判断された場合には、次に工程(S190)において、表面にシリコンの薄板を成長させた下地板10を、浸漬機構1100から取り外す。そして工程(S100)の下地板装着工程に戻り、次の下地板を装着することで、次々に薄板を製造することが可能である。
工程(S180)で薄板製造を終了すると判断された場合には、その後工程(S200)において、後処理として、表面にシリコンの薄板を成長させた下地板10を浸漬機構1100から取り外し、浸漬機構1100の回転を停止する。また昇降機構1004を動作させ、坩堝1001を下降させる。
このようにして、シリコン融液1002中に下地板10の平面状の表層部を浸漬し、当該表層部にシリコンを凝固させて、シリコンの薄板を製造することができる。
図6は、実施の形態1の薄板製造装置における電気回路の構成を示す模式図である。図6に示す電気回路は、前述のように、浸漬機構1100、リレー1600、直流電源1700、坩堝1001が配線されて構成されている。浸漬機構1100に把持された下地板10が、坩堝1001中に収容されたシリコン融液1002と接触して、電気回路が閉回路となったときに、リレー1600が動作する。
リレー1600の動作の有無は、演算器1800にて検知する。たとえば、プログラマブルコントローラの入力ユニットを用いる。必要に応じて、演算器1800とリレー1600の配線間に別電源を用意することができる。演算器1800には、液面検知タイミングを検知する機能と、回転軸角度を読み取る機能、それらから上述した2つの式の演算を行い、昇降機構1004に坩堝1001の高さ修正を指示する出力ユニットなどを備えることが望ましい。
また、坩堝1001を加熱する加熱機構1003として高周波誘導加熱を使用する場合、坩堝1001から浸漬機構1100までの間に高周波起因のノイズがのることが多い。ノイズとは、坩堝1001を加熱するための高周波が、電気信号変化を検知するための配線である電気配線1501、1502を通って流れてくることによって発生すると考えられている。その高周波は、交流成分となる。高周波の交流成分が大きくなると、電気信号変化の検知のための電圧を超えてしまうため、電気信号変化を精度よく検出することが困難となる。
そこで、ノイズの影響を低減するために、リレー1600や直流電源1700に、ノイズ除去機器1601、1701を並列接続することが望ましい。ノイズ除去機器1601、1701には、抵抗もしくはコンデンサを適用することが望ましい。抵抗を挿入することで、ノイズが引き起こす電圧上昇を抑制することができる。またコンデンサは、交流成分の急峻な電圧変動を抑制しなだらかにするため、瞬間的なノイズが引き起こす電圧上昇を抑制することができる。
また、高周波ノイズが他機器(特に演算器1800)に影響を与えないように、液面検知回路と演算器とは絶縁する必要がある。そのためにも、電源1700は他機器と併用しないことが望ましく、またリレー1600によって、演算器1800側回路との絶縁を行うことが望ましい。
以上説明したように、本実施の形態の薄板製造方法では、シリコン融液1002中に、下地板10の平面状の表層部を浸漬し、表層部にシリコンを凝固させて薄板を製造する薄板製造方法である。この薄板製造方法では、平面状の表層部を有する下地板10の、当該表層部に、平面状のシリコンの薄板を成長させることができる。この製造方法で製造された薄板は、太陽電池のような平面半導体素子に容易に適用することができる。
またこの薄板製造方法では、シリコン融液1002と下地板10とは電気回路に含まれており、シリコン融液1002と下地板10とが接触する際、下地板10とシリコン融液1002との間の電気信号変化が生じる。この電気信号変化を検出することで、下地板10がシリコン融液1002の液面に接触したときの下地板10の位置を検出する。これによって、平面状の下地板10を用いる場合でも、瞬時に下地板10の位置を検出可能である。
また、下地板10とシリコン融液1002とを、浸漬機構1100および坩堝1001を介在させて接続する電気回路(図1参照)は、直流電源1700を含み、シリコン融液1002と下地板10とが接触する際の下地板10とシリコン融液1002との間の電圧を検出することで、電気信号変化を検出することができる構成となっている。これによって、確実に電気抵抗変化を検出し、演算器1800に伝達することが可能となる。
また、電気信号変化を検出するためのリレー1600と直流電源1700とに、ノイズ除去機器1601、1701が設置されている。これによって、高周波などのノイズの影響を受けなくすることが可能であり、高周波誘導加熱のような電気ノイズを発生する加熱方式にも適用可能である。
また、下地板10がシリコン融液1002の液面に接触したときの下地板10の位置から、液面の高さを算出する。これによって、どのような形状の下地板10でも、下地板10の位置から、シリコン融液1002の液面高さを検出することが可能となる。
また、シリコン融液1002の液面の高さから、下地板10がシリコン融液1002に浸漬した深さである浸漬深さを算出する。これによって、浸漬深さを高精度に制御できる。また、浸漬深さと、目標浸漬深さとの差をもとに、次の浸漬深さを決定する。これによって、浸漬深さを高精度に制御維持できる。したがって、常に下地板10のシリコン融液1002への浸漬深さを高精度で制御でき、板厚を一定とした高品質な薄板を長時間連続作製による大量生産することが可能となる。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2の薄板製造装置の模式図である。実施の形態2では、浸漬機構2100の構成が図7に示すような構成となっている点で実施の形態1とは異なっている。図7には図示していないが、図1と同様に、浸漬機構2100と坩堝2001とはリレー、電源を介して配線がなされている。実施の形態2においても、坩堝2001の中にシリコン融液2002が保持されており、浸漬機構2100によって下地板10がシリコン融液2002に浸漬され、その後取り出されることで、下地板10の表面に材料を凝固させて薄板を作成することができる。その後下地板10を浸漬機構2100から取り外し、新しい下地板を取り付けることで、次々と薄板を作成することが可能である。
図7を用いて、実施の形態2による浸漬機構について説明する。図7に示す浸漬機構2100は、水平動作モータ(図示せず)によって動作する水平動作軸2101と、水平動作軸2101によって水平動作する水平軸台座2102と、水平軸台座2102に乗せられた昇降動作モータ2103とを備える。昇降動作モータ2103によって昇降動作する懸垂支柱2104の途中に、回転機構2105が取り付けられている。懸垂支柱2104の先端には、当該先端を回転中心として回転可能に設けられた、下地板10を嵌め合わせ固定させる構造を有する固定台座2108が接続されている。
回転機構2105には、回転機構2105によって回転動作を行う回転支柱2106が接続される。回転支柱2106の先端と、固定台座2108の他端とは、補助支柱2107によって接続されている。
回転機構2105は、回転支柱2106を時計回りに回転させることが可能である。回転支柱2106が回転すると、回転支柱2106と同期して、下地板10を把握した固定台座2108が回転する。また昇降動作モータ2103、水平動作モータが動作することで、固定台座2108は昇降動作、水平動作を行なうことができる。
すなわち、下地板10を把握した固定台座2108は、昇降動作モータ2103、水平動作モータ、回転機構2105を独立に任意の動作をさせることで、自由に水平・昇降・回転動作を行うことができる。
浸漬機構2100は、下地板10を上向きで交換した後、固定台座2108を水平、昇降、回転動作させ、下地板10をシリコン融液2002の直上の、シリコン融液2002の液面に向けた位置に搬送する。その後、矢印2120に示すように、固定台座2108を水平、昇降、回転動作させながら、下地板10をシリコン融液2002に浸し、シリコン融液2002から取り出す。この動作によって、下地板10の表面にシリコンの薄板を成長させることが可能である。その後、固定台座2108を水平、昇降、回転動作させ、薄板および下地板10を上向きに戻す。その位置で、下地板10の脱着を行い、次の浸漬動作を実施することで、薄板の連続作成を行なう。
上記動作の設定は、通常は、パソコンなどにより、水平方向移動指令と昇降動作移動指令、回転動作指令をそれぞれプログラミングし、それをコントローラに送信しておくことで、プログラム通りの任意軌道を実現することができる。
実施の形態2では、坩堝2001を昇降させる機構は存在しないが、浸漬機構2100の昇降動作を独立して制御可能のため、シリコン融液2002の液面高さ結果を反映させることで、浸漬動作を調整し、浸漬深さを制御することが可能である。
コントローラは、実施の形態1で説明した演算器1800に、常に各軸の現在値(座標)を伝達するシステムを構築することが望ましい。それによって、演算器1800は、下地板10とシリコン融液2002とが接触した瞬間の浸漬機構2100の座標を入手し、演算に反映できるためである。または、演算器1800とコントローラとの機能を同一機器にて処理するシステムを構築しても構わない。
図8は、実施の形態2における、下地板が液面に設置した瞬間の説明図である。図8を用いて、シリコン融液2002の液面検知、およびその演算方法を説明する。
下地板10がシリコン融液2002に接触した瞬間、すなわち、実施の形態1で説明したリレー1600が動作した瞬間に、浸漬機構2100の各座標を読み込む。浸漬機構2100の各座標とは、たとえば図8に示す、A2に相当する下地板10の回転角度や、H22に相当する昇降軸高さのことである。
図8に示す距離R2は、薄板製造装置2000に固有の定数である。また、水平軸の位置も変化はしない。そのため、回転角度A2、昇降軸高さH22が計測できれば、次の式によって液面の位置が演算できる。
H21=R2×sin(A2)+H22
図9は、下地板がシリコン融液中で水平になった状態の説明図である。図9に示す、下地板10の固定台座2108に対する回転中心から下地板10の表面までの距離(R23とする)も、薄板製造装置2000に固有の定数である。下地板10がシリコン融液2002中で水平になったとき(下地板10表面の中心部が最下点に到達したとき)の昇降軸高さをH23とし、下地板10の表面が液面からシリコン融液2002中に浸漬している深さを浸漬深さDとすると、次の式によって浸漬深さを算出できる。
D=R23+H23−H21
実施の形態1と同様に、この浸漬深さDが、目標の浸漬深さとずれている場合は、次の浸漬までにその差だけ浸漬軌道の高さを修正する。これを続けることで、常に1つ前の浸漬時の下地板10の浸漬深さをフィードバックすることが可能となる。
なお、実施の形態1および2の説明においては、シリコン融液を用いてシリコンの薄板を下地板の表面に成長させる例について説明したが、用いられる材料はシリコンに限られるものではない。たとえば金属材料および半導体材料のうち少なくとも一方を含み、特に溶融状態で電気抵抗が低い(すなわち融液中の自由電子濃度が高い)物質であって、融液と下地板との接触の際の電気信号変化を検出できるような材料であれば、どのような材料の薄板を製造する場合でも適用することができる。たとえば、シリコン融液は自由電子濃度が2.16×1023/cmであって、金属融液と同等の密度を有している。
また、実施の形態1および2による融液の液面検知技術は、どのような浸漬機構や下地板の形状にも、適用することが可能である。浸漬機構が円軌道を描くように回転して下地板を融液に浸漬させる構成に限られず、楕円軌道に沿う回転運動や、上下運動のみによって下地板を融液に浸漬させる浸漬機構であっても、融液と下地板とが接触する際の電気信号変化を検出して、融液の液面高さを算出することができる。下地板の形状が平板状に限られるものではなく、どのような形状の下地板でも液面高さを算出することが可能であることは勿論である。
また、実施の形態1および2では、下地板が融液に最初に接触した瞬間の電気信号変化を検出することによって液面高さを算出したが、この方法に限られるものではない。つまり、融液と下地板とが接触している間の融液と下地板との接触面積の増減に応じて、融液と下地板との間の抵抗値などの電気信号の変化を検出することができるのであれば、たとえば下地板が最も融液中に浸漬しているときのタイミングを検知することができるので、そのときの下地板の位置から、融液の液面高さを算出することができる。この場合、下地板が平板状であれば融液との接触面積がより大きくなり、また下地板が融液に対して傾斜して浸漬するのであれば、電気信号の変化から下地板の融液中への浸漬状況をより明確に把握することができるので望ましい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態1の薄板製造装置の模式図である。 実施の形態1の薄板製造方法を説明する流れ図である。 シリコン融液の液面高さを算出する工程について示す流れ図である。 下地板がシリコン融液の液面に接触した瞬間の説明図である。 次の浸漬深さを決定する工程について示す流れ図である。 実施の形態1の薄板製造装置における電気回路の構成を示す模式図である。 実施の形態2の薄板製造装置の模式図である。 実施の形態2における、下地板が液面に設置した瞬間の説明図である。 下地板がシリコン融液中で水平になった状態の説明図である。 従来の薄板製造装置の一例を示す模式図である。
符号の説明
10 下地板、1000 薄板製造装置、1001 坩堝、1002 シリコン融液、1003 加熱機構、1004 昇降機構、1100 浸漬機構、1501,1502 電気配線、1600 電気抵抗測定用リレー、1601,1701 ノイズ除去機器、1700 直流電源、1800 演算器、2000 薄板製造装置、2001 坩堝、2002 シリコン融液、2100 浸漬機構、2101 水平動作軸、2102 水平軸台座、2103 昇降動作モータ、2104 懸垂支柱、2105 回転機構、2106 回転支柱、2107 補助支柱、2108 固定台座、2120 矢印、3000 薄板製造装置、3001 坩堝、3002 シリコン融液、3100 円形下地回転体、3501 電気配線、3600 測定器。

Claims (6)

  1. 金属材料および半導体材料のうち少なくとも一方を含む物質の融液中に、下地板の平面状の表層部を浸漬し、前記表層部に前記物質を凝固させて薄板を製造する薄板製造方法であって、
    前記融液と前記下地板とは電気回路に含まれており、前記融液と前記下地板とが接触する際、前記下地板と前記融液との間の電気信号変化が生じ、
    前記電気信号変化を検出することで、前記下地板が前記融液の液面に接触したときの前記下地板の位置を検出する、薄板製造方法。
  2. 前記電気回路は、直流電源を含み、
    前記融液と前記下地板とが接触する際の前記下地板と前記融液との間の電圧を検出することで、前記電気信号変化を検出する、請求項1に記載の薄板製造方法。
  3. 前記電気信号変化を検出するための検出器と前記直流電源との少なくともいずれか一方に、ノイズ除去機器を設置する、請求項2に記載の薄板製造方法。
  4. 前記下地板が前記融液の液面に接触したときの前記下地板の位置から、前記液面の高さを算出する、請求項1から3のいずれかに記載の薄板製造方法。
  5. 前記液面の高さから、下地板が前記融液に浸漬した深さである浸漬深さを算出する、請求項4に記載の薄板製造方法。
  6. 前記浸漬深さと、目標浸漬深さとの差をもとに、次の浸漬深さを決定する、請求項5に記載の薄板製造方法。
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