JP4802750B2 - 負荷保護装置 - Google Patents
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Description
図2は、従来のモータ制御装置の構成を示すブロック図である。
パワーアンプ基板300は、制御基板600からの信号を処理する信号処理部310と、モータ2に電力を供給する電力供給部320とを有して構成されている。
電力供給部320は、電源1aの交流電力を直流に整流する整流器35と、整流器35の出力を平滑化する平滑コンデンサCと、フォトカプラPC1〜PC3からの駆動信号に基づいて、平滑コンデンサCで平滑化した電流をモータ2に供給するモータ駆動回路36とを有して構成されている。
CPU62は、操作信号入力端子T28から入力した操作信号に基づいて電流指令出力回路61に制御信号を出力する。電流指令出力回路61は、CPU62からの制御信号に基づいて電流指令信号を出力する。
図3は、電流指令出力回路61の信号出力部の構成を示す回路図である。
電流指令出力回路61は、電流指令信号を出力するI/F回路を有して構成されている。I/F回路は、フォトカプラPC1〜PC3に対応してそれぞれ設けられているが、図3では、フォトカプラPC1に対応するI/F回路のみを示している。
I/F回路は、図3に示すように、ソースおよびバックゲートを電源ラインL2に接続したNチャネルMOSFET43と、MOSFET43のソースにソースを接続しかつドレインおよびバックゲートを接地したPチャネルMOSFET44と、MOSFET43のソースとドレインの間に設けられたダイオードD2と、MOSFET44のソースとドレインの間に設けられたダイオードD3とを有して構成されている。MOSFET43、44のソースは、フォトカプラPC1に接続されている。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、過電流が発生した場合に、過電流から制御基板を保護するとともに負荷への電流供給を防止するのに好適な負荷保護装置を提供することを目的としている。
電力供給基板では、電流指令信号が入力されると、稼動信号出力手段により、入力された電流指令信号に基づいて稼動信号が出力され、負荷稼動手段により、稼動信号に基づいて電源からの電流が負荷に供給される。負荷に電流が供給されると、負荷が稼動する。
また、過電流保護手段により電力の供給が遮断されたときは、電源からの電流が抵抗素子を流れるので、電源が安定化する。
さらに、制御基板に操作装置が接続されるため、操作装置の操作により操作信号が入力されると、制御手段により、入力された操作信号に基づいて電流指令信号出力手段が制御される。
次に、操作装置に障害等が発生し、電力供給基板から制御基板に電力を伝達する電流経路に過電流が発生すると、過電流保護手段により、制御基板への電力供給および稼動信号出力手段への電力供給が一括で遮断される。また、前記制御基板が起動中であることを示す信号に基づいて、前記制御基板の異常の有無を検出することができる。
ここで、過電流保護手段は、電力供給基板から制御基板に電力を伝達する電流経路に設けられていればよく、電力供給基板、制御基板その他の任意の箇所に設けることができる。
また、稼動とは、動力の発生を伴って負荷を動作させること、動力の発生を伴わずに負荷を動作させることをいう。前者の負荷には、例えば、モータ、アクチュエータが含まれる。後者の負荷には、例えば、電子回路、半導体装置が含まれる。
また、抵抗素子は、過電流保護手段の作動・非作動にかかわらず、電源からの電流を流すように設けてもよいし、過電流保護手段の作動時に電源の電流経路に接続し、電源からの電流を流すように設けてもよい。
このような構成であれば、電源の接続等に伴って定電圧手段から突入電流が発生したときは、突入電流の一部が抵抗素子に流れるので、稼動信号出力手段への過電流の流入が抑制されるとともに定電圧手段が安定化する。
また、過電流保護手段により電力の供給が遮断されたときは、定電圧手段からの電流が抵抗素子を流れるので、定電圧手段の出力電圧の上昇を抑制し、定電圧手段が安定化する。
次に、操作装置に障害等が発生し、電力供給基板から制御基板に電力を伝達する電流経路に過電流が発生すると、過電流保護手段により、制御基板への電力供給および稼動信号出力手段への電力供給が一括で遮断される。
また、操作装置で障害等が発生して過電流が発生した場合に、過電流から制御基板を保護することができるとともに負荷への電流供給を防止することができる。さらに、制御手段に異常が生じた場合等、制御基板に生じた異常を検出することができるという効果が得られる。
本実施の形態は、本発明に係る負荷保護装置を、図1に示すように、モータ2を制御する場合について適用したものである。
まず、本発明を適用するモータ制御装置の構成を説明する。
モータ制御装置は、図1に示すように、交流電源からなる電源1a、1bと、ダイレクトドライブモータからなるモータ2と、モータ2を駆動するパワーアンプ基板(PA)3と、モータ2を制御する制御基板(CB)6と、制御基板6を操作する操作用端末7とを有して構成されている。なお、ダイレクトドライブモータとしては、例えば、特開2003-153510号公報に開示されているものを利用することができる。
パワーアンプ基板3には、U相の電流の指令値を示す電流指令信号を入力する入力端子T11と、V相の電流の指令値を示す電流指令信号を入力する入力端子T12と、W相の電流の指令値を示す電流指令信号を入力する入力端子T13と、制御基板6が起動中であることを示すPWMON信号を入力する入力端子T14と、制御基板6に電力を供給する電力供給端子T15と、グランド端子T16とが設けられている。制御基板6には、U相の電流指令信号を出力する出力端子T21と、V相の電流指令信号を出力する出力端子T22と、W相の電流指令信号を出力する出力端子T23と、PWMON信号を出力する出力端子T24と、電力入力端子T25と、制御基板6のグランドに接続されたグランド端子T26とが設けられている。そして、入力端子T11と出力端子T21は信号線で接続されている。同様に、入力端子T12と出力端子T22、入力端子T13と出力端子T23、入力端子T14と出力端子T24、電力供給端子T15と電力入力端子T25、およびグランド端子T16とグランド端子T26もそれぞれ信号線で接続されている。
パワーアンプ基板3は、制御基板6からの信号を処理する信号処理部31と、モータ2に電力を供給する電力供給部32とを有して構成されている。
フォトカプラPC1〜PC3は、U相、V相、W相の電流指令信号に基づいて、それら相に対応する駆動信号を出力する機能を有する。フォトカプラPC1〜PC3の一端はそれぞれ、スイッチングレギュレータ33の電源ラインに接続され、その他端はそれぞれ、抵抗R1〜R3を介して入力端子T11〜T13に接続されている。フォトカプラPC1〜PC3は、電流指令信号がローレベルであるときは、モータ2に電流を供給すべき駆動信号を出力し、電流指令信号がハイレベルであるときは、モータ2への電流供給を遮断すべき駆動信号を出力する。
スイッチングレギュレータ33の電源ラインであって電源ラインL1との接点よりも前段(スイッチングレギュレータ33側)には、所定の電流が流れたときに溶断するヒューズ34が設けられている。この箇所は、フォトカプラPC1〜PC3への電源ラインおよび制御基板6への電源ラインが共用する電源ラインであるので、ヒューズ34の溶断により、制御基板6への電力供給およびフォトカプラPC1〜PC3への電力供給を一括で遮断することができる。
モータ駆動回路36は、インバータ回路36aおよびFETゲート駆動回路36bを有して構成されている。
リレー37は、電力供給部32に電力を供給すべき切換信号をフォトカプラPC4から入力したときは、接点を閉じて電源1aと整流器35の電源ラインを導通状態とし、電力供給部32への電力供給を遮断すべき切換信号をフォトカプラPC4から入力したときは、接点を開いて電源1aと整流器35の電源ラインを非導通状態とする。
電流指令出力回路61、CPU62および電力供給端子T27は、電源ラインL2により電力入力端子T25と接続されている。
電流指令出力回路61は、CPU62からの制御信号に基づいて電流指令信号を出力する。例えば、速度指令信号を入力したときは、モータ2の回転速度が速度指令値と一致するように電流指令値を各相ごとに算出し、算出した電流指令値を示す電流指令信号を出力する。
パワーアンプ基板3に電源1a、1bが接続されると、パワーアンプ基板3を介して制御基板6に電力が供給される。このとき、突入電流が発生すると、突入電流の一部がブリーダ抵抗RBBを流れるので、フォトカプラPC1〜PC4への過電流の流入が抑制されるとともにスイッチングレギュレータ33が安定化する。
制御基板6では、パワーアンプ基板3から電力の供給を受けて電流指令出力回路61が動作し、電流指令出力回路61により電流指令信号が出力される。
次に、モータ2の駆動中に操作用端末7で障害等が発生し、電源ラインL2に過電流が発生すると、ヒューズ34が溶断し、制御基板6への電力供給およびフォトカプラPC1〜PC3への電力供給が一括で遮断される。そのため、フォトカプラPC1〜PC3からは、モータ2に電流を供給すべき駆動信号が出力されないので、モータ駆動回路36により、モータ2への電流供給が遮断される。
このようにして、本実施の形態では、スイッチングレギュレータ33からフォトカプラPC1〜PC3への電源ラインおよび制御基板6への電源ラインが共用する電源ラインにヒューズ34を設けた。
これにより、電源ラインL2に過電流が発生した場合は、制御基板6への電力供給およびフォトカプラPC1〜PC3への電力供給が一括で遮断され、電流を供給すべき駆動信号の出力が抑制されるので、過電流から制御基板6を保護することができるとともにモータ2への電流供給を防止することができる。
さらに、本実施の形態では、スイッチングレギュレータ33とヒューズ34の間にブリーダ抵抗RBBを設けた。
さらに、本実施の形態では、制御基板6は、ヒューズ34を介して電源ラインL2に接続されかつ操作用端末7に電力を供給する電力供給端子T27と、操作用端末7からの操作信号を入力する操作信号入力端子T28と、操作信号入力端子T28から入力した操作信号に基づいて電流指令出力回路61を制御するCPU62とを備える。
これにより、操作用端末7で障害等が発生して過電流が発生した場合に、過電流から制御基板6を保護することができるとともにモータ2への電流供給を防止することができる。
なお、上記実施の形態において、電流指令出力回路61は、電力の供給が遮断されたときにローレベルの電流指令信号を出力するように構成したが、これに限らず、電力の供給が遮断されたときにハイレベルの電流指令信号を出力するように構成することもできる。具体的には、図3において、MOSFET43のバックゲートを接地し、ダイオードD2を設けない構成とすればよい。
この場合、さらに、MOSFET43、44は、例えば、VHCT(Very High Speed CMOS, TTL Compatible Inputs)型のCMOS(Complementary Mental-Oxide Semiconductor)として構成することができる。
これにより、高速応答が可能であり、特に、制御基板6への電力供給が遮断されたときにモータ2への電流供給を速やかに遮断することができる。
また、上記実施の形態においては、3相のモータ2を用いて構成したが、これに限らず、2相のモータまたは4相以上のモータを用いて構成することもできる。
また、上記実施の形態においては、本発明に係る負荷保護装置を、モータ2を制御する場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
2 モータ
3、300 パワーアンプ基板
6、600 制御基板
7 操作用端末
31、310 信号処理部
32、320 電力供給部
34 ヒューズ
36 モータ駆動回路
61 電流指令出力回路
62 CPU
L1、L2 電源ライン
PC1〜PC5 フォトカプラ
D2、D3 ダイオード
Claims (2)
- 電源からの電流を負荷に供給して前記負荷を稼動する電力供給基板と、
前記電力供給基板から電力の供給を受けて動作しかつ前記負荷を制御する制御基板と、
前記電力供給基板から前記制御基板に電力を伝達する電流経路に設けられた過電流保護手段とを備え、
前記制御基板は、前記負荷に供給すべき電流の指令値を示す電流指令信号を出力する電流指令信号出力手段を備え、
前記電力供給基板は、前記制御基板からの電流指令信号に基づいて稼動信号を出力する稼動信号出力手段と、
前記稼動信号出力手段からの稼動信号に基づいて前記電源からの電流を前記負荷に供給する負荷稼動手段とを備える負荷保護装置であって、
前記電力供給基板から前記制御基板に電力を伝達する電流経路、および前記電源から前記稼動信号出力手段に電力を伝達する電流経路が共用する電流経路に前記過電流保護手段を設け、
前記電源と前記過電流保護手段の間に、前記過電流保護手段の作動時に前記電源からの電流を流すための抵抗素子を設け、
さらに前記制御基板は、前記電力供給基板から前記制御基板に電力を伝達する電流経路に前記過電流保護手段を介して接続されかつ操作装置に電力を供給する電力供給端子と、前記操作装置からの操作信号を入力する操作信号入力端子と、前記操作信号入力端子から入力した操作信号に基づいて前記電流指令信号出力手段を制御するとともに前記制御基板が起動中であることを示す信号を出力する制御手段と、前記制御基板が起動中であることを示す信号に基づいて前記制御基板の異常の有無を検出する手段と、を備えることを特徴とする負荷保護装置。 - 請求項1において、
前記電力供給基板は、前記電源の電圧を定電圧化して出力する定電圧手段を備え、
前記抵抗素子を、前記定電圧手段と前記過電流保護手段の間で、かつ、前記定電圧手段に対して並列に接続したことを特徴とする負荷保護装置。
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