JP4800520B2 - 水生生物の捕獲装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、海や湖沼等において水生生物を捕獲するのに用いられる水生生物の捕獲装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、飼育や鑑賞等を目的として水生生物を生きたまま捕獲するには、網やトラップなどが用いられている。トラップとしては、水生生物を収容する容器に、奥に向かって開口が狭くなる入口すなわち容器に入った水生生物が出にくい構造の入口を設けたものがある。このようなトラップは、容器に水生生物の餌を入れて水中に投入し、所定時間が経過したところで、予め連結した紐やロープを巻き上げて容器の引き上げを行う。また、水深が200mを超えるような深海の水生生物を捕獲するには、トロール船による底引き網や潜水艇が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記したような従来の水生生物の捕獲において、網やトラップを用いる方法は、比較的浅い水域で行う場合に好適であるが、深い水域で行う場合には、紐やロープを巻き上げて網やトラップを引き上げるための大がかりな設備が必要になり、さらに、船舶の航行や漁業に影響を及ぼさないように十分な注意を払う必要があった。
【0004】
また、深海の水生生物の捕獲において、トロール船による底引き網は、石や甲殻類等のように堅く尖ったものも一緒に引き上げてしまうと共に、船上に持ち上げる際に網を絞り込むために、目的の水生生物に大きな損傷を与えることが多く、そのまま飼育するのは非常に困難であった。これに対して、潜水艇を用いた場合は、深海の水生生物を生きたままで捕獲することができるが、当然のことながら大規模な設備が必要であるとともに多額の費用がかかるものとなっていた。
【0005】
つまり、従来にあっては、比較的深い水域の水生生物を捕獲する場合、大がかりな設備や多くの費用が必要であるという問題点があり、このような問題点の解決が望まれていた。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、上記従来の状況に鑑みて成されたもので、紐やロープの巻き上げ作業が不要であるうえに、水生生物に損傷を与えることなく捕獲することができ、また、設備の小型化や費用の低減等を実現することができる水生生物の捕獲装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる水生生物の捕獲装置は、請求項1に記載しているように、水中で浮上可能な捕獲容器と、捕獲容器を水中で沈下させる錘と、捕獲容器から錘を離脱させる錘離脱手段を備え、前記錘離脱手段が、捕獲容器内に捕獲した水生生物の捕食行為により捕獲容器から錘を離脱させる手段であることを特徴としている。
【0008】
上記構成において、捕獲容器としては、例えば目的の水生生物や水深に応じて、網、ガラス、プラスチックおよび金属等から適宜選択した素材を用いることができ、水中で浮上可能とするため、水あるいは海水よりも比重が小さい素材を用いたり、浮きを備えたものとしたりすることができる。また、捕獲容器を急浮上させると水生生物に損傷を与える場合もあるので、他の構成部位を含む捕獲容器全体の比重を適宜調整して、所望の浮上速度を設定しておくことが望ましい。錘としては、なるべく比重の大きいものを用いれば小型で十分な重量を確保し得るので、このような観点から見れば金属類が好ましいが、環境への影響がより少ないものとして、天然あるいは人工の岩石等を用いることも可能である。
【0009】
錘離脱手段としては、捕獲容器と錘の連結を解除して錘を離脱させる機構や、捕獲容器に設けた錘の収容部分を解除して錘を離脱させる機構などが用いられ、これらの機構の結合・解除部分には、紐類、ピン、フックあるいはリングなどを用いて解除可能に係止する構成や、マグネットなどが用いられる。錘離脱手段を作動させる方法としては、捕獲容器内に捕獲した水生生物の捕食行為により解除される方法を採用する。
そして、このときの錘離脱手段としては、水生生物の餌で形成した部材を結合部分に用い、その部材を捕食させて結合部分を解除することで錘を離脱させるものや、餌を結合部分の近傍に設け、捕食時の習性等を利用して結合部分(例えばフック)を解除することで錘を離脱させるものとすることができる。
【0010】
また、本発明に係わる水生生物の捕獲装置は、請求項2に記載しているように、水中で浮上可能な捕獲容器と、捕獲容器を水中で沈下させる錘と、捕獲容器から錘を離脱させる錘離脱手段を備え、前記錘離脱手段が、水により浸食される部材を備えると共に、浸食により前記部材を破壊して捕獲容器から錘を離脱させる手段であることを特徴としている。この錘離脱手段は、水により浸食される部材を結合部分に用い、その浸食により部材を破壊して解除することで錘を離脱させるものである。
【0012】
さらに、本発明に係わる水生生物の捕獲装置は、請求項3に記載しているように、捕獲容器が、容器上部に形成した生物入口用の開口部と、容器内に収容され且つ水中で浮上して開口部を容器内側から閉塞する閉塞体と、水中で閉塞体を開口部開放位置に規制する規制手段と、規制手段による閉塞体の位置規制を解除する解除手段を備えたことを特徴としている。
【0013】
上記構成において、閉塞体としては、容器内側から開口部を閉塞した際に、開口部から外に抜け出さない大きさおよび形状とするのが良く、さらに、水中で浮上可能にするため、水よりも比重の小さい素材で形成したり、空洞にしたり、浮きを設けたりすることができる。規制手段および解除手段には、請求項1又は2に記載した錘離脱手段と同様の構成を採用することができる。
【0014】
さらに、本発明に係わる水生生物の捕獲装置は、請求項4に記載しているように、解除手段が、自動的に規制手段による閉塞体の位置規制を解除する手段であることを特徴としている。上記構成において、解除手段としては、請求項2に記載した錘離脱手段と同様の構成を採用することができる。
【0015】
さらに、本発明に係わる水生生物の捕獲装置は、請求項5に記載しているように、解除手段が、捕獲容器内に捕獲した水生生物の捕食行為により規制手段による閉塞体の位置規制を解除する手段であることを特徴としている。上記構成において、解除手段としては、請求項1に記載した錘離脱手段と同様の構成を採用することができる。
【0016】
さらに、本発明に係わる水生生物の捕獲装置は、請求項6に記載しているように、閉塞体が、捕獲容器を浮上させる浮きであることを特徴としている。上記構成において、浮きである閉塞体としては、容器内側から開口部を閉塞した際に、開口部から外に抜け出さない大きさおよび形状とする。
【0017】
さらに、本発明に係わる水生生物の捕獲装置は、請求項7に記載しているように、錘離脱手段と解除手段が連動することを特徴としている。上記構成において、錘離脱手段および解除手段としては、請求項1および2、ならびに請求項4および5に記載した構成を採用することができ、双方の構成を互いに一部兼用したものとすることも可能である。
【0018】
さらに、本発明に係わる水生生物の捕獲装置は、請求項8に記載しているように、捕獲容器が閉塞体とともに密閉容器を形成しており、捕獲容器に、流体を内包し且つ内外の圧力差によって体積が変化する体積可変体を収容したことを特徴としている。
【0019】
上記構成において、捕獲容器としては、使用する水深等に応じて、プラスチック、ガラスあるいは金属等から適宜選択した素材が用いられる。また、深水域からの浮上に対応して、開口部の内周面を外側に向けて小径となるテーパ状にし、これに対応して閉塞体の外周面をテーパ状にすることにより、密閉度を高めるとともに閉塞体が外側に抜き出るのを防止し、さらに、双方の接触面に、グリース、ゴムやプラスチックのOリング等のシールを設けることで、密閉度をより確実なものとする。
【0020】
体積可変体としては、その内外の圧力差によって形状が変化して体積が変動すると共に、ガスや圧縮率の高い液体あるいはガスと液体の混合物といった流体が封入可能であり、好ましくは封入流体を透過しないものであれば、とくに限定されることはなく、その材質および形状は、封入流体が捕獲容器中で水に溶解または散逸しなければ良く、各種プラスチックやゴムで形成した可撓性の袋を用いることができる。なお、封入する流体としては、空気、窒素、炭酸ガスおよびヘリウムなどのガス、あるいはジメチルシリコンオイルなどの液体が挙げられる。
【0021】
さらに、本発明に係わる水生生物の捕獲装置は、請求項9に記載しているように、捕獲容器が、その内圧を解放する調整弁を備えていることを特徴としている。上記構成において、調整弁としては、例えば、弁を捕獲容器の外部から内部に向かってスプリングで押圧し、容器内圧がスプリングによる押圧力よりも低いときには弁を閉じて容器内を密閉し、容器内圧がスプリングによる押圧力よりも高くなると弁が開いて内圧を外部へ解放する機構を挙げることができる。
【0022】
さらに、本発明に係わる水生生物の捕獲装置は、請求項10に記載しているように、捕獲容器と錘を離間させた状態で連結してあることを特徴としている。上記構成において、捕獲容器と錘を離間させるには、例えば紐やロープ類を用いれば良く、その長さは、水底の地形や目的の水生生物の生息域などに応じて決定すれば良い。
【0023】
なお、本発明に係わる水生生物の捕獲装置は、上記構成のほか、回収するための構成として、水面に浮上した際に目印になる旗等の表示具や、信号の発信機などを設けることも効果的である。
【0024】
【発明の作用】
本発明の請求項1に係わる水生生物の捕獲装置では、捕獲容器に水生生物の餌をセットして水中に投入し、錘により沈下させて着底させる。そして、捕獲容器内に捕獲した水生生物の捕食行為により錘離脱手段が作動し、錘を離脱させて捕獲容器を浮上させる。したがって、当該捕獲装置は、構造が比較的簡単であるうえに、水上や陸上から錘離脱手段を作動させる操作が一切不要となり、また、水生生物の捕獲がより確実なものとなる。
【0025】
本発明の請求項2に係わる水生生物の捕獲装置では、例えば所定の時間が経過すると、錘離脱手段を構成する部材が水による浸食で破壊されて、捕獲容器から錘を離脱させ、捕獲容器を浮上させる。したがって、水上や陸上から錘離脱手段を作動させる操作が一切不要となる。
【0027】
本発明の請求項3に係わる水生生物の捕獲装置では、上部に生物入口用の開口部を有する捕獲容器に閉塞体が収容してあり、水中においては、錘によって開口部が上向きとなる状態に捕獲容器の姿勢が維持されると共に、浮上しようとする閉塞体を規制手段により位置規制して開口部を開放状態にしている。そして、解除手段を水上や陸上からの操作あるいは同手段が有する機能により作動させると、規制手段による閉塞体の位置規制が解除され、閉塞体が浮上して開口部を容器内側から閉塞する。これにより水生生物を捕獲容器内に閉じ込める。その後、錘離脱手段を作動させて捕獲容器を浮上させることとなる。
【0028】
本発明の請求項4に係わる水生生物の捕獲装置では、例えば所定の時間が経過すると、解除手段が自動的に作動して規制手段による閉塞体の位置規制を解除し、浮上した閉塞体により開口部を閉塞する。したがって、水上や陸上から解除手段を作動させる操作が一切不要となる。
【0029】
本発明の請求項5に係わる水生生物の捕獲装置では、捕獲容器内に捕獲した水生生物の捕食行為により解除手段が作動し、規制手段による閉塞体の位置規制を解除して浮上した閉塞体により開口部を閉塞する。したがって、水上や陸上から解除手段を作動させる操作が一切不要となり、また、水生生物の捕獲がより確実なものとなる。
【0030】
本発明の請求項6に係わる水生生物の捕獲装置では、閉塞体が捕獲容器を浮上させる浮きであることから、規制手段による閉塞体の位置規制を解除すると、閉塞体(浮き)が浮上して開口部を閉塞し、その後、錘離脱手段を作動させると、閉塞体(浮き)の浮力によって捕獲容器が浮上する。
【0031】
本発明の請求項7に係わる水生生物の捕獲装置では、錘離脱手段と解除手段が連動する構成としたので、両手段を同手段が有する機能により作動させると、捕獲容器からの錘の離脱と閉塞体による開口部の閉塞が連続的に行われ、捕獲容器は開口部を閉塞して速やかに浮上する。
【0032】
本発明の請求項8に係わる水生生物の捕獲装置では、閉塞体で開口部を閉塞すると、捕獲容器の内部が密閉された状態となる。つまり、捕獲容器の浮上過程において、容器内部の圧力や水温が急激に変化することがないので、例えば水深200mを超える深水域に生息する水生生物を捕獲するのに好適である。
【0033】
ここで、深水域において捕獲容器の開口部を閉塞した後、捕獲容器を浮上させてくると、捕獲容器にかかる外圧が低下して内外圧の差が増大し、容器自体が体積膨張して容積が増加する。このとき、圧力に対する液体の体膨張率は小さく、容器内容積の僅かな変化によっても内圧が減少する。そこで、当該捕獲装置では、捕獲容器に内外の圧力差により体積変化が生じる体積可変体を収容し、深水域においては体積可変体を水圧に反比例して縮小させ、また、捕獲容器の浮上過程において内部の圧力が低下した場合には、これに伴って体積可変体が膨張して圧力低下を緩和する。
【0034】
本発明の請求項9に係わる水生生物の捕獲装置では、捕獲容器を密閉して浮上させる際に、容器内外の圧力差が所定値以上になった場合、調整弁により容器の内圧を解放し、内外の圧力差による容器の破損を防止する。ここで、例えば深海の水生生物は、水深2000m程度で生息しているものを水深1000m程度の圧力環境に移しても、生態や生命に異常を来たさない場合が多い。そこで、当該捕獲装置では、例えば密閉状態で10Mpの圧力に耐える強度とした場合、10Mpで調整弁が作動するように設定する。これにより、耐圧強度以上の水圧がかかる1000m以上の深水域に投入しても、浮上過程で内圧が解放されるので捕獲容器が破損することも無く、10Mp(水深1000m程度)の耐圧強度としながら、水深2000m程度での水生生物の捕獲に使用することができる。
【0035】
本発明の請求項10に係わる水生生物の捕獲装置では、捕獲容器と錘を離間させた状態で連結してあるので、水底の地形にあまり左右されることなく、捕獲容器を水中に浮いた状態で正しい姿勢に維持し得ると共に、錘を離脱した後には、捕獲容器を岩などに引っ掛けることなく浮上させる。
【0036】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係わる水生生物の捕獲装置によれば、錘離脱手段を作動させることで捕獲容器を自己浮上させることができるので、紐やロープ等の巻き上げ作業が全く不要であるうえに、水生生物に損傷を与えることなく捕獲して簡単に回収することができ、また、構造も比較的簡単であるから、設備の小型化を実現することができると共に、費用の大幅な低減を実現することができる。さらに、捕獲容器内に捕獲した水生生物の捕食行為により作動する錘離脱手段を採用したことにより、水上や陸上から錘離脱手段を作動させる操作が一切不要となり、水生生物の捕獲および回収の作業性をより一層高めることができると共に、水生生物が自ら錘を離脱させることとなるので、捕獲をより確実に行うことができる。
【0037】
本発明の請求項2に係わる水生生物の捕獲装置によれば、錘離脱手段を作動させることで捕獲容器を自己浮上させることができるので、紐やロープ等の巻き上げ作業が全く不要であるうえに、水生生物に損傷を与えることなく捕獲して簡単に回収することができ、また、構造も比較的簡単であるから、設備の小型化を実現することができると共に、費用の大幅な低減を実現することができる。さらに、水による浸食で部材を破壊して捕獲容器から錘を離脱させる錘離脱手段を採用したことにより、水上や陸上から錘離脱手段を作動させる操作が一切不要となり、水生生物の捕獲および回収の作業性をより一層高めることができる。
【0039】
本発明の請求項3に係わる水生生物の捕獲装置によれば、請求項1又は2と同様の効果を得ることができるうえに、解除手段の作動で規制手段による閉塞体の位置規制を解除し、閉塞体を浮上させて捕獲容器の開口部を容器内側から閉塞する構造としたことにより、例えばばね等の負荷手段を用いずに簡単な構造で開口部を閉塞することができ、捕獲した水生生物を捕獲容器に閉じ込めて確実に回収することができる。
【0040】
本発明の請求項4に係わる水生生物の捕獲装置によれば、請求項3と同様の効果を得ることができるうえに、自動的に作動する解除手段を採用したことから、水上や陸上から解除手段を作動させる操作が一切不要となり、水生生物の捕獲および回収の作業性をより一層高めることができる。
【0041】
本発明の請求項5に係わる水生生物の捕獲装置によれば、請求項3と同様の効果を得ることができるうえに、捕獲容器内に捕獲した水生生物の捕食行為により作動する解除手段を採用したことから、水上や陸上から解除手段を作動させる操作が一切不要となり、水生生物の捕獲および回収の作業性をより一層高めることができると共に、水生生物が自ら開口部を閉塞することとなるので、水生生物の捕獲をより確実に行うことができる。
【0042】
本発明の請求項6に係わる水生生物の捕獲装置によれば、請求項3〜5と同様の効果を得ることができるうえに、閉塞体である浮きにより開口部の閉塞と捕獲容器の浮上が行われることとなり、構造のさらなる簡略化などを実現することができる。
【0043】
本発明の請求項7に係わる水生生物の捕獲装置によれば、請求項3〜6と同様の効果を得ることができるうえに、錘離脱手段と解除手段が連動する構成としたことにより、錘の離脱と開口部の閉塞を連続的あるいはほぼ同時に行って、捕獲容器を速やかに浮上させることができる。
【0044】
本発明の請求項8に係わる水生生物の捕獲装置によれば、請求項3〜7と同様の効果を得ることができるうえに、捕獲容器が閉塞体とともに密閉容器を形成することから、深水域の水生生物の捕獲に好適なものとなり、しかも、容器内の圧力低下により膨張する体積可変体を用いたことから、捕獲容器を浮上させる際の内部の圧力低下を緩和することができ、深水域の水生生物に圧力変化による損傷を与えることなく捕獲して回収することができる。
【0045】
本発明の請求項9に係わる水生生物の捕獲装置によれば、請求項8と同様の効果を得ることができるうえに、捕獲容器に調整弁を設けたことにより、浮上過程で容器内外の圧力差が所定値以上になった場合に、内圧を解放して圧力差による容器の破損を防止することができる。つまり、密閉状態での耐圧強度に対応して調整弁の作動圧力を設定しておけば、耐圧強度以上の圧力がかかる深水域での捕獲に使用することができる。
【0046】
本発明の請求項10に係わる水生生物の捕獲装置によれば、請求項1〜9と同様の効果を得ることができるうえに、捕獲容器と錘を離間させた状態で連結したことにより、錘が着底した状態において捕獲容器を正しい姿勢に維持することができると共に、錘の離脱後には捕獲容器を安定した姿勢で円滑に浮上されることができ、さらには、目的の水生生物の生息域などに応じて捕獲容器の高さを設定することも可能である。
【0047】
【実施例】
図1は、本発明に係わる水生生物の捕獲装置の第1実施例を示す図である。
図示の水生生物の捕獲装置は、上部中央に生物入口である開口部2を設けた捕獲容器1を備えている。この捕獲容器1は、網、プラスチック、ガラスおよび金属等から適宜選択した材料を用い、円柱形あるいは立方形の箱型に形成してある。捕獲容器1の開口部2は、内部に入った水生生物が出にくい構造として、下側に向かって開口面積が減少するテーパ状を成している。
【0048】
捕獲容器1の上部には、適数のワイヤ3およびリング4を介して浮き5が連結してある。また、捕獲容器1の下部には、別のワイヤ6と同ワイヤ6の途中に設けた錘離脱手段7を介して錘8が連結してある。さらに、捕獲容器1の側部には、その内部を撮影する小型のビデオカメラ10が設けてあり、同カメラ10による映像を水上で確認できるようにしてある。
【0049】
錘離脱手段7は、断面コ形の第1連結具9Aと、第1連結具9Aの内側に入り込む第2連結具9Bと、第1および第2の連結具9A,9Bを貫通して双方の連結を維持する連結ピン9Cを備えている。また、第1連結具9Aには、捕獲容器1側のワイヤ6が連結してあり、第2連結具9Bには、錘8側のワイヤ6が連結してあり、連結ピン9Cには、捕獲作業を行う場所での水深を十分に超える長さの操作用索9Dが連結してある。
【0050】
上記構成を備えた捕獲装置は、捕獲容器1の底部や必要に応じて開口部2の周囲等に水生生物の餌をセットして水中に投入すると、錘8により沈下して着底する。このとき、捕獲装置は、上部に浮き5が連結してあり、また、捕獲容器1と錘8がワイヤ6により離間した状態で連結してあるので、水底の地形にあまり左右されることなく、捕獲容器1が図1に示す如く開口部2を上向きにして水中に浮いた状態で保持される。
【0051】
そして、水生生物が捕獲容器1に入ったことをビデオカメラ10の映像で確認したところで、水上や陸上から操作用索9Dを引くことにより、連結ピン9Cを第1および第2の連結具9A,9Bから引き抜く。これにより、捕獲容器1と錘8の連結が解除され、捕獲容器1が浮き5の浮力により浮上する。このとき、捕獲容器1は、錘(水底)8から離間した位置に保持されていたので、岩等に引っ掛ることもなく安定した姿勢で円滑に浮上する。
【0052】
このように、上記捕獲装置は、構造がきわめて簡単であると共に、連結ピン9Dを引き抜く簡単な操作を行うだけで、捕獲容器1が自己浮上することとなり、紐やロープ等の巻き上げによる引き上げ作業が一切不要であって、水生生物に損傷を与えることなく捕獲して容易に回収することができる。
【0053】
なお、この実施例では、捕獲容器1にビデオカメラ10を取り付けた場合を示したが、海底調査の初期に行われているようにロープの先端に取り付けたビデオカメラを水中に投入し、このビデオカメラで捕獲容器1内を観察するようにしても良い。
【0054】
図2は、本発明に係わる水生生物の捕獲装置の第2実施例を示す図である。
図示の捕獲装置は、上部中央に生物入口である開口部12を設けた捕獲容器11を備えている。この捕獲容器11は、第1実施例と同様に、網、プラスチック、ガラスおよび金属等から適宜選択した材料を用い、円柱形あるいは立方形の箱型に形成してある。捕獲容器11の開口部12は、後記する閉塞体により閉塞を行うため、第1実施例とは逆に上側に向かって開口面積が減少するテーパ状を成している。また、閉塞体による開口部12の閉塞動作をより確実にするため、捕獲容器11の開口部12の外周部11Aもテーパ状の傾斜面にしてある。
【0055】
捕獲容器11は、下部寄りに隔壁13が設けてあり、隔壁13の上側を捕獲空間14Aとし、隔壁13の下側を錘15の収容空間14Bとしている。隔壁13の中央には、リング16が固定してあり、このリング16には、紐17の下端に設けたフック18が係止してある。紐17は、その中間に水生生物の餌を詰めた網製の餌袋19が設けてあると共に、上端に閉塞体20が設けてある。
【0056】
閉塞体20は、捕獲容器11の捕獲空間14Aに収容され且つ水中で浮上して開口部12容器内側から閉塞するものであって、テーパ状の開口部12を閉塞し得る直径を有する球形の浮きである。この閉塞体20は、リング16にフック18を係止した状態において、水中では開口部12よりも下位側に保持される。
【0057】
すなわち、この実施例では、リング16、紐17およびフック18により、水中で閉塞体(浮き)20を開口部開放位置に規制する規制手段を構成しており、また、餌袋19が、捕獲した水生生物の捕食動作を利用して規制手段による閉塞体20の位置規制を解除する解除手段を構成している。
【0058】
また、捕獲容器11の底部には、各々の蝶番21により回動可能であるとともに連結ピン22により閉じられた一対のドア23,23が設けてある。連結ピン22は、一部または全体が水(あるいは海水)により浸食される材料で形成してあって、例えば数時間から数日が経過すると浸食により破壊されてドア23の拘束力を失い、ドア23を開放して錘15を離脱させるものとなっている。
【0059】
すなわち、この実施例では、連結ピン22およびドア23により、自動的に捕獲容器11から錘15を離脱させる錘離脱手段を構成している。なお、連結ピン22は、例えば浸食される部分の太さを適宜選択することにより、破壊に至るまでの時間を調整することが可能である。
【0060】
錘15は、当該捕獲装置の大きさや閉塞体(浮き)20の浮力に応じて複数個が用いられると共に、ドア23の開放に伴って離脱し易いように球形を成している。さらに、捕獲容器11の底部には、水底との間にドア23の開放空間を得るための支持脚24が設けてある。
【0061】
上記構成を備えた捕獲装置は、水中に投入して着底した後、捕獲容器11に入り込んだ水生生物が餌袋19の餌を食べると、その捕食行為により餌袋19が引き下げられた際にリング16からフック18が外れ、閉塞体(浮き)20が浮上して開口部12を閉塞する。これにより、水生生物は捕獲空間14Aに閉じ込められる。そして、所定の時間が経過して連結ピン22が浸食により破壊されると、ドア23が開いて錘15が水底に転がり出し、これにより捕獲容器11が閉塞体(浮き)の浮力により浮上する。
【0062】
このように、上記捕獲装置は、構造がきわめて簡単であると共に、コンパクトであって、例えば船上での収容性や取り扱い性も良好である。そして、水生生物が自らの捕食行為によって開口部12を閉じ、また、所定時間の経過後に捕獲容器1が自己浮上するので、水上や陸上からの操作が一切不要であり、水生生物に損傷を与えることなく確実に捕獲して容易に回収することができる。
【0063】
なお、上記実施例の捕獲装置のように水上や陸上からの操作が全く不要である場合には、浮上した際に目印となる旗や信号の発信機などを設けることにより、発見ならびに回収をより容易にすることができる。
【0064】
図3は、本発明に係わる水生生物の捕獲装置の第3実施例を示す図である。
図示の捕獲装置は、例えば水深200mを超える深水域での捕獲に好適なものであって、金属製の上部容器32と下部容器33で形成した捕獲容器31を備えている。上部容器32と下部容器33は、互いに当接するフランジ32A,33Aにおいて、図示しないパッキングを介してボルト・ナットにより水密的に結合され、結合する際に網34の外周部を挟み込んで、上側の捕獲空間35Aと後記する体積可変体36の収容空間35Bを形成している。
【0065】
また、上部容器32の上部中央には、上側に向けて開口面積が減少するテーパ状の生物入口用開口部37が設けてあり、下部容器33の下部中央には、下側に向けて開口面積が減少する接続口39が設けてある。これら開口部37および接続口39は、外周にめねじ部38A,38Bが形成してあり、当該捕獲容器31を回収後に飼育容器に接続したり、捕獲容器31内の圧力を保ったままで水循環装置や給餌装置等の他の装置を接続したりするのに用いられる。
【0066】
捕獲容器31には、開口部37を容器内側から閉塞する閉塞体40が収容してある。この閉塞体40は、上側に、上側ワイヤ41を介して、容器外部に設けた浮き42が連結してあり、下側に、下側ワイヤ43を介して、接続口39を容器内側から閉塞する栓44が連結してある。また、下側ワイヤ43の途中は、水生生物の餌を適宜の手段により固化成形した解除部45により形成してある。
【0067】
栓44は、水よりも比重の大きい材料で形成してあると共に、収容空間35Bに収容してあり、網34に通した下側ワイヤ43に連結してある。そして、水中においては、浮き42の浮力により、上下のワイヤ41,43を介して閉塞体40および栓44が引き上げられ、且つ栓44が網34で浮上規制されて、開口部37よりも下位側に閉塞体40を保持する。
【0068】
すなわち、この実施例では、主に下側ワイヤ43および栓44により、水中で閉塞体40を開口部開放位置に規制する規制手段を構成しており、また、解除部45により、捕獲した水生生物の捕食行為を利用して規制手段による閉塞体40の位置規制を解除する解除手段を構成している。
【0069】
なお、閉塞体40および栓44は、開口部37および接続口39のテーパ形状に対応した外周面を有しており、この外周面あるいは開口部37および接続口39の内周には、水密的閉塞を行うために図示しないオーリング等のシール材が設けてある。
【0070】
また、開口部37の上部には、梁46が掛け渡した状態で設けてあり、この梁46には、上側ワイヤ41を開口部中心に保持するためのガイド47が設けてある。上側ワイヤ41の容器外部には、コ形の二股ピン48が下向きに設けてある。これに対して、錘49には、捕獲容器31の外側に添う連結用ワイヤ50が連結してあると共に、連結用ワイヤ50の両端には、二股ピン48に係止されるリング51,51が設けてある。すなわち、この実施例では、二股ピン48とリング51によって錘離脱手段を構成している。なお、連結用ワイヤ50を捕獲容器31の下側から上側に向けて添わせるため、捕獲容器31には、連結用ワイヤ50の横ずれを防止する溝等のガイド部(図示略)が設けてある。
【0071】
体積可変体36は、空気、窒素、炭酸ガスおよびヘリウム等のガスやシリコンオイル等の圧縮率の高い液体、あるいはガスと液体の混合物といった流体を封入した可撓性の袋であり、その内外の圧力差によって形状が変化して体積が変動する。この体積可変体36は、封入ガスを透過させない各種プラスチックやゴムで形成してあり、収容空間35Bに適数個が収容してある。
【0072】
さらに、上部容器32には、捕獲容器31の内圧を解放する調整弁52が設けてある。この調整弁52は、拡大図にも示すように、上側容器32に一体成形したノズル53、弁体54、スプリング55および調整ねじ56を備えている。この調整弁52は、スプリング55でノズル53を閉塞する状態に押圧付勢されており、スプリング55の押圧付勢は調整ねじ56の挿入長で調整される。
【0073】
上記構成を備えた捕獲装置は、水中に投入した後、錘49により沈下する過程において、水圧に対して反比例的に体積が変化する体積可変体36が次第に収縮する。そして、着底時には、捕獲容器31と錘49が連結用ワイヤ48により離間した状態で連結してあるので、第1実施例と同様に、水底の地形にあまり左右されることなく、捕獲容器31が図3に示す如く開口部37を上向きにして水中に浮いた状態で保持される。
【0074】
こののち、水生生物が開口部37から入り、餌で形成した解除部45を食べると、下側ワイヤ43が分断され、浮き42の浮力で浮上する閉塞体40が開口部37を閉塞すると共に、水よりも比重が大きい栓44が沈下して接続口39を閉塞する。これにより、水生生物は捕獲容器31に完全に閉じ込められる。
【0075】
このとき、浮き42により上側ワイヤ41および閉塞体40が浮上すると、これとともに二股ピン48も移動してリング51との係止が解除され、捕獲容器31から錘49が離脱する。そして、浮き42の浮力により捕獲容器31が浮上する。すなわち、この実施例では、規制手段による閉塞体40の位置規制を解除する解除手段(解除部45)と、錘離脱手段(二股ピン48およびリング51)とが連動するものとなっており、水生生物の捕食行為を引きがねとして、捕獲容器31の閉塞および自己浮上が行われる。
【0076】
また、当該捕獲装置は、閉塞体40および栓44が開口部37および接続口39を水密的に閉塞し、捕獲容器31を密閉容器とする。このとき、当該捕獲装置は、開口部37および接続口39がテーパ状を成しているので、浮上に伴って次第に容器外側の圧力が低下すると、内外の圧力差によって閉塞体40および栓44がさらに密着する。
【0077】
さらに、浮上過程で捕獲容器31にかかる外圧が低下して内外圧の差が増大すると、容器自体が体積膨張して容積が増加する。このとき、圧力に対する液体の体膨張率は小さく、容器内容積の僅かな変化によっても内圧が減少する。このような状況に対して、当該捕獲装置では、捕獲容器31に内外の圧力差により体積変化が生じる体積可変体36が収容してあるので、浮上過程に伴って体積可変体36が膨張し、容器内の圧力低下を緩和する。
【0078】
したがって、当該捕獲装置は、深水域で捕獲した水生生物に圧力変化による損傷を与えることがなく、しかも、捕獲空間35Aと収容空間35Bを網34により仕切ってあるので、膨張する体積可変体36が水生生物に直接的な影響やストレスを与えることもない。
【0079】
さらにまた、当該捕獲装置は、第1および第2の実施例と同様の効果を得ることができるうえに、調整弁52を備えているため、密閉状態での捕獲容器31の設定内圧(耐圧強度)を超えた条件下でも使用することができる。すなわち、設定内圧を超えた場合には、上記調整弁52が作動して内圧を解放するため、設定内圧を超える深度の領域に移動させることが可能になる。
【0080】
図4および図5は、本発明に係わる水生生物の捕獲装置の第4および第5の実施例を示す図である。
図4に示す捕獲装置は、側部に複数の開口部62を有する捕獲容器61を備えている。捕獲容器61は、その上部に、浮き63を連結した上側ワイヤ64と、容器内および底部を通過して錘65に至る下側ワイヤ66が連結してある。さらに、下側ワイヤ66の中間には、捕獲容器61内における水生生物の捕食行為により同ワイヤ66を分断する錘離脱手段67が設けてある。
【0081】
図5に示す捕獲装置は、上部に開口部72を有する捕獲容器71を備えると共に、捕獲容器71の底部には、解除装置73が設けてある。この解除装置73には、開口部72を容器内側から閉塞し且つ浮きを兼用する閉塞体74に至る上側ワイヤ75と、錘76に至る下側ワイヤ77が連結してある。このとき、解除装置は、上側ワイヤ(規制手段)75による閉塞体74の位置規制を解除する解除手段と、捕獲容器71から錘76を離脱させる錘離脱手段とを兼用し、且つ両手段を連動させるものとなっており、操作に関しては、水上や陸上からの操作により作動するもの、自動的に作動するもの、あるいは水生生物の捕食行為により作動するものとすることができる。
【0082】
上記の第4および第5の実施例においても、先の各実施例と同様の基本的効果を得ることができる。
なお、本発明に係わる水生生物の捕獲装置は、その構成が上記各実施例に限定されることはなく、上記各実施例の構成を適宜組合わせたり、各構成部位の形状、材質、数および配置等を変更したりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる水生生物の捕獲装置の第1実施例を説明する断面図である。
【図2】本発明に係わる水生生物の捕獲装置の第2実施例を説明する断面図である。
【図3】本発明に係わる水生生物の捕獲装置の第3実施例を説明する断面図である。
【図4】本発明に係わる水生生物の捕獲装置の第4実施例を説明する断面図である。
【図5】本発明に係わる水生生物の捕獲装置の第5実施例を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 11 31 61 71 捕獲容器
2 12 37 72 開口部
7 67 錘離脱手段
8 15 49 65 76 錘
16 リング(規制手段)
17 紐(規制手段)
18 フック(規制手段)
20 40 74 閉塞体
22 連結ピン(錘離脱手段)
23 ドア(錘離脱手段)
36 体積可変体
43 下側ワイヤ(規制手段)
44 栓(規制手段)
48 二股ピン(錘離脱手段)
51 リング(錘離脱手段)
52 調整弁
73 解除装置(錘離脱手段・解除手段)
75 下側ワイヤ(規制手段)
Claims (10)
- 水中で浮上可能な捕獲容器と、捕獲容器を水中で沈下させる錘と、捕獲容器から錘を離脱させる錘離脱手段を備え、前記錘離脱手段が、捕獲容器内に捕獲した水生生物の捕食行為により捕獲容器から錘を離脱させる手段であることを特徴とする水生生物の捕獲装置。
- 水中で浮上可能な捕獲容器と、捕獲容器を水中で沈下させる錘と、捕獲容器から錘を離脱させる錘離脱手段を備え、前記錘離脱手段が、水により浸食される部材を備えると共に、浸食により前記部材を破壊して捕獲容器から錘を離脱させる手段であることを特徴とする水生生物の捕獲装置。
- 捕獲容器が、容器上部に形成した生物入口用の開口部と、容器内に収容され且つ水中で浮上して開口部を容器内側から閉塞する閉塞体と、水中で閉塞体を開口部開放位置に規制する規制手段と、規制手段による閉塞体の位置規制を解除する解除手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の水生生物の捕獲装置。
- 解除手段が、自動的に規制手段による閉塞体の位置規制を解除する手段であることを特徴とする請求項3に記載の水生生物の捕獲装置。
- 解除手段が、捕獲容器内に捕獲した水生生物の捕食行為により規制手段による閉塞体の位置規制を解除する手段であることを特徴とする請求項3に記載の水生生物の捕獲装置。
- 閉塞体が、捕獲容器を浮上させる浮きであることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の水生生物の捕獲装置。
- 錘離脱手段と解除手段が連動することを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の水生生物の捕獲装置。
- 捕獲容器が閉塞体とともに密閉容器を形成しており、捕獲容器に、流体を内包し且つ内外の圧力差によって体積が変化する体積可変体を収容したことを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載の水生生物の捕獲装置。
- 捕獲容器が、その内圧を解放する調整弁を備えていることを特徴とする請求項8に記載の水生生物の捕獲装置。
- 捕獲容器と錘を離間させた状態で連結してあることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の水生生物の捕獲装置。
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