JP4796855B2 - 電源装置及び高周波回路システム - Google Patents

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Description

本発明は高周波信号の増幅や発振に用いられる進行波管へ所定の直流高電圧を供給する電源装置及びそれを備えた高周波回路システムに関する。
進行波管やクライストロン等は電子銃から放出された電子ビームと高周波回路との相互作用により高周波信号の増幅や発振等を行うために用いる電子管である。進行波管1は、例えば、図4に示すように、電子ビーム50を放出する電子銃10と、電子銃10から放出された電子ビーム50と高周波信号(マイクロ波)とを相互作用させる高周波回路であるヘリックス20と、ヘリックス20から出力された電子ビーム50を捕捉するコレクタ電極30と、電子銃10から電子を引き出すと共に電子銃10から放出された電子ビーム50をヘリックス20内に導くアノード電極40とを有する構成である。
電子銃10は、熱電子を放出するカソード電極11と、カソード電極11に熱電子を放出させるための熱エネルギーを与えるヒータ12と、電子を集束して電子ビーム50を形成するためのウェネルト電極13とを備えている。
電子銃10から放出された電子ビーム50は、アノード電極40により加速されてヘリックス20内に導入され、ヘリックス20に入力された高周波信号と相互作用しながら内部を進行する。ヘリックス20から出力された電子ビーム50はコレクタ電極30で捕捉される。このとき、ヘリックス20からは電子ビーム50との相互作用により増幅された高周波信号が出力される。
図4に示すように、進行波管1の各電極に所定の電源電圧を供給する電源装置70は、ヘリックス20の電位を基準に電子銃10のカソード電極11に対して負の直流電圧(へリックス電圧Ehel)を供給するヘリックス電源71と、カソード電極11の電位を基準にコレクタ電極30に対して正の直流電圧(コレクタ電圧Ecol)を供給するコレクタ電源72と、カソード電極11の電位を基準にアノード電極40に対して正の直流電圧(アノード電圧Ea)を供給するアノード電源73と、カソード電極11の電位を基準に交流電圧または直流電圧であるヒータ電圧Eheatを電子銃10のヒータ12に対して供給するヒータ電源74とを有する構成である。ヘリックス20は、通常、進行波管1のケースに接続されて接地される。
へリックス電圧Ehel、コレクタ電圧Ecol及びアノード電圧Eaは、例えば外部から供給される電源電圧を昇圧するための周知のインバータと、トランス、整流回路及び整流用コンデンサを備えた周知の整流器等を用いて生成される。
カソード電極11とへリックス20間、及びカソード電極11とコレクタ電極30間には、電源電圧の供給停止時に整流用コンデンサ(不図示)に蓄積された電荷を放電するための放電用ブリーダ抵抗器R1、R2が接続されている。
図4に示した進行波管1では、アノード電極40へ印加するアノード電圧Eaの値によってカソード電極11から放出される電子の量を制御することが可能であり、進行波管1から出力する高周波信号の電力をアノード電圧Eaによって制御することが可能である。例えば、進行波管1に一定電力の高周波信号を入力している場合でも、アノード電極40にパルス状の電圧を印加すれば、パルス状の高周波信号を出力させることができる。
なお、特許文献1には、進行波管1に対する入力信号(高周波信号)を検波し、入力電力に応じて出力電力が飽和しないようにアノード電圧Eaを調整することで、出力信号の電力効率を向上させた例が記載されている。
特開2005−45478号公報
上述した従来の電源装置70では、例えば整流器が有するトランスの一次側に接続されたインバータの動作を停止させても、トランスの二次側に接続された整流用コンデンサに蓄積された電荷を何らかの手段を用いて放電しなければ、へリックス電圧Ehelやコレクタ電圧Ecolの電位がそのまま維持されてしまう。したがって、進行波管やクライストロン等の試験や保守のために各種電源の動作を停止しても高電圧が維持されている。そのため、十分に放電させてから作業を始める必要がある。
但し、アノード電源73には電流供給能力が低いものが用いられるため、仮にアノード電圧Eaが残っていても特に問題となることはない。通常、アノード電源73の出力端にはアノード電圧Eaを安定化するために負荷抵抗器が設けられているため、アノード電源73の動作を停止した際には該負荷抵抗器を通して整流用コンデンサに蓄積された電荷が放電される。
一方、ヘリックス電源71及びコレクタ電源72には電流供給能力が大きいものが用いられるため、図4に示したように放電用ブリーダ抵抗器R1、R2を設け、該放電用ブリーダ抵抗器R1、R2を通して整流用コンデンサに蓄積された電荷を放電している。この放電用ブリーダ抵抗器R1、R2には、動作時に流れる電流を低減するために比較的大きな値(数MΩ程度)の抵抗器が用いられる。
しかしながら、放電用ブリーダ抵抗器R1、R2を用いて電荷を放電する構成では、ヘリックス電源71及びコレクタ電源72が有する整流用コンデンサの値と放電用ブリーダ抵抗器R1、R2の値で決まる時定数に依存して電荷が放電されるため、へリックス電圧Ehelやコレクタ電圧Ecolが十分に低下するまでに時間を要するという問題がある。
また、放電用ブリーダ抵抗器R1、R2は、上述したように抵抗値が大きいため、流れる電流が少なくても消費する電力が大きくなり、十分な耐電力を得るためにパッケージが大型化する。そのため、主として試験や保守のためだけに用いる放電用ブリーダ抵抗器R1、R2の実装面積が大きくなるという問題があった。
なお、整流用コンデンサに蓄積された電荷の放電時間を短縮するための方法として、図4に示すようにアース棒75を用いてへリックス電源71やコレクタ電源72の出力端を接地電位と短絡する方法が考えられる。しかしながら、アース棒75を電源装置70に内蔵した構成では、その実装面積が大きくなるという問題がある。また、アース棒75を用いてへリックス電源71やコレクタ電源72の出力を接地電位と短絡する作業は、高電圧(数kV)部位にアクセスすることになるため、作業の安全性が低下してしまう。
本発明は上記したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、大型の部品を用いることなく、試験や保守時に電源装置に蓄積された電荷の放電を可能にして、作業の安全性を向上させることができる電源装置及びそれを備えた高周波回路システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の電源装置は、電子管が備えるアノード電極、カソード電極、コレクタ電極及びへリックスに対してそれぞれ所定の電源電圧を供給する電源装置であって、
前記カソード電極と前記アノード電極間に供給する電源電圧であるアノード電圧の出力をオンまたはオフするアノードスイッチと、
前記カソード電極と前記へリックス間に電源電圧であるヘリックス電圧を供給するヘリックス電源及び前記カソード電極と前記コレクタ電極間に電源電圧であるコレクタ電圧を供給するコレクタ電源の動作が停止したとき、パルス状の前記アノード電圧を所定の周期毎に複数回繰り返し印加するように、前記アノードスイッチのオン/オフ動作を制御するアノードスイッチ制御回路と、
を有する構成である。
一方、本発明の高周波回路システムは、上記電源装置と、
前記電源装置から、前記ヘリックス電圧、前記コレクタ電圧及び前記アノード電圧がそれぞれ供給される進行波管と、
を有する構成である。
上記のように構成された電源装置及び高周波回路システムでは、ヘリックス電源及びコレクタ電源の動作停止時、アノード電極に印加されたパルス状のアノード電圧に同期してカソード電極から電子が引き出され、カソード電極から放出された電子はコレクタ電極またはヘリックスを通して電源装置へ流入する。すなわち、電源装置の整流用コンデンサに蓄積された電荷はコレクタ電極及びヘリックスを通して放電される。
本発明によれば、大型の放電用ブリーダ抵抗器を用いることなく、従来の回路に少数の部品を追加するだけで、電源装置の動作停止時に整流用コンデンサに蓄積された電荷を放電できる。したがって、実装面積の増大を抑制しつつ、電子管の試験や保守時の作業の安全性を向上させることができる。
次に本発明について図面を参照して説明する。
図1は本発明の電源装置の一構成例を示すブロック図であり、図2は図1に示したアノードスイッチの実施例を示す回路図である。なお、図1では進行波管1及びその各構成要素に対して従来の技術で示した図4と同様の符号を付与している。
図1に示すように、本発明の電源装置60は、従来の電源装置70と同様に、ヘリックス20の電位を基準に電子銃10のカソード電極11に対して負の直流電圧(へリックス電圧Ehel)を供給するヘリックス電源61と、カソード電極11の電位を基準にコレクタ電極30に対して正の直流電圧(コレクタ電圧Ecol)を供給するコレクタ電源62と、カソード電極11の電位を基準にアノード電極40に対して正の直流電圧(アノード電圧Ea)を供給するアノード電源63と、カソード電極11の電位を基準に交流電圧または直流電圧であるヒータ電圧Eheatを電子銃10のヒータ12に対して供給するヒータ電源64とを有する構成である。ヘリックス20は、通常、進行波管1のケースに接続されて接地される。
さらに、本発明の電源装置60は、アノード電圧Eaの出力をオンまたはオフするアノードスイッチ65と、アノードスイッチ65のオン/オフ動作を制御するアノードスイッチ制御回路66と、ヘリックス電源61及びコレクタ電源62の動作が停止したとき、カソード電極11とへリックス20間の電圧が、カソード電極11とコレクタ電極30間の電圧以下となるのを防止するためのダイオード67と、進行波管1に対する電源電圧の遮断時、最初にアノードスイッチ65をオフさせると共に、ヘリックス電源61、コレクタ電源62及びアノード電源63の停止順を制御するシーケンス制御回路68とを有する構成である。
アノードスイッチ65は、アノード電極40に対するアノード電圧Eaの出力をオフしたとき、アノード電極40とカソード電極11間を接続する。
図2に示すように、アノードスイッチ65は、進行波管1のアノード電極40とアノード電源63間に挿入される、直列に接続された複数の第1の高耐圧トランジスタ651と、進行波管1のアノード電極40とカソード電極11間に挿入される、直列に接続された複数の第2の高耐圧トランジスタ652と、第1の高耐圧トランジスタ651をオン/オフさせるための信号を出力する第1のゲートドライバ回路653と、第2の高耐圧トランジスタ652をオン/オフさせるための信号を出力する第2のゲートドライバ回路654と、第1のゲートドライバ回路653及び第2のゲートドライバ回路654の出力信号にしたがって第1の高耐圧トランジスタ651及び第2の高耐圧トランジスタ652に所定のゲート電圧を印加する複数の絶縁トランス655とを有する構成である。第1の高耐圧トランジスタ651及び第2の高耐圧トランジスタ652のゲートとソース間には絶縁トランス655の出力電圧(交流)を整流するためにダイオードD1〜D6が接続されている。
第1のゲートドライバ回路653にはアノードスイッチ制御回路66から出力された制御信号Qが供給され、第2のゲートドライバ回路654にはアノードスイッチ制御回路66から出力される制御信号Qをインバータ656で反転させた制御信号QBが供給される。
第1のゲートドライバ回路653及び及び第2のゲートドライバ回路654は、アノードスイッチ制御回路66から出力される制御信号Qにしたがって第1の高耐圧トランジスタ651または第2の高耐圧トランジスタ652をオンさせるための信号(パルス信号)を出力する。第1のゲートドライバ回路653及び及び第2のゲートドライバ回路654から出力された信号は絶縁トランス655を介して第1の高耐圧トランジスタ651及び第2の高耐圧トランジスタ652のソース・ゲート間に印加される。なお、図2では3つの第1の高耐圧トランジスタ651がアノード電極40とアノード電源63間に直列に接続され、3つの第2の高耐圧トランジスタ652がアノード電極40とカソード電極11間に直列に接続された例を示しているが、第1の高耐圧トランジスタ651及び第2の高耐圧トランジスタ652の数は3つに限定されるものではなく、それぞれ幾つであってもよい。
アノードスイッチ制御回路66は、ヘリックス電源61及びコレクタ電源62の動作が停止したとき、パルス状のアノード電圧Eaを所定の周期毎に複数回繰り返し印加するように、アノードスイッチ65のオン/オフ動作を制御する。
シーケンス制御回路68は、進行波管1に対する電源電圧の遮断時、最初にアノードスイッチ制御回路66にアノードスイッチ65をオフさせ、その後、ヘリックス電源61及びコレクタ電源62の動作をそれぞれ停止する。また、シーケンス制御回路68は、アノードスイッチ制御回路66によるパルス状のアノード電圧Eaの供給が終了した後、アノード電源63の動作を停止する。
ダイオード67は、進行波管1に対する電源電圧の遮断時、ヘリックス電圧Ehelがコレクタ電圧Ecolよりも先に低下してコレクタ電圧Ecol以下となり、カソード電極11から放出された電子がアノード電極40を通してアノード電源63へ流入して、アノード電源63が破損するのを防止するために設けられている。したがって、電源電圧の遮断時にヘリックス電圧Ehelがコレクタ電圧Ecol以下とならないことが保証されている場合は不要である。
アノードスイッチ制御回路66及びシーケンス制御回路68は、例えば論理回路によってそれぞれの機能を実現してもよく、CPU(あるいはDSP)とメモリとを備え、該メモリに格納されたプログラムにしたがって動作するCPU(あるいはDSP)によってそれぞれの機能を実現してもよい。
なお、図1では進行波管1に1つのコレクタ電極30を備えた例を示しているが、進行波管1には、複数のコレクタ電極30を備え、それら複数のコレクタ電極30に対して異なる直流電圧が供給される構成もある。その場合、電源装置60に、各コレクタ電極30に対して異なる電圧のコレクタ電圧Ecolを供給する複数のコレクタ電源62を備え、各コレクタ電極30とへリックス20間に、図1に示したようにコレクタ電極30からへリックス20に向かって順方向となるダイオード67をそれぞれ挿入すればよい。
また、図1では、ヘリックス電源61、コレクタ電源62及びアノード電源63の停止制御をシーケンス制御回路68にて実施する例を示しているが、例えば試験や保守の作業者の操作によって、最初にヘリックス電源61及びコレクタ電源62の動作を停止させ、その後、アノード電源63の動作を停止させることが可能であるならば、シーケンス制御回路68は不要である。
次に、本発明の電源装置60の動作について図3を用いて説明する。
図3は本発明の電源装置の動作停止時の出力電圧の変化を示すタイミングチャートである。なお、図3の縦軸(出力電圧)は、へリックス電圧Ehel、コレクタ電圧Ecol及びアノード電圧Eaの絶対値を示しているものではない。図3は、これらへリックス電圧Ehel、コレクタ電圧Ecol及びアノード電圧Eaの変化の様子を模式的に例示した図である。
図3に示すように、進行波管1に対する各種電源電圧の遮断時、シーケンス制御回路68は、最初にアノードスイッチ65をオフするようにアノードスイッチ制御回路66へ指示する。そして、ヘリックス電圧Ehel及びコレクタ電圧Ecolを供給するヘリックス電源61及びコレクタ電源62の動作を停止する(電源電圧遮断)。
シーケンス制御回路68は、ヘリックス電源61及びコレクタ電源62の動作を停止すると、所定の時間が経過した後、ヘリックス電源61及びコレクタ電源62の動作停止完了を示す運転停止信号をアノードスイッチ制御回路66へ送信する(遮断通知)。
アノードスイッチ制御回路66は、シーケンス制御回路68から遮断通知を受け取ると、アノードスイッチ65のオン/オフ動作を制御して、アノード電極40にパルス状のアノード電圧Eaを印加する(放電開始)。このパルス状のアノード電圧Eaは、へリックス電圧Ehel及びコレクタ電圧Ecolが十分に低下するまで(例えば0V)所定の周期毎に複数回繰り返し印加する。パルス状のアノード電圧Eaを印加する回数は予め設定しておくものとする。
なお、作業者の操作によってヘリックス電源61、コレクタ電源62及びアノード電源63の動作停止が制御される場合は、アノードスイッチ制御回路66にてヘリックス電源61及びコレクタ電源62の動作停止を検出し、アノードスイッチ65を用いて、予め決められた数のパルス状のアノード電圧Eaを所定の周期毎に複数回繰り返し印加する構成にすればよい。
このようにアノード電極40にパルス状のアノード電圧Eaを印加すると、印加されたパルス状のアノード電圧Eaに同期してカソード電極11から電子が引き出され、該電子はコレクタ電極30またはヘリックス20を通してコレクタ電源62またはヘリックス電源61へ流入する。そのため、コレクタ電源62及びヘリックス電源61の整流用コンデンサに蓄積された電荷はコレクタ電極30及びヘリックス20を通して放電される。
アノードスイッチ制御回路66は、パルス状のアノード電圧Eaを予め設定された所定数だけ印加すると、シーケンス制御回路68に対してその処理の終了を通知する(放電終了通知)。シーケンス制御回路68は、アノードスイッチ制御回路66から放電終了通知を受け取ると、アノード電源63の動作を停止する。
本発明では、上述したようにコレクタ電源62及びヘリックス電源61の整流用コンデンサに蓄積された電荷が、コレクタ電極30及びヘリックス20に電流として流れることで熱消費される。しかしながら、へリックス20は、本来、カソード電極11から放出された電子が流れる素子ではないため、大きな電流が流れると、そのエネルギー(消費電力)によって破損するおそれがある。
したがって、本発明では、アノード電極40に印加するパルス状のアノード電圧Eaの周期及びパルス幅を、パルス状のアノード電圧を印加したことに起因してヘリックス20に電流が流れても、ヘリックス20が破損しない値に設定する。すなわち、へリックス20に電流が流れることで発生するエネルギーが、ヘリックス20のエネルギー耐量を越えないように、パルス状のアノード電圧Eaの周期及びパルス幅の値をそれぞれ設定する。
以上説明したように、本発明によれば、従来の回路に少数の部品を追加するだけで、大型の放電用ブリーダ抵抗器を用いることなく、電源電圧の遮断時に電源装置60の整流用コンデンサに蓄積された電荷を放電できる。したがって、実装面積の増大を抑制しつつ、進行波管1の試験や保守時の作業の安全性を向上させることができる。
なお、進行波管1及び電源装置60を備えた高周波回路システムがパルス状の高周波信号を出力する構成であり、電源装置60にアノードスイッチ65及びアノードスイッチ65のオン/オフ動作を制御するアノードスイッチ制御回路66を予め備えている場合は、図4に示した放電用ブリーダ抵抗器R1、R2に代えてコレクタ電極30とへリックス20間にダイオード67を設け、電源電圧の遮断時にパルス状のアノード電圧Eaを供給できるようにアノードスイッチ制御回路66の回路構成あるいはプログラム等を変更し、必要に応じてシーケンス制御回路68を設ければよい。その場合、既存の回路面積をほとんど変えることなく、電源電圧の遮断時にヘリックス電源やコレクタ電源に蓄積された電荷を放電できる。
本発明の電源装置の一構成例を示すブロック図である。 図1に示したアノードスイッチの実施例を示す回路図である。 本発明の電源装置の動作停止時の出力電圧の変化を示すタイミングチャートである。 従来の進行波管及び電源装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 進行波管
10 電子銃
11 カソード電極
12 ヒータ
13 ウェネルト電極
20 ヘリックス
30 コレクタ電極
40 アノード電極
50 電子ビーム
60 電源装置
61 ヘリックス電源
62 コレクタ電源
63 アノード電源
64 ヒータ電源
65 アノードスイッチ
66 アノードスイッチ制御回路
67 ダイオード
68 シーケンス制御回路

Claims (5)

  1. 電子管が備えるアノード電極、カソード電極、コレクタ電極及びへリックスに対してそれぞれ所定の電源電圧を供給する電源装置であって、
    前記カソード電極と前記アノード電極間に供給する電源電圧であるアノード電圧の出力をオンまたはオフするアノードスイッチと、
    前記カソード電極と前記へリックス間に電源電圧であるヘリックス電圧を供給するヘリックス電源及び前記カソード電極と前記コレクタ電極間に電源電圧であるコレクタ電圧を供給するコレクタ電源の動作が停止したとき、パルス状の前記アノード電圧を所定の周期毎に複数回繰り返し印加するように、前記アノードスイッチのオン/オフ動作を制御するアノードスイッチ制御回路と、
    を有する電源装置。
  2. 前記ヘリックス電源及び前記コレクタ電源の動作が停止したとき、前記カソード電極と前記へリックス間の電圧が、前記カソード電極と前記コレクタ電極間の電圧以下となるのを防止するためのダイオードをさらに有する請求項1記載の電源装置。
  3. 前記電子管に対する前記電源電圧の遮断時、最初に前記アノードスイッチをオフさせ、前記ヘリックス電源及び前記コレクタ電源の動作を停止させ、前記パルス状の前記アノード電圧を複数回印加した後、前記アノード電圧を供給するアノード電源の動作を停止させるシーケンス制御回路をさらに有する請求項1または2記載の電源装置。
  4. 前記パルス状のアノード電圧の周期及びパルス幅は、
    前記パルス状のアノード電圧を印加することに起因して前記ヘリックスに流れる電流により発生するエネルギーが、該ヘリックスのエネルギー耐量を越えない値である請求項1から3のいずれか1項記載の電源装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載の電源装置と、
    前記電源装置から、前記ヘリックス電圧、前記コレクタ電圧及び前記アノード電圧がそれぞれ供給される進行波管と、
    を有する高周波回路システム。

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