JP4795586B2 - 掃除機用集塵フィルタ及びこれを備える電気掃除機 - Google Patents

掃除機用集塵フィルタ及びこれを備える電気掃除機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸込み気流とともに吸込まれた塵埃を捕捉する掃除機用集塵フィルタ、及びこのフィルタを備える電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
掃除機用集塵フィルタとしては、口枠とこれに接着された集塵袋とを備えたものが多用されている。この種フィルタの集塵袋は、濾過材料をなす繊維質のシートを折り曲げて、接着を必要とする合わせ部を接着して形成され、この集塵袋に対して口枠も接着されている。そして、前記接着は溶剤型接着剤を用いて行われている。
【0003】
溶剤型接着剤を用いると、その製袋工程を機械化し易い。但し、機械化する場合には、長いベルトコンベアや養生工程などの大規模な専用設備が必要となり、一度設置した機械は多品種少量の集塵フィルタの製造に適していない。このような事情から現状では溶剤型接着剤を用い、少品種の集塵フィルタが作られている。
【0004】
多品種小ロットの製袋のために、人手で製袋しようとすると、気候変動に伴い接着剤の濃度や粘度が変化することに加えて、人手による作業では接着剤塗布量のばらつきがあるので、接着不良を生じ易い。
【0005】
すなわち、塗布量が多すぎると、所定接着部の近傍への接着剤のはみ出しに伴う前記所定接着部分以外の部分が接着される。この集塵フィルタを集塵室にセットして使用した場合に、吸込み気流が作用しても集塵袋を適正に膨らませて塵埃を捕捉することができなくなる。この逆に、塗布量が少なすぎると、接着部の強度が局部的に低下する場合がある。この集塵フィルタを集塵室にセットして使用した場合に、吸込み気流の圧力及び捕捉により蓄積した塵埃によって集塵袋が膨らむに伴って、接着強度が低い部分から集塵袋が破れる恐れが考えられる。
【0006】
又、集塵室の口枠保持部に引掛けられて支持されている口枠に対して、集塵袋は膨脹することにより口枠から引き離れようとする力を受けるので、接着剤塗布量が少なすぎて口枠と集塵袋との接着強度が低下している場合には、口枠から集塵袋が剥がれる恐れが考えられる。
【0007】
そして、前記のように集塵袋が適正に膨らまない場合には、実効集塵容積が減るので、フィルタ交換の頻度が上がる。又、集塵袋の破損やこの袋が口枠から剥がれるといった事態を生じた場合には、吸込み気流とともに吸込まれた塵埃の多くが電動送風機に吸込まれて、故障を引き起こす可能性がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、接着不良が少なく高品質な掃除機用フィルタを得ることにあるとともに、集塵フィルタの不良を原因とする諸問題を回避可能な電気掃除機を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1、2に係る発明は、吸込み開口が形成された四角い口枠と、通気性を有する濾過材料製シートを用いて前記吸込み開口に対向する入口を有した袋状に形成されかつ前記入口の周部が前記口枠に接着された集塵袋とを備えて、掃除機本体の口枠ホルダに前記口枠の互いに平行な2辺を挿入して前記掃除機本体に取付けられる掃除機用集塵フィルタを前提とする。
【0010】
そして、前記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、前記集塵袋が前記シート同士のあわせ部を有し、これらあわせ部の長さとほぼ同じ長さでかつ前記あわせ部の幅よりも狭い幅のリボン状に形成された加熱圧着型又は加熱反応型のフィルム状ホットメルト接着剤が、前記あわせ部に挟まれていて、この接着剤の形状通りに前記あわせ部が接着されていることを特徴としている。
【0011】
この発明及び以下の各発明において、集塵袋をなすシートには、植物繊維又は合成繊維等の繊維からなる薄葉紙を好適に使用できるとともに、このシートは1層でも多層であってもよく、しかも、このシートに例えば抗菌や消臭等を担う機能層を付加することは妨げない。又、この発明及び以下の各発明において、集塵袋をなすシートは、一枚シートで作られるものでも、複数枚のシートを組合せて形成されるものであってもよい。さらに、この発明及び以下の各発明において、口枠には厚手の板紙(木材パルプ、古紙などを原料として製造した厚い紙)を好適に使用できる。又、この発明及び以下の各発明において用いるホットメルト接着剤は、揮発成分を含まず常温では固形状態を維持し、加熱により溶融し、冷えると固まって接着機能を発揮する接着剤であって、この接着剤には、加熱圧着型若しくは加熱反応型のポリオレフィン、中でもエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂を主成分とするものを好適に使用できる他、合成ゴム系、又はポリアミド系、或はポリエステル系等の接着剤を使用できる。
【0012】
請求項1の発明においては、集塵袋を形成するシートのあわせ部間に挟まれた接着剤を用いて前記あわせ部が接着されていて、この接着に使用された接着剤は、常温では接着部の形状に対応した形状に形成されて固形状態を維持するフィルム状のホットメルト接着剤である。この接着剤は、前記あわせ部に挟んだ状態で加熱及び加圧することにより、その形状に通りに前記あわせ部を接着するため、塗布量のばらつきによる接着力不足やはみ出し等を生じることがない。
【0013】
又、前記課題を解決するために、請求項2に係る発明は、前記集塵袋と前記口枠との間に、前記口枠の投影面積より小さな四角い外形形状で、かつ、前記吸込み開口より大径の通孔を有して形状が環状に定められた加熱圧着型又は加熱反応型のフィルム状ホットメルト接着剤が、前記口枠の2辺を覆わないように挟まれていて、この接着剤の形状通りに前記集塵袋と前記口枠とが接着されていることを特徴としている。
【0014】
この請求項2の発明においては、集塵袋と口枠とが、集塵袋の入口の周部と口枠との間に挟まれた接着剤を用いて接着されていて、この接着に使用された接着剤は、常温では接着部の形状に対応した環状に形成されて固形状態を維持するフィルム状のホットメルト接着剤である。この接着剤は、前記集塵袋と口枠とのあわせ部を加熱及び加圧することにより、その形状通りに前記集塵袋と口枠を接着するため、塗布量のばらつきによる接着力不足を生じることがない。
【0015】
又、前記課題を解決するために、請求項3に係る発明は、吸塵口及びこの吸塵口に連通する集塵室を有した掃除機本体内に、前記集塵室の下流側に位置して電動送風機を収容するとともに、前記集塵室に集塵フィルタを収容し、前記吸塵口を通して吸込み気流とともに吸込まれた塵埃を前記集塵フィルタで捕捉する電気掃除機において、請求項1又は2に記載の前記集塵フィルタを用いたことを特徴としている。
【0016】
この発明においては、接着不良がなく高品質な請求項1又は2に記載の集塵フィルタを集塵室に収容して使用するので、集塵フィルタの接着不良を原因とする諸問題を回避可能な電気掃除機を提供できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0018】
図1はキャニスタ型の電気掃除機全体を示す斜視図であり、この電気掃除機1は、床面上を自在に移動できる車輪を有した掃除機本体2、電動送風機3、集塵フィルタ4、吸塵ホース5、延長管6、及び吸塵口体7などを備えている。
【0019】
掃除機本体2はその例えば前部上面をなして開閉可能な集塵室蓋2aを有している。また、掃除機本体2内には、集塵室蓋2aの真下に対向する集塵室(図示しない)が設けられているとともに、この集塵室の後側、言い換えれば、吸気流を基準に集塵室の下流側に位置する送風機室(図示しない)が夫々設けられている。
【0020】
集塵室には集塵フィルタ4が出し入れ可能に収容され、送風機室には電動送風機3が収容されている。掃除機本体2の例えば前面部には吸塵口2bがほぼ水平に設けられており、この吸塵口2bには吸塵ホース5の一端部が着脱可能に挿入される。吸塵ホース5及び延長管6は集塵室と吸塵口体7とを連通する吸込み管をなしており、吸塵ホース5はその他端部に手元操作スイッチ付きのハンドル5aを有している。ハンドル5aには硬質な延長管6の一端部が着脱可能に接続され、この延長管6の他端部には吸塵口体7が着脱可能に接続されている。
【0021】
前記構成の電気掃除機1は、その電動送風機3を駆動させることにより、この送風機3の送風力で、吸塵口体7から被掃除面上の塵埃を吸込んで、延長管6及び吸塵ホース5を介して掃除機本体2の集塵室に導き、この室内の集塵フィルタ4で塵埃を補足する。そして、集塵フィルタ4を通過した空気(吸気流)は、電動送風機3に吸込まれてこの送風機3を通り抜けた後、掃除機本体2の図示しない排気口を通って外部に排出される。以上により被掃除面を掃除できる。
【0022】
次に、図2〜図4を参照して集塵フィルタ4について説明する。このフィルタ4は口枠11と集塵袋12とを備えている。
【0023】
口枠11は厚手の板紙で形成されており、図2に示すように四角な外形を呈し、その中央部に吸込み開口11aを有している。前記集塵室には図示しない口枠ホルダが設けられている。このホルダは、上下方向に延びる溝を有した水平断面が略コ字状のレール部を掃除機本体2の幅方向に所定の間隔を置いて有している。そして、前記レール部の相対向する溝にその上方から口枠11の互いに平行な2辺11bを挿入することによって、集塵フィルタ4は集塵室内に取付けられる。この取付け状態では、レール部間に位置して口枠ホルダに取付けられているリング状のゴムパッキンが、吸込み開口11aの周部表面に弾性的に密着して、口枠11と口枠ホルダとの間の気密が保持されるようになっている。なお、集塵室には、図示しないが以上のように収容された集塵フィルタ4が膨らんだときに、このフィルタ4の底を支持するフィルタ支えと、集塵フィルタ4をその周囲から支持するリブとが設けられている。
【0024】
図3及び図4に示すように集塵袋12は、濾過材料からなる例えば不織布等の通気性を有した薄葉紙の紙製シートを用いて袋状に形成され、その入口12aの周部を口枠11の裏面に接着して設けられている。したがって、入口12aと口枠11の吸込み開口11aとは近接して対向している。
【0025】
図5(A)には集塵袋12を形成する前記紙製シート21の展開図が示されており、このシート21及び口枠11を用いて集塵フィルタ4を作る手順を図5を参照して説明する。
【0026】
図5(A)に示す一枚の長方形状の紙製シート21には、その長手方向と直交する方向に延びる互いに平行な第1〜第6の折り目22〜27が設けられている。第1折り目22とこれに接近しているシート21の長手方向一端との間の部分はあわせ部28として用いられ、かつ、シート21の長手方向他端部は前記あわせ部28に重ねられる他のあわせ部29として用いられるようになっており、また、第3、第4の折り目24、25間の部分には前記入口12aが開けられている。
【0027】
前記構成の紙製シート21は、その第1折り目22、第3折り目24、第4折り目25、及び第6折り目27を山折りするとともに、第2折り目23及び第5折り目26をいずれも谷折りすることにより、図5(B)に示すように折り曲げられて、あわせ部28上にあわせ部29が重ねられる。
【0028】
この状態で、両あわせ部28、29間にホットメルト接着剤31を挟んで熱と圧力を加えて、両あわせ部28、29を接着する。この接着剤31には、前記両あわせ部28、29が接着されてなる接着部の形状に対応した形状、つまり、シート21の幅とほぼ同じ長さで、かつ、合わせ部28、29の夫々の幅よりも狭い幅のリボン状に打ち抜かれた加熱圧着型の接着剤が使用されている。この種の接着剤としては例えば加熱圧着型フィルム状接着剤を好適に使用できる。
【0029】
次に、以上の手順で作られた扁平な筒状をなす中間製品の長手方向両端部を、シート21のあわせ部29を有する長手方向他端と前記第6の折り目27との間の部分30に、二度折りして重なるように折り返して、この二度折り部分32と前記部分30との間に前記加熱圧着型フィルム状接着剤からなるホットメルト接着剤33を挟んで熱と圧力を加えて、前記両部分30、32を接着する。この接着剤33にも、前記両部分30、32が接着されてなる接着部の形状に対応した形状、つまり、二度折り部分32の長さとほぼ同じ長さで、かつ、二度折り部分32の幅よりも狭い幅のリボン状に打ち抜かれたものが使用される。
【0030】
以上の手順で集塵袋12が作られる。次に、この集塵袋12に対して口枠11を取付けることにより集塵フィルタ4が形成される。この取付けは、口枠11の裏面と集塵袋12の入口12aの周部との間に前記加熱圧着型フィルム状接着剤からなるホットメルト接着剤34を挟んで熱と圧力を加えて、口枠11と集塵袋12とを接着することで行われる。この接着剤34には、口枠11と集塵袋12が接着されてなる接着部の形状に対応した形状、つまり、図5(D)に示すように口枠11の投影面積以下の小さい形状に定められ、かつ、切れ目がない環状に打ち抜かれたものが使用される。以上の手順で作られた集塵フィルタ4は図2〜図4に示されている。
【0031】
以上のように集塵フィルタ4は、その集塵袋12を形成するシート21のあわせ部28、29同士の接着部、及び前記シート21の二度折り部分32とこれが重なる部分30との接着部が、ホットメルト接着剤31、33を用いて接着されている。この接着を担う接着剤31、33は、揮発成分を含まず、そして、常温では接着機能を発揮することがなく、前記接着部の形状に対応したリボン状に形成された固形状態を維持する。そして、接着剤31、33は、その加熱及び加圧により液体状に溶融して接着すべき部分の繊維間に浸透し、冷えることにより固まって接着機能を発揮して、そのリボン形状通りにあわせ部28、29を接着する。そのため、塗布量のばらつきによる接着力不足やはみ出し等の接着不良が少ない。又、集塵フィルタ4の口枠11と集塵袋12との接着部もホットメルト接着剤34を用いて、その環状の形状通りに接着されているから、前記と同様な理由によって口枠11と集塵袋12との接着における塗布量のばらつきによる接着力不足やはみ出し等の接着不良が少ない。
【0032】
そのため、前記構成の集塵フィルタ4は、その集塵袋12における所定接着部分以外の部分が接着されて、集塵袋12が適正に膨らまないということがなくなるとともに、前記所定接着部分の強度が局部的に低下してそこから集塵袋12が破れる恐れもなくなり、しかも、口枠11と集塵袋12との接着強度が部分的に低下して口枠11から集塵袋12が剥がれる恐れもなくなるものであり、したがって、高品質である。
【0033】
そのため、以上の構成の集塵フィルタ4を使用する電気掃除機1では、集塵フィルタ4の交換の頻度を下げることができるとともに、吸込み気流とともに吸込まれた塵埃の多くが電動送風機3に吸込まれて、故障を引き起こす恐れもない。
【0034】
又、前記一実施形態で使用した加熱圧着型のホットメルト接着剤31、33、34は、加熱圧着と同時に接着強度を発揮するので、乾燥のための設備や時間を要することがなく、又、揮発成分を含まないので、臭気や空気の汚染、火気などに対する安全衛生管理を要しないとともに、常温では接着剤同士がくっつかない乾燥状態を維持するので、手や衣服などにくっつくことがないから、市販の小型の加熱圧着機を用いて手作業で集塵フィルタ4を簡易に作ることができる。
【0035】
なお、前記一実施形態ではホットメルト接着剤31、33、34に加熱圧着型のものを使用したが、これに代えて加熱反応型の特にフィルム状の接着剤を使用することもできる。この接着剤は熱圧着により瞬間的な仮接着ができるので、市販の小型の熱圧着機及び熱硬化に必要な加熱炉を使用して接着処理すればよく、そのため、加熱圧着型のホットメルト接着剤と同様に大規模な接着のための自動化設備が不要である。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0037】
請求項1に係る発明によれば、集塵袋を形成するシート同士のあわせ部が、この接着部の形状に対応したリボン状に形成されて常温では固形状態を維持するフィルム状のホットメルト接着剤を用いてその形状通りに接着されているため、塗布量のばらつきによる接着力不足やはみ出し等の接着不良がなく、高品質な掃除機用フィルタを提供できる。
【0038】
請求項2に係る発明によれば、集塵袋と口枠とが、これらの接着部の形状に対応した環状に形成されて常温では固形状態を維持するフィルム状のホットメルト接着剤を用いてその形状通りに接着されているため、塗布量のばらつきによる接着力不足による接着不良がなく、高品質な掃除機用フィルタを提供できる。
【0039】
請求項3に係る発明によれば、接着不良がなく高品質な請求項1又は2に記載の集塵フィルタを集塵室に収容して使用するので、この集塵フィルタの接着不良を原因とする諸問題を回避可能な電気掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電気掃除機を示す斜視図。
【図2】(A)は図1の電気掃除機が備える集塵フィルタを示す平面図。
(B)は図2(A)の集塵フィルタの裏面図。
【図3】図2(A)中X−X線に沿う集塵フィルタの断面図。
【図4】図2(A)中Y−Y線に沿う集塵フィルタの断面図。
【図5】(A)は図2の集塵フィルタが有する集塵袋を形成するシートの展開図。
(B)〜(D)は図5(A)のシートを用いて集塵フィルタを作る手順を順に示した斜視図。
【符号の説明】
1…電気掃除機
2…掃除機本体
2b…吸塵口
3…電動送風機
4…集塵フィルタ
11…口枠
11a…吸込み開口
11b…口枠の互いに平行な2辺
12…集塵袋
12a…入口
21…シート
28、29…あわせ部
30…シートの一部分
31、33、34…フィルム状ホットメルト接着剤
32…部分30に接着されるシートの二つ折り部分

Claims (3)

  1. 吸込み開口が形成された四角い口枠と、通気性を有する濾過材料製シートを用いて前記吸込み開口に対向する入口を有した袋状に形成されかつ前記入口の周部が前記口枠に接着された集塵袋とを備えて、掃除機本体の口枠ホルダに前記口枠の互いに平行な2辺を挿入して前記掃除機本体に取付けられる掃除機用集塵フィルタにおいて、
    前記集塵袋が前記シート同士のあわせ部を有し、これらあわせ部の長さとほぼ同じ長さでかつ前記あわせ部の幅よりも狭い幅のリボン状に形成された加熱圧着型又は加熱反応型のフィルム状ホットメルト接着剤が、前記あわせ部に挟まれていて、この接着剤の形状通りに前記あわせ部が接着されていることを特徴とする掃除機用集塵フィルタ。
  2. 吸込み開口が形成された四角い口枠と、通気性を有する濾過材料製シートを用いて前記吸込み開口に対向する入口を有した袋状に形成されかつ前記入口の周部が前記口枠に接着された集塵袋とを備えて、掃除機本体の口枠ホルダに前記口枠の互いに平行な2辺を挿入して前記掃除機本体に取付けられる掃除機用集塵フィルタにおいて、
    前記集塵袋と前記口枠との間に、前記口枠の投影面積より小さな四角い外形形状で、かつ、前記吸込み開口より大径の通孔を有して形状が環状に定められた加熱圧着型又は加熱反応型のフィルム状ホットメルト接着剤が、前記口枠の2辺を覆わないように挟まれていて、この接着剤の形状通りに前記集塵袋と前記口枠とが接着されていることを特徴とする掃除機用集塵フィルタ。
  3. 吸塵口及びこの吸塵口に連通する集塵室を有した掃除機本体内に、前記集塵室の下流側に位置して電動送風機を収容するとともに、前記集塵室に集塵フィルタを収容し、前記吸塵口を通して吸込み気流とともに吸込まれた塵埃を前記集塵フィルタで捕捉する電気掃除機において、請求項1又は2に記載の前記集塵フィルタを用いたことを特徴とする電気掃除機。
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