JP4795496B1 - アンケート集計システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アンケートは、回答者の端末の一画面に表示される質問パターンに区分され、その遷移順序は回答の内容に応じて決定される。そして本発明のアンケート集計システムは、回答者がそれぞれの質問パターンに回答するのに要した時間である回答所要時間を計測し、質問パターンごとに、その質問パターンに回答した回答者の回答所要時間の代表値を求め、回答者ごとに、回答した質問パターンにおける回答時間指数を、回答所要時間を代表値で除算して求めるとともに、回答時間指数の和を回答した質問パターンの数で割って平均値を求め、平均値が小さい順に所定の割合の回答を除外してアンケート集計を行う。
【選択図】図1
Description
さらに、ネットリサーチではモニタへのアンケート依頼からモニタによる回答までの工程がオンライン上で完結し、回答は電子データとして得られる。その結果、アンケートの実施および回答の集計に要する時間を短縮できるとともに、低コスト化を実現できる。
より具体的には、まず、モニタごとに、アンケートへの回答に要した全体の時間(総回答所要時間)を算出する。そして、削除対象となるモニタの割合を指定し(例えば3%)、総回答所要時間が短い方から3%の回答を対象外とし、残りの回答を集計する。
図3は、モニタがPCのブラウザからアンケートに回答する際の画面と、その遷移順序を示す。このアンケートには、質問と回答欄のセットが6つ含まれている(Q1〜Q6)。回答欄としては、選択肢から1つを選択するラジオボタン、複数の選択肢を選択可能なチェックボックス、自由記入式の質問への回答欄などがある。
c)の画面でQ6が表示される。一方Q1で「2.女性」が選択されれば、図3(c)の画面に直接進む。Q6に回答したモニタが「完了」ボタンをクリックすることでアンケートが終了する。アンケート終了の時点で総回答所要時間の計測が終わる。
要時間の代表値(例えば中央値)が算出される。そして各回答者の回答所要時間は、算出された代表値で除算されて回答時間指数となることにより規格化され、質問文の長さや回答形式に関わらずに回答時間の長短の傾向を検討することができる。さらに、回答時間指数の和を回答者が回答を行った質問パターンの数で除算して平均値を算出し、平均値の小さい順に除外対象を決定する。すなわち、回答時間指数の平均値が小さい回答者ほど短時間で回答する傾向があると判断している。これにより、回答者によって質問数が異なる場合であっても同一の基準で短時間回答であるかどうかを判断できるようになる。すなわち、質問数が少なかったために総回答所要時間が短くなってしまった回答者が集計から除外されやすい、という問題が起こらなくなる。そして除外されなかった回答に基づいてアンケートの集計を行うことにより、品質の高い集計結果を得ることができる。
以下の実施例では運営者が調査主からの依頼を受けてモニタ(回答者)へのアンケートを実施し、データクリーニングおよび集計処理を行うものとする。ただし誰が実施するかにかかわらず、本発明をアンケートの集計に適用することは可能である。
図1は、本発明にかかるアンケート集計システム1(以下、「システム」とも呼ぶ)の構成を説明するためのブロック図である。
サーバ2は、アンケートの実施者が管理する情報処理装置である。サーバ2は機能ブロックとして制御手段21、通信手段22、集計手段23、記憶手段24を含む。
端末5はモニタへの質問が表示されるとともに、モニタが回答を入力する際に用いられる、インターネット4への接続機能を有する情報処理装置である。端末5としては例えばPCや携帯電話などを利用できる。端末への表示および回答は、一般的なブラウザ上や、運営者から提供されるアプリケーション上で行われる。
本実施例では、上記のアンケート集計システムにおいて比較的簡単な構成を持つアンケートを実施して集計する際に、データクリーニングを行って短時間でなされた回答を除外する方法を、手順を追って説明する。
本実施例で用いるアンケートは、図3を用いて上で説明したのと同じものである。このアンケートは、全モニタ共通のQ1、男性のみ回答するQ2〜Q5、全モニタが合流するQ6の3つの部分に分けられる。
以降、モニタのPC等のブラウザに1回に表示される画面のことを「ページ」とも呼ぶ。スクロールにより表示できるのであれば、ブラウザの表示範囲からはみ出る場合でも1ページの範囲内である。図3(b)のQ2〜Q5のように、1ページの中に複数の質問および回答欄が含まれる場合がある。当然ながら、1ページには質問が一つだけ表示されるアンケートもある。
図2のフロー図を参照しつつ、本実施例に係る全体的な処理の流れを説明する。
ステップS201にて、運営者がアンケートの基本情報を設定する。すなわち、調査主から指定された調査明細に基づいてアンケートの諸条件や質問および回答の内容、集計と納品の形式などを決定する。調査明細は、調査主がアンケートの目的に応じて決定して指示したり、運営者の提供するオプションから選択したりすることで作成される。アンケートの基本情報の設定は通常、運営者のオペレータがコンソールから設定ツールを操作することで行われ、従来技術に係るアンケート集計システムと同様の処理である。
また、アンケートの内容に関しては、質問の数、各質問の本文と回答欄および回答形式、ページ(質問パターン)内の質問の組み合わせ、ページの遷移条件が主なものである。
他にも、アンケートを実施する期間、回答者を調査主が希望する対象に絞り込むための予備調査の条件や、回答者に付与される特典も決定される。
ステップS202にて、運営者がデータクリーニングの条件を設定する。本実施例では、除外すべき回答を割合で指定するものとする。例えば3%を指定した場合、取得された回答の中から、回答者の回答時間を表す値が小さい順に、3%の回答を集計対象から外す。この割合は調査主の要望に応じて変更することが可能であり、除外する割合を高めるほど品質が向上する一方、必要な回答数が増加するため費用や時間も増大する。この割合による指定方法自体は従来技術と同じである。
ステップS203にて、アンケートを開始する。アンケートは従来の方法と同様に実施
される。すなわち、メール等で参加するモニタを募集し、必要に応じてターゲットを絞り込んだ上で、本調査に参加してもらう。
ステップS205にて、取得した回答に対して、条件に従ってデータクリーニングを行う。この処理の詳細については後ほど述べる。さらにステップS206において、集計手段がアンケートの集計を行い、調査主の所望の形式に加工する。
以上の各ステップを実行することにより、依頼した調査主のアンケートが完了する。
本実施例のデータクリーニング処理の流れについて説明する。ステップ番号は図4のフローチャートに対応している。また図5は、このフローに沿って処理を行った場合の男性モニタ甲さんと女性モニタ乙さんの計算値の例と、この2名を含めた全モニタの回答所要時間の中央値の例である。
ことができる。本実施例では、男性モニタ甲さんはパターンA〜B〜Cに、女性モニタ乙さんはパターンA、Cに回答する。
以上の各ステップを実行することにより、データクリーニングが施された品質の高い回答に基づく集計結果が得られる。
また、中央値(代表値)よりも回答所要時間が長い場合は指数を1とすることにより、長時間回答の影響を排除できる。
また、アンケートには、「割付」と呼ばれる、モニタの属性に応じて確保すべき回答数が定められている場合がある。例えば性別や年代、居住エリアなどの条件を決めて、それぞれ必要な件数を指定してアンケートが実施される。しかしこのような場合であっても本発明を問題なく適用し、データクリーニングを行うことができる。
本実施例では、アンケート集計システムにおいてさらに集計結果の品質をさらに向上させるために、集計に用いられた回答の内容を確認して不適切と判断されたものを除外し、他の回答をもって置き換える方法について説明する。
本実施例で用いるアンケートの構成は、図3を用いて上で説明したものと同じである。また、アンケート集計システムの構成についても図1を用いて上で説明したものと同じであるが、後述するように集計から特定の回答を除外する機能を追加している。回答の除外はコンソール3より手動で、またはロジックにより行われる。
図6のフローを参照しつつ、本実施例に係る全体的な処理の流れを説明する。本実施例に特有の処理は、上記実施例1でアンケートが集計された時から始まる。図中、ステップS201〜S206の処理は実施例1と同様であるため、説明を省略する。
合、その旨をオペレータに通知するようにしても良い。
Claims (3)
- アンケートへの回答をインターネット経由で複数の回答者から取得し、所定の割合の回答を除外して集計するシステムであって、
前記アンケートは、回答者の端末の画面に表示される単位であり、それぞれ少なくとも一つの質問を含む複数の質問パターンに区分されており、かつ、前記質問パターンの遷移順序は回答の内容に応じて決定されるものであり、
回答者の端末に前記質問パターンを配信して画面に表示させるとともに、回答者からの回答を取得する通信手段と、
回答者がそれぞれの質問パターンに回答するのに要した時間である回答所要時間を計測する計測手段と、
前記複数の回答者から回答を取得した後、質問パターンごとに、当該質問パターンに回答した全ての回答者の回答所要時間の代表値を算出する代表値算出手段と、
前記代表値が算出された後、回答者ごとに、当該回答者が回答した全ての質問パターンにおいて、当該回答者の回答所要時間を前記代表値算出手段が算出した代表値で除算した値に基づいて回答時間指数を求め、当該回答者の回答時間指数の和を回答した質問パターンの数で除算することにより平均値を算出する平均値算出手段と、
前記平均値が算出された後、各回答者の前記平均値を比較して、前記平均値が小さい順に前記所定の割合の回答を除外し、除外されなかった回答に基づいてアンケートの集計を行う集計手段と、
を有することを特徴とするアンケート集計システム。 - 前記平均値算出手段は、前記回答所要時間を前記代表値で除算した値が1より小さければその値を回答時間指数とし、1以上であれば場合は1を回答時間指数とする
ことを特徴とする請求項1に記載のアンケート集計システム。 - 前記集計手段がアンケートを集計した後、集計に用いられた回答の内容を確認し、内容を確認した回答を集計から除外するかどうか決定する確認手段をさらに有し、
前記集計手段は、利用者により除外するものと決定された回答に代えて、前記平均値の比較により除外された回答の中で前記平均値が大きいものを集計に用いる回答として、再びアンケートの集計を行う
ことを特徴とする請求項1または2に記載のアンケート集計システム。
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