JP4794840B2 - 光源装置及び該光源装置を有する投射型表示装置 - Google Patents

光源装置及び該光源装置を有する投射型表示装置 Download PDF

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本発明は、光源装置及び該光源装置を有する投射型表示装置(透過型液晶プロジェクタや反射型液晶プロジェクタ)に関するものである。
現在、プロジェクタのような投射型表示装置が近年のPCやそれに付随するソフトの開発に伴い、ビジネス現場や学校などでの公共施設での使用頻度が増えただけでなく、DVDの普及に伴いホームシアター等として各家庭での使用も急激な増加傾向が予想されている。つまり、近年になって従来までの投射型表示装置の使用状況は、ホームでの毎日使用されることや、学校などの公共施設にて頻繁に使用されるようになる。このような世の中の動きに合わせ、市場では投射型表示装置の長寿命化を望む声が強まっている。
プロジェクタ等に用いる光源はハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ、高圧水銀放電ランプなどが知られているが、近年、その投入電力に対する光強度への変換効率の高さから、高圧水銀放電ランプが多用されるようになっている。
この高圧水銀放電ランプはガラス管の中に陰極および陽極の電極が対向して配置され、該ガラス管の中にガスや水銀などが封入された発光管と、その発光管からの光を平行光に変換するための反射鏡を有するリフレクタ、そしてこれら前記発光管と前記リフレクタを結合するための結合部材から構成されている。
一般に、発光管は図9に示すような形状をしており、略円柱状の発光管101をリフレクタ102に結合部材103を介して固定する。すなわち、略円柱状の発光管101をリフレクタ102の中央に配置し、リフレクタ102内部の反射鏡を形成する面の焦点位置と、発光管101の発光部とが一致するように、その結合部材103に固定することにより、集光効率を高めた平行光を得ることができる。
ここで、前記発光管より発光するまでの高圧水銀放電ランプの駆動方法について簡単に説明する。
高圧水銀放電ランプの陰極と陽極の電極極性が変化しないDC駆動と、陽極と陰極の関係が略周期的に交代するAC駆動とがあるが、始動に関しては両者の挙動は同様であるため、ここでは主としてDC駆動の場合について説明する。
前記高圧水銀放電ランプの前記発光管内部には陰極電極と陽極電極が例えば1.4mm離れた位置に配置されており、始動初期には発光管電源より無負荷開放電圧が印加されている。そして、ランプ点燈始動時には前記電源より前記電極間に数kVもの高電圧を印加して電極間の絶縁破壊を行う。そうすることで、陰極側から飛び出た電子は電場によって加速され、前記発光管内に封入された気体分子に衝突して、気体分子に束縛されている電子をたたき出す。
また、電離作用によって生じた陽イオンも加速されて陰極に達するようになり、陰極から多数の新しい電子がたたき出される。このように、絶縁破壊をきっかけに放電が始まる。次にランプ電圧の急激な低下により、前記電源の平滑コンデンサから電荷が開放される。
このような絶縁破壊直後の比較的不安定な放電の後、アーク放電よりも印加電圧の高いグロー放電と呼ばれる放電に移行する。グロー放電で、陰極側が充分に上昇すると陰極から熱電子の放出が可能になると、前記発光管内の水銀も蒸発し安定したアーク放電へと移行していく。
また、アーク放電移行後、良好な放電発光状態を維持するために上記発光管は図9に示すように球体部(発光部)101a、陰極シール部101b、陽極シール部101c、支柱溶接部101dと細分化され、それぞれに例えば球体部上は900℃以上1000℃以下、球体部下は900±20℃、陰極および陽極シール部は420℃以下というように、それぞれの冷却条件が存在し、これらの冷却条件を満たすように温度管理しなくてはならない。
そのため、従来においては、例えば特許文献1のようにリフレクタ開口部付近から風を送り込み、発光管を冷却する構成が提案されている。具体的には図10に示されるように、リフレクタ開口部付近の吸気口904から風を送り込み、リフレクタ902の反射面に風を沿わせて流し、球体部901aを冷却した空気を結合部材903側の排気口905から排気する方法が採られている。
また、図11に示されるように、リフレクタ902の後方の結合部材903側から風を送風し、発光管を冷却する特許文献2等で提案されている構成が知られている。
特開2000−82322号公報 特開2000−21230号公報
しかしながら、放電ランプを長寿命とし、かつ安定発光させるためには、高圧水銀放電ランプを冷却する構成として、高圧水銀放電ランプ各箇所の推奨温度範囲内で駆動できる冷却構成を実現するだけでなく、点燈時の陰極電極に水銀が付着していることが必要不可欠であり、上記した特許文献1及び特許文献2等の従来例のものでは、つぎのような問題が生じる。
すなわち、前記放電ランプの寿命に関しては、例えば、第1にランプ破損の原因である熱による発光管の歪み、発光管の再結晶化などの要因が存在する。第2に、特に前記グロー放電に関連する寿命要因として、発光管内に黒色の物質が付着してしまう黒化と呼ばれる現象がある。第3にランプの累積点燈時間による電極の消耗がある。
第1の要因については、発光管球体部が高温になることで球体部のガラスの歪みや球体部内部の気圧が上昇することにより発光管が最悪破裂に及んだり、逆に球体部温度が低すぎることにより、水銀の未蒸発が生じ、発光効率の低下やフリッカの原因となる。また陰陽極シール部温度が高温になりすぎると金属が酸化され溶断し、不点燈につながることが考えられる。そこで、前述したように、発光管の各場所によって設けられている推奨温度範囲内に放電ランプを駆動できるような冷却構成が重要となる。
また第2の要因については、前述したように、グロー放電は電圧が高いため、放電プラズマの中の陽イオンが高いエネルギーに加速されて陰極に衝突し、その結果、前記電極を構成するタングステンなどがスパッタされることにより蒸発し、これが発光管ガラス内壁面に蒸着することにより、黒化が発生すると考えられる。そこで、グロー放電による電子のスパッタから陰極を保護するために、グロー放電時には陰極電極表面に水銀を付着させることで黒化を抑制でき、長寿命な放電ランプを実現できることが知られている。
また第3の要因は、上述した第1および第2の要因が複合的に組み合わされて起きることが多く、第1の要因および第2の要因に対して対策を講じることで長寿命を実現することができる。
しかしながら、上記特許文献1のものでは、リフレクタ開口部付近の吸気口904から風を送り込み、リフレクタ902の反射面に風を沿わせて流し、球体部901aを冷却した空気を結合部材903側の排気口905から排気する構成であるため、発光管の先端部側の電極シール部901cは充分に冷却されるが、発光管において最も高温になるのは球体部901aであって、球体部901aを冷却した風はもはや冷却能力が低下した高温の風となる。このような風では結合部側の電極シール部901bを充分に冷却することは困難であり、例えば前記結合部側に陰極が配置されていた場合、陰極シール部の温度は高温となり前述したような金属部の溶断が起きる恐れがあるばかりでなく、ランプ消灯後の温度低下が陽極シール部や球体部に対して陰極シール部温度が鈍いことから、気体から液体へと状態変化した水銀は、陰極側に付着せずいち早く沸点温度を下回った陽極側あるいは球体部のガラス壁面に付着してしまう。そのため、次回ランプ点燈をする際に陰極が無防備となり、上記した現象が繰り返されることで陰極がスパッタされ、黒化の現象を招き易くなり、ランプ寿命を低下させることとなる。
また、上記特許文献2のものでは、リフレクタ902の後方から風を送風しているため、例えば陽極がリフレクタ後方に配置されていれば、やはり冷却風の風下にある陰極側が冷却されにくく、同様に消灯後のクールダウンで水銀が陰極に付着しづらくなり、黒化現象の引き金となる。逆に、例えば陰極側がリフレクタ後方に配置されているならば、ランプ消灯後に陰極側が冷却風の風上側にあるため、一番に温度低下を始めるので液化した水銀は陰極に付着し理想の状態を作り出すことが可能である。しかしながら、この構成の場合、開口の狭いリフレクタ後方から空気を送り込んでいるために、吸気口905を通過する際に多大な圧力損失を招き、高出力のランプを使用した場合、発光管球体部901aを充分に冷却するための冷却風を送り込めないという問題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みて、ランプ点灯中に推奨温度範囲内でランプ駆動を可能にすると共に、ランプ消灯後の温度推移をも考慮した冷却構成を得ることを可能とし、発光管内に黒色の物質が付着するのを抑制して、放電ランプを長寿命化し、安定発光させることができる光源装置及び該光源装置を有する投射型表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、以下のように構成した光源装置及び該光源装置を有する投射型表示装置を提供するものである。
すなわち、本発明の光源装置は、少なくとも1つの送風手段と、対向配置された陰極と陽極の間に発光部を有する発光管が結合部材を介してリフレクタに固定されている水銀放電ランプとを有する光源装置において、
前記発光管の陰極は前記結合部材側に配置されると共に、前記発光管の陽極は前記発光部を挟んで前記陰極と反対側に配置されており、
前記送風手段からの冷却風を集めて風速および風圧を高めるように形成された導風壁を有し、前記送風手段から前記導風壁を介して前記結合部材側に導かれた冷却風によって前記発光管の陰極を冷却する第1の流路と、
前記送風手段からの冷却風が前記発光管の陽極側から発光部側に導かれる第2の流路とが、それぞれ別の流路として構成されており、
前記水銀放電ランプの消灯に際して前記陰極の温度は前記陽極と前記発光部の温度よりも早く水銀の沸点を下回ることを特徴としている。
また、本発明の投射型表示装置は、上記した光源装置からの光を用いて、画像を被投射面上に投射することを特徴としている。
本発明によれば、ランプ点灯中に推奨温度範囲内でランプ駆動を可能にすると共に、ランプ消灯後の温度推移をも考慮した冷却構成を得ることを可能とし、発光管内に黒色の物質が付着するのを抑制して、放電ランプを長寿命化し、安定発光させることができる光源装置及び該光源装置を有する投射型表示装置を実現することができる。
本発明は、上記した構成により本発明の課題を達成することを可能としたものである。具体的には、例えば発光管を冷却する風の流れを1つがリフレクタ開口側の電極と球体部の冷却を行い、もう1つの冷却風の流れがリフレクタ後方側の電極を冷却するという、2つの冷却風の流れを構築することで、ランプ点灯中に推奨温度範囲内でランプ駆動できるようにしただけでなく、ランプ消灯後の各電極の温度推移をも考慮した冷却構成を得ることが可能となった。つまり、陰極側の温度が陽極や球体部の温度よりも常に早く冷やす、もしくは常に陰極側が温度の低い状態にすることで、消灯後に液化した水銀が陰極に付着することを可能とした。
すなわち、リフレクタ内部へファンからの風を取り入れるための開口が設けられており、前記ファンからの風が前記開口から送風されるように光源装置を構成し、発光管の球体部を冷却する空気流と、発光管の結合部材側を冷却する風が別の空気流で構成することで、水銀が陰極に付着させることができ、陰極のスパッタを防止することで黒化の発生を抑制でき、長寿命な光源装置を確立することを可能とした。
また、前記ファンから送風される風のうち、前記発光管の結合部材側の開口は狭く、圧力損失を伴うことから、空気が流れ辛くなってしまっているため、冷却する風をより多く取り込める導風壁を構成することで、よりリフレクタ後方側の電極冷却効率を上げることができ、ファンを低速回転で駆動しても同様の結果を得ることが可能となる。
したがって、このように構成した光源装置を投射型表示装置に搭載することで、安定した投影を行えるだけでなく、長寿命な投射型表示装置を実現することができる。また、上記したようにより多くの風を集めて冷却を行うことで、ファンを低速回転で駆動することができ、高い信頼性を得ることができると同時に、低騒音の投射型表示装置を実現することができる。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。例えば、光源ランプの構成として、陰極側をリフレクタ凹部側、陽極側をリフレクタ開口側としたが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、陰極と陽極が逆の場合でも良いことは、勿論のことである。
[実施例1]
実施例1は、本発明を適用して光源装置を搭載した投射型画像表示装置を構成したものである。
図1に本実施例における投射型画像表示装置の概略図を示す。
図1において、1は光源ランプ、2はランプ1を保持するランプホルダーー、3は防爆ガラス、4はガラス押さえ、αはランプ1からの光を入射する照明光学系、βは照明光学系からの出射光を入射するRGBの3色用の液晶パネルを備えた色分解合成光学系、5は色分解合成光学系からの出射光を入射して図示せぬスクリーン(被投射面)に画像を投射する投射レンズ鏡筒であり、投射レンズ鏡筒5内には後述する投射レンズ光学系を収納している。
6はランプ1、照明光学系α、色分解合成光学系βを収納するとともに投射レンズ5が固定される光学ボックスであり、該光学ボックス6にはランプ1の周囲を囲むランプ周辺部材としてのランプケース部材6aが形成されている。
7は光学ボックス6内に照明光学系α、色分解合成光学系βを収納した状態で蓋をする光学ボックス蓋、8は電源、9は電源フィルタ、10はランプ1を点灯する為のバラスト電源、11は電源8からの電力により液晶パネルの駆動、及びランプ1の点灯指令を送る為の回路基板、12は後述する外装キャビネット21の吸気口21aから空気を吸い込むことで色分解合成光学系β内の液晶パネル等の光学素子を冷却する為の光学系用の冷却ファン、13は光学冷却ファン12による風を色分解合成光学系β内の液晶パネル等の光学素子に送る為のファンダクトである。
14はランプ1に対して吹き付け風を送り、ランプ1を冷却する為の光源ランプ用の冷却ファンであり、ランプ1と投射レンズ鏡筒5との間隙に所定間隔を持って配置されている。15はランプ冷却ファン14を保持するファン保持台、16はファン押さえ板、17は後述する外装キャビネット21に設けた吸気口21bから空気を吸い込むことで電源8内に風を流通させ、かつバラスト電源10に吹き付け力による風を流通させることで電源8、及びバラスト電源10を同時に冷却する為の電源用の冷却ファンである。
18は排気ファンであり、排気ファン18はランプ冷却ファン14によるランプ1を通過した後の熱風、およびバラスト電源10を通過した熱風を後述する外装を構成する側板B24に設けた排気口24aより投射型画像表示装置外に排出する。
19はランプ放熱板、20はランプ排気遮光マスクであり、ランプ1の放熱機能およびランプ1を通過した後の熱風を通過させる為の通風ダクトの機能を有するとともに、ランプ1からの光が装置外部に漏れないような遮光機能を有している。
21は光学ボックス6等を収納する為の外装キャビネット(外装ケース下部)、22は外装キャビネット21に光学ボックス6等を収納した状態で蓋をする為の外装キャビネット蓋(外装ケース上部)、23は側板A、24は側板Bであり、外装キャビネット21には上述した吸気口21a、21bが形成されており、側板B24には上述した排気口24aが形成されている。
25は色分解合成光学系β内の偏光素子等の光学素子を冷却するための冷却ファンであり、冷却ファン25は外装キャビネット21の図示を省略した吸気口からの空気を外装キャビネット21に形成されたダクト部(図示省略)を介して色分解合成光学系β内の偏光素子等の光学素子に吹き付ける構成となっている。
26は側板A23の内側に取り付けられたインターフェース補強板、27は外装放熱板でランプケース部材6aに取り付けられており、ランプ1からの熱を放熱する。
28はランプ蓋で、ランプ蓋28は外装キャビネット21の底面に着脱自在に設けられており、図示を省略したビスにより固定されている。また、29はセット調整脚で、セット調整脚29は外装キャビネット21に固定されており、その脚部29aの高さを調整可能となっている。脚部29aの高さ調整により、装置本体の傾斜角度を調整できるように構成されている。
次に、前述したランプ1、照明光学系α、色分解合成光学系β、投射レンズ鏡筒5内の投射レンズ光学系70(図2参照)にて構成される反射型液晶表示素子(反射型液晶パネル等の画像形成素子)を搭載した投射型画像表示装置の光学構成について図2にて説明する。
図2において、41は連続スペクトルで白色光を発光する発光管、42は発光管41からの光を所定の方向に集光するリフレクターであり、発光管41とリフレクター42によりランプ1を形成する。
43aは垂直方向(ランプ1からの光の進行方向における垂直方向(紙面垂直方向))において屈折力を有するレンズアレイで構成された第1のシリンダアレイ、43bは第1のシリンダアレイ43aの個々のレンズに対応したレンズアレイを有する第2のシリンダアレイ、44は紫外線吸収フィルタ、45は無偏光光を所定の偏光光に揃える偏光変換素子である。
46は水平方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズで構成されたフロントコンプレッサ、47は光軸を90度変換する為の全反射ミラー、48はコンデンサーレンズ、49は水平方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズで構成されたリアコンプレッサである。以上により照明光学系αが構成される。
58は青(B)と赤(R)の波長領域の光を反射し、緑(G)の波長領域の光を透過するダイクロイックミラーであり、59は透明基板に偏光素子を貼着したG用の入射側偏光板であり、S偏光光のみを透過する。60はP偏光光を透過し、S偏光光を反射する第1の偏光ビームスプリッターであり、偏光分離面を有する。
61R,61G,61Bはそれぞれ入射した光を反射するとともに画像変調する赤用の反射型液晶表示素子、緑用の反射型液晶表示素子、青用の反射型液晶表示素子である。62R,62G,62Bはそれぞれ、赤用の1/4波長板、緑用の1/4波長板、青用の1/4波長板である。64は透明基板に偏光素子を貼着したRB用の入射側偏光板であり、S偏光のみを透過する。65はBの光の偏光方向を90度変換し、Rの光の偏光方向は変換しない第1の色選択性位相差板である。66はP偏光を透過し、S偏光を反射する第2の偏光ビームスプリッターであり、偏光分離面を有する。67はRの光の偏光方向を90度変換し、Bの光の偏光方向は変換しない第2の色選択性位相差板である。
68はRB用の出射側偏光板(偏光素子)であり、S偏光のみを透過する。69はP偏光を透過し、S偏光を反射する第3の偏光ビームスプリッター(色合成手段)であり、偏光分離面を有する。
以上のダイクロイックミラー58から第3の偏光ビームスプリッター69により、色分解合成光学系βが構成される。
70は投射レンズ光学系であり、上記照明光学系,色分解合成光学系および投射レンズ光学系により画像表示光学系が構成される。
次に光学的な作用を説明する。
発光管41から発した光はリフレクター42により所定の方向に集光される。リフレクター42は放物面形状を有しており、放物面の焦点位置からの光は放物面の対称軸に平行な光束となる。但し、発光管41からの光源は理想的な点光源ではなく有限の大きさを有しているので、集光する光束には放物面の対称軸に平行でない光の成分も多く含まれている。これらの光束は、第1のシリンダアレイ43aに入射する。第1のシリンダアレイ43aに入射した光束はそれぞれのシリンダレンズに応じた複数の光束に分割、集光され(水平方向に帯状の複数の光束)、紫外線吸収フィルタ44を介して、第2のシリンダアレイ43bを経て、複数の光束(水平方向に帯状の複数の光束)を偏光変換素子45の近傍に形成する。
偏光変換素子45は、偏光分離面と反射面と1/2波長板とからなり、複数の光束は、その列に対応した偏光分離面に入射し、透過するP偏光成分の光と反射するS偏光成分の光に分割される。反射されたS偏光成分の光は反射面で反射し、P偏光成分と同じ方向に出射する。一方、透過したP偏光成分の光は、1/2波長板を透過してS偏光成分と同じ偏光成分に変換され、偏光方向が揃った光として出射する。偏光変換された複数の光束(水平方向に帯状の複数の光束)は、偏光変換素子45を出射した後、フロントコンプレッサ46を介して、全反射ミラー47にて90度反射し、コンデンサーレンズ48、リアコンプレッサ49に至る。
ここで、フロントコンプレッサ46、コンデンサーレンズ48、リアコンプレッサ49の光学的作用の関係で、複数の光束は矩形形状の像が重なった形で矩形の均一な照明エリアが形成されることになる。この照明エリアに後述の反射型液晶表示素子61R、61G、61Bを配置する。次に、偏光変換素子45によりS偏光とされた光は、ダイクロイックミラー58に入射する。尚、ダイクロイックミラー58は、B(430〜495nm)とR(590〜650nm)の光は反射し、G(505〜580nm)の光は透過する。
次に、Gの光路について説明する。
ダイクロイックミラー58を透過したGの光は入射側偏光板59に入射する。尚、Gの光はダイクロイックミラー58によって分解された後もS偏光となっている。そしてGの光は、入射側偏光板59から出射した後、第1の偏光ビームスプリッター60に対してS偏光として入射して偏光分離面で反射され、G用の反射型液晶表示素子61Gへと至る。G用の反射型液晶表示素子61Gにおいては、Gの光が画像変調されて反射される。画像変調されたGの反射光のうちS偏光成分は、再び第1の偏光ビームスプリッター60の偏光分離面で反射し、光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたGの反射光のうちP偏光成分は、第1の偏光ビームスプリッター60の偏光分離面を透過し、投射光として第3の偏光ビームスプリッター69に向かう。このとき、すべての偏光成分をS偏光に変換した状態(黒を表示した状態)において、第1の偏光ビームスプリッター60とG用の反射型液晶表示素子61Gとの間に設けられた1/4波長板62Gの遅相軸を所定の方向に調整することにより、第1の偏光ビームスプリッター60とG用の反射型液晶表示素子61Gで発生する偏光状態の乱れの影響を小さく抑えることができる。第1の偏光ビームスプリッター60から出射したGの光は、第3の偏光ビームスプリッター69に対してP偏光として入射し、第3の偏光ビームスプリッター69の偏光分離面を透過して投射レンズ70へと至る。
一方、ダイクロイックミラー58を反射したRとBの光は、入射側偏光板64に入射する。尚、RとBの光はダイクロイックミラー58によって分解された後もS偏光となっている。そしてRとBの光は、入射側偏光板64から出射した後、第1の色選択性位相差板65に入射する。第1の色選択性位相差板65は、Bの光のみ偏光方向を90度回転する作用を持っており、これによりBの光はP偏光として、Rの光はS偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射する。S偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射したRの光は、第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面で反射され、R用の反射型液晶表示素子61Rへと至る。また、P偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射したBの光は、第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面を透過してB用の反射型液晶表示素子61Bへと至る。
R用の反射型液晶表示素子61Rに入射したRの光は画像変調されて反射される。画像変調されたRの反射光のうちS偏光成分は、再び第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面で反射されて光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたRの反射光のうちP偏光成分は第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面を透過して投射光として第2の色選択性位相板67に向かう。
また、B用の反射型液晶表示素子61Bに入射したBの光は画像変調されて反射される。画像変調されたBの反射光のうちP偏光成分は、再び第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたBの反射光のうちS偏光成分は第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面で反射して投射光として第2の色選択性位相板67に向かう。
このとき、第2の偏光ビームスプリッター66とR用,B用の反射型液晶表示素子61R,61Bの間に設けられた1/4波長板62R,62Bの遅相軸を調整することにより、Gの場合と同じようにR,Bそれぞれの黒の表示の調整を行うことができる。
こうして1つの光束に合成され、第2の偏光ビームスプリッター66から出射したRとBの投射光のうちRの光は、第2の色選択性位相板67によって偏光方向が90度回転されてS偏光成分となり、さらに出射側偏光板68で検光されて第3の偏光ビームスプリッター69に入射する。また、Bの光はS偏光のまま第2の色選択性位相板67をそのまま透過し、さらに出射側偏光板68で検光されて第3の偏光ビームスプリッター69に入射する。尚、出射側偏光板68で検光されることにより、RとBの投射光は第2の偏光ビームスプリッター66とR用,B用の反射型液晶表示素子61R,61B、1/4波長板62R、62Bを通ることによって生じた無効な成分をカットされた光となる。
そして、第3の偏光ビームスプリッター69に入射したRとBの投射光は第3の偏光ビームスプリッター69の偏光分離面を反射し、前述した該偏光分離面にて反射したGの光と合成されて投射レンズ光学系70に至る。
そして、合成されたR,G,Bの投射光は、投射レンズ光学系70によってスクリーンなどの被投射面に拡大投影される。
以上説明した光路は反射型液晶表示素子が白表示の場合である為、以下に反射型液晶表示素子が黒表示の場合での光路を説明する。
まず、Gの光路について説明する。
ダイクロイックミラー58を透過したGの光のS偏光光は入射側偏光板59に入射し、その後、第1の偏光ビームスプリッター60に入射して偏光分離面で反射され、G用の反射型液晶表示素子61Gへと至る。しかし、反射型液晶表示素子61Gが黒表示の為、Gの光は画像変調されないまま反射される。従って、反射型液晶表示素子61Gで反射された後もGの光はS偏光光のままである為、再び第1の偏光ビームスプリッター60の偏光分離面で反射し、入射側偏光板59を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。
次に、RとBの光路について説明する。
ダイクロイックミラー58を反射したRとBの光のS偏光光は、入射側偏光板64に入射する。そしてRとBの光は、入射側偏光板64から出射した後、第1の色選択性位相差板65に入射する。第1の色選択性位相差板65は、Bの光のみ偏光方向を90度回転する作用を持っており、これによりBの光はP偏光として、Rの光はS偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射する。S偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射したRの光は、第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面で反射され、R用の反射型液晶表示素子61Rへと至る。また、P偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射したBの光は、第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面を透過してB用の反射型液晶表示素子61Bへと至る。ここでR用の反射型液晶表示素子61Rは黒表示の為、R用の反射型液晶表示素子61Rに入射したRの光は画像変調されないまま反射される。従って、R用の反射型液晶表示素子61Rで反射された後もRの光はS偏光光のままである為、再び第1の偏光ビームスプリッター60の偏光分離面で反射し、入射側偏光板64を通過して光源側に戻され、投射光から除去される為、黒表示となる。一方、B用の反射型液晶表示素子61Bに入射したBの光はB用の反射型液晶表示素子61Bが黒表示の為、画像変調されないまま反射される。従って、B用の反射型液晶表示素子61Bで反射された後もBの光はP偏光光のままである為、再び第1の偏光ビームスプリッター60の偏光分離面を透過し、第1の色選択性位相差板65により、S偏光に変換され、入射側偏光板64を透過して光源側に戻されて投射光から除去される。
以上が、反射型液晶表示素子(反射型液晶パネル)を使用した投射型画像表示装置での光学構成である。
次に、図1に示された光源ランプ(光源)周辺について、図3〜図5を用いて、詳細に説明する。
光源ランプ(例えば高圧水銀放電ランプ)1は図9に示すように球体部101aの内部に電極101bと101cが対向して配置された発光管101と、前記発光管から光を平行光に変換するリフレクタ102と前記発光管101とリフレクタ102を光学的に位置あわせした後、これらを結合するための結合部材103より構成されている。(ここで、電極101bと101cは、陰極および陽極のどちらでも同様であるが、本発明では101bを陽極、101cを陰極として説明を行う)更に、結合部材103には上下方向に開口(不図示)が設けられており、前記結合部材開口部(不図示)には例えば網状のフィルターが取り付けられている。
前記光源1は押えバネなどの押し付け部材(不図示)を介して光源保持部材(ランプホルダー)2に固定される。前記ランプホルダー2には、冷却風の入り口となる開口2aと冷却後の風の出口となる開口(不図示)が設けられている。また、前記ランプホルダーには前面ガラス3がガラス押え4によりランプホルダー2に取付けられている。更にランプホルダー2にはランプ結合部材開口部(不図示)に向かってジャンプ台状の導風壁2bが形成されている。
ここで、本構成では前記複数の開口が前記ランプホルダー2に設けられた構成を示しているが、この吸気用の開口2aおよび排気用の開口(不図示)がリフレクタに設けられた構成でも良い。更に前面ガラス3もリフレクタに接着された構成でも良く、この場合ガラス押え4は不要となる。
また、光源1の側面には冷却用ファン14が配置され、ファン14は複数の開口を有するファン保持台15にファン押え板16によって固定されている。
このような構成にすることで、ファン14から送風された冷却風はファン保持台15に設けた開口15aを通過し、冷却風の一部は前記ランプホルダー2に設けられた開口2aからリフレクタ102内部に送り込まれる。そして、この風は管球101の陽極側101bを冷却し、ランプホルダー2の開口2aとは対面した位置に設けられている壁にぶつかることで、リフレクタ102の壁面を沿って図4に示す矢印のように管球101の球体部101aに向かって流れる。そうすることで最も高温となる球体部101aを冷却し、更にリフレクタ102内壁面を沿って流れ、ランプホルダー2の開口2cから排気される。
一方、図5に示すようにファン14から送風された冷却風の他の一部はファン保持台15に設けた上記開口とは別の開口15bを通過し、ランプホルダー2に設けられた導風壁2bによって集められ風速および風圧を高めた状態でランプ結合部材103に設けられた開口103aから送風される。開口103aから結合部材の内部へ送風された冷却風は発光管101の陰極部101cを冷却した後、結合部材103の開口103bより排気される。
このとき、リフレクタ102後方で結合部材103との連結部は発光管を位置合わせして固着できるようにリフレクタ102には開口102aが設けられている。しかしながら、前述したように、開口102aは開口が狭く空気が通るには抵抗となるだけでなく、本発明ではリフレクタ102の吸気用開口2aと結合部材103aから送風しているため、リフレクタ102内部と結合部材103内部で圧が高まり、お互いの流れを抑制するような空気の行き来はほとんど起きないため、それぞれの冷却風の吸気から排気までの流れを独立化することができる。
そうすることで、ランプ発光管101の中でも比較的温度が低いそれぞれの電極シール部は、ファンから送られてすぐの比較的温度の低い冷却風で冷却でき、逆にランプ発光管の中で最も高い球体部101aは、陽極部101bを冷却した後の風で冷却するという効率な冷却を実現することができる。更に、ランプ消灯後を考えるとリフレクタ内部に配置されている球体部101aや陽極部101bはランプ点燈時の発熱のために高温になっていたことにより短時間で冷却されにくいのに対し、最も高温となる球体部が存在するリフレクタ内部というスペース(図4記載のA)とは別にある発光管陰極部101cを独立した(他の被冷却対象物には影響を受けない)冷却風で冷却をすることで(図4記載のB)、球体部101aや陽極部101bよりも先に101cの温度を下げることが可能となる。図6は本発明の構成における装置において、陽極101bと陰極101cとの温度を測定したときのデータである。
図6において横軸は時間、縦軸は温度を示す。この図6においても、陰極側が常に温度が低くなるように冷却されていることが分かる。その結果、発光管101球体部101a内部に封入されている水銀は液化する際に、一番早く沸点を下回る陰極に常に付着するようになる。そのため、次回のランプ点燈に欠かせないグロー放電期間では陰極に陽イオンが衝突し、スパッタされるのを水銀が防ぐことができ、黒化の発生原因となっているタングステンの蒸発を極力避けることができるようになった結果、ランプ自体の寿命を延ばすことに成功した。
ここで、ランプの水銀付着状況について補足すると、水銀が液化する沸点温度は気圧によって変化することは広く知られている。本発明で使用の放電ランプも発光管球体部101aは高温になっていることから気圧が高まっていることが推測できるが、消灯時の温度低下期間においては実際の気圧は分かっておらず、沸点温度は導き出せないだけでなく、水銀が安定して付着するまでのその挙動が明らかでないことから、本発明では水銀を付着させるべき陰極が常に温度が低くなるような構成を発明する。
[実施例2]
実施例2は、本発明を適用して光源装置を構成したものである。
図7に本実施例における光源装置の概略図を示す。
実施例1では結合部材103の開口103aがファンから風向きに対して垂直方向となっていた。しかし、図7に示すように前記開口103aおよび103bがファンからの送風方向と同じ方向に向いていても同様の効果が得られる。この場合においても、ランプホルダー2の開口2aからリフレクタ102内部に送風される風と、結合部材103の開口103aから送風される風はそれぞれの独立の流れを構築しているため、実施例1と同様に、電極部はファンから送られてすぐの比較的温度の低い冷却風で冷却でき、逆にランプ発光管の中で最も高い球体部101aは、陽極部101bを冷却した後の風で冷却するという効率な冷却を実現することができる。
更に、ランプ消灯後を考えるとリフレクタ内部に配置されている球体部101aや陽極部101bは高温になっていたからすぐには冷却されにくいのに対し、最も高温となる球体部が存在するリフレクタ内部というスペースとは別にある発光管陰極部101cを独立した(他の被冷却対象物には影響を受けない)冷却風で冷却をすることで、球体部101aや陽極部101bよりも先に温度を下げることが可能となり、球体部101a内部に封入されている水銀は液化する際に、一番早く沸点を下回る陰極に常に付着するようになる。そのため、次回のランプ点燈に欠かせないグロー放電期間では陰極に陽イオンが衝突し、スパッタされるのを水銀が防ぐことができ、黒化の発生原因となっているタングステンの蒸発を極力避けることができるようになった結果、ランプ自体の寿命を延ばすことに成功した。
また、結合部103に設けられている開口103aは比較的狭いことから、送風する風量および風圧を稼ぐために前記開口103aまで風を導く導風壁(不図示)を設けることでより一層の冷却効果をあげることが可能となる。
[実施例3]
実施例3は、本発明を適用して光源装置を構成したものである。
図8に本実施例における光源装置の概略図を示す。
実施例1および実施例2では、結合部材103に設けられた開口103aおよび103bの開口の向きについて説明したが、これらどちらもファン1つの風を分割する構成で説明を行ってきた。しかし、ランプホルダー2の開口2aから送風される風と、結合部材103の開口103aから送風される風とは、図8に示すように別のファン14aで構成されてもよい。
図8では開口2aから送風するファンをシロッコファン14a、導風壁2bから送風するファンを軸流ファン14で示したが、周辺スペースなどの関係でファンの種類を変更しても良く、本発明はファンの種類にはよらない。それぞれの独立の流れを構築しているため、実施例1と同様に、電極部はファンから送られてすぐの比較的温度の低い冷却風で冷却でき、逆にランプ発光管の中で最も高い球体部101aは、陽極部101bを冷却した後の風で冷却するという効率な冷却を実現することができる。
更に、ランプ消灯後を考えるとリフレクタ内部に配置されている球体部101aや陽極部101bは高温になっていたからすぐには冷却されにくいのに対し、最も高温となる球体部が存在するリフレクタ内部というスペースとは別にある発光管陰極部101cを独立した(他の被冷却対象物には影響を受けない)冷却風で冷却をすることで、球体部101aや陽極部101bよりも先に温度を下げることが可能となり、球体部101a内部に封入されている水銀は液化する際に、一番早く沸点を下回る陰極に常に付着するようになる。そのため、次回のランプ点燈に欠かせないグロー放電期間では陰極に陽イオンが衝突し、スパッタされるのを水銀が防ぐことができ、黒化の発生原因となっているタングステンの蒸発を極力避けることができるようになった結果、ランプ自体の寿命を延ばすことに成功した。
また、結合部103に設けられている開口103aは比較的狭いことから、送風する風量および風圧を稼ぐために前記開口103aまで風を導く導風壁(不図示)を設けることでより一層の冷却効果をあげることが可能となる。
本発明の実施例1における光源装置を搭載した投影型画像表示装置の全体構成を示す図。 本発明の実施例1における光源装置を搭載した投影型画像表示装置の光学構成を示す図。 本発明の実施例1における光源装置の構成を示す図。 本発明の実施例1における光源装置内の冷却風の流れを説明する図。 本発明の実施例1における光源装置内の冷却風の流れを説明する図。 本発明の効果を表す温度推移グラフ。 本発明の実施例2における光源装置の構成を示す図。 本発明の実施例3における光源装置の構成を示す図。 一般的に用いられる水銀放電ランプの構造を説明する図。 特許文献1における従来例を説明する図。 特許文献2における従来例を説明する図。
符号の説明
1:光源ランプ
2:ランプホルダーー
2a:吸気用開口
2b:導風壁
3:防爆ガラス
4:ガラス押さえ
14:冷却用ファン
15:ファン保持台
16:ファン押さ板
103b:結合部材排気用開口

Claims (4)

  1. 少なくとも1つの送風手段と、対向配置された陰極と陽極の間に発光部を有する発光管が結合部材を介してリフレクタに固定されている水銀放電ランプとを有する光源装置において、
    前記発光管の陰極は前記結合部材側に配置されると共に、前記発光管の陽極は前記発光部を挟んで前記陰極と反対側に配置されており、
    前記送風手段からの冷却風を集めて風速および風圧を高めるように形成された導風壁を有し、前記送風手段から前記導風壁を介して前記結合部材側に導かれた冷却風によって前記発光管の陰極を冷却する第1の流路と、
    前記送風手段からの冷却風が前記発光管の陽極側から発光部側に導かれる第2の流路とが、それぞれ別の流路として構成されており、
    前記水銀放電ランプの消灯に際して前記陰極の温度は前記陽極と前記発光部の温度よりも早く水銀の沸点を下回ることを特徴とする光源装置。
  2. 前記結合部材は、前記導風壁を介して前記結合部材側に導かれた前記送風手段からの冷却風を、該結合部材に設けられた開口を介して該結合部材に固定されている発光管側に導風するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記第1の流路と前記第2の流路に冷却風を送風する送風手段が、それぞれ別の送風手段によって構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光源装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光源装置からの光を用いて、画像を被投射面上に投射することを特徴とする投射型表示装置。
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