JP4793148B2 - スクリュー形過給機 - Google Patents

スクリュー形過給機 Download PDF

Info

Publication number
JP4793148B2
JP4793148B2 JP2006193763A JP2006193763A JP4793148B2 JP 4793148 B2 JP4793148 B2 JP 4793148B2 JP 2006193763 A JP2006193763 A JP 2006193763A JP 2006193763 A JP2006193763 A JP 2006193763A JP 4793148 B2 JP4793148 B2 JP 4793148B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
discharge
female rotor
discharge port
pulsation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006193763A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008019821A (ja
Inventor
然奈 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2006193763A priority Critical patent/JP4793148B2/ja
Publication of JP2008019821A publication Critical patent/JP2008019821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4793148B2 publication Critical patent/JP4793148B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supercharger (AREA)

Description

本発明は、内燃機関等に空気を供給するスクリュー形過給機に係り、特に吐出脈動によって生ずる騒音を低減したスクリュー形過給機に関する。
スクリュー形過給機は、螺旋状の雄ロータとこれに噛み合う雌ロータとをケーシング内で相互に逆回転させ、その一端から吸い込んだ空気を、雄ロータ及び雌ロータとケーシングとの間で区画された空間内に導いて圧縮し、これを軸方向に圧送して他端に形成された吐出ポートから吐出するような構造となっている(特許文献1〜6参照)。
特開平8−338386号公報 特開2003−286852号公報 特開2002−221173号公報 特開平10−317980号公報 特開2000−257434号公報 実開平3−110139号公報
ところで、スクリュー形過給機では、その構造上(ロータ回転数)×(ロータ歯数)によって決定される周波数の吐出脈動が生ずる。すなわち、スクリュー形過給機の吐出ポートからは雄ロータと雌ロータとの回転に伴って上述した周波数の脈動流が間欠的に吐出され、この吐出脈動によって騒音が発生するという問題点があった。
本発明の目的は、吐出ポートで発生する吐出脈動を抑制することによって、吐出脈動による騒音を低減することのできるスクリュー形過給機を提供することにある。
本発明の第1の特徴は、螺旋状に形成された雄ロータと雌ロータとを噛み合わせて回転駆動し、吸入口から吸込んだ空気を前記雄ロータと前記雌ロータとの間で圧縮して吐出口から吐出するスクリュー形過給機において、
前記吐出口は、前記雄ロータ及び前記雌ロータの螺旋と平行となるような形状の開口部により形成され、前記雌ロータ側の開口部を、前記雌ロータからの吐出脈動の位相が前記雄ロータからの吐出脈動の位相に対して半位相ずれるような形状したことを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、螺旋状に形成された雄ロータと雌ロータとを噛み合わせて回転駆動し、吸入口から吸込んだ空気を前記雄ロータと前記雌ロータとの間で圧縮して吐出口から吐出するスクリュー形過給機において、
前記吐出口は、前記雄ロータ及び前記雌ロータの螺旋と平行となるような形状の開口部により形成され、前記雄ロータ側の開口部を、前記雄ロータからの吐出脈動が前記前記雌ロータからの吐出脈動の位相に対して半位相ずれるような形状したことを要旨とする。
本発明のスクリュー形過給機によれば、雄ロータからの吐出脈動の位相と雌ロータからの吐出脈動の位相とが逆位相となるように吐出口を形成したので、雄ロータからの吐出脈動と雌ロータからの吐出脈動とを合わせた全体としての吐出脈動の増加が抑制されることになり、これによって吐出脈動による騒音を低減することができる。
以下、本発明に係わるスクリュー形過給機の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態に係るスクリュー形過給機の構造を説明するために一部を切欠いて示した縦断面図、図2は側面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態のスクリュー形過給機1は、互いに噛み合って吸込んだ空気を圧縮する雄ロータ2及び雌ロータ3と、雄ロータ2及び雌ロータ3を収納したロータケーシング部4と、雄ロータ2のロータ軸であるM軸5と、雌ロータ3のロータ軸であるF軸6と、M軸5及びF軸6を回転可能に支持する軸受7と、軸受7を収納した軸受ケーシング部8と、ロータケーシング部4の側面に設けられた過給流体(空気)の吐出口9(図1不図示)と、M軸5及びF軸6を回転駆動するタイミングギア10、11とを備えている。
吐出口9は、図2に示すように、雄ロータ2の螺旋と平行になるように形成された開口部21と、雌ロータ3の螺旋と平行になるように形成された開口部22とによって形成されており、雌ロータ3側の開口部22は点線で示した通常の開口部23からずれた位置に形成されている。本実施形態において、開口部とは、吐出口9の開口端部分を示している。
通常の開口部23は、雄ロータ2からの吐出脈動と雌ロータ3からの吐出脈動が同位相となるような形状で、且つ雌ロータ3の螺旋と平行になるように形成されたものである。本実施形態では、この通常の開口部23から半位相だけずれるような位置に雌ロータ側の開口部22が形成されている。
また、他の実施形態としては、図3に示すように、雄ロータ側の開口部31を点線で示した通常の開口部32から半位相だけずれるような位置に形成するようにしてもよい。
このように構成された本実施形態のスクリュー形過給機1は、互いに噛み合った雄ロータ2と雌ロータ3とをエンジンの出力等で図4に示すように逆方向に回転駆動し、吸気口から導入した空気を2本のロータ間で圧縮して吐出口9から加圧空気として吐出している。そして、スクリュー形過給機1から吐出された加圧空気は、図示しない内燃機関の給気側に過給されるように構成されている。
次に、雄ロータ2と雌ロータ3と吐出口9との関係を図5に基づいて説明する。図5に示すように、斜線で示した吐出口9は、雄ロータ2の螺旋と平行になるように形成された開口部51と、雌ロータ3の螺旋と平行になるように形成された開口部52とによって構成された三角形の形状をしている。この図5の形状を簡略化した図を図6に示す。
また、通常の吐出口における雄ロータ2と雌ロータ3と吐出口との関係を図7に基づいて説明する。図7に示すように、通常の吐出口71は、雄ロータ2の螺旋と平行になるように形成された開口部72と、雌ロータ3の螺旋と平行になるように形成された開口部73とによって構成された三角形の形状をしている。
ここで、図5に示す本実施形態の吐出口9の形状と、図7に示す通常の吐出口71の形状とを比較してみると、図5に示す雌ロータ3側の開口部52は、図7に示す通常の吐出口71の開口部73から1/2行程だけずれた位置に形成されている。したがって、本実施形態の吐出口9では雄ロータ2からの吐出脈動と雌ロータ3からの吐出脈動が半位相だけずれて逆位相となる。これにより、雄ロータ2からの吐出脈動と雌ロータ3からの吐出脈動とを合わせた全体としての吐出脈動の増加が抑制され、吐出脈動による騒音が低減されることになる。
これに対して、図7に示す通常の吐出口71では、ロータの形状と吐出口の形状が同一の形状をしているので、雄ロータ2から生じる吐出脈動と雌ロータ3から生じる吐出脈動とが同位相となって相互に増幅することになり、これが騒音の要因となっている。
次に、本実施形態のスクリュー形過給機1による効果を図8〜図10に基づいて説明する。図8は通常の吐出口71における吐出脈動の変化を説明するための概念図であり、図9は本実施形態の吐出口9における吐出脈動の変化を説明するための概念図である。
図8に示すように、通常の吐出口71における吐出脈動は、雄ロータ2からの吐出脈動Mと、雌ロータ3からの吐出脈動Fとが同位相であるために、吐出口71からの吐出脈動M+Fは、雄ロータ2からの吐出脈動Mと雌ロータ3からの吐出脈動Fとが合成されて増大している。
これに対して、本実施形態の吐出口9における吐出脈動は、図9に示すように雄ロータ2からの吐出脈動Mと、雌ロータ3からの吐出脈動Fとが逆位相となっているために、吐出脈動M+Fは、図8のように雄ロータ2からの吐出脈動Mと雌ロータ3からの吐出脈動Fとが同位相のときほど、合成されて増大することはなく、全体としての吐出脈動の増加を抑制することができる。
したがって、本実施形態のスクリュー形過給機1では、吐出口9からの騒音を通常の吐出口71からの騒音に対して大幅に減少させることが可能となる。
ここで、本実施形態のスクリュー形過給機1から発生する騒音の計測結果を図10に示す。図10は、スクリュー形過給機の各回転数における騒音の計測値を示したものであり、図10(a)は騒音の1次成分、図10(b)は騒音の2次成分、図10(c)は騒音の3次成分を示している。
図10において、実線は従来からある通常の吐出口を備えたスクリュー形過給機の騒音計測値を示しており、点線は本実施形態の吐出口を備えたスクリュー形過給機の騒音計測値を示している。そして、従来の騒音計測値(実線)と本実施形態による騒音計測値との差、すなわち騒音が低減した部分が分かりやすくなるように斜線で示している。
図10から明らかなように、騒音の1次成分〜3次成分の各成分において、通常の吐出口から発生する騒音よりも、本実施形態の吐出口から発生する騒音のほうが大幅に低減している。
このように本実施形態のスクリュー形過給機1では、雄ロータ2からの吐出脈動の位相と雌ロータ3からの吐出脈動の位相とが逆位相となるように吐出口9を形成したので、雄ロータ2からの吐出脈動と雌ロータ3からの吐出脈動とを合わせた全体としての吐出脈動の増加が抑制され、これによって吐出脈動による騒音を低減することができる。
そして、本実施形態のスクリュー形過給機1では、吐出口9の雌ロータ側の開口部22を、雌ロータ3からの吐出脈動の位相が雄ロータ2からの吐出脈動の位相に対して半位相ずれるような形状にしたので、雄ロータ2からの吐出脈動の位相と、雌ロータ3からの吐出脈動の位相とを逆位相にすることができ、これによって吐出脈動による騒音の低減を可能としている。
さらに、本実施形態のスクリュー形過給機1では、吐出口9の雄ロータ側の開口部31を、雄ロータ2からの吐出脈動が雌ロータ3からの吐出脈動の位相に対して半位相ずれるような形状とすることにより、雄ロータ2からの吐出脈動の位相と雌ロータ3からの吐出脈動の位相とを逆位相にすることができるため、これによっても吐出脈動による騒音の低減が可能となる。
本発明の実施形態に係るスクリュー形過給機の構造を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係るスクリュー形過給機の構造を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るスクリュー形過給機の構造を示す側面図である。 スクリュー形過給機の雄ロータ及び雌ロータの動きを説明するための図である。 本発明の実施形態に係るスクリュー形過給機の雄ロータと雌ロータと吐出口との関係を説明するための図である。 本発明の実施形態に係るスクリュー形過給機の雄ロータと雌ロータと吐出口との関係を簡略化して示した図である。 通常のスクリュー形過給機の雄ロータと雌ロータと吐出口との関係を説明するための図である。 通常のスクリュー形過給機における吐出脈動の変化を説明するための概念図である。 本発明の実施形態に係るスクリュー形過給機における吐出脈動の変化を説明するための概念図である。 本発明の実施形態に係るスクリュー形過給機から発生する騒音の計測結果を示す図である。
符号の説明
1 スクリュー形過給機
2 雄ロータ
3 雌ロータ
4 ロータケーシング部
5 M軸
6 F軸
7 軸受
8 軸受ケーシング部
9、71 吐出口
10、11 タイミングギア
21、31、51、72 雄ロータ側の開口部
22、52、73 雌ロータ側の開口部
23、32 通常の開口部

Claims (2)

  1. 螺旋状に形成された雄ロータと雌ロータとを噛み合わせて回転駆動し、吸入口から吸込んだ空気を前記雄ロータと前記雌ロータとの間で圧縮して吐出口から吐出するスクリュー形過給機において、
    前記吐出口は、前記雄ロータ及び前記雌ロータの螺旋と平行となるような形状の開口部により形成され、前記雌ロータ側の開口部を、前記雌ロータからの吐出脈動の位相が前記雄ロータからの吐出脈動の位相に対して半位相ずれるような形状したことを特徴とするスクリュー形過給機。
  2. 螺旋状に形成された雄ロータと雌ロータとを噛み合わせて回転駆動し、吸入口から吸込んだ空気を前記雄ロータと前記雌ロータとの間で圧縮して吐出口から吐出するスクリュー形過給機において、
    前記吐出口は、前記雄ロータ及び前記雌ロータの螺旋と平行となるような形状の開口部により形成され、前記雄ロータ側の開口部を、前記雄ロータからの吐出脈動が前記前記雌ロータからの吐出脈動の位相に対して半位相ずれるような形状したことを特徴とするスクリュー形過給機。
JP2006193763A 2006-07-14 2006-07-14 スクリュー形過給機 Expired - Fee Related JP4793148B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006193763A JP4793148B2 (ja) 2006-07-14 2006-07-14 スクリュー形過給機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006193763A JP4793148B2 (ja) 2006-07-14 2006-07-14 スクリュー形過給機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008019821A JP2008019821A (ja) 2008-01-31
JP4793148B2 true JP4793148B2 (ja) 2011-10-12

Family

ID=39075958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006193763A Expired - Fee Related JP4793148B2 (ja) 2006-07-14 2006-07-14 スクリュー形過給機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4793148B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MY164698A (en) * 2009-03-27 2018-01-30 Sprintex Australasia Pty Ltd A compressor

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5430520A (en) * 1977-08-12 1979-03-07 Hitachi Ltd Screw compressor
JPH0442286U (ja) * 1990-08-10 1992-04-09
JPH08338387A (ja) * 1995-06-14 1996-12-24 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd スクリュー圧縮機
JP4686936B2 (ja) * 2000-10-30 2011-05-25 株式会社デンソー スクリュー圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008019821A (ja) 2008-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5353383B2 (ja) ルーツ式流体機械
US9581156B2 (en) Gear pump including an inner rotor having a plurality of teeth
JP2006161616A (ja) タンデム型トロコイドポンプおよびその組み付け方法
JP2008196390A (ja) 容積変動型流体機械
JP2008133763A (ja) スクリュー流体機械
JP4650180B2 (ja) オイルポンプロータ
WO2020162046A1 (ja) 多段スクリュー圧縮機
JP2010275995A (ja) スクリュー圧縮機
CA2642172C (en) Roots type gear compressor with helical lobes having feedback cavity
JP4793148B2 (ja) スクリュー形過給機
JP5444292B2 (ja) 電動オイルポンプ
RU2547211C2 (ru) Винтовой компрессор сухого сжатия
JPH08338386A (ja) スクリュー圧縮機
JP2009287463A (ja) ポンプ
JP4321206B2 (ja) 気体圧縮装置
JP2003227474A (ja) 内接歯車ポンプ
JP2005315149A (ja) スクリュー式流体機械
JP2008025351A (ja) スクリュー形過給機
JP2007321726A (ja) スクリュー圧縮機
JP2005232979A (ja) オイルフリースクリュー圧縮機
JP4255798B2 (ja) 内接型ギヤポンプロータおよび内接型ギヤポンプ
JP2009215882A (ja) スクリュー圧縮機
JP4221541B2 (ja) 燃料ポンプ
KR101583935B1 (ko) 맥동 저감을 위한 자동변속기용 더블 오일 펌프
JP6863587B2 (ja) 高効率内接歯車式ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110711

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees