JP4787760B2 - ガス放電mopaレーザのスペクトル解析モジュール - Google Patents

ガス放電mopaレーザのスペクトル解析モジュール Download PDF

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Description

本発明は、パルス毎のベースで非常に細かく制御された波長及び帯域幅を有し、かつ出力パワーレベルが30mJまで及びそれを超える4千〜8千パルス毎秒又はそれよりも多くのレーザ光のパルスを生成するMOPA構成の超高繰返し率ガス放電レーザに関する。
関連出願
本出願は、本明細書においてその開示内容が引用により組み込まれている、2003年9月30日出願の「ガス放電MOPAレーザのスペクトル解析モジュール」という名称の米国特許出願第10/676,907号、2003年9月30日出願の「ガス放電MOPAレーザのスペクトル解析モジュール」という名称の米国特許出願第10/676,175号、及び2003年9月30日出願の「MOPAレーザ波長計のための光学マウント」という名称の米国特許出願第10/676,224号に対して優先権を請求するものである。
本出願は、共に本出願と同じ日に出願の「MOPAレーザ波長計のための光学マウント」という名称の代理人整理番号第2003−0088−01号、及び「ガス放電MOPAレーザのスペクトル解析モジュール」という名称の第2003−0002−01号に関連しており、その開示内容は、本明細書において引用により組み込まれている。
1999年9月23日出願の出願番号第09/405,615号に基づく2001年11月13日にダス他に付与された「狭帯域レーザのための帯域幅推定技術」という名称の米国特許第6,317,448号、公開番号第20020154668号で2002年10月24日に公開された発明者がクノールズ他である「超狭帯域2チャンバ式高繰返し率ガス放電レーザシステム」という名称の2001年11月30日に出願の米国特許出願出願番号第10/012,002号、公開番号第20030018072号で2003年6月26日に公開された発明者がウィッタク他の「4KHzガス放電レーザシステム」という名称の2001年12月21日に出願の出願番号第10/026,676号、公開番号第2002/0154671号で2002年10月24日に公開された発明者がクノールズ他の「ライン選択型F2チャンバレーザシステム」という名称の2002年1月23日出願の出願番号第10/056,619号、公開番号第20020191654号で2002年12月19日に公開された発明者がクレーン他の「ビーム送出を伴うレーザリソグラフィ光源」という名称の2002年5月7日出願の出願番号第10/141,216号、公開番号第20030012234号で2003年1月16日に公開された発明者がワトソン他の「6〜10KHz又はそれよりも高いガス放電レーザシステム」という名称の2002年6月28日出願の出願番号第10/187,336号、公開番号第20030138019号で2003年2月13日に公開された発明者がリロフ他の「F2圧力に基づくライン選択を伴う2チャンバ式F2レーザシステム」という名称の2002年9月13日出願の出願番号第10/243,102号、公開番号第20030031216号で2003年2月13日に公開された発明者がファロン他の「2チャンバ式ガス放電レーザのための制御システム」という名称の2002年7月31日出願の出願番号第10/210,761号、及び公開番号第20030099269号で2003年5月29日に公開された発明者がエルショフ他の「2チャンバ式ガス放電レーザシステムのためのタイミング制御」という名称の2001年12月21日出願の出願番号第10/036,727号といったこれらの参照した特許を除いては、本出願に対する従来技術は、既存のガス放電レーザ及び波長計、並びにそのようなレーザと共に使用される他の測定装置を説明していない。上述に引用した特許及び出願は、本出願の譲受人に全てが譲渡されており、これらの各々の開示内容は、本明細書において引用により組み込まれている。
上述に引用した出願で説明されている繰返し率及びそれらの繰返し率を超えて作動するガス放電レーザ、特により高いパワー出力が利用可能なMOPAシステムに構成されたこのようなレーザのための測定機器の改良の必要性が存在する。
米国特許出願第10/676,907号 米国特許出願第10/676,175号 米国特許出願第10/676,224号 米国特許出願第09/405,615号 米国特許第6,317,448号 米国特許公開第20020154668号 米国特許出願第10/012,002号 米国特許公開第20030018072号 米国特許出願第10/026,676号 米国特許公開第2002/0154671号 米国特許出願第10/056,619号 米国特許公開第20020191654号 米国特許出願第10/141,216号 米国特許公開第20030012234号 米国特許出願第10/187,336号 米国特許公開第20030138019号 米国特許出願第10/243,102号 米国特許公開第20030031216号 米国特許出願第10/210,761号 米国特許公開第20030099269号 米国特許出願第10/036,727号
4000Hz及びそれよりも高いパルス繰返し率でパルス毎に帯域幅を測定する、フェムトメートル帯域幅精度及び数十フェムトメートル帯域幅精度範囲を有する15mJ毎パルスに等しいか又はそれよりも大きいサブナノメートル帯域幅同調範囲のパルスのパルス出力を含むレーザ出力ビームを有する高繰返し率ガス放電レーザのための、波長計を含むスペクトル解析モジュールが開示され、これは、出力ビームの圧倒的大部分を通過させ、かつ出力ビームの第1の小部分を反射するように作動する、ガス放電レーザのレーザ出力レーザの経路内の一次ビームスプリッタであって、一次ビームスプリッタ上のフルエンスを十分に低減させる角度の向きに配置され、かつレーザ出力ビームの第1の小部分における重なり合うフレネル反射を生成するような一次ビームスプリッタと、出力レーザビームの第1の小部分におけるフレネル反射の重なった部分によって生成されるフルエンスに耐えるほど十分に高い損傷閾値を有する材料から作られた二次ビームスプリッタであって、出力レーザビームの第1の小部分の圧倒的大部分を反射し、かつ出力レーザビームの第2の小部分を通過させるような二次ビームスプリッタと、出力レーザビームの縮小された第2の小部分を受け取る第1段拡散器上に出力ビームの第2の小部分を縮小するように作動する、出力ビームの第2の小部分の経路内のテレスコープ光学機器であって、この縮小化が、出力レーザビームの第2の小部分における重なり合うフレネル反射内のフルエンスを第1段拡散器の損傷閾値よりも低く保つように選択されているようなテレスコープ光学機器とを含むことができる。テレスコープ光学機器は、出力レーザビームの第2の小部分の長軸を出力レーザビームの第2の小部分の短軸よりも多く縮小することができ、レーザ出力ビームの第2の小部分のフルエンスを第1段拡散器にわたって再分配して第1段拡散器のどの部分も第1段拡散器が作られる材料の損傷閾値を超えないように維持する。レーザ出力ビームの第1の小部分の圧倒的大部分は、反射してパワー検出モジュール内に入ることができる。第2段拡散器は、ビームが干渉計に入る前にレーザ出力ビームの集束した第2の小部分の幅の狭い円錐を生成することができる。
本出願は、4000Hzを超える周波数で、かつ30mJまで及びこれを超えるパルスエネルギでレーザ出力パルスを生成し、パルス毎に波長及び帯域幅も制御するMOPA2チャンバ式レーザのためのスペクトル解析モジュール(SAM)測定サブシステムに対する要件を満たすことに関する。当業者は、そのようなMOPAレーザの性能要件を満たすために必要なサブモジュール及びそれらの機能性の多くを含む、このようなMOPAレーザサブシステム及びその機能に課せられた極度の要求を認めるであろう。本発明は、公称波長193.350nmで作動するArFのMOPAレーザに関して単に例示目的で説明するが、例えば、KrF又はF2のMOPAガス放電レーザシステムに対しても全く同様に適用することができる。
本出願において使用する以下の頭字語は、以下の意味を有するものとする。
用語/頭字語:定義
ABF:重フッ化アンモニウム
ADC:アナログ/デジタル変換器
Amp:電流のアンペア
AOI:入射角
ArF:フッ化アルゴン
AR:反射防止(光学面からのフレネル反射を低減するコーティング)
AWR:絶対波長基準
BARO:モジュールのアラインメント、較正、及び試験のための気圧ステーション
Blur:「帯域幅鋸歯」効果を補正するために用いられる補正係数
BW:帯域幅
CaF2:フッ化カルシウム
DD:回折拡散器
DFM:製造用設計
EWCM:拡張波長制御モジュール
2:フッ素
FCP:発射制御プロセッサ
FD:焦点距離
fm:フェントメータ(femtometer)
FRU:フィールド交換ユニット
FS:溶融シリカ
FSR:自由スペクトル範囲
FWHM:半値全幅。レーザ帯域幅に対する一般的測定基準。
GGD:研磨ガラス拡散器
KrF:フッ化クリプトン
LAM:ライン中心解析モジュール
LNM/LNP:ライン・ナローイング・モジュール/ライン・ナローイング・パッケージ
MgF2:フッ化マグネシウム
MOPA:主発振器電力増幅器
NIST:米国標準技術局
PDA:フォトダイオードアレイ
PDM:光検出器モジュール
pm:ピコメートル
SAM:スペクトル解析モジュール
WEB:波面エンジニアリングボックス
上述のようなSAMを含むMOPAレーザシステムの測定サブシステムは、例えば、MOPAからの光出力の波長、帯域幅、及びパルスエネルギの測定という重要な機能を実行することができる。全体的なMOPAシステム20は、図1に見ることができる。レーザシステム20が有するこれらの性能特性は、多くの場合に、このようなレーザ光システム20により生成されるレーザ光に対する最終用途である例えばリソグラフィ処理の制御において重要になる可能性がある。例えば、パルスの波長、帯域幅、パルスエネルギ、パルス毎バースト等のパルス毎の制御及び更に細かく制御された変更によるリソグラフィ処理に対する要件は、このようなレーザシステム20のためのあらゆる制御システムに対して著しい要求を発生させ、同様に制御システムの測定部分は、この分野において僅か1又は2年前にさえ見られなかった性能の有効性及び効率性に対する要求に曝されており、これらの要求は、更に高まっている。
図1に見られるようなMOPA構成は、例えばKrF及びArFレーザの例えば「サイマー70XXX」シリーズという本出願人の譲受人の前世代レーザ製品よりも遥かに小さい帯域幅を容易にしている。この結果、一例として、現在要求されている帯域幅は、例えば7000A波長計の追跡能力を超えており、そのアーキテクチャは、この機能が別々のモジュール、SAMへと分離されることを要求している。図1に見られるようなMOPAレーザシステム20では、主発振器(MO)である第1のレーザチャンバ22は、出力カプラ26を通じて、公称波長193.350nm又はほぼ同値の波長付近に中心が置かれた超狭帯域幅を有するシードレーザビーム62のMOチャンバにおけるある程度の共振の後に出力を生成する例えば回折格子(図示しない)の例えば回折光学機器を含むライン・ナローイング・パッケージ(LNP)24を利用して非常に細かく同調される。本出願人の譲受人に譲渡された現在特許出願中の上述の出願において説明されているように、MO出力ビーム62は、次にMO波面エンジニアリングボックス(WEB)40を通じて伝送される。ビームは、次に電力増幅器WEB42へ、更にここからSAM46へと渡され、ここでは、とりわけ、MOビームの大部分が、MOPAレーザシステム20の電力増幅器(PA)部分50の中へと導かれる。PA部分50では、望ましい波長及び帯域幅か又はそれに非常に近い値のシードMOビームは、ビーム反射鏡BR54の補助を得てPA50を形成する利得媒質を通る少なくとも2つの通過によってPA50内で増幅される。
次に、システム20のPA部分50の出力ビーム64は、SAM46及びPAのWEB42を通過して戻り、パルス伸張器60の中へと達し、ここで、ビーム64の出力パルスの各々は、例えばTISを改良するための例えば光学遅延ユニットにおいて伸張される。これは、例えばウェーハ上のフォトレジストのリソグラフィ露光中のウェーハに見られる照射量、及び例えば上述の露光の実行におけるステッパ/スキャナ・リソグラフィツールの性能のある一定の他の特性のようなものに影響を与える。
図2に見られるように、SAM46は、例えば帯域幅(BW)メータの機能を実行するための光学機械的部分72、及び例えば論理アセンブリ部分を含む電子機器部分74に細分化することができる。SAMの基本的な光学的態様は、例えば本出願人の譲受人の「70XX」製品、すなわちLAMにおいて過去に使用された波長計と類似し、部分的に本発明の実施形態を形成するいくつかの重要な変形を有する。帯域幅メータの光学的レイアウトは、とりわけ、下述でより詳しく説明するように、例えばエタロン光学回路の第1行程におけるビーム均一化を要求するより長い焦点距離の結像レンズを有するより短いFSRエタロンの使用を伴っている。例えば「70xx LAM」における波長計のように、光検出器モジュール(PDM)144は、パルスエネルギをモニタし、診断及びタイミングの目的で高速フォトダイオード信号を提供する。
SAM46は、複数の蝶ネジ78によって光学装着床面(図4に示す)に取付けられたSAM筐体76内に収められている。図2に示すSAM筐体76の図は、図2に示すSAM筐体76の側部にあるPA50からビーム64を受け取る一次ビームスプリッタ80を示しており、ビーム64は、一次ビームスプリッタ80を通過し、一次ビームスプリッタ80を部分的に通過した後に、図2に見られるようなSAM筐体76の後部から出射し、図1に示すようにPAのWEB42の中に戻る。
図3a〜図3cに示すように、一次ビームスプリッタ80は、ビームスプリッタのパージセル基部90を含むことができ、これは、その内部にステアリングミラー装着棚92と一次ビームスプリッタミラー装着プラットフォーム94とを形成するために、例えばアルミニウムの中実部分から機械加工することができる。プラットフォーム94とセル基部90の底部とは、そこにビーム通路開口部96を形成することができる。基部90にはまた、その1つの側壁にサンプルビーム出射開口部98を形成することができる。図3bから見ることができるように、サンプルビーム開口部98は、サンプルビーム出射窓112によって覆うことができ、ここを通じてサンプルビーム114は、一次ビームスプリッタ80を出射し、SAM46の残りの光学及び電子要素の中へ入る。基部90の内部にあるサンプルビーム通路98の反対端もまた、窓110によって覆うことができ、ここを通じてビーム64の一部分は、ステアリングミラー棚92に装着されたステアリングミラー102から反射し、サンプルビーム通路98中へと入る。
図3bはまた、一次ビームスプリッタのミラーマウント100上に装着された一次ビームスプリッタのミラー104を例示している。作動においては、PA50を出射するビーム64は、通常は水平面にあるPA50からのビーム64の伝播軸でもある図3bに示す垂直軸に沿って上方から一次ビームスプリッタ80に入射することになることが理解されるであろう。ビーム64は、一次ビームスプリッタ104によって部分的に反射され、約5%のビーム64が反射されてステアリングミラー102上に達する一方、残りの部分は、一次ビームスプリッタのミラー104を通過し、図1に示すようにPAのWEB42上に達する。
一次ビームスプリッタのミラー104から反射されるビームの約5%は、約25°の入射角でステアリングミラー102から反射され、サンプルビーム114と同様に窓112を通じて一次ビームスプリッタ80を出射し、下述でより詳細に説明するように、SAM46の残りの部分の中へ入射する。MO22からのビーム62は、MOビーム62によるPA50の利得媒質のシードの一部としてPAのWEB42から同じ一次ビームスプリッタのミラー104を通じて反対方向に、すなわちPA50に向けてPA50の中に入射することも理解されるであろう。
図3cは、例えば上述の現在特許出願中の出願において更に詳しく説明されているように、PA50のパージシステムの送風器への接続のためのフランジ118を含むビームスプリッタカバー116を備えた一次ビームスプリッタ80を示している。
SAM光学機器サブシステム72の平面図である図4に示すように、一次ビームスプリッタのミラー104によって主ビーム64から取り上げられ、ステアリングミラー102から反射された光は、サンプリングされたビーム114として一次ビームスプリッタ80を出射する。サンプリングされたビーム114は、SAM46の帯域幅メータ88の2つの別々の内部機能に供給するためにSAM46の帯域幅メータ88内に分配された二次ビームスプリッタ140の非コーティング光学機器の前面及び後面からのフレネル反射を有する。二次ビームスプリッタのミラー140に入射するビーム114の一部は、パルスエネルギ測定のためのビーム142として光検出器モジュール(PDM)144上へ反射され、高速フォトダイオード信号として電子機器パッケージ74に出力される。下述でより詳細に説明する帯域幅回路は、二次ビームスプリッタとしての役割を果たすミラー140を通過してステアリングミラーからビーム114の主要部分を受け取る。選択された一次ビームスプリッタのミラー104の薄さのために、フレネル反射は重複し、SAM内のある一定の光学機器上のフルエンスを許容範囲内、すなわち光学機器の材料に対する損傷閾値よりも下に保つという問題を複雑化する。このビーム114は、下述でより詳細に説明するように、フォトダイオードアレイPDA182を用いてモニタされるフリンジパターンを生成するエタロン162の照明に関わっている。本発明の実施形態によると、フリンジパターンから、FWHM帯域幅は、4000Hz及びそれよりも高いパルス毎の計算をより一層考慮するために、PDA182の出力の処理速度を増大させる単純化された数学的計算を用いて0.01pmよりも細かい精度で計算することができる。
SAM46は、PDA182の出力とPDM144の出力でのパルスエネルギとによって帯域幅を測定することができる。SAM46及びLAM28は、レーザ制御システムとインタフェース(図示しない)で接続することができ、これは、次に、とりわけこれらの測定モジュールからのフィードバックに基づいて能動的制御を提供する。
図4に示すように、二次ビームスプリッタ140を出射するビーム114は、調節可能M1ミラー146に入射し、レンズマウント150内に収容された前部円柱テレスコーピングレンズ204の中へと導かれ、次に、図7に関連してより詳細に説明するように、後部テレスコーピングレンズ220、第1段拡散器222、及び集束レンズ224を順に含む光学機器組合せユニット152の中に達する。ビーム114は、次に、調節可能M2ミラー156から反射された後に第2段拡散器160を通過する。ビームは、次にエタロン162を通過する。ビームにエタロン162を通過させることにより生み出されるフリンジパターンは、調節可能M3ミラー164から反射され、細長いM4固定45°トレーニングミラー166のほぼ中心上に達し、調節可能M5直角入射ミラー168の面上に達する。次に、フリンジパターンは、ミラー166の右手部分から反射されて戻り、別の調節可能M6直角入射ミラー180から反射されてミラー166の左手部分上に戻り、最終的にPDA182上に入射する。M1(146)を除いて、ミラーは、例えば設置中はある意味で調節可能であるが、調節のためのフィールドアクセスが不可能であり、一方、M1(146)は、フィールド調節可能である。
本発明の実施形態によるSAM46の機能は、PA50でのレーザ出力ビーム64の例えば帯域幅、例えばFWHM帯域幅の高分解能測定を提供することである。PA50の出力へのSAM46の位置決めの結果、SAM46内の光学要素から見えるエネルギ密度レベルは、例えばLAM28において及び/又は本出願人の譲受人の「70XX」製品等の従来レーザにおいて、対応する要素等よりも非常に著しく高くなる可能性がある。これによって、例えばSAM46内にある一次ビームスプリッタ80及び他のいくつかの光学構成要素に対する寿命危険性が著しく増大する可能性がある。例えば一次ビームスプリッタ80へのフルエンスによって促進される損傷を緩和するために、SAMモジュール46は、本発明の実施形態に従って一次スプリッタ104がMO22からのビーム62及びPA50からのビーム64に対して例えば70度に向けられた状態で設計されている。これは、それによって例えば45度に向けられたビームスプリッタと比較して2倍にフルエンスレベル(cm2毎の)を低減するように選択されたものである。また、例えば本発明の実施形態によるSAM46内のビーム均一化手法においては、選択された光学機器に対する選択光学材料としてフッ化カルシウムが選択されている。
本発明の実施形態によるSAMに要求される作動パラメータは、波長範囲のいずれの端からもSAMモジュール46が機能するような193.2nm〜193.5nmの間の波長作動範囲、モジュール46がパルス毎の(発射毎の)ベースで帯域幅を測定することができる状態での1Hz〜4000Hzのレーザパルス繰返し率、及びPA50を出射する10mJ〜30mJのパルスエネルギを含み、モジュールは、パルスエネルギのその範囲にわたって帯域幅の測定値を提供する。更に、帯域幅(Δλ)分解能には、帯域幅計算に求められる0.001pm精度が要求され、0.04pmの帯域幅(Δλ)精度が、SAMモジュールを較正するために用いられる分光計(LTB等)に対して測定されることが要求され、帯域幅測定範囲は、0.1pm≦Δλ≦0.3pmであることが要求され、FWHM測定は、SAMモジュール46が0.1pm≦Δλ≦0.3pmにわたって帯域幅を追跡可能であることを要求し、blur補正の精度は、最内側と最外側のフリンジ位置間のBW差(2つの平均値の比較:フリンジのジャンプ域の両側の0.03pm以内で0.02pm離れている3点のBWの読み)が≦0.02pmになることを要求され、「フリンジ位置」対「帯域幅精度」は、基準(LTB等)分光計から≦±0.02pmデルタであることが要求され、並びに逆畳込みされた分光計の値に対してBWを比較するために、中心波長に始まる0.02pmの増分で全FSR(3pm)を通じて走査する機能が要求される。
10mJ〜20mJ(公称15mJ)の特定のパルスエネルギ範囲に対するパワー及びパルスエネルギ測定に関して、システムには、全ての光学仕様を満たすことが要求され、エネルギモニタ144の較正精度は、0.05ワットの分解能を有するNIST追跡可能な市販の電力計に基づいて<±3%(公称15mJ、1000Hzでの連続作動において)であることが要求され、エネルギモニタの較正ドリフトは、レーザガス試験の公称発射にわたる市販の電力計による0.05ワットの分解能での測定時に1億パルスにわたって<±2%のピーク毎の変動でなければならず、1000Hz連続でのパワー線形性は、水冷電力計ヘッドを用いた測定時に10mJが10ワット、15mJが15ワット、及び20mJが20ワットになる全てにおいて1ワット以内である必要がある。一定エネルギと可変繰返し率とに対する暗黙の線形性仕様は適用する必要がない。
エタロン開始生映像レベル(左及び右の両方のピーク)は、本発明の実施形態によってPA50の出力において15mJで作動し、BW仕様を満たすレーザフレームにおける測定時に最大値が1.0ボルト、最小値が0.6ボルトであることが要求される。電圧レベルは、生ピーク値からフロア値を引いたものとして定められる。フリンジ対称性は、115≦フリンジ対称性≦85であることが要求され、フリンジ対称性=100×(左ピーク/右ピーク)である。寿命最期のエタロン162の生映像レベル(左及び右の両方のピーク)は、本発明の実施形態によってPA50の出力において15mJで作動し、BW仕様を満たすレーザフレームにおける測定時に、A)最大値が2.5ボルト、B)最小値が0.3ボルトという要件を満たさねばならない。エネルギモニタ144の15mJパルスエネルギにおける信号レベルは、15KのADC最大値及び5KのADC最小値でなければならない。
本発明の実施形態によると、ある一定の信頼性仕様が満たされることが要求され、これらは、例えば≧12Bパルスの目標平均故障間隔、SAMの論理アセンブリのフィールド交換が15分である例えば≦2時間の目標平均交換時間、エネルギモニタの再較正を含む損傷した一次スプリッタのフィールド交換の60分、起こりうる低映像又はフリンジ非対称性を補正するためのエタロンのフリンジパターンの点検の10分、及び≧95%の機器依存の作動可能時間を含む。
保守要件は、例えばレーザフレーム内にある間にユニット74へのアクセスを要求する論理アセンブリ74の交換、及びフランジ118に接続した取外し可能な締結アセンブリ(図示しない)による主スプリッタ80へのアクセスを伴う一次ビームスプリッタ80の交換を含む。保守は、レーザフレームからのモジュールの取外し、及びレーザ作動中に2つの別々のモジュールのカバーの穴を通じて5/64インチの6角ヘッド調節ネジ170(図7に示す)にアクセスすることによるエタロン162のフリンジ対称性及び高さの調節を要求する。この保守がフィールドで行われる時には、ガスパネルが必要である。
更に、本発明の実施形態によると、設計は、SAMモジュール46に対して、モジュール46の取替え及びPDM144によるエネルギ測定のエネルギの較正が例えば120億パルスの周波数において例えば2時間内に完了可能であり、PDM144がこれも2時間かけて年に1回較正されることを要求する。
SAM46の設計は、システム20からのモジュール46の迅速な取外しを容易にするために迅速なアクセスを可能にすることが要求される。これは、上部構造における不適正な装着及び設置の排除を含む。取扱を容易にし、装置への損傷又は作業者への傷害を防ぐために、誘導具、軌動、又は停止装置を備えることができる。
本発明の実施形態によると、SAM46は、4000Hzを超えて8000Hzにまでも達するところで例えば少なくとも10フェムトメートルの精度に達するパルス毎に例えば帯域幅の測定が要求されることになる。例えばPDA182において水平0.025mm×垂直0.5mmのピクセルサイズ、及び1024個のフォトダイオード(ピクセル)アレイを有するPDA182と共に、図7に示す結像レンズの焦点距離、及びエタロン162の3pmの自由スペクトル範囲(FSR)を用いて、エタロンのフリンジの強度分布を取扱う基本的な干渉計方程式、すなわち、λ=(2**d/m)*Cos(θ)を使用することができ、ここで、λは波長であって公称193.350nm、nは、エタロンの内部屈折率、dは、エタロンのミラー間隔、mは次数であってフリンジのピークにおける波長の整数値、θは、エタロン内の干渉計軸に対する光路の入射角である。上式は、λ=(2**d/m)*Cos(R/f)と書き換えることができ、ここで、Rはフリンジ半径であって例えば250〜450個のPDAピクセルであり、各ピクセルは約25pmであり、fは、レンズからPDAの入射平面までの焦点距離であって例えば61280ピクセル幅であり、すなわち、公称1.5mの焦点距離のレンズである集束レンズ224の焦点距離において1.532m/25μmである。
エタロン162内の干渉の導入に続くビーム指向における機械的ドリフトに対処するためには、フリンジの半径よりも直径Dを取扱う方が好ましい。従って、λ=(2**d/m)Cos(D/2f)になる。フリンジ幅はエタロン162を通過する光源の帯域幅の測定値であるから、中心の波長は既知のものであると仮定すると、内側及び外側の直径に対して計算された波長の差は、生の帯域幅の値を与えることになる。同じ環内にある2つのピークがPDA182から環の軸に沿った2つの別々のピークとしてのみ見えると仮定すると、λID(内径)=(2**d/m)*Cos(DID/2f)、及びλOD(外径)=(2**d/m)*Cos(DOD/2f)になる。Δλ=λID−λODであるから、Δλ=λ0[Cos(DID/2f)−Cos(DOD/2f)]/Cos(D0/2f)になり、ここで、D0=(DID+DOD)/2、λ0は、λ=(2**d/m)*Cos(D0/2f)によるD0に関するライン中心の帯域幅である。本発明の実施形態では、これらの方程式において、実際のλ0が見当値の0.5nm内にある(仮定)限り、λ0における見当値で十分であり、この結果、LAM28からの入力又はλ0の進路測定のためのPDA182におけるピクセルの一部分の利用はどちらも必要ではない。しかし、所定の帯域幅を較正値として利用することもできる。
従って、重要なプロセッサ時間を失わないために、上述の方程式は、微小角度近似を用いて方程式Δλ=λ0[DOD 2−DID 2]/[8f2−D0 2]という結果をもたらす。従来技術の手法に代えて検出器の範囲にわたってこの方程式を使用すると、結果として生じる誤差は無視することができ、すなわち、<10-5fmである。微小角度の誤差は、約200〜800ピクセルにわたって本質的に0であり、これらの点から検出器の端まで約0.0005fmまでほぼ線形に増大する。
λ0を例えば193.350nmの一定値として扱うことで、約193.200〜193.500の範囲、すなわち約0.3nmに関する帯域幅計算において、帯域幅における誤差は、0.1fmよりも小さい範囲に留まることになる。DODは、例えば325ピクセルに等しくなり、DIDは、例えば300ピクセルに等しくなり、D0は、312.5ピクセルに等しくなり、上述で説明した通り、f=61280ピクセル幅になる。
一般的に誤差解析に用いられる誤差伝播を利用し、独立変数及び共変項は省くと仮定し、PDA182のピクセル間の様々な利得/量子効率/応答からの誤差への寄与を無視すると、レーザの同調可能な範囲にわたって定数のλ0を仮定することからもたらされる誤差σλ0/λ0は、<8×10-4になる。焦点距離からの帯域幅誤差への同程度又はより低い寄与に対して、σfは、24ピクセル(すなわち、約0.5mm)よりも小さくなる必要があるであろう。同様に、フリンジ直径測定からの帯域幅における誤差への同程度又はより低い寄与に対して、σDは、1ピクセルの1/73よりも良好になる必要があるであろう。これは、帯域幅の計算を最適化するための、すなわちλ0を既知の定数であると仮定することによる焦点距離誤差及びフリンジ直径測定に基づく本出願人の寄与の選択を実証するものである。
本発明の実施形態によると、第1段拡散器222におけるフルエンスレベルは、球面レンズを用いるのとは反対に、例えば第1段拡散器222を通過するビーム114の長軸に沿って縮小して平行にする円柱レンズテレスコープを用いることにより更に閉じ込められる。結果として生まれるエネルギ密度の減少は、恐らく一次ビームスプリッタのミラー104を除いては、SAM46内の全ての光学機器への損傷の可能性を劇的に低減するものであるが、一次ビームスプリッタのミラー104では、例えばPAチャンバ50からの出力が40mJで作動している時に、フルエンスレベルは、ほぼ25mJ/cm2に達する可能性があると考えられる。一次スプリッタのミラー104におけるエネルギ密度レベルは、いくつかのシステムパラメータと密接に結び付けられており、純粋にSAMモジュール46の設計による問題軽減能力は限られている。
0.2pm及びそれよりも小さい値に至るまでの帯域幅の測定を可能にするためには、本出願人の譲受人の「7000A」レーザ製品などの現在使用されている波長計の帯域幅追跡能力では不適切である。標準の波長計において用いられている20pmFSRのエタロンのスリット機能は、適度に安定した手法で帯域幅変化を追跡することを困難にしている。フィネスの改良による「より良い」20pmのエタロンの製作が不能であることは、既存の構成をもって必要な帯域幅測定を達成する機能を厳しく制限するものである。この結果、本出願人は、より短いFSR(エタロンのスリット機能を絞るため)を有するエタロン162に改良し、より長い焦点距離の結像レンズを用いた(PDA1182を含むエタロン分光計162回路の線形分散を改良するために)。相対的に非常に幅の狭いスリット機能のエタロン162、例えば組み合わされた3pmFSRのエタロンが例えば1.5m結像レンズと共に選択され、これは、合わせて例えば0.15〜0.3pmのFWHMの範囲にわたる望ましい帯域幅追跡能力をもたらすと判断された。
エタロン162のスリット機能及び線形分散における改良は、いわゆる「勾配補正」という手段に訴える必要なしに帯域幅を追跡する機能の大幅な改良をもたらすものである。それにも関わらず、内側フリンジ対外側フリンジからの測定値間の見掛け帯域幅の差は、例えば0.025pm程にも大きくなる可能性があるために、「blur補正」実行の必要性が存在する。これは、本発明の実施形態によるSAMモジュールに要求される帯域幅測定の精度に対するほぼ全ての誤差集積量と同程度に大きくなる可能性があり、この結果、例えば「blur補正」が帯域幅計算に組み込まれる。
本発明の実施形態によると、主ビーム64の小さな割合をエネルギモニタ144に供給する非コーティングビームスプリッタミラー104及び140が偏光感度を有する可能性があるために、SAM46におけるエネルギモニタ144は、偏光感度を有する可能性がある。フレネルの方程式を用いて、入力ビームに対するエネルギモニタ144の偏光感度は、2.85:1::水平:垂直であると判断された。
高速フォトダイオードアレイ182をSAMに追加することができ、この場合、装備可能な同期出力回路等において例えば消灯をトリガするために、例えば自動調節回路をリソグラフィ又は光源を使用する他のユーザにもたらすことができるであろう。これは、パルス長(DIMPLE)を測定するための例えばダイオード機器を伴うある一定の測定、及びいくつかのモジュールのいずれかが交換された時の調節の必要性を排除すると考えられる。
LAM28からの帯域幅数は、例えば「仕様内」及び「仕様外」条件を正確に判断するために、SAM46によって報告される値との組合せで使用することができるであろう。例えば、各々から見えるレーザスペクトルのFWHM及びE95に対するLAM28及びSAM46の異なる相対感度は、例えば異なるスペクトル形状の範囲にわたるスペクトルのFWHM又はE95を正確に判断するために、2つの記録された値の線形組合せの使用を可能にすることができる。
選択されたエタロン162は、例えば決められた間隔にある一対の空気分離型ミラー174(図7に示す)によって構成することができる。エタロン162の仕様は、とりわけ、この構成要素の寿命延長への要件を含む例えば上述の作動パラメータの下でのエタロン162の適正な機能への要件により絞り込まれる。選択されたパラメータは、例えば193.36nmにおける例えば3pmの自由スペクトル範囲、例えば10mmの開口にわたる≧25の有効フィネス、及び193.35nmの直角入射における≧50%のピーク透過率(フリンジピーク光電気信号と入力ピーク信号との比率)を含むことができる。
ここで図7を参照すると、調節可能ミラーM1(146)とエタロン162の間にあるSAM46の光学モジュール72の光学要素がより詳細に示されている。この実施形態では、図4のテレスコープ前部レンズ150及び図4の組合せ光学要素152は、全てが単一の装着フレーム200に収容されているように示されており、テレスコープ前部レンズ204は、装着ネジ206によって装着フレーム200に取付けられたマウント150内に収容されており、装着ネジ206はまた、装着フレーム150内の定位置にレンズ204を保持するフィンガスプリングクリップを定位置に保持する役割を果たすものである。装着フレーム200内には、図4に示す組み合わされた光学機器152の構成要素、すなわち、テレスコープの後部レンズ220、第1段拡散器222、及び球面レンズ224が収容されている。テレスコープ後部レンズ220は、装着ネジ246及び円形スプリングクリップ242によって装着フレーム200上に定位置に保持することができる。球面集束レンズ224は、一対の装着ネジ240及び付随するフィンガスプリングクリップ248によって定位置に保持することができる。第2段拡散器230は、装着ネジ236及びフィンガスプリングクリップ238によって第2段拡散器の装着フレーム160に定位置に保持される。装着フレーム200は、装着ネジ210によって光学機器モジュール72のプレート122に取付けることができ、第2段拡散器の装着フレーム160は、装着ネジ232によってプレート122に取付けることができる。エタロン162は、装着ネジ170によってプレート122に取付けることができる。
前部テレスコープレンズは、CaF2凸円柱レンズとすることができ、これは、同じくCaF2で作ることができる後部テレスコープレンズ220と連係して作用し、また、凹円柱レンズとすることもでき、ビーム114を縮小し、すなわち、その断面を小さくする。回折拡散器222も同様にCaF2から作ることができる。球面集束レンズ224も同様にCaF2から作ることができ、例えば1.5メートルの焦点距離を有することができる。エタロン162は、例えば193.350nmにおいて約3pmの自由スペクトル範囲、及び23よりも大きいフィネスを有するファブリ−ペロー・エタロンとすることができる。エタロンパラメータ及び焦点距離は、本質的に2つの最内側干渉環からのフリンジのみをPDA182に供給するように選択され、フリンジは、本質的にアレイ内のフォトダイオード(ピクセル)の全てを覆うが、例えば±5ピクセルというある程度の許容範囲があり、2つのフリンジの最外側に対するDODの幅は、帯域幅及び/又は中心波長の変化時に確かに変化する。
ArFレーザ等級溶融シリカから作ることができる回折拡散器222は、ビームを均一化する役割を果たし、入力光ビームの均一な再分配という結果を生む。これによって縁部及び中心の光が均等な波長分解能及び輝度を有することになるように、例えばビーム内の空間情報の適正な混合化を確実にすることができる。このような2元回折拡散器222のおおよその仕様は、例えば10mm×10mm×2mmの回折拡散器222寸法、矩形の出力パターン形状、≦1%のゼロ次ブリードスルー、及び水平が10°±0.1°、垂直が5°±0.1°の全角度発散を含む。選択された材料は、エキシマレーザ等級CaF2とすることもできると考えられる。
論理アセンブリ74(SAM46の電子機器)は、SAM46の光学機器モジュール72の近くに位置しており、これは、2つのモジュール72及び74の密接した相互作用のためである。本発明の実施形態によるPDM144は、SAM46の光学機器モジュール72内に設置することができる。SAM46及びPDM144は、これらの役割を実行するために光学機器及び電子機器を収容しており、論理アセンブリ74は、その役割を実行するために電子機器のみを収容する。
SAM46は、光学テーブル(図示しない)に対して垂直に装着することができる。モジュール交換を簡単にするために、モジュール46は、3つの拘束蝶ネジ78を用いてモジュール内の隔壁122に装着することができる。境界面において、エラストマー性のないシーリングを備えることができる。
レーザ制御システム(図示しない)へのリンクは、例えばローカルネットワーク又はSAM46上のイーサネットポートを通じて設けることができる。この接続は、例えば非タイムクリティカルな指令及び情報のためとすることができる。また、SAM46から発射制御プロセッサ(FCP)への直接の接続を有することができ、これは、レーザシステム20を制御するための制御アルゴリズムにおいて使用するための測定値の高速データストリームをもたらすことができる。
汚染及び酸素による吸収からの損失による損傷を避けるために、モジュール46内のレーザビームの経路はパージすることができる。例えば窒素パージガスがPAのWEB42から一次ビームスプリッタ80の内部を通じて流れ、PA50のチャンバ窓(図示しない)にあるパージ出口ライン、すなわち、一次ビームスプリッタのフランジ118が接続されている送風器(図示しない)内を通じて排気されるように、例えば一次ビームスプリッタ80のためのパージインタフェースを設けることができる。
SAM46内(であるが、一次ビームスプリッタ80のパージセルの外側)にある残りの光学機器は、例えば筐体76を通じる管継ぎ手によってモジュール46に供給することができる乾燥窒素中で気体浴に露出することができる。筐体76は、例えば4リットル/分の筐体に対する窒素パージ速度、及び5ppmを超えない酸素濃度を有することができ、100kPaの過剰圧力下での一次ビームスプリッタのパージセルにおける漏れ速度は、例えば1×10-5scc/sである。
CaF2一次ビームスプリッタ80のミラー104へのいわゆる「ホワイトファズ」損傷(高UVフルエンスの下での圧縮による)の可能性により、本出願人は、上述の70°角のビーム入射を利用するに至った。それに応じてSAM46の内部光学レイアウトは、従来技術の波長計バージョンから修正されている。
SAM46の試作品の構成では、一次ビームスプリッタ80のミラー104におけるフルエンスレベルは、パルスエネルギが20〜40mJ、ビームサイズが9mm×3mm、及び一次ビームスプリッタ80のミラー104がビーム伝播方向に対して45°に方向付けされていると仮定して52〜105mJ/cm2であると推定された。これは、5mJ/パルスにおいてビームが12.5mm×2.2mmであると仮定した場合の本出願人の譲受人の「70XX」製品に見られる13mJ/cm2に相当する。
一次ビームスプリッタのミラー104の45°から70°への再方向付けにより、一次スプリッタのミラー104において、約25〜51mJ/cm2のフルエンスの低減がある。しかし、「ホワイトファズ」損傷は依然として残り、設計においてこれに対して依然として対処する必要がある。再設計されたマウントは、CaF2又はMgF2材料に適応することができると考えられる。
例えば図5に見られるように、右手座標系を利用してレーザシステム20に関する座標系を定めると、z軸は、例えばレーザビーム伝播方向、x軸は、垂直に上向き方向、及びy軸は、使用者に向けて水平方向、すなわち図面用紙から飛び出す方向とすることができる。このような座標系においては、一次スプリッタ80のミラーは、例えば2mm厚で、x軸に関する角θ=70°、z軸に関する角φ=0°に方向付けされた円形の40mm平面とすることができる。この結果、一次スプリッタのミラー104を通過後の距離dによるビーム中心の合計変位量がもたらされる。例えば、CaF2材料(n=1.5018@193nm)に対して、上述で定められた座標系に関するビーム変位量は、以下のようになる。
Δx=+0.0mm
Δy=+1.33mm
ここでは、1atmにおけるN2の屈折率=1.0003であると仮定されている。
MgF2材料に対しては、伝播方向に沿った屈折率が最初に判断されるべきである。通常の光線に対する屈折率をno=1.4305、異常光線の屈折率をne=1.444とし、光学機器がc軸と垂直に交わる光学機器の平面表面によって切断されていると仮定すると、z軸に沿った伝播方向の媒質内の屈折率は、n=1.4362へと低減する。この結果、ビーム変位量は、以下のようになる。
Δx=+0.0mm
Δy=+1.29mm
これは、CaF2での変位量とそれ程変わらない。
一次スプリッタのミラー104の2つのフレネル反射の中心間のビーム離間は、以下のようになると考えられる。
d=2**(tanθi*(cosθr
θi=70°に対して上述で列挙した材料の性質を用いると、以下のようになる。
⇒CaF2に対して、d=l.lmm
⇒MgF2に対して、d=1.2mm
完全にy軸に沿って偏光された光に対して、スプリッタの反射率は、以下のようになる。
11=I0y[{P70Cos2(0)}+{S70Sin2(0)}]=I0y70
ここで、P70は、70°の入射角においてp偏光された光の反射率であり、I11は、一次スプリッタのミラー104の前面から反射された光の強度であり、I0yは、水平に偏光された入射光の強度である。
12=(I0y−I11)P70−(I0y−I11)(P702
ここで、I12は、一次スプリッタのミラー104の後面からの反射の後に一次スプリッタのミラー104の前面を出射する光の強度である。ビーム114のうちの測定モジュール46の中に反射された合計強度は、以下のようになる。
R=I11+I12
⇒CaF2に対して、=0.08133I0y
⇒MgF2に対して、=0.08632l0y
次に、二次スプリッタ140は、ビーム114内のこの光の一部をエネルギモニタ144に反射する。その方向は、反射される光が以下のようになる方向である。
21=S45(I11+I12
22=S45(I11+I12−I21)−(S452(I11+I12−I21
ここで、I21及びI22は、二次スプリッタのミラー140の前面及び後面からエネルギモニタ144に反射された光の強度である。水平に偏光された光に関するエネルギモニタ144の中へ反射された入射光の強度の割合は、以下のようになる。
R=I21+I22
⇒CaF2に対して、=0.0137I0y
⇒MgF2に対して、=0.01454l0y
垂直に偏光された光に関するエネルギモニタ144の中へ反射された入射光の強度の割合は、以下のようになる。
⇒CaF2に対して、=0.00756I0x
⇒MgF2に対して、=0.00702I0y
この解析は、一次スプリッタのミラー104と二次スプリッタ140の間に損失がない(2者の間にいかなる窓又は追加の二次スプリッタも不在)と仮定するが、上述で開示した実施形態では、一次ビームスプリッタのミラー104と二次ビームスプリッタ140の間に2つの窓110及び112、及びステアリングミラー102があり、ビームの水平軸に対して垂直に偏光された光を仮定し、従来技術で公知のように偏光と共に大幅に変化すると、これらにより計算された強度が約10%低減する。
70度の入射角は、スプリッタのミラー104の表面上のビームフットプリントのサイズを劇的に増大する。図3及び図8に示すように、SAM46にある一次スプリッタのミラー104が二重の通過(MOビーム62の一方の道筋及びPAビーム64の他方の道筋)に適応すべきであるという要件により、状況は更に複雑になっている。システムの光線トレースによって定められるビームサイズ、離間、及び角度は、図8に示すように以下のようになる。
MOビーム:
水平プロフィール:2.0mm、垂直プロフィール:7.5mm
PAビーム:
水平プロフィール:5.0mm、垂直プロフィール:11.0mm
中心間離間:3.72mm
MO及びPAビーム間の傾き:6.7mrad
図8は、一次スプリッタのミラー104のチャンバ面104’、及び一次スプリッタのミラー104のシャッター面104’’上のビームフットプリントを示している。ハッチングされた区域105は、光学機器104を装着するために用いられるおおよその「締め出し」区域である。32mm直径の円は、2つのビームのための利用可能スペースのために何らかの余白を割当てる役割を果たすものである。一次スプリッタのミラー104のチャンバ面104’において、MOビーム62及びPAビーム64は、2つのビーム62及び64にわたる線105の中点が光学機器104’の面心に一致するように配置される。
例えばPAのWEB42にある出力シャッターに対面するシャッター面104’’においては、例えば1.3mmのビーム移動が観測される。しかし、この移動は、2mm厚のスプリッタミラー104の70度の投射による1.88mmの面移動により十分に補正されている。この結果、2つのビームにわたる線の中点は、光学機器104のシャッター面104’’の中心から0.58mmの位置になる。このような厳密なスペース制約条件の下では、アラインメント誤差を許容する範囲がほとんどない。
一般的な光学レイアウトの概略図が図5に示されている。図5は、一次スプリッタのミラー104の方向を概略的に示している。反射された光66及び66’は、ステアリングミラー102によって波長計の光学平面の中に導かれる。CaF2の一次スプリッタのミラー104による70度の入射角に対して、ステアリングミラー102の入射角は25°である。9mm×3mmビームにおいて30mJの公称パルスエネルギを有するビーム64に対して、ビーム経路にわたり、すなわち、全てのビーム経路にわたってほぼ等しい強度分布のシルクハット形プロフィールを仮定すると、一次スプリッタのミラー104における最大フルエンスは、チャンバ側の一次表面104’における入射ビーム66とシャッター側の二次表面104’’から反射されたビーム66’とが重なるところにある(概略的で例示目的のための図5は、いかなるビームの重なりも示していない)。この最大フルエンスは、以下のように推定することができる。
入射ビームフルエンス=Cos(70)*30.0/(0.9*0.3)=38mJ/cm2
反射ビームフルエンス=Cos(70)*(0.0389)*30.0/(0.9*0.3)=1.48mJ/cm2
⇒合計フルエンス=39.5mJ/cm2
20〜40mJ/パルスの範囲に対して、一次スプリッタのミラー104におけるフルエンス範囲は、26.3〜52.6mJ/cm2である。
ステアリングミラー102では、最大フルエンスレベルは、以下のようになる。
前面反射によるフルエンス=Cos(25)*(0.0424)*30.0/(0.9*0.3)=4.27mJ/cm2
後面反射によるフルエンス=Cos(25)*(0.0389)*30.0/(0.9*0.3)=3.92mJ/cm2
⇒合計フルエンス=8.2mJ/cm2
20〜40mJ/パルスの範囲に対して、ステアリングミラー(誘電体コーティング光学機器)におけるフルエンス範囲は、5.5〜11.0mJ/cm2である。
図4に戻ると、SAM46の光学部分72内の全体的な光学レイアウトが示されている。上述のように、一次スプリッタのミラー104からの光は、ビーム114における波長計の光学平面の中に反射される。第2段拡散器160へと至るまでの様々な光学要素におけるおおよそのフルエンスは、上述で行った仮定を継続することにより推定することができる。以下に列挙するフルエンス範囲は、上述のように、20〜40mJ/パルスのエネルギに対するものであり、円柱テレスコープの設定を用いてビーム114の長軸に沿った縮小率を2.2と仮定したものである。
M1調節可能ミラー146:4.1〜8.3mJ/cm2
テレスコープ前部レンズ204:5.8〜11.7mJ/cm2
テレスコープ後部レンズ220:11.8〜23.7mJ/cm2
回折拡散器222:10.9〜21.8mJ/cm2
集束レンズ224:7.6〜15.3mJ/cm2
第2段拡散器230:7〜14mJ/cm2
一次スプリッタのミラー104からの2つのフレネル反射の重なりの結果、テレスコープ後部レンズ220及び回折拡散器222におけるフルエンスレベルはかなり高いと考えられ、損傷の可能性を伴っている。これを軽減するために、本出願人は、例えば円柱テレスコープを組込み、及び/又はMgF2を利用した。
ここで図6を参照すると、異なるフルエンスレベル(20mJ/パルス、30mJ/パルス、及び40mJ/パルス)に対するSAM46内のPDA182からの出力信号レベル及びこれらの1.5Vの信号出力線との交点が示されている。上述の各それぞれのフルエンスレベルに対する1.5V出力において、入射角は、それぞれ65.9°、70.8°、及び73.2°である。これは、例えば10度程度の円錐角拡散器230を仮定している。
SAM46の波長計部分の実験モジュールの寿命試験中に、本出願人は、本出願で説明する実施形態におけるよりも遙かに低いフルエンスを呈する可能性が高い設計において、約10億回の発射累積後に第1段回折拡散器222への損傷の痕跡を発見した。SAM46にある第1段回折拡散器222は、高フルエンスレベルからのかなりの損傷危険性に直面し、例えば圧縮による1mJ/cm2よりも大きいフルエンスレベルでは損傷危険性が非常に著しいために、溶融シリカの光学機器は恐らく使用することができないと考えられる。異なる可能なソリューションは、回折拡散器222への損傷の可能性に自らを露呈している。溶融シリカの代わりにCaF2から回折拡散器を製作することは、1つの選択肢である。別の選択肢は、ビーム114の回折拡散器222上の入射サイズを増大させ、これによってcm2単位のフルエンスを低減するために、例えば前部テレスコープレンズ204とテレスコープ後部レンズ220との組合せの拡大率を低減することであろう。更に、これら2つの組合せ又は他の可能な溶融シリカ材料の選択さえもビームの縮小化と共に利用することができる。本出願人は、溶融シリカの光学要素への損傷に起因する他の寿命限界もまた、この努力の中で改良を成し得る可能性があると考えている。例えば、前部テレスコープレンズ220は、たとえ溶融シリカ材料であっても容認可能なフルエンスを有する程十分に大きくすることができる。第2段拡散器230のような研磨ガラス拡散器上の同程度のフルエンスレベルの入射は、要素への圧縮型損傷が拡散特性を劇的に変えるか又は影響を与えるとは予想されないために無視することができる。第2段階拡散器230は、拡散を誘発するために研磨された表面を有するガラスの平坦部分で形成することができ、これは、次に、とりわけ拡散均一性を高める例えば重フッ化アンモニウム(ABF)浴内に表面を漬けることにより、例えばエッチングすることができる。
一実施形態では、本出願人は、前部テレスコープレンズ204、後部テレスコープレンズ220、第1段回折拡散器222、及び集束レンズ224の全てをCaF2から製作し、更に縮小化することを選択したが、この実施形態は、ArF等級又はそれよりも上質の(圧縮という見地から)溶融シリカで製作された前部テレスコープレンズ及び集束レンズという他の変形を含むこともできるであろう。これらの選択は、例えば非撮像用途において使用されている溶融シリカレンズ上に入射する僅かなフルエンス(1〜3mJ/cm2)での例えば200億回までの発射による圧縮がフッ化カルシウム材料への変更を正当化する程に強烈なものであるか否かという問題によって少なくとも部分的に決まるものである。
回折拡散器222におけるフルエンスレベルを低減するために、主として例えばテレスコープの縮小率を例えば変更することによって照明手法を再設計することは、かなりの潜在的利益を発生させる。更に、本出願人は、円柱レンズを有するテレスコープを選択したために、レンズの方向は、ビーム114の長軸だけが縮小化されるようなものになる。その結果、フルエンスは、拡散器222の矩形形状の長軸がビーム114の長軸と一致する状態で矩形形状にわたってより良く広がることができるので、回折拡散器222におけるフルエンスは、同類の球面レンズから成るテレスコープに伴うフルエンスよりも低くなる。
別の可能な実施形態では、テレスコープシステム204及び220の全ての取外しを必要とすることが考えられる。回折拡散器222上に入射する拡張された光源を有することによる欠点は、ビーム114の研磨ガラス拡散器230上への入射角が急勾配になることであろう。ビーム内の角度情報を混乱させる研磨ガラス拡散器230は完全ではない。角度が急勾配になる時に、ビーム114における角度情報を均一に混ぜる機能は低下する。その結果、エタロンは、全体の光源ビーム114を均一にサンプリングすることができず、これによって測定において誤差が生じることになる。
球面レンズを利用する実施形態の実施は、代替的に、例えばプリズムを用いて短軸に沿ってビームを拡大することにより更に最適化することができる。例えば、3×のビーム拡大は、例えばテレスコープシステム204及び220上の9mm×9mmビームの入射という結果を生むことができる。例えば1.8×の縮小率のテレスコープの通過後に、ビームは、例えば5mm×9mmへと低減させることができ、フルエンスレベルは、回折拡散器222において更に低減する。しかし、このようなビームの拡大は、2つのフレネル像間で意に沿わない離間距離の増大という結果を生む可能性があり、回折拡散器222の過充填を引き起こす。例えば水平線に対して30度角のビーム114の短軸は、ビーム144内の光がビーム拡大に従って歪んだ角度に沿って導かれるという結果を生む可能性があり、エタロン162内への入射に向けて底板122の上で必要な高さにビーム114を戻すために単純に追加のミラーを必要とする。しかし、これは可能であるが、恐らくはより複雑な任意選択肢である。
しかし、水平及び垂直の軸の各々に対する円柱レンズ対の使用により、例えば短軸に沿ってビームを拡大し、長軸に沿ってビームサイズを低減することにより、回折拡散器222においてビーム114のサイズを最適化することは特に有効である。長軸に沿って1.87×の縮小率、短軸に沿って1.87×の拡大率を有する対称な設定を仮定すると、ビームサイズは、例えば4.8mm×5.6mmビームとすることができる。これによって理想的なシステムを製作することができる。しかし、短軸に沿った拡大は、回折拡散器222の開口上への入射時に、2つのフレネル反射像66及び66’の間の離間を増大する可能性もある。これは、例えばフレネル像66及び66’の一方を阻止することにより回避することができる。しかし、一次スプリッタ80から出る2つのフレネル像66及び66’の間で中心間の離間が約5.3mmである場合、フレネル反射66及び66’の一方を阻止するための開口の実装は、実施不能ではないが困難である可能性がある。例えば、設計の実施は、例えば互いに垂直に交わるように向けられた2つの円柱レンズの中間に球面レンズを有する対称な設定を含む例えば3つのレンズによって実行することができる。これによって一方の軸に沿った拡大化、及び他方の軸に沿った縮小化という結果を生むことが可能である。
ビーム均一化の効率及び有効性に関わる本発明の実施形態における他の光学機器に関連した改良には、フリンジ検出のために用いられるPDA182の低量子効率の改良が含まれる。検出器効率の改良には、SAM46内及び同様にLAM28内の全体の一連の光学機器において比較的高いフルエンスを用いる必要性を低減することが考えられ、溶融シリカの光学構成要素を保持するのに特に有用である。しかし、同じPDA182に制約される場合には、上述の光学的改良が必要になるであろう。
本発明の実施形態に従ってフッ化カルシウムで作られた回折拡散器222を使用する可能性を要約すると、縮小比が2.0に変更された球面レンズの使用、縮小比2.0の円柱レンズの使用、テレスコープの取外し、又は長軸に沿った縮小率1.87及び短軸に沿った拡大率1.87の2つの円柱レンズ及び1つの球面レンズの使用である。CaF2とSFの間の材料及び実施形態の様々な組合せも、特定のソリューソンの選択によって有用にすることができる。
ここで図9a及び図9b、並びに図10a及び図10bを参照すると、調節可能ミラーマウント260及びミラー、例えばミラーM2(156)の前部及び後部の斜視図並びに断面図が示されており、図10bは、図10aの10b−10b線に沿うミラーマウント260の断面である(図10aにおける実施形態でミラー264が取外されていることを除けば)。ミラー156は、調節可能ミラー装着フレーム260を有し、これは、ほぼ垂直なミラー装着部分261から下位脚部272に沿って横方向に延び、垂直部分261のための基部を形成する上位脚部270を含むことができる。図10bにより詳細に示すように、垂直部分261及びその上位脚部270は、薄く比較的幅の狭い屈曲部300によって下位の脚部272に取付けられており、入射ビーム(図示しない)の垂直平面内にあるマウント260に装着されたミラー264のアラインメントのために、上位脚部270及び垂直ミラー装着部分261は、下位脚部272に対して曲がることができ、すなわち、屈曲部300の水平軸を中心として回転することができるようになっている。更に、垂直部分262の前面263は、傾き調節中に一定のバネ力を持続するために屈曲部300内に一定のバネ力を存在させるために、表面263を約2°〜3°偏らせるように機械加工される。
ミラー光学機器264は、垂直部分261の後部側にある窪みに装着され、作業表面に割出しされ、図10cにより詳細に示すように円形スプリングクリップ310によって締結され、これは、次に、複数のスプリングクリップ装着ネジ312で定位置に保持される。割出しは、例えば、その1つが図10bに示されている複数の球面型押しボール314を利用して実行することができ、これらは、光学機器上の保持力が釣合って光学機器の中に応力を誘発するという結果を生まないように、図10bにおけるマウント、例えば261の垂直部分において機械加工された開口部に置くことができ、装着されたミラー又は他の光学機器、例えば図10cに示すスプリングクリップ係合ボール、例えば340の反対側にある図10bにおけるミラー264に係合するように整列している。このような応力は、例えば光学機器内に複屈折を引き起こす可能性がある。図9aに示す実施形態は、複数のフィンガスプリングクリップ320を使用する。マウント260は、底脚部272にあるドエルピン開口部304の中に延びるドエルピン(図示しない)上に装着することができ、入射ビーム(図示しない)の水平平面内にミラー264を整列させるためにピボット回転させることができる。ドエルピン開口部304及びそれが受け取るプレート122上に装着されたドエルピン(図示しない)は、光学機器、例えばミラー264の光学平面の必要な位置に割出しされる。すなわち、ドエルピン(図示しない)がドエルピン開口部304に挿入される時に、マウント260に割出しされたミラーは、例えば指示する方向にも整列させられる時にその軸において調節可能である場合にそれがあるべき平面内に正確に置かれる。従って、ドエルピン及びその受け開口部304は、光学機器、例えばミラー264の光学平面を整列させるために、及び必要に応じて水平方向のピボット回転のためにも重要な役割を果たすものである。
上位脚部270にある回転調節固定ネジ開口部294及び下位脚部272にある同様の開口部292を通じてSAM46のプレート122にある円弧状のスロット(図示しない)の中へと延び、キャップネジ(図示しない)で定位置に保持された回転調節固定ネジ290は、マウント260の水平アラインメントを固定する。上位脚部270にある貫通開口280を通じて延び、下位脚部272を係合するボール先端を有する垂直(傾き)調節ネジ278は、垂直部分261の傾きを設定するために利用することができ、この位置は、次に、上位脚部270にある傾き調節固定ネジ開口部268を通じて下位脚部にある貫通開口部274の中へと延びる傾き調節固定ネジ266によって固定することができる。
図10aの実施形態は、円形ミラーの形態のミラーが取外されて、図10cにより詳細に示す円形スプリングクリップ310が装着された同様なマウント260を示している。円形スプリングクリップ310は、装着ネジ穴324が形成されている複数の装着ネジ延長部322を含む環部分320を有することができる。円形スプリングクリップ310はまた、スプリングクリップ接続部332によって環に取付けられ、かつ光学要素を損傷することなく例えば光学要素の係合を容易にする半球形状のスプリングクリップ係合突出部340を置くことができる終端延長部へとスプリングクリップアーム334を通じて延びる複数のスプリングクリップ330を有する。
図11に示す実施形態は、図9及び図10におけるものと同様であるが上位及び下位の脚部、並びに屈曲部のない二次ビームスプリッタのミラーマウント350、すなわち、例えば二次ビームスプリッタに対する固定されて調節不能なミラーマウントである。図12a〜図12bに示すものは、例えば図7に示す組合せ光学要素を装着するための装着フレーム、例えば装着フレーム152である。図12aは、一対の装着ネジ364によって組合せ光学マウント360に装着された保持クリップ363によって定位置に保持されているテレスコープ後部レンズ220を含む組合せ光学機器装着フレーム360を示している。図12bは、複数の装着ネジ372によってマウントに取付けられている複数のフィンガスプリングクリップによってマウント360のPb窪みに定位置に保持された球面集束レンズ224を有するマウント360の後端を示している。図12bは、一対の保持クリップ装着ネジ382によってマウント360に取付けられている保持クリップによって窪み内に定位置に保持された第1段回折拡散器222を示すために集束レンズ224が取外されたマウントを示している。
図13a及び図13bは、例えば第2段拡散器、すなわち、図4に示す160を装着するためのスリットアセンブリを示している。スリットアセンブリ装着フレーム390は、一対のスロット400によって装着フレーム390上に調節可能状態で配置されたスリットアセンブリ392、及びスリットアセンブリ392の前部垂直部分401にある調節ネジ404のそれぞれの対、並びに側部調節ネジ406と共にスリットアセンブリの側部部分において垂直に延びる側部スロット402を含むことができる。スリットアセンブリ390の前部側は、図4に示すようにエタロンに対面する。スリットアセンブリ390はまた、一対の装着ネジ396によってスリットアセンブリ392に取付けられているスリット394を前部垂直部分に含む。図13aは、第2段拡散器230とエタロン162の間で拡散器230のための開口として作用する下がった位置にあるスリットアセンブリ392を示している。図13bは、拡散器230及びエタロン162間のアラインメントのために引っ込んだ位置にあるスリットアセンブリ392を示している。図13cは、スリットアセンブリ392が下がった位置にある状態でマウント390上の垂直位置決めフランジ418、及び複数のフィンガスプリングクリップによって定位置に保持された第2段拡散器230を貫通する垂直位置決めネジ412を示している。図13dは、引っ込んだ位置にあるスリットアセンブリ392を示している。
スリット開口部394は、水平調節ネジ406によって側面から側面の調節をすることができ、アセンブリ392の上部にあるスロット414は、ネジ412の側面から側面の運動に適合するものである。調節ネジ406及び412は、M4×0.50という非常に細かいピッチを有し、スリットを光学的に整列させるためにスリットアセンブリ392の非常に細かい位置決めを可能にする。これらのネジ406及び412は、図示のように、例えば調節レンチによる回転を容易にするために六角ナット又はこの類の上部を有することができる。
作動において、フレネル反射の重なりをもたらす一次ビームスプリッタミラー104の選択された狭い幅は、本発明の実施形態で対処されたことが理解されるであろう。一次ビームスプリッタのミラー104を例えばMgF2に対するフルエンスの損傷閾値を超えることによる損傷から十分に保護し、ビーム62及び64の入射領域が重ならずに各ビーム62及び64がミラー104を通過するための十分な余地を可能にし(PAビームの通過した部分及び反射された部分の両方のフレネル反射は重なる可能性が高いが)、PAビーム64の経路の最小限の変位量をもたらすために、MO22の出力レーザビーム62及びPA50の出力レーザビーム64の両方に対する入射角は、少なくとも70°に選択された。同時に、PDM144及びPDA182が機能する(パルス毎のベースで上述した仕様内で有用になる例えば十分なSN比を伴う正確な出力信号を供給する)ことを可能にするために、ビーム64の十分な量が、SAM46の波長計部分の中に反射される。更に、本発明の実施形態の70°のAOIは、たとえビーム114における重なったフレネル反射への露出があっても、例えば光学機器を通過する高いUVフルエンスレベルにより二次ビームスプリッタがその損傷閾値を超えることの回避を可能にする。また、例えばミラーの全体的なサイズ、ミラー104上の入射におけるそれぞれのビーム62及び64のフットプリント、及び望ましい許容範囲に依存する最大入射角がある場合がある。例えばDUV波長及びそれよりも小さい光における損傷に対して高閾値を有する材料が利用可能になり、及び/又はSAM46の波長計部分で使用された場合、ミラー104に用いられる材料を異なるものにすると、現行のピッチ毎に更に多くのピクセルを有し、及び/又はピクセルの各々を形成するより高感度/正確な検出器を有するPDAは、一次ビームスプリッタミラー104におけるAOIを70°よりも幾分小さく低減するという結果を生むことはできるが、一次ビームスプリッタのAOIは、以前のレーザにおけるものよりも著しく大きいままになり、本発明の実施形態によるレーザの全体的な出力パワー要件、又は一次ビームスプリッタミラー104の利用可能な表面を共有するMOレーザチャンバ22の出力62のいずれも有することはない。
集束レンズ224の焦点距離と共にエタロン162のスリット機能は、エタロンによって生成された干渉パターンの本質的に最内側環のみをPDA182のフォトダイオードアレイに供給するように選択されたものであり、この最内側環もまた、他の光学干渉計、例えば同じくスリット機能を有する回折格子によって生成することができ、これによってPDAは、BW測定及びレーザ波長同調の範囲にわたって、BW計算を可能にするためのそれぞれのフリンジのピクセル位置の判断に用いる2つの干渉環のうちの少なくとも一方を有することを確実にすることができる。帯域幅計算は、波長計マイクロプロセッサ内の処理を容易にするために単純化されている。
一次ビームスプリッタ104は、PA50からの出力レーザビーム64の圧倒的大部分、すなわち、その正確な量はSAM内のパワー要件及びフルエンス限界のようなものに基づいて幾分変化する可能性があるが約95%を通過させ、かつビーム64の残りである第1の小部分114をSAMの波長計へと反射する。SAM46にあるビームスプリッタ140は、ビーム64の第1の小部分114の圧倒的大部分、例えば約95%をPDM144へと反射する。これもまた、PDM144によって必要とされる光量及びSAM内のフルエンス限界のようなものによって幾分変化する場合があるが、ビーム64の第1の小部分の約5%である残りは、SAM46の波長計にある残りの光学機器を通過する第2の小部分を形成する。
本発明の上述の実施形態は、単に説明及び例示目的を意図したものであり、本発明が存在することができる唯一の実施形態ではない。当業者は、説明した実施形態に対する多くの修正及び変更を本発明の意図及び精神を変更することなく行うことができることを理解するであろう。例えば、本発明の実施形態は、フォトダイオードのアレイを使用する検出器を考えている。しかし、他の感光性素子を使用することができ、例えば、感光性集積回路、例えばCMOS又はCCDデバイスを使用することができると考えられ、フォトダイオードアレイ内の各フォトダイオードを有効に照明するという表現が使用された場合は、それは、感光性素子の他のこのような形態の有効な照明を考えている。更に、現在考えていることは、本発明の実施形態のフォトダイオードをそれらの垂直範囲全体、すなわち0.5mmにわたって照明することであるが、より効率的なフォトダイオード又は例えばこれらの出力のSN比の改良は、有効な照明を可能にすることができるであろう(これは、特定の感光性素子において光強度の振幅の測定を可能にすることになる感光性素子、例えばフォトダイオードのからの満足できる正確な電気出力信号を生成する照明を意味する)。本発明の範囲は、従って、特許請求の範囲及びその法的均等物のみに照らして考えるべきである。
本発明の実施形態を使用することができるMOPA構成のガス放電レーザを示す図である。 本発明の実施形態によるスペクトル解析モジュールの斜視図である。 本発明の実施形態による一次ビームスプリッタの構成要素を示す図である。 本発明の実施形態による一次ビームスプリッタの構成要素を示す図である。 本発明の実施形態による一次ビームスプリッタの構成要素を示す図である。 本発明の実施形態によるスペクトル解析モジュールの平面図である。 本発明の実施形態によるスペクトル解析モジュールの一部分の概略図である。 本発明の実施形態によるモジュールの要素の性能のグラフである。 本発明の実施形態による図4に示す要素の平面図を更に詳細に示す図である。 本発明の実施形態によるビーム分割ミラーの前部上のフルエンスパターンを示す図である。 本発明の実施形態によるビーム分割ミラーの後部上のフルエンスパターンを示す図である。 本発明の実施形態による調節可能ミラーマウントの斜視図である。 本発明の実施形態による調節可能ミラーマウントの斜視図である。 図9a〜図9bに示す調節可能ミラーマウントの円形ミラーを有する付加的な実施形態を示す図である。 図9a〜図9bに示す調節可能ミラーマウントの円形ミラーを有する付加的な実施形態を示し、かつ図10aに示す断面線10b−10bに沿った図9a又は図10aの断面図である。 図9a〜図9bに示す調節可能ミラーマウントの円形ミラーを有する付加的な実施形態のミラーを取り除いた図10aのマウントを示す図である。 本発明の実施形態による別の光学マウントを示す図である。 本発明の実施形態による別の光学マウントを示す図である。 本発明の実施形態による別の光学マウントを示す図である。 本発明の実施形態による別の光学マウントを示す図である。 本発明の実施形態によるスリットアセンブリを示す図である。 本発明の実施形態によるスリットアセンブリを示す図である。 本発明の実施形態によるスリットアセンブリを示す図である。 本発明の実施形態によるスリットアセンブリを示す図である。
符号の説明
204、220 テレスコープ光学機器
222 第1の拡散器

Claims (16)

  1. 出力が15mJ毎パルスに等しいか又はそれよりも大きく、かつ帯域幅同調範囲がサブナノメートル単位であるパルス出力を有するレーザビームを出力するガス放電レーザに対して4000Hz及びそれよりも高いパルス繰返し率を有するパルス毎に、フェムトメートル帯域幅精度で帯域幅を測定する、波長計を含むスペクトル解析モジュールであって、
    レーザ出力ビームの50%超を通過させ、かつ該レーザ出力ビームの第1の部分を反射するように作動する、ガス放電レーザのレーザ出力ビームの経路内の一次ビームスプリッタであって、該一次ビームスプリッタ上のフルエンスを該一次ビームスプリッタの損傷閾値未満へと低減させる角度の向きに配置され、かつ、該一次ビームスプリッタの前面から反射された該第1の部分と、該一次ビームスプリッタの後面から反射された該第1の部分とが重なり合うよう、該一次ビームスプリッタの前面及び後面から該レーザ出力ビームの該第1の部分を反射するべく厚さが選択された、一次ビームスプリッタと、
    前記レーザ出力ビームの前記第1の部分の50%超を反射し、かつ該レーザ出力ビームの第2の部分を通過させるような二次ビームスプリッタと、
    第1段拡散器と、
    前記レーザ出力ビームの縮小された第2の部分を受け取る前記第1段拡散器上に該レーザ出力ビームの該第2の部分を縮小するように作動する、該レーザ出力ビームの該第2の部分の経路内のテレスコープ光学機器であって、この縮小化が、該レーザ出力ビームの該第2の部分における前記重なり合う反射内のフルエンスを該第1段拡散器の損傷閾値よりも低く保つように選択されているようなテレスコープ光学機器と、
    を含むことを特徴とするスペクトル解析モジュール。
  2. 前記テレスコープ光学機器は、前記レーザ出力ビームの前記第2の部分の長軸を該レーザ出力ビームの該第2の部分の短軸よりも多く縮小するような向きに配置された円柱形テレスコープ光学機器を含み、該レーザ出力ビームの該第2の部分のフルエンスを前記第1段拡散器にわたって再分配して該第1段拡散器のどの部分も該第1段拡散器が作られる材料に対する前記損傷閾値を超えないように維持している、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスペクトル解析モジュール。
  3. 前記レーザ出力ビームの前記第1の部分の前記50%超は、反射されてパワー検出モジュール内に入る、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスペクトル解析モジュール。
  4. 前記レーザ出力ビームの前記第2の部分の経路内の集束レンズと、
    第2段拡散器と、
    光学干渉計と、
    を更に含み、
    前記集束レンズは、前記レーザ出力ビームの前記第2の部分を前記第2段拡散器上に集束させて、該レーザ出力ビームの集束した第2の部分を生成し、
    前記第2段拡散器は、前記レーザ出力ビームの前記集束した第2の部分の円錐を生成するべく、該レーザ出力ビームの該集束した第2の部分の経路内にあり、
    前記光学干渉計は、前記レーザ出力ビームの前記第2の部分の前記集束した第2の部分の前記円錐の経路内にある、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスペクトル解析モジュール。
  5. 前記光学干渉計内への通路のために前記レーザ出力ビームの前記集束した第2の部分の前記円錐のスライスを選択する、該レーザ出力ビームの該集束した第2の部分の該円錐の経路内のスリット、
    を更に含むことを特徴とする請求項4に記載のスペクトル解析モジュール。
  6. 前記ガス放電レーザは、193.350nmの公称レーザ出力ビーム波長を有するArFガス放電レーザであり、前記光学干渉計は、20pmよりも短い自由スペクトル領域を有する、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載のスペクトル解析モジュール。
  7. 前記一次ビームスプリッタは、前記レーザ出力ビームに対して少なくとも70度の角度を成すよう向けられた部分反射ミラーである、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載のスペクトル解析モジュール。
  8. 前記一次ビームスプリッタの前記部分反射ミラーは、CaF2で作られている、
    ことを特徴とする請求項7に記載のスペクトル解析モジュール。
  9. 前記スリットの大きさは、前記光学干渉計に対するフルエンスを最小にし、同時に前記波長計内に収容されたフォトダイオードアレイ内の複数のフォトダイオードの各々において帯域幅計算を可能とするのに十分な照射をするように選択されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載のスペクトル解析モジュール。
  10. 前記第2段拡散器は、前記集束レンズと前記スリットの間にあって該スリット内への円錐拡散角度をもたらすエッチングされた拡散器である、
    ことを特徴とする請求項9に記載のスペクトル解析モジュール。
  11. 前記一次ビームスプリッタは、前記レーザ出力ビームの5%を反射して前記レーザ出力ビームの前記第1の部分を形成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスペクトル解析モジュール。
  12. 前記二次ビームスプリッタは、前記第1の部分の95%を反射する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスペクトル解析モジュール。
  13. 前記二次ビームスプリッタは前記第1の部分の50%超を検出器へと反射する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスペクトル解析モジュール。
  14. 出力が15mJ毎パルスに等しいか又はそれよりも大きく、かつ帯域幅同調範囲がサブナノメートル単位であるパルス出力を有するレーザビームを出力するガス放電レーザに対して、4000Hz及びそれよりも高いパルス繰返し率を有するパルス毎に、フェムトメートル帯域幅精度で帯域幅を測定する方法であって、
    第1の光学機器上のフルエンスを該第1の光学機器の損傷閾値未満へと低減するような角度の向きに配置され、かつ、該第1の光学機器の前面から反射された第1の部分と、該第1の光学機器の後面から反射された第1の部分とが重なり合うよう、該第1の光学機器の前面及び後面から該レーザ出力ビームの第1の部分を反射するべく厚さが選択された、該第1の光学機器を通じて、前記レーザ出力ビームの50%超を通過させるとともに該レーザ出力ビームの該第1の部分を反射することにより、ガス放電レーザのレーザ出力ビームを分割する段階と、
    第2の光学機器内で前記レーザ出力ビームの前記第1の部分を分割し、該二次分割が、該レーザ出力ビームの該第1の部分の50%超を反射して、該レーザ出力ビームの第2の部分を通過させる段階と、
    前記レーザ出力ビームの前記第2の部分を縮小するために該レーザ出力ビームの該第2の部分を縮小する段階と、
    拡散光学機器内で前記レーザ出力ビームの前記縮小した第2の部分を拡散する段階と、 を含み、
    前記縮小化が、前記レーザ出力ビームの前記縮小した第2の部分内の前記重なり合う反射の前記フルエンスを前記拡散光学機器の損傷閾値よりも低く維持するように選択される、
    ことを特徴とする方法。
  15. 前記第1の光学機器を通じて前記ガス放電レーザの主発振器の出力ビームを通過させる段階を更に含む、
    ことを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  16. 前記第1の光学機器上で前記主発振器の出力ビームと前記ガス放電レーザからの前記レーザ出力ビームとの間の重なり合いを回避する段階を更に含む、
    ことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
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