JP4787714B2 - 光ケーブル用クロージャ - Google Patents
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Description
前記把持部が、前記フレームに固定された固定側把持板と、この固定側把持板に対向して接近及び離反可能な移動側把持板と、前記フレームにおける前記固定側把持板の固定位置に取り付けられるU字型部材と、前記移動側把持板を前記U字型部材に移動可能に支持するねじ部材と、前記U字型部材に設けられているスリットに通して当該U字型部材を前記フレームに取り付ける取り付け板とを有し、
前記U字型部材の開口の間隔が前記フレームの幅よりも大きく、前記U字型部材の開口に収められた前記フレームが前記開口の方向に抜け出ないように前記取り付け板が前記スリットに通された状態で、前記移動側把持板を前記固定側把持板に接近させることにより前記光ケーブルを把持することを特徴とする。
図1は本実施形態の光ケーブル用クロージャ(以下、クロージャと呼ぶ)の分解図、図2はスリーブを取り付けた状態のクロージャを示す各平面図、図3はフレームに固定された固定側把持板を示す各平面図、図4はU字型部材の各平面図、図5は取り付け板の平面図、図6は光ケーブルを把持部に把持させる手順を示す平面図である。
図2に示すように、スリーブ20は樹脂製の断面略矩形状(図2(C)参照)の筒状の部材であり、内部にフレーム21及び把持部30を光ケーブル12とともに収容する空間を有するとともに長手方向の両端面に開口部20dが形成されている。スリーブ20の上面中央部は、肉厚が薄くされて弾性変形可能であるヒンジ部20aが設けられている。また、下面には長手方向全長にわたって切れ目20bが形成されており、ヒンジ部20aを撓ませてスリーブ20を開くことができ、なおかつ使用時には略密閉状態に閉じて留め具24によって留めることができるようになっている。また、両端の開口部20d周辺には開口部20dがグロメット23に対応した形状となるように壁20cが設けられており、この壁20cより内側でグロメット23を密閉状態で取り付け可能となっている。
また、グロメット23には、引き落とし用のドロップ光ケーブル13を挿通して防水を図るための挿通孔も複数設けられている。
図3に示すように、フレーム21の天板21aの下面には、一方の把持板である固定側把持板31がネジ31b等の固定手段によって固定されている。固定側把持板31は、断面円形の光ケーブル12を把持するものであり、光ケーブル12の軸方向に沿って左右両縁端が下方へ湾曲して光ケーブル12の外被に接触する面積を大きくしている。フレーム21の天板21aの下面には、固定側把持板31の左右両側に位置決め突起25が設けられており、光ケーブル12を把持した際に固定側把持板31の位置がずれないようにしている。この位置決め突起25は、フレーム21の天板21aを切り起こして形成するとよい。なお、固定側把持板31には、下向きに爪31aが突出した鬼目板を用いるのが望ましい。これにより、爪31aが光ケーブル12の外被に食い込んで、光ケーブル12を確実に保持することができる。
図4に示すように、移動側把持板32は、開口を上にしたU字形状のU字型部材33の内側に、上下移動可能に設けられている。例えば、U字型部材33に底部を貫通するネジ穴33aを設け、このネジ穴33aに螺合するネジ部材34の頂部に移動側把持板32を取り付けておく。これにより、ネジ部材34を回転させることにより移動側把持板32を上下移動(固定側把持板31に対向して接近及び離反)させることができ、移動側把持板32を固定側把持板31に接近させることで、固定側把持板31との協働により、光ケーブル12を把持することができる。
把持部30は、図5に示すように、幅が大きい方のスリット35aに挿通することができ、かつ、幅が狭くなっている先端部36aのみが幅の小さなスリット35bに挿通可能な形状をした取り付け板36を備えている。取り付け板36を、先端部36a側から幅の大きいスリット35aへ外側から挿入し、先端部36aを幅の狭いスリット35bに挿入する。幅の大きい幅広部36bは幅の狭いスリット35bには挿入できないため、容易に位置決めすることができる。なお、フレーム21に固定側把持板31を取り付けるためのネジがフレーム21の天板21aの上面から突出しており、取り付け板36の対応する位置に貫通孔36cや凹部を設けて干渉しないようにするとともに、取り付け板36をフレーム21に対して位置決めすることができる。
また、U字型部材33に複数段のスリット35を設けてU字型部材33の取り付け位置を上下調整可能としたので、外径の異なる光ケーブル12にも対応しやすく、移動側把持板32を移動させるネジ部材34の長さを短くすることができ、クロージャ10をコンパクトにすることができる。
11 光ファイバ心線
12 光ケーブル
14 接続部
20 スリーブ
21 フレーム
30 把持部
31 固定側把持板
32 移動側把持板
33 U字型部材
34 ねじ部材
35a,35b スリット
36 取り付け板
Claims (3)
- 複数本の光ファイバ心線を収容し部分的に外被を除去した光ケーブルを支持するフレームと、前記フレームの長手方向両端近傍部で前記光ケーブルを把持する把持部と、前記フレーム及び前記把持部を前記光ケーブルとともに覆うスリーブと、を有する光ケーブル用クロージャであって、
前記把持部が、前記フレームに固定された固定側把持板と、この固定側把持板に対向して接近及び離反可能な移動側把持板と、前記フレームにおける前記固定側把持板の固定位置に取り付けられるU字型部材と、前記移動側把持板を前記U字型部材に移動可能に支持するねじ部材と、前記U字型部材に設けられているスリットに通して当該U字型部材を前記フレームに取り付ける取り付け板とを有し、
前記U字型部材の開口の間隔が前記フレームの幅よりも大きく、前記U字型部材の開口に収められた前記フレームが前記開口の方向に抜け出ないように前記取り付け板が前記スリットに通された状態で、前記移動側把持板を前記固定側把持板に接近させることにより前記光ケーブルを把持することを特徴とする光ケーブル用クロージャ。 - 請求項1に記載の光ケーブル用クロージャであって、
前記把持板が鬼目板であることを特徴とする光ケーブル用クロージャ。 - 請求項1または2に記載の光ケーブル用クロージャであって、
前記スリットが複数段設けられており、前記取り付け板を取り付ける前記スリットの位置により前記フレームに対する前記U字型部材の位置を調整可能であることを特徴とする光ケーブル用クロージャ。
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