JP4787125B2 - ブロー成形用金型 - Google Patents

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本発明は、金型を閉じ、流体の圧力でブランク材を超塑性成形(ブロー成形)し、その後に、金型を開いてブロー成形品を離型するブロー成形用金型の改良に関する。
金型を閉じ、流体の圧力でブランク材をブロー成形し、その後に、金型を開いて、金型に密着したブロー成形品を離型するブロー成形用金型が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−297048公報(図5(b))
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図12は従来の技術の基本構成を説明する図であり、ブロー成形用金型101は、下型としての吹き込み型102と、上型としての成形型103と、この成形型103の周囲にロッド104、104を介して設けたブランクホルダ105と、を主要な構成とする。
そして、吹き込み型102と成形型103の間にブランク材106を挟むとともに、ブランクホルダ105でブランク材106を押さえ、吹き込み型102から吹き込んだ流体の圧力でブランク材106を成形型103にブロー成形する。
ブロー成形した後、成形型103の周囲に設けたブランクホルダ105でブロー成形品107の周囲を押さえたまま、成形型103を型開き方向に移動させ、ブロー成形品107から成形型103の成形面103aを離型し、次に、ブロー成形品107からブランクホルダ105を離型する。つまり、成形型103とブランクホルダ105とを、異なるタイミングで離型する。
成形型103とブランクホルダ105は、ブロー成形品107から異なるタイミングで離型するので、同じタイミングで離型する場合に較べて、ブロー成形品107に大きな力は加わらない。ブロー成形品107に大きな力が加わらないので、離型するときに、ブロー成形品107の変形を抑えることができる。
しかし、成形面103aの形状や材質などによっては、ブロー成形品107が成形面103aに強い力で密着することがある。強く密着すると、ブロー成形品107から成形面103aを離型するときに、ブロー成形品107に大きな力が加わる。大きな力が加わると、ブロー成形品107が変形する虞があり、改良の余地があった。
本発明は、ブロー成形品から金型を離型するときに、ブロー成形品に大きな力が加わらないようにして、ブロー成形品の変形を抑えることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、成形面を備えた成形型と、流体吹き込み口を備えた吹き込み型とからなり、この吹き込み型から吹き込んだ流体の圧力でブランク材を成形型へブロー成形するブロー成形用金型において、成形型は、成形面を有し製品形状を決定する製品形状部と、この製品形状部の外側に配置される製品形状周辺部と、この製品形状周辺部の外側に配置される外周部とを含み、製品形状周辺部に製品形状部を摺動自在に設け、製品形状周辺部に外周部を摺動自在に設けることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、製品形状周辺部に、流体をシールするシールビード部が備えられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、成形型は、製品形状部と製品形状周辺部と外周部とを含み、製品形状部に製品形状周辺部を摺動自在に設け、製品形状周辺部に外周部を摺動自在に設けた。
成形型を分割構造にするとともに、製品形状部と製品形状周辺部と外周部とを異なる3つのタイミングで離型することを可能とした。異なる3つのタイミングで離型するとき、同時に離型する面積は小さくなるので、ブロー成形品に大きな力が加わらないようにすることができる。ブロー成形品には大きな力が加わらないので、ブロー成形品の変形を抑えることができる。
請求項2に係る発明では、製品形状周辺部に、流体をシールするシールビード部が備えられている。
成形時において、シールビード部にブランク材が強く押さえつけられるため、他の部位に較べると、シールビード部にブランク材は、強い力で密着している。このため、ブロー成形品から製品形状周辺部を離型するときには、ブロー成形品から製品形状部などを離型するときに較べてブロー成形品には大きな力が加わる。
本発明において、最初に、強い力で密着している部位を含む製品形状周辺部をブロー成形品から離型し、次に、ブロー成形品から製品形状部を離型するようにすれば、ブロー成形品に大きな力が加わらないようにすることできる。従って、ブロー成形品の変形を抑制することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係るブロー成形用金型で成形したブロー成形品の斜視図であり、ブロー成形品11は、製品部12と、この製品部12の周囲に連続する周囲部13とからなる。周囲部13は、ビード形状部14と板押さえ部15とを含み、後工程のトリミング工程で除去される。
製品部12と周囲部13の境界部については後述する。
ブロー成形品11は、アルミニウム合金製の板状ブランク材を成形したものであり、本実施例では、自動車用部品の例を示す。以下、ブランク材をブロー成形品11に成形するとともに離型するブロー成形用金型(「金型」とも云う。)の詳細な構造について説明する。
図2は本発明に係るブロー成形用金型の平面図であり、上型21の下面には、成形面23が設けられている。図中、24・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)は、ブロー成形用金型を搬送するために金型の周囲に設けられているリブである。
図3は図2の3−3線断面図であり、ブロー成形用金型25は、下型22としての吹き込み型28と、上型21としての成形型27とを備える。また、吹き込み型28は、流体吹き込み口31を有する。
そして、吹き込み型28と成形型27間に所定温度に昇温したブランク材29をセットした後、吹き込み型28と成形型27を合わせ、吹き込み型28に備えられている流体吹き込み口31から成形型27に圧縮空気を供給し、ブランク材29を成形型27に備えられている成形面23へ当てて変形させ、所定の製品形状をもつブロー成形品11を製造する。
成形型27は、プレス機械に設けたスライド32にクランプ装置33、33を介して取り付けられ、吹き込み型28は、プレス機械に設けた基部34に取り付けられている。図中、スライド32の位置は、プレス機械の下死点の位置である。
成形型27は、製品形状を決定する製品形状部36と、この製品形状部36の外側に配置される製品形状周辺部37と、この製品形状周辺部37の外側に配置される外周部38とからなる3分割構造をもつ型である。
製品形状周辺部37は、クランプ装置33、33を介してスライド32に取り付けられている。製品形状周辺部37に、製品形状部36と外周部38が摺動可能に取り付けられている。詳細な構造を以下に述べる。
製品形状部36は、鉛直方向外側に外摺動部41、41を有し、製品形状周辺部37は、鉛直方向内側に内摺動部42、42を有する。そして、外摺動部41、41に内摺動部42、42を摺動自在に設ける。外摺動部41、41に内摺動部42、42を摺動自在に設けるので、製品形状部36に対して、製品形状周辺部37を摺動させることができる。
あるいは、製品形状周辺部37に対して、製品形状部36を摺動させるということもできる。
また、製品形状周辺部37は、水平方向に設けられ、製品形状部36を型開き方向に駆動する駆動面43、43を有し、製品形状部36は、水平方向に設けられ、製品形状周辺部37によって駆動される被駆動面44、44を有する。駆動面43、43と被駆動面44、44とは互いに対向する面であり、これらの面の間に隙間45、45を形成する。そして、スライド32に取り付けられている製品形状周辺部37が、型開き方向に長さhだけ移動するまでは、隙間45、45によって製品形状部36を駆動せず、その位置から型開き方向に移動したときに、駆動面43、43が被駆動面44、44に接触して、それ以降、製品形状部36が製品形状部36を駆動し、製品形状周辺部37とともに移動するようにした。
製品形状周辺部37は、その下面47に外周部38を収納する溝部48を有する。そして、この溝部48に外周部38を収納する。
溝部48はその両側に内外の側壁51n、51sを有し、外周部38は内外の側面52n、52sを有する。そして、これら内外の側壁51n、51sに内外の側面52n、52sを摺動自在に設ける。内側の側壁51nに内側の側面52nを摺動自在に設け、外側の側壁51sに外側の側面52sを摺動自在に設けるので、製品形状周辺部37に対して、外周部38を摺動させることができる。
下死点において、ブランク材29は、製品形状周辺部37の下面47と吹き込み型28の上面28aとにより押さえられている。
また、製品形状部36は、成形時に、製品形状部36の上面36uがスライド32の下面32sに接触するとともに、離型時には、製品形状部36の上面36uがスライド32の下面32sから離れるように設けられている。
製品形状部36の上面36uはスライド32の下面32sに固定されていないので、通常、製品形状部36は、自らの重さにより下降し、製品形状部36の上面36uはスライド32の下面32sから離れた位置にあるはずである。しかし、図において、製品形状部36の位置は、成形時には、製品形状部36の上面36uがスライド32の下面36sに接触する位置にある。
スライドが下死点にあるとき、製品形状部36の上面36uがスライド32の下面32sに接触する構造について、次図で説明する。
図4は図2の4−4線断面図であり、下死点において、スライド32の下面32sに製品形状部36の上面36uを保持させたままの状態にする構造について説明する。
製品形状部36から鉛直方向下向きに支持部材56を取り付け、この支持部材56の下端部56bを吹き込み型28に設けられている座部57に当てる。従って、下死点では、スライド32の下面32sに製品形状部36の上面36uを接触させることができる。つまり、製品形状部36と吹き込み型28間に支持部材56を介在させることで、下死点のとき、製品形状部36の上面36uをスライド32の下面32sに接触させることができる。
なお、支持部材56は、製品形状部36に取り付ける代わりに、吹き込み型28に取り付けても良い。
図3に戻って、外周部38は、製品形状周辺部37に設けた溝部48に収納されている。
外周部38は、溝部48と摺動する内側の側面52n及び外側の側面52sと、ブランク材29を押さえる下面38bと、ストッパアーム64が取り付けられている上面38aとを有する。
ストッパアーム64は、鍔部65とこの鍔部65に連結した軸部66からなる。そして、鍔部65を上に、軸部66を下に向け、製品形状周辺部37に開けた孔部67に軸部66を通し、この軸部66の下端部66bを外周部38の上面38aに固定する。
スライド32を上昇させたときに、鍔部65が製品形状周辺部37に設けたストッパ面68に当たることで、製品形状周辺部37に対して外周部38が所定値H以上下降しないように規制することができる。
ストッパアーム64は、製品形状周辺部37と外周部38との間に介在されている部材であり、製品形状周辺部37が上昇をはじめ、軸部66の長さHに達するまでは、外周部38に対して製品形状周辺部37が外周部38に対して相対移動する。そして、製品形状周辺部37が軸部66の長さHを超えて上昇すると、鍔部65が製品形状周辺部37のストッパ面68に当たり、その後は、製品形状周辺部37の上昇とともに外周部38は型開き方向に移動する。
図中、71は、製品部12と製品外領域である周囲部13の境界であるトリム部である。ブロー成形品11のうち、周囲部13は、後工程のトリミング工程で、製品部12から切除される。
図5は図3の5部拡大図であり、製品形状周辺部37には、流体吹き込み口(図3の符号31)から供給する圧縮空気がブランク材29の外側に漏れないように金型25の気密性を保持するシールビード部70a、70bが備えられている。
シールビード部70a、70bは、成形用の圧縮空気をシールするために、金型の製品部外方を囲うように形成されている。
また、シールビード部70a、70bの内方には、成型時にブランク材29の流動を規制する円弧ビード74が形成されている。
加えて、外周部38には、成形後のブロー成形品11を製品形状部から離型するときに、外周部38によるブロー成形品11への押さえ力を強くする流入防止ビード72が備えられている。
シールビード部70a、70bは、吹き込み型28に設けられた上面28aに形成する2つのシールビード面69a、69bと、これらのシールビード面69a、69bに対向し製品形状周辺部37に備えられている板押さえ部73とで構成される。下死点のときに、シールビード面69a、69bと板押さえ部73との間隔tbは、ブランク材29の板厚tよりも小さく設定する。
流入防止ビード72は、吹き込み型28の上面28aに形成する断面円弧状の凸部75と、この凸部75に対向し外周部38に備えられている断面円弧状の凹部76とで構成される。この流入防止ビード72によって、ブロー成形品から成形型27の一部である製品形状周辺部37を離型するときに、ブロー成形品の型開き方向への流入を防止することができる。
図6は本発明に係る成形型に設けられている成形面を説明する図であり、成形型27は、製品形状を決定する製品形状部36と、この製品形状部36の外側に配置される製品形状周辺部37と、この製品形状周辺部37の外側に配置される外周部38と、からなる3分割構造をもつ型である。
外周部38よりも外方には4つの支持部材56が取り付けられている。
以上に述べたブロー成形用金型の作用を次に述べる。
図7はブランク材のセット工程及び型合わせ工程の説明図である。
(a)でブランク材のセット工程を説明すると、クランプ部材77、77を用いて、所定温度(450℃〜550℃)に熱したブランク材29を吹き込み型28の上面28aにセットする。ブランク材29は、超塑性加工用のAl−Mg系合金(5000系)が好適であり、この他、超塑性加工用のAl−Mg−Si系合金(A6000系)でも良い。
ブランク材29の温度が低下しないように、金型は、図示しない加熱手段により所定温度に保持されている。
(b)で型合わせ工程を説明すると、下死点までスライド32を下降させ、製品形状周辺部37でブランク材29を押さえるとともに、外周部38でブランク材29を押さえる。このとき、スライド32の下面32sに、製品形状部36の上面36uが接触する。
図8は成形工程及び第1離型工程の説明図である。
(a)で成形工程を説明すると、流体吹き込み口31から吹き込み型28の上面28aに流体としての圧縮空気を供給し、この圧縮空気によりブランク材(図7の符号29)を製品形状部36の成形面23に当て、所定の形状に成形して、ブロー成形品11とする。
(b)で第1離型工程を説明すると、スライド32を上昇させ、製品形状周辺部37を型開き方向に移動させ、製品形状周辺部37をブロー成形品11から離型する。このとき、製品形状周辺部37に製品形状部36を摺動自在に設けたので、製品形状周辺部37が型開き方向に移動するとき、製品形状部36はその自重により移動することなく、ブロー成形品11を保持する。
また、製品形状周辺部37に外周部38を摺動自在に設けたので、外周部38はその自重により移動することなく、ブロー成形品11を保持する。つまり、外周部38と製品形状部36でブロー成形品11を保持しながら、製品形状周辺部37が型開き方向に摺動する。
製品形状周辺部37には、シールビード部(図5の符号70a、70b)が備えられているので、成形時に、ブランク材(図7の符号29)には、シールビード部70a、70bによって大きな力がかかるとともに、ブランク材29が流動しようとすると、成型時の流動を規制する円弧ビード74によって、ブランク材29の流動が規制される。
成形時に、ブランク材(図7の符号29)は、シールビード部70a、70bや円弧ビード74などによって、製品形状周辺部37に強い力で押さえつけられて密着しており、製品形状周辺部37をブロー成形品11から離型するためには、製品形状部36をブロー成形品11から離型するときに較べて大きな力が必要となる。
この点、本発明では、製品形状部36に製品形状周辺部37を摺動自在に設け、製品形状周辺部37に外周部38を摺動自在に設け、製品形状部36と製品形状周辺部37と外周部38とを1度に離型することなく、3つに分けて離型することを可能にした。
詳細には、製品形状部36及び外周部38で製品形状周辺部37の両側を押さえながら、製品形状部36を離型するので、ブロー成形品11に大きな力が加わり難くすることができる。
また、製品形状周辺部37にシールビード部(図5の符号70a、70b)が備えられ、ブロー成形品11が強い力で密着しているシールビード部70a、70bを含む製品形状周辺部37が最初に離型し、次に、ブロー成形品11から製品形状部36を離型するようにすれば、ブロー成形品11に大きな力が加わらないようにすることできる。従って、ブロー成形品11の変形を抑制することができる。
シールビード部70a、70bの他、強い力で成形型27に密着する部位としては、水平方向に対して傾斜角の大きな成形面があげられる。傾斜角の大きい成形面を製品形状周辺部37に含ませ、この製品形状周辺部37を先に離型させることにより、ブロー成形品11の変形を抑えることができる。
すなわち、最初に、製品形状部36と外周部38を押さえながら、強い力で密着している製品形状周辺部37を先に離型し、次に、製品形状部36を離型すれば、ブロー成形品11には大きな力は加わらない。特に、製品形状周辺部37に流体をシールするシールビード部(図5の符号70a、70b)が備えられているので、強い力で密着していてもブロー成形品への影響を小さくできる。従って、ブロー成形品11の変形を抑えることができる。
図9は第2離型工程及び第3離型工程の説明図である。
(a)において、第2離型工程では、スライド32を上昇させ、製品形状周辺部37を第1離型工程の位置からさらに型開き方向に移動させ、駆動面43、43を被駆動面44、44に当て、製品形状部36を製品形状周辺部37とともに型開き方向に移動させ、製品形状部36をブロー成形品11から離型する。このとき、外周部38には、流入防止ビード72が備えられているので、ブロー成形品11の型開き方向への流入を防止することができる。
(b)において、第3離型工程では、スライド32を上昇させ、製品形状周辺部37を第2離型工程の位置からさらに型開き方向に移動させ、鍔部65をストッパ面68に当て、外周部38を型開き方向に移動させ、外周部38をブロー成形品11から離型する。
すなわち、成形型27は製品形状部36と製品形状周辺部37と外周部38とを含み、製品形状部36に製品形状周辺部37を摺動自在に設け、製品形状周辺部37に外周部38を摺動自在に設けた。ブロー成形品11からの離型を1度に行うことなく、製品形状部36と製品形状周辺部37と外周部38とに分けて離型するとともに、他の部分よりも密着している製品形状周辺部37を最初に離型し、製品形状部36を製品形状周辺部37の次に離型し、最後に、外周部38を離型した。
このように成形型27を3分割にするとともに、ビード部を有する製品形状周辺部37を先に離型させることで、ブロー成形品11にかかる力を減らすことができる。ブロー成形品11にかかる力を減らすことにより、ブロー成形品11に生じる変形を抑えることができる。
図10は本発明に係るブロー成形品の製造フロー図であり、図7〜9に基づいて説明する。なお、ST××はステップ番号を示す。
ST01:(セット工程):所定温度に昇温させたブランク材29を下型としての吹き込み型28にセットする。
ST02:(型合わせ工程):ブランク材29の上方から成形型27を型閉じ方向に移動させ、成形型27を吹き込み型28に合わせるとともに、吹き込み型28と成形型27の間にブランク材29を挟む。
ST03:(成形工程):吹き込み型28の流体吹き込み口31から金型内に流体を吹き込み、この流体の圧力でブランク材29を成形型27へブロー成形する。
ST04:(第1離型工程):吹き込み型28に対して製品形状周辺部37を型開き方向に移動して、製品形状周辺部37をブロー成形品11から離型する。
ST05:(第2離型工程):吹き込み型28に対して製品形状部36を型開き方向に移動して、製品形状部36をブロー成形品11から離型する。
ST06:(第3離型工程):吹き込み型28に対して外周部38を型開き方向に移動し、外周部38をブロー成形品11から離型する。
ST07:(ブロー成形品取出工程):ブロー成形品を金型から取り出す。
以上で、成形の1サイクルが終了する。
図11は図5の別実施例図であり、図5と異なる点は、外周部38に備えた流入防止ビード72の一種としての、いわゆる、ステップビード78としたものである。
ステップビード78は、吹き込み型28に略水平に形成される第1横面81と、この第1横面81の外側に連続して設けた縦面83と、この縦面83の外側に連続して設けた第2横面82と、外周部38に形成され縦面83と対向する外周縦面84と、この外周縦面84の外側に連続して設け第2横面82と対向する外周横面85とで構成される。
ステップビード78は、ブランク材29の大きさが限られており、凸部と凹部からなるビードが利用できない場合などに適用するものである。
尚、本実施例において、成形型は3分割構造としたが、成形型の分割数をさらに増やし、4分割構造、5分割構造にすることは差し支えない。
本発明は、ブロー成形用金型に好適である。
本発明に係るブロー成形用金型で成形したブロー成形品の斜視図である。 本発明に係るブロー成形用金型の平面図である。 図2の3−3線断面図である。 図2の4−4線断面図である。 図3の5部拡大図である。 本発明に係る成形型に設けられている成形面を説明する図である。 ブランク材のセット工程及び型合わせ工程の説明図である。 成形工程及び第1離型工程の説明図である。 第2離型工程及び第3離型工程の説明図である。 本発明に係るブロー成形品の製造フロー図である。 図5の別実施例図である。 従来の技術の基本構成を説明する図である。
符号の説明
23…成形面、25…ブロー成形用金型、27…成形型、28…吹き込み型、29…ブランク材、31…流体吹き込み口、36…製品形状部、37…製品形状周辺部、38…外周部、70a、70b…シールビード部。

Claims (2)

  1. 成形面を備えた成形型と、流体吹き込み口を備えた吹き込み型とからなり、この吹き込み型から吹き込んだ流体の圧力で前記ブランク材を前記成形型へブロー成形するブロー成形用金型において、
    前記成形型は、前記成形面を有し製品形状を決定する製品形状部と、この製品形状部の外側に配置される製品形状周辺部と、この製品形状周辺部の外側に配置される外周部とを含み、
    前記製品形状周辺部に前記製品形状部を摺動自在に設け、前記製品形状周辺部に前記外周部を摺動自在に設けることを特徴とするブロー成形用金型。
  2. 前記製品形状周辺部に、流体をシールするシールビード部が備えられていることを特徴とする請求項1記載のブロー成形用金型。
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