JP4786809B2

JP4786809B2 - Solid cosmetics

Info

Publication number: JP4786809B2
Application number: JP2001071345A
Authority: JP
Inventors: 有紀染谷; 毅荻原
Original assignee: Kose Corp
Current assignee: Kose Corp
Priority date: 2001-03-14
Filing date: 2001-03-14
Publication date: 2011-10-05
Anticipated expiration: 2021-03-14
Also published as: JP2002265314A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脂肪酸石鹸、カッパカラギーナン及び／又はイオタカラギーナン、ジェランガム、水膨潤性粘土鉱物及び水を含有する固形化粧料に関し、更に詳しくは、塗布時の清涼感に優れ、肌等への移りが良く、使用時によれを生じず、肌等での伸び広がりが良好であり、且つ、経時安定性に優れる固形化粧料に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、固形化粧料は携帯性や使用の簡便性からファンデーション、白粉、チークカラー、アイシャドウ等に汎用されている化粧品剤型である。このような固形化粧料には、粉体と油分を混合して圧縮成形した粉末固形タイプ、ワックス等で油を固めて成形した油性固形タイプ、ワックスや脂肪酸石鹸で油を固め、水分を内相に含んだＷ／Ｏ固形タイプ、脂肪酸石鹸や水膨潤性粘土鉱物により水を固めた水系固形タイプ等があった。これら各種固形化粧料の中でも、水の含有量が多く、清涼感に優れたタイプは、水系固形タイプである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の脂肪酸石鹸のみで水を固めた水系固形タイプの化粧料は、硬さのコントロールが難しく、肌に化粧料が良好に付着する、いわゆる肌移りが良好では無かった。また、脂肪酸石鹸と水膨潤性粘土鉱物を併用して水を固めた水系固形タイプの化粧料は、経時的に硬さが変化する場合が有り、経時安定性の確保が困難であった。更に、脂肪酸石鹸と水膨潤性粘土鉱物に水溶性高分子としてカラギーナンを併用して水を固めた水系固形タイプの化粧料は、肌移りの悪さはある程度改善されるが、経時安定性は満足できる水準には無かった。このため、塗布時の清涼感に優れ、肌等への移りが良く、使用時によれを生じず、肌等での伸び広がりが良好であり、且つ、経時安定性に優れる水系固形タイプの固形化粧料の開発が望まれていた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者らは、鋭意研究を行った結果、前記水系固形タイプの化粧料において、脂肪酸石鹸、カッパカラギーナン及び／又はイオタカラギーナン、ジェランガム、水膨潤性粘土鉱物及び水を含有する固形化粧料が上記課題を解決することを見出し、本発明を完成させた。
【０００５】
すなわち本発明は、次の成分（ａ）〜（ｅ）；
（ａ）脂肪酸石鹸
（ｂ）カッパカラギーナン及び／又はイオタカラギーナン
（ｃ）ジェランガム
（ｄ）水膨潤性粘土鉱物
（ｅ）水
を含有することを特徴とする固形化粧料を提供するものである。また、成分（ｅ）を３０〜９５質量％含有することを特徴とする前記固形化粧料、更には、成分（ａ）を１〜２０質量％、成分（ｂ）と成分（ｃ）を合計で０.５〜５質量％、成分（ｄ）を０．０５〜５％、それぞれ含有することを特徴とする前記何れかの固形化粧料を提供するものである。そして、２０℃でのｐＨが９以下であることを特徴とする前記何れかの固形化粧料、更に、成分（ｆ）として成分（ｄ）以外の粉体を含有することを特徴とする前記何れかの固形化粧料、そして更に、成分（ｇ）として油性成分を含有することを特徴とする前記何れかの固形化粧料を提供するものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の固形化粧料における固形とは、通常、化粧料を使用する温度範囲（０℃〜５０℃）で固化しているものをいう。
【０００７】
本発明に用いられる成分（ａ）の脂肪酸石鹸は、予め中和された脂肪酸石鹸であっても、脂肪酸を製造工程内でアルカリで中和して含有しても良い。このような成分（ａ）に用いられる脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、１２−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。これらの中でも固形化粧料の硬さを保持するためには、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、１２−ヒドロキシステアリン酸等の融点が５０℃以上の脂肪酸を選択することが好ましい。また、成分（ａ）に用いられる脂肪酸の対アルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。尚、中和量は、脂肪酸の等量によって決定されるが、完全に中和するよりも、一部未中和の脂肪酸が存在する程度の中和量であると、ｐＨの上昇が抑えられ、皮膚刺激抑制の観点からも好ましい。
【０００８】
本発明の固形化粧料における成分（ａ）の含有量は、脂肪酸石鹸として１〜２０質量％（以下、単に「％」と略す。）が好ましく、１〜１０％が特に好ましい。この範囲で用いると固形化粧料の硬さを保持でき、成分（ｂ）〜（ｄ）との親和性も良いため、より経時安定性が良好な固形化粧料を得ることができる。
【０００９】
本発明に用いられる成分（ｂ）のカラギーナンは、α（１→３）結合およびβ（1→４）結合を交互に繰り返してなる直鎖状のガラクタンである。β（1→４）結合しているガラクトースユニットは、一部あるいは全部が３，６−アンヒドロ−Ｄ−ガラクトースおよび硫酸エステルとして存在している。組成構造によりカッパ、イオタ、ラムダの３種類のカラギーナンがある。カッパカラギーナンはα（１→３）−Ｄ−ガラクトース−４−サルフェイト、β（1→４）−３，６−アンヒドロ−Ｄ−ガラクトースからなっており、イオタカラギーナンはカッパカラギーナン同様の構造を有しているが、全てのβ（1→４）−３，６−アンヒドロ−Ｄ−ガラクトースに２−サルフェイトエステルグループが存在していることが特徴である。ラムダカラギーナンはカッパ、イオタとは構造が異なり、α（１→３）−Ｄ−ガラクトース−２−サルフェイト、β（1→４）−Ｄ−ガラクトース−２，６−ジサルフェイトからなる。３，６のグルコシド結合を有するカッパ、イオタカラギーナンは熱可逆性のゲルをつくり、そのゲルは金属塩の存在によっても影響を受ける。カッパ、イオタ両タイプともゲル強度は強く、成型性、硬さの保持に適している。３，６のグルコシド結合を有しないラムダカラギーナンは塩類の存在に関係なく、ゲル化しないため、本発明の固形化粧料における成分（ａ）には、好ましくない。このような成分（ｂ）は、カッパタイプの市販品として、ＧＥＮＵＧＥＬｃａｒｒａｇｅｅｎａｎｔｙｐｅＳＷＧ−Ｊ（ＣＰケルコジャパン社製）、イオタタイプの市販品として、ＧＥＮＵＶＩＳＣＯＴＹＰＥＪ−Ｊ（コペンハーゲンペクチンファクトリー社製）等がある。尚、これら市販のカッパ、イオタ両カラギーナンには、ラムダタイプも混在するが、主成分がカッパ又はイオタタイプであり、本発明に用いることにおいては問題が無い。
【００１０】
本発明に用いられる成分（ｃ）のジェランガムは、ジェランガム、ネイティブジェランガム等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。ジェランガムは、１−３結合したグルコース、１−４結合したグルクロン酸、１−４結合したグルコース及び１−４結合したラムノースの４分子の糖を構成単位とする直鎖状の高分子多糖類であり、１構成単位当たりカルボキシル基１残基を有する。ネイティブジェランガムは、ジェランガムの１−３結合したグルコース残基に１構成単位当たりグリセリル基１残基とアセチル基が平均１／２残基結合したものである。水に溶解した状態では、ジェランガム、ネイティブジェランガムともにランダムコイル状で存在するが、ジェランガムは水和状態から冷却することによってダブルへリックス構造をとり、強固なゲルを形成する。更に、カチオンが加わるとダブルへリックスが会合し、より強固でさくいゲルを形成する。ネイティブジェランガムは水和状態から冷却するとダブルへリックス構造をとり、ゲルを形成するが、アセチル基がダブルへリックス同士の会合を阻害するため、ジェランガムのような、さくいゲルを形成せず、やわらかいゲルを形成する。このような成分（ｃ）は、ジェランガムの市販品として、ＫＥＬＣＯＧＥＬＡＦＴ、ＫＥＬＣＯＧＥＬＡＦ（何れも、ケルコ社製）等が挙げられ、ネイティブジェランガムの市販品として、ＫＥＬＣＯＧＥＬＬＴ−１００（ケルコ社製）等が挙げられる。
【００１１】
本発明の固形化粧料には、成分（ｂ）と成分（ｃ）を合計で、０．５〜５％含有することが好ましく、１〜３％が特に好ましい。この範囲で用いると、塗布時のよれが無く、使用性に優れ、更に経時安定性に優れる固形化粧料を得ることができる。
【００１２】
本発明の固形化粧料には、成分（ｂ）と成分（ｃ）からなるゲルの強度を調整するために、乳酸カルシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム等の水溶液中でカチオンを遊離する塩を含有することも可能であり、この場合の含有量としては、成分（ｂ）と成分（ｃ）との合計の含有量に対して、０．０１〜５倍量が好ましい。
【００１３】
本発明の固形化粧料には、成分（ｂ）のゲル強度を高めるために、ローカストビーンガムを含有することも可能であり、この場合の配合量としては、成分（ｂ）の含有量に対して、０．０１〜２倍量が好ましい。
【００１４】
本発明に用いられる成分（ｄ）の水膨潤性粘土鉱物は、本発明の固形化粧料において、硬さを保持し、チクソトロピック性が高いことから、肌移りの良さを実現している成分であり、ベントナイト、ヘクトライト、モンモリロナイト、スメクタイト、カオリナイト、ハロサイト、ケイソウ土等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。このような成分（ｄ）は、市販品として、クニピアＧ４（クニミネ工業社製）、スメクトンＳＡ−２（クニミネ工業社製）、ライトカオリンＢＰ（イングリッシュクレイ社製）等が挙げられる。
【００１５】
本発明の固形化粧料における成分（ｄ）の含有量は、０．０５〜５％が好ましく、０．８〜３％が特に好ましい。この範囲で用いると、経時安定性がより良好な固形化粧料を得ることができる。
【００１６】
本発明に用いられる成分（ｅ）の水は、３０〜９５％含有することが好ましく、３５〜８０％が特に好ましい。この範囲で用いると、塗布時の清涼感と経時安定性がより良好な固形化粧料を得ることができる。
【００１７】
本発明の固形化粧料に、上記成分に加えて、成分（ｆ）として、粉体を含有させることにより、感触を良好にし、化粧効果を高めることができる。このような成分（ｆ）は、成分（ｄ）以外の粉体であって、通常化粧品に使用される粉体であれば、板状、紡錘状、針状等の形状、粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化セリウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、炭化珪素、硫酸バリウム、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、有機顔料被覆雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、Ｎ−アシルリジン、ナイロン等の有機粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。また、これら粉体は一種または二種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
【００１８】
本発明の固形化粧料に成分（ｆ）を含有する場合の含有量は、１〜３５％が好ましい。この範囲で用いると、塗布時の清涼感を失わせずに、使用性及び化粧効果に優れる固形化粧料を得ることができる。
【００１９】
本発明の固形化粧料に、上記成分に加えて、成分（ｇ）として、油性成分を含有させることにより、塗布時の伸び広がりをより良好にし、感触を良好にすることができる。このような油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−グルタミン酸ジ（コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル）等のエステル類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、１２−ヒドロキシステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。これらの中でも、べたつき感を感じずに、エモリエント感を付与する油性成分として、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類が特に好ましい。
【００２０】
本発明の固形化粧料に成分（ｇ）を含有する場合の含有量は、１〜３％が好ましい。この範囲で用いると、塗布時の清涼感を失わせずに、使用性及び化粧効果に優れる固形化粧料を得ることができる。
【００２１】
本発明の固形化粧料には、上記成分に加えて、界面活性剤を含有させることにより、成分（ｇ）を安定に含有させることができる。このような界面活性剤としては、通常化粧料に一般に用いられている界面活性剤であれば何れでも良く、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ、顔料の分散に有効である。アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、Ｎ−メチル−Ｎ−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、Ｎ−アシルアミノ酸塩、Ｎ−アシル−Ｎ−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノルアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、Ｎ，Ｎ−ジメチル−Ｎ−アルキル−Ｎ−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、Ｎ，Ｎ−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、Ｎ，Ｎ，Ｎ−トリアルキル−Ｎ−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、Ｎ，Ｎ−ジアルキル−Ｎ，Ｎ−ビス（ポリオキシエチレン硫酸）アンモニウムベタイン、２−アルキル−１−ヒドロキシエチル−１−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられる。本発明の固形化粧料に界面活性剤を含有する場合の含有量は、０．０１〜４％が好ましい。
【００２２】
本発明の固型化粧料は、水分を多く含有するため、肌へ与える影響が大きいと考えられる。このため、本発明の固型化粧料の２０℃でのｐＨは９以下であることが好ましく、５〜９であることが特に好ましい。
【００２３】
本発明の固形化粧料には、上記成分に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲において、水性成分、トリメチルシロキシケイ酸、アクリレートシリコーン等の皮膜形成剤、ベンゾフェノン系、ＰＡＢＡ系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、４−ｔｅｒｔ−ブチル−４’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等の紫外線吸収剤、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等の保湿剤、α−トコフェロール、アスコルビン酸等の酸化防止剤、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等の防腐剤、ｐＨ調整剤、褪色防止剤、ビタミン類、消炎剤、生薬、キレート剤、香料、美容成分等の通常化粧料に汎用される成分の配合が可能である。
【００２４】
本発明の固形化粧料には、保湿剤、媒質、清涼剤等として、水性成分を配合することができる。このような水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、プロピレングリコール、１，３−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん糖、ラクチトール等の糖類、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性高分子、アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明の固形化粧料にこれら水性成分を配合する場合の配合量は、概ね１〜９０％である。
【００２５】
本発明の固形化粧料の形態は、皿に充填したケーキタイプ、スティックタイプ等が挙げられる。
【００２６】
本発明の固形化粧料は、ファンデーション、化粧下地、白粉、チークカラー、アイシャドウ等のメーキャップ化粧料、日焼止め料、制汗剤、フレグランス等のスキンケア化粧料、ヘアカラー等の毛髪化粧料の何れにも応用可能であるが、本発明の効果が発現しやすい化粧料としては、ファンデーション、白粉、チークカラー、アイブロウ、マスカラ、アイライナー等のメーキャップ化粧料である。
【００２７】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【００２８】
実施例１〜１０及び比較例１〜３：固形ファンデーション
表１〜３に示す組成の固形ファンデーションを以下に示す製造方法により調製し、「肌移りの良さ」、「塗布時の清涼感」、「伸び広がりの良さ」、「使用時のよれの無さ」、「経時安定性」の各項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価し、結果を併せて表１〜３に示した。
【００２９】
【表１】

【００３０】
【表２】

【００３１】
【表３】

【００３２】
（製造方法）
Ａ：成分１〜１２を加熱し、均一混合する。
Ｂ：成分１３〜２０を均一混合する。
Ｃ：ＡにＢを加えて均一混合する。
Ｄ：Ｃに成分２１〜２２を加えて混合しする。
Ｆ：Ｄを加熱し、蓋付き容器に充填し、冷却固化して固形ファンデーションを得た。
【００３３】
評価方法：「肌移りの良さ」、「塗布時の清涼感」、「伸び広がりの良さ」、「使用時のよれの無さ」
化粧品専門パネル２０人に上記実施例及び比較例の固形ファンデーションを使用してもらい、各項目毎に下記５段階評価基準に従って、評点を付し、全パネルの評点の平均点を算出し、以下に示す判定基準に従って、評価した。

【００３４】
評価方法：「経時安定性」
上記実施例及び比較例の固形ファンデーション各３個を、室温と４０℃恒温室で、３ヶ月間観察し、以下に示す判定基準に従って、評価した。

【００３５】
表１〜３より明らかなように、本発明の実施品である実施例１〜１０の固形ファンデーションは、「肌移りの良さ」、「塗布時の清涼感」、「伸び広がりの良さ」、「使用時のよれの無さ」、「経時安定性」の全ての項目に優れた固形化粧料であった。一方、カラギーナンを含有していない比較例１では、肌移りが悪く、経時安定性も良好ではなかった。また、ジェランガムを含有していない比較例２では、使用時によれを生じ、経時安定性も良好ではなかった。更に、水膨潤性粘土鉱物を含有していない比較例３では、伸び広がりが悪く、使用時のよれを生じ、しかも、経時安定性も良好ではなかった。
【００３６】

【００３７】
（製造方法）
Ａ：成分１〜９を加熱混合する。
Ｂ：成分１０〜１９を混合分散する。
Ｃ：ＡにＢを添加して、乳化する。
Ｄ：Ｃを容器に充填をして、固形日焼け止め料を得た。
実施例１１の固形日焼け止め料は、「肌移りの良さ」、「塗布時の清涼感」、「伸び広がりの良さ」、「使用時のよれの無さ」、「経時安定性」の全ての項目に優れた固形化粧料であった。尚、本実施例１１の固形日焼け止め料の２０℃でのｐＨは８．５であった。
【００３８】

【００３９】
（製造方法）
Ａ：成分１〜９を加熱混合する。
Ｂ：成分１０〜１７を混合分散する。
Ｃ：Ａに、Ｂを加えて混合分散する。
Ｄ：Ｃに、成分１８〜１９を加えて、混合分散する。
Ｅ：Ｄを溶融し、容器に充填して、固形アイシャドウを得た。
実施例１２の固形アイシャドウは、「肌移りの良さ」、「塗布時の清涼感」、「伸び広がりの良さ」、「使用時のよれの無さ」、「経時安定性」の全ての項目に優れた固形化粧料であった。尚、本実施例１２の固形アイシャドウの２０℃でのｐＨは６．８であった。
【００４０】

【００４１】
（製造方法）
Ａ：成分１〜９を加熱混合する。
Ｂ：成分１０〜１９を混合分散する。
Ｃ：ＡにＢを加えて乳化する。
Ｄ：Ｃを溶融し、容器に充填し、固形ボディ用ファンデーションを得た。
実施例１３の固形ボディ用ファンデーションは、「肌移りの良さ」、「塗布時の清涼感」、「伸び広がりの良さ」、「使用時のよれの無さ」、「経時安定性」の全ての項目に優れた固形化粧料であった。尚、実施例１３の固形ボディ用ファンデーションの２０℃でのｐＨは８．１であった。
【００４２】

【００４３】
（製造方法）
Ａ：成分１〜８を加熱混合する。
Ｂ：成分９〜１７を混合分散する。
Ｃ：ＡにＢを加えて乳化する。
Ｄ：Ｃを溶融し、容器に充填し、固形ヘアマニュキュアを得た。
実施例１４の固形ヘアマニキュアは、「頭髪への移りの良さ」、「塗布時の清涼感」、「伸び広がりの良さ」、「使用時のよれの無さ」、「経時安定性」の全ての項目に優れた固形化粧料であった。尚、実施例１４の固形ヘアマニキュアの２０℃でのｐＨは８．７であった。
【００４４】

【００４５】
（製造方法）
Ａ：成分１〜９を加熱混合する。
Ｂ：成分１０〜１１を混合分散する。
Ｃ：ＡにＢ及び成分１２を加えて混合分散する。
Ｄ：Ｃを溶融し、容器に充填し、固形香水を得た。
実施例１５の固形香水は、「肌移りの良さ」、「塗布時の清涼感」、「伸び広がりの良さ」、「使用時のよれの無さ」、「経時安定性」の全ての項目に優れた固形化粧料であった。尚、実施例１５の固形香水の２０℃でのｐＨは８．８であった。
【００４６】

【００４７】
（製造方法）
Ａ：成分１〜１０を加熱混合する。
Ｂ：成分１１〜１９を混合分散する。
Ｃ：ＡにＢを加えて混合分散し、成分２０〜２１を加え、均一混合する。
Ｄ：Ｃを溶融し、容器に充填し、固形頬紅を得た。
実施例１６の固形頬紅は、「肌移りの良さ」、「塗布時の清涼感」、「伸び広がりの良さ」、「使用時のよれの無さ」、「経時安定性」の全ての項目に優れた固形化粧料であった。尚、実施例１６の固形頬紅の２０℃でのｐＨは６．５であった。
【００４８】

【００４９】
（製造方法）
Ａ：成分１〜９を加熱混合する。
Ｂ：成分１０〜１９を混合分散する。
Ｃ：ＡにＢを加えて、乳化する。
Ｄ：Ｃを溶融し、容器に充填し、固形下地を得た。
実施例１７の固形下地は、「肌移りの良さ」、「塗布時の清涼感」、「伸び広がりの良さ」、「使用時のよれの無さ」、「経時安定性」の全ての項目に優れた固形化粧料であった。尚、実施例１７の固形下地の２０℃でのｐＨは７．９であった。
【００５０】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の固形化粧料は、塗布時の清涼感に優れ、肌等への移りが良く、使用時によれを生じず、肌等での伸び広がりが良好であり、且つ、経時安定性に優れた固形化粧料であった。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a solid cosmetic containing fatty acid soap, kappa carrageenan and / or iota carrageenan, gellan gum, water-swellable clay mineral and water, and more specifically, it has an excellent refreshing feeling when applied and can be transferred to the skin and the like. The present invention relates to a solid cosmetic that does not sway at the time of use, has a good spread on the skin, etc., and is excellent in stability over time.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, solid cosmetics are cosmetic preparations that have been widely used for foundations, white powders, teak colors, eye shadows and the like because of their portability and ease of use. These solid cosmetics include powder solid types that are compression-molded by mixing powder and oil, oil-based solid types that are formed by solidifying oil with wax, etc., oil is solidified with wax or fatty acid soap, and moisture is contained in the internal phase. W / O solid type contained in water, water-based solid type in which water is hardened with a fatty acid soap or a water-swellable clay mineral. Among these various types of solid cosmetics, a type having a high water content and excellent refreshing feeling is an aqueous solid type.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, water-based solid cosmetics obtained by hardening water only with conventional fatty acid soaps are difficult to control the hardness, and the so-called skin transfer in which the cosmetics adhere well to the skin is not good. Moreover, the water-based solid type cosmetics in which water is hardened by using a fatty acid soap and a water-swellable clay mineral together may change in hardness over time, and it is difficult to ensure stability over time. Furthermore, the water-based solid type cosmetics, in which water is solidified by using a carrageenan as a water-soluble polymer in combination with fatty acid soap and water-swelling clay mineral, improves the poor skin transfer to some extent, but is satisfactory in stability over time. There was no standard. For this reason, it is an aqueous solid type solid makeup that has excellent refreshing feeling when applied, good transfer to the skin, etc., does not sway during use, has good elongation spread on the skin, etc., and has excellent temporal stability. Development of the fee was desired.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
Under such circumstances, the present inventors have conducted intensive research, and as a result, in the water-based solid-type cosmetic, the solid containing fatty acid soap, kappa carrageenan and / or iota carrageenan, gellan gum, water-swelling clay mineral and water. The present inventors have found that cosmetics can solve the above problems and have completed the present invention.
[0005]
That is, the present invention includes the following components (a) to (e);
A solid cosmetic characterized by containing (a) fatty acid soap (b) kappa carrageenan and / or iota carrageenan (c) gellan gum (d) water-swelling clay mineral (e) water. Moreover, the said solid cosmetic characterized by containing 30-95 mass% of components (e), Furthermore, 1-20 mass% of a component (a), and a component (b) and a component (c) in total. The present invention provides any one of the above-described solid cosmetics, which contains 0.5 to 5% by mass and 0.05 to 5% of component (d). Any one of the above-mentioned solid cosmetics characterized in that the pH at 20 ° C. is 9 or less, and further any powder other than the component (d) as the component (f) The solid cosmetic composition further comprises an oily component as the component (g).
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The solid in the solid cosmetic of the present invention usually means a solidified product in a temperature range (0 ° C. to 50 ° C.) in which the cosmetic is used.
[0007]
The fatty acid soap of component (a) used in the present invention may be a fatty acid soap neutralized in advance, or may contain a fatty acid neutralized with an alkali in the production process. Examples of the fatty acid used in such component (a) include lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, behenic acid, 12-hydroxystearic acid, and the like, and one or more of these can be used. . Among these, in order to maintain the hardness of the solid cosmetic, it is preferable to select a fatty acid having a melting point of 50 ° C. or higher, such as myristic acid, palmitic acid, stearic acid, behenic acid, and 12-hydroxystearic acid. Moreover, sodium hydroxide, potassium hydroxide etc. are mentioned as an alkali with respect to the fatty acid used for a component (a). The neutralization amount is determined by the equivalent amount of the fatty acid. However, if the neutralization amount is such that some unneutralized fatty acid is present rather than complete neutralization, an increase in pH can be suppressed. From the viewpoint of suppressing skin irritation.
[0008]
The content of the component (a) in the solid cosmetic of the present invention is preferably 1 to 20% by mass (hereinafter simply referred to as “%”) as a fatty acid soap, and particularly preferably 1 to 10%. When used in this range, the hardness of the solid cosmetic can be maintained and the affinity with the components (b) to (d) is good, so that a solid cosmetic with better stability over time can be obtained.
[0009]
The component (b) carrageenan used in the present invention is a linear galactan obtained by alternately repeating α (1 → 3) and β (1 → 4) bonds. The galactose unit which is β (1 → 4) -linked is partly or entirely present as 3,6-anhydro-D-galactose and sulfate. There are three types of carrageenan, kappa, iota and lambda, depending on the composition structure. Kappa carrageenan is composed of α (1 → 3) -D-galactose-4-sulfate and β (1 → 4) -3,6-anhydro-D-galactose, and iota carrageenan has the same structure as kappa carrageenan. However, all β (1 → 4) -3,6-anhydro-D-galactose is characterized by the presence of a 2-sulfate ester group. Lambda carrageenan is different in structure from kappa and iota, and consists of α (1 → 3) -D-galactose-2-sulfate and β (1 → 4) -D-galactose-2,6-disulfate. Iota carrageenan, a kappa with 3,6 glucoside bonds, produces a thermoreversible gel that is also affected by the presence of metal salts. Both Kappa and Iota types have strong gel strength and are suitable for maintaining moldability and hardness. Lambda carrageenan having no 3, 6 glucoside bond is not preferred for component (a) in the solid cosmetic of the present invention because it does not gel regardless of the presence of salts. Such a component (b) is a GENUGEL carriage type SWG-J (CP Kelco Japan Co., Ltd.) as a kappa-type commercial product, a GENU VISCOTYPE JJ (manufactured by Copenhagen Pectin Factory Co., Ltd.), etc. There is. Note that these commercially available kappa and iota carrageenans include lambda types, but the main components are kappa or iota types, and there is no problem in using them in the present invention.
[0010]
Examples of the gellan gum of component (c) used in the present invention include gellan gum and native gellan gum, and these can be used alone or in combination. Gellan gum is a linear high-molecular polysaccharide composed of four sugar molecules: 1-3-linked glucose, 1-4-bonded glucuronic acid, 1-4-bonded glucose, and 1-4-bonded rhamnose. Yes, with one carboxyl group residue per structural unit. Native gellan gum is one in which one residue of glyceryl group and one acetyl group are bonded to an average of 1/2 residues per 1 unit of glucose residue bonded to 1-3 of gellan gum. In a state dissolved in water, both gellan gum and native gellan gum are present in a random coil shape, but gellan gum takes a double helix structure by cooling from a hydrated state and forms a strong gel. Furthermore, when cations are added, the double helix associates to form a stronger and crumpled gel. Native gellan gum takes a double helix structure and forms a gel when cooled from a hydrated state, but the acetyl group inhibits the association between the double helices, so it does not form a crumpled gel like gellan gum, but a soft gel. Form. Examples of such a component (c) include KELCOGEL AFT and KELCOGEL AF (both manufactured by Kelco) as commercial products of gellan gum, and KELCOGEL LT-100 (manufactured by Kelco) as a commercial product of native gellan gum. Is mentioned.
[0011]
The solid cosmetic of the present invention preferably contains 0.5 to 5% in total of component (b) and component (c), particularly preferably 1 to 3%. When it is used within this range, a solid cosmetic that is free from application, excellent in usability, and excellent in stability over time can be obtained.
[0012]
The solid cosmetic of the present invention contains a salt that liberates cations in an aqueous solution such as calcium lactate, potassium chloride, and sodium chloride in order to adjust the strength of the gel composed of component (b) and component (c). In this case, the content is preferably 0.01 to 5 times the total content of the component (b) and the component (c).
[0013]
In order to increase the gel strength of the component (b), the solid cosmetic of the present invention may contain locust bean gum. In this case, the blending amount is relative to the content of the component (b). The amount is preferably 0.01 to 2 times.
[0014]
The water-swellable clay mineral of component (d) used in the present invention is a component that achieves good skin transfer because it retains hardness and has high thixotropic properties in the solid cosmetic of the present invention. Yes, bentonite, hectorite, montmorillonite, smectite, kaolinite, halosite, diatomaceous earth and the like can be used, and one or more of these can be used. Examples of such a component (d) include Kunipia G4 (manufactured by Kunimine Industries), Smecton SA-2 (manufactured by Kunimine Industries), and light kaolin BP (manufactured by English Clay).
[0015]
The content of the component (d) in the solid cosmetic of the present invention is preferably 0.05 to 5%, particularly preferably 0.8 to 3%. If it uses in this range, solid cosmetics with more favorable temporal stability can be obtained.
[0016]
The component (e) water used in the present invention is preferably contained in an amount of 30 to 95%, particularly preferably 35 to 80%. If it uses in this range, the solid cosmetics with the more refreshing feeling at the time of application | coating and stability with time can be obtained.
[0017]
In addition to the above-described components, the solid cosmetic of the present invention can contain a powder as the component (f) to improve the feel and enhance the cosmetic effect. Such a component (f) is a powder other than the component (d), and if it is a powder usually used in cosmetics, it has a plate shape, spindle shape, needle shape, particle size, porous The particle structure such as non-porous is not particularly limited, and examples thereof include inorganic powders, glitter powders, organic powders, pigment powders, and composite powders. Specifically, conger, ultramarine, bengara, yellow iron oxide, black iron oxide, titanium oxide, zinc oxide, aluminum oxide, cerium oxide, silicon dioxide, magnesium oxide, zirconium oxide, magnesium carbonate, calcium carbonate, chromium oxide, water Inorganic powders such as chromium oxide, carbon black, aluminum silicate, magnesium silicate, magnesium aluminum silicate, mica, synthetic mica, synthetic sericite, sericite, talc, silicon carbide, barium sulfate, boron nitride, oxychloride Bright powders such as bismuth, mica titanium, iron oxide-coated mica, iron oxide-coated mica titanium, organic pigment-coated mica titanium, aluminum powder, organic powders such as magnesium stearate, zinc stearate, N-acyl lysine, nylon , Titanium oxide-coated mica titanium, Particles of zinc oxide coated mica titanium, barium-coated mica titanium sulfate, titanium oxide-containing silicon dioxide, the composite powder such as zinc oxide-containing silicon dioxide and the like, can be used in combination thereof to one or more kinds. These powders may be used singly or in combination of two or more, and known methods using fluorine compounds, silicone oils, metal soaps, waxes, surfactants, fats and oils, etc. May be subjected to surface treatment.
[0018]
The content of the component (f) in the solid cosmetic of the present invention is preferably 1 to 35%. If it uses in this range, the solid cosmetics which are excellent in usability and a cosmetic effect can be obtained, without losing the refreshing feeling at the time of application | coating.
[0019]
In addition to the above-described components, the solid cosmetic of the present invention contains an oily component as the component (g), so that it is possible to improve the spread of elongation at the time of application and to improve the feel. Such oily components include hydrocarbons, fats and oils, waxes, regardless of the origin of animal oils, vegetable oils, synthetic oils, etc., and solid oils, semi-solid oils, liquid oils, volatile oils, etc. Examples thereof include hardened oils, ester oils, fatty acids, higher alcohols, silicone oils, fluorine-based oils, lanolin derivatives, and oily gelling agents. Specifically, hydrocarbons such as liquid paraffin, squalane, petrolatum, polyisobutylene, polybutene, paraffin wax, ceresin wax, microcrystalline wax, ethylene propylene copolymer, molasses, montan wax, and Fischer Trops wax, olive oil, castor oil Oils such as jojoba oil, mink oil, macadamian nut oil, beeswax, carnauba wax, candelilla wax, wax such as gay wax, cetyl isooctanoate, isopropyl myristate, isopropyl palmitate, octyldodecyl myristate, Glyceryl trioctanoate, polyglyceryl diisostearate, diglyceryl triisostearate, glyceryl tribehenate, rosin acid pentaerythritol ester, dioctanoic acid Opentyl glycol, cholesterol fatty acid esters, esters such as N-lauroyl-L-glutamic acid di (cholesteryl, behenyl, octyldodecyl), higher alcohols such as stearyl alcohol, cetyl alcohol, lauryl alcohol, oleyl alcohol, isostearyl alcohol, and behenyl alcohol Low-polymerization dimethylpolysiloxane, high-polymerization dimethylpolysiloxane, methylphenylpolysiloxane, decamethylcyclopentasiloxane, octamethylcyclotetrasiloxane, polyether-modified polysiloxane, polyoxyalkylene, alkylmethylpolysiloxane, methylpoly Silico such as siloxane copolymer, alkoxy-modified polysiloxane, cross-linked organopolysiloxane, fluorine-modified polysiloxane Fluorinated oils such as perfluorodecane, perfluorooctane, perfluoropolyether, lanolin, lanolin acetate, lanolin fatty acid isopropyl, lanolin derivatives such as lanolin alcohol, dextrin fatty acid ester, sucrose fatty acid ester, starch fatty acid ester, Examples thereof include oily gelling agents such as aluminum 12-hydroxystearate and calcium stearate. Among these, fluorine oils such as perfluorodecane, perfluorooctane, and perfluoropolyether are particularly preferable as the oil component that gives emollient feeling without feeling sticky.
[0020]
As for content in the case of containing a component (g) in the solid cosmetics of this invention, 1-3% is preferable. If it uses in this range, the solid cosmetics which are excellent in usability and a cosmetic effect can be obtained, without losing the refreshing feeling at the time of application | coating.
[0021]
In addition to the said component, the solid cosmetic of this invention can be made to contain a component (g) stably by containing surfactant. As such a surfactant, any surfactant that is generally used in cosmetics may be used, and nonionic surfactants, anionic surfactants, cationic surfactants, amphoteric surfactants may be used. Agents and the like. Examples of the nonionic surfactant include glycerin fatty acid ester and its alkylene glycol adduct, polyglycerin fatty acid ester and its alkylene glycol adduct, propylene glycol fatty acid ester and its alkylene glycol adduct, sorbitan fatty acid ester and its alkylene glycol addition. Sorbitol fatty acid ester and its alkylene glycol adduct, polyalkylene glycol fatty acid ester, sucrose fatty acid ester, polyoxyalkylene alkyl ether, glycerin alkyl ether, polyoxyethylene alkyl phenyl ether, polyoxyethylene hydrogenated castor oil, lanolin alkylene Glycol adduct, polyoxyalkylene alkyl co-modified silicone, polyether-modified silicone And the like, it is effective to disperse the pigment. Examples of the anionic surfactant include alkylbenzene sulfate, alkyl sulfonate, α-olefin sulfonate, dialkyl sulfosuccinate, α-sulfonated fatty acid salt, acylmethyl taurate, N-methyl-N-alkyl taurine. Salt, polyoxyethylene alkyl ether sulfate, polyoxyethylene alkyl phenyl ether sulfate, alkyl phosphate, polyoxyethylene alkyl ether phosphate, polyoxyethylene alkyl phenyl ether phosphate, N-acyl amino acid salt, N-acyl- N-alkyl amino acid salts, o-alkyl substituted malates, alkylsulfosuccinates and the like can be mentioned. Examples of the cationic surfactant include alkylamine salts, polyamines and alkanolamine fatty acid derivatives, alkyl quaternary ammonium salts, and cyclic quaternary ammonium salts. Examples of amphoteric surfactants include amino acid type and betaine type carboxylic acid types, sulfate ester types, sulfonic acid types, and phosphate ester types, and those that are safe for the human body can be used. For example, N, N-dimethyl-N-alkyl-N-carboxylmethylammonium betaine, N, N-dialkylaminoalkylene carboxylic acid, N, N, N-trialkyl-N-sulfoalkylene ammonium betaine, N, N- Examples include dialkyl-N, N-bis (polyoxyethylene sulfate) ammonium betaine, 2-alkyl-1-hydroxyethyl-1-carboxymethylimidazolinium betaine, and lecithin. The content when the surfactant is contained in the solid cosmetic of the present invention is preferably 0.01 to 4%.
[0022]
Since the solid cosmetic of the present invention contains a lot of moisture, it is considered to have a great influence on the skin. For this reason, it is preferable that the pH in 20 degreeC of the solid cosmetics of this invention is 9 or less, and it is especially preferable that it is 5-9.
[0023]
In addition to the above-mentioned components, the solid cosmetic of the present invention includes an aqueous component, a film-forming agent such as trimethylsiloxysilicic acid, acrylate silicone, benzophenone, etc. in a quantitative and qualitative range depending on the purpose. System, PABA system, cinnamic acid system, salicylic acid system, 4-tert-butyl-4′-methoxydibenzoylmethane, UV absorbers such as oxybenzone, protein, mucopolysaccharide, collagen, elastin, keratin and other moisturizers, α -Regular cosmetics such as antioxidants such as tocopherol and ascorbic acid, preservatives such as paraoxybenzoic acid esters and phenoxyethanol, pH adjusters, anti-fading agents, vitamins, anti-inflammatory agents, herbal medicines, chelating agents, fragrances, and cosmetic ingredients It is possible to mix components that are widely used.
[0024]
An aqueous component can be blended in the solid cosmetic of the present invention as a moisturizer, a medium, a refreshing agent and the like. Such an aqueous component may be any component that is soluble in water, for example, alcohols such as ethyl alcohol and isopropyl alcohol, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, dipropylene glycol, polyethylene glycol, and the like. Glycols, glycerol such as glycerin, diglycerin, polyglycerin, saccharides such as sorbitol, maltitol, sucrose, starch sugar, lactitol, guar gum, sodium chondroitin sulfate, sodium hyaluronate, gum arabic, sodium alginate, methylcellulose, Water-soluble polymers such as hydroxyethyl cellulose, carboxymethyl cellulose, carboxyvinyl polymer, polyvinyl alcohol, polyvinyl pyrrolidone, sodium polyacrylate, allo Vera, witch hazel, hamamelis, cucumber, lemon, lavender, plant extracts such as rose, and the like, and these can be used singly or in combination. The blending amount when these aqueous components are blended with the solid cosmetic of the present invention is generally 1 to 90%.
[0025]
Examples of the form of the solid cosmetic of the present invention include a cake type and a stick type filled in a dish.
[0026]
The solid cosmetics of the present invention include makeup cosmetics such as foundations, makeup bases, white powders, teak colors, eye shadows, skin care cosmetics such as sunscreens, antiperspirants, fragrances, and hair cosmetics such as hair colors. The cosmetics that can be applied to any of the above, but easily exhibit the effects of the present invention, are makeup cosmetics such as foundation, white powder, teak color, eyebrow, mascara, and eyeliner.
[0027]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. Note that these do not limit the present invention.
[0028]
Examples 1 to 10 and Comparative Examples 1 to 3: Solid foundations Solid foundations having the compositions shown in Tables 1 to 3 were prepared by the production methods shown below, and "good skin transfer", "cool feeling during application", " Each item of “good elongation and spread”, “no shaking during use” and “stability over time” was evaluated by the following evaluation methods and criteria, and the results are shown in Tables 1 to 3.
[0029]
[Table 1]

[0030]
[Table 2]

[0031]
[Table 3]

[0032]
(Production method)
A: Components 1 to 12 are heated and mixed uniformly.
B: Components 13 to 20 are uniformly mixed.
C: Add B to A and mix uniformly.
D: Components 21 to 22 are added to C and mixed.
F: D was heated, filled in a container with a lid, and solidified by cooling to obtain a solid foundation.
[0033]
Evaluation method: “Good skin transfer”, “Cool feeling when applied”, “Good spread”, “No sway”
Twenty cosmetic specialist panels use the solid foundations of the above examples and comparative examples, and according to the following five-level evaluation criteria for each item, scores are calculated, and the average score of all panels is calculated. Evaluation was made according to the criteria shown.

[0034]
Evaluation method: “Stability over time”
Three solid foundations of the above Examples and Comparative Examples were observed for 3 months at room temperature and a constant temperature room of 40 ° C., and evaluated according to the following criteria.

[0035]
As is clear from Tables 1 to 3, the solid foundations of Examples 1 to 10, which are the products of the present invention, are “good skin transfer”, “cool feeling when applied”, “good spread”, “ It was a solid cosmetic excellent in all items of “no shaking during use” and “stability over time”. On the other hand, in Comparative Example 1 containing no carrageenan, the skin transfer was poor and the stability over time was not good. Further, in Comparative Example 2 containing no gellan gum, it was distorted during use, and the stability over time was not good. Furthermore, in Comparative Example 3 containing no water-swellable clay mineral, the spread of elongation was poor, the warp during use was not good, and the stability over time was not good.
[0036]

[0037]
(Production method)
A: Components 1 to 9 are heated and mixed.
B: Components 10 to 19 are mixed and dispersed.
C: B is added to A and emulsified.
D: C was filled into a container to obtain a solid sunscreen.
The solid sunscreen of Example 11 has all of “good skin transfer”, “cool feeling when applied”, “good spread”, “no kinking when used”, and “stability over time”. It was a solid cosmetic with excellent items. The pH of the solid sunscreen of Example 11 at 8.5C was 8.5.
[0038]

[0039]
(Production method)
A: Components 1 to 9 are heated and mixed.
B: Components 10 to 17 are mixed and dispersed.
C: B is added to A and mixed and dispersed.
D: Components 18 to 19 are added to C and mixed and dispersed.
E: D was melted and filled into a container to obtain a solid eye shadow.
The solid eye shadow of Example 12 has all items of “good skin transfer”, “cool feeling during application”, “good spread”, “no kinking when used”, and “stability over time”. It was an excellent solid cosmetic. The solid eye shadow of Example 12 had a pH of 6.8 at 20 ° C.
[0040]

[0041]
(Production method)
A: Components 1 to 9 are heated and mixed.
B: Components 10 to 19 are mixed and dispersed.
C: B is added to A and emulsified.
D: C was melted and filled into a container to obtain a solid body foundation.
The foundation for a solid body of Example 13 has all of “good skin transfer”, “coolness when applied”, “good spread”, “no kinking when used”, and “stability over time”. It was a solid cosmetic with excellent items. In addition, pH at 20 degreeC of the foundation for solid bodies of Example 13 was 8.1.
[0042]

[0043]
(Production method)
A: Components 1 to 8 are heated and mixed.
B: Components 9 to 17 are mixed and dispersed.
C: B is added to A and emulsified.
D: C was melted and filled into a container to obtain a solid hair manicure.
The solid hair nail polish of Example 14 has all of “good transfer to hair”, “coolness when applied”, “good spread”, “no kinking when used”, “stability over time” It was a solid cosmetic excellent in items. The pH of the solid hair nail polish of Example 14 at 20 ° C. was 8.7.
[0044]

[0045]
(Production method)
A: Components 1 to 9 are heated and mixed.
B: Components 10 to 11 are mixed and dispersed.
C: B and component 12 are added to A and mixed and dispersed.
D: C was melted and filled into a container to obtain a solid perfume.
The solid perfume of Example 15 has all the items of “good skin transfer”, “coolness when applied”, “good spread”, “no sway during use”, and “stability over time”. It was an excellent solid cosmetic. The pH of the solid perfume of Example 15 at 20 ° C. was 8.8.
[0046]

[0047]
(Production method)
A: Components 1 to 10 are heated and mixed.
B: Components 11 to 19 are mixed and dispersed.
C: B is added to A and mixed and dispersed, and components 20 to 21 are added and mixed uniformly.
D: C was melted and filled into a container to obtain a solid blusher.
The solid blusher of Example 16 has all the items of “good skin transfer”, “coolness when applied”, “good spread”, “no kinking when used”, and “stability over time”. It was an excellent solid cosmetic. The pH of the solid blush of Example 16 at 6.5C was 6.5.
[0048]

[0049]
(Production method)
A: Components 1 to 9 are heated and mixed.
B: Components 10 to 19 are mixed and dispersed.
C: Add B to A and emulsify.
D: C was melted and filled in a container to obtain a solid substrate.
The solid base of Example 17 has all the items of “good skin transfer”, “coolness when applied”, “good spread”, “no kinking when used”, and “stability over time”. It was an excellent solid cosmetic. The pH of the solid substrate of Example 17 at 20 ° C. was 7.9.
[0050]
【The invention's effect】
As described in detail above, the solid cosmetic of the present invention is excellent in the refreshing feeling at the time of application, has good transfer to the skin, etc. The solid cosmetic was excellent in stability over time.

Claims

The following components (a) to (e);
(A) a fatty acid soap (b) kappa carrageenan and / or iota carrageenan (c) gellan gum (d) a solid form cosmetic you containing water-swellable clay mineral (e) water, the component (a) fatty acid soap A solid cosmetic comprising 4 to 20% by mass of a constituent fatty acid .

The solid cosmetic according to claim 1 , comprising 30 to 95% by mass of the component (e).

It contains 1 to 20% by mass of component (a), 0.5 to 5% by mass in total of component (b) and component (c), and 0.05 to 5% of component (d), respectively. solid cosmetic according to claim 1 or 2.

The solid cosmetic according to any one of claims 1 to 3, wherein the pH at 20 ° C is 9 or less.

Furthermore, powder other than a component (d) is contained as a component (f), The solid cosmetics of any one of Claims 1-4 characterized by the above-mentioned.

Furthermore, an oily component is contained as a component (g), The solid cosmetics of any one of Claims 1-5 characterized by the above-mentioned.