JP4783333B2 - 個人認証装置の指静脈パターン入力装置 - Google Patents

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本発明は、個人認証装置の指静脈パターン入力装置に関する。
指静脈パターンを撮影し、画像化して個人認証を行う個人認証装置が色々な分野で採用されるようになってきている。
特許文献1には、指を挿入する空間を有する筐体と、筐体の内部壁面に設置された複数の光源手段と、筐体の内部壁面に設置された複数の撮影手段と、複数の撮影手段によって撮影された画像データを合成する合成手段と、合成された画像から挿入された指の爪の位置を検出する爪位置検出手段と、前記爪位置検出手段の出力情報に基づき、合成された画像から指の腹の部分の画像を切り出す画像切り出し手段と、切り出された画像と予め登録されている画像とのマッチングを行い、マッチングの結果を出力するマッチング手段とを備えたことを特徴とする個人認証装置が記載されている。
特許文献2には、撮像部と、前記撮像部へ入射する光を照射する光源と、前記撮像部で撮像された画像からパターンを生成し、前記パターンと事前に登録された登録パターンとの照合を行う画像演算部と、前記登録パターンを保持する記録装置と、前記指の撮像位置を示すガイド部とを有し、さらに、前記指の前記ガイド部へ接触を検知する検知部を有することを特徴とする個人認証装置が記載されている。
特開2005−71317号公報 特開2006−26427号公報
個人認証装置が多方面で採用されるに伴なって個人認証を行う対象者も多様化するに至っている。女性の中には付け爪をされている人もおり、付け爪をされている人にとって個人認証の時に付け爪を取り除すのであっては大変面倒なことと感じることになる。しかし、付け爪を装着した状態で指認証を行おうとした場合、指の挿入型、すなわち指挿入部が閉塞型の指静脈パターン入力装置にあっては付け爪の先端が内部空間の壁に接触することになって指静脈の撮影に支障を来たすばかりでなく、認証を行う人に対しても不便を与えることになる。
本発明は、かかる点に鑑みて閉塞型の指挿入部が採用される場合において、付け爪をした場合で支障なくまた不便を与えることなく指静脈を撮影することのできる個人認証装置の指静脈パターン入力装置を提供することを目的とする。
本発明は、六方側の内、一方側が開放され他方側が閉塞された内部空間部を備えた本体と、前記空間部に面して本体に設置された前記指置き台に置かれた指に光照射する照射手段と、照射された指を撮像する撮像手段と、を有して構成される個人認証装置の指静脈パターン入力装置において、
指が前記指置き台に設置されたときに、当該指の爪に取り付けられた付け爪が周囲壁に接触することない充分な間隙が許容されて配置可能とする付け爪逃がし空間部が前記内部空間部に連続する形で細長い穴状形状として形成してあること
を特徴とする個人認証装置の指静脈パターン入力装置を提供する。
本発明は、指が設置されたことを指に感知させる感知付与手段が設けられ、感知された状態で指が指置き台に設置されたときに、付け爪を収納する前記付け逃がし空間部が形成してあることを特徴とする指静脈パターン入力装置を提供する。
本発明は、前記内部空間部は、前記付け爪逃がし空間部に向けて前記指置き台に対向する側の壁面がスムーズに漸減して当該指の案内面とされることを特徴とする指静脈パターン入力装置を提供する。
本発明は、前記感知付与手段は、突起、指外面形状あるいはこれらの組み合わせで形成されることを特徴とする指静脈パターン入力装置を提供する。
本発明は、前記内部空間部には当該指の配置方向を指し示す誘導光路部が設けてあることを特徴とする指静脈パターン入力装置を提供する。
本発明は、前記指置き台には静電検知素子および前記内部空間部の奥側で前記付け爪逃がし空間部に近接してスイッチボタンが設けてあり、前記内部空間部の前記指置台に対向する側の壁面には前記付け爪逃がし空間部に近い奥側に爪逃がし空間照射ライトが、そして手前側に前記照射手段が照射LEDによって構成され、前記静電検知素子が当該指を検知すると照射ライトが点燈し、前記スイッチボタンが当該指によって押圧されると前記照射LEDが作動することを特徴とする指静脈パターン入力装置を提供する。
本発明によれば、上述の構成になる付け爪を収容する細長い六形状の付け爪逃がし空間部を形成しているので、閉塞型の指挿入部が採用される場合において、付け爪をした場合で支障なくまた不便を与えることなく指静脈を撮影することのできる個人認証装置の指静脈パターン入力装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は、本発明の実施例である個人認証装置の指静脈パターン入力装置の構成を示す図であり、図1は、指挿入方向である手前側から見た正面図、図2は指を挿入した状態での内部状態を示す縦断面図および図3は図2を拡大して説明に用いる説明図である。
図1および図2において、指静脈パターン入力装置100は、本体1、指置き台2および撮像部3から構成されて、組み立てられる。この指静脈パターン入力装置100は、閉塞型として構成され、本体1は、指を挿入する側が開放するのみで、他の5側を閉じた形式の閉塞型として構成される。本体1は、内部に枠体11を備え、枠体11の内部に内部空間部12を形成している。内部空間部12は断面半円状をなし、下方部に指置き台2が載置される。指置き台2の下方の下部空間部16には撮像部2が設けられる。枠体11の上部空間部15内には照明手段としての近赤外線発光LED(照射LED)13および爪逃がし空間部照射ライト14が設けられる。
カメラユニットからなる撮像部3は、レンズ、ホルダー、撮像素子、その保持基板およびミラー17からなり、保持基板にCPU基板14が設けられて画像データを作成する画像処理部が構成される。このような構成によって、認証する指10を載置する指置き台2と、上方部に設けた照射LED13により構成される照射手段、指10を透過し、下部空間部16に向かう光を受光して屈曲させるミラー17を含んだ撮像部3が本体11内に配設される。
内部空間部12は、奥行方向において狭まる空間部として形成され、上面壁はなめらかな形状とされて内部空間部12を狭めている。
指置き台2は、下部空間部16を通じる撮像開口部27の指の爪および根本方向で両側に設けてあり、奥側の指置き台2の上には滑らかな表面の突起21が設けてあり、この突起21を指10が接触することによって正規の位置に、すなわち認証位置に指10が載置されたことを認証する人は感知することができる。すなわち、突起21は、認証する人に指10が認証位置にあることを感知させる。この感知は突起形状でなくてもよく、指外面形状あるいはこれらの組み合わせであってもよい。このようにして、感知付与手段が形成される。
指置き台2の上には、更にスイッチボタン(押しボタンスイッチ)22および前述の突起作用を持つ静電検出素子(静電スイッチ21)が設けられ、挿入された指10はこれらの検出手段を作動させる。
内部空間部12が更に狭まった形で細長い穴状の付け爪逃がし空間部25が形成される。従って、内部空間部12は、付け爪逃がし空間部25に向けて指置き台2に対向する側の壁面がスムーズに漸減して指10を案内する案内面24を形成する。このように形成された内部空間部12および付け爪26を装着した指10が挿入されてくる。指に装着した付け爪26は案内面24を案内されて付け爪逃がし空間部25に収納される。
図3において、静電スイッチ21は、人体の静電容量を検知して人体である指10が挿入されたことを検知する。検知信号は爪逃がし空間照射ライト14を点灯し、指10が確実に細長い穴形状の付け爪逃がし空間部25に挿入されるように案内する役目を果す。
スイッチボタン22は、押しボタンスイッチとして構成され、指10がこのスイッチボタンを押圧すると照射LED13を点灯し、撮像される画像の取り込みを開始する。スイッチボタン22の矢印方向のスイッチストロークは、クリック感と爪のコスレがないように0.5mm以内のストロークとしている。
付け爪逃がし空間部25は、スイッチボタン22の高さより2mm程度低くし、付け爪26の曲がり対応させる。奥行きの長さは、15mm程度とする。高さは5mm程度、幅は20mm程度とする。このようにして細長い形状の付け爪逃がし空間部25が形成される。この付け爪逃がし空間部25の上面壁27は案内面24に連続しており、付け爪26をスムーズに付け爪逃がし空間部25に案内し、挿入させる。付け爪逃がし空間部25の最奥部は閉じられた壁28として形成される。
通常、付け爪16のサイズは10通りに分類され、最大寸法は長さ23mm、幅20mmとされており、従って、付け爪逃がし空間部25を指10の爪の先端から形成された空間部とすると、爪ノ長さを約15mmと想定すると、内部空間部12の壁29からの奥行き長さは5〜10mm、幅は20〜30mm、高さは4〜10mm程度に形成されれば充分な間隙を許容して付け爪16を収納、配置させることができる。
内部空間部12には、指10の配置方向、すなわち挿入方向を指し示す誘導光路部(図示せず)を設けることができる。
そして、指置き台2には静電スイッチ21および内部空間部12の奥側で前記付け爪逃がし空間部25に近接してスイッチボタン22が設けてあり、内部空間部12の指置き台12に対向する側の案内面24には付け爪逃がし空間部25に近い奥側に爪逃がし空間照射ライト14が、そして手前側に照射手段が照射LED13によって構成され、静電スイッチ21が指10を検知すると爪逃がし空間照射ライト14が点燈し、スイッチボタン22が指10によって押圧されると照射LED13が作動することになる。
本発明の実施例の構成を示す正面図。 指を挿入した状態での縦断面図。 付け爪逃がし空間部を説明する図。
符号の説明
1…本体、2…指置き台、3…撮像部(撮像手段)、11…枠体、12…内部空間部、13…照射LED(照射手段)、14…爪逃がし空間照射ライト、15…上部空間部、16…下部空間部、21…突起(静電スイッチ,静電検出素子)、22…スイッチボタン(押しボタンスイッチ)、24…案内面、25…付け爪逃がし空間、26…付け爪、27…撮像開口部、100…指静脈パターン入力装置。

Claims (5)

  1. 六方側の内、一方側が開放され他方側が閉塞された内部空間部を備えた本体と、前記空間部に面して本体に設置された前記指置き台に置かれた指に光照射する照射手段と、照射された指を撮像する撮像手段と、を有して構成される個人認証装置の指静脈パターン入力装置において、
    指が前記指置き台に設置されたときに、当該指の爪に取り付けられた付け爪が周囲壁に接触することない充分な間隙が許容されて配置可能とする付け爪逃がし空間部が前記内部空間部に連続する形で細長い穴状形状として形成してあり、
    前記指置き台には静電検知素子および前記内部空間部の奥側で前記付け爪逃がし空間部に近接してスイッチボタンが設けてあり、前記内部空間部の前記指置台に対向する側の壁面には前記付け爪逃がし空間部に近い奥側に爪逃がし空間照射ライトが、そして手前側に前記照射手段が照射LEDによって構成され、前記静電検知素子が当該指を検知すると照射ライトが点燈し、前記スイッチボタンが当該指によって押圧されると前記照射LEDが作動することを特徴とする指静脈パターン入力装置。
  2. 請求項1において、指が設置されたことを指に感知させる感知付与手段が設けられ、感知された状態で指が指置き台に設置されたときに、付け爪を収納する前記付け逃がし空間部が形成してあることを特徴とする指静脈パターン入力装置。
  3. 請求項1または2において、前記内部空間部は、前記付け爪逃がし空間部に向けて前記指置き台に対向する側の壁面がスムーズに漸減して当該指の案内面とされることを特徴とする指静脈パターン入力装置。
  4. 請求項1から3のいずれかにおいて、前記感知付与手段は、突起、指外面形状あるいはこれらの組み合わせで形成されることを特徴とする指静脈パターン入力装置。
  5. 請求項1から4のいずれかにおいて、前記内部空間部には当該指の配置方向を指し示す誘導光路部が設けてあることを特徴とする指静脈パターン入力装置。
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