JP4782890B1 - 犬の爪切補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業員が自然な姿勢で犬の爪を切ることができ、十分に犬の足を固定できる犬の爪切補助具を提供する。
【解決手段】犬3の爪を切る作業を、犬3が動かないようにするために、犬3を抱く抱き役Hと、犬3の足11の爪を実際に切る切り役Cとの2人組で行なう。まず、この犬3の爪切補助具1を、犬3の背を覆って被せる。そして、抱き役Hは、この補助具1と共に犬3を抱きかかえ、この補助具1のU字状の両端部7が延長されて形成された把持部9を、犬3の前肢または後肢の少なくとも肘や膝よりも下の部分と共に把持する。このようにして犬3の足11が固定される。そして、固定された犬3の足11の爪を、切り役Cが、切る。
【選択図】図1
【解決手段】犬3の爪を切る作業を、犬3が動かないようにするために、犬3を抱く抱き役Hと、犬3の足11の爪を実際に切る切り役Cとの2人組で行なう。まず、この犬3の爪切補助具1を、犬3の背を覆って被せる。そして、抱き役Hは、この補助具1と共に犬3を抱きかかえ、この補助具1のU字状の両端部7が延長されて形成された把持部9を、犬3の前肢または後肢の少なくとも肘や膝よりも下の部分と共に把持する。このようにして犬3の足11が固定される。そして、固定された犬3の足11の爪を、切り役Cが、切る。
【選択図】図1
Description
この発明は、犬の爪を切る際に、犬が動かないように固定するための補助具の構造に関する。
ペットショップなどでは、犬の爪を切る際に、犬が動かないようにするために、犬を抱く抱き役と、犬の足を把持して爪を切る切り役との2人組で作業を行なう。抱き役は、一方の手で犬を抱き、他方の手で犬の肢を把持して固定する。しかし、犬の前後肢を蹴り上げる力は強く、前肢の場合には、肩関節や肘関節の動きを制することは難しい。同様に、後肢の場合には、大腿の関節や膝関節の動きを制することは難しい。このため、犬の爪を切る作業は重労働である。
また、特許文献1には、犬の爪を切るために、テーブルに4個の穴を空け、そこに犬の4肢を入れ、テーブルの下に露出した脚を固定するものが開示される。
また、特許文献2には、猫の爪を切るために、袋に猫を入れ、袋に空けた穴から猫の脚を出させて、脚を固定し易くするものが開示される。
また、特許文献2には、猫の爪を切るために、袋に猫を入れ、袋に空けた穴から猫の脚を出させて、脚を固定し易くするものが開示される。
しかしながら、特許文献1では、作業員はテーブルの下にもぐって不自然な姿勢で爪を切らなければならない。また、肩関節や、腰と大腿の関節の動きは抑えられても、肘関節や膝関節の動きは抑えられず、脚を十分には固定できない。
また、特許文献2では、猫の場合には一定の効果があるとしても、犬の場合には体も大きく力も強いので、十分に固定するには無理がある。
この発明は、以上の問題点を解決するために、作業員が自然な姿勢で犬の爪を切ることができ、十分に犬の足を固定できる犬の爪切補助具を提供することを目的とする。
また、特許文献2では、猫の場合には一定の効果があるとしても、犬の場合には体も大きく力も強いので、十分に固定するには無理がある。
この発明は、以上の問題点を解決するために、作業員が自然な姿勢で犬の爪を切ることができ、十分に犬の足を固定できる犬の爪切補助具を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、第一発明は、犬を抱いて爪を切る際に、犬の前足を固定するための補助具であって、犬の背を覆って逆U字状に屈曲する本体と、この本体のU字状の両端部が延長され犬の前肢の少なくとも肘よりも下の部分に沿って位置し前記下の部分と共に把持される把持部と、を有することを特長とする犬の爪切補助具である。
第二発明は、犬を抱いて爪を切る際に、犬の後足を固定するための補助具であって、犬の背を覆って逆U字状に屈曲する本体と、この本体のU字状の両端部が延長され犬の後肢の少なくとも膝よりも下の部分に沿って位置し前記下の部分と共に把持される把持部と、を有することを特長とする犬の爪切補助具である。
第三発明は、犬を抱いて爪を切る際に、犬の前足または後足を固定するための補助具であって、第一発明の犬の爪切補助具と第二発明の犬の爪切補助具とが、それぞれの本体のU字状の中央部において、犬の背に沿って形成される連続部を介して一体的に連続していることを特長とする犬の爪切補助具である。
第一、又は第三発明によれば、犬の爪を切る作業を、犬が動かないようにするために、犬を抱く抱き役と、犬の足の爪を実際に切る切り役との2人組で行なう。まず、この犬の爪切補助具を、犬の背を覆って被せる。そして、抱き役は、この補助具と共に犬を抱きかかえ、この補助具の把持部を、犬の前肢の少なくとも肘よりも下の部分と共に把持する。このようにして固定された犬の足の爪を、切り役が切る。
これにより、抱き役と切り役は、自然な姿勢で犬の爪を切ることができる。また、抱き役は手で、補助具の把持部を、犬の前肢の少なくとも肘よりも下の部分と共に把持することにより、腕に力を入れなくても、犬の肩関節や肘関節の動きを補助具の本体によって支え抑えられる。よって、小さな力で、十分に犬の足を固定できる。
第二発明によれば、同様に、犬の爪を切る作業を、犬が動かないようにするために、犬を抱く抱き役と、犬の足の爪を実際に切る切り役との2人組で行なう。まず、この犬の爪切補助具を、犬の背を覆って被せる。そして、抱き役は、この補助具と共に犬を抱きかかえ、この補助具の把持部を、犬の後肢の少なくとも膝よりも下の部分部分と共に把持する。このようにして固定された犬の足の爪を、切り役が切る。
これにより、抱き役と切り役は、自然な姿勢で犬の爪を切ることができる。また、抱き役は手で、補助具の把持部を、犬の後肢の少なくとも膝よりも下の部分と共に把持することにより、腕に力を入れなくても、犬の肩関節や肘関節の動きを補助具の本体によって支え抑えられる。よって、小さな力で、十分に犬の足を固定できる。
この発明の第一実施形態を、図1〜図3に示す。
この実施形態の犬の爪切補助具1は、犬3を抱いて爪を切る際に、犬3の前足を固定するための補助具である。補助具は、厚さ1mmのステンレス板製であり、犬3の背を覆って密着するように、逆U字状に屈曲する本体5を有する。この逆U字状の湾曲部分は半円形のトンネル状をなす。この本体5の逆U字状の両端部7が前方の下方へ延長され、下端に把持部9が形成される。
この実施形態の犬の爪切補助具1は、犬3を抱いて爪を切る際に、犬3の前足を固定するための補助具である。補助具は、厚さ1mmのステンレス板製であり、犬3の背を覆って密着するように、逆U字状に屈曲する本体5を有する。この逆U字状の湾曲部分は半円形のトンネル状をなす。この本体5の逆U字状の両端部7が前方の下方へ延長され、下端に把持部9が形成される。
犬3の前肢において、足11には裏側に爪と拇指球があり、その上には人の手の甲に相当する前繋13があり、さらにその上には踝に相当する手根関節15がある。手根関節15の上に下腕部分17を経て肘関節19があり、その上に上腕部分21を経て肩関節23がある。
この実施形態では、補助具の両端部7が下方へ延長され、この延長部分は、犬3の肩関節23、上腕部分21、肘関節19、下腕部分17、手根関節15、及び前繋13に沿って延び、この前繋13に沿って把持部9が位置する。
「実施形態の効果」
犬3の爪を切る作業は、犬3が動かないようにするために、犬3を抱く抱き役Hと、犬3の足11の爪を実際に切る切り役Cとの2人組で行なう。
図1(A)に示すように、まず、この犬3の爪切補助具1を、犬3の背を覆って被せる。そして、図1(B)に示すように、抱き役Hは、この補助具と共に犬3を抱きかかえ、この補助具の把持部9を、犬3の前肢の肘よりも下の部分にある前繋13と共に把持する。このようにして固定された犬3の足11を、図1(B)、図2に示すように、切り役Cが把持し、刃物Tで爪Nを切る。
「実施形態の効果」
犬3の爪を切る作業は、犬3が動かないようにするために、犬3を抱く抱き役Hと、犬3の足11の爪を実際に切る切り役Cとの2人組で行なう。
図1(A)に示すように、まず、この犬3の爪切補助具1を、犬3の背を覆って被せる。そして、図1(B)に示すように、抱き役Hは、この補助具と共に犬3を抱きかかえ、この補助具の把持部9を、犬3の前肢の肘よりも下の部分にある前繋13と共に把持する。このようにして固定された犬3の足11を、図1(B)、図2に示すように、切り役Cが把持し、刃物Tで爪Nを切る。
これにより、抱き役Hと切り役Cは、自然な姿勢、すなわち立ったり座ったりした姿勢で犬3の爪を切ることができる。また、抱き役Hは手で、補助具の把持部9を、犬3の前肢の前繋13と共に把持することにより、手には力を入れるものの、腕に力を入れなくても、犬3の肩関節23や肘関節19の動きを補助具の本体5によって支え、抑えられる。
従来は、犬3の足11を中空の一定の位置に固定して支えるために、抱き役Hは手だけではなく腕や体全体にも大きな力を込めなければならなかったが、この実施形態では、抱き役Hは、把持部9を犬3の前繋13と共に手で把持すればよく、よって、小さな力で、十分に犬3の足11を固定できる。爪切作業が楽にできるために、従来のように、深爪やひどい場合には出血を起こしてしまうなどの失敗を無くすことができる。また、楽にできるために、ペットショップに頼まなくても、飼い主自身が爪切作業をすることができるようになる。
「他の実施形態」
以上の実施形態では、犬3の爪切補助具1は犬3の前肢の爪を切るものであったが、他の実施形態では、図4に示すように、後肢の爪を切るものでもよい。
「他の実施形態」
以上の実施形態では、犬3の爪切補助具1は犬3の前肢の爪を切るものであったが、他の実施形態では、図4に示すように、後肢の爪を切るものでもよい。
この第二実施形態の犬3の爪切補助具1は、犬3を抱いて爪を切る際に、犬3の後足を固定するための補助具である。補助具は、本体5の逆U字状の両端部7が後方の下方へ延長され、下端に把持部9が形成される。
犬3の後肢において、足11には裏側に爪と拇指球があり、その上には人の手の甲に相当する後繋25があり、さらにその上には踵に相当する飛端27(または飛節ともいう)がある。飛端27の上に脛部分29を経て膝関節31があり、その上に大腿部分32を経て大腿の関節33がある。
犬3の後肢において、足11には裏側に爪と拇指球があり、その上には人の手の甲に相当する後繋25があり、さらにその上には踵に相当する飛端27(または飛節ともいう)がある。飛端27の上に脛部分29を経て膝関節31があり、その上に大腿部分32を経て大腿の関節33がある。
この実施形態では、補助具の両端部7が下方へ延長され、この延長部分は、大腿の関節33、大腿部分、膝関節31、脛部分29、飛端27、及び後繋25に沿って延び、この後繋25に沿って把持部9が位置する。
なお、この第二実施形態の犬3の爪切補助具1は、第一実施形態の犬3の爪切補助具1を前後逆向きにして、使用するものでもよい。
この第二実施形態によれば、前記第一実施形態とほぼ同様に、抱き役Hは、この補助具と共に犬3を抱きかかえ、この補助具の把持部9を、犬3の前肢の膝よりも下の部分にある後繋25と共に把持する。このようにして固定された犬3の足11を、切り役Cが把持し、爪を切る。これにより、前記第一実施形態とほぼ同様の効果を得る。
なお、この第二実施形態の犬3の爪切補助具1は、第一実施形態の犬3の爪切補助具1を前後逆向きにして、使用するものでもよい。
この第二実施形態によれば、前記第一実施形態とほぼ同様に、抱き役Hは、この補助具と共に犬3を抱きかかえ、この補助具の把持部9を、犬3の前肢の膝よりも下の部分にある後繋25と共に把持する。このようにして固定された犬3の足11を、切り役Cが把持し、爪を切る。これにより、前記第一実施形態とほぼ同様の効果を得る。
以上の実施形態では、犬3の爪切補助具1は犬3の前肢または後肢の爪を切るものであったが、他の実施形態では、図5に示す第三実施形態のように、これらの二つの補助具を一体化して一つの補助具とし、これにより、抱え役は同じ姿勢を保ったまま前肢と後肢の爪を切るものでもよい。
すなわち図1(A)と図4(A)の補助具を、図5のように、それぞれの本体5のU字状の中央部において、犬3の背に沿って形成される連続部35を介して連続して、一体化する。抱え役は、前肢と後肢とで図1(A)と図4(A)の補助具を使い分ける必要がなく、同じ姿勢を保ったままで、前肢と後肢の爪を切る作業ができる。
1…補助具、3…犬、5…本体、7…両端部、9…把持部、11…足、13…前繋、15…手根関節、17…下腕部分、19…肘関節、21…上腕部分、23…肩関節、25…後繋、27…飛端、29…脛部分、31…膝関節、33…大腿の関節、35…連続部。
Claims (3)
- 犬を抱いて爪を切る際に、犬の前足を固定するための補助具であって、犬の背を覆って逆U字状に屈曲する本体と、この本体のU字状の両端部が延長され犬の前肢の少なくとも肘よりも下の部分に沿って位置し前記下の部分と共に、人の手で把持される把持部と、を有することを特長とする犬の爪切補助具。
- 犬を抱いて爪を切る際に、犬の後足を固定するための補助具であって、犬の背を覆って逆U字状に屈曲する本体と、この本体のU字状の両端部が延長され犬の後肢の少なくとも膝よりも下の部分に沿って位置し前記下の部分と共に、人の手で把持される把持部と、を有することを特長とする犬の爪切補助具。
- 犬を抱いて爪を切る際に、犬の前足または後足を固定するための補助具であって、請求項1に記載の犬の爪切補助具と請求項2に記載の犬の爪切補助具とが、それぞれの本体のU字状の中央部において、犬の背に沿って形成される連続部を介して一体的に連続していることを特長とする犬の爪切補助具。
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