JP4775394B2 - ナビゲーション装置及び時刻補正方法 - Google Patents
ナビゲーション装置及び時刻補正方法Info
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Description
このようなナビゲーション装置は、画面に現在位置を表示するだけでなく、メモリに記憶した過去の位置情報に従って、ユーザ等の移動位置を示す軌跡をプロット表示する。ユーザは、画面に表示された現在位置及び軌跡のプロットから、現在位置に至るまでの移動経路を容易に知ることができる。
このような測位時刻は、測位した地点の時間帯地域における標準時を基準として計時された時刻である。例えば、日本国内にいるユーザが、このようなナビゲーション装置を使用した場合、日本の属する時間帯地域における標準時(GMT+9:00;グリニッジ標準時から9時間の時差)を基準として計時された測位時刻が、各移動位置等のプロットに表示される。
また、このようなナビゲーション装置は、図11(a)に示すような標準時が異なる時間帯地域において、P1地点からP2地点へと連続して使用する場合に、それぞれの地点において異なる標準時を基準とした測位時刻が表示されることとなる。
このため、図11(b)に示すように、新旧の測位時刻が逆転して表示される場合があり、ユーザが移動経路を正しく認識できない等の問題があった。また、図11(c)に示すように、測位時刻が逆転しない場合であっても、ユーザに2点間の区間時間を正しく知らせることができない等の問題があった。
表示手段を備えているナビゲーション装置において、
時刻を計時する計時手段と、
現在位置を測位する測位手段と、
この測位手段により測位された複数の現在位置によりそれぞれ定まる標準時が適用される各時間帯地域の時差を算出し、この算出した時差に従って、前記計時手段により複数の現在位置において計時されていた時刻を補正する補正制御手段と、
この補正制御手段の制御によりそれぞれ補正された時刻を、前記測位手段により測位された複数の現在位置に対応する位置に現在位置を示すシンボルとともに前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えていることを特徴とする。
前記測位手段により測位された複数の現在位置によりそれぞれ定まる標準時が適用される各時間帯地域の時差を算出し、この算出した時差に従って、前記計時手段により複数の現在位置において計時されていた時刻を補正する補正制御ステップと、
この補正制御ステップの制御によりそれぞれ補正された時刻を、前記測位手段により測位された複数の現在位置に対応する位置に現在位置を示すシンボルとともに前記表示部に表示させる表示制御ステップと、
を備えていることを特徴とする。
図示するように、このナビゲーション装置100は、EEPROM(Electrically Erasable/Programable Read Only Memory)1と、ROM(Read Only Memory)2と、RAM(Random Access Memory)3と、表示部4と、スイッチ部5と、GPSモジュール6と、GPSアンテナ7とより構成される。
また、ROM2は、位置座標と時間帯地域との関係を規定する時間帯地域テーブル及び、時間帯地域と標準時との関係を規定する標準時テーブルを予め記憶する。時間帯地域テーブルは、後述する衛星航法処理部63が生成する測位データによって定められる時間帯地域の特定に使用される。また、標準時テーブルは、時間帯地域によって定められる標準時の特定に使用される。
また、RAM3が有する記憶領域は、出発地位置エリア30、目的地位置エリア31、経由地位置エリア32、移動位置エリア33及び現在地位置エリア34を備える。
目的地位置エリア31には、スイッチ部5を介してユーザにより登録された最終の目的地を示す目的地位置情報が格納される。
経由地位置エリア32には、スイッチ部5を介してユーザにより登録された複数の通過予定地を示す経由地位置情報が格納される。
移動位置情報は、位置情報及び日時情報から構成される。また、地域情報は、各移動位置情報の日時情報における標準時が適用される時間帯地域を示す情報である。すなわち、全ての移動位置情報の日時情報は、この地域情報に示される時間帯地域の標準時を基準とした日時で表される。
ディスプレイ41は、LCD(Liquid Crystal Display)又はCRT(Cathode Ray Tube)等からなり、表示処理部42の制御に従い、表示処理部42が指示する文字、図形等を表示する。
なお、ディスプレイ41は、マトリクス状に配列された画素を表示画面上に表示すること等により、文字、図形等を表示する。
また、表示処理部42は、衛星航法処理部63により生成された現在地位置情報が、移動位置エリア33に記憶されている移動位置情報における時間帯地域と異なる場合に、全ての移動位置情報の時刻を、現在地位置情報における時間帯地域の標準時に従って補正する。なお、移動位置エリア33に一連の移動位置情報が複数組(複数の軌跡)記憶される構成とした場合は、全ての移動位置情報の時刻を補正するのではなく、対象となる一連の移動位置情報(一組の軌跡)のみを補正するようにしてもよい。
衛星航法処理部63は、ROM2に格納されているプログラムに従って、相関器62より供給された複数の衛星受信信号と、時計部63Aより供給される現在時刻情報とを取得し、各衛星受信信号が表す各衛星電波のGPSアンテナ7への到達時間の差に基づいて、このナビゲーション装置100と共に移動する移動体の位置情報(緯度、経度及び高度)と該位置情報を得た時刻を示す情報とからなる測位データを生成し、RAM3に格納する。
このため、衛星航法処理部63は、生成した測位データに従って、ROM2に記憶された時間帯地域テーブルを参照し、現在の時間帯地域を特定する。そして、ROM2に記憶された標準時テーブルに従って、ナビゲーション装置100が位置する現在の時間帯地域の標準時を特定し、特定した標準時を時計部63Aに逐次設定する。すなわち、ナビゲーション装置100の移動により、時間帯地域が変化した場合、変化した時間帯地域における標準時が時計部63Aに設定される。
最初に、現在地測位処理について、図3を参照して説明する。図3は、現在地測位処理を説明するためのフローチャートである。この現在地測位処理は、スイッチ部5の電源スイッチが押下された後、図示せぬ割り込み発生部で発生する割込信号、例えば一定周期の割込信号に応答して、逐次開始される。
衛星航法処理部63は、取得した衛星受信信号に基づいて、衛星の軌道を表す軌道データと、擬似距離情報(このナビゲーション装置100と衛星間の距離)とを生成する(ステップS12)。
衛星航法処理部63は、求めた測位データから時間帯地域を特定する(ステップS14)。すなわち、衛星航法処理部63は、ROM2に記憶された時間帯地域テーブルを参照して、求めた測位データに対応する時間帯地域を特定する。
衛星航法処理部63は、求めた測位データと、時刻時計部63Aより得た時刻とから、現在地位置情報を生成する(ステップS18)。
測位完了の通知を取得すると、表示処理部42は、移動位置エリア33に記憶されている移動位置情報における日時情報の補正が、必要か否かを判別する(ステップS22)。すなわち、表示処理部42は、移動位置エリア33に記憶されている地域情報と、現在地位置エリア34に記憶されている地域情報とを比較して、同一である場合に日時情報の補正が必要ないと判別し、また、同一でない場合に日時情報の補正が必要であると判別する。
一方、移動位置情報の補正が必要であると判別した場合、表示処理部42は、それぞれの時間帯地域における時差を算出する(ステップS23)。すなわち、表示処理部42は、移動位置エリア33及び現在地位置エリア34の地域情報により示される時間帯地域におけるそれぞれの標準時を、標準時テーブルから取得し、2つの標準時の時差を算出する。
全ての日時情報の補正を終えると、移動位置エリア33に記憶されている地域情報を、現在地位置エリア34に記憶されている地域情報と等しくなるように変更する(ステップS25)。その際、表示処理部42は、RAM3の所定領域に記憶されている日時情報の補正の有無を示すためのフラグをON(補正あり)に更新する。
衛星航法処理部63は、P2地点の現在地を測位し(ステップS13)、現在地位置情報を生成する(ステップS18)。衛星航法処理部63は、図7(a)に示すように、時間帯地域Cを示す地域情報と、生成したP2地点の現在地位置情報とを、現在地位置エリア34に記憶する(ステップS19)。その際、衛星航法処理部63は、現在地位置エリア34に既に記憶されていたP1地点における現在地位置情報等を移動位置情報として移動位置エリア33に記憶する。
表示処理部42は、移動位置情報の補正が必要でないと判別し(ステップS22)、日時情報を補正することなく、日時情報補正処理を終了する。
表示処理部42は、現在地位置エリア34から現在地位置情報を取得した後(ステップS31)、移動位置情報が補正されていないことを判別し(ステップS32)、移動位置エリア33から最新の移動位置情報を取得する(ステップS33)。
表示処理部42は、取得した現在地位置情報及び移動位置情報の位置情報から各表示座標を求め、求めたそれぞれの表示座標に従って、図6(b)に示すようなシンボル及び日時をディスプレイ41に表示する(ステップS36)。
衛星航法処理部63は、P3地点の現在地を測位し(ステップS13)、現在地位置情報を生成する(ステップS18)。衛星航法処理部63は、図7(b)に示すように、時間帯地域Bを示す地域情報と、生成したP3地点の現在地位置情報とを、現在地位置エリア34に記憶する(ステップS19)。その際、衛星航法処理部63は、現在地位置エリア34に既に記憶されていたP2地点における現在地位置情報を移動位置情報として移動位置エリア33に記憶する。
表示処理部42は、移動位置情報の補正が必要であると判別し(ステップS22)、時間帯地域C及び時間帯地域Bにおけるそれぞれの標準時の時差を算出する(ステップS23)。
表示処理部42は、図7(c)に示すように、移動位置エリア33に記憶されている各日時情報を、算出した時差に従って補正し(ステップS24)、また、移動位置エリア33の地域情報を時間帯地域Bに変更する(ステップS25)。
表示処理部42は、現在地位置エリア34から現在地位置情報を取得した後(ステップS31)、移動位置情報が補正されていることを判別し(ステップS32)、全ての移動位置情報を取得する(ステップS34)。
表示処理部42は、取得した現在地位置情報及び移動位置情報の位置情報から各表示座標を求め、求めたそれぞれの表示座標に従って、図6(c)に示すようなシンボル及び日時をディスプレイ41に表示する(ステップS36)。このとき、P1及びP2地点の移動位置情報の日時は、補正後の日時が表示される。
衛星航法処理部63は、P4地点の現在地を測位し(ステップS13)、現在地位置情報を生成する(ステップS18)。衛星航法処理部63は、図7(d)に示すように、時間帯地域Aを示す地域情報と、生成したP4地点の現在地位置情報とを、現在地位置エリア34に記憶する(ステップS19)。その際、衛星航法処理部63は、現在地位置エリア34に既に記憶されていたP3地点における現在地位置情報を移動位置情報として移動位置エリア33に記憶する。
表示処理部42は、移動位置情報の補正が必要であると判別し(ステップS22)、時間帯地域B及び時間帯地域Aにおけるそれぞれの標準時の時差を算出する(ステップS23)。
表示処理部42は、図7(e)に示すように、移動位置エリア33に記憶されている各日時情報を、算出した時差に従って補正し(ステップS24)、また、移動位置エリア33の地域情報を時間帯地域Aに変更する(ステップS25)。
表示処理部42は、現在地位置エリア34から現在地位置情報を取得した後(ステップS31)、移動位置情報が補正されていることを判別し(ステップS32)、全ての移動位置情報を取得する(ステップS34)。
表示処理部42は、取得した現在地位置情報及び移動位置情報の位置情報から各表示座標を求め、求めたそれぞれの表示座標に従って、図6(d)に示すようなシンボル及び日時をディスプレイ41に表示する(ステップS36)。このとき、移動位置情報の日時は、補正後の日時が表示される。
この結果、時差が生じる地域間を移動する場合等であっても適切な測位時刻を表示することができる。
以下、この実施の形態における第1の変形例について説明する。
現在地位置情報の補正が必要であると判別すると、表示処理部42は、それぞれの時間帯地域における時差を算出する(ステップS23)。
以下、この実施の形態における第2の変形例について説明する。
衛星航法処理部63は、現在地位置情報が記憶されていないと判別した場合、通常通り、時計部63Aに新たな標準時の設定等の処理(ステップS14〜S17)を行う。
衛星航法処理部63は、現在地位置情報を生成し(ステップS18)、生成した現在地位置情報を現在地位置エリア34に記憶する(ステップS19)。
同様に、移動位置エリア33に移動位置情報として記憶される日時情報も出発地の時間帯地域における標準時を基準とした時刻となるため、位置表示処理にてディスプレイ41にシンボルと共に表示される日時は、出発地の時間帯地域における標準時を基準とした時刻が表示される。
この結果、時差が生じる地域間を移動する場合等であっても適切な測位時刻を表示することができる。
以下、この実施の形態における第3の変形例について説明する。
この第3の変形例においては、日時情報補正処理及び位置表示処理が実行されず、代わりに、図9に示す表示処理が実行される。
まず、表示処理部42は、現在地位置エリア34の現在地位置情報を取得する(ステップS41)。
表示処理部42は、移動位置エリア33に記憶されている移動位置情報の補正が必要か否かを判別する(ステップS42)。すなわち、表示処理部42は、現在地位置エリア34の地域情報と、移動位置エリア33の最新の移動位置情報における組となる地域情報とを比較し、一致する場合に補正が必要ないと判別し、また、一致しない場合に補正が必要であると判別する。
一方、移動位置情報の補正が必要であると判別した場合、表示処理部42は、移動位置エリア33に記憶されている全ての地域情報及び移動位置情報を読み出し、所定のワークエリアに記憶する(ステップS44)。
表示処理部42は、算出した時差に従って、ワークエリアに記憶した各移動位置情報の日時情報をそれぞれ補正する(ステップS46)。
表示処理部42は、求めた表示座標に従って、シンボル及び日時をディスプレイ41に表示する(ステップS48)。すなわち、表示処理部42は、現在地位置情報から求めた表示座標に、現在地を示すシンボル及び日時を表示する。そして、最新の移動位置情報のみを取得している場合、移動位置情報から求めた表示座標に、移動位置を示すシンボルを再表示し、また、全ての移動位置情報を取得している場合、各移動位置情報から求めたそれぞれの表示座標に、ステップS46にて補正された日時等を再表示する。
この結果、時差が生じる地域間を移動する場合等であっても適切な測位時刻を表示することができる。
以下、この実施の形態における第4の変形例について説明する。
表示処理部42は、スイッチ部5を介してユーザから入力された時間帯地域を示すコードを取得する(ステップS52)。表示処理部42は、取得したコードに従って時間帯地域を特定する。
時間帯地域を特定すると、表示処理部42は、移動位置エリア33に記憶されている移動情報及び、現在地位置エリア34に記憶されている現在地情報を読み出す(ステップS53)。すなわち、表示処理部42は、移動位置エリア33に記憶されている全ての地域情報及び移動位置情報を読み出し、また、現在地位置エリア34に記憶されている地域情報及び移動位置情報を読み出し、それらを所定のワークエリアに記憶する。
表示処理部42は、算出した時差に従って、ワークエリアに記憶した各移動位置情報の日時情報をそれぞれ補正する(ステップS55)。
表示処理部42は、求めた表示座標に従って、シンボル及び日時をディスプレイ41に表示する(ステップS57)。すなわち、表示処理部42は、現在地位置情報及び、各移動位置情報から求めたそれぞれの表示座標に、ステップS55にて補正された日時等を表示する。
この結果、時差が生じる地域間を移動した場合等であっても、任意の標準時を基準としたユーザに分かり易い測位時刻を表示することができる。
時間帯地域を取得すると、表示処理部42は、ステップS53〜S57までの処理を同様に行い、現在地位置情報及び、各移動位置情報から求めたそれぞれの表示座標に、現在地の時間帯地域の標準時に補正された日時等を表示する。
この場合も、過去に測位した移動情報等の日時情報の内容を更新することなく、現在地の時間帯地域における標準時を基準とした時刻に補正するため、ユーザに分かり易い測位時刻を表示することができる。
そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行することができる。
Claims (2)
- 表示手段を備えているナビゲーション装置において、
時刻を計時する計時手段と、
現在位置を測位する測位手段と、
この測位手段により測位された複数の現在位置によりそれぞれ定まる標準時が適用される各時間帯地域の時差を算出し、この算出した時差に従って、前記計時手段により複数の現在位置において計時されていた時刻を補正する補正制御手段と、
この補正制御手段の制御によりそれぞれ補正された時刻を、前記測位手段により測位された複数の現在位置に対応する位置に現在位置を示すシンボルとともに前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えていることを特徴とするナビゲーション装置。 - 時刻を計時する計時手段と現在位置を測位する測位手段と表示手段とを備えているナビゲーション装置に用いられる時刻補正方法において、
前記測位手段により測位された複数の現在位置によりそれぞれ定まる標準時が適用される各時間帯地域の時差を算出し、この算出した時差に従って、前記計時手段により複数の現在位置において計時されていた時刻を補正する補正制御ステップと、
この補正制御ステップの制御によりそれぞれ補正された時刻を、前記測位手段により測位された複数の現在位置に対応する位置に現在位置を示すシンボルとともに前記表示部に表示させる表示制御ステップと、
を備えていることを特徴とする時刻補正方法。
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