JP4775039B2 - Microfluidic chip - Google Patents
Microfluidic chip Download PDFInfo
- Publication number
- JP4775039B2 JP4775039B2 JP2006057419A JP2006057419A JP4775039B2 JP 4775039 B2 JP4775039 B2 JP 4775039B2 JP 2006057419 A JP2006057419 A JP 2006057419A JP 2006057419 A JP2006057419 A JP 2006057419A JP 4775039 B2 JP4775039 B2 JP 4775039B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chamber
- microfluidic chip
- flow path
- liquid
- protrusion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
- Micromachines (AREA)
Description
本発明は、マイクロ流体チップに関し、詳細な一例としては、血液など生物学的流体を分析するために用いられる送液デバイスにおいて、生物学的流体あるいは希釈液、反応生成物溶液などの流体を目的の部位に移送するための微小流路の構成に関する。 The present invention relates to a microfluidic chip, and as a detailed example, in a liquid feeding device used for analyzing a biological fluid such as blood, a biological fluid or a fluid such as a diluent or a reaction product solution is used. The present invention relates to a configuration of a micro flow channel for transferring to the site.
血液など生物学的流体を分析するためのデバイスとして、微量検体で正確かつ簡便に測定、評価するための装置が開発され、このような装置では、マイクロ流体チップと呼ばれる、検体あるいは希釈液、反応生成物溶液などの流体を目的の部位に移送するための流路が形成され、流路に作用する重力、毛細管力あるいは回転させることによる遠心力、ポンプによる加圧、吸引の空気力によって、流路内を流体が流れるようにした検査用チップが用いられている。 As a device for analyzing biological fluids such as blood, devices have been developed to measure and evaluate accurately and simply with a small amount of sample. In such a device, a sample or diluent, a reaction called a microfluidic chip is developed. A flow path for transferring a fluid such as a product solution to a target site is formed, and the flow is generated by gravity acting on the flow path, capillary force or centrifugal force by rotation, pressurization by a pump, and aerodynamic force of suction. An inspection chip is used in which a fluid flows in the passage.
マイクロ流体チップ内の流体の流れを制御する方法の一つとして、サイフォンを含み、前記サイフォンによって、回転装置の回転運動で液体を移送する手段が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)この方式では、液体の移送を毛細管力と遠心力によって行うわけであるが、この場合、サイフォンへ呼水を与えるなど、毛細管力を利用することで半径方向内方への液体の輸送も可能である一方、流路内壁には親水性である必要があるため、一般に親水処理が施されている。
As one of the methods for controlling the flow of fluid in the microfluidic chip, a means including a siphon and transferring liquid by the rotational motion of the rotating device by the siphon is disclosed. (For example, refer to
一方で、生産性の良い射出成型が可能なプラスチック製の基材の流路内壁を親水化処理する方法も開示されている。(例えば、特許文献2参照。)
このように、親水化処理を施した流路の毛細管力を利用することにより、遠心力による回転内周側から回転外周側への1方向的な流れ制御のみでなく、回転外周側から回転内周側への流れの制御が可能となっている。
On the other hand, a method of hydrophilizing the inner wall of the flow path of a plastic substrate capable of injection molding with good productivity is also disclosed. (For example, see
In this way, by utilizing the capillary force of the channel subjected to the hydrophilic treatment, not only the unidirectional flow control from the rotation inner periphery side to the rotation outer periphery side by centrifugal force but also the rotation inner side from the rotation outer periphery side. The flow to the circumferential side can be controlled.
さらに特許文献2では、収集室に対して半径方向外方に複数のキュベットが配置されることが開示されている。このように1つの流路が分岐し複数のキュベット(チャンバー)に流体を分流せしめる際には、時として正確に定量化した流体の分流および分配が求められる。この際の定量化は、各チャンバーの上流にある毛細管よりなる流路の容積によって定量化したのち、遠心力を用いて各チャンバーに所望の体積の流体を送液するように構成されている。
Further,
図7は、従来の血液検査装置に用いるマイクロ流体チップ101である。マイクロ流体チップ101は、直径100mmのディスク形状である。マイクロ流体チップ101の断面A−Aを図8に示す。マイクロ流体チップ101は例えばポリカーボネートよりなる樹脂製の平面よりなる下側パネル2、平面にチャンバー形状のみを切削加工等により深さ0.5mmに形成した上側パネル3と、毛細管およびチャンバーを形成するための厚み0.1mmのホットメルトシートのスペーサ4を加熱接着することにより形成してあり、例えばステッピングモータ等(図示せず)によって回転中心100を中心に回転可能とされている。
FIG. 7 shows a
図7中、第1から第8までの各チャンバー11、12、103、104、105、16、17、18の深さは、上側パネル3の切削深さ0.5mmとスペーサ4の厚み0.1mmを足し合わせた0.6mmであり、第1流路21から第5流路25までの各流路の深さはスペーサ4の厚みの0.1mmである。また、下側パネル2、上側パネル3の表面は親水化処理を施すことで、血漿とのなす接触角が約10度となるようにしている。一方、上側パネル3の切削加工した面は、親水化処理が施されていないため、接触角は約60度である。つまり毛細管内壁の接触角は10度、チャンバー内壁の接触角は下側パネル2よりなる一面は10度であるが、その他の面は60度となっている。
In FIG. 7, the depths of the first to
毛細管の断面を図9のように定義した場合、毛細管力は数1にしたがって発生するので、例えば第2〜第5流路の最狭部では、幅1mm、高さ0.1mm、また血漿の表面張力は約0.04N/mであるので、約85μN、断面圧力にして約850N/m2の毛細管力が発生する。
When the cross section of the capillary is defined as shown in FIG. 9, the capillary force is generated according to
@0001
この毛細管力と、回転中心100回りに回転させることによって生じる遠心力によって液体である検体を流動させるように構成してある。
@ 0001
The specimen, which is a liquid, is caused to flow by the capillary force and the centrifugal force generated by rotating around the
以下液体である検体(血液、血漿)の状態を示す図10から図14の各図を用いて、マイクロ流体チップ101の動作を説明する。
Hereinafter, the operation of the
まず検体注入口31から例えば検体である血液をスポイト等によって第1チャンバー11に注入すると、図10に示すように、第1チャンバー11につながる毛細管よりなる第1流路21に毛細管現象により検体が流入し、第1流路21と第2チャンバー12との接続場所で血液(図10中、ハッチング部)がとまる。
First, when, for example, blood, which is a sample, is injected into the
この状態で、回転中心100を軸として例えば4000rpmの回転速度でマイクロ流体チップ101を回転させると、第1チャンバー11にあった検体は、第1流路21を通り第2チャンバー12に移動する。この後マイクロ流体チップ101を4000rpmにて例えば5分間保持することで、図11に示すように血液よりなる検体は、比較的比重の大きい赤血球あるいは白血球等(図11中、細かいハッチング部)が遠心力方向外方に、一方比較的比重の小さい血漿(図11中、粗いハッチング部)は回転中心100側に分離する、いわゆる遠心分離が生じる。
In this state, when the
この状態でマイクロ流体チップ101の回転を停止することにより、図12に示すように回転中心100側に分離した血漿のみをサイフォン状に形成された第2流路22に毛細管力によって流入させる。第2流路22が血漿により充填された後に、再びマイクロ流体チップ101を回転させると、各空気孔32から流入する空気によって血漿が分断され、図13に示すがごとく、第3チャンバー103、第4チャンバー104、第5チャンバー105にそれぞれ流入する。このように第2流路22の流路形状によって、第3チャンバー103、第4チャンバー104、第5チャンバー105に所望の量の血漿が分流するようにしてある。第3チャンバー103、第4チャンバー104、第5チャンバー105に流入した血漿はマイクロ流体チップ101内にあらかじめ封入してある試薬41、試薬42、試薬43とそれぞれ混合される。ここで、マイクロ流体チップ101の回転速度を4000rpmと1500rpmの間で加速減速を繰り返し、第3チャンバー103、第4チャンバー104、第5チャンバー105内にて、それぞれ検体である血漿と各試薬41、42、43との混合を促進させる。
By stopping the rotation of the
その後再びマイクロ流体チップ101の回転を停止することで、毛細管よりなる第3流路23、第4流路24、第5流路25に血漿が流入し、第3流路23、第4流路24、第5流路25が血漿で充填された後、再度マイクロ流体チップ101を回転させることで、最終的に光学的あるいは電気的に検体を分析するための第6チャンバー16、第7チャンバー17、第8チャンバー18へ、それぞれ試薬41、42、43と混合した血漿を輸送することができる(図14)。
Thereafter, the rotation of the
上述のように、マイクロ流体チップ101では毛細管力および遠心力を用いることで血液の注入、遠心分離、血漿の定量化、試薬との混合を経て、分析用チャンバーまで検体を移送するように構成されている。
しかしながら、親水性表面を有するチャンバー内に送液された液体は、回転停止された際には、チャンバーを構成する各壁面との接触角および自己の表面張力によって生じる毛細管力と重力とに支配されて動く。つまり、もはやそこには、回転軸側から外周側に向かう概念的な上流、下流関係がなくなっており、チャンバー内に溜まった液体は、下流側毛細管に流れると共に、同様にチャンバー壁面をつたい上流側に向かっても流れてしまう。くわえて、チャンバーを構成する壁面は、ミクロ的な接触角や表面あらさのばらつきがあるため力の不均衡を生じ、大きく上流側に向かって流れることもある。この場合には、上流側毛細管にも液体が流れ込む、いわゆる逆流を生じてしまう。 However, when the liquid sent into the chamber having a hydrophilic surface is stopped, it is controlled by the capillary force and gravity generated by the contact angle with each wall surface constituting the chamber and its own surface tension. Move. In other words, there is no longer a conceptual upstream / downstream relationship from the rotating shaft side to the outer peripheral side, and the liquid accumulated in the chamber flows into the downstream capillary tube and similarly upstream to the chamber wall surface. It will also flow toward the side. In addition, the wall surface constituting the chamber has a microscopic contact angle and surface roughness variation, which causes a force imbalance and may flow largely upstream. In this case, a so-called back flow occurs in which the liquid flows into the upstream capillary tube.
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、回転停止された際にチャンバー内に溜まった液体が上流側毛細管に流れることを防止する機構を提供し、液体を目的の部位へ正確にかつ確実に移送できる液体輸送デバイスを提供することを目的とする。 The present invention solves the above-mentioned conventional problems, and provides a mechanism for preventing the liquid accumulated in the chamber from flowing into the upstream capillary tube when the rotation is stopped. It is an object to provide a liquid transport device that can be reliably transferred.
前記従来の課題を解決するために、本発明のマイクロ流体チップは、検査すべき液体が流れるトンネル状の第1の流路と、前記第1の流路が底面で接続された前記液体を充填するための空洞状のチャンバーと、前記チャンバーに蓄えられた液体を排出するための前記チャンバー底面に接続されたトンネル状の第2の流路と、前記チャンバーの内部に前記チャンバーの内壁厚みよりも小さい高さの前記チャンバーの幅方向に連続している突起部を設け、前記突起部によって形成される隙間の断面積は、前記第1の流路の断面積よりも大きくしたことを特徴としたものである。 In order to solve the above-described conventional problems, the microfluidic chip of the present invention is filled with a tunnel-shaped first flow path through which a liquid to be inspected flows and the liquid in which the first flow path is connected at the bottom surface. A hollow chamber for performing the operation, a tunnel-like second flow channel connected to the bottom surface of the chamber for discharging the liquid stored in the chamber, and an inner wall thickness of the chamber within the chamber. Protruding portions that are continuous in the width direction of the chamber having a small height are provided , and the cross-sectional area of the gap formed by the protruding portions is larger than the cross-sectional area of the first flow path. It is a thing.
また、本発明は、前記チャンバーにおける第1の流路の接続部は、前記第2の流路の接続部とは反対の位置にあることを特徴としたものである。 Further, the present invention is characterized in that the connection portion of the first flow path in the chamber is at a position opposite to the connection portion of the second flow path.
加えて、本発明は、前記突起部は、前記チャンバーに前記液体が充填された時に前記液体が存在しない位置に設けられたことを特徴とするものである。 In addition, the present invention is characterized in that the protrusion is provided at a position where the liquid does not exist when the chamber is filled with the liquid.
さらに、本発明は、前記第1と第2の流路と前記チャンバーの内壁は、親水性を持つように表面が加工されていることを特徴としたものである。 Furthermore, the present invention is characterized in that the surfaces of the first and second flow paths and the inner wall of the chamber are processed so as to have hydrophilicity.
本発明のマイクロ流体チップによれば、なんらマイクロ流体チップの生産性を悪化させることなく、確実に送液することが可能となる。 According to the microfluidic chip of the present invention, the liquid can be reliably fed without deteriorating the productivity of the microfluidic chip.
以下に、本発明のマイクロ流体チップの実施の形態を、図面とともに詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the microfluidic chip of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
本発明の実施例について図1から図6を用いて説明する。図1は、本実施例における血液検査装置に用いるマイクロ流体チップ1である。本実施例におけるマイクロ流体チップ1では、第3チャンバー13、第4チャンバー14、第5チャンバー15にそれぞれ本発明にかかる突起53、54、55が形成されている。その他の構造は、図7に示した従来のマイクロ流体チップ101と同様であるので詳細な説明は省略する。
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 shows a
図2は、第3チャンバー13の拡大図およびその断面図である。第3チャンバー13の上流側に形成されている第2流路22は、幅1mm、高さ0.1mmであり、高さを0.1mmと小さくしていることで毛細管力が作用するようにしている。第3チャンバー13は幅3mm、長さは11mm、高さDは0.6mmで形成している。第3チャンバー13の下流側に形成してある第3流路23は幅1mm、高さ0.1mmであり第2流路22と同様に毛細管力が作用する。
FIG. 2 is an enlarged view of the
ここで、第3チャンバー13の本発明にかかる突起53は、幅3mm、高さdは0.5mmであり、この突起によって隙間は第2流路22および第3流路23と同様の0.1mmとなっている。このように第3チャンバー13の一部に突出させ突起53を形成することは、たとえば第2流路22など他の毛細管流路と同様、切削加工により第3チャンバー13の形状を上側パネル3に加工する際に、切削加工を行わないことにより形成可能である。また突起53によって第3チャンバー13のすき間を狭くしているため、第2流路22、第3流路23と同様に毛細管力が発生する。ここで便宜上、突起53よりも上部にある第3チャンバー13の空間をチャンバー上部61、突起53よりも下部にある第3チャンバー13の空間をチャンバー下部62と称する。チャンバー下部62の容積は、第3チャンバー13に第2流路22から流入する液体の体積よりも大きく形成してある。本実施の形態では、チャンバー下部62の容積は、長さ5mmx幅3mmx高さ0.6mmの約9ulである。一方第3チャンバー13に流入する液体の体積は約6μlである。
Here, the
このようにチャンバー下部62の容積を液体の体積よりも大きくすることで、マイクロ流体チップ1を回転し、第2流路22から第3チャンバー13へ液体を移送した際には、第3チャンバー13に流入したすべての液体がチャンバー下部62に貯留できる。また、突起53によって狭められた第3チャンバー13の隙間断面積は3mmx0.1mm=0.3mm2、一方第2流路22の断面積は1mmx0.1mm=0.1mm2と、第2流路22の断面積よりも大きく形成してあるので、第2流路22から第3チャンバー13に液体を移送する過程において、突起53が、液体がチャンバー下部62へ流入することを阻害しない。
Thus, by making the volume of the chamber
以降、本発明の突起の効果の優位性を明確にするため、突起53を形成した本発明に係る第3チャンバー13と、突起を施していない場合の従来例における第3チャンバー103とを比較しながら突起の効果を説明する。
Hereinafter, in order to clarify the superiority of the effect of the protrusions of the present invention, the
図3(A)および(B)は、第3流路23に血漿を流入させるため、回転を停止した際の第3チャンバー13および第3チャンバー103内の血漿の様子を示したものである。回転停止状態では遠心力の作用がないため、血漿は第3流路23に流入すると同時に、下側パネル2の親水面で構成された、第3チャンバー13および第3チャンバー103の壁面をつたい、流動する。突起53を形成してある第3チャンバー13では、突起53を形成したことによって毛細管力が発生し、突起53より上流側への血漿の流動が防止され、第2流路22方向へのいわゆる逆流が確実に防止される。一方、従来の第3チャンバー103においては、突起53を形成していないため、血漿は上流方向に向かって流動を続ける。図3(B)のように、理想的には左右対称に近い状態で上流への流動が生じるため、第2流路22への流入という逆流にはいたらない。しかしながら、実際には壁面のミクロ的な状態のばらつきにより、図4(A)あるいは図4(B)に示すように流動することも多分にある。特に図4(B)のようになった際には、第2流路22への血漿の逆流が生じてしまう。
FIGS. 3A and 3B show the state of plasma in the
特に本実施の形態のように上流側の第2流路22が分岐を含む場合には、次の回転動作によって、たとえば第3チャンバー103から逆流した血漿と試薬との混合液が第4チャンバー14へ流入してしまい、血漿および試薬の定量化が行えず、検査が不能となるばかりでなく、定量化が不完全な状態で分析が行われ、誤った分析結果に基づいて医療診断がなされてしまうと、最悪の場合、生命にかかわる過ちを犯しかねない。
In particular, when the upstream-side
しかし、本発明における突起53を有する第3チャンバー13では、遠心力で流入した血漿が突起53よりも下流側に形成されているチャンバー下部62に流入し、この状態で回転停止すると、下流側の第3流路23には確実に血漿が流入し、かつ上流側へは突起53によって血漿の流動が妨げられることで逆流を防止できる。
However, in the
この状態で再び回転すると第3チャンバー13に流入した血漿と試薬41との混合液は、第3流路23を通り、さらに下流側の第6チャンバー16へと流動する。
When rotating again in this state, the mixed solution of plasma and
このように、本発明に係る突起53を形成した第3チャンバー13では、流入した血漿の逆流を確実に防止することで、第6チャンバー16に定量的に血漿を流動させることができる。
As described above, in the
また、チャンバー上部61には空気孔32を設けているのでチャンバー上部61の内圧は確実にマイクロ流体チップ1の置かれている外部圧力と等しくなり、血漿が流動しても、血漿が流出していくチャンバー下部62に比べ圧力が小さくなることはなく圧力差による逆流も確実に防ぐことが可能である。また、図5に示すように、チャンバー下部62に空気孔32を設けてもよい。この場合には、逆流防止機構53が液体で満たされた際にチャンバー上部61、チャンバー下部62双方の圧力を外部圧力と等しくすることができ、空気の圧力差による液体の流動を防止することができる。
In addition, since the
加えて、本実施の形態において0.5mmで形成した突起53の高さdは、突起を付けたことによる毛細管力によって溶液の逆流を防止できるように、d>0.8D以上であることが望ましい。このように高さdを設定することで、突起53によって5倍以上の毛細管力が発生するようにできる。その際、液体が血液の場合には、血液の約半分を構成する約0.008mmの直径がある赤血球、白血球等が確実に流動できるように0.01mm以上確保することが望ましい。dが0.8D以下のときは、十分な毛管力を発生することができないので本実施例のような効果が生じない。
In addition, the height d of the
また、本実施例での毛細管を構成する壁面の接触角は10度であるが、流路幅1mm、流路厚0.1mmでの接触角と毛細管力との関係を示した図6にあるように、接触角が45度以上になると毛細管力の減少が著しいため、親水面の接触角は本実施例のように45度以下で構成することが望ましい。 Further, although the contact angle of the wall surface constituting the capillary tube in this embodiment is 10 degrees, FIG. 6 shows the relationship between the contact angle and the capillary force when the channel width is 1 mm and the channel thickness is 0.1 mm. As described above, when the contact angle is 45 degrees or more, the capillary force is remarkably reduced. Therefore, the contact angle of the hydrophilic surface is desirably 45 degrees or less as in this embodiment.
なお、突起54、突起55をそれぞれ形成している第4チャンバー14および第5チャンバー15でも、突起53を形成した第3チャンバー13と同じの構成であるので、逆流が防止されることは勿論であり、本実施例におけるマイクロ流体チップ1では、逆流により第2流路22に液体が流入することはない。
The
上述のように、本発明に係る突起を形成した際には、確実に逆流を防止し、定量化が可能なマイクロ流体チップを提供することが可能となる。 As described above, when the protrusion according to the present invention is formed, it is possible to provide a microfluidic chip that reliably prevents backflow and can be quantified.
なお、本実施例では、毛細管内壁の接触角を10度、チャンバー内壁の接触角は一面を10度、他面を60度として形成してあるが、例えば全ての壁面の接触角を親水面とし、すべてのチャンバー内壁の接触角を10度としても、突起53とチャンバー上部61、チャンバー下部62との毛細管力の差によって逆流を防止することは可能である。
In this embodiment, the contact angle of the capillary inner wall is 10 degrees, the contact angle of the chamber inner wall is 10 degrees on one side, and the other surface is 60 degrees. For example, the contact angles of all the wall surfaces are hydrophilic surfaces. Even if the contact angles of all the inner walls of the chamber are set to 10 degrees, it is possible to prevent the backflow by the difference in capillary force between the
加えて、本実施例では、血液検査用に用いるマイクロ流体チップ1を用いて本発明の効果を説明したが、本発明の効果は、親水性表面を有するマイクロ流体チップ一般に効果を発揮するものであり、血液検査用のマイクロ流体チップに限定されないことは言うまでもない。
In addition, in the present embodiment, the effect of the present invention has been described using the
本発明にかかるマイクロ流体チップは、マイクロ流路における高精度な流量制御を可能にする構成を有し、生物学的流体の分析において高精度な流量制御を可能とする技術として有用である。 The microfluidic chip according to the present invention has a configuration that enables high-precision flow rate control in a microchannel, and is useful as a technique that enables high-precision flow rate control in biological fluid analysis.
本発明にかかるマイクロ流体チップは、高精度な流量の制御が必要な流路設計に広く適用できる。 The microfluidic chip according to the present invention can be widely applied to flow channel designs that require highly accurate flow rate control.
1 マイクロ流体チップ
2 下側パネル
3 上側パネル
4 スペーサ
11 第1チャンバー
12 第2チャンバー
13 第3チャンバー
14 第4チャンバー
15 第5チャンバー
16 第6チャンバー
17 第7チャンバー
18 第8チャンバー
21 第1流路
22 第2流路
23 第3流路
24 第4流路
25 第5流路
31 検体注入口
32 空気孔
41、42、43 試薬
53、54、55 突起
61 チャンバー上部
62 チャンバー下部
100 回転中心
101 従来のマイクロ流体チップ
103 従来の第3チャンバー
104 従来の第4チャンバー
105 従来の第5チャンバー
DESCRIPTION OF
Claims (8)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006057419A JP4775039B2 (en) | 2006-03-03 | 2006-03-03 | Microfluidic chip |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006057419A JP4775039B2 (en) | 2006-03-03 | 2006-03-03 | Microfluidic chip |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007232673A JP2007232673A (en) | 2007-09-13 |
JP4775039B2 true JP4775039B2 (en) | 2011-09-21 |
Family
ID=38553379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006057419A Expired - Fee Related JP4775039B2 (en) | 2006-03-03 | 2006-03-03 | Microfluidic chip |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4775039B2 (en) |
Families Citing this family (28)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8415140B2 (en) | 2007-10-04 | 2013-04-09 | Panasonic Corporation | Analysis device, and analysis apparatus and method using the same |
JP5273990B2 (en) * | 2007-11-14 | 2013-08-28 | パナソニック株式会社 | Analytical device, analytical apparatus and analytical method using the same |
WO2009060617A1 (en) | 2007-11-08 | 2009-05-14 | Panasonic Corporation | Analyzing device and analyzing method using same |
JP5213432B2 (en) * | 2007-12-20 | 2013-06-19 | パナソニック株式会社 | Bioanalytical device and blood separation method using the same |
JP5137011B2 (en) * | 2007-12-26 | 2013-02-06 | ローム株式会社 | Microchip |
JP5077945B2 (en) * | 2007-12-27 | 2012-11-21 | ローム株式会社 | Microchip |
CA2713532C (en) * | 2008-01-28 | 2016-05-03 | Toray Industries, Inc. | Separation chip and separation method |
JP5490783B2 (en) * | 2008-05-09 | 2014-05-14 | アコーニ バイオシステムズ | Microarray system |
JP4852573B2 (en) * | 2008-06-18 | 2012-01-11 | 日本電信電話株式会社 | Flow cell |
JP5376427B2 (en) * | 2008-07-17 | 2013-12-25 | パナソニック株式会社 | Analytical device |
US9046503B2 (en) | 2008-07-17 | 2015-06-02 | Panasonic Healthcare Co., Ltd. | Analyzing device |
JP5408992B2 (en) * | 2008-12-24 | 2014-02-05 | パナソニック株式会社 | Analytical device and analytical method using this analytical device |
JP5361633B2 (en) * | 2009-09-24 | 2013-12-04 | パナソニック株式会社 | Analytical device |
JP5374446B2 (en) * | 2010-06-08 | 2013-12-25 | 積水化学工業株式会社 | Microdroplet weighing structure, microfluidic device, and microdroplet weighing method |
JP2012185000A (en) * | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Toppan Printing Co Ltd | Sample analysis chip and sample analysis method using the same |
JP2013205282A (en) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Brother Ind Ltd | Inspection object holder, inspection device, and inspection method |
JP2015105889A (en) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | ブラザー工業株式会社 | Inspection device, inspection method, and inspection program |
CN104155463B (en) * | 2014-08-27 | 2016-01-20 | 南京大学 | The device and method that a kind of microfluidic chip liquid drop produces and measures |
CN104155464B (en) * | 2014-08-27 | 2016-05-25 | 南京发艾博光电科技有限公司 | Drop logic control device on a kind of micro-fluidic chip |
CN107091936B (en) * | 2017-06-14 | 2018-12-25 | 绍兴普施康生物科技有限公司 | Chemiluminescence immunoassay disc and its working method based on microflow control technique |
WO2019082902A1 (en) * | 2017-10-23 | 2019-05-02 | 国立大学法人山梨大学 | Dispensing device, dispensing apparatus and method using same, and inspection apparatus and method |
WO2019244888A1 (en) * | 2018-06-20 | 2019-12-26 | Phcホールディングス株式会社 | Substrate for sample analysis |
CN110508335A (en) * | 2019-03-27 | 2019-11-29 | 广州万孚生物技术股份有限公司 | Micro-fluidic chip and vitro detection device containing the micro-fluidic chip |
CN110586209A (en) * | 2019-08-28 | 2019-12-20 | 广州万孚生物技术股份有限公司 | Micro-fluidic chip and in-vitro detection device comprising same |
CN112756018A (en) * | 2019-10-21 | 2021-05-07 | 广州万孚生物技术股份有限公司 | Micro-fluidic chip and in-vitro detection system |
CN113009167B (en) * | 2021-02-23 | 2022-06-24 | 山东美毅生物技术有限公司 | Micro-operation device capable of realizing accurate control of liquid suction and discharge |
CN115970773A (en) * | 2022-10-19 | 2023-04-18 | 南方科技大学 | Centrifugal micro-fluidic chip |
CN116519871B (en) * | 2023-05-06 | 2024-01-26 | 西南大学 | Centrifugal type micro-titration chip based on quantitative siphon valve and titration method |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4426451A (en) * | 1981-01-28 | 1984-01-17 | Eastman Kodak Company | Multi-zoned reaction vessel having pressure-actuatable control means between zones |
JP4074713B2 (en) * | 1998-07-29 | 2008-04-09 | 財団法人川村理化学研究所 | Liquid feeding device and manufacturing method thereof |
-
2006
- 2006-03-03 JP JP2006057419A patent/JP4775039B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007232673A (en) | 2007-09-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4775039B2 (en) | Microfluidic chip | |
Schuler et al. | Digital droplet PCR on disk | |
US10031053B2 (en) | Microfluidic element for thoroughly mixing a liquid with a reagent | |
US20040203136A1 (en) | Microfluidics devices and methods of diluting samples and reagents | |
US6919058B2 (en) | Retaining microfluidic microcavity and other microfluidic structures | |
EP1946830B1 (en) | Microreactor | |
US9186671B2 (en) | Microfluidic test carrier for apportioning a liquid quantity into subquantities | |
JP3910208B2 (en) | Liquid feeding device and liquid feeding method | |
US8911684B2 (en) | Microfluidic element for analyzing a liquid sample | |
EP2167955B1 (en) | Chip for analyzing fluids | |
EP2283924B1 (en) | Inlet unit with means supporting liquid entrance into a microchannel structure | |
US20020151078A1 (en) | Microfluidics devices and methods for high throughput screening | |
KR100705361B1 (en) | A Capillary Flow Control Module and Lab-on-a-chip Equipped with the Same | |
EP2788736B1 (en) | Sequential aliqoting and determination of an indicator of sedimentation rate | |
US20100068098A1 (en) | Microfluidic devices and methods for multiple analyte detection | |
JP2007232674A (en) | Centrifugal separation device and centrifugal separation method | |
JP5376427B2 (en) | Analytical device | |
Kuo et al. | Centrifuge-based micromixer with three-dimensional square-wave microchannel for blood plasma mixing | |
WO2018083563A1 (en) | Microfluidic chip with bead integration system | |
KR101780429B1 (en) | A bio-chip for injecting liquid with the required amount | |
JP4819945B2 (en) | Substrate having flow path part including chamber, and method of transferring liquid using the same | |
CN217490918U (en) | Micro-fluidic chip applying phase change valve and in-vitro diagnostic device | |
KR101515403B1 (en) | Microfluidic Channel Using Hook-Shaped Structures, Manufacturing Method Thereof, and Analysis System Having the Same | |
Pishbin et al. | A centrifugal microfluidic platform for determination of blood hematocrit level | |
Mark et al. | Aliquoting structure for centrifugal microfluidics based on a new pneumatic valve |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090220 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20091127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110531 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110613 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |