JP4773874B2 - 給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、貯湯タンク内の湯を利用して浴槽水の追い焚きをする給湯装置に関する。
従来、給湯装置では、貯湯タンクの下部から水を取り出してヒートポンプユニットで沸き上げるとともに沸き上げた湯を貯湯タンクの上部に取り入れて貯湯し、この貯湯タンクに貯湯した湯を給湯や浴槽に張った浴槽水の追い焚きに用いている。
貯湯タンク内の湯を利用して浴槽水の追い焚きをする場合は、貯湯タンク内の上部に配置された追焚用熱交換器に対して浴槽水を循環させて追い焚きする第1の追焚方法や、貯湯タンク内の上部から湯を循環ポンプにて取り出して貯湯タンク外に配置された追焚用熱交換器を通じて貯湯タンクの下部に戻し、その追焚用熱交換器に対して浴槽水を循環させて追い焚きする第2の追焚方法等がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−197958号公報(第7頁、図6)
しかしながら、貯湯タンク内の上部に配置された追焚用熱交換器にて貯湯タンク内の上部の湯と浴槽水とを熱交換する第1の追焚方法の場合には、次のような課題がある。
貯湯タンク内の上部に配置された追焚用熱交換器にて貯湯タンク内の上部の湯と浴槽水とを熱交換するために、貯湯タンク内の上部の湯の温度を約60℃以上の高温に維持していないと、浴槽水の追焚能力を維持できない。そのため、シャワー等により貯湯タンク内の湯が減少して貯湯タンク内の上部に高温の湯が無くなると、浴槽水の追い焚きができなくなってしまう。
追焚能力の確保のためには、貯湯タンク内の上部の湯の温度が下がると、昼間時間帯でのヒートポンプユニットによる沸き増しをして貯湯タンク内の上部の湯を高温に維持する必要があり、ヒートポンプユニットによる沸き増しの頻度が増加してしまう。このヒートポンプユニットによる沸き増しにより、貯湯タンク内の上部に高温の湯が貯湯されるため、貯湯タンク内の上部にあった中温水が貯湯タンク内の中間部から下部まで押し下げられ、その後、シャワー等による湯の使用量が少なく、貯湯タンク内の中間部から下部の中温水が使用されないと、貯湯タンク内の中間部から下部にかけて約60℃以下の中温水が残り、夜間時間帯でのヒートポンプユニットによる沸上運転時に中温水を沸き上げる量が増えてしまうことになり、沸上効率(COP)を悪化してしまう。
すなわち、貯湯タンク内の上部は浴槽水の追い焚きの熱源として高温に維持しなければならず、その湯を使い切ってしまうと浴槽水の追焚きができなくなってしまう。また、追焚能力の確保のためには、貯湯タンク内の上部の湯を高温に維持する必要があるので、貯湯タンク内の上部の湯の温度が下がる度に昼時間帯でのヒートポンプユニットによる沸き増しをすることになり、ヒートポンプユニットによる沸き増し頻度が増し、使用電力量が多くなってしまう。
さらに、浴槽水の温度を確認する場合には、浴槽水が追焚用熱交換器に流れないようにバイパス水路を作る必要があるとともに、浴槽水を追焚用熱交換器を通して追い焚きするときと、浴槽水の温度を確認するために浴槽水を追焚用熱交換器を通さずにバイパス水路にて循環させるときとで、経路を切り換えるための電動弁が必要であった。
また、貯湯タンク外に配置された追焚用熱交換器にて貯湯タンク内の上部から取り出した湯と浴槽水とを熱交換する第2の追焚方法の場合には、貯湯タンク内の上部から湯を取り出して浴槽水の追い焚きに使用するため、貯湯タンク内の上部の温度が浴槽水の追い焚きにより下がることがないので、貯湯タンク内の湯が全て温度低下するまで追焚能力を維持することができ、昼間時間帯でのヒートポンプユニットによる沸き増しの頻度を抑えることができる。
しかしながら、この第2の追焚方法では、貯湯タンク内の上部から循環ポンプにて取り出した湯を浴槽水と熱交換した後に貯湯タンク内の下部に戻すため、貯湯タンク内の下部の湯の温度が低下してしまう。そのため、シャワー等による湯の使用量が少ないと、貯湯タンク内の下部は約40℃〜50℃程度の中温水になってしまい、夜間時間帯での沸上運転時に中温水を沸き上げることになり、沸上効率(COP)が悪化してしまう。一方、シャワー等による湯の使用量が多いと、シャワー等の使用により貯湯タンク内の下部に水が入るが、その水に浴槽水の追い焚きに使用した湯を混ぜることになり、貯湯タンク内の中間部から下部にかけて約40℃以下の低い温度の中温水ができてしまい、湯としての使用もできず、沸上効率を悪化させる問題がある。すなわち、貯湯タンク外の追焚用熱交換器にて浴槽水の追い焚きに使用した湯を貯湯タンク内の下部に戻すために、このような問題が発生する。
貯湯タンク外に追焚用熱交換器を配置する場合、貯湯タンク内の上部の湯を取り出して循環させるために専用の循環ポンプが必要であり、部品費が高くなってしまう。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、浴槽水の追い焚き後における例えば夜間時間帯等の主な沸上時間帯での沸上効率の低下を防止でき、貯湯タンク内の湯の温度が低下あるいは湯を使い切った場合でも浴槽水の追焚能力を維持できる給湯装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の給湯装置は、貯湯タンクと、沸上用熱交換器を有するヒートポンプユニット、およびその沸上用熱交換器に前記貯湯タンク内の湯水を循環させる沸上用循環ポンプを備えた室外機と、浴槽水が循環される追焚用熱交換器と、前記貯湯タンクと室外機とを接続する沸上用循環路と、前記貯湯タンクと室外機と追焚用熱交換器とを接続し、前記室外機の沸上用循環ポンプにより前記貯湯タンクの上下方向の中間部から湯を取り出して前記沸上用熱交換器および前記追焚用熱交換器を経て前記貯湯タンクの中間部に戻す追焚用循環路と、前記沸上用循環路と追焚用循環路とを切り換える切換手段とを具備しているものである。
請求項2記載の給湯装置は、請求項1記載の給湯装置において、貯湯タンクの上下方向の中間部に接続された中間部取出経路および貯湯タンクの下部に接続された下部取出経路を有するとともに、これら中間部取出経路と下部取出経路との少なくとも一方を室外機に接続させる取出切換手段を有する取出経路と、室外機から追焚用熱交換器を通じて貯湯タンクの上下方向の中間部に接続された中間部取入経路および貯湯タンクの上部に接続された上部取入経路を有するとともに、これら中間部取入経路と上部取入経路との少なくとも一方を室外機に接続させる取入切換手段を有する取入経路とを備え、沸上用循環路および追焚用循環路は、前記取出経路と取入経路との組み合わせによって構成され、切換手段は、前記取出切換手段および取入切換手段を有し、前記取出経路と取入経路とを組み合わせて沸上用循環路と追焚用循環路とを切り換えるものである。
請求項1記載の給湯装置によれば、室外機の沸上用循環ポンプを使用して貯湯タンクの中間部から湯を取り出し、室外機の沸上用熱交換器、追焚用熱交換器を経て貯湯タンクの中間部に戻す湯の流れにより、追焚用熱交換器にて浴槽水を追い焚きするため、貯湯タンク内の上部には湯を残したまま、貯湯タンクの中間部から下側の湯を浴槽水の追い焚きに有効に使用でき、給湯によって貯湯タンク内の下部に水が入った場合でも、貯湯タンク内の下部の水温の上昇を防止でき、その後の例えば夜間時間帯等の主な沸上時間帯では貯湯タンク内の下部の水を室外機のヒートポンプユニットで沸き上げることができ、沸上効率を向上できる。また、貯湯タンク内の中間部の湯の温度が低下した場合や貯湯タンク内の湯を使いきった場合でも、室外機のヒートポンプユニットを動作させることにより、貯湯タンク内の中間部から取り出した湯を室外機のヒートポンプユニットの沸上用熱交換器にて高温に沸き上げることができ、浴槽水の追焚能力を維持できる。
請求項2記載の給湯装置によれば、請求項1記載の給湯装置の効果に加えて、沸上用循環路と追焚用循環路とで沸上用循環ポンプおよび沸上用熱交換器を共用できるとともに、取出切換手段および取入切換手段によって沸上用循環路と追焚用循環路とを切り換えることができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、給湯装置11は、本体ユニット12と、湯を沸き上げるための室外機13とを備え、浴槽14に張った浴槽水の追焚機能を有している。
本体ユニット12は、湯を貯湯する貯湯タンク17を有し、この貯湯タンク17の側面には、貯湯タンク17の上部から例えば60L、120L、180L、下から30L、60Lの容量の各高さ位置に、貯湯タンク17内の湯水温度を検知する複数の温度検知手段としてのサーミスタ18a〜18eが配設されている。
貯湯タンク17の下部には、水道管などの給水源に配管される給水管19が減圧弁20を介して接続されている。
また、貯湯タンク17の上部には貯湯タンク17の上部から湯を取り出す上部給湯経路21の配管が接続され、貯湯タンク17の上下方向の中間部には貯湯タンク17の中間部から湯を取り出す中間部給湯経路22の配管が接続され、これら上部給湯経路21と中間部給湯経路22との間にはいずれか一方に切り換えて湯を取り出す給湯切換手段としての例えば三方弁などの切換弁23が配設されている。これら上部給湯経路21、中間部給湯経路22および切換弁23により、湯を給湯する給湯路24が形成されている。上部給湯経路21には沸上時の過剰な圧力を逃す逃し弁21aが配設されている。
貯湯タンク17の中間部には貯湯タンク17の中間部から湯水を取り出す中間部取出経路25の配管が接続され、貯湯タンク17の下部には貯湯タンク17の下部から湯水を取り出す下部取出経路26の配管が接続され、これら中間部取出経路25と下部取出経路26との間にはいずれか一方から湯水を取り出す取出切換手段としての例えば三方弁などの切換弁27が配設されている。これら中間部取出経路25、下部取出経路26および切換弁27により、貯湯タンク17内から取り出した湯水を室外機13に送る取出経路28が形成されている。
貯湯タンク17の上部には室外機13を通過した湯を貯湯タンク17の上部に取り入れる上部取入経路29が接続され、貯湯タンク17の中間部には室外機13を通過した湯を貯湯タンク17の中間部に取り入れる中間部取入経路30が接続され、これら上部取入経路29と中間部取入経路30との間に湯を任意の分配比率で分配する取入切換手段としての調整弁31が配設されている。これら上部取入経路29、中間部取入経路30および調整弁31により、室外機13を通過した湯を貯湯タンク17に取り入れる取入経路32が形成されている。
また、室外機13には、冷媒が充填された冷媒回路で構成されるヒートポンプユニット33が配設されている。このヒートポンプユニット33には、圧縮機34、凝縮器として機能する沸上用熱交換器35、図示しない膨張弁、蒸発器36等が含まれている。沸上用熱交換器35には、取出経路28および取入経路32が接続されている。
室外機13には、沸上用熱交換器35の上流側の取出経路28に、貯湯タンク17内の湯水を取出経路28から取入経路32を経て貯湯タンク17内に戻すように循環させる沸上用循環ポンプ37が配設されている。
また、中間部取入経路30には追焚用熱交換器38が配設され、この追焚用熱交換器38に浴槽14に張られた浴槽水を循環させる風呂用循環路39が接続されている。この風呂用循環路39には、浴槽水を循環させる風呂用循環ポンプ40、風呂用循環路39内の湯水の流れを定める逆止弁41、風呂用循環路39から浴槽14に向かう浴槽水または湯張りする湯の温度を検知する往き温度センサ42、浴槽14から風呂用循環路39に取り込んだ浴槽水の温度を検知する戻り温度センサ43、浴槽14の水位を圧力から検知するための圧力センサ44が配設されている。
そして、貯湯タンク17と室外機13とを接続し、室外機13の沸上用循環ポンプ37により、下部取出経路26を通じて貯湯タンク17の下部から水を取り出して沸上用熱交換器35を経て、上部取入経路29を通じて貯湯タンク17の上部に戻す沸上用循環路45が形成されている。貯湯タンク17と室外機13と追焚用熱交換器38とを接続し、室外機13の沸上用循環ポンプ37により、中間部取出経路25を通じて貯湯タンク17の中間部から湯を取り出して沸上用熱交換器35および追焚用熱交換器38を経て、中間部取入経路30を通じて貯湯タンク17の中間部に戻す追焚用循環路46が形成されている。また、取出経路28の切換弁27および取入経路32の調整弁31によって、沸上用循環路45と追焚用循環路46とを切り換える切換手段47が構成されている。
また、給湯路24および給水管19は給湯用ミキシングバルブ50および風呂用ミキシングバルブ51にそれぞれ接続されている。これら給湯用ミキシングバルブ50および風呂用ミキシングバルブ51は、給湯路24からの高温の湯と給水管19からの水とを混合して、例えば台所などに設置されるメインリモコンや浴室に設置される浴室リモコン等によりそれぞれ設定される給湯設定温度の湯を給湯する。
給湯用ミキシングバルブ50から給湯する給湯管52には、湯の流量を検知する流量センサ53および湯の温度を検知する給湯温度センサ54が配設されているとともに、給湯管52の先端に給湯栓55が配設されている。
風呂用ミキシングバルブ51から浴槽14に給湯するための風呂用給湯管56には、給水電磁弁を有するホッパ57、流量を検知する流量センサ58が配設されている。風呂用給湯管56は、風呂用循環ポンプ40および往き温度センサ42と逆止弁41との間で風呂用循環路39に接続されている。
また、本体ユニット12は、給湯装置11を制御する制御部61を備えている。この制御部61は、沸上時に、切換弁27および調整弁31によって沸上用循環路45に切り換え、ヒートポンプユニット33および沸上用循環ポンプ37を動作させる沸上運転の機能を有し、また、浴槽水の追い焚き時に、切換弁27および調整弁31によって追焚用循環路46に切り換え、沸上用循環ポンプ37および風呂用循環ポンプ40を動作させるとともに、貯湯タンク17内の中間部の湯の温度に応じてヒートポンプユニット33を動作させる追焚運転の機能を有している。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
まず、図3において、沸上運転について説明する。
特定の沸上時間帯として例えば時間帯別電灯制度の夜間時間帯において、切換弁27および調整弁31によって沸上用循環路45に切り換え、ヒートポンプユニット33および沸上用循環ポンプ37を動作させる。
沸上用循環ポンプ37の動作により、貯湯タンク17の下部の水を取出経路28の下部取出経路26から取り出して切換弁27および沸上用循環ポンプ37を通じてヒートポンプユニット33の沸上用熱交換器35に流し、このヒートポンプユニット33の沸上用熱交換器35で所定の高温の湯に沸き上げ、沸き上げた湯を取入経路32の調整弁31および上部受入経路29を通じて貯湯タンク17の上部に戻す。これにより、貯湯タンク17内の上部側から高温の湯を順次貯湯し、貯湯タンク17全体に高温の湯を貯湯する。
次に、給湯動作について説明する。
給湯栓55を開くと、給湯設定温度の湯を出湯する。出湯する湯は、上部給湯経路21もしくは中間部給湯経路22を通じて貯湯タンク17から取り出される湯と給水管19から給水される水とを給湯用ミキシングバルブ50で混合して給湯設定温度の湯とする。
次に、浴槽14の利用について説明する。
浴槽14に湯張りする場合には、ホッパ57の給水電磁弁を開き、風呂設定温度の湯を風呂用循環路39を通じて浴槽14に給湯する。給湯する湯は、上部給湯経路21もしくは中間部給湯経路22を通じて貯湯タンク17から取り出される湯と給水管19から給水される水とを風呂用ミキシングバルブ51で混合して風呂設定温度の湯とする。
浴槽14に湯張りした後は、所定時間毎に、風呂用循環ポンプ40を動作させて浴槽14の浴槽水を風呂用循環路39内に循環させ、戻り温度センサ43で循環水の温度を検知し、保温の必要つまり追焚動作の必要があるか監視する。
また、図2に示すように、浴槽14に張られた浴槽水を追い焚きする場合、貯湯タンク17内の中間部の湯の温度が追焚可能とする所定の温度以上にあれば、切換弁27および調整弁31によって追焚用循環路46に切り換え、沸上用循環ポンプ37および風呂用循環ポンプ40を動作させる。
沸上用循環ポンプ37の動作により、貯湯タンク17の中間部の湯を、取出経路28の中間部取出経路25から取り出して切換弁27、沸上用循環ポンプ37、ヒートポンプユニット33の沸上用熱交換器35、取入経路32の調整弁31、追焚用熱交換器38、中間部取入経路30を通じて貯湯タンク17の中間部に戻す。また、風呂用循環ポンプ40の動作により、浴槽14の浴槽水を風呂用循環路39内に取り出して追焚用熱交換器38を通じて浴槽14に戻す。これにより、追焚用熱交換器38で貯湯タンク17内から取り出した湯と浴槽14から取り出した浴槽水とで熱交換させて浴槽水の温度を上昇させる追い焚きをする。
追い焚きに使用して温度低下した湯は貯湯タンク17の中間部に戻るため、追い焚きを続けると、貯湯タンク17の中間部から下部の温度が下がるが、貯湯タンク17の上部の湯は高温のまま維持できる。そのため、貯湯タンク17内の上部に熱交換器を配置する場合のように貯湯タンク17内が一様に温度低下するわけではないので、例えば食器洗い機に給湯するために給湯温度設定を高温に設定した場合でも高温湯を出湯できる。
追焚動作中にシャワー等の給湯により貯湯タンク17の湯を使用した場合は、貯湯タンク17の下部に水が給水されるが、追い焚きに使用した湯は貯湯タンク17の中間部に戻るため、貯湯タンク17の下部の水の温度を上げることがないので、上述した夜間時間帯での沸上効率を低下させることがない。
また、シャワー等の給湯により貯湯タンク17の湯を使用し、かつ、追焚動作により貯湯タンク17の中間部の温度が仮に約50℃〜65℃程度の中温水まで下がった場合には、室外機13のヒートポンプユニット33を動作させる。
室外機13のヒートポンプユニット33を動作させることにより、貯湯タンク17から取り出した中温水を沸上用熱交換器35にて高温湯に沸き上げて、追焚用熱交換器38に流すことができ、貯湯タンク17の中間部の湯の温度が下がった場合の浴槽水の追焚能力の低下を補うことができ、安定した浴槽水の追焚能力を維持できる。
このとき、貯湯タンク17の中間部から取り出す中温水の温度により、ヒートポンプユニット33による沸上能力をコントロールすれば、ヒートポンプユニット33は最低限の動作で済み、貯湯タンク17内に熱交換器を配置する場合のように貯湯タンク17の上部に追焚能力を維持するのに必要な高温湯を常時貯めておく必要がないので、省エネになる。
また、貯湯タンク17の中間部が水になっても、室外機13のヒートポンプユニット33を動作させることにより、貯湯タンク17から取り出した水を沸上用熱交換器35にて高温湯に沸き上げて、追焚用熱交換器38に流すことができるので、浴槽水の追い焚きができる。
また、貯湯タンク17内に熱交換器を配置する場合と違い、貯湯タンク17の上部に追焚能力を維持するのに必要な高温湯を常時貯めておく必要がないので、貯湯タンク17の上部の湯をシャワー等の給湯により全て使い切ることができる。
したがって、貯湯タンク17に貯めた湯を全て使い切るまで使用できるので、昼間時間帯での沸き増しの頻度が軽減されて電力量が低減され、省エネになる。また、貯湯タンク17の中間部から下部にかけては水がそのまま残るので、上述した夜間時間帯の沸上効率を悪化させることもなく、省エネになる。
また、貯湯タンク17内が全て水の状態でも浴槽水の追焚きができるので、シャワー等の給湯により貯湯タンク17内の湯がなくなった場合でも、浴槽水の温度を設定温度に維持することが可能であり、また、貯湯タンク17内が全て水の状態にて浴槽14にカラン等から水を入れた後に追焚運転をすることが可能であり、利便性と使い勝手が向上する。さらに、貯湯タンク17内が全て水の状態から追焚運転をすると、貯湯タンク17の上部に約45℃程度の中温水ができ、台所等での湯の使用が可能となる。
すなわち、貯湯タンク17の下部に中温水を作ることがなく、沸上効率を向上でき、また、貯湯タンク17の上部に追い焚きのために高温湯を常時維持する必要性がないので、省エネが可能となる。
このように、給湯装置11では、室外機13の沸上用循環ポンプ37を使用して貯湯タンク17の中間部から湯を取り出し、室外機13の沸上用熱交換器35、追焚用熱交換器38を経て貯湯タンク17の中間部に戻す湯の流れにより、追焚用熱交換器38にて浴槽水を追い焚きするため、貯湯タンク17内の上部には湯を残したまま、貯湯タンク17の中間部から下側の湯を浴槽水の追い焚きに有効に使用でき、給湯によって貯湯タンク17内の下部に水が入った場合でも、貯湯タンク17内の下部の水温の上昇を防止でき、その後の夜間時間帯では貯湯タンク17内の下部の水を室外機13のヒートポンプユニット33で沸き上げることができ、沸上効率を向上できる。また、貯湯タンク17内の中間部の湯の温度が低下した場合や貯湯タンク17内の湯を使いきった場合でも、室外機13のヒートポンプユニット33を動作させることにより、貯湯タンク17内の中間部から取り出した湯を室外機13のヒートポンプユニット33の沸上用熱交換器35にて高温に沸き上げることができ、浴槽水の追焚能力を維持できる。
なお、追焚時に、浴槽14に戻る湯の温度が高くても追焚時間が短いほうがいい人や、時間が長くかかっても浴槽14に戻る湯温があまり高くないほうがいい人がいるので、追焚時のヒートポンプユニット33の沸上能力や沸上用循環ポンプ37および風呂用循環ポンプ40による流量をコントロールして浴槽14に戻る湯の温度を調整することにより、多様なニーズに対応可能であり、利便性がより向上する。このような設定はリモコン等により利用者が設定できることが好ましい。
また、室外機13の沸上用循環ポンプ37として、逆転により沸上動作時と逆の湯の流れができるようなポンプを用いることにより、貯湯タンク17の中間部から取り出した湯をまずは追焚用熱交換器38に流して浴槽水と熱交換しながら、追焚用熱交換器38で熱交換して温度が下がった湯を室外機13にて再度沸き上げて貯湯タンク17の中間部に戻すことができ、浴槽水を保温しながら貯湯タンク17への湯の貯湯が可能となる。この場合、浴槽水の温度を短時間で上げる必要がない場合等では便利な機能となる。
本発明の一実施の形態を示す給湯装置の構成図である。 同上給湯装置の追焚運転時の構成図である。 同上給湯装置の沸上運転時の構成図である。
符号の説明
11 給湯装置
13 室外機
17 貯湯タンク
25 中間部取出経路
26 下部取出経路
27 取出切換手段としての切換弁
28 取出経路
29 上部取入経路
30 中間部取入経路
31 取入切換手段としての調整弁
32 取入経路
33 ヒートポンプユニット
35 沸上用熱交換器
37 沸上用循環ポンプ
38 追焚用熱交換器
45 沸上用循環路
46 追焚用循環路
47 切換手段

Claims (2)

  1. 貯湯タンクと、
    沸上用熱交換器を有するヒートポンプユニット、およびその沸上用熱交換器に前記貯湯タンク内の湯水を循環させる沸上用循環ポンプを備えた室外機と、
    浴槽水が循環される追焚用熱交換器と、
    前記貯湯タンクと室外機とを接続する沸上用循環路と、
    前記貯湯タンクと室外機と追焚用熱交換器とを接続し、前記室外機の沸上用循環ポンプにより前記貯湯タンクの上下方向の中間部から湯を取り出して前記沸上用熱交換器および前記追焚用熱交換器を経て前記貯湯タンクの中間部に戻す追焚用循環路と、
    前記沸上用循環路と追焚用循環路とを切り換える切換手段と
    を具備していることを特徴とする給湯装置。
  2. 貯湯タンクの上下方向の中間部に接続された中間部取出経路および貯湯タンクの下部に接続された下部取出経路を有するとともに、これら中間部取出経路と下部取出経路との少なくとも一方を室外機に接続させる取出切換手段を有する取出経路と、
    室外機から追焚用熱交換器を通じて貯湯タンクの上下方向の中間部に接続された中間部取入経路および貯湯タンクの上部に接続された上部取入経路を有するとともに、これら中間部取入経路と上部取入経路との少なくとも一方を室外機に接続させる取入切換手段を有する取入経路とを備え、
    沸上用循環路および追焚用循環路は、前記取出経路と取入経路との組み合わせによって構成され、
    切換手段は、前記取出切換手段および取入切換手段を有し、前記取出経路と取入経路とを組み合わせて沸上用循環路と追焚用循環路とを切り換える
    ことを特徴とする請求項1記載の給湯装置。
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