JP4773740B2 - 画像選択装置および自動合焦装置 - Google Patents
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前記画像の各々について前記画像に2次元離散的フーリエ変換を施し、前記画像の各画素における振幅成分を求め、所定の周波数範囲における振幅成分を合計し、この合計に基づいて第1の評価値を求める第1評価値算出手段と、
前記画像の各々について前記画像に2次元離散的フーリエ変換を施してフーリエ画像を得、このフーリエ画像に2次元離散的逆フーリエ変換を施して逆フーリエ画像を求め、前記画像と逆フーリエ画像との相関を求め、この自己相関に基づいて第2の評価値を求める第2評価値算出手段とを備え、
前記画像の各々について求められた第1の評価値及び第2の評価値に基づいて総合評価値を求め、各画像の中から総合評価値の最も優れた画像を選択する画像選択手段とを設けたものである。
オペレータは、指示スイッチ10をオンとし、乱丁検査部9に基準画像の選択指示を与える。すると、乱丁検査部9は、指示スイッチ10のオンを基準画像の選択開始と判断し(ステップ201のYES)、キャリパ3を動かしてステーション2から折丁1を引き出しながら、N=8個の基準画像候補の撮像を行う(ステップ202)。
ステップ202での基準画像候補の撮像は次のようにして行われる。キャリパ3によって折丁1が引き出されると、この折丁1の前縁が光電センサ5の光路に達した時点で、光電センサ5が出力する光電信号が「H」レベルとなる。この「H」レベルの光電信号を受けて、撮像タイミングパルス生成部8は、1個目の撮像タイミングパルスを発生する。この撮像タイミングパルスは乱丁検査部9へ与えられる。乱丁検査部9は、撮像タイミングパルス生成部8からの1個目の撮像タイミングパルスを受けて、照明装置7を作動させ、カメラ6の視野範囲θの照明を開始する。また、カメラ6を作動させ、視野範囲θに位置する折丁1の一部分を1番目の基準画像候補として撮像する。
乱丁検査部9は、8個の基準画像候補を取り込んだ後、ループカウンタ(ソフトタイマ)のカウント値iを1、変数mおよびEを0とする(ステップ203)。そして、カウント値iとN(N=8)とを比較し(ステップ204)、i≦Nであればステップ205へ進み、i>Nとなればステップ212へ進む。
この評価値Aの計算は図3に示すフローチャートに従って行う。まず、読み出した基準画像候補に2次元離散的フーリエ変換(FFT)を施し(ステップ301)、フーリエ画像データを作成する。このFFTが施された基準画像候補の各画素のデータは複素数によって表される。次のステップ302では、この複素数で表されたデータの実部と虚部とから、(実部2 +虚部2 )1/2 としてそのデータの振幅を求める(ステップ302)。なお、2次元離散的フーリエ変換については、例えば非特許文献1等に説明されている。
なお、上述においては、井形の領域を評価領域として評価値Aを求めたが、図5(a)に示すように任意の方向で周波数が4画素〜8画素に相当するリング状のエリアを評価領域として評価値Aを求めるようにしてもよく、また図5(b)に示すようにX軸方向の周波数が4画素〜8画素、Y軸方向の周波数が4画素〜8画素に相当する□形のエリアを評価領域として評価値Aを求めるようにしてもよい。また、評価領域を決める周波数の範囲も4画素〜8画素相当に限られるものでもない。図6に評価領域の変形例を示す。
合焦の判断には、ピントが合っている画像と、合っていない画像とで判定値に差が出やすいほど望ましい。従って、振幅の合計値を判定値に利用する場合には、図7に示す実験結果(評価領域を変えての振幅の合計値のピントによる変化)より、高周波領域ほど判定に向いていることになる。この結果から、低周波領域を除外する。次に、本実施の形態での判定状況を考えると、折丁のそり具合でピントが合うかどうかが決まることから、もしかすると全ての撮像位置でピントが甘い状況になるかも知れない。従って、合焦の判断基準として、いかなるピントの状態でも適用できる方が使い勝手がよい。ピントが合っていない状態同士(例えば、画像00000〜20000,50000〜60000)で比較を行う事になった場合、高周波領域の振幅の合計値では、有意な比較ができるとは思えない。この結果から、高周波領域を除外する。
次に、照合に際して生じる外乱に対する強さを示す第2の評価値Bを計算する(ステップ207)。この評価値Bの計算は図8に示すフローチャートに従って行う。
次に、ステップ206で計算した評価値Aとステップ207で計算した評価値Bより、下記に示す(1)式に従って総合評価値Cを計算する(ステップ208)。なお、この(1)式において、重み係数a,bは共に0以上の値をとるものであり、適用対象に応じて予め設定される。
総合評価値C=(評価値A)a×(評価値B)b ・・・・(1)
先ず、読み出された基準画像候補(図11(a))にFFTを施して各画素のデータの振幅を求め、井形の領域(評価領域)の振幅を合計し(図11(b))、評価値Aを得る。
上述した実施の形態では、FFTを施した基準画像候補の評価領域のデータの振幅の合計として合焦の度合いを示す評価値Aを求めたが、別の方法でも求めることが可能である。例えば、隣接輝度比較法、輝度分散比較法、コントラスト比較法、アダマール変換比較法などを利用することができる(非特許文献2参照)。
ある画素と周りの画素との輝度差が小さくなることで画像が不鮮明になる。このことを利用して、隣接輝度比較法では、隣接する画素の輝度差を評価値とする。
〔輝度分散比較法〕
非合焦部分では点で結像すべき像が広がりを持つため隣接画素は干渉しあって輝度が平均化され、輝度の分布が小さくなる。このことを利用して、輝度分散比較法では、輝度分散を評価値とする。
〔コントラスト比較法〕
非合焦部分では点で結像すべき像が広がりを持つため隣接画素は干渉しあって輝度が平均化され、最大輝度と最小輝度の差が小さくなる。このことを利用して、コントラスト比較法では、輝度差を評価値とする。
〔アダマール変換比較法〕
フーリエ変換の代わりに、同じ直交変換のアダマール変換を使って高周波成分を取り出し、その周波数成分の大きさを評価値とする。
上述した実施の形態では、基準画像候補に対しFFTを施し振幅抑制してからIFFTを行うようにしたが、振幅抑制をせずにIFFTを行うようにしてもよい。この場合、例えば、下記の(2)式によって評価値Bを求める。
評価値B=ノイズを与えた場合に求まる自己相関(量子化誤差などの外乱が与えられた場合の自己相関)のピークの体積/ノイズを与えずに求まる自己相関(ノイズがないと仮定した場合の自己相関)のピークの体積 ・・・・(2)
また、上述した実施の形態では、乱丁検査装置において基準画像を選択するものとしたが、基準画像の選択のみならず他の装置や用途への適用も可能である。例えば、指紋画像を取り込み、この取り込んだ画像の中から最良の画像を選択するような場合にも適用することができる。また、必ずしもカメラで撮像された画像でなくてもよく、画像入力インターフェースを介して上位装置から転送されてくる画像であっても、同様にして画像を選択することができる。
Claims (3)
- 複数の画像の中から特定の画像を選択する画像選択装置において、
前記画像の各々について前記画像に2次元離散的フーリエ変換を施し、前記画像の各画素における振幅成分を求め、所定の周波数範囲における振幅成分を合計し、この合計に基づいて第1の評価値を求める第1評価値算出手段と、
前記画像の各々について前記画像に2次元離散的フーリエ変換を施してフーリエ画像を得、このフーリエ画像に2次元離散的逆フーリエ変換を施して逆フーリエ画像を求め、前記画像と逆フーリエ画像との相関を求め、この自己相関に基づいて第2の評価値を求める第2評価値算出手段とを備え、
前記画像の各々について求められた第1の評価値及び第2の評価値に基づいて総合評価値を(1)式で求め、
総合評価値=(第1の評価値) a ×(第2の評価値) b ・・・・(1)
ただし
a,b:0以上の値をとる重み係数
各画像の中から総合評価値の最も優れた画像を選択する画像選択手段とを備えたことを特徴とする画像選択装置。 - 請求項1に記載された画像選択装置において、
前記フーリエ画像に振幅抑制処理を施すことを特徴とする画像選択装置。 - 請求項1又は2の画像選択装置を備え、第1の評価値および第2の評価値の少なくとも一方に基づいて対象物と撮像用カメラとの距離又は撮像用レンズのピントを変化させながら繰り返し撮像し、撮像された画像の中から最適な画像を選択する自動合焦装置。
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JP2005116340A JP4773740B2 (ja) | 2005-04-13 | 2005-04-13 | 画像選択装置および自動合焦装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family
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Family Applications (1)
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JP2005116340A Active JP4773740B2 (ja) | 2005-04-13 | 2005-04-13 | 画像選択装置および自動合焦装置 |
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-
2005
- 2005-04-13 JP JP2005116340A patent/JP4773740B2/ja active Active
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