JP4772214B2 - 不揮発性記憶装置及びその書き換え制御方法 - Google Patents

不揮発性記憶装置及びその書き換え制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不揮発性記憶装置に関し、特に、セクタ単位に一括消去され、書き換え可能な不揮発性の記憶装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気的に消去可能であり、書き換え可能な不揮発性の半導体記憶装置(Electriccally Erasable and Programmable Rom;EEPROM)、特に、一括消去可能なEEPROM(フラッシュメモリ)は、メモリ容量の大容量化が著しく、磁気記録媒体等の代替ファイル装置として用いられている。
【0003】
図10(a)は、従来のフラッシュメモリのチップレイアウトの一例を示す図である。フラッシュメモリは、不揮発性という特性を生かすため、消去と書き込みを繰り返して用いられており、ハードディスク装置等との互換性や、チップサイズの縮減等の目的のため、消去は、複数のメモリセルを単位に行われている。
一括消去される複数のメモリセルの単位をセクタという。
【0004】
図10(a)に示す例では、物理セクタ番号が0〜63のセクタS00〜S63の64個配置されており、書き込み等の高電圧Vppを供給するための昇圧回路をなすチャージポンプ(CP)容量12と、セクタ単位での消去を行う消去及びベリファイ回路、メモリセルへの書き込みを制御する書き込み回路、メモリセルからの読み出しを制御する読出し回路、電源制御回路等を含むロジック部11を備えている。
【0005】
消去は、同一セクタ内のメモリセル(フローティングゲートを有するメモリセルトランジスタ)の全ビットが同時に消去される。この消去にあたり、例えばFN(Fowler-Nordheim)トンネル注入等で、フローティングゲートから、電子を引き抜く時間と、ベリファイ等消去後の特性を揃えるための処理の時間が必要であり、読出しと比べて、消去には、長大な時間を要している。
【0006】
また全てのセクタS00〜S63がすでに使用されている場合、いずれかのセクタを消去して、再度、書き込みを行う場合、[セクタの消去]−>[セクタの書き込み]という手順が、シーケンシャルな順序で実行されることになる。
【0007】
図11は、この手順を模式的に示す図である。図11には、縦方向に、物理セクタ番号0〜63が示されており、横方向に、論理セクタアドレスとその消去/書き込み(Prog)の推移が図示されている。この例において、物理セクタ番号(「物理セクタアドレス」ともいい、物理セクタ空間におけるセクタ単位のアドレスを示す)と、論理セクタ番号(「論理セクタアドレス」ともいい、ホスト装置からのセクタをアクセスするための論理アドレスに対応する)とは、一対一に対応している。図11において、論理セクタ番号63(この場合、物理セクタ番号63)のセクタを書き換える場合、物理セクタ番号63のセクタを消去し、書き換え(図11のProg;プログラム)が行われる。
【0008】
つづいて、論理セクタ番号3(したがって物理セクタ番号3)のセクタを消去し、書き換え(Prog)が行われる。
【0009】
消去/書き込み3、5では、再び、物理セクタ番号63のセクタを消去し、書き換え(Prog)が行われる。
【0010】
消去/書き込み6、7では、物理セクタ番号2のセクタを消去し、書き換え(Prog)が連続して行われる。
【0011】
1セクタあたりの消去ルーチンに要する時間は、1秒前後必要とされ(preprogram+消去+書き戻し)、書き込みも1セクタ内の全ビットを書き込む場合、0.5秒程度必要である。このため、消去ルーチンを含めて1セクタの書き換えには、1.5秒以上が必要とされている。
【0012】
また、フラッシュメモリの書き込みや消去は、通常、F−N(Fowler−Nordheim)トンネル注入や、CHE(チャネル・ホット・エレクトロン)方式が用いられており、例えば書き込みは、フローティングゲート型メモリセルトランジスタのコントロールゲートとドレインに高電圧を印加し、ソースを接地することで、ドレイン近傍で生じたホット・エレクトロンをフローティングゲートに注入している。また消去は、例えばF−Nトンネル注入等により、ソース又はドレイン等に電子を引き抜く。このように、消去、書き込みは、フローティングゲート型メモリセルトランジスタのシリコン酸化膜(ゲート絶縁膜)を通して、フローティングゲートと、電子を出し入れすることにより行っている。フラッシュメモリの書き込みや消去により、シリコン酸化膜への損傷(ダメージ)が生じ、書き込み/消去の書き換え回数は、10万回〜100万回程度とされている。
【0013】
そして、フラッシュメモリのデータを書き換える場合、データ書き換え対象のセクタの消去が行われ、消去の完了後、該セクタに対して新たなデータの書き込みを行う。
【0014】
図11に示したように、書き換え対象のセクタに対して、シーケンシャルに、消去と、消去後の書き込み(Prog)とが実行されており、データの書き換えには、必ず、[1セクタの消去時間]+[書き込み時間]で規定される時間が必要とされている。
【0015】
すなわち、フラッシュメモリにおいては、物理的にセクタ単位にデータを消去してからでないと、新たに書き込みができないため、消去時間+書き込み時間が必要であり、これに要する時間は読み出し時間にくらべて長大である。上述したように、書き換え時間は、1.5秒程度以上とされる。図11に示すように、物理セクタ番号2の消去が連続する場合、連続する、書き換え時間分、フラッシュメモリへのアクセスが待機させられる等される。
【0016】
そして、同一のセクタの消去/書き込み回数が、他のセクタに比べて偏って頻発すると、この偏りにより、フラッシュメモリの寿命が短縮される。すなわち、あるセクタが消去/書き込みの繰り返し回数オーバーした場合、フラッシュメモリは使用不可となるが、書き換え頻度のセクタ間での偏りにより、セクタの使用期間が短縮される。そして、フラッシュメモリが多岐の用途にわたって適用されており、書き込み/消去の繰り返し回数の増大、及び長寿命化に対する要求が増えてきている。
【0017】
なお、例えば特開平9−81332号公報には、フラッシュメモリをより長時間有効に使用するフラッシュディスクカードとして、図13に示すような構成が開示されている。図13を参照すると、フラッシュディスクカードは、M個のセクタ又はM個のセクタ及びr個の冗長セクタよりなるフラッシュメモリ400と、M未満の1〜Nの論理セクタ番号の入力に対して、1〜N又は1〜N及びM+1〜M+rの物理セクタ番号を出力する論理/物理アドレス変換テーブル91と、N以下の論理セクタ番号Lのデータ更新時、テーブル91により特定される物理セクタ番号のデータを消去するとともに、未使用又はすでにデータの消去が行われているセクタに対して更新データを書き込み、論理セクタ番号Lに対してテーブル91が出力する物理セクタの番号を更新データを書き込んだセクタの番号に変更する手段と、入力された論理セクタ番号LがN以下の場合、テーブルにより判定される物理セクタ番号のデータを読出し、番号LがNよりも大きい場合、物理セクタ番号Lのデータを読み出す手段を備えた構成が開示されている。各セクタは不良/正常の情報を書き込む領域を有している。RAM900により、欠陥セクタ置換テーブル92が記憶管理され、物理アドレスと論理アドレスが変換されないセクタの不良において、冗長セクタとして、置換される。
【0018】
図13において、512バイトのセクタデータ領域500には、ハードディスク装置にデータアクセス単位であるセクタ(512バイト)のデータが格納され、16バイトのセクタ管理データ領域501には、当該セクタの論理セクタ番号(LSN)、該セクタデータに対するECC(誤り訂正符号)データ、該セクタの有効性を示すフラグ情報等のデータが格納される。フラッシュメモリ400のメモリ空間は、第1のエリア503、第2のエリア504、第3のエリア505からなり、第1のエリア503は、ホスト装置(不図示)によって頻繁に書き換えられるセクタよりなるエリアであり物理セクタ番号1乃至Nのセクタからなり、ホスト装置(不図示)がアクセスする物理セクタ番号は、RAM900に記憶される論理/物理アドレス変換テーブル91に基づいて決められる。第2のエリア504は、ファイルデータを格納するエリアであり、物理セクタ番号N+1〜Mのセクタからなる。ホスト装置がアクセスする物理セクタ番号は論理セクタ番号と同一である。第3のエリア505は、r個の冗長用のエリアであり、物理セクタ番号M+1〜M+rのセクタからなる。論理セクタ番号Lのセクタに欠陥が生じた場合、当該セクタの管理エリアに無効セクタを意味するデータを書き込み、r個の冗長セクタのうち、データの書き込まれていないセクタにデータを書き込むとともに、欠陥セクタ置換テーブル92に、論理セクタ番号Lに対してデータの書き込みを行った冗長セクタを記憶させる。しかしながら、この特開平9−81332号公報に記載されたフラッシュカードディスクにおいて、論理セクタ番号を物理セクタ番号に変換するアドレス変換テーブルは、RAM内に設けられている。このため、電源断が生じた場合、アドレス変換テーブルのアドレス変換情報は失われる。特開平9−81332号公報では、セクタの消去スピードを改善するという課題の認識を欠いている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、フラッシュメモリ又はフラッシュメモリチップを備えた不揮発性記憶装置の見かけ上の書き換え時間を特段に短縮する不揮発性記憶装置及びその制御方法を提供することにある。
【0020】
また本発明が解決しようとする他の課題は、セクタ間での使用頻度をバランスさせるようにして、寿命を増大させる、不揮発性記憶装置及びその制御方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するための手段を提供する本発明は、その一つのアスペクトとして、消去及び書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置が、消去単位のセクタを、論理アドレス空間に対応した個数分備え、これらのセクタは、論理セクタとして、それぞれ、個別の論理セクタアドレスが割り付けられるものであり、前記不揮発性半導体記憶装置は、これらのセクタに加えて、さらに、付加セクタを1又は複数備えており、前記各セクタは、データを保管するデータ部と、消去と書き換えを制御するための制御データを保管する制御データ部と、を有し、一の論理セクタアドレスのセクタのデータを更新する場合、前記一の論理セクタアドレスに対応する物理セクタアドレスのセクタの消去を行い、消去済みであり且つ使用可能な前記付加セクタのうちの一の付加セクタに対して更新すべきデータを書き込み、前記セクタの消去と、前記一の付加セクタへの更新すべきデータの書き込みとは並行して行われる構成とされ、前記一の付加セクタに前記一の論理セクタアドレスを割り付けて論理セクタとして管理し、消去された前記セクタを新たな付加セクタとして管理するものである。
【0022】
本発明においては、好ましくは、前記消去済みであり且つ使用可能な付加セクタのうち書き換え回数が最小の一のセクタを選択し、前記一のセクタに更新すべきデータを書き込む構成とされる。本発明においては、前記セクタの制御データ部が、消去と書き換えに関する制御情報として、データの書き換えにあたり、自セクタに新たに割り付けられる論理セクタアドレスと、前記データの書き換えの直前まで前記論理セクタアドレスが割り付けられていたセクタの物理セクタアドレスと、前記物理セクタアドレスのセクタと自セクタのそれぞれのセクタについて、消去、書き込み回数と、セクタの消去が完了したか否かを示す消去フラグと、セクタの使用可否を示すフラグと、を含む。
【0023】
本発明においては、好ましくは、複数のセクタの消去と別のセクタへの書き込みが並列に行われる構成とされる。以下の説明からも明らかとされるように、上記課題は、特許請求の範囲の各請求項に記載される発明によっても、同様にして解決される。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。図10(b)は、本発明の一実施の形態に係るフラッシュメモリのチップレイアウトの一例を示す図である。本発明は、物理的にM個のセクタを具備するフラッシュメモリまたはフラッシュメモリチップを備えた不揮発性記憶装置において、論理アドレス(セクタ単位の論理アドレスを「論理セクタアドレス」ともいい、「論理セクタ番号」に対応する)で特定されるセクタ10の数をN個とし、残りのM−N個を付加セクタ10Aとしている。チャージポンプ容量12は、書き込み又は消去時の高電圧Vppを生成する昇圧回路であり、ロジック回路11は、消去、書き込み、読み出し、電源制御等の各種制御を行う回路である。
【0025】
図7は、セクタの物理アドレスと論理アドレスの対応を模式的に示す図である。このうち図7(a)は、各セクタの物理セクタ番号(セクタ単位の物理アドレスに対応し、物理セクタアドレスに対応する)の関係を示す図である。図7(a)に示すように、物理アドレス空間は、00〜63の物理セクタ番号の64個のセクタと、物理セクタ番号64、65、66、67の4個の付加セクタの計68個のセクタよりなり、1セクタのメモリ容量を68倍した容量に対応するアドレス空間とされる。ここで、物理アドレスについて簡単に説明しておくと、フラッシュメモリの1セクタが64KByte(512Kbits)のとき、例えば、物理セクタ番号2のセクタの物理アドレスは、物理セクタ番号1の物理アドレス(セクタの先頭アドレス)+64Kのアドレスとされる。一方、論理セクタ番号は、ホスト装置(不図示)からのアドレス信号あるいはコマンドによるアクセスアドレスの一部のビットフィールドに対応しており、フラッシュメモリのセクタを指定するアドレスフィールドで指定され、論理セクタ番号を指定するアドレスフィールドの下位ビットでセクタ内でのアドレスが指定される。
【0026】
図7(b)は、各セクタに割り当てられている論理アドレス(論理セクタ番号)の一例を示す図である。図7(b)に示す例では、例えば物理セクタ番号00、01、02、03は、論理セクタ番号28、01、58、60に対応しており、物理セクタ番号64、65、66、67の付加セクタは、論理セクタ番号18、30、46、63に対応している。図7(b)に示す例では、物理セクタ番号11、13、18、30は、付加セクタとされる(付加セクタは、論理セクタ番号が割り付けられていず、図中、空白で示す)とされている。なお、図7(b)に示す例では、当初付加セクタとして管理されていた、物理セクタ番号64、65、66、67の4つのセクタには、論理セクタ番号18、30、46、63が割り付けられ、論理セクタとして、管理されており、もはや、付加セクタではなくなっている。
【0027】
この発明の実施の形態では、ある論理セクタ番号(L)のセクタのデータを更新するとき、論理セクタ番号(L)に対して割り当てられていた物理セクタ番号(P)のセクタを消去し、消去済みであり未使用であり付加セクタのうちの一つのセクタ(物理セクタ番号(Q))に、該論理セクタ番号(L)のセクタに対して書き込むべきデータを書き込み、物理アドレス番号(Q)のセクタに対して、論理セクタ番号L(論理アドレス)を割り当てる。
【0028】
図8は、本発明の一実施の形態において、書き換え前後のセクタにおける論理アドレスの変化の様子を示す模式図である。図8(a)を参照すると、論理セクタ番号03(物理セクタ番号26)のデータを書き換えるとき、論理セクタ番号03に割り当てられている物理セクタ番号26を消去し、付加セクタの一つである物理セクタ番号13(図8(a)において、論理セクタ番号25の右隣のセクタ)に対して、該論理セクタ番号03に対して書き込むべきデータを書き込み、物理セクタ番号13のセクタの論理アドレスとして、該論理セクタ番号03が割り付けられる(図8(b)参照)。
【0029】
この実施の形態においては、複数のセクタの消去と、別のセクタへの書き込みとを並列して行うことで、1セクタあたりの消去時間を、見かけ上、
1/(付加セクタ数)
にまで短縮することを可能としている。
【0030】
ところで、フラッシュメモリの書き換え回数が増えると、消去または書き込みができない不良セクタが発生する場合がある。
【0031】
この実施の形態では、不良セクタを、セクタ内に用意されている消去、書き換えを管理する制御データ部における使用可否フラグをオンとし、以後、当該セクタを使用不可とする(付加セクタとして扱われることはない)。付加セクタの個数を減らすことにより、消去、書き換えの繰り返しによる、不良の発生を低減させる。
【0032】
さらに、この実施の形態では、使用されているセクタ(論理セクタアドレスが割り付けられている)のデータを更新するときは、付加セクタの一つにデータを書き込み、元のセクタは、付加セクタにまわして、空きとする制御を行っている。新たに付加セクタとされた場合、該付加セクタの物理セクタアドレスをテーブルに登録し、登録されている付加セクタに更新すべきデータが書き込まれ、論理セクタアドレスが割り当てられた場合には、前記テーブルから、付加セクタの物理セクタアドレスを削除する制御が行われる。かかる構成により、この実施の形態によれば、複数のセクタ間でセクタの使用頻度を平均化させることにより、フラッシュメモリのチップとしての書き換え回数寿命を伸ばしている。
【0033】
この実施の形態において、各セクタ(図1の10)は、データを保管するデータ部(図1の102)と、消去・書き換え制御するためのデータを保管する制御データ部(図1の101)とを有し、セクタのデータの書き換え時に、新たに書き込まれるセクタの制御データ部(101)に、当該セクタに割り付けられる論理アドレス(論理セクタアドレス)(図1の101の項目1)と、当該論理セクタアドレスが前記書き換え直前まで割り付けられていたセクタの物理アドレス(物理セクタアドレス)(図1の101の項目2)と、を書き込む。該論理セクタアドレスが割り付けられていたセクタの消去が完了したら、制御データ部の消去フラグ(図1の101の項目4)をオンとする。
【0034】
あるいは、各セクタ(図1の10)は、セクタのデータの書き換え時に、新たに書き込まれるセクタの制御データ部(101)に、当該セクタに割り付けられる論理アドレス(論理セクタアドレス)(図1の101の項目1)と、当該論理セクタアドレスが前記書き換え直前まで割り付けられていたセクタの物理アドレス(物理セクタアドレス)(図1の101の項目2)と、当該論理セクタアドレスが割り付けられていたセクタの書込/消去回数(図1の101の項目3)を書き込む。当該論理セクタアドレスが割り付けられていたセクタの消去が完了したら、該セクタの制御データ部の消去フラグ(図1の101の項目4)をオンとする。そして、消去されたセクタ(直前の物理セクタアドレスのセクタ)の制御データ部の消去フラグを立てるとともに、当該セクタの書込/消去の繰り返し回数(図1の101の項目3)を書き込む。
【0035】
一部のセクタが消去途中のときに(図3のステップS12)、電源がオフになったとき、電源投入時に、まず各セクタの消去フラグ(図1の101の項目4)を読み出し、消去フラグがオンでない場合、当該セクタの制御データ部に書き込まれている直前の物理セクタアドレス(図1の101の項目2)のセクタの消去を開始する。上記した制御は、フラッシュメモリチップ内のロジック部(図1の11)と、フラッシュメモリの制御装置(図2の30)、ホスト(図2の40)とにおいて、ファームウエア、ソフトウエア等による連携で行われる。
【0036】
この実施の形態においては、かかる構成により、フラッシュメモリにおいて、消去時間が速く、消去/書き込みの信頼性を向上させる。
【0037】
この実施の形態の作用効果について以下に説明する。本発明においては、消去の単位であるセクタの個数が、論理的に必要なセクタの数(論理アドレス空間を規定する)よりも多く設定されており(セクタ全体で規定される物理アドレス空間>論理アドレス空間)、選択されたセクタに対して、データの書き換え要求が行われたとき、当該セクタを消去するとともに、付加セクタのうちの一つを、消去されたセクタの論理セクタ番号に置き換え、データの書き込みを行い、その際、新たに書き込みを行うセクタの制御データ部に必要な情報を入力する。これより、見かけ上の、1セクタあたりの消去時間を高速化する。
【0038】
また本発明によれば、消去/書き込みを繰り返しているうちに動作不良のセクタが生じた場合、該不良セクタには、論理セクタアドレスが割り当てられないようにして、消去/書き込みで生じる不具合の発生率を低減している。
【0039】
そして本発明によれば、論理アドレスを物理アドレスに変換するアドレス変換テーブルはRAM(ランダムアクセスメモリ)に格納されており、電源投入時、あるいはリセット時等に、フラッシュメモリの各セクタの制御データ部の情報を読み出して、論理アドレスと物理アドレスのアドレス変換情報を設定しており、電源断時によって、アドレス変換テーブルのアドレス変換情報の内容が失われても、電源の再投入等より、アドレス変換テーブルは容易に再現される。このため、装置の信頼性を向上している。
【0040】
【実施例】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例を説明するための図である。図1には、フラッシュメモリのチップ全体のレイアウトが示されている。図1を参照すると、このチップ1は、昇圧回路をなすチャージポンプ容量12と、動作やアドレスを制御するロジック部11と、メモリセルアレイ部を備えており、メモリセルアレイ部内のメモリセルは、例えば64Kバイト単位で、セクタ10ごとに分割されている。1セクタは、フラッシュメモリの消去の単位である。
【0041】
例えば、32Mbits(メガビット)のフラッシュメモリのチップの場合、いずれも64Kbytes(キロバイト)のセクタ10が64個設けられる(図10(b)参照)。本発明では、さらに、64Kバイトの付加セクタ10Aとして複数設けられている。図10(b)では、A00〜A03の4個のセクタが付加セクタである。
【0042】
再び図1を参照すると、各セクタ10は、消去、書き換えを制御するための情報を格納する制御データ部101と、データを格納するデータ部102とを備える。
【0043】
各セクタに用意される制御データ部101は、アドレス変換情報と、消去、書き換え回数、消去完了を示すフラグ、使用可否を示すフラグ情報が格納される。
より詳細には、図1を参照すると、制御データ部101は、
・項目1として、該セクタに割り付けられている論理アドレス(論理セクタアドレス)、
・項目2として、この論理アドレスに直前まで割り付けられていたセクタの物理アドレス(物理セクタアドレス)、
・項目3として、直前の物理アドレスのセクタの書き込み/消去回数、
・項目4として、直前の物理アドレスのセクタの消去の完了の有無を示す消去フラグ、
・項目5として、自セクタの消去と書き込み回数、
・項目6として、自セクタの使用の可否、
・項目7として、自セクタの消去の完了を示す消去フラグ
の各制御データを含む。
【0044】
図2は、本発明の一実施例のメモリが適用されるシステムの構成を示す図である。32Mビットのフラッシュメモリのチップの場合、いずれもメモリ容量が64Kバイトの64個のセクタ10〜1064(物理セクタ番号0〜63)が設けられており、さらに64Kバイトの4個の付加セクタ10A〜10Aが設けられている。図2に示す例では、4個の付加セクタの物理セクタ番号は64〜67とされる。
【0045】
CPU等のホスト40からのコマンド又はアドレス信号で指定されるアクセスアドレスは、論理アドレスとして、制御装置(コントローラ)30に供給され、制御装置30では、RAMに格納されているアドレス変換テーブル20を参照して論理アドレスを物理アドレスに変換し、フラッシュメモリへのアクセスが行われる。アドレス変換テーブル20は、論理アドレスと物理アドレスの対応をテーブル形式で格納したものであり、電源投入等の初期化時に、論理アドレス(論理セクタ番号)とセクタの物理アドレス(物理セクタ番号)との対応が格納される。セクタをアクセスする論理アドレスとしては、64個のセクタをアクセスするために、例えばアドレス信号の6ビットが用いられる。RAMあるいはレジスタ群等に格納されている付加セクタ管理リスト50には、電源投入等の初期化時に、付加セクタの物理セクタ番号が格納されるとともに、セクタの書き換え時において、消去され新たに付加セクタとして管理されるセクタの物理アドレスが登録される。
【0046】
例えば製品出荷時には、図2のアドレス変換テーブル20に示すように、論理セクタ番号0は物理セクタ番号0、論理セクタ番号1は物理セクタ番号1、論理セクタ番号63は物理セクタ番号63と一対一に対応しているとする(物理セクタ番号0〜63の各セクタの制御データ部の論理アドレスには、0〜63が書き込まれている)。また付加セクタ管理リスト50には、第1乃至第4の付加セクタの物理セクタ番号64〜67が登録されているものとする。その後、例えば論理セクタ番号0の書き換えが行われる場合、物理セクタ番号0は消去されて付加セクタとなり(物理セクタ番号0が付加セクタ管理リスト50に付加セクタとして登録される)、物理セクタ番号64の付加セクタが論理セクタ番号0として割り当てられる(物理セクタ番号64は付加セクタ管理リスト50から削除される)。この場合、アドレス変換テーブル20において、論理セクタ番号0に対応する物理セクタ番号は64となる。アドレス変換テーブル20に入力される論理アドレスは0〜63とされる。
【0047】
電源投入時に、ホスト40からの指令を受けて、制御装置30は、各セクタの制御データ部の論理アドレスを読み出し、該セクタの物理アドレスからアドレス変換テーブル20の内容を作成する。制御装置30は、付加セクタ管理リスト60に付加セクタの物理アドレス(物理セクタ番号)を設定する。その際、制御装置30は、論理セクタとして論理アドレスが割り付けられているセクタ以外のセクタのうち、制御データ部の項目7の消去フラグが消去完了を示し項目6の使用可否フラグが使用可を示すセクタを付加セクタとして、その物理セクタ番号を、付加セクタ管理リスト50に登録する。そして、セクタの書き換えによる論理アドレスとセクタの物理アドレスの対応に変更が生じた場合、ホスト40、制御装置30の制御のもと、アドレス変換テーブル20の内容が更新され、付加セクタ管理リスト50の内容が更新され、さらに、以下に詳細に説明されるように、書き換え対象のセクタの制御データ部の内容が更新される。
【0048】
図3は、本発明の一実施例の動作を説明するための図である。以下では、論理セクタ番号"20"を書き換える要求を処理する場合について説明する。この時点で、論理セクタ番号"20"に割り付けられているセクタの物理セクタ番号は"10"であるものとする。
【0049】
論理セクタ番号が割り付けられていず(未使用)、使用可能であり、消去済みのセクタを探索する(ステップS10)。その際、消去・書き込みが最小のセクタが選択される。この例では、物理セクタ番号"25"のセクタが選択される。物理セクタ番号"25"は付加セクタ管理リスト50(図2参照)から削除される。
【0050】
探索された物理セクタ番号"25"のセクタの制御データ部の項目1、2、3、4(図1参照)には、書き換え要求対象のセクタの論理セクタ番号である"20"と、論理セクタ番号"20"に直前まで割り付けられていたセクタの物理セクタ番号である"10"と、物理セクタ番号"10"の消去・書き込み回数と、消去フラグと、を書き込む(ステップS11)。すなわち、消去される物理セクタ番号10の書き込み消去回数は、物理セクタ番号"10"の制御データ部の項目5、7を読み出し、これを物理セクタ番号"25"のセクタの制御データ部の項目3、4に書き込む。
【0051】
物理セクタ番号"10"のセクタを消去し(ステップS12)、物理セクタ番号"25"に、更新すべきデータを書き込む(ステップS13)。
【0052】
物理セクタ番号"10"のセクタの消去が完了した場合(ステップS14のYES)、物理セクタ番号"25"のセクタの制御データ部の項目4の消去フラグをオンとする(ステップS15)。
【0053】
物理セクタ番号"10"のセクタの消去ができない場合、物理セクタ番号"10"のセクタの制御データ部の項目6の使用可否のフラグを使用不可とする(ステップS16)。以後、このセクタは、不良セクタとされ、使用されない。
【0054】
消去が完了した物理セクタ番号"10"のセクタの制御データ部の項目3に、物理セクタ番号"25"のセクタの制御データ部の項目3に書き込んである物理セクタ番号"10"の消去と書き込み回数を1つインクリメントした値を書き込み、物理セクタ番号"10"のセクタの制御データ部の項目4には、物理セクタ番号"10"のセクタの消去の完了の有無を示す消去フラグを書き込み、物理セクタ番号"10"のセクタの制御データ部の項目6の使用可否フラグを使用可とする(ステップS17)。なお、セクタの制御データ部の項目6の使用可否フラグの値として、消去時の設定値を、使用可としてもよい。
【0055】
物理セクタ番号"10"のセクタは、消去済みの使用可能な空の付加セクタとなる(ステップS18)。付加セクタ管理リスト50(図2参照)には、新たに付加セクタとなったセクタの物理セクタ番号"10”が追加される。
【0056】
図12は、図2に示した制御を行う制御装置(図2の30)の構成の一例を示す図である。図12を参照すると、制御装置は、セクタ探索部201、セクタの制御データ部の書き込み処理部202、セクタのデータ部の書き込み処理部203、セクタ消去処理部204、第1、第2のセクタの制御データ部の消去情報設定部205、206、付加セクタ管理部207、論理セクタ管理部208、アドレス変換テーブル設定部209、セクタ消去状態管理部210、及び、全体を制御する制御部200を備えている。
【0057】
ホスト(図2の40)から制御部200が、論理セクタアドレス(論理アドレス)がL(アドレス変換テーブル(図2の20)から論理セクタアドレスLに対応する物理セクタアドレスをP2とする)のセクタのデータを書き換え要求(コマンド)を受けた場合、セクタ探索部201は、論理セクタアドレスが割り付けられていないセクタ(このセクタは「付加セクタ」として付加セクタ管理リスト50(図2参照)に物理セクタアドレスが登録されて管理される)のうち、使用可能であり(当該セクタの制御データ部の項目6の消去可否フラグが使用可能を示す)、すでに消去済みである(当該セクタの制御データ部の項目7の消去フラグがオンである)セクタを探索する。
【0058】
セクタ探索部201でセクタが探索されると、セクタの制御データ部の書き込み処理部202は、論理セクタアドレスLに対応する物理セクタアドレス(P2)のセクタの制御データ部の項目5、項目7等の情報を読み出し、セクタ探索部201で探索された物理セクタアドレス(P1)のセクタの制御データ部の項目1乃至項目4に、論理セクタアドレス(L)と物理セクタアドレス(P2)と、物理セクタアドレス(P2)のセクタの履歴としてこれまでの消去、書き込み回数と、物理セクタアドレス(P2)のセクタの消去が完了したか否かを示す消去フラグをそれぞれ書き込む。
【0059】
セクタのデータ部の書き込み処理部203は、物理セクタアドレス(P1)のセクタのデータ部(図1の102)に新たなデータを書き込む。新たなデータは、物理セクタアドレス(P2)のセクタのデータ部を更新するためのデータであり、制御装置(図2の30)に、セクタのデータ蓄積用のバッファメモリ(図示されない)を設け、このバッファメモリに更新データを一時的に記憶保持しておき、バッファメモリに保持されるデータを、物理セクタアドレス(P1)のセクタのデータ部に書き込む構成としてもよい。
【0060】
セクタの制御データ部の書き込み処理部202が、物理セクタアドレス(P1)の付加セクタの制御データ部に、物理セクタアドレス(P2)の消去・書き込み回数、消去の完了の有無等、必要な情報を書き込んだ後に、セクタ消去処理部204は、物理セクタアドレス(P2)のセクタを一括消去する。
【0061】
セクタ消去処理部204による物理セクタアドレス(P2)のセクタの消去と、セクタへのデータ書き込み処理部203による物理アドレス(P1)のセクタへの新たなデータを書き込みとは並行して行われる。ただし、セクタの消去時間の方が長い。
【0062】
セクタ消去処理部204による、物理セクタアドレス(P2)のセクタの消去が完了した場合、第1のセクタの制御データ部の消去情報設定部205は、物理セクタアドレス(P1)のセクタの制御データ部の項目4の消去フラグを消去完了を示す値に設定する。
【0063】
第2のセクタの制御データ部の消去情報設定部206は、消去済みの物理セクタアドレス(P2)のセクタの制御データ部の項目3、項目4に、物理セクタアドレス(P1)のセクタの制御データ部の項目3の消去・書き込み回数を1つインクリメントした値と、物理セクタアドレス(P2)のセクタの消去の完了の有無を示す消去フラグとを書き込み、消去が完了した物理セクタアドレス(P2)のセクタの制御データ部の項目6の使用可否フラグを使用可を示す値に設定する。セクタ消去処理部204による消去の結果、物理セクタアドレス(P2)のセクタが消去できない場合には(消去不良の場合)、第2のセクタの制御データ部の消去情報設定部206は、物理セクタアドレス(P2)のセクタの制御データ部の項目6の使用可否のフラグを使用不可を示す値に設定する。
【0064】
付加セクタ管理部207は、付加セクタ管理リスト50の管理を行い、セクタ消去処理部204による物理セクタアドレス(P2)のセクタの消去が完了した場合、物理セクタアドレス(P2)のセクタを、消去済みの使用可能な、新たな付加セクタ(論理セクタアドレスが割り付けられていない)として、その物理セクタアドレス(P2)を、付加セクタ管理リスト50に登録する。また、付加セクタ管理部207は、セクタ探索部201で付加セクタの探索が行われた場合、該探索されたセクタの物理セクタアドレスを、付加セクタ管理リスト50から削除する。
【0065】
論理セクタ管理部208は、アドレス変換テーブル(図2の20)において、論理セクタアドレスL1に対応する物理セクタアドレスとして、データの書き込みが行われた付加セクタの物理セクタアドレスP1を更新登録する。これ以降、データの書き込みが行われた付加セクタは、ホスト(図2の40)から論理セクタアドレスLでアクセスされる論理セクタとなる。
【0066】
アドレス変換テーブル設定部209は、システムの電源投入時等に、論理セクタアドレスが割り付けられているセクタの制御データ部を読み出し、該セクタに割り当てられている論理セクタアドレスと、物理セクタアドレスの対応をアドレス変換テーブル(図2の20)に設定する。また付加セクタ管理部207は、システムの電源投入時等に、論理セクタアドレスが割り付けられていないセクタのうち、消去済みであり、使用可能なセクタを付加セクタとして、RAM又はレジスタ等からなる付加セクタ管理リスト50に登録する。
【0067】
セクタ消去状態管理部は210は、セクタ消去処理部204がセクタを消去中に電源断した場合において、電源再投入時に、当該セクタの消去を行う。なお、図12に示した各要素の機能は、図2の制御装置30とフラッシュメモリチップ1のロジック部(図1の11)とに機能分散させてもよい。
【0068】
図4は、本発明の一実施例において、セクタの書き換え動作を時間軸にそって示した模式図である。図4において、縦軸は、物理セクタ番号0〜63と、第1〜第4の付加セクタの物理セクタ番号Add0〜Add3に対応し、横軸の100、200、300、〜900、1000の単位はミリ秒(ms)であり、セクタに対応して記載されている破線はProg(書き込み)、実線はErase(消去)の期間を表している。また、図5は、本発明の一実施例のセクタの書き換え動作時の論理セクタ番号と物理セクタ番号の対応の変化の過程を模式的に説明するための図であり、従来の技術の説明で参照された図11に対応している。なお、付加セクタには、論理セクタ番号(0〜63の値をとる)は割り当てられないが、図5では、単に説明を容易とするために、第1乃至第4の付加セクタをそれぞれ番号Add1、Add2、Add3、Add4で表している。図6は、図5に示した書き換え動作を、フラッシュメモリの各セクタに割り当てられる論理セクタを一覧で示した図であり、図6の(a)〜(f)は、図5の消去/書き込み1〜6に対応している。
【0069】
図4、図5、及び図6を参照して、本発明の一実施例における、セクタの書き換え動作についてさらに説明する。使用開始当初は、論理セクタ番号と物理セクタ番号とは一致している。また、1つのセクタを消去するのに必要な時間を400msとし、付加セクタの数を4個とする。0〜63セクタまですべて使用されているものとする。このとき、4個の付加セクタの物理セクタ番号64、65、66、67が、付加セクタ管理リスト50(図2参照)に登録されている。なお、4個の付加セクタの管理は、制御装置(図2の30参照)の付加セクタ管理部(図12の207)またはフラッシュメモリ1のロジック部(図1の11)で行われる。
【0070】
最初、物理セクタ番号0〜63(論理セクタ番号は0〜63)の64個すべてのセクタにデータが書き込まれており、使用されている。
【0071】
論理セクタ番号63のセクタのデータを書き換える要求(コマンド)が入力された場合、図5の消去/書込1に示すように、物理セクタ番号63が消去され、同時に、第1の付加セクタ(物理セクタ番号64)に、更新対象のデータが書き込まれる。そして、この物理セクタ番号64のセクタの論理セクタ番号が「63」となる(図6(b)参照)。第1の付加セクタ(物理セクタ番号64)は、この段階で、論理アドレスは割り付けられていず、アドレス変換テーブル(図2の20)に登録されていないため、ホスト(図2の40)側では見えない。第1の付加セクタ(物理セクタ番号64)の選択、第1の付加セクタ(物理セクタ番号64)への更新対象のデータが書き込みは、書き換えコマンドを受けた制御装置(図2の30)の付加セクタ探索部、セクタのデータ部の書き込み処理部(図12の201、203)で行われる。あるいは、フラッシュメモリのロジック部(図1の11)で行う構成としてもよい。
【0072】
図5に示すように、消去された物理セクタ番号63のセクタは、第4の付加セクタ(付加セクタ番号Add4)へと変更される(図6(b)のA03)。
【0073】
物理セクタ番号65、66、67の各付加セクタは、第1乃至第3の付加セクタ1、2、3(図5のAdd1、Add2、Add3、図6(b)のA00、A01、A02)となる。なお、図5における、第1乃至第4の付加セクタの番号Add1、Add2、Add3、Add4、図6におけるA00〜A03は、ホスト側に見える論理アドレスではなく、第1乃至第4の付加セクタのいずれであるかを模式的に示したものである。消去された物理セクタ番号63のセクタの第4の付加セクタ(付加セクタ番号Add4)への移行管理も、セクタの書き換えコマンドを受けた制御装置(図2の30)の付加セクタ管理部(図12の207)で行われる。この付加セクタ管理部(図12の207)の機能は、フラッシュメモリのロジック部(図1の11)に実装してもよい。制御装置(図2の30)の付加セクタ管理部(図12の207)は、付加セクタ管理リスト(図2の50)における、第1乃至第4の付加セクタAdd1〜Add4を、物理セクタ番号65、66、67、63に更新登録する。
【0074】
論理セクタ番号3のセクタのデータを書き換える場合、図5の消去/書き込み2において、物理セクタ番号3が消去され、同時に第1の付加セクタ(物理セクタ番号65)に,書き換えようとしている新規データが書き込まれ、物理セクタ番号65の付加セクタが論理セクタ上の3、すなわち論理セクタ番号3となる。物理セクタ番号3は、第4の付加セクタ(Add4)へと変更される(図6(c)参照)。物理セクタ番号66、67のセクタは、第1、第2の付加セクタ1、2(Add1、2)、物理セクタ番号63のセクタは、第3の付加セクタ3(Add3)、物理セクタ番号3のセクタは第4の付加セクタ(図5のAdd4、図6(c)のA03)となる。この操作が順次繰り返される。
【0075】
次に、論理セクタ番号63のセクタのデータを消去して書き換える場合、図5の消去/書き込み3において、物理セクタ番号64が消去され、同時にその時点で第1の付加セクタ(物理セクタ番号66)に,書き換えようとしている新規データが書き込まれ、物理セクタ番号66の付加セクタが論理セクタ上の63、すなわち論理セクタ番号63となる。物理セクタ番号64は、第4の付加セクタ(図5のAdd4、図6(d)のA03)へと変更される。
【0076】
次に、論理セクタ番号62のセクタのデータを消去して書き換える場合、図5の消去/書き込み4において、物理セクタ番号62が消去され、同時にその時点で第1の付加セクタ(物理セクタ番号67)に,書き換えようとしている新規データが書き込まれ、物理セクタ番号67の付加セクタが論理セクタ上の62、すなわち論理セクタ番号62となる。物理セクタ番号62は、第4の付加セクタ(図5のAdd4、図6(e)のA03)へと変更される。
【0077】
この結果、図4に示すように、複数のセクタを並行して消去することになる。物理セクタ番号63の消去は時間0〜400ms、物理セクタ番号3の消去は時間100〜500ms、物理セクタ番号64の消去は時間200〜600ms、物理セクタ番号62の消去は時間300〜700msとされ、時間600〜700msでは4つのセクタが同時に消去されている。なお、図4の括弧()内は、物理セクタ番号に割り付けられる論理セクタ番号であり、図5の書き換え時の割り付けに対応している。
【0078】
図9は、本発明の一実施例の動作の一例を模式的に示す図である。図9に示す例では、物理セクタ番号63と、物理セクタ番号64(第1の付加セクタ:Add0)、物理セクタ番号65(第2の付加セクタ:Add1)、物理セクタ番号66(第3の付加セクタ:Add2)、物理セクタ番号67(第4の付加セクタ:Add3)が、互いにタイミングをずらしながら(図9では100ms)、並列に、消去、書き換えが行われており、0msから800msの間に、5個のセクタの消去が行われており、シーケンシャルに消去・書き込みを行った場合、消去時間400ms+書き込み時間100msの和である500msを5倍した時間、すなわち、2500msとなり、1/3以下に短縮している。
【0079】
なお、図9において、例えば物理セクタ番号63は消去後に、付加セクタとして管理され、あるセクタのデータ書き換え要求に対して、付加セクタをなす物理セクタ番号63が選択されて更新すべきデータが書き込まれ論理セクタとして管理され(書き換えデータが少ないため書き込み時間は短い)、その後、再び物理セクタ番号63の書き換え要求に対して、物理セクタ番号63が消去されるというシーケンスが繰り返されている。
【0080】
図4、図9等からも明らかなとおり、複数のセクタの消去(実線で示す)を並行して行うことで、外部から見たときの1セクタあたりの消去時間をT、セクタ1つの消去時間をt、付加セクタ数をMとすると、並行して消去できるセクタ数がM以上である場合、最速で
T=t/M
に短縮することができる。
【0081】
すなわち、本実施例では、4個の付加セクタを備え、並行して消去できるセクタ数が4以上の場合、一セクタの消去時間を、見かけ上、400/4=100msに短縮することができる。フラッシュメモリチップ1(図1参照)において、チャージポンプ容量12は、4セクタ以上同時に消去可能とする分の容量とされ(4セクタ独立に並列に消去可能であり、さらに別のセクタの書き込みに要する電力とされる)、ロジック部11は、並列に消去するセクタ、及び書き込み対象セクタの切替え制御を行う。
【0082】
論理セクタ番号から、物理セクタ番号への変換は、アドレス変換テーブル20を使用して変更を行う。このアドレス変換テーブルの内容は、フラッシュメモリのセクタの制御データ部に記憶されている情報を用いて設定される。
【0083】
本発明の一実施例によれば、セクタのデータ書き換え時、付加セクタにデータを書き込んで論理セクタ番号を割り付け、もとの論理セクタを消去して付加セクタ(論理アドレスではアクセスされない)とする構成とし、物理セクタ番号と論理セクタ番号の対応を順次変更することにより、特定のセクタに、書き込み・消去が集中して繰り返されるということを回避し、消去・書き換えの繰り返し回数を、最大で、付加セクタの個数倍にすることができる。
【0084】
次に、本発明の一実施例において、書き込み・消去の繰り返しで、セクタに不良が発生した場合について説明する。
【0085】
再び図5を参照すると、論理セクタ番号63のセクタのデータを消去して書き換える場合、消去/書き込み5のところで、物理セクタ番号66が消去できなくなった場合(消去不良発生)、これ以降、物理セクタ番号66(図6(f)のA03)のセクタを使用禁止する。物理セクタ番号66のセクタの制御データ部の項目6を使用不可とする。本実施例において、使用不可とされたセクタの物理セクタ番号66を、制御装置(図2の30)又はフラッシュメモリのロジック部(図1の11)内に設けられる欠陥セクタテーブル(不図示)等で記憶管理してもよいことは勿論である。
【0086】
このように、不良セクタの発生時には、付加セクタの数を減少させていくことで、不良セクタの発生を吸収する。付加セクタの数は減少するが、論理セクタ番号の数は変更されない。図5の消去/書き込み6において、付加セクタは、Add1、Add2、Add3(図6(f)のA00〜A02)の3つとされ、これ以降の消去/書き込み7、8においても、付加セクタは3つとされる。
【0087】
次に、本実施例における付加セクタの個数について説明する。付加セクタは、フラッシュメモリの設計時に、外部から見た場合の所望の消去時間と、製品として信頼性の上で必要とされる不良発生率とを考慮して、論理セクタ数に対する、付加セクタ数が用意される。
【0088】
また、ウエハ試験等の選別工程では、フラッシュメモリのセクタのすべてについてチェックし、良/不良を判定しているが、本実施例のように、付加セクタが複数用意されている場合には、選別工程でフラッシュメモリのセクタの数個が不良であっても、不良セクタを使用不可とし、付加セクタを、論理セクタとして割り当てることで、製品自体を良品として、扱うこともできる。
【0089】
セクタ内の制御データ部に格納されているセクタの消去/書き込みの繰り返し回数を、データ書き込みの際に認識し、論理アドレス上、付加セクタとなっているものの中で、繰り返し回数の一番少ないものから順次使用していくことで、書き込み・消去の繰り返しの特定セクタへの偏りを分散させている。
【0090】
本実施例では、論理セクタの数よりも物理セクタの数を多く用意しており、フラッシュメモリの1チップとしてのみでなく、装置に同一構成のチップが複数搭載される場合でも、それらのチップ間で、付加セクタが共用されるように、ロジック部を設計することで、見かけ上の消去時間を短縮し、信頼性を向上させることができる。
【0091】
なお、本実施例において、図5等に示した書き換えのシーケンスで、最後に消去されるセクタの消去が終了するまで、電源はオン状態としておく。また電源再投入時、消去途中だったものは、追加消去から実行する。このとき、どのセクタが消去途中であるかは、各セクタの制御データ部に記憶されている、直前の物理セクタ番号(物理アドレス)とその物理セクタ番号が消去完了しているかを示す消去フラグとを、電源投入時に読み出すことで、確認される。消去途中であれば、物理セクタ番号のセクタの消去を開始する。図12の消去状態管理部210が、電源投入時、消去途中で電源断となったセクタを検出し、消去を再開する制御を行う。
【0092】
本実施例において、図4に示したように、並行して消去されるセクタの数が増えるため、並行して消去するセクタ数、書き込みされるセクタ数等に対応したパワーに対処可能なチャージポンプ容量12(図1参照)が必要とされる。
【0093】
この実施例においては、論理的に必要なセクタ数より多くのセクタを物理的に設け、各セクタには、アドレス変換情報、書き換え回数、消去フラグ等の情報をセクタ内に用意しておき、将来的に発生した不良セクタを使用しないようにすることで、書き込み消去の繰り返しが物理的な特定のセルまたはセクタに集中しないように分散させている。
【0094】
かかる構成の本実施例の代表的な作用効果について説明する。
【0095】
第1の作用効果として、1セクタのみかけ上の消去スピードを、従来の1セクタの消去時間に対して、(1/(付加セクタ数))としている。
【0096】
第2の作用効果として、書き込み/消去の繰り返しの寿命を、最大、付加セクタ数倍とすることが可能であるということである。最小、論理セクタ数/物理セクタ数である。
【0097】
第3の作用効果として、書き込みまたは消去によるチップの不良率を減少させる。図10(a)に示した従来の構成(論理セクタ数=物理セクタ数)の場合、1つのチップがM個のセクタを有し、チップ中で1つでもセクタが不良である場合、当該チップは不良となる。これに対して、本実施例では、論理セクタ数Mに対して付加セクタ数をNとすると、(N+1)個のセクタが故障している(不良である)場合に、チップは不良となる。すなわち、本発明においては、M+N個のセクタのうち、N個のセクタが同時に不良であっても、チップ不良とはならず、チップの不良率を、従来の構成と比較して、特段に低減している。
【0098】
このように、見かけ上のセクタ消去時間を短縮し、不良率を特段に低減する本発明は、データの書き換えが行われるフラッシュメモリカードに適用して好適とされる。
【0099】
なお、上記実施例において、アドレス変換テーブル、フラッシュメモリへのアクセス制御を行う制御装置(図2の30)の機能を、フラッシュメモリのチップ内に集積化してもよいことは勿論である。
【0100】
上記実施例において、付加セクタ管理リスト(図2の50)への付加セクタの登録において、消去・書き換え回数を優先順位として、消去・書き換え回数の最小のセクタが、最初に取り出される第1の付加セクタとなるように、付加セクタ管理リストに登録するようにしてもよい。この場合、セクタ探索部(図12の201)は、第1の付加セクタを付加セクタ管理リストから取り出すことで、消去・書き換え回数の比較処理を行うことなく、付加セクタのうち消去・書き換え回数の最も少ないセクタを取り出すことができる。
【0101】
以上、本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は、上記実施例にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、下記記載の効果を奏する。
【0103】
本発明の第1の効果は、複数の付加セクタを備え、書き換え時、複数のセクタを並列に消去可能としたことにより、1セクタのみかけ上の消去スピードを、従来の1セクタの消去時間に対して、(1/(付加セクタ数))としている、ということである。
【0104】
本発明の第2の効果は、セクタの書き換え時、消去された付加セクタにデータを書き込み、当該セクタは消去して付加セクタに戻す制御を行い、付加セクタを循環させて用いる構成としたことにより、書き込み/消去の繰り返しの寿命が、最大、付加セクタ数の倍とすることが可能である、ということである。
【0105】
本発明の第3の効果は、不良セクタが存在する場合、付加セクタを減らすことにより、書き込み、消去による不良率を減少する、ということである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を説明するための図である。
【図2】本発明の一実施例の構成を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施例における書き換え動作の一例を説明するための流れ図である。
【図4】本発明の一実施例の動作シーケンスを説明するための図である。
【図5】本発明の一実施例の書き換え時の物理セクタ番号と論理セクタ番号の対応の時間的推移の様子を模式的に示す図である。
【図6】本発明の一実施例の書き換え時の物理セクタ番号と論理セクタ番号の対応の推移を説明するための図である。
【図7】本発明の実施の形態における、物理セクタ番号と論理セクタ番号の対応を説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態における、論理セクタ番号03書き換え時の物理セクタ番号と論理セクタ番号の対応の変化を説明するための図である。
【図9】本発明の一実施例の動作シーケンスを説明するための図である。
【図10】(a)は、従来のフラッシュメモリのチップレイアウト、(b)は本発明の実施の形態におけるフラッシュメモリのチップレイアウトを模式的に示す図である。
【図11】従来のフラッシュメモリの書き換え時の物理セクタ番号と論理セクタ番号の対応の時間的推移の様子を模式的に示す図である。
【図12】本発明の一実施例における制御装置の機能構成を示す図である。
【図13】従来のフラッシュディスクカードの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 フラッシュメモリ
10 セクタ
10A 付加セクタ
11 ロジック部
12 チャージポンプ(CP)容量
20 アドレス変換テーブル
30 制御装置(コントローラ)
40 ホスト
50 付加セクタ管理リスト
91 論理/物理アドレス変換テーブル
92 欠陥セクタ置換テーブル
101 制御データ部
102 データ部
200 制御部
201 セクタ探索部
202 セクタの制御データ部の書き込み処理部
203 セクタのデータ部の書き込み処理部
204 セクタ消去処理部
205 第1のセクタの制御データ部の消去情報設定部
206 第2のセクタの制御データ部の消去情報設定部
207 付加セクタ管理部
208 論理セクタ管理部
209 アドレス変換テーブル設定部
210 セクタ消去状態管理部
400 フラッシュメモリ
500 セクタデータ領域
501 セクタ管理データ領域
502 ディレクトリエントリ及びFATのデータ
503 第1のエリア
504 第2のエリア
505 第3のエリア
900 RAM

Claims (24)

  1. 消去及び書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置が、消去単位のセクタを、論理アドレス空間に対応した個数分備え、これらのセクタは、論理セクタとして、それぞれ、個別の論理セクタアドレスが割り付けられるものであり、
    前記不揮発性半導体記憶装置は、これらのセクタに加えて、さらに、未使用、消去済みであり論理セクタアドレスが割り付けられていない付加セクタを1又は複数備えており、
    前記付加セクタとその物理セクタアドレスの対応を管理する付加セクタ管理テーブルを備え、
    前記各セクタは、データを保管するデータ部と、
    消去と書き換えを制御するための制御データを保管する制御データ部と、
    を有し、
    前記セクタの制御データ部が、消去と書き換えに関する制御情報として、
    データの書き換えにあたり、自セクタに新たに割り付けられる論理セクタアドレスと、
    前記データの書きこみ直前まで前記論理セクタアドレスが割り付けられていたセクタの物理セクタアドレスと、
    前記物理セクタアドレスのセクタと自セクタのそれぞれのセクタについて、消去、書き込み回数と、セクタの消去が完了したか否かを示す消去フラグと、セクタの使用可否を示すフラグと、
    を有し、
    一の論理セクタアドレスのセクタのデータを更新する場合、
    消去済みであり且つ使用可能な前記付加セクタのうちの一の付加セクタの前記制御データ部に、前記一の論理のセクタアドレスに対応する物理セクタアドレスのセクタの必要な情報を書き込んだ後に、前記データ部に更新すべきデータを書き込む手段と
    前記一の論理のセクタアドレスに対応する前記物理セクタアドレスのセクタの消去を行う手段と、
    を備え、
    前記セクタの消去と、前記一の付加セクタへの更新すべきデータの書き込みとは並行して行われる構成とされ、
    前記一の付加セクタの制御データ部に、前記一の論理セクタアドレスを書き込み、論理セクタとして管理する手段と、
    消去された前記セクタを新たな付加セクタとして前記付加セクタ管理テーブルに登録して管理する手段と、
    を備え、
    前記一の論理のセクタアドレスに対応する前記物理セクタアドレスの前記セクタの消去が完了した場合、前記一の付加セクタの制御データ部の前記物理セクタアドレスのセクタの消去フラグを消去完了を示す情報に設定し、消去回数を更新する、ことを特徴とする不揮発性記憶装置。
  2. 前記消去済みであり且つ使用可能な前記付加セクタのうち一の付加セクタに対して更新すべきデータを書き込む手段が、消去、書き換え回数の最も少ない一の付加セクタを選択する手段を備え、
    選択された前記一の付加セクタに、前記更新すべきデータを書き込む、ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
  3. 論理セクタアドレスが割り当てられていたセクタが消去され、新たに付加セクタとされた場合、前記付加セクタの物理セクタアドレスを前記付加セクタ管理テーブルに登録し、
    前記付加セクタ管理テーブルに登録されている付加セクタのデータ部に更新すべきデータが書き込まれ、論理セクタアドレスが割り当てられた場合には、前記付加セクタ管理テーブルから、前記付加セクタの物理セクタアドレスを削除する手段を備えている、ことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
  4. 論理セクタアドレスの入力に対して、入力された前記論理セクタアドレスに対応して現在割り当てられている物理セクタアドレスを出力するアドレス変換テーブルを備え、
    ある論理セクタアドレスのセクタのデータを更新した場合、前記アドレス変換テーブルにおける、前記ある論理セクタアドレスに対応する物理セクタアドレスを、前記更新すべきデータの書き込みを行った前記セクタの物理セクタアドレスに変更する手段を備えている、ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
  5. 前記アドレス変換テーブルを格納するランダムアクセスメモリを備え、
    パワーオンまたはリセットのとき、論理セクタアドレスが割り当てられているセクタの制御データ部の情報を読み出し、前記アドレス変換テーブルに論理セクタアドレスと物理セクタアドレスとの対応を設定する手段を備えている、ことを特徴とする請求項記載の不揮発性記憶装置。
  6. 前記セクタの消去の結果、消去不良の場合、前記セクタの制御データ部における前記セクタの使用可否フラグを、使用不可を示す値に設定する手段を備えている、ことを特徴とする請求項記載の不揮発性記憶装置。
  7. 前記各セクタが、データを保管するデータ部と、
    消去と書き換えを制御するための制御データを保管する制御データ部と、
    を有し、
    書き換えのときに、新たにデータが書き込まれるセクタの制御データ部に、
    前記セクタに対して新たに割り当てられる論理セクタアドレスと、
    前記論理セクタアドレスが割り当てられていた物理セクタアドレスと、
    前記直前の物理セクタアドレスのセクタの消去が完了しているか否かを示す消去フラグと、
    を書き込む手段と、
    前記直前の物理セクタアドレスの前記セクタの消去が完了した場合、前記直前の物理セクタアドレスの前記セクタの制御データ部の消去フラグを、消去完了を示す情報に設定する手段と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の不揮発性記憶装置。
  8. 前記各セクタが、データを保管するデータ部と、
    消去と書き換えを制御するための制御データを保管する制御データ部と、
    を有し、
    セクタのデータの書き換えのときに、新たにデータが書き込まれるセクタの制御データ部に、
    前記セクタに対して新たに割り当てられる論理セクタアドレスと、
    前記論理セクタアドレス割り当てられていたセクタの物理セクタアドレスと、
    前記物理セクタアドレスのセクタの消去が完了したか否かを示す消去フラグと、
    記物理セクタアドレスのセクタの履歴としてこれまでの消去、書き換え回数と、
    を書き込む手段と、
    消去対象の前記物理セクタアドレスの前記セクタの消去が完了した場合、前記物理セクタアドレスの前記セクタの制御データ部の消去フラグを、消去完了を示す情報に設定し、さらに、前記制御データ部に、前記物理セクタアドレスの前記セクタの消去回数を書き込む手段と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の不揮発性記憶装置。
  9. セクタの消去のときに電源が断した場合の電源再投入時に、前記各セクタの制御データ部を読み出し、前記セクタの制御データ部に書き込まれている前記物理セクタアドレスの消去フラグが、消去完了を示していない場合、前記物理セクタアドレスのセクタの消去を開始するように制御する手段を備えている、ことを特徴とする請求項、及びのいずれか一に記載の不揮発性記憶装置。
  10. 消去及び書き換えが可能なフラッシュメモリ又はフラッシュメモリのメモリチップを有する不揮発性記憶装置において、
    前記フラッシュメモリは、消去単位のセクタを、論理アドレス空間に対応した個数分備え、これらのセクタは、論理セクタとして、それぞれ、個別の論理セクタアドレスが割り付けられるものであり、
    前記フラッシュメモリは、これらのセクタに加えて、さらに、付加セクタを1又は複数備えており、
    前記各セクタは、消去と書き換えに関する制御情報として、
    項目1として、自セクタに対して割り付けられる論理セクタアドレス、
    項目2として、前記論理セクタアドレスに直前まで割り付けられていたセクタの物理セクタアドレス、
    項目3として、前記直前の物理セクタアドレスのセクタのこれまでの消去・書き込み回数、
    項目4として、前記直前の物理セクタアドレスのセクタの消去が完了したか否かを示す消去フラグ、
    項目5として、自セクタのこれまでの消去・書き込み回数、
    項目6として、自セクタの使用の可否を示す使用可否フラグ、
    項目7として、自セクタの消去が完了したか否かを示す消去フラグ
    を含む制御データ部を含み、
    一の論理セクタアドレス(これを「L」とする)に割り付けられているセクタのデータを書き換える場合、論理セクタアドレスが割り付けられていず、使用可能であり、すでに消去済みであるセクタを探索する手段と、
    探索された物理セクタアドレス(これを「P1」とする)のセクタの制御データ部の前記項目1乃至項目4に、
    前記一の論理セクタアドレス(L)と、
    前記一の論理セクタアドレス(L)にこの書き換え直前まで割り付けられていたセクタの物理セクタアドレス(これを「P2」とする)と、
    前記物理セクタアドレス(P2)のセクタの履歴としてこれまでの消去、書き込み回数と、
    前記物理セクタアドレス(P2)のセクタの消去が完了したか否かを示す消去フラグと、
    をそれぞれ書き込む手段と、
    前記物理セクタアドレス(P1)のセクタの制御データ部に、前記物理セクタアドレス(P2)の必要な情報を書き込んだ後に、前記物理セクタアドレス(P2)のセクタを消去する手段と、
    前記物理セクタアドレス(P1)のセクタに新たなデータを書き込む手段と、
    を備え、
    前記物理セクタアドレス(P2)のセクタの消去と、前記物理アドレス(P1)のセクタへの新たなデータを書き込みとは並行して行われ、
    前記物理セクタアドレス(P2)のセクタの消去が完了した場合に、前記物理セクタアドレス(P1)のセクタの制御データ部の前記項目4の消去フラグを消去完了を示す値に設定する手段と、
    前記物理セクタアドレス(P2)のセクタの制御データ部の前記項目3、項目4に、前記物理セクタアドレス(P1)のセクタの制御データ部の前記項目3の消去・書き込み回数を1つインクリメントした値と、前記物理セクタアドレス(P2)のセクタの消去の完了の有無を示す消去フラグとを書き込み、消去が完了した前記物理セクタアドレス(P2)のセクタの制御データ部の前記項目6の使用可否フラグを使用可を示す値に設定する手段と、
    前記物理セクタアドレス(P2)のセクタを、消去済みの使用可能な空の付加セクタとする手段と、
    を備えている、ことを特徴とする不揮発性記憶装置。
  11. 前記物理セクタアドレス(P2)のセクタが消去できない場合には、前記物理セクタアドレス(P2)のセクタの制御データ部の使用可否のフラグを使用不可を示す値に設定する手段を備えている、ことを特徴とする請求項1乃至1のいずれか一に記載の不揮発性記憶装置。
  12. 消去及び書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置を有する不揮発性記憶装置の書き換え制御方法において、
    前記不揮発性半導体記憶装置が、消去単位のセクタを、論理アドレス空間に対応した個数分有し、これらのセクタは、論理セクタとして、それぞれ、個別の論理セクタアドレスが割り付けられるものであり、
    前記不揮発性半導体記憶装置には、これらのセクタに加えて、さらに、未使用、消去済みであり論理セクタアドレスが割り付けられていない付加セクタを1又は複数設け、
    前記付加セクタとその物理セクタアドレスの対応を付加セクタ管理テーブルで管理し、
    前記各セクタは、データを保管するデータ部と、
    消去と書き換えを制御するための制御データを保管する制御データ部と、
    を有し、
    一の論理セクタアドレスのセクタのデータを更新する場合、
    消去済みであり且つ使用可能な前記付加セクタのうちの一の付加セクタの制御データ部に対して、前記一論理セクタアドレスに対応する物理セクタアドレスのセクタの情報を書き込み、前記データ部に更新すべきデータを書き込むステップと、
    前記一論理セクタアドレスに対応する物理セクタアドレスのセクタの消去を行うステップと、
    を有し、
    前記セクタの消去ステップと、前記一の付加セクタへの更新すべきデータの書き込みステップとは並行して行われ、
    前記一の付加セクタの制御データ部に、前記一の論理セクタアドレスを書き込み、論理セクタとするステップと
    消去された前記セクタを新たな付加セクタとして前記付加セクタ管理テーブルに登録して管理するステップと、
    を含み、
    書き換えのときに、新たにデータが書き込まれるセクタの制御データ部に、
    前記セクタに対して新たに割り当てられる論理セクタアドレスと、
    前記論理セクタアドレスに割り当てられていた物理セクタアドレスと、
    前記物理セクタアドレスのセクタの消去が完了しているか否かを示す消去フラグと、
    を書き込み、
    前記物理セクタアドレスの前記セクタの消去が完了した場合、前記一の付加セクタの前記制御データ部の前記物理セクタアドレスのセクタの消去フラグを消去完了を示す情報に設定し、消去回数を更新する、ことを特徴とする不揮発性記憶装置の書き換え制御方法。
  13. 前記消去済みであり且つ使用可能な前記付加セクタのうち一の付加セクタに対して更新すべきデータを書き込むステップが、消去、書き換え回数が最も少ない一の付加セクタを選択し、選択された前記一の付加セクタに、前記更新すべきデータを書き込む、ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性憶装置の書き換え制御方法。
  14. 論理セクタアドレスが割り当てられていたセクタが消去され、新たに付加セクタとされた場合、前記付加セクタの物理セクタアドレスを前記付加セクタ管理テーブルに登録し、
    論理セクタアドレスが割り当てられていたセクタが消去され、新たに付加セクタとされた場合、前記付加セクタの物理セクタアドレスを前記付加セクタ管理テーブルに登録し、
    前記付加セクタ管理テーブルに登録されている付加セクタのデータ部に更新すべきデータが書き込まれ、論理セクタアドレスが割り当てられた場合には、前記付加セクタ管理テーブルから、付加セクタの物理セクタアドレスを削除する、ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性憶装置の書き換え制御方法。
  15. 前記セクタの制御データ部が、消去と書き換えに関する制御情報として、
    データの書き換えにあたり、自セクタに新たに割り付けられる論理セクタアドレスと、
    前記データの書き換えの直前まで前記論理セクタアドレスが割り付けられていたセクタの物理セクタアドレスと、
    前記物理セクタアドレスのセクタと自セクタのそれぞれのセクタについて、消去、書き込み回数と、セクタの消去が完了したか否かを示す消去フラグと、セクタの使用可否を示すフラグと、
    を含む、ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置の書き換え制御方法。
  16. 論理セクタアドレスの入力に対して、入力された前記論理セクタアドレスに対応して現在割り当てられている物理セクタアドレスを出力するアドレス変換テーブルを有し、
    ある論理セクタアドレスのセクタのデータを更新した場合、前記アドレス変換テーブルにおける、前記ある論理セクタアドレスに対応する物理セクタアドレスを、前記更新すべきデータの書き込みを行った前記セクタの物理セクタアドレスに変更する、ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置の書き換え制御方法。
  17. 前記アドレス変換テーブルが、ランダムアクセスメモリに格納され、
    パワーオンまたはリセットのとき、論理セクタアドレスが割り当てられているセクタの制御データ部の情報を読み出し、前記アドレス変換テーブルに論理セクタアドレスと物理セクタアドレスとの対応を設定する、ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置の書き換え制御方法。
  18. 前記セクタの消去の結果、消去不良の場合、前記セクタの制御データ部における前記セクタの使用可否フラグを、使用不可を示す値に設定する手段を備えている、ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置の書き換え制御方法。
  19. セクタのデータの書き換えのときに、新たにデータが書き込まれるセクタの制御データ部に、
    前記セクタに対して新たに割り当てられる論理セクタアドレスと、
    前記論理セクタアドレスに前記書き換えの直前まで割り当てられていた直前の物理セクタアドレスと、
    前記直前の物理セクタアドレスのセクタの消去が完了したか否かを示す消去フラグと、
    前記直前の物理セクタアドレスのセクタの履歴としてこれまでの消去、書き換え回数と、
    を書き込み、
    消去対象の前記直前の物理セクタアドレスの前記セクタの消去が完了した場合、前記直前の物理セクタアドレスの前記セクタの制御データ部の消去フラグを、消去完了を示す情報に設定し、
    さらに、前記制御データ部に、前記直前の物理セクタアドレスの前記セクタの消去回数を書き込む、ことを特徴とする請求項1乃至1のいずれか一に記載の不揮発性記憶装置の書き換え制御方法。
  20. セクタの消去のときに電源が断した場合の電源再投入時に、前記各セクタの制御データ部を読み出し、前記セクタの制御データ部に書き込まれている前記直前の物理セクタアドレスの消去フラグが、消去完了を示していない場合、前記直前の物理セクタアドレスのセクタの消去を開始するように制御する、ことを特徴とする請求項1、1、及び19のいずれか一に記載の不揮発性記憶装置の書き換え制御方法。
  21. 消去及び書き換えが可能なフラッシュメモリ又はフラッシュメモリのメモリチップを有する不揮発性記憶装置の書き換え制御方法において、
    前記フラッシュメモリは、消去単位のセクタを、論理アドレス空間に対応した個数分備え、これらのセクタは、論理セクタとして、それぞれ、個別の論理セクタアドレスが割り付けられるものであり、
    前記フラッシュメモリは、これらのセクタに加えて、さらに、付加セクタを1又は複数備えており、
    前記各セクタは、消去と書き換えに関する制御情報として、
    項目1として、自セクタに対して割り付けられる論理セクタアドレス、
    項目2として、前記論理セクタアドレスに直前まで割り付けられていたセクタの物理セクタアドレス、
    項目3として、前記直前の物理セクタアドレスのセクタのこれまでの消去・書き込み回数、
    項目4として、前記直前の物理セクタアドレスのセクタの消去が完了したか否かを示す消去フラグ、
    項目5として、自セクタのこれまでの消去・書き込み回数、
    項目6として、自セクタの使用の可否を示す使用可否フラグ、
    項目7として、自セクタの消去が完了したか否かを示す消去フラグ
    を含む制御データ部を含み、
    一の論理セクタアドレス(これを「L」とする)に割り付けられているセクタのデータを書き換える場合、論理セクタアドレスが割り付けられていず、使用可能であり、すでに消去済みであるセクタを探索する第1のステップと、
    探索された物理セクタアドレス(これを「P1」とする)のセクタの制御データ部の前記項目1乃至項目4に、
    前記一の論理セクタアドレス(L)と、
    前記一の論理セクタアドレス(L)にこの書き換え直前まで割り付けられていたセクタの物理セクタアドレス(これを「P2」とする)と、
    前記物理セクタアドレス(P2)のセクタの履歴としてこれまでの消去、書き込み回数と、
    前記物理セクタアドレス(P2)のセクタの消去が完了したか否かを示す消去フラグと、をそれぞれ書き込む第2のステップと、
    前記第2のステップで、前記物理セクタアドレス(P1)のセクタの制御データ部に、前記物理セクタアドレス(P2)の必要な情報を書き込んだ後に、前記物理セクタアドレス(P2)のセクタを消去する第3のステップと、
    前記物理アドレス(P1)のセクタに、新たなデータを書き込む第4のステップと、を有し、
    前記第3のステップと前記第4のステップとは並行して行われ、
    前記第3のステップで、前記物理セクタアドレス(P2)のセクタの消去が完了した場合に、
    前記物理セクタアドレス(P1)のセクタの制御データ部の前記項目4の消去フラグを消去完了を示す値に設定する第5のステップと、
    前記物理セクタアドレス(P2)のセクタの制御データ部の前記項目3、項目4に、前記物理セクタアドレス(P1)のセクタの制御データ部の前記項目3の消去・書き込み回数を1つインクリメントした値と、前記物理セクタアドレス(P2)のセクタの消去の完了の有無を示す消去フラグを書き込み、消去が完了した前記物理セクタアドレス(P2)のセクタの制御データ部の前記項目6の使用可否フラグを使用可を示す値に設定する第6のステップと、
    前記物理セクタアドレス(P2)のセクタを、消去済みの使用可能な空の付加セクタとする第7のステップと、
    を含む、ことを特徴とする不揮発性記憶装置の書き換え制御方法。
  22. 前記第3のステップで、前記物理セクタアドレス(P2)のセクタが消去できない場合には、前記物理セクタアドレス(P2)のセクタの制御データ部の使用可否のフラグを使用不可を示す値に設定する第8のステップを有する、ことを特徴とする請求項2記載の不揮発性記憶装置の書き換え制御方法。
  23. 前記第1のステップにおいて、前記消去済みであり且つ使用可能な前記付加セクタのうち、前記制御データ部の前記項目4の消去・書き換え回数が最小の一の付加セクタを選択し、
    前記第4のステップで、前記一の付加セクタに更新すべきデータを書き込む、ことを特徴とする請求項2記載の不揮発性記憶装置の書き換え制御方法。
  24. 前記第3のステップで、セクタの消去時に電源断した場合、電源再投入時に、まず各セクタの制御データ部を読み込み、前記セクタの制御データ部の前記項目4に書き込まれている直前の物理セクタアドレスの消去フラグが、消去フラグが消去完了を示していない場合、前記直前の物理セクタアドレスのセクタの消去を開始する、ことを特徴とする請求項2記載の不揮発性記憶装置の書き換え制御方法。
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