JP4771298B2 - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
近年、ユーザー認証だけでなくメールサーバーなどの外部サーバーへの認証にもユーザー認証と同じケルベロス(Kerberos)認証を利用して、シングルサインオン(SSO)を実現する認証システムがオフィスで利用されるようになってきている。このような環境では、主にパーソナルコンピュータ(以下、「PC」)を使うユーザーを想定しており、外部サーバーへの認証もユーザーがPCにログインしている間に行なわれている。例えば、メール送信のためのメールサーバー(SMTPサーバー)への認証は、ユーザーがログイン中に行なわれ、ログアウト後にメールサーバーへの認証が行なわれることはない。
一方、複数のユーザーが共用するデジタル複合機(以下、「共有型複合機」と記す)では、前のユーザーがログインしてジョブの実行を指示した後、当該ジョブの実行を終えてから、次のユーザーのログインを受け付ける仕組みにすると、ジョブを実行している間、次のユーザーがログインできないことになる。このため、共有型複合機では、生産性や利便性を確保すべく、複合機に対してユーザーが実行を指示したジョブは、ユーザーのログアウト後もバックグランドで動作するようになっている。したがって、ケルベロス認証を使って複合機にログインした後、メール送信を伴うジョブを起動した場合、メール送信のためにメールサーバーへの認証が必要となるタイミングでは、すでにユーザーがログアウトした状況となる。
従来の共有型複合機では、メールサーバーなどの外部サーバーへのアクセス用として、ユーザー固有の認証データではなく、各ユーザー共通の認証データをシステムデータとして複合機に設定し、その認証データを用いて外部サーバーへの認証を行なっている。この方法であれば、ユーザーがログアウトした後も、各ユーザー共通の認証データを利用して、外部サーバーにアクセスすることが可能となる。ただし、複合機単体で動作する場合には、本来的に不要な共通の認証データを別途用意する必要がある。また、外部サーバーがメールサーバーであった場合は、メール送信を依頼したユーザーが誰であったかを明示する履歴がメールサーバー側に残らないことになる。
下記特許文献1には、複合機でのログイン処理において、ユーザー名とパスワードの入力を受け付けて、外部の認証サーバーで当該ユーザー名とパスワードを用いてユーザー認証を行ない、認証OKであれば、ユーザーメールアドレス、SMTPのユーザー名、SMTPのパスワードを取得し、それを用いてメールサーバーにSMPT認証を行ない、認証OKであれば、メールサーバーに電子メールを送信することが記載されている。
特開2005−149221号公報
本発明は、ユーザーがログアウトした後でも、ジョブの実行を指示したユーザー固有の認証情報を用いて、外部の処理装置への認証を適切に行なってジョブを正常に実行させることができる仕組みを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ユーザーからログインのための第1の認証情報を受け付ける第1の受付手段と、前記第1の認証情報でログイン中のユーザーからジョブの実行指示を受け付ける第2の受付手段と、前記第1の受付手段で受け付けた前記第1の認証情報、又は当該第1の認証情報を用いて外部の認証装置から取得した第2の認証情報、あるいは当該第2の認証情報を用いて外部の認証装置から取得した第3の認証情報を、前記第2の受付手段で実行指示を受け付けたジョブに対応付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段で前記ジョブに対応付けて記憶した前記第1の認証情報、前記第2の認証情報又は前記第3の認証情報を用いて外部の処理装置にアクセスし、前記ジョブを実行するジョブ実行手段とを備えることを特徴とする画像処理装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の画像処理装置において、前記ジョブ実行手段でジョブの実行を終えた後に、当該ジョブの実行に用いた認証情報を消去する消去手段を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の画像処理装置において、前記第2の受付手段で実行指示を受け付けたジョブが、外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブであるかどうかを判定する判定手段を備え、前記記憶手段は、前記判定手段が外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブであると判断した場合に、前記第1の認証情報、前記第2の認証情報又は前記第3の認証情報を、当該ジョブに対応付けて記憶することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2記載の画像処理装置において、前記消去手段は、前記ジョブ実行手段でジョブの実行を終えた時点で、前記認証情報を消去することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、ユーザーからログインのための第1の認証情報を受け付ける第1のステップと、前記第1の認証情報でログイン中のユーザーからジョブの実行指示を受け付ける第2のステップと、前記第1のステップで受け付けた前記第1の認証情報、又は当該第1の認証情報を用いて外部の認証装置から取得した第2の認証情報、あるいは当該第2の認証情報を用いて外部の認証装置から取得した第3の認証情報を、前記第2のステップで実行指示を受け付けたジョブに対応付けて記憶する第3のステップと、前記第3のステップで前記ジョブに対応付けて記憶した前記第1の認証情報、前記第2の認証情報又は前記第3の認証情報を用いて外部の処理装置にアクセスし、前記ジョブを実行する第4のステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
請求項1、5に記載の発明によれば、ユーザーがログアウトした後でも、ジョブの実行を指示したユーザー固有の認証情報を用いて、外部の処理装置への認証を適切に行なってジョブを正常に実行させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ジョブの実行に使用済みの認証情報が不正に利用される機会を認証情報の消去によってなくすことができる。
請求項3に記載の発明によれば、外部の処理装置にアクセスする必要のあるジョブだけを対象に認証情報を対応付けて記憶することができる。
請求項4に記載の発明によれば、ジョブに対応付けて記憶する認証情報の記憶期間を必要最小限に短縮することができる。このため、メモリ利用効率とセキュリティの向上を図ることができる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明の技術的範囲は以下に記述する実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
図1は本発明の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。この画像処理装置100は、例えば、デジタル複合機を構成するものであって、大きくは、コントローラ1と、操作パネル2と、スキャナ部3と、プリンタ部4とを備えている。
コントローラ1は、画像処理装置100全体の処理動作を統括的に制御するものである。コントローラ1は、CPU(Central Processing Unit)5と、ROM(Read-Only Memory)6と、RAM(Random Access Memory)7と、不揮発性メモリ(NVRAM)8と、ハードディスク(HDD;Hard Disk Drive)9と、画像処理部10と、パネルインターフェース11と、通信インターフェース12と、デバイスインターフェース13と、LAN接続部14と、シリアル接続部15と、USB接続部16と、モデム17とを備えている。このうち、CPU5と、ROM6と、RAM7と、不揮発性メモリ8と、ハードディスク9と、画像処理部10と、パネルインターフェース11と、通信インターフェース12と、デバイスインターフェース13は、それぞれ共通のバス(メモリバス、PCIバスなど)18に接続されている。
CPU5は、ROM6に格納された制御プログラムや処理プログラム(電子メールソフトを含む)にしたがって各種の処理を実行するものである。ROM6は、上記制御プログラムや制御用の固定データなどを格納するものである。ROM6は、読み出し専用のメモリであるが、データの消去と書き込みを電気的に行なえるフラッシュメモリを用いて構成することも可能である。RAM7は、プログラム動作のためのシステムメモリや、画像処理のためのページメモリなどに利用されるものである。
不揮発性メモリ8は、不揮発性のデータ、画質調整、各種の設定パラメータ、各種の履歴データなどを格納するために利用されるものである。ハードディスク9は、大容量のデータ記憶装置であって、画像データや各種の履歴データなどを格納するために利用されるものである。また、ハードディスク9には、その記憶領域の一部をユーザーごとに割り当てることにより、画像データを格納する親展ボックスを開設可能となっている。親展ボックスは、ユーザー個人のパーソナルボックス(私書箱的なもの)として利用されるものである。このため、ハードディスク9に親展ボックスを開設する場合は、親展ボックスの識別情報(ボックス名など)と合わせて、パスワードの設定(登録)が行なわれる。
画像処理部10は、予め設定された画像処理プログラムにしたがって種々の画像処理(例えば、色変換、色補正、階調補正、伸張圧縮、画像回転、スクリーン生成などの処理)を画像データに施すものである。パネルインターフェース11は、ユーザーインターフェースとなる操作パネル2との間で操作用データのやり取りを行なうものである。
通信インターフェース12は、各種の外部装置を画像処理装置に接続したり、画像処理装置をネットワークに接続したりするためのインターフェースである。デバイスインターフェース13は、入出力デバイスとの間で各種のデータ(画像データ、制御データなど)の受け渡しを行なうものである。
LAN接続部14は、LAN(Local Area Network)で構築されたネットワークに画像処理装置を接続するためのもので、例えば、10Base−Tや100Base−T、各種の無線LANによるネットワークへの接続を行なう。シリアル接続部15は、シリアル方式でデータの転送を行なう各種のシリアル機器を画像処理装置100に接続するためのものである。
USB接続部16は、USB(Universal Serial Bus)規格でデータの転送を行なう各種のUSB機器を画像処理装置100に接続するためのもので、例えば、USB1.1規格に対応した機器やUSB2.0に対応した機器の接続を行なうものである。モデム17は、公衆回線への接続を行なうモデム制御部を含むもので、ファクスデータの送受信機能を実現するものである。
一方、操作パネル2は、画像処理装置100を使用するユーザーが各種の情報を入力したり、ユーザーに対して各種の情報を表示したりするユーザーインタフェースとなるものである。操作パネル2は、例えば、タッチパネル付きの液晶ディスプレイからなる表示部21と、各種のボタン、スイッチ、キー等を用いた操作部22とによって構成されている。
スキャナ部3は、画像データを入力する入力デバイスとなるものである。スキャナ部3は、プラテンガラス等の原稿台にセット(載置)された原稿の画像を光学的に読み取って画像データ(デジタルデータ)に変換するイメージスキャナ等によって構成されるものである。スキャナ部3は、読取対象となる原稿を1枚ずつ画像の読取位置に搬送する自動原稿搬送機能や、原稿の両面の画像を読み取る両面読取機能を備えた構成を採用することが可能である。プリンタ部4は、画像データを出力する出力デバイスとなるものである。プリンタ部4は、プリントデータに対応する画像を用紙等の記録媒体にインク、トナー等を用いて印刷するプリントエンジンによって構成されるものである。
図2は本発明の実施の形態に係る画像処理装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。図示のように、画像処理装置100は、当該画像処理装置100からみて、外部の認証装置として存在する認証サーバー200と、外部の処理装置(サービス提供装置)として存在するメールサーバー300とともに、共通のネットワーク400に接続されている。認証サーバー200は、画像処理装置100からの認証要求を受けて、所定の認証処理を行ない、その認証結果を画像処理装置100に通知するものである。メールサーバー300は、例えばSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバーからなるもので、画像処理装置100から電子メール(以下、単に「メール」とも記す)の送信要求を受けて、メールの宛先に指定されたメールアドレスのドメインで特定されるメールサーバーに、画像処理装置100から送信された電子メールを転送するものである。
<第1の実施の形態>
図3は本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置100によって実現される機能的な構成を示すブロック図である。ユーザー認証情報受付手段31は、画像処理装置100を使用(操作)するユーザーからユーザー認証情報の入力を受け付けるものである。ジョブ受付手段32は、画像処理装置100を使用するユーザーで、かつユーザー認証情報の入力によって正規のユーザー(画像形成装置1の使用が許可されたユーザー)であると認証されたユーザーから、ジョブの実行指示を受け付けるものである。ここで記述する「ジョブ」とは、処理命令という意味をもつ。
外部アクセス要否判定手段23は、ユーザーから実行指示を受け付けたジョブが、外部の処理装置(本形態例ではメールサーバー300)へのアクセスが必要なジョブであるかどうかを判定するものである。外部アクセス要否判定部23の判定処理では、例えば、外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブの種別を予め不揮発性メモリ8に登録(記憶)しておき、実際にユーザーから実行指示を受け付けたジョブの種別が、不揮発性メモリ8に登録されている場合は「アクセスが必要」と判定し、登録されていない場合は「アクセスが不要」と判定する。ここで記述する「アクセス」とは、ネットワークを介して行なわれる通信の接続という意味をもつ。
記憶手段34は、ユーザー認証情報受付手段31でユーザーから入力を受け付けたユーザー認証情報(ユーザーID、パスワード)を、ジョブ受付手段32でユーザーから実行指示を受け付けたジョブに対応付けて記憶するものである。ユーザー認証情報とジョブの対応付けは、ジョブの実行を指示する際に、ユーザーが指定(選択)したジョブの種別やジョブの条件などを含むジョブ情報に、ユーザー認証情報を追加するかたちで行なう。
ジョブ実行手段35は、ジョブ受付手段32でユーザーから実行指示を受け付けたジョブを、当該実行指示で指定されたジョブの処理条件にしたがって実行するものである。消去手段36は、ジョブ実行手段35でジョブの実行を終えた後に、当該ジョブの実行に用いた認証情報を消去するものである。例えば、ジョブの実行に用いた認証情報がRAM7に記憶されていたとすると、消去手段36は、その認証情報をジョブ実行終了後にRAM7から消去する。
図4は本発明の第1の実施の形態に係るシステム全体での処理の流れを示すフローチャートである。なお、本第1の実施の形態においては、認証サーバー200がLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サーバーで、メールサーバー300がSMTPサーバーである場合を想定している。
まず、画像処理装置100においては、操作パネル2の表示部21にログイン画面を表示する(ステップS1)。ログイン画面は、ユーザーが画像処理装置100にログインするために必要となるユーザー認証情報の入力を受け付けるための操作画面として表示されるものである。このログイン画面を表示している状態で、ユーザーが操作パネル2の操作部22を用いてユーザーIDとパスワードを入力してログインを要求すると、画像処理装置100は、当該ユーザー認証情報(ユーザーID/パスワード)を取り込んでRAM7に記憶する(ステップS2)。ステップS1,S2の処理は、ユーザー認証情報受付手段31で行なう。
次に、画像処理装置100では、RAM7に記憶してあるユーザー認証情報を用いて認証サーバー200にユーザーの認証を要求する(ステップS3)。このとき、画像処理装置100から認証サーバー200に対して、認証要求と一緒にユーザー認証情報(ユーザーID/パスワード)が通知される。認証サーバー200が備える認証用のデータベースには、画像処理装置100の使用を許可する全ユーザー(すべての正規ユーザー)に対応するユーザー認証情報がユーザー単位で予め登録(格納)されている。このため、画像処理装置100からの認証要求を受けた認証サーバー200では、当該認証要求と一緒に通知されたユーザー認証情報に一致する情報がデータベースに登録されているかどうかを確認し、登録されている場合は「認証OK」の認証結果を、登録されていない場合は「認証NG」の認証結果を、画像処理装置100に返信する(ステップS4)。
次に、画像処理装置100では、認証サーバー200から返信された認証結果が「認証OK」であるかどうかを判断する(ステップS5)。そして、認証結果が「認証OK」ではなく、「認証NG」であった場合は、RAM7に記憶してあるユーザー認証情報を消去した後(ステップS6)、操作パネル2の表示部21にログイン画面を表示した状態に戻る。
これに対して、認証サーバー200から返信された認証結果が「認証OK」であった場合は、操作パネル2の表示部21にジョブ選択画面を表示する(ステップS7)。ジョブ選択画面は、認証サーバー200で正規ユーザーと認証されたログイン中のユーザーに希望のジョブ(ジョブの種別や条件など)を選択させるための操作画面として表示されるものである。このため、ユーザーは、操作部22を操作して希望のジョブを選択し、最後にジョブの実行を指示すべく、例えば操作部22に設けられたスタートボタンを押す。こうしてユーザーが操作パネル2を用いてジョブの実行指示を行なうと、当該実行指示をジョブ受付手段32が受け付ける。また、ジョブ選択画面でユーザーが指定したジョブの情報(ジョブの種別、ジョブの条件など)は、当該ジョブ情報に基づいてジョブ実行手段35がジョブの実行を終えるまでRAM7に記憶・保持される。ジョブ情報に含まれるジョブの種別が、例えばスキャンジョブであった場合は、ジョブの条件として、例えば原稿画像の読み取りに適用する解像度や、スキャンカラーモードなどが指定される。スキャンカラーモードには、原稿の画像を白黒画像として読み取る白黒モードと、原稿の画像をカラー画像として読み取るカラーモードがある。
次に、画像処理装置100では、ユーザーから実行指示を受けたジョブが、外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブであるかどうかを判定する(ステップS8)。この判定は外部アクセス要否判定手段33で行なう。外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブとしては、例えば、スキャナ部3で読み取った原稿の画像をメール添付で一般のメールアドレス宛に送る、メール送信を伴うスキャンジョブや、電子メールの仕組みを利用してファクス文書をインターネットで送受信するインターネットファクス(IFAX)ジョブ、あるいはスキャナ部3で読み取った原稿の画像をHTTP(Hypertext Transfer Protocol)で外部のサーバーに転送するジョブなどがある。メール送信を伴うスキャンジョブの実行を指示する場合は、上記ジョブ選択画面でユーザーがメールの宛先として相手先のメールアドレスを指定することになる。そのほか、メールを暗号化するかどうかの指定などを行なうこともある。ジョブ選択画面でユーザーが指定した情報は、すべてジョブ情報に含まれる。したがって、その場合は、ジョブ受付手段32がユーザーから受け付けたジョブ情報の中に、宛先としてメールアドレスが指定されているかどうかにより、外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブであるかどうかを判定してもよい。
上記ステップS8の判定結果として、外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブではないと判定した場合(ステップS9でNoの場合)、画像処理装置100は、ユーザーから実行指示を受けたジョブを起動する(ステップS10)。ジョブの起動とは、上記ジョブ選択画面を用いてユーザーが指定したジョブ情報に基づく新規のジョブを生成することを意味する。ここで起動(生成)されたジョブは、そのときの画像処理装置100の稼働状況に応じて、処理待ちの状態でジョブリストに登録される場合と、処理待ちの状態とならずに直ちに実行される場合とがある。例えば、ファクス送信ジョブを新たに起動したときに、それ以前に受け付けたファクス送信ジョブをモデム17によって実行中であれば、新たに起動したファクスジョブは、処理待ちの状態でジョブリストに登録される。また、ファクス送信ジョブを新たに起動したときに、モデム17が待機中になっていた場合は、新たに起動したファクス送信ジョブがモデム17を使って直ちに実行される。処理待ちの状態でジョブリストに登録されたジョブは、処理の順番がまわってきた段階で実行される。
次に、画像処理装置100は、RAM7に記憶してあるユーザー認証情報を消去した後(ステップS11)、RAM7に記憶してあるジョブ情報に基づいてジョブを実行し(ステップS12)、それを終えたらログイン画面を表示する状態に戻る。ちなみに、外部の処理装置へのアクセスが不要なジョブとしては、コピージョブ、プリントジョブ、スキャンジョブ、ファクスジョブ等の基本的なジョブのほかに、例えば、スキャナ部3で読み取った原稿の画像をジョブ情報でユーザーが指定した親展ボックスに格納するジョブなどがある。
一方、上記ステップS8の判定結果として、外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブであると判定した場合(ステップS9でYesの場合)、画像処理装置100は、ユーザー認証情報をジョブ情報に設定すべく、ジョブ情報とユーザー認証情報を対応付けて(換言すると、ユーザー認証情報が追加されたジョブ情報)をRAM7に記憶する(ステップS13)。この処理は、記憶手段34で行なう。ここでジョブ情報に対応付けられるユーザー認証情報(ユーザーID/パスワード)は、「第1の認証情報」に相当するものとなる。
次に、画像処理装置100は、ユーザーから実行指示を受けたジョブを起動した後(ステップS14)、ユーザーが操作パネル2の表示部21に表示されている操作画面でログアウトを要求する操作(例えば、ボタン操作など)を行なうと、その要求を受けて、RAM7に記憶してあるユーザー認証情報を消去する(ステップS15)。
次に、画像処理装置100は、RAM7に記憶してあるジョブ情報に基づいてジョブを実行する(ステップS16)。ジョブの実行は、ジョブ実行手段35で行なう。一例として、メール送信を伴うスキャンジョブの実行指示をユーザーから受け付けた場合は、メールサーバー(SMTPサーバー)24にアクセスしてSMTP認証を要求する(ステップS16A)。このとき、画像処理装置100からメールサーバー300に対して、認証要求と一緒にユーザー認証情報(ユーザーID/パスワード)が通知される。このため、画像処理装置100からの認証要求を受けたメールサーバー300では、当該認証要求と一緒に通知されたユーザー認証情報を用いてSMTP認証を行ない(ステップS17)、その認証結果(認証OK/認証NG)を画像処理装置100に返信する。メールサーバー300のSMTP認証では、画像処理装置100がログイン画面でユーザーから入力を受け付けたユーザー認証情報がそのまま用いられる。
次に、画像処理装置100では、メールサーバー300から返信された認証結果が「認証OK」であれば、スキャナ部3で読み取った原稿の画像を添付したメールを、ジョブ情報から読み出した宛先(メールアドレス)を指定してメールサーバー300に送信する(ステップS16B)。そうすると、メールサーバー300では、画像処理装置100から送信されたメールをSMTP送信する(ステップS18)。ちなみに、メールサーバー300から返信された認証結果が「認証NG」であれば、画像処理装置100からメールサーバー300へのメール送信は行なわれない。
次に、画像処理装置100では、ジョブ情報に基づいてジョブの実行を終えた後に、当該ジョブ情報に対応付けてRAM7に記憶されているユーザー認証情報を、ジョブ情報と一緒(同時)にRAM7から消去する(ステップS19)。ここでは、ジョブ情報に対応付けて記憶されているユーザー認証情報を、ジョブの実行を終えた時点で消去するものとする。この処理は消去手段36で行なう。その後は、ログイン画面を表示した状態に戻る。
上記処理フローの中で、ユーザーがログイン画面で入力したユーザー認証情報(ユーザーID/パスワード)を受け付けた時点を、ユーザーのログイン時とし、ユーザーからログアウトの要求操作を受け付けた時点を、ユーザーのログアウト時とすると、図5に示すように、ジョブの実行指示は、ユーザー認証情報でログイン中のユーザーから受け付けることになる。また、画像処理装置100でジョブを起動してからジョブの実行を終えるまでの期間を「ジョブ期間」とすると、ジョブ情報に対応付けて記憶されたユーザー認証情報を用いた外部の処理装置(メールサーバー300)へのアクセスは、ジョブ期間中に行なわれることになる。その際、ユーザーがジョブの実行を指示した後で、かつ画像処理装置100が当該ジョブを実行する前に、ユーザーがログアウトした場合は、ユーザーから実行指示を受け付けたジョブの実行が、ユーザー認証情報でログイン中のユーザーがログアウトした後に行なわれることになる。また、画像処理装置100におけるユーザー認証情報のライフは、ユーザーのログイン期間で規定され、ジョブ情報に対応付けて記憶されたユーザー認証情報のライフは、ジョブ期間で規定される。
<第2の実施の形態>
図6は本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置100によって実現される機能的な構成を示すブロック図である。第2の実施の形態においては、上記第1の実施の形態で挙げた機能的手段に加えて、認証チケット取得手段37を備えている。認証チケット取得手段37は、ユーザー認証情報受付手段31がユーザーから入力を受け付けたユーザー認証情報(ユーザーID、パスワード)を用いて、認証サーバー200から認証チケットを取得するものである。この場合、記憶手段34は、認証チケット取得手段37が取得した認証チケットを、ジョブ受付手段32でユーザーから実行指示を受け付けたジョブに対応付けて記憶するものとなる。また、第2の実施の形態においては、認証サーバー200がケルベロス(Koreros)サーバーで、メールサーバー300がSMTPサーバーである場合を想定している。ケルベロスサーバーは、ケルベロス認証と呼ばれる、暗号化を用いた認証方式を実現する認証サーバーである。ケルベロス認証は、ユーザーが一度だけ認証を受ければ、複数のサービスを利用できるようにする仕組みである。なお、ケルベロス認証では、ユーザ認証情報として、ユーザーID、パスワードの他に、レルムと呼ばれる情報が必要となるが、本実施例では説明を簡単にするためにレルムについては省略する。
ここで、ケルベロスサーバーを用いたシングルサインオンの仕組みを図7で簡単に説明する。まず、画像処理装置100はケルベロスサーバー201に認証要求(認証チケットの要求)を行ない、そこで認証に成功すると、ケルベロスサーバー201が認証チケット(TGT;Ticket Granting Ticket)を発行し、この認証チケットを認証結果として画像処理装置100が受信する。次に、画像処理装置100は予め取得した認証チケットを提示して、実際にアクセス(サービスを利用)したいターゲットサーバー(メールサーバーなど)301への利用権となるサービスチケットをケルベロスサーバー201に要求し、その要求を受けてケルベロスサーバー201がサービスチケットを発行し、このサービスチケットを画像処理装置100が受信する。次に、画像処理装置100は予め取得したサービスチケットをターゲットサーバー301に送信すると、これを受け取ったターゲットサーバー301では、サービスチケットに基づいてユーザーを認証(認識)し、認証完了を画像処理装置100に通知する。
その際、画像処理装置100とケルベロスサーバー201との間でパスワードがやり取りされることはない。また、画像処理装置100とケルベロスサーバー201との間の通信には共通鍵暗号方式に基づく暗号化技術が用いられる。例えば、画像処理装置100がケルベロスサーバー201に認証(認証ケットの発行)を要求する場合は、それに先立って画像処理装置100では、ユーザーから入力を受け付けたユーザーID及びパスワードのうち、パスワードを暗号キーとしてタイムスタンプ(現在日時)を暗号化し、これによって得られる暗号データをユーザーIDと一緒にケルベロスサーバー201に送る。これに対して、ケルベロスサーバー201では、ユーザーIDに対応付けて認証用のデータベースに登録されているパスワードを復号キーとして暗号データを復号化する。このとき、復号化に用いたパスワードが、上記暗号化に用いたパスワードと同じであれば、タイムスタンプが元通りに復号される。そして、ケルベロスサーバー201では、パスワードで復号したタイムスタンプが示す時刻が、現在時刻から所定時間以内であれば、認証OKとして認証チケットを発行する。認証チケットには、少なくとも、認証済みのユーザーIDとチケットの有効期限が記述される。また、認証チケットに記述された情報(ユーザーID+チケット有効期限)は、パスワードを暗号キーとして暗号化された状態で画像処理装置100に返信される。
図8は本発明の第2の実施の形態に係るシステム全体での処理の流れを示すフローチャートである。まず、画像処理装置100においては、操作パネル2の表示部21にログイン画面を表示する(ステップS21)。そして、ログイン画面を表示している状態で、ユーザーが操作パネル2の操作部22を用いてユーザーIDとパスワードを入力してログインを要求すると、画像処理装置100は、当該ユーザー認証情報(ユーザーID/パスワード)を取り込む。ここまでの処理は、ユーザー認証情報受付手段31で行う。
次に、画像処理装置100では、先ほど取り込んだユーザー認証情報を用いて、認証サーバー200にユーザーの認証を要求する(ステップS22)。画像処理装置100からの認証要求を受けた認証サーバー200では、認証要求と一緒に通知された情報を用いてユーザーの認証処理を行ない、認証に成功した場合は認証チケットを発行し(ステップS23)、その認証チケットを「認証OK」の認証結果として画像処理装置100に返信する。そうすると、画像処理装置100では、認証サーバー200から送られた認証チケットを取得する。認証チケットの取得に係る処理は、認証チケット取得手段37で行う。また、認証サーバー200が認証に失敗した場合は、認証チケットを発行することなく、認証に失敗した旨の「認証NG」を認証結果として画像処理装置100に返信する。
次に、画像処理装置100では、認証サーバー200から返信された認証結果が「認証OK」であるかどうかを判断する(ステップS24)。そして、認証結果が「認証OK」ではなく、「認証NG」であった場合は、操作パネル2の表示部21にログイン画面を表示する状態に戻る。これに対して、認証サーバー200から返信された認証結果が「認証OK」であった場合は、先に取得した認証チケットをRAM7に記憶した後(ステップS25)、操作パネル2の表示部21にジョブ選択画面を表示する(ステップS26)。
次に、画像処理装置100では、ユーザーから実行指示を受けてRAM7に記憶したジョブが、不揮発性メモリ8に記憶したジョブ種別に含まれているかチェックし外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブであるかどうかを判定する(ステップS27)。このステップS27での判定結果として、外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブではないと判定した場合(ステップS28でNoの場合)、画像処理装置100は、ユーザーから実行指示を受けたジョブを起動する(ステップS29)。アクセス要否の判定は、外部アクセス要否判定手段33で行なう。
次に、画像処理装置100は、RAM7に記憶してある認証チケットを消去した後(ステップS30)、RAM7に記憶してあるジョブ情報に基づいてジョブを実行し(ステップS31)、それを終えたらログイン画面を表示する状態に戻る。
また、上記ステップS27の判定結果として、外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブであると判定した場合(ステップS28でYesの場合)、画像処理装置100は、認証チケットをジョブ情報に設定すべく、ジョブ情報と認証チケットを対応付けて(換言すると、認証チケットが追加されたジョブ情報)をRAM7に記憶する(ステップS32)。この処理は、記憶手段34で行なう。ここでジョブ情報に対応付けられる認証チケットは、「第2の認証情報」に相当するものとなる。
次に、画像処理装置100は、ユーザーから実行指示を受けたジョブを起動した後(ステップS33)、ユーザーが操作パネル2の表示部21に表示されている操作画面でログアウトを要求する操作(例えば、ボタン操作など)を行なうと、その要求を受けて、RAM7に記憶してある認証チケットを消去する(ステップS34)。
次に、画像処理装置100は、RAM7に記憶してあるジョブ情報に基づいてジョブを実行する(ステップS35)。ジョブの実行は、ジョブ実行手段35で行なう。一例として、メール送信を伴うスキャンジョブの実行指示をユーザーから受け付けた場合は、まず、ジョブ情報に対応付けられている認証チケットを用いて認証サーバー200にアクセスし、サービスチケットを要求する。そして、この要求を受けて認証サーバー200がステップS36で発行・返信したサービスチケットを取得する(ステップS35A)。すなわち、ジョブ実行手段35は、ジョブを実行するために必要となるサービスチケットを取得する機能を兼ね備えている。認証サーバー200が発行するサービスチケットには、少なくとも認証済みのユーザーIDとチケットの有効期限とターゲットサーバー(本形態例ではメールサーバー300)の識別情報が記述される。次に、先ほど取得したサービスチケットをメールサーバー(SMTPサーバー)24に送信してSMTP認証を要求する(ステップS35B)。画像処理装置100からの認証要求を受けたメールサーバー300では、当該認証要求と一緒に通知されたサービスチケットの記述内容に基づいてSMTP認証を行ない(ステップS37)、その認証結果(認証OK/認証NG)を画像処理装置100に返信する。メールサーバー300のSMTP認証では、画像処理装置100から送られたサービスチケットに記述された情報のうち、ターゲットサーバーの識別情報が自装置を示す情報であるかどうかの確認や、現在の日時がチケットの有効期限内であるかどうかの確認が行なわれる。そして、認証OKの確認がとれた場合は、サービスチケットに記述されているユーザーIDをSMTP認証した旨の履歴を残す。
次に、画像処理装置100では、メールサーバー300から返信された認証結果が「認証OK」であれば、スキャナ部3で読み取った原稿の画像を添付したメールを、ジョブ情報から読み出した宛先(メールアドレス)を指定してメールサーバー300に送信する(ステップS35C)。そうすると、メールサーバー300では、画像処理装置100から送信されたメールをSMTP送信する(ステップS38)。ちなみに、メールサーバー300から返信された認証結果が「認証NG」であれば、画像処理装置100からメールサーバー300へのメール送信は行なわれない。
次に、画像処理装置100では、ジョブ情報に基づいてジョブの実行を終えた後に、ジョブ情報に対応付けてRAM7に記憶されている認証チケットを、ジョブ情報と一緒(同時)にRAM7から消去する(ステップS39)。ここでは、ジョブ情報に対応付けて記憶されている認証チケットを、ジョブの実行を終えた時点で消去するものとする。また、認証サーバー200から取得したサービスチケットをRAM7に記憶してある場合は、認証チケットと同様に、ジョブの実行を終えた時点でRAM7からサービスチケットを消去する(図示せず)。この処理は消去手段36で行なう。その後は、ログイン画面を表示した状態に戻る。
上記処理フローの中で、ユーザーがログイン画面で入力したユーザー認証情報(ユーザーID/パスワード)を受け付けた時点を、ユーザーのログイン時とし、ユーザーからログアウトの要求操作を受け付けた時点を、ユーザーのログアウト時とすると、図9に示すように、ジョブの実行指示は、ユーザー認証情報でログイン中のユーザーから受け付けることになる。また、画像処理装置100でジョブを起動してからジョブの実行を終えるまでの期間を「ジョブ期間」とすると、ジョブ情報に対応付けて記憶された認証チケットを用いた外部の処理装置(メールサーバー300)へのアクセスは、ジョブ期間中に行なわれることになる。その際、ユーザーがジョブの実行を指示した後で、かつ画像処理装置100が当該ジョブを実行する前に、ユーザーがログアウトした場合は、ユーザーから実行指示を受け付けたジョブの実行が、ユーザー認証情報でログイン中のユーザーがログアウトした後に行なわれることになる。また、画像処理装置100におけるユーザー認証情報のライフは、ユーザーがログインしてから認証チケットを取得するまでの期間で規定され、RAM7に記憶された認証チケットのライフは、当該認証チケットを取得してからユーザーがログアウトするまでの期間で規定され、ジョブ情報に対応付けて記憶された認証チケットのライフは、ジョブを起動してからジョブを終了するまでの期間で規定される。
<第3の実施の形態>
図10は本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装置100によって実現される機能的な構成を示すブロック図である。第3の実施の形態においては、上記第3の実施の形態で挙げた機能的手段に加えて、サービスチケット取得手段38を備えている。サービスチケット取得手段38は、認証チケット取得手段37によって取得された認証チケットを用いて、認証サーバー200からサービスチケットを取得するものである。この場合、記憶手段34は、サービスチケット取得手段38が取得したサービスチケットを、ジョブ受付手段32でユーザーから実行指示を受け付けたジョブに対応付けて記憶するものとなる。また、第3の実施の形態においては、上記第2の実施の形態と同様に、認証サーバー200がケルベロス(Koreros)サーバーで、メールサーバー300がSMTPサーバーである場合を想定している。
図11は本発明の第3の実施の形態に係るシステム全体での処理の流れを示すフローチャートである。まず、ステップS41〜S51の処理は、上記第2の実施の形態におけるステップS21〜S31の処理と同様に行なわれる。そして、ステップS47の判定結果として、外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブであると判定した場合(ステップS48でYesの場合)、画像処理装置100は、ジョブの実行に必要となるサービスチケットの取得を行なう(ステップS52)。この取得処理は、サービスチケット取得手段38で行なう。すなわち、サービスチケット取得手段38は、RAM7に記憶されている認証チケットを用いて認証サーバー200にサービスチケットを要求し、この要求を受けて認証サーバー200がステップS53で発行・返信したサービスチケットを取得する。
次に、画像処理装置100では、サービスチケットをジョブ情報に設定すべく、RAM7に記憶してあるジョブ情報に、上記ステップS52で取得したサービスチケットを対応付けるとともに、当該対応付けを行なったジョブ情報(換言すると、サービスチケットが追加されたジョブ情報)をRAM7に記憶する(ステップS54)。この処理は、記憶手段34で行なう。ここでジョブ情報に対応付けられるサービスチケットは、「第3の認証情報」に相当するものとなる。
次に、画像処理装置100は、ユーザーから実行指示を受けたジョブを起動した後(ステップS55)、ユーザーが操作パネル2の表示部21に表示されている操作画面でログアウトを要求する操作(例えば、ボタン操作など)を行なうと、その要求を受けて、RAM7に記憶してある認証チケットを消去する(ステップS56)。また、認証サーバー200から取得したサービスチケットをRAM7に記憶してある場合は、認証チケットと同様に、ジョブを起動した時点でRAM7からサービスチケットを消去する。
次に、画像処理装置100は、RAM7に記憶してあるジョブ情報に基づいてジョブを実行する(ステップS57)。ジョブの実行は、ジョブ実行手段35で行なう。一例として、メール送信を伴うスキャンジョブの実行指示をユーザーから受け付けた場合は、まず、ジョブ情報に対応付けられているサービスチケットを用いてメールサーバー(SMTPサーバー)24にアクセスし、当該サービスチケットに基づくSMTP認証を要求する(ステップS57A)。画像処理装置100からの認証要求を受けたメールサーバー300では、当該認証要求と一緒に通知されたサービスチケットの記述内容に基づいてSMTP認証を行ない(ステップS58)、その認証結果(認証OK/認証NG)を画像処理装置100に返信する。
次に、画像処理装置100では、メールサーバー300から返信された認証結果が「認証OK」であれば、スキャナ部3で読み取った原稿の画像を添付したメールを、ジョブ情報から読み出した宛先(メールアドレス)を指定してメールサーバー300に送信する(ステップS57B)。そうすると、メールサーバー300では、画像処理装置100から送信されたメールをSMTP送信する(ステップS59)。ちなみに、メールサーバー300から返信された認証結果が「認証NG」であれば、画像処理装置100からメールサーバー300へのメール送信は行なわれない。
次に、画像処理装置100では、ジョブ情報に基づいてジョブの実行を終えた後に、当該ジョブ情報に対応付けてRAM7に記憶されているサービスチケットを、ジョブ情報と一緒(同時)にRAM7から消去する(ステップS60)。ここでは、ジョブ情報に対応付けて記憶されているサービスチケットを、ジョブの実行を終えた時点で消去するものとするこの処理は消去手段36で行なう。その後は、ログイン画面を表示した状態に戻る。
上記処理フローの中で、ユーザーがログイン画面で入力したユーザー認証情報(ユーザーID/パスワード)を受け付けた時点を、ユーザーのログイン時とし、ユーザーからログアウトの要求操作を受け付けた時点を、ユーザーのログアウト時とすると、図12に示すように、ジョブの実行指示は、ユーザー認証情報でログイン中のユーザーから受け付けることになり、それに先立ってサービスチケットを事前に取得することになる。また、画像処理装置100でジョブを起動してからジョブの実行を終えるまでの期間を「ジョブ期間」とすると、ジョブ情報に対応付けて記憶されたサービスチケットを用いた外部の処理装置(メールサーバー300)へのアクセスは、ジョブ期間中に行なわれることになる。その際、ユーザーがジョブの実行を指示した後で、かつ画像処理装置100が当該ジョブを実行する前に、ユーザーがログアウトした場合は、ユーザーから実行指示を受け付けたジョブの実行が、ユーザー認証情報でログイン中のユーザーがログアウトした後に行なわれることになる。また、画像処理装置100におけるユーザー認証情報のライフは、ユーザーがログインしてから認証チケットを取得するまでの期間で規定され、RAM7に記憶された認証チケットのライフは、当該認証チケットを取得してからユーザーがログアウトするまでの期間で規定され、ジョブ情報に対応付けて記憶されたサービスチケットのライフは、ジョブ期間で規定される。
なお、認証サーバー200が発行する認証チケットやサービスチケットには、いつまで有効にチケットを使用できるかを明示したチケットの有効期限が記述されるため、ジョブの実行に用いた認証情報(ジョブ情報に対応付けて記憶される認証情報)が、認証チケット又はサービスチケットである場合は、ジョブの実行を終えた時点に代えて、ジョブの実行終了時点を過ぎてから、ジョブの実行に用いたチケット(認証チケット又はサービスチケット)の有効期限が切れた時点で、当該チケットを消去してもよい。
また、上記第1〜第3の実施の形態で説明した画像処理装置100の処理ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを発明として抽出してもよい。そのためのプログラムは、予め画像処理装置100にインストールされていてもよいし、光ディスク(CD−ROM、DVDを含む)、磁気ディスク(FDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、半導体メモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納して提供されてもよいし、有線あるいは無線などの通信網を介して提供されてもよい。
本発明の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置によって実現される機能的な構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシステム全体での処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る処理のタイミングを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置によって実現される機能的な構成を示すブロック図である。 ケルベロスサーバーを用いたシングルサインオンの仕組みを説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係るシステム全体での処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る処理のタイミングを示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装置によって実現される機能的な構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係るシステム全体での処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る処理のタイミングを示す図である。
符号の説明
1…コントローラ、2…操作パネル、3…スキャナ部、4…プリンタ部、31…ユーザー認証情報受付手段、32…ジョブ受付手段、33…外部アクセス要否判定手段、34…記憶手段、35…ジョブ実行手段、36…消去手段、37…認証チケット取得手段、38…サービスチケット取得手段、100…画像処理装置、200…認証サーバー、300…メールサーバー

Claims (5)

  1. ユーザーからログインのための第1の認証情報を受け付ける第1の受付手段と、
    前記第1の認証情報でログイン中のユーザーからジョブの実行指示を受け付ける第2の受付手段と、
    前記第2の受付手段で実行指示を受け付けたジョブが、前記ジョブに対応する処理を行う外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブであるかどうかを判定する判定手段と、
    前記判定手段が前記外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブであると判断した場合に、前記第1の受付手段で受け付けた前記第1の認証情報、又はログイン中に当該第1の認証情報を用いて外部の認証装置から取得した第2の認証情報、あるいはログイン中に当該第2の認証情報を用いて外部の認証装置から取得した第3の認証情報を、前記第2の受付手段で実行指示を受け付けたジョブに対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記第2の受付手段で実行指示を受け付けたジョブを実行するジョブ実行手段と
    を備え、
    前記判定手段が前記外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブであると判断した場合に、前記ジョブ実行手段は、ログアウト後に、前記記憶手段で前記ジョブに対応付けて記憶した前記第1の認証情報、前記第2の認証情報又は前記第3の認証情報を用いて前記外部の処理装置に対して前記ジョブに対応する認証処理を伴う処理を要求し、
    前記判定手段が前記外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブでないと判断した場合に、前記ジョブ実行手段は、前記ジョブを実行する
    画像処理装置。
  2. 前記判定手段が前記外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブでないと判断した場合に、前記記憶手段は、前記第1の受付手段で受け付けた前記第1の認証情報、又は当該第1の認証情報を用いて外部の認証装置から取得した第2の認証情報、あるいは当該第2の認証情報を用いて外部の認証装置から取得した第3の認証情報を、前記第2の受付手段で実行指示を受け付けたジョブに対応付けて記憶せず、前記ジョブ実行手段は、前記ジョブを実行する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記判定手段が前記外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブであると判断した場合に前記ジョブ実行手段が前記外部の処理装置に対して前記認証処理を伴う処理を要求し終えた後に、当該ジョブの実行に用いた認証情報を消去する消去手段を備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項記載の画像処理装置において、
    前記消去手段は、前記ジョブ実行手段が前記外部の処理装置に対して前記認証処理を伴う処理を要求し終えた時点で、前記認証情報を消去する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. ユーザーからログインのための第1の認証情報を受け付ける第1の受付ステップと、
    前記第1の認証情報でログイン中のユーザーからジョブの実行指示を受け付ける第2の受付ステップと、
    前記第2の受付ステップで実行指示を受け付けたジョブが、前記ジョブに対応する処理を行う外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブであるかどうかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて前記外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブであると判断された場合に、前記第1の受付ステップで受け付けた前記第1の認証情報、又はログイン中に当該第1の認証情報を用いて外部の認証装置から取得した第2の認証情報、あるいはログイン中に当該第2の認証情報を用いて外部の認証装置から取得した第3の認証情報を、前記第2の受付ステップで実行指示を受け付けたジョブに対応付けて記憶する記憶ステップと、
    前記第2の受付ステップにおいて実行指示を受け付けたジョブを実行するジョブ実行ステップと
    をコンピュータに実行させ、
    前記判定ステップにおいて前記外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブであると判断された場合に、前記実行ステップにおいて、ログアウト後に、前記記憶ステップで前記ジョブに対応付けて記憶した前記第1の認証情報、前記第2の認証情報又は前記第3の認証情報を用いて前記外部の処理装置に対して前記ジョブに対応する認証処理を伴う処理を要求し、
    前記判定ステップにおいて前記外部の処理装置へのアクセスが必要なジョブでないと判断された場合に、前記実行ステップにおいて、前記ジョブを実行する
    プログラム。
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