JP4768521B2 - ゴム組成物ならびにそれを用いたクリンチおよび/またはエーペックスを有するタイヤ - Google Patents

ゴム組成物ならびにそれを用いたクリンチおよび/またはエーペックスを有するタイヤ Download PDF

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本発明は、ゴム組成物ならびにそれを用いたクリンチおよび/またはエーペックスを有するタイヤに関する。
従来、クリンチおよび/またはエーペックス用ゴム組成物に使用されるゴム成分としてはブタジエンゴム(BR)などの合成ゴム、フィラーとしてはカーボンブラックなどが使用されてきた。
近年、環境問題が重視されるようになり、CO2排出抑制の規制が強化され、また、石油資源は有限であり、供給量が年々減少していることから、将来的に石油価格の高騰が予測され、BRやカーボンブラックなどの石油資源由来の原材料の使用には限界がみられる。そのため、将来、石油枯渇時を想定すると、天然ゴム(NR)やシリカのような石油外資源を使用していくことが必要となる。
しかし、合成ゴムからNRに、カーボンブラックからシリカに代替してゴム組成物に配合した場合、ゴム組成物製造時におけるムーニー粘度が増大するため、加工性が低下するという問題がある。加工性を向上させるために、界面活性剤系のシリカ用加工助剤を配合することによりムーニー粘度を低減することが知られているが、得られたゴム組成物をタイヤ部材として用いたときに、耐空気透過性、耐亀裂成長性などの性能が低下するという問題があった。
特許文献1には、NR、シリカ、セリサイトおよび植物油を含有するゴム組成物を用いたクリンチエーペックスを有するエコタイヤが開示されているが、シート加工性および過酷条件下での耐摩耗性を向上させたものではなかった。
特開2004−352995号公報
本発明は、シート加工性、過酷条件下での耐摩耗性、硬度および強度に優れたゴム組成物およびそれを用いたクリンチおよび/またはエーペックスを有するタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、天然ゴムおよび/またはエポキシ化天然ゴムを含むゴム成分100重量部に対して、シリカを30重量部以上、カーボンブラックを25重量部以下、およびしゃっ解剤を0.1〜0.8重量部含有するゴム組成物に関する。
また、本発明は、前記ゴム組成物を用いたクリンチおよび/またはエーペックスを有するタイヤに関する。
さらに、本発明は、シリカの含有量が60重量部以上であり、かつカーボンブラックの含有量が5重量部以下である前記ゴム組成物を用いたクリンチを有するタイヤに関する。
本発明によれば、所定のゴム成分に、シリカ、カーボンブラックおよびしゃっ解剤を所定量配合することで、シート加工性、過酷条件下での耐摩耗性、硬度および強度に優れたゴム組成物ならびにそれを用いたクリンチおよび/またはエーペックスを有するタイヤを提供することができる。
本発明のゴム組成物はゴム成分、シリカ、カーボンブラックおよびしゃっ解剤を含有する。
ゴム成分とは、天然ゴム(NR)および/またはエポキシ化天然ゴム(ENR)を含む。
NRとしてはとくに制限はなく、KR7、TSRなどのタイヤ工業において一般的なものを使用することができる。
ENRとしては、市販のENRを用いてもよいし、NRをエポキシ化して用いてもよい。NRをエポキシ化する方法としてはとくに限定されるものではなく、クロルヒドリン法、直接酸化法、過酸化水素法、アルキルヒドロペルオキシド法、過酸法などの方法を用いて行うことができる。過酸法としてはたとえば、NRに過酢酸や過蟻酸などのエポキシ化剤である有機過酸を反応させる方法などがあげられる。
ENRのエポキシ化率は5%以上が好ましく、10%以上がより好ましい。ENRのエポキシ化率が5%未満では、NRとの物性に違いがみられない傾向がある。また、ENRのエポキシ化率は80%以下が好ましく、60%以下がより好ましい。ENRのエポキシ化率が80%をこえると、加硫時にリバージョンが発生し、混練り物のまとまりが悪く、混練り物の取り扱いが困難となるため、ゴム組成物の加工性およびタイヤの性能が低下する傾向がある。このようなENRとしては、具体的には、エポキシ化率が25%のKumplan Guthrie Berhad製の「ENR25」、エポキシ化率が50%のKumplan Guthrie Berhad製の「ENR50」などがあげられる。これらのENRは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
NRおよびENRからなるゴム成分中のNRの含有率は50重量%以上が好ましく、60重量%以上がより好ましい。NRの含有率が50重量%未満では、タイヤの転がり抵抗が増大する傾向がある。
ゴム成分としては、NRおよび/またはENRのほかに、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)などを併用することもできるが、石油外資源の含有比率が大きいため、環境に配慮でき、さらに、相溶性が高く、補強性を向上させる効果を有することから、NRおよび/またはENR以外のゴムを含まないことが好ましい。
シリカとしてはとくに制限はなく、通常のタイヤ工業において用いられる一般的なものを使用することができる。
シリカの窒素吸着比表面積(N2SA)は100m2/g以上が好ましく、110m2/g以上がより好ましい。シリカのN2SAが100m2/g未満では、補強効果が充分ではない傾向がある。また、シリカのN2SAは300m2/g以下が好ましく、280m2/g以下がより好ましい。シリカのN2SAが300m2/gをこえると、シリカの分散性および低発熱性が悪化する傾向がある。
シリカの含有量は、ゴム成分100重量部に対して30重量部以上、好ましくは50重量部以上、より好ましくは55重量部以上である。シリカの含有量が30重量部未満では、充分な補強効果が望めない。また、シリカの含有量は100重量部以下が好ましく、95重量部以下がより好ましい。シリカの含有量が100重量部をこえると、加工性が悪化し、耐空気透過性も低下する傾向がある。なお、クリンチ用ゴム組成物およびエーペックス用ゴム組成物とする場合はいずれも、シリカの含有量は60〜95重量部とすることが好ましい。
本発明のゴム組成物は、シリカとともにシランカップリング剤を含有することが好ましい。シランカップリング剤としてはとくに限定はないが、具体的には、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリメトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィドなどのスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシランなどのメルカプト系、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランなどのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、3−ニトロプロピルトリエトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、2−クロロエチルトリメトキシシラン、2−クロロエチルトリエトキシシランなどのクロロ系などがあげられる。これらのシランカップリング剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シランカップリング剤の含有量は、シリカ100重量部に対して4重量部以上が好ましく、8重量部以上がより好ましい。シランカップリング剤の含有量が4重量部未満では、ムーニー粘度が増大する傾向がある。また、シランカップリング剤の含有量は20重量部以下が好ましく、16重量部以下がより好ましい。シランカップリング剤の含有量が20重量部をこえると、シランカップリング剤の配合による効果が得られず、コスト面でのデメリットが大きくなる傾向がある。
本発明のタイヤ用ゴム組成物におけるカーボンブラックとしてはとくに制限はなく、SAF、ISAF、HAF、FEFグレードなどの通常タイヤ工業において用いられるカーボンブラックを使用することができる。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA)は30m2/g以上が好ましく、50m2/g以上がより好ましい。カーボンブラックのN2SAが30m2/g未満では、補強性が低い傾向がある。また、カーボンブラックのN2SAは300m2/g以下が好ましく、250m2/g以下がより好ましい。カーボンブラックのN2SAが300m2/gをこえると、加工性に劣る傾向がある。
カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100重量部に対して25重量部以下、好ましくは5重量部以下である。カーボンブラックの含有量が25重量部をこえると、石油資源比率が増加するため好ましくない。
しゃっ解剤とは、生ゴムの素練りを促進し、素練り時間を短縮する目的で配合するものをいい、素練り時に添加することでゴムの加工の初期に密閉式混合機やロールでゴム分子を切断することで粘度を低下させ、可塑性を高め、ゴム中への充填剤などの分散を容易にすることができる。
しゃっ解剤としては、芳香族メルカプタン系、芳香族ジスルフィド系、芳香族メルカプタン金属系などがあげられ、具体的には、o,o’−ジベンズアミドジフェニルジスルフィド(大内新興化学工業(株)製のノクタイザーSSなど)、o−ベンズアミドチオフェノールの亜鉛塩(大内新興化学工業(株)製のノクタイザーSZなど)などがあげられる。
しゃっ解剤の含有量は、ゴム成分100重量部に対して0.1重量部以上、より好ましくは0.15重量部以上である。しゃっ解剤の含有量が0.1重量部未満では、シート加工性および過酷条件下での耐摩耗性が低下し、添加による効果が得られない。また、しゃっ解剤の含有量は0.8重量部以下、好ましくは0.75重量部以下である。しゃっ解剤の含有量が0.8重量部をこえると、ゴム強度が低下し、タイヤの転がり抵抗が低下する。
本発明では、NRおよび/またはENRを含むゴム成分に、シリカ、カーボンブラックおよびしゃっ解剤を配合することで、補強性と加工性とを両立することができる。
本発明のゴム組成物には、前記ゴム成分、シリカ、シランカップリング剤、カーボンブラックおよびしゃっ解剤のほかに、タイヤ工業において一般的に使用されるワックス、各種老化防止剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、硫黄などの加硫剤、各種加硫促進剤などの配合剤を適宜配合することができる。
本発明のゴム組成物は、クリンチおよび/またはエーペックスに用いることが好ましい。
本発明のゴム組成物をクリンチ用ゴム組成物とする場合、前記ゴム成分およびしゃっ解剤をバンバリーミキサーなどで素練りした後、シリカおよびカーボンブラック、ならびに必要に応じてシランカップリング剤、ワックス、老化防止剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、加硫剤、加硫促進剤などをバンバリーミキサーやオープンロールなどにより混練りし、得られた混練り物をロールによりシート化(カレンダー)することにより製造することができる。ここでクリンチとは、サイドウォールからビードにかけての領域に配設されたタイヤ部位をいう。
本発明のゴム組成物をエーペックス用ゴム組成物とする場合、前記ゴム成分およびしゃっ解剤をバンバリーミキサーなどで素練りした後、シリカ、カーボンブラック、ならびに必要に応じてシランカップリング剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、加硫剤、加硫促進剤などをバンバリーミキサーやオープンロールなどにより混練りし、得られた混練り物を押し出し機により、必要とする形状に押し出すことで製造することができる。ここで、エーペックス(ビードエーペックス)とは、タイヤのビード部に位置し、カーカスとビードワイヤーに囲まれたタイヤ部位をいう。
本発明のタイヤは、前記のように得られたクリンチおよび/またはエーペックスをタイヤ成型機上で他のタイヤ部材と貼り合わせて得られた未加硫タイヤを加硫することにより製造することができる。
本発明のタイヤは、本発明のゴム組成物を使用することにより、環境に配慮することも、将来の石油の供給量の減少に備えることもできるエコタイヤとすることができる。
実施例にもとづいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
次に、実施例および比較例で使用した薬品をまとめて説明する。
天然ゴム(NR):TSR
エポキシ化天然ゴム(ENR):Kumplan Guthrie Berhad製のENR25(エポキシ化率:25%)
しゃっ解剤:大内新興化学工業(株)製のノクタイザーSS(o,o’−ジベンズアミドジフェニルジスルフィド)
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN220(N2SA:115m2/g)
シリカ:デグッサ社製のウルトラジルVN3(N2SA:210m2/g)
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックワックス
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ステアリン酸:日本油脂(株)製
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
実施例1〜8および比較例1〜11
表1〜3の配合処方にしたがい、(株)神戸製鋼所製の1.7Lバンバリーミキサーを用いて、NR、ENRおよびしゃっ解剤を130℃の条件下で2分間素練りし、素練りゴムを得た。いったん排出した後、(株)神戸製鋼所製の1.7Lバンバリーミキサーを用いて、素練りゴム、カーボンブラック、シリカ、シランカップリング剤、ワックス、老化防止剤、ステアリン酸および酸化亜鉛を130℃の条件下で2分間混練りし、混練り物を得た。その後、オープンロールを用いて、混練り物、硫黄および加硫促進剤を95℃の条件下で2分間混練りし、未加硫ゴム組成物を得た。さらに、未加硫ゴム組成物を150℃の条件下で30分間加硫することで、実施例1〜8および比較例1〜11の加硫ゴム組成物を作製した。
<実施例1〜3および比較例1〜3の試験>
(シート加工性)
ロールにて、加硫ゴム組成物を押出し、目視にて生地の形状を目視にて確認した。生地肌において耳切れなどの問題がないものを○、問題のあるものを×で表記した。
(ピコ摩耗試験)
JIS K 6264「加硫ゴムおよび熱可塑性ゴム−耐摩耗性の求め方」に準じて、(株)上島製作所製のピコ摩耗試験機を用いて、回転速度60rpm、荷重4kgfの条件下で加硫ゴム組成物を1分間摩耗させ、測定前後の重量変化を測定し、実施例1のピコ摩耗指数を100とし、下記計算式により、各配合の重量変化を指数表示した。なお、ピコ摩耗指数が大きいほど、過酷条件下での耐摩耗性に優れることを示す。
(ピコ摩耗指数)=(実施例1の重量変化)/(各配合の重量変化)×100
(引張試験)
JIS K6251「加硫ゴムおよび熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準じて、3号ダンベルを用いて引張試験を実施し、破断強度(TB)および破断時伸び(EB)を測定し、破壊エネルギー(TB×EB/2)を算出し、比較例1のゴム強度指数を100とし、下記計算式により、ゴム強度をそれぞれ指数表示した。なお、ゴム強度指数が大きいほどゴム強度に優れるため、欠けにくいことを示す。
(ゴム強度指数)=(各配合の破壊エネルギー)
÷(比較例1の破壊エネルギー)×100
実施例1〜3および比較例1〜3の評価結果を表1に示す。
Figure 0004768521
<実施例1〜3および比較例1〜3の評価結果>
所定のゴム成分にシリカ、カーボンブラック、しゃっ解剤を所定量配合する実施例1〜3では、シート加工性に優れ、さらに、ゴム強度を低下させることなく、過酷条件下での耐摩耗性を向上させることができた。
しゃっ解剤を配合しない比較例1およびしゃっ解剤の含有量が少ない比較例2では、シート加工性に劣り、過酷条件下での耐摩耗性が低下した。
しゃっ解剤の含有量が多い比較例3では、シート加工性に優れ、過酷条件下での耐摩耗性は向上するが、ゴム強度が低下した。
<実施例4〜6および比較例4〜7の試験>
(シート加工性)
ロールにて、加硫ゴム組成物を押出し、目視にて生地の形状を目視にて確認した。生地肌において耳切れなどの問題がないものを○、問題のあるものを×で表記した。
(硬度)
JIS−K6253「加硫ゴムおよび熱可塑性ゴムの硬さ試験方法」に準じて、スプリング式タイプAを用いて、室温にて、加硫ゴム組成物の硬度を測定し、比較例4の硬度指数を100とし、下記計算式により、各配合の硬度を指数表示した。なお、硬度指数が大きいほど、硬度が高いことを示す。
(硬度指数)=(各配合の硬度)/(比較例1の硬度)×100
(引張試験)
JIS K6251「加硫ゴムおよび熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準じて、3号ダンベルを用いて引張試験を実施し、破断強度(TB)および破断時伸び(EB)を測定し、破壊エネルギー(TB×EB/2)を算出し、比較例4のゴム強度指数を100とし、下記計算式により、ゴム強度をそれぞれ指数表示した。なお、ゴム強度指数が大きいほどゴム強度に優れるため、欠けにくいことを示す。
(ゴム強度指数)=(各配合の破壊エネルギー)
÷(比較例1の破壊エネルギー)×100
実施例4〜6および比較例4〜7の評価結果を表2に示す。
Figure 0004768521
<実施例4〜6および比較例4〜7の評価結果>
所定のゴム成分にシリカ、カーボンブラック、しゃっ解剤を所定量配合する実施例4〜6では、シート加工性に優れ、さらに、硬度およびゴム強度をバランスよく向上させることができた。
しゃっ解剤を配合しない比較例4およびしゃっ解剤の含有量が少ない比較例5では、シート加工性が悪化した。
しゃっ解剤を配合せず、シリカを減量させた比較例6では、シート加工性には優れるが、硬度およびゴム強度がともに低下した。
しゃっ解剤の含有量が多い比較例7では、シート加工性に優れ、硬度は向上するが、ゴム強度が低下した。
<実施例7〜8および比較例8〜11の試験>
(シート加工性)
ロールにて、加硫ゴム組成物を押出し、目視にて生地の形状を目視にて確認した。生地肌において耳切れなどの問題がないものを○、問題のあるものを×で表記した。
(引張試験)
JIS K6251「加硫ゴムおよび熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準じて、3号ダンベルを用いて引張試験を実施し、破断強度(TB)および破断時伸び(EB)を測定し、破壊エネルギー(TB×EB/2)を算出し、比較例4のゴム強度指数を100とし、下記計算式により、ゴム強度をそれぞれ指数表示した。なお、ゴム強度指数が大きいほどゴム強度に優れるため、欠けにくいことを示す。
(ゴム強度指数)=(各配合の破壊エネルギー)
÷(比較例1の破壊エネルギー)×100
実施例7〜8および比較例8〜11の評価結果を表3に示す。
Figure 0004768521
<実施例7〜8および比較例8〜11の評価結果>
所定のゴム成分にシリカ、カーボンブラック、しゃっ解剤を所定量配合する実施例7〜8では、シート加工性に優れ、さらに、ゴム強度を向上させることができた。
しゃっ解剤を配合しない比較例8およびしゃっ解剤の含有量が少ない比較例9では、シート加工性が悪化した。
しゃっ解剤の含有量が多い比較例10およびしゃっ解剤を配合せず、シリカを減量させた比較例11では、シート加工性に優れるが、ゴム強度が低下した。

Claims (3)

  1. 天然ゴムおよび/またはエポキシ化天然ゴムを含むゴム成分100重量部に対して、
    シリカを30重量部以上、
    カーボンブラックを25重量部以下、および
    しゃっ解剤を0.1〜0.8重量部含有するゴム組成物を用いたクリンチおよび/またはエーペックスを有するタイヤ
  2. シリカの含有量が60重量部以上であり、かつカーボンブラックの含有量が5重量部以下である請求項1記載のタイヤ。
  3. ゴム成分が天然ゴムおよびエポキシ化天然ゴムを含む請求項1または2記載のタイヤ。
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