しかし、背景技術では、記録媒体に記録された全画像のうち最後の画像がわかるのみで、たとえば所望の日に撮影された画像群における最後の画像を知ることはできない。このため、所望の日に記録された画像だけを閲覧したいとき、別の日の画像まで無駄に再生してしまう結果となる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、画像再生時の操作性を向上させることができる、画像再生装置を提供することである。
この発明に従う画像再生装置(10)は、再生操作が行われたとき記録媒体(38)に記録された複数の画像を指定順序で選択する選択手段(S23, S25, S49, S51)、選択手段によって選択された画像を再生する再生手段(S3, S5, S33, S35)、選択手段によって次回以降に選択される規定数の画像の画像情報を検出する検出手段(S7, S37)、指定順序で連続する2つの画像の間に特異な変化が生じているか否かを検出手段によって検出された画像情報に基づいて判別する判別手段(S9, S11, S61~S67, S81~S87)、および判別手段によって2つの画像の間に特異な変化が生じていると判別されたとき操作者に向けた報知処理を実行する報知手段(S13, S15, S69~S75, S89~S95)を備える。
選択手段は、再生操作が行われたとき、記録媒体に記録された複数の画像を指定順序で選択する。選択手段によって選択された画像は、再生手段によって再生される。検出手段は、選択手段によって次回以降に選択される規定数の画像の画像情報を検出する。判別手段は、指定順序で連続する2つの画像の間に特異な変化が生じているか否かを検出手段によって検出された画像情報に基づいて判別する。判別手段によって2つの画像の間に特異な変化が生じていると判別されると、換言すれば判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されると、報知手段によって操作者に向けた報知処理が実行される。
したがって、指定順序で連続する2つの画像の間に特異な変化が生じているか否かは、次回以降に選択される規定数の画像の画像情報に基づいて判別される。報知は、特異な変化が検出されたときになされる。これによって、指定順序で複数の画像を再生するときの操作性を向上させることができる。
さらに画像再生装置では、画像情報は画像の記録日時を示す日時情報を含み、特異な変化は日付の変化を含む。
したがって、指定順序で連続する2つの画像の間で日付が異なるとき報知がなされる。操作者は、所望の日付の画像だけを閲覧したいとき、無駄な再生操作を行わなくて済む。
さらに画像再生装置では、報知手段は再生手段によって再生された画像にマーカを描画する。
したがって、報知は、再生画像にマーカを描画することによりなされる。
さらに画像再生装置では、再生操作は順方向および逆方向のいずれかの方向を示し、指定順序は再生操作の方向に従う方向性を有し、報知手段は指定順序の方向性によって異なるマーカを描画する。
したがって、選択された画像およびその直前の画像の間に特異な変化が生じた場合と、選択された画像およびその直後の画像の間に特異な変化が生じた場合とでは、描画されるマーカが異なる。操作者は、再生画像に描画されたマーカの差異から、次に行うべき再生操作の方向を判断することができる。
さらに画像再生装置では、検出手段は選択手段によって選択された画像の直前および直後の2つの画像の画像情報を検出する。
したがって、判別手段の判別処理は、選択された画像およびその前後の2画像について行われる。
さらに画像再生装置では、選択手段は1画像単位で選択を行う。
したがって、判別手段の判別処理は、選択された1画像およびその前後の2画像の計3画像について行われる。
さらに画像再生装置では、選択手段はN(N:2以上の整数)画像単位で選択を行う。
したがって、判別手段の判別は、選択されたN画像およびその前後の2画像の計(N+2)画像について行われる。
さらに画像再生装置は、被写界の画像を撮像する撮像手段(14)、撮像手段によって撮像された画像の画像情報を作成する作成手段(30)、および撮像手段によって撮像された画像と作成手段によって作成された画像情報とを互いに関連付けて記録媒体に記録する記録手段(36)をさらに備える。
撮像手段は被写界の画像を撮像し、作成手段は撮像された画像の画像情報を作成し、そして記録手段は撮像された画像と作成された画像情報とを互いに関連付けて記録媒体に記録する。このため、検出手段は、必要な画像情報を記録媒体から検出することができる。
この発明に従う制御プログラムは、画像再生装置(10)のプロセッサ(30)に、再生操作が行われたとき記録媒体(38)に記録された複数の画像を指定順序で選択する選択ステップ(S23, S25, S49, S51)、選択ステップによって選択された画像を再生する再生ステップ(S3, S5, S33, S35)、選択ステップによって次回以降に選択される規定数の画像の画像情報を検出する検出ステップ(S7, S37)、指定順序で連続する2つの画像の間に特異な変化が生じているか否かを検出ステップによって検出された画像情報に基づいて判別する判別ステップ(S9, S11, S61~S67, S81~S87)、および判別ステップによって2つの画像の間に特異な変化が生じていると判別されたとき操作者に向けた報知処理を実行する報知ステップ(S13, S15, S69~S75, S89~S95)を実行させる。
制御プログラムも、画像再生装置と同様、画像再生時の操作性を向上させることができる。
この発明によれば、指定順序で複数の画像を再生するときの操作性を向上させることができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、光学レンズ12を含む。被写界の光学像は、光学レンズ12を通してイメージセンサ14に照射され、光電変換を施される。これによって、被写界を表す電荷つまり生画像信号が生成される。
電源が投入されると、CPU30は、スルー画像処理を実行するべく、プリ露光および間引き読み出しの繰り返しをイメージセンサ14に命令する。イメージセンサ14は、プリ露光と、これによって得られた電荷の間引き読み出しとを実行する。イメージセンサ14で生成された生画像信号は、1/30秒に1回の割合で発生する垂直同期信号に応答して、ラスタ走査に従う順序で読み出される。
イメージセンサ14から出力された生画像信号は、カメラ処理回路16によってA/D変換,色分離,YUV変換などの処理を施される。カメラ処理回路16は、こうして得られたYUV形式の画像データをメモリ制御回路18を通してSDRAM20に書き込む。
ビデオエンコーダ24は、SDRAM20に格納された画像データをメモリ制御回路18を通して1/30秒毎に読み出し、読み出された画像データをコンポジットビデオ信号に変換する。この結果、被写界を表すリアルタイム動画像(スルー画像)がLCDモニタ26に表示される。なお、ここでビデオエンコーダ24は、画像データをコンポジットビデオ信号に変換しているが、これは一例に過ぎず、LCDモニタ26とのインターフェースに適合する様々な信号に変換され得る。
キー入力装置28のシャッタボタンSが全押しされると、CPU30は、記録処理を実行するべく、本露光および全画素読み出しをイメージセンサ14に命令し、JPEG圧縮をJPEGコーデック22に命令する。
イメージセンサ14は、本露光と、これによって得られた全ての電荷の読み出しとを実行する。イメージセンサ14で生成された生画像信号は、ラスタ走査に従う順序で読み出される。イメージセンサ14から出力された生画像信号は、上述と同様の処理によってYUV形式の画像データに変換される。変換された画像データは、メモリ制御回路18を通してSDRAM20に書き込まれる。
JPEGコーデック22は、SDRAM20に格納された画像データをメモリ制御回路18を通して読み出し、読み出された画像データをJPEG方式で圧縮し、そして圧縮画像データつまりJPEGデータをメモリ制御回路18を通してSDRAM20に書き込む。こうして得られたJPEGデータはその後、CPU30によって読み出され、I/F36を経てファイル形式で記録媒体38に記録される。このときCPU30は、記録しようとするJPEGデータの画像情報、具体的には解像度,データ量,記録日時といった情報を作成し、作成された情報をJPEGデータと一緒にJPEGファイルに格納する。なお、ファイル形式は、たとえばEXIF(Exchangeable Image File Format)に従う。
キー入力装置28によって通常再生モードが選択されると、所望のJPEGファイルの再生処理が実行される。CPU30は、I/F36を通して記録媒体38にアクセスし、所望のJPEGファイルに格納されたJPEGデータおよび画像情報を読み出す。読み出されたJPEGデータおよび画像情報は、メモリ制御回路18を通してSDRAM20のJPEGエリア20bおよび画像情報エリア20c(図3参照)にそれぞれ書き込まれる。
JPEGコーデック22は、メモリ制御回路18を通してJPEGエリア20bからJPEGデータを読み出し、読み出されたJPEGデータを伸長し、そして伸長された画像データをメモリ制御回路18を通してJPEGエリア20bに書き込む。
メモリ制御回路18は、CPU30の制御下で、JPEGエリア20bに格納された画像データに解像度変換処理を施し、変換して得られた低解像度の画像データをSDRASM20の表示エリア20aに書き込む。
ビデオエンコーダ24は、表示エリア20aに格納された画像データをメモリ制御回路18を通して読み出し、読み出された画像データをNTSC方式のコンポジットビデオ信号に変換し、そして変換されたコンポジットビデオ信号をLCDモニタ26に出力する。この結果、再生画像がモニタ画面に表示される。
ここでキー入力装置28によって送り操作が行われると、別のJPEGファイルについて再生処理が実行される。これによって、モニタ画面に表示される再生画像が別の再生画像で更新される。次に、この更新処理を図2および図4(A)〜図4(D)により説明する。
図2を参照して、いま、記録媒体38内のアドレス“0”〜“9”で示される位置に9個のJPEGファイル“000”〜“009”がそれぞれ格納されているものとする。JPEGファイル“000”〜“009”の順序は記録順に従う。また、アドレス“0”〜“9”で示される9個の領域はリング状に構成されている。すなわち、アドレス“9”の領域はアドレス“0”の領域と連結されている。
各JPEGファイルに付された日付は記録日を示しており、たとえば、先頭の3個のJPEGファイル“000”〜“003”は2006年1月1日に記録されたものであり、次のJPEGファイル“004”は2006年2月10日に撮影されたものである。
通常再生モードが選択されると、最初、アドレス“0”に格納されたJPEGファイル“000”が再生され、モニタ画面には“000”の再生画像が表示される(図4(A)参照:先頭マーカM1については後述)。ここで順送り操作が行われると、アドレス“1”に格納されたJPEGファイル“001”が次に再生され、これにより“000”の再生画像は“001”の再生画像で更新される(図4(B)参照)。
引き続き順送り操作が行われると、“001”の再生画像は“002”の再生画像で更新され(図4(C)参照:末尾マーカM2については後述)、そして“002”の再生画像は“003”の再生画像で更新される(図4(D)参照)。以降、モニタ画面の画像は、“001”,“002,”…,“009”,“000”,“001”…のように更新されていく。
一方、“000”の再生画像が表示された状態で逆送り操作が行われると、アドレス“9”に格納されたJPEGファイル“009”が次に再生され、これにより“000”の再生画像は“009”の再生画像で更新される。以降、モニタ画面の画像は、“009”,“008,”…,“001”,“000”,“009”…のように更新されていく。
このような通常再生において、CPU30の命令を受けたキャラクタジェネレータ(CG)32によって、表示エリア20aの画像データに対し、直前の画像との間で日付が異なる場合には先頭マーカM1が描画され、直後の画像との間で日付が異なる場合には末尾マーカM2が描画される。
たとえば、図4(A)に示す画像“000”の場合、日付は、直後の画像“001”との間では一致するが、直前の画像“009”との間で一致しないので、先頭マーカM1だけが描画される。先頭マーカM1の描画によって、モニタ画面の画像はその左上隅が折り返されたように見える。これにより、“000”の直前の画像の日付は“000”のそれとは異なることがわかるので、所望の日付の画像だけを閲覧したいとき、無駄な逆送り操作を行わなくて済む。
図4(B)に示す画像“001”の場合、日付は直前の画像“000”および直後の画像“002”の各々との間で一致するので、いずれのマーカも表示されない。
図4(C)に示す画像“002”の場合、日付は、直前の画像“001”との間では一致するが、直後の画像“003”との間では一致しないので、末尾マーカM2だけが描画される。末尾マーカM2の描画によって、モニタ画面の画像はその右下隅が折り返されたように見える。これにより、“002”の直後の画像の日付は“002”のそれとは異なることがわかるので、無駄な順送り操作を行わなくて済む。
そして図4(D)に示す画像“003”の場合、日付は直前の画像“002”および直後の画像“003”の各々との間で一致しないので、先頭マーカM1および末尾マーカM2の各々が描画される。これにより、“003”の直前の画像の日付は“003”のそれとは異なること、および“003”の直後の画像の日付も“003”のそれとは異なることがわかるので、無駄な順送り操作も、無駄な逆送り操作も行わなくて済む。
キー入力装置28によってマルチ再生モードが選択されると、所望のJPEGファイル群の再生処理が実行される。この実施例では、連続する4個のJPEGファイルで1個のJPEGファイル群が構成される。
CPU30は、I/F36を通して記録媒体38にアクセスし、所望のJPEGファイル群に格納されたJPEGデータおよび画像情報を読み出す。読み出された4画像分のJPEGデータおよび画像情報は、メモリ制御回路18を通してSDRAM20のJPEGエリア20bおよび画像情報エリア20c(図3参照)にそれぞれ書き込まれる。
JPEGコーデック22は、メモリ制御回路18を通してJPEGエリア20bからJPEGデータを読み出し、読み出されたJPEGデータを伸長し、そして伸長された画像データをメモリ制御回路18を通してJPEGエリア20bに書き込む。
CPU30は、JPEGエリア20bに格納された画像データに解像度変換処理を施し、これにより得られたサムネイルの画像データ(以下単に“画像データ”と呼ぶ)をメモリ制御回路18を通してSDRASM20の表示エリア20aに書き込む。書き込みにあたっては、表示エリア20aを縦方向および横方向の各々に2分割し、得られた左上,右上,左下および右下の4つの部分領域に画像データを画像毎に書き込んでいく。
ビデオエンコーダ24は、表示エリア20aに格納された画像データをメモリ制御回路18を通して読み出し、読み出された画像データをNTSC方式のコンポジットビデオ信号に変換し、そして変換されたコンポジットビデオ信号をLCDモニタ26に出力する。この結果、2×2=4個のサムネイルを含むマルチ再生画像がモニタ画面に表示される。
ここでキー入力装置28によって送り操作が行われると、別のJPEGファイル群について再生処理が実行される。これによって、モニタ画面に表示されるマルチ再生画像が別のマルチ再生画像で更新される。この実施例では、連続する2つのJPEGファイル群は2個のJPEGファイルを共有し、このためモニタ画面内の4個のサムネイルは2個単位つまり1行送りで更新されていく。
具体的には、図2に示すように、記録媒体38にJPEGファイル“000”〜“009”が格納されているとして、マルチ再生モードが選択されると、最初、アドレス“0”〜“3”に格納されたJPEGファイル“000” 〜“003”が再生され、モニタ画面には“000” 〜“003”の4個のサムネイルを含むマルチ再生画像が表示される(図5(A)参照)。
ここで順送り操作が行われると、アドレス“2”〜“5”に格納されたJPEGファイル“002” 〜“005”が次に再生され、これにより“000” 〜“003”の4個のサムネイルを含むマルチ再生画像は“002” 〜“005”の4個のサムネイルを含むマルチ再生画像で更新される(図5(B)参照)。すなわち、モニタ画面内の4個のサムネイルのうち上の2個が消え、下の2個は上方にシフトし、後続の2個が下に現れる。
引き続き順送り操作が行われると、“002” 〜“005”の4個のサムネイルを含むマルチ再生画像は“004” 〜“007”の4個のサムネイルを含むマルチ再生画像で更新される(図5(C)参照)。以降、モニタ画面のマルチ再生画像は、“004” 〜“007”,“006” 〜“009”,“008” 〜“001”,…のように更新されていく。
一方、“000” 〜“003”の4個のサムネイルを含むマルチ再生画像が表示された状態で逆送り操作が行われると、アドレス“8”〜“1”に格納されたJPEGファイル“008” 〜“001”が次に再生され、これにより“000” 〜“003”のマルチ再生画像は“008” 〜“001”のマルチ再生画像で更新される。以降、モニタ画面のマルチ再生画像は、“008” 〜“001”,“006” 〜“009”,…,“000” 〜“003”,“008” 〜“001”,…のように更新されていく。
このようなマルチ再生においては、モニタ画面の4個のサムネイルの各々に、直前のサムネイルとの間で日付が異なる場合には先頭マーカM1が描画され、直後のサムネイルとの間で日付が異なる場合には末尾マーカM2が描画される。各サムネイルに対する描画方法は、図4(A)〜図4(D)により説明した単一の再生画像に対する描画方法と同様である。
たとえば、図5(A)のマルチ再生画像の場合、4個のサムネイル“000” 〜“003”のうち、サムネイル“000”には先頭マーカM1だけが描画され、サムネイル“001”にはいずれのマーカも表示されず、サムネイル“002”には末尾マーカM2だけが描画され、そしてサムネイル“003”には先頭マーカM1および末尾マーカM2の各々が描画される。これにより、ユーザは、“000”〜“002”が同日付の画像であって、“003”は別の日付の画像であることがわかる。加えて、“000”の直前の画像の日付は“000”のそれとは異なること、および“003”の直後の画像の日付は“003”のそれとは異なることがわかるので、所望の日付の画像だけを閲覧したいとき、無駄な順送り操作も、無駄な逆送り操作も行わなくて済む。
同様に、図5(B)のマルチ再生画像からは、“005”の直後の画像の日付は“005”のそれとは異なることがわかるので、無駄な順送り操作を行わなくて済む。図5(C)のマルチ再生画像からは、“004”の直前の画像の日付は“005”のそれとは異なることがわかるので、無駄な逆送り操作を行わなくて済む。
通常再生モードが選択されたとき、CPU30は、図6のフローに従う処理を実行する。なお、このフロー図に対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ34に格納される。図6を参照して、ステップS1では変数kに“0”をセットし、ステップS3では第kファイルをオープンする。具体的には、記録媒体38のアドレス“k”(図2参照)に格納されたJPEGファイルからJPEGデータおよび画像情報をI/F36を通して読み出し、読み出されたJPEGデータおよび画像情報をメモリ制御回路18を通してSDRAM20のJPEGエリア20bおよび画像情報エリア20c(図3参照)に書き込む。
ステップS5では、第k画像の再生命令を発行する。応じてJPEGコーデック22は、メモリ制御回路18を通してJPEGエリア20bからJPEGデータを読み出し、読み出されたJPEGデータを伸張し、そして伸張された画像データをメモリ制御回路18を通して再びJPEGエリア20bに書き込む。メモリ制御回路18は、JPEGエリア20bに格納された画像データに対して画素数変換処理を施し、変換して得られた低解像度の画像データを表示エリア20aに書き込む。ビデオエンコーダ24は、表示エリア20aに格納された画像データをメモリ制御回路18を通して読み出し、読み出された画像データをコンポジットビデオ信号に変換し、そして変換されたコンポジットビデオ信号をLCDモニタ26に出力する。これにより、第k画像がモニタ画面に表示される。
ステップS7では、第(k−1)ファイルおよび第(k+1)ファイルをオープンする。JPEGエリア20bにはこれら2つのファイルのJPEGデータが書き込まれ、画像情報エリア20cにはこれら2つのファイルの画像情報が書き込まれる。これによって、画像情報エリア20cには、第(k−1),第kおよび第(k+1)の3画像の画像情報が格納される結果となる。
ステップS9では、第(k−1)画像と第k画像とで日付が異なるか否かを画像情報エリア20cの画像情報を参照して判別し、NOであればステップS11に進む。ステップS9でYESであれば、ステップS13で先頭マーカ描画命令を発行した後、ステップS11に進む。応じてCG32は、表示エリア20aの画像データつまり第k画像データに先頭マーカM1(図4(A)参照)を描画する。
ステップS11では、第k画像と第(k+1)画像とで日付が異なる否かをさらに判別し、NOであればステップS17〜S21のループ処理に入る。ステップS11でYESであれば、ステップS15で末尾マーカ描画命令を発行した後にループ処理に入る。応じてCG32は、表示エリア20aの画像データつまり第k画像データに末尾マーカM2(図4(C)参照)を描画する。
ステップS17では終了操作の有無を判別し、ステップS19では順送り操作の有無を判別し、そしてステップS21では逆送り操作の有無を判別する。キー入力装置28によって終了操作が行われると、ステップS17でYESと判別し、このモードを終了する。
キー入力装置28によって順送り操作が行われると、ステップS19でYESと判別し、ステップS23に移って変数kを“1”だけインクリメントする。キー入力装置28によって逆送り操作が行われると、ステップS21でYESと判別し、ステップS25に移って変数kを“1”だけデクリメントする。インクリメントまたはデクリメントの後、ステップS3に戻る。
マルチ再生モードが選択されたとき、CPU30は、図7〜図9のフローに従う処理を実行する。なお、これらのフロー図に対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ34に格納される。図7を参照して、ステップS31では変数kに“0”をセットし、ステップS33では第k〜第(k+3)ファイルをオープンする。具体的には、記録媒体38のアドレス“k”〜“k+3”(図2参照)に格納された4個のJPEGファイルからJPEGデータおよび画像情報をI/F36を通して読み出し、読み出されたJPEGデータおよび画像情報をメモリ制御回路18を通してSDRAM20のJPEGエリア20bおよび画像情報エリア20c(図3参照)に書き込む。
ステップS35では、第k〜第(k+3)画像の再生命令を発行する。応じてJPEGコーデック22は、メモリ制御回路18を通してJPEGエリア20bからJPEGデータを読み出し、読み出されたJPEGデータを伸張し、そして伸張された画像データをメモリ制御回路18を通して再びJPEGエリア20bに書き込む。メモリ制御回路18は、JPEGエリア20bに格納された画像データに対して画素数変換処理を施し、変換して得られたサムネイルの画像データを表示エリア20aに書き込む。ビデオエンコーダ24は、表示エリア20aに格納された画像データをメモリ制御回路18を通して読み出し、読み出された画像データをコンポジットビデオ信号に変換し、そして変換されたコンポジットビデオ信号をLCDモニタ26に出力する。これにより、第k〜第(k+3)サムネイルがモニタ画面に表示される。
ステップS37では、第(k−1)ファイルおよび第(k+4)ファイルをオープンする。JPEGエリア20bにはこれら2つのファイルのJPEGデータが書き込まれ、画像情報エリア20cにはこれら2つのファイルの画像情報が書き込まれる。これによって、画像情報エリア20cには、第(k−1)〜第(k+4)の6画像の画像情報が格納される結果となる。
ステップS39では先頭マーカ処理(後述)を実行し、ステップS41では末尾マーカ処理(後述)を実行し、そしてステップS43〜S47のループ処理に入る。
ステップS43では終了操作の有無を判別し、ステップS45では順送り操作の有無を判別し、そしてステップS47では逆送り操作の有無を判別する。キー入力装置28によって終了操作が行われると、ステップS43でYESと判別し、このモードを終了する。キー入力装置28によって順送り操作が行われると、ステップS45でYESと判別し、ステップS49に移って変数kを“2”だけインクリメントする。キー入力装置28によって逆送り操作が行われると、ステップS47でYESと判別し、ステップS51に移って変数kを“2”だけデクリメントする。インクリメントまたはデクリメントの後、ステップS33に戻る。
上記ステップS39の先頭マーカ処理は、図8のサブルーチンに従う。図8を参照して、ステップS61では、第(k−1)画像と第k画像とで日付が異なるか否かを画像情報エリア20cの画像情報を参照して判別し、NOであればステップS63に進む。ステップS61でYESであれば、ステップS69で第k画像への先頭マーカ描画命令を発行した後、ステップS63に進む。応じてCG32は、表示エリア20aの第k画像データに先頭マーカM1(図5(A)参照)を描画する。
ステップS63では、第k画像と第(k+1)画像とで日付が異なるか否かを判別し、NOであればステップS65に進む。ステップS63でYESであれば、ステップS71で第(k+1)画像への先頭マーカ描画命令を発行した後、ステップS65に進む。応じてCG32は、表示エリア20aの第(k+1)画像データに先頭マーカM1を描画する。
ステップS65では、第(k+1)画像と第(k+2)画像とで日付が異なるか否かを判別し、NOであればステップS67に進む。ステップS65でYESであれば、ステップS73で第(k+2)画像への先頭マーカ描画命令を発行した後、ステップS67に進む。応じてCG32は、表示エリア20aの第(k+2)画像データに先頭マーカM1を描画する。
ステップS67では、第(k+2)画像と第(k+3)画像とで日付が異なるか否かを判別し、NOであれば上位層のルーチンに復帰する。ステップS67でYESであれば、ステップS75で第(k+3)画像への先頭マーカ描画命令を発行した後、ルーチンに復帰する。応じてCG32は、表示エリア20aの第(k+3)画像データに先頭マーカM1を描画する。
上記ステップS41の末尾マーカ処理は、図9のサブルーチンに従う。図9を参照して、ステップS81では、第k画像と第(k+1)画像とで日付が異なるか否かを画像情報エリア20cの画像情報を参照して判別し、NOであればステップS83に進む。ステップS81でYESであれば、ステップS89で第k画像への末尾マーカ描画命令を発行した後、ステップS83に進む。応じてCG32は、表示エリア20aの第k画像データに末尾マーカM2(図5(A)参照)を描画する。
ステップS83では、第(k+1)画像と第(k+2)画像とで日付が異なるか否かを判別し、NOであればステップS85に進む。ステップS83でYESであれば、ステップS91で第(k+1)画像への末尾マーカ描画命令を発行した後、ステップS85に進む。応じてCG32は、表示エリア20aの第(k+1)画像データに末尾マーカM2を描画する。
ステップS85では、第(k+2)画像と第(k+3)画像とで日付が異なるか否かを判別し、NOであればステップS87に進む。ステップS85でYESであれば、ステップS93で第(k+2)画像への末尾マーカ描画命令を発行した後、ステップS87に進む。応じてCG32は、表示エリア20aの第(k+2)画像データに末尾マーカM2を描画する。
ステップS87では、第(k+3)画像と第(k+4)画像とで日付が異なるか否かを判別し、NOであれば上位層のルーチンに復帰する。ステップS87でYESであれば、ステップS95で第(k+3)画像への末尾マーカ描画命令を発行した後、ルーチンに復帰する。応じてCG32は、表示エリア20aの第(k+3)画像データに末尾マーカM2を描画する。
以上から明らかなように、この実施例のディジタルカメラ10は、再生操作が行われたとき記録媒体38に記録された複数の画像を指定順序で選択し(S23,S25,S49,S51)、選択された画像を再生し(S5,S35)、次回以降に選択される規定数の画像の画像情報を検出し(S7,S37)、指定順序で連続する2つの画像の間に日付の変化が生じているか否かを検出された画像情報に基づいて判別し(S9,S11,S61〜S67,S81〜S87)、そして2画像間に特異な変化が生じていると判別されたとき(換言すれば判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき)操作者に向けた報知処理を実行する(S13,S15,S69〜S75,S89〜S95)。
したがって、指定順序で連続する2つの画像の間に日付の変化が生じているか否かは、次回以降に選択される規定数の画像の画像情報に基づいて判別される。報知は、日付の変化が検出されたときになされる。これによって、指定順序で複数の画像を再生するときの操作性を向上させることができる。
なお、この実施例では、2画像間の日付の変化に注目したが、日付以外の時間の変化に注目してもよい。たとえば、2画像間の時刻の差分が閾値を上回るとき報知する。
また、時間の変化に限らず、位置の変化に注目してもよい。たとえば、ディジタルカメラ10にGPSレシーバを設け、記録時にGPSレシーバで現在位置を検出して、検出結果を画像情報に記述しておく。そして再生時、2画像間の位置の差分が閾値を上回るとき報知を行う。
さらには、被写界の変化に注目してもよい。具体的には、被写界内の人物を顔認識処理によって識別し、別人が登場するとき報知する。このように、2画像間の特異な変化に注目して報知を行うことが可能である。
また、この実施例では、注目画像にマーカM1,M2を描画することにより報知を行ったが、注目画像を点滅させたり、注目画像の色や明るさを変えたりしてもよい。さらには、音声による報知も可能である。この場合、ディジタルカメラ10には、サウンドジェネレータおよびスピーカが追加される。サウンドジェネレータは、CPU30の命令を受け、報知音声をスピーカから出力する。
以上では、ディジタルカメラ10を用いて説明したが、この発明は、複数の画像を指定順序で再生する画像再生装置に適用できる。