JP4766436B2 - 通信装置、安否確認方法及びプログラム - Google Patents
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Description
このような従来の携帯端末による安否確認方式では、一時的に大量のメールがメールサーバに集中することにより、メールサーバに非常に大きな負荷がかかる恐れが非常に高い。そのため、メールサーバの処理能力以上のメールが一度に発信された場合には、メールサーバ内に蓄積されたまま滞留することになる。このために生じる、メールサーバの処理能力の低下による安否確認の遅延が課題となっていた。
入力部は、ユーザによる入力を受け付ける。
送信部は、第1の呼制御信号に前記入力部が受け付けた安否確認特番を付与して送信する。
また上記第1の構成による通信装置は、受信した第2の呼制御信号に付与している情報に基づいて安否を示す情報を表示する表示部を更に備える構成としても良い。
また上記第1の構成の通信装置は、前記安否確認特番及び安否確認文を含む電子メールを送信する電子メール送信部を更に備える構成としても良い。
また本発明の第2の構成の通信装置は、記憶部及び表示部を備える。
表示部は、受信した第1の呼制御信号に付与している前記安否確認特番に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記安否確認文を表示する。
また上記第2の構成による通信装置は、ユーザによる入力を受け付ける入力部と、前記入力部が受け付けたユーザによる入力に対応する前記安否確認文の一部を示す情報を第2の呼制御信号に付与して送信する送信部とを更に備える構成としても良い。
また上記第2の構成による通信装置は、電子メールを受信するメール受信部と、前記安否確認特番と前記安否確認文を対応付けて記憶する記憶部と、前記電子メール内の前記安否確認特番及び前記安否確認文を前記記憶部に対応付けて記憶させる安否確認文登録部とを更に備える構成としても良い。
また本発明は、安否確認方法や電話機で実行されるプログラムもその範囲に含む。
本発明によれば、電子メールを使わずに呼制御レベルでの接続のみを行い、呼制御レベルの信号の発信、受信だけを行うことにより安否確認を行うことができるので、中継する携帯電話交換システムの負荷を低く抑え、通常の通話に支障が出ない。
本実施形態では、安否確認対象となる携帯端末(着信端末)に事前に1乃至複数のメッセージを記憶させておく。そして安否確認を行う携帯端末(発信端末)は、呼制御信号を用いて着信端末に記憶されたメッセージを特定するための情報(安否確認特番)を着信端末に送信し、着信端末に安否確認特番に対応した安否確認のメッセージを表示させる。
このように、本実施形態における携帯端末では、呼制御レベルでの接続のみを行い、呼制御レベルの信号情報のやり取りのみで安否確認を行うことができる。呼制御レベルの情報量は8kbps程度と音声レベル(64kbps)に比して小さいので、大勢の使用者が同時期に安否確認を行ったとしても、交換機等システムの特定の部分に大きな負荷が集中することが無い。
本実施形態では、まず安否確認特番登録処理を行う。
図1は、安否確認特番登録処理の説明図である。
この安否確認特番登録処理では、発信端末1若しくは警備会社のサーバ等の安否確認システム2から電子メールによる通知により安否確認のメッセージ文(安否確認文)と安否確認特番を着信端末3に送信する。安否確認文と安否確認特番とを受信した着信端末3では、これらの情報を関連付けて記憶する。
なおこの安否確認特番登録処理は、必須の処理ではなく、工場出荷時等に事前に携帯端末の安否確認テーブルに安否確認文と安否確認特番を関連付けて記憶させる構成としても良い。なおこのような場合には、着信端末3はメール受信機能を備えなくても良い。
図2は、安否確認文表示処理についての説明図である。
災害等が発生したとき、災害現場にいる可能性のある人の着信端末に対して安否確認のメッセージを表示する安否確認文表示処理を行う。
これを受けた着信端末3は、SETUP信号に付加された安否確認特番により安否確認特番テーブルを検索して、受信した安否確認特番に対応する安否確認文を安否確認特番テーブルから読み出して着信端末3の表示部に表示する。
またこのとき発信端末1からは呼制御信号のみを送信し、データチャネルの接続を行わないで着信端末3上での安否確認文の表示が可能となる。このため、安否確認文を報じさせるためにシステムに大きな送信負荷がかからない。
図3は、本実施形態の安否確認の応答処理の説明図である。
図2の安否確認文表示処理により安否確認文が表示された着信端末3において、安否確認文が表示されてから一定時間以内(たとえば30秒以内)に応答に対応するキーを押すことにより、発信端末1から通知された安否確認特番と共に押したキーの種類が安否状態情報として切断信号(RELEASE信号)6に付与されて発信端末1に通知される。例えば、図3において着信端末3のユーザは、表示されている安否確認文を見て、「避難中です。」と応答したければ「2」のキーを押す。これにより、ユーザが押下したキーに対応する安否状態番号の「2」が安否確認特番#4949(共に切断信号6に付与されて発信端末1に通知される。
発信端末1では、着信端末3から切断信号6を受けると、切断信号6に付加されている安否状態番号から着信端末3のユーザの安否状態を確認することができる。例えば安否状態番号が「2」であるならば、発信端末1において、安否状態番号とこれに対応するメッセージを記憶するメモリから、着信端末3から受信した安否状態番号に対応するメッセージを検索して、発信端末1の表示部に表示する。図3の例では、安否状態番号「2」に対応するメッセージは「避難中です。」であるため、発信端末1のユーザは表示部に表示されたメッセージから、着信端末3のユーザが避難中であることが確認できる。
図4は、複数の着信端末3−1、・・・、3−nに対して安否確認を行う例を示す図である。ここで、着信端末3−1は「090−1111−2222」、着信端末3−nは「090−1111−3333」という電話番号を持つものとする。
次に上記した各処理の詳細をフローチャートを参照しながら説明する。
図5の処理が開始されると、まずステップS1として発信端末1の入力ボタン等の入力部をユーザが操作して、発信端末1の安否確認特番登録メニューを起動させる。この操作によって、発信端末1は安否確認特番登録メニューを表示画面上に表示する。
そして、ステップS5として、ステップS3で読み込んだ安否確認特番とステップS4で読み込んだメッセージを含む電子メールを作成し、ステップS6としてこの電子メールをステップS2で読み込んだメールアドレスをあて先にして送信する。なおステップS2で電話番号を入力した場合には、その電話番号に対応するメールアドレスをあて先として電子メールを送信する。
図6は、発信端末1が着信端末3に安否確認の信号を送る際の発信端末1における動作処理を示すフローチャートである。
次にステップS16で送信したSETUP信号に対する応答として、着信端末3から呼設定中であることを示すCALL CONFIRMED信号が呼制御信号として通知されるので、発信端末1はこれを受信する(ステップS17)。
図7は、着信端末3で行われる安否確認応答処理における動作処理を示すフローチャートである。
次にステップS33として、ステップS31で発信端末1から受信したSETUP信号に付与していた安否確認特番を抽出する。
本処理では、安否確認文を安否確認特番と対応付けて事前に、若しくは図2の安否確認特番登録処理により登録している安否確認特番用テーブルを用いて、着信端末3に安否確認文の表示を行う。
参照の結果、SETUP信号にユーザデータが付与されていなければ(ステップS52、N)、ステップS55として通常の呼制御を行い、処理を終了する。
安否確認用テーブルには、安否確認特番11−1、11−2、・・・と安否確認文12−1、12−2、・・・が関連付けられて登録されている。
図6のステップS36までの処理が行われ、安否確認文が着信端末3の表示部に表示された状態において、着信端末3の入力部のキーがユーザによって押下された場合(ステップS61)、ステップS62として押下されたキーの種類(ここでは「1」)を、発信端末1から通知された安否確認特番と共に安否状態情報としてRELEASE信号のユーザデータ部に設定し、ステップS63としてこのユーザデータが付与されたRELEASE信号を発信端末1に送信する。
図11は、着信端末3のハードウエア構成例を示す図である。なお図11は、着信端末1の構成要素のうち、実施形態の安否確認特番登録処理に関連する構成要素のみを示している。なお、一般に携帯端末装置は数値などを入力するためのキー、各種情報を表示するための表示部を備えており、図11に図示された着信端末3もこれらの構成要素を備えているものとする。
本実施形態の発信端末1及び着信端末3は、USBやBluetooth(登録商標)等の外部インタフェースにより情報処理装置を接続することができ、この情報処理装置を介してプログラム記憶部内のプログラムを書き換えることができる。
Claims (17)
- ユーザによる入力を受け付ける入力部と、
第1の呼制御信号に前記入力部が受け付けた受信側に記憶されたメッセージを特定するための安否確認特番を付与して送信する送信部と、
を備えることを特徴とする通信装置。 - 受信した第2の呼制御信号に付与している情報に基づいて安否を示す情報を表示する表示部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記安否確認特番及び安否確認文を含む電子メールを送信する電子メール送信部を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
- 安否確認文を安否確認特番と対応付けて記憶する記憶部と、
受信した第1の呼制御信号に付与している前記安否確認特番に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記安否確認文を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする通信装置。 - ユーザによる入力を受け付ける入力部と、
前記入力部が受け付けたユーザによる入力に対応する前記安否確認文の一部を示す情報を第2の呼制御信号に付与して送信する送信部と、
を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の通信装置。 - 電子メールを受信するメール受信部と、
前記安否確認特番と前記安否確認文を対応付けて記憶する記憶部と、
前記電子メール内の前記安否確認特番及び前記安否確認文を前記記憶部に対応付けて記憶させる安否確認文登録部と、
を更に備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の通信装置。 - 他装置との通信を行う通信部と、
情報が表示される表示部と、
情報の入力を受け付ける入力部と、
安否確認のために前記表示部に表示される安否確認情報と、前記安否確認情報を識別する安否確認識別情報とを対応させて記憶する記憶部と、
前記通信部を介して他装置から受信した第1の呼制御信号に、安否確認識別情報が付加されているか否かを判別する判別部と、
前記第1の呼制御信号に安否確認識別情報が付加されている場合、前記付加されていた安否確認識別情報に基づいて、前記記憶部から対応する安否確認情報を読み出して、前記表示部に表示させる制御部と、
を備えたことを特徴とする通信装置。 - 前記制御部は、前記安否確認情報の表示に応じて利用者が前記入力部から入力した情報を識別すると共に、前記入力した情報を第2の呼制御信号に付加して前記通信部から前記他装置に送信させることを特徴とする、請求項7に記載の通信装置。
- 前記制御部は、前記安否確認識別情報の受信から所定時間内に前記入力部からの情報入力がなかった場合には、前記通信部から前記第2の呼制御信号を前記他装置に送信することを特徴とする、請求項8に記載の通信装置。
- 前記制御部は、他装置から受信した安否確認情報と、当該安否確認情報に対応する安否確認識別情報とを抽出し、前記記憶部に対応付けて登録することを特徴とする、請求項7に記載の通信装置。
- 他装置との通信を行う通信部と、
情報の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部より入力された、安否確認に用いられる表示メッセージと、前記表示メッセージを特定する安否確認識別情報とを、前記通信部から他装置に送信させる制御部と、
を備えたことを特徴とする通信装置。 - 他装置との通信を行う通信部と、
情報の入力を受け付ける入力部と、
情報を表示する表示部と、
安否確認に用いられる安否確認情報と、前記安否確認情報として表示される選択肢情報とを対応づけて記憶する記憶部と、
他装置から受信した呼制御信号に、選択肢情報が付加されているか否かを判別する判別部と、
前記選択肢情報が前記呼制御信号に付加されていた場合、前記記憶部から当該選択肢情報に対応する選択肢を読み出すと共に、前記読み出された選択肢を前記表示部に表示させる制御部と、
を備えることを特徴とする通信装置。 - 他装置との通信を行う通信部と、
情報の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部を用いて設定された、安否確認に用いられる表示メッセージを識別する安否確認識別情報を呼制御信号に付加するとともに、前記安否確認識別情報が付加された呼制御信号を前記通信部から他装置に送信させる制御部と、
を備えたことを特徴とする通信装置。 - ユーザによる入力を受け付け、
第1の呼制御信号に前記ユーザが入力した安否確認特番を付与して送信する
ことを特徴とする安否確認方法。 - 受信した第1の呼制御信号に付与している安否確認特番に対応付けられて記憶部に記憶されている前記安否確認文を検索し、
当該検索で得られた前記安否確認文を表示する
ことを特徴とする安否確認方法。 - 電話機で実行されるプログラムであって、
ユーザによる入力を受け付け、
第1の呼制御信号に前記ユーザが入力した安否確認特番を付与して送信する
ことを前記電話機に実行させるプログラム。 - 電話機で実行されるプログラムであって、
受信した第1の呼制御信号に付与している安否確認特番に対応付けられて記憶部に記憶されている前記安否確認文を検索し、
当該検索で得られた前記安否確認文を表示する
ことを前記電話機に実行させるプログラム。
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