JP4765366B2 - 立毛調シート状物およびその製造方法 - Google Patents
立毛調シート状物およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4765366B2 JP4765366B2 JP2005091121A JP2005091121A JP4765366B2 JP 4765366 B2 JP4765366 B2 JP 4765366B2 JP 2005091121 A JP2005091121 A JP 2005091121A JP 2005091121 A JP2005091121 A JP 2005091121A JP 4765366 B2 JP4765366 B2 JP 4765366B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- sheet
- napped
- nonwoven fabric
- fabric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
(1)単繊維繊度が0.0001〜0.5dtexの極細繊維からなる不織布を、高圧流体によって交絡させた後、最終の高圧流体処理時の、流体を打ち付ける面の反対側の面に対して、少なくとも一度は粒度がP240〜P1500のサンドペーパーによって起毛処理して立毛面とすることを特徴とする立毛調シート状物の製造方法。
本発明の立毛調シート状物を染色する方法は特に限定されるものではなく、用いる染色機としても、液流染色機の他、サーモゾル染色機、高圧ジッガー染色機などいずれでもよいが、得られる立毛調シート状物の風合いが優れる点で液流染色機を用いて染色することが好ましい。
(1)単繊維繊度
複合繊維繊度をJIS L1013−8.3.1A法(2001)に従って測定し、島数と重量比から計算した値を単繊維繊度とした。
(2)繊維長
JIS L 1015 8.4.1C法(2001)に従って測定した平均繊維長を繊維長とした。
(3)目付
JIS L1096−8.4.1(2001)に従って測定した。
(4)繊維見掛け密度
JIS L1096−8.10.1(2001)に従って測定した。
(5)摩耗減量
JIS L1096−8.17.5E法(2001)の家具用条件で20000回摩擦した前後の重量減少を摩耗減量とした。
(6)立毛品位
50cm四方のサンプルを採取し、目視で立毛面に連続する複数の平行な線状模様を確認した。
島成分としてポリエチレンテレフタレートが50部、海成分としてポリスチレンが50部からなる割合で、1フィラメント中に島成分が36島含まれる形態として、海島型複合口金から溶融吐出した後、1000m/分で巻き取り、80℃の水中で3倍に延伸して平均繊度が、3.6dtexの海島型繊維を得た。この海島型繊維を12山/インチに捲縮加工した後、51mmにカットして得たステープルを用いてカード、クロスラッパーを通してウエブを形成し、しかる後、1200本/cm2の針密度でニードルパンチを施してニードルパンチ不織布を作成した。このニードルパンチ不織布を常温のトリクロロエチレン中で浸漬と絞液を繰り返してポリスチレンを全て溶出した後、乾燥してポリエチレンテレフタレートからなる単繊維繊度が0.05dtex、目付が152g/m2の極細繊維不織布を得た。
繊維長が5mm、0.1dtexのポリエチレンテレフタレート繊維を用い、抄造法により20g/m2の抄造ウエブを作製した。この抄造ウエブを33dtex12フィラメントのポリエステル繊維からなる44ゲージ、77g/m2のダブル丸編上に重ねて、速度10m/分で移動するスクリーン上に載せ、10MPaに加圧した常温の水を0.6mm間隔に並んだ直径0.1mmのノズルから吹き出してシートに打ち付ける処理を、抄造ウエブ側から3回行った後、乾燥して抄造ウエブと編物の積層物を得た。
得られた立毛調シート状物は、目付222g/m2、繊維見掛け密度0.335g/cm3であり、立毛面には連続する複数の平行な線状模様がなく、良好な立毛品位であり、摩耗減量は3.6mgであった。
実施例1と同様にして得た繊維シートを、エーテル系ポリウレタンの水分散液に浸漬して、繊維シートに対してポリウレタンを5重量%付与し、98℃のスチームで湿熱凝固した後、乾燥した。
目付300g/m2の極細繊維不織布を室田製作所(株)の漉割機を用いて目付150g/m2の極細繊維不織布として用いる以外は、実施例1と同様にして立毛調シート状物を得た。
繊維長が5mm、0.1dtexのポリエチレンテレフタレート繊維を用い、抄造法により20g/m2の抄造ウエブを作製した。この抄造ウエブを33dtex12フィラメントのポリエステル繊維からなる44ゲージ、77g/m2のダブル丸編上に重ねて、速度10m/分で移動するスクリーン上に載せ、10MPaに加圧した常温の水を0.6mm間隔に並んだ直径0.1mmのノズルから吹き出してシートに打ち付ける処理を、抄造ウエブ側から3回行った後、乾燥して抄造ウエブと編物の積層物を得た。
得られた立毛調シート状物は、目付207g/m2、繊維見掛け密度0.305g/cm3であり、立毛面には連続する複数の平行な線状模様がなく、良好な立毛品位であったが、摩耗減量が45.3mgであり、ダブル丸編みの編み地が露出した。
サンドペーパーの粒度がP120である以外は実施例1と同様にして立毛調シート状物を得た。
Claims (5)
- 単繊維繊度が0.0001〜0.5dtexの極細繊維からなる不織布を、高圧流体によって交絡させた後、最終の高圧流体処理時の、流体を打ち付ける面の反対側の面に対して、少なくとも一度は粒度がP240〜P1500のサンドペーパーによって起毛処理して立毛面とすることを特徴とする立毛調シート状物の製造方法。
- 前記不織布がニードルパンチ不織布であることを特徴とする請求項1に記載の立毛調シート状物の製造方法。
- 前記不織布が、織物および/または編物との積層構造を形成しているニードルパンチ不織布であることを特徴とする請求項1または2に記載の立毛調シート状物の製造方法。
- 単繊維繊度が0.0001〜0.5dtexの極細繊維からなる不織布と、織物および/または編物とを重ねた状態で、高圧流体を打ち付けることを特徴とする請求項1または2に記載の立毛調シート状物の製造方法。
- 前記不織布が、繊維長10〜100mmの極細繊維を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の立毛調シート状物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005091121A JP4765366B2 (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | 立毛調シート状物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005091121A JP4765366B2 (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | 立毛調シート状物およびその製造方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006274454A JP2006274454A (ja) | 2006-10-12 |
JP2006274454A5 JP2006274454A5 (ja) | 2008-05-08 |
JP4765366B2 true JP4765366B2 (ja) | 2011-09-07 |
Family
ID=37209480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005091121A Expired - Fee Related JP4765366B2 (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | 立毛調シート状物およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4765366B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3391885B2 (ja) * | 1994-04-18 | 2003-03-31 | 株式会社クラレ | 皮革様シート状物とその製造方法 |
JP3997592B2 (ja) * | 1998-03-05 | 2007-10-24 | 東レ株式会社 | 人工皮革およびその製造方法 |
JP2002173878A (ja) * | 2000-12-11 | 2002-06-21 | Kuraray Co Ltd | 皮革様シートおよびその製造方法 |
JP4439854B2 (ja) * | 2002-10-08 | 2010-03-24 | 三菱レイヨン・エンジニアリング株式会社 | 加圧蒸気噴出ノズルと同ノズルを用いた不織布の製造方法 |
JP4419549B2 (ja) * | 2003-07-18 | 2010-02-24 | 東レ株式会社 | 極細短繊維不織布および皮革様シート状物ならびにそれらの製造方法 |
-
2005
- 2005-03-28 JP JP2005091121A patent/JP4765366B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006274454A (ja) | 2006-10-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI386530B (zh) | 人造皮革用基材、其製法及使用其之人造皮革 | |
JP4419549B2 (ja) | 極細短繊維不織布および皮革様シート状物ならびにそれらの製造方法 | |
KR101398287B1 (ko) | 피혁 유사 시트 및 그의 제조 방법 | |
US9752260B2 (en) | Base material for artificial leather and process for producing the same | |
JP4506471B2 (ja) | 皮革様シート状物の製造方法 | |
TWI447281B (zh) | 人造皮革用基材及其製法 | |
GB1585632A (en) | Composite fabric and process for producing the same | |
JP6583276B2 (ja) | シート状物とその製造方法 | |
JP2006241620A (ja) | ヌバック調皮革様シート状物ならびにその製造方法 | |
EP4029984A1 (en) | Napped artificial leather | |
JP7249352B2 (ja) | 人工皮革基材、その製造方法及び立毛人工皮革 | |
JP5098554B2 (ja) | 皮革様シートの製造方法 | |
JP4765366B2 (ja) | 立毛調シート状物およびその製造方法 | |
JP2017066542A (ja) | シート状物およびその製造方法 | |
JP2006274455A (ja) | 模様付き立毛調シート状物およびその製造方法 | |
JP2012136801A (ja) | 新規模様を有する人工皮革およびその製造方法 | |
EP3708708A1 (en) | Napped artificial leather | |
JP4910763B2 (ja) | 皮革様シートおよびその製造方法 | |
JP2007138375A (ja) | 極細短繊維不織布およびその製造方法 | |
JP2007203686A (ja) | 皮革様物およびその製造方法 | |
JP5201667B2 (ja) | 皮革様シートおよびその製造方法 | |
JP5226709B2 (ja) | オイル調皮革様シート | |
JP7405310B1 (ja) | 人工皮革およびその製造方法、ならびに、乗物用内装材、座席 | |
JP2014025164A (ja) | 人工皮革およびその製造方法 | |
JP2008057098A (ja) | 立毛調シートおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080325 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080325 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110104 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110228 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110517 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110530 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |